JP3160446U - 足場用幅木 - Google Patents
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Abstract
【課題】仮設足場への取付け、取外しの作業性に優れ、確実かつ安定した状態に取付けることができ、軽量で取扱性に優れるとともに、保管や運搬時に嵩張ることなくコンパクトに積み重ねることができ、製品コストも抑えることができる足場用幅木を提供すること。【解決手段】仮設足場を構成する横架材間の距離に応じて所定の長さと幅に形成された幅木本体2と、幅木本体2の両端部から各々下方に向けて取り付けられた、横架材に掛止させるための一対の掛止片12を有する掛止部材11A、11Bとを備え、一方の掛止部材11Aが、少なくとも一対の掛止片12を横架材に掛止させる掛止位置と一対の掛止片12を横架材から開放する開放位置との間で回動可能であり、かつ引張バネ20により一対の掛止片12が掛止位置方向に付勢された状態で幅木本体2に枢着されている。【選択図】図1
Description
本考案は足場用幅木に関し、より詳細には、作業者の転落事故や工具類などの落下を防止するために、仮設足場における足場板の側縁部に起立状に設置される足場用幅木に関する。
建設業等において仮設足場からの墜落防止等の対策強化を図るため、仮設足場からの墜落防止措置等に関し、労働安全衛生規則の一部が改正され、昨年6月1日より、仮設足場における足場板(床材)の周囲に幅木を設置することなどが義務化されることとなった。
従来より、安全対策のため自主的に仮設足場における足場板の周囲に幅木を設置することも行われていたが、その設置方法の多くは、板材からなる幅木を仮設足場の建地(脚柱)に番線(太い針金)で縛り付けるものであった。そのため、取付作業が極めて面倒で、作業時間がかかり、番線の締め付けが不十分であると幅木が外れてしまう虞もあり、また、足場解体時、番線は切断されるため、切り屑となり、繰り返し使用することもできないという課題があった。そこで近年、これらの課題を解決するための足場用幅木が種々提案されている。
図7は、下記の特許文献1に開示された足場用幅木を説明するための図であり、(a)は、足場用幅木を足場板に設置する前の状態を示した斜視図であり、(b)は、足場用幅木を足場板に設置した後の状態を示した斜視図である。なお、図7では、足場用幅木の一端側を示しているが、他端側も同様の構成となっている。
図中60は、足場用幅木を示しており、足場用幅木60は、足場板51の側縁部上に起立状に設置される幅木本体61を有し、この幅木本体61の前後各端部に、端部キャップ62と、足場板51の外側端面に支持されるアウトガイド63と、足場用建枠の横架材52に掛合されるキャッチガイド64と、このキャッチガイド64を横架材52に掛合させてロックするロック手段65とが設けられている。
キャッチガイド64は、端部キャップ62に垂下状態で前後方向揺動自在に枢支されて、その下端掛合部64aが足場板係止用フック53の内側面近接位置で足場板51の前後端面と足場用建枠の横架材52との間に突入し、ロック手段65により横架材52に掛合ロックされるようになっている。
また、ロック手段65は、キャッチガイド64の枢着部66より下方位置でキャッチガイド64に対しその後方より進退移動自在に端部キャップ62に取り付けられるロックピン67と、キャッチガイド64が常時ロック解除状態となるようにロックピン67を付勢するバネ68とからなり、ロックピン67は後端部に折曲部67aを有し、このロックピン67をバネ68の付勢力に抗し前方へ押動してキャッチガイド64を足場用建枠の横架材52に掛合させた後、ロックピン67を所要角度回転させて、その後端折曲部67aをストッパー69に係止させることにより、キャッチガイド64をロックするようになっている。
しかしながら、特許文献1記載の足場用幅木60は、構成部品の数が多いため、製作コストが高く付き、また、キャッチガイド64をロックするため、及びロックを解除するためのロックピン67の操作が煩雑であった。また、端部キャップ62が、幅木本体61の両側端面を覆うように設けられているので、幅木本体61に断面略コの字形状をした部材を使用した場合であっても、保管や運搬時に複数の幅木を積み重ねる場合に、端部キャップ62が邪魔となり、コンパクトに(コの字の凹面を互いにかみ合わせた状態にして)重ね合わせることができず、嵩張ってしまうという課題があった。
本考案は上記課題に鑑みなされたものであって、仮設足場への取り付け及び取り外しの際の作業性に優れ、ガタ付くことなく確実に安定した起立状態に取り付けることができ、軽量で取扱性に優れるとともに、保管や運搬時に嵩張ることなくコンパクトに積み重ねることができ、製品コストも抑えることができる足場用幅木を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために本考案に係る足場用幅木(1)は、仮設足場を構成する横架材間の距離に応じて所定の長さと幅に形成された幅木本体と、該幅木本体の両端部から各々下方に向けて取り付けられた、前記横架材に掛止させるための一対の掛止片を有する掛止部材とを備え、該掛止部材の少なくとも一方が、少なくとも前記一対の掛止片を前記横架材に掛止させる掛止位置と前記一対の掛止片を前記横架材から開放する開放位置との間で回動可能であり、かつ弾性部材により前記一対の掛止片が前記掛止位置の方向に付勢された状態で前記幅木本体に枢着されていることを特徴としている。
上記足場用幅木(1)によれば、前記幅木本体の両端部に前記一対の掛止片を有する掛止部材が取り付けられ、該掛止部材の少なくとも一方が、少なくとも前記一対の掛止片を前記横架材に掛止させる掛止位置と前記一対の掛止片を前記横架材から開放する開放位置との間で回動可能であり、かつ弾性部材により前記一対の掛止片が前記掛止位置の方向に付勢された状態で前記幅木本体に枢着されているので、前記幅木本体に枢着された前記掛止部材を前記弾性部材の付勢力に抗して前記開放位置の方向に回動させた後、前記掛止片を前記横架材に掛止させることにより、前記掛止片が前記弾性部材の付勢力によって前記横架材に対して押圧状態で掛止される。
したがって、足場用幅木を前記横架材間に簡単かつ確実にガタ付くことなく安定した起立状態に取り付けることができ、取り付ける際の作業性を高めることができる。また、取り外す場合も、前記幅木本体に枢着された前記掛止部材を前記弾性部材の付勢力に抗して前記開放位置の方向に回動させるだけで、前記掛止片を前記横架材から取り外すことができ、取り外す際の作業性も高めることができる。また、構成する部品点数が少なく、その作製が容易であるとともに、コストを抑えることができ、安価な足場用幅木を提供することができる。
また本考案に係る足場用幅木(2)は、上記足場用幅木(1)において、前記幅木本体が、所定の長さと幅を有する起立面板の上下端部に折返し壁が形成された部材で構成され、前記掛止部材が、前記起立面板に枢着される取付板と、該取付板の下端に二股状に一体形成された前記一対の掛止片とで構成され、前記取付板が枢着される前記起立面板の端部に、前記掛止部材の回動中心となる第1の軸部材が枢着される第1の孔部と、第2の軸部材が挿着される、前記掛止部材の回動範囲を規定する横長形状をした第2の孔部とが形成され、前記第1の孔部に前記第1の軸部材が枢着され、前記第2の孔部に前記第2の軸部材が挿着された状態で、前記第1の軸部材と前記第2の軸部材とが、前記取付板に固着され、かつ該取付板の上端部が、前記弾性部材を介して前記幅木本体の内方に付勢された状態で前記起立面板に連結されていることを特徴としている。
上記足場用幅木(2)によれば、上記足場用幅木(1)で得られる効果に加えて、さらに、保管や運搬時に足場用幅木を積み重ねる際、前記幅木本体の前記折返し壁が形成された凹面を互いに向かい合わせて、互いの前記折返し壁部分を噛み合せた状態でコンパクトに重ね合わせることができ、保管スペースや運搬コストの削減を図ることができ、また、軽量で取扱性に優れたものとすることができる。
また本考案に係る足場用幅木(3)は、上記足場用幅木(1)において、前記幅木本体が、所定の長さと幅を有する起立面板の上下端部に折返し壁が形成された部材で構成され、前記掛止部材が、前記起立面板に枢着される取付板と、該取付板の下端に二股状に一体形成された前記一対の掛止片とで構成され、前記取付板が枢着される前記起立面板の端部に、前記掛止部材の回動中心となる第1の軸部材が挿着される縦長形状をした第1の孔部、及び第2の軸部材が挿着される、前記掛止部材の回動範囲を規定する横長孔と、前記第2の軸部材が嵌め込まれることにより前記掛止部材の回動が阻止される縦長孔とが連通された形状をした第2の孔部が形成され、前記第1の孔部の下方に前記第1の軸部材を位置させるとともに、前記第2の孔部の前記横長孔の外方に前記第2の軸部材を位置させた状態で、前記第1の軸部材と前記第2の軸部材とが前記取付板に固着され、かつ該取付板の上端部が、前記弾性部材を介して前記幅木本体の内方に付勢された状態で前記起立面板に連結され、前記起立面板に枢着された前記掛止部材の前記一対の掛止片が前記横架材に掛止された状態で、前記幅木本体が下方へ押圧されると、前記第2の孔部の前記縦長孔に前記第2の軸部材が嵌め込まれるともに、前記第1の孔部の上方に前記第1の軸部材が位置することで前記掛止部材の回動が阻止されることを特徴としている。
上記足場用幅木(3)によれば、前記横架材に取り付ける場合、前記起立面板に枢着された前記掛止部材の前記一対の掛止片を前記横架材上に載せて押圧すると、前記第1の軸部材が前記第1の孔部の下方に位置したまま、前記弾性部材の付勢力に抗して、前記一対の掛止片が内方へ回動していく(前記第2の軸部材は前記横長孔に沿って内方へ移動していく)。
その後、前記一対の掛止片が前記横架材に掛止されると、前記弾性部材の付勢力により前記一対の掛止片が外方へ回動し(前記第2の軸部材は前記横長孔に沿って外方へ戻り)、この状態のまま、前記幅木本体が下方へ押圧されると、前記第2の孔部の前記縦長孔に前記第2の軸部材が嵌め込まれるともに、前記第1の孔部の上方に前記第1の軸部材が位置すように前記幅木本体が押し下げられることによって、前記掛止部材の回動が阻止(ロック)される。
その後、前記一対の掛止片が前記横架材に掛止されると、前記弾性部材の付勢力により前記一対の掛止片が外方へ回動し(前記第2の軸部材は前記横長孔に沿って外方へ戻り)、この状態のまま、前記幅木本体が下方へ押圧されると、前記第2の孔部の前記縦長孔に前記第2の軸部材が嵌め込まれるともに、前記第1の孔部の上方に前記第1の軸部材が位置すように前記幅木本体が押し下げられることによって、前記掛止部材の回動が阻止(ロック)される。
したがって、前記横架材間に取り付けられた状態では、前記掛止部材の回動を阻止(ロック)することができ、前記幅木本体の起立面板に水平方向からの荷重が加わった場合でも、前記掛止部材が不意に回動して前記横架材から外れてしまう虞がなく、取付安定性を一層高めることができる。また、取り外す際には、前記幅木本体を上方に持ち上げるだけで、前記掛止部材の回動阻止(ロック)状態が解除されるので、ロック解除に煩雑な操作が必要なく、作業性を損なうことなく、前記掛止部材の回動阻止(ロック)とその解除とを行うことができる。
また、上記足場用幅木(2)と同様、保管や運搬時に足場用幅木を積み重ねる場合に、前記幅木本体の前記折返し壁が形成された凹面を互いに向かい合わせて、互いの前記折返し壁部分を噛み合せた状態でコンパクトに重ね合わせることができ、保管スペースや運搬コスの削減を行うことができ、また、軽量で取扱性に優れたものとすることができる。
また、上記足場用幅木(2)と同様、保管や運搬時に足場用幅木を積み重ねる場合に、前記幅木本体の前記折返し壁が形成された凹面を互いに向かい合わせて、互いの前記折返し壁部分を噛み合せた状態でコンパクトに重ね合わせることができ、保管スペースや運搬コスの削減を行うことができ、また、軽量で取扱性に優れたものとすることができる。
また本考案に係る足場用幅木(4)は、上記足場用幅木(1)〜(3)のいずれかにおいて、少なくとも前記幅木本体に枢着された前記掛止部材の掛止片の下端部に、前記横架材に当接させる傾斜案内部が形成され、該傾斜案内部の上に略円弧形状をした掛止部が形成され、前記傾斜案内部の上端部が、前記掛止部の円弧上端部より内方に位置していることを特徴としている。
上記足場用幅木(4)によれば、前記幅木本体に枢着された前記掛止部材の前記傾斜案内部を上方より前記横架材に押し当てるだけで、前記掛止部材の掛止片が、前記弾性部材の付勢力に抗して前記開放位置方向に回動し、その後、前記掛止部が、前記弾性部材による付勢力によって前記横架材に押圧状態で掛止される。したがって、足場用幅木を仮設足場の横架材間にワンタッチで簡単かつ確実に取り付けることができ、取り外す場合は、前記幅木本体に枢着された前記掛止部材側の幅木本体を上方に持ち上げるだけで、確実に取り付けられた状態からでも容易に取り外すことができ、作業効率を一層高めることができる。
また本考案に係る足場用幅木(5)は、上記足場用幅木(1)〜(4)のいずれかにおいて、前記幅木本体の長さが、規定されている前記横架材間の中心軸間距離より、4mm〜9mm短く設定されていることを特徴としている。
上記足場用幅木(5)によれば、前記幅木本体の長さが、規定されている前記横架材間の中心軸間距離より、4mm〜9mm短く設定されているので、足場に取り付ける際に、一方の前記掛止部材の掛止片を前記横架材に掛止させて、他方の前記掛止部材の掛止片の下端部を前記横架材に当てた状態、すなわち、前記幅木本体を斜めに傾かせた状態でも、隣りに既設された足場用幅木との接触や干渉を防止することができる。
したがって、足場への取付けや取外し時に、隣りに既設された足場用幅木との接触や干渉を避けるために、前記掛止部材の掛止片の掛止位置を前記横架材の軸方向にずらしたりする作業や手間をなくすことができ、取付けや取外し時の作業性を一層高めることができる。
したがって、足場への取付けや取外し時に、隣りに既設された足場用幅木との接触や干渉を避けるために、前記掛止部材の掛止片の掛止位置を前記横架材の軸方向にずらしたりする作業や手間をなくすことができ、取付けや取外し時の作業性を一層高めることができる。
以下、本考案に係る足場用幅木の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は、実施の形態(1)に係る足場用幅木を示した図であり、(a)は外面側から見た正面図、(b)は背面図であり、図2(a)は右側面図、図2(b)は左側面図である。
図中1は、仮設足場を構成する横架材に掛止させて、横架材間に架設された足場板の側縁部に起立状に設置される足場用幅木を示している。足場用幅木1は、仮設足場を構成する横架材間の距離に応じて所定の長さと幅に形成された幅木本体2と、横架材間に架設された足場板の係止フックを挟んだ状態で横架材に掛止させるために、幅木本体2の両端部から各々下方に向けて取り付けられた一対の掛止片12を有する掛止部材11A、11Bとを備えている。
幅木本体2は、アルミや鋼板等を用いて、所定の長さと幅を有する起立面板2aの上下端部に外面側への略L字形状の折返し壁2b、2cが形成された部材(C型チャンネル材)で構成されており、両端下部には、略L字形状の切欠部3、4が形成されている。幅木本体2の長さLは、規定されている横架材間の中心軸間距離La(図3参照)より、4mm〜9mm程度短くなるように設定されている。例えば、規定の中心軸間距離Laが1829mmの場合、対応する幅木本体2の長さLが1825mmに設定される。
掛止部材11A、11Bは、アルミや鋼板等を用いて、起立面板2aの端部に取り付けられる略矩形の取付板13の下端から一対の掛止片12が所定間隔(すなわち、隣合う足場板の係止フックどうしを挟むことのできる間隔)を設けて、下向き略コの字形状(二股状)に一体形成された構造となっている。
一方の掛止部材11Aは、少なくとも掛止片12を横架材に掛止させる掛止位置と、横架材に掛止された掛止片12を横架材から開放する開放位置との間で回動可能に幅木本体2に枢着され、かつ引張バネ(弾性部材)20により掛止片12が掛止位置の方向(矢印B方向)に付勢されている状態で取り付けられている。
すなわち、起立面板2aの背面視左側端部の中央より上方位置に、ボルト21が挿入されるボルト孔(図示せず)が形成され、起立面板2aの背面視左側端部の中央より下方位置(切欠部3の上方位置)に、ボルト21を回動中心として、掛止部材11Aを掛止位置と開放位置との間で回動させる範囲を規定するための長孔5が形成されており、掛止部材11Aの取付板13が、ボルト21・ナット22によって起立面板2aの外面側端部に回動可能に軸着されるとともに、長孔5に沿って摺動可能に係合されたボルト23・ナット24によって、掛止部材11Aの回動範囲が規制されるように結合されている。
また、掛止部材11Aの取付板13の上端に形成されたバネ係止部14には、取付板13の上端部を内方に付勢する引張バネ20の一端側が係止され、引張バネ20の他端側が、起立面板2aに形成された係止孔6に係止されている。係止孔6は、掛止部材11Aの取付板13と、引張バネ20とのなす角度が90°前後となるよう、起立面板2aの中央より上方位置に形成することが好ましい。
引張バネ20は、耐久性を有するステンレス鋼線等を用いた引張コイルバネからなり、例えば、線径2mm程度、巻数17前後、コイル外径15mm程度、長さ50mm程度で、バネ定数(k)が1.27〜1.50(N/mm)程度に設計された引張コイルバネが採用され得る。なお、前記バネ定数(k)は、バネに負荷を加えた時の、荷重P(N)を伸び(変位δ)(mm)で割った比例定数、すなわち、k=P/δ(N/mm)で表せる定数を示している。
上記バネ定数を有している引張バネ20を使用することにより、作業者にとって負担にならない力で取付け、取外し作業が行えるとともに、バネの弾性力を利用して、足場用幅木1を横架材間に安定した起立状態に取り付けることが可能となる。
上記バネ定数を有している引張バネ20を使用することにより、作業者にとって負担にならない力で取付け、取外し作業が行えるとともに、バネの弾性力を利用して、足場用幅木1を横架材間に安定した起立状態に取り付けることが可能となる。
また、他方の掛止部材11Bは、幅木本体2に固着されている。すなわち、起立面板2aの背面視右側端部の中央より上方位置と下方位置とに、掛止部材11Bの取付板13を固着するためのボルト25、26が挿入されるボルト孔(図示せず)が形成され、これらボルト孔に装着されたボルト25、26、ナット27、28によって掛止部材11Bの取付板13が、起立面板2aの外面側端部に固着されている。なお、掛止部材11Bを幅木本体2に固着する方法は、上記方法の他、リベットを用いてかしめる方法などが適用できる。
掛止部材11A、11Bの各掛止片12の下端部には、傾斜案内部12aが形成され、傾斜案内部12aの上端部の上に略円弧形状をした掛止部12bが形成されている。また、傾斜案内部12aの上端部が、掛止部12の円弧上端部より内方に位置するように形成されている。
次に、実施の形態(1)に係る足場用幅木1を仮設足場の横架材間に取り付ける手順について説明する。図3(a)〜(c)は、実施の形態(1)に係る足場用幅木を仮設足場の横架材間に取り付ける手順を説明するための図であり、それぞれ幅木本体2の外面側から見た正面図である。
図中40a、40bは、仮設足場を構成する横架材を示しており、図中41a、41b、41cは、足場板を示している。なお、仮設足場の全体構成は図示していないが、一般的には、左右一対の脚柱間に横架材が水平に架け渡された多数の建枠が所定の間隔おきに横方向や鉛直方向に並べて配置されるとともに、隣合う建枠の横架材間に足場板が架け渡され、さらに隣合う建枠の対応する脚柱間に筋交が設けられる構成となっている。
また、図3(a)〜(c)では、先に取り付けられた同一構造の足場用幅木1Aの隣に、足場用幅木1を取り付ける場合を示している。
まず、図3(a)に示したように、幅木本体2に固着されている一方の掛止部材11Bの掛止片12の掛止部12bを、足場板41a、41bの係止フック42を挟んだ(跨いだ)状態で横架材40aに掛止させる。次に他方の掛止部材11Aの掛止片12の傾斜案内部12aを、足場板41b、41cの係止フック42を挟んだ(跨いだ)状態で横架材40上に載せる。
まず、図3(a)に示したように、幅木本体2に固着されている一方の掛止部材11Bの掛止片12の掛止部12bを、足場板41a、41bの係止フック42を挟んだ(跨いだ)状態で横架材40aに掛止させる。次に他方の掛止部材11Aの掛止片12の傾斜案内部12aを、足場板41b、41cの係止フック42を挟んだ(跨いだ)状態で横架材40上に載せる。
なお、幅木本体2の長さLが、横架材40a、40b間の中心軸間距離Laより、4mm〜9mm程度短く設定されているので、図3(a)のように、幅木本体2を斜めに傾かせた状態でも、隣りに既設された足場用幅木1Aとの接触や干渉が防止されるようになっている。
次に、足場用幅木1の掛止部材11A側の幅木本体2を下方に向けて所要の力で押し込むと、図3(b)に示したように、掛止部材11Aの掛止片12の傾斜案内部12aが、横架材40bに押し当てられた状態のまま、掛止部材11Aが、引張バネ20の引張力に抗して開放位置の方向(矢印A方向)に回動していく。
そして、掛止部材11Aの掛止片12の傾斜案内部12aの上端部が、横架材40bの側頂部を超えてさらに下方に押し込まれると、引張バネ20の引張力により掛止部材11Aが掛止位置の方向(矢印B方向)に回動し始め、図3(c)に示したように、掛止片12の掛止部12bが横架材40bに押圧状態で掛止され、取り付けが完了する。
また、横架材40a、40b間に取り付けられた足場用幅木1を取り外す際には、幅木本体2の掛止部材11A側を所要の力以上で引き上げる操作を行えばよい。幅木本体2の掛止部材11A側を引き上げる操作を行うと、掛止部材11Aが、引張バネ20の引張力に抗して開放位置の方向(矢印A方向)に回動し始め、掛止部材11Aの掛止片12の傾斜案内部12aの上端部が、横架材40bの側頂部を超えてさらに上方に移動して、掛止部材11Aの掛止片12が横架材40bから外れる。その状態のまま上方に引き上げれば、横架材40a、40b間から足場用幅木1を取り外すことができる。
上記実施の形態(1)に係る足場用幅木1によれば、一方の掛止部材11Aが、掛止位置と開放位置と(矢印B、A方向)の間で回動可能であり、かつ引張バネ20により一対の掛止片12が掛止位置の方向(矢印B方向)に付勢された状態で幅木本体2に枢着されており、また、掛止部材11Aの掛止片12の下端部に傾斜案内部12aが形成され、傾斜案内部12aの上端部が、掛止部12bの円弧上端部より内方に位置している。
そのため、幅木本体2に枢着された掛止部材11Aの一対の掛止片12の傾斜案内部12aを上方より横架材40bに押し当てるだけで(図3参照)、掛止部材11Aの一対の掛止片12が、開放位置方向(矢印A方向)に回動して、その後、掛止部12bが、引張バネ20による付勢力によって横架材40bに対して押圧状態で掛止される。
そのため、幅木本体2に枢着された掛止部材11Aの一対の掛止片12の傾斜案内部12aを上方より横架材40bに押し当てるだけで(図3参照)、掛止部材11Aの一対の掛止片12が、開放位置方向(矢印A方向)に回動して、その後、掛止部12bが、引張バネ20による付勢力によって横架材40bに対して押圧状態で掛止される。
したがって、足場用幅木1を横架材40a、40b間にワンタッチで簡単かつ確実にガタ付くことなく安定した状態に取り付けることができる。また、取り外す場合は、幅木本体2に枢着された掛止部材11A側の幅木本体2を上方に持ち上げるだけで、掛止部材11Aの掛止片12が、引張バネ20の付勢力に抗して開放位置の方向(矢印A方向)に回動して、掛止部12bを横架材40bから取り外すことが容易にでき、作業効率を一層高めることができる。また、構成する部品点数が少なく、その作製が容易であるとともに、製作コストを抑えることができ、安価な足場用幅木を提供することができる。
また、幅木本体2が、起立面板2aの上下端部に外面側への折返し壁2b、2cが形成された断面略C型形状の部材で構成され、掛止部材11Aの取付板13が、起立面板2aの外面側端部にボルト21を介して枢着されるとともに、長孔5に挿通されたボルト23と固着され、取付板13の上端のバネ係止部14と起立面板2aとが、引張バネ20を介して取付板13の上端部を内方に付勢した状態で連結されている。したがって、保管や運搬時に足場用幅木1を積み重ねる場合に、幅木本体2の外面側(凹面)を互いに向かい合わせて、互いの折返し壁部2b、2c分を噛み合せた状態でコンパクトに嵩張ることなく重ね合わせることができ、保管スペースや運搬コストの削減を図ることができ、また、軽量で取扱性に優れたものとすることができる。
また、幅木本体2の長さが、規定されている横架材間の中心軸間距離Laより、4mm〜9mm短く設定されているので、図3に示したように、足場に取り付ける際、一方の掛止部材11Bの掛止片12の掛止部12bを横架材40aに掛止させて、他方の掛止部材11Aの掛止片12の傾斜案内部12aを横架材40bに当てた状態、すなわち、幅木本体2を斜めに傾かせた状態でも、隣りに既設された足場用幅木1Aとの接触や干渉を防止することができる。
したがって、足場への取付けや取外し時に、隣りに既設された足場用幅木1Aとの接触や干渉を避けるために、掛止部材11Bの掛止片12の掛止位置を横架材40aの軸方向にずらしたりする作業や手間をなくすことができ、取付けや取外し時の作業性を一層高めることができる。また、隣り合う幅木との間隔を10mmよりも狭くすることができる。
なお、上記実施の形態(1)では、一方の掛止部材11Aだけ、幅木本体2に回動自在に枢着され、引張バネ20により掛止片12が掛止位置方向に付勢されている場合について説明したが、別の実施の形態では、両側の掛止部材11A、11Bを、上記した掛止部材11Aと同様、幅木本体2に回動自在に枢着し、引張バネ20により掛止片12が掛止位置方向に付勢される構成としてもよい。
図4は、実施の形態(2)に係る足場用幅木を示した図であり、(a)は外面側から見た正面図、(b)は背面図である。図5は、実施の形態(2)に係る足場用幅木を構成する幅木本体の背面視左側端部の部分拡大図である。
実施の形態(2)に係る足場用幅木が、実施の形態(1)に係る足場用幅木1と相違する点は、幅木本体と、回動可能な掛止部材との取付構造にある。なお、図1、2に示した実施の形態(1)に係る足場用幅木1と同一機能を有する構成部品には、同一符号を付し、ここではその説明を省略する。
実施の形態(2)に係る足場用幅木が、実施の形態(1)に係る足場用幅木1と相違する点は、幅木本体と、回動可能な掛止部材との取付構造にある。なお、図1、2に示した実施の形態(1)に係る足場用幅木1と同一機能を有する構成部品には、同一符号を付し、ここではその説明を省略する。
実施の形態(1)に係る足場用幅木1では、起立面板2aの背面視左側端部に形成されたボルト孔(図示せず)にボルト21が枢着され、長孔5にボルト23が挿着された状態で、ボルト21とボルト23とが、掛止部材11Aの取付板13に固着され、かつ取付板13の上端部が、引張バネ20を介して幅木本体2の内方に付勢された状態で起立面板2aに連結されており、常時作用している引張バネ20の付勢力によって、掛止部材11Aの掛止片12が横架材に対して押圧状態で掛止されるようになっている。一方、実施の形態(2)に係る足場用幅木10では、横架材間に取り付けた際、掛止部材の回動が阻止(ロック)される構造となっている。
図4に示したように、実施の形態(2)に係る足場用幅木10は、仮設足場を構成する横架材間の距離に応じて所定の長さと幅に形成された幅木本体2Aと、横架材間に架設された足場板の係止フックを挟んだ状態で横架材に掛止させるために、幅木本体2Aの両端部から各々下方に向けて取り付けられた一対の掛止片12を有する掛止部材11C、11Bとを備えている。
幅木本体2Aは、アルミや鋼板等を用いて、所定の長さと幅を有する起立面板2aの上下端部に外面側への略L字形状の折返し壁2b、2cが形成された部材(C型チャンネル材)で構成されており、両端下部には、略L字形状の切欠部3、4が形成されている。
幅木本体2Aは、アルミや鋼板等を用いて、所定の長さと幅を有する起立面板2aの上下端部に外面側への略L字形状の折返し壁2b、2cが形成された部材(C型チャンネル材)で構成されており、両端下部には、略L字形状の切欠部3、4が形成されている。
掛止部材11C、11Bは、アルミや鋼板等を用いて、起立面板2aの外面側端部に枢着される略矩形の取付板13と、取付板13の下端に二股状に一体形成された一対の掛止片12とで構成されている。
一方の掛止部材11Cは、少なくとも一対の掛止片12を横架材に掛止させる掛止位置と一対の掛止片12を横架材から開放する開放位置との間で回動可能であり、かつ引張バネ20Aにより一対の掛止片12が掛止位置の方向(矢印B方向)に付勢された状態で幅木本体2Aに枢着されている。
すなわち、掛止部材11Cの取付板13が枢着される起立面板2aの背面視左側端部の中央より上方位置に、掛止部材11Cの回動中心となるボルト21(第1の軸部材)が挿着される縦長形状をした第1の孔部7が形成されている。また、起立面板2aの背面視左側端部の中央より下方位置(切欠部3の上方位置)に、ボルト23(第2の軸部材)が挿着される、掛止部材11Cの回動範囲を規定する横長孔8aと、ボルト23(の軸部)が嵌め込まれることにより掛止部材11Cの回動が阻止される縦長孔8bとが連通された略L字形状をした第2の孔部8が形成されている。なお、図5に示したように、縦長孔8bは、横長孔8aの外方端部よりも少し内方に寄った位置で横長孔8aと連通されており(すなわち孔の角部分が外方に少し出っ張っており)、横長孔8aの外方端部に位置するボルト23が、不用意に縦長孔8bに嵌め込まれないようになっている。
そして、第1の孔部7の下方にボルト21を位置させるとともに、第2の孔部8の横長孔8aの外方にボルト23を位置させた状態(図4(b)参照)で、ボルト21とボルト23とが、掛止部材11Cの取付板13に固着され、かつ該取付板13の上端部(バネ係止部14)が、引張バネ20Aを介して幅木本体2Aの内方に付勢された状態で起立面板2aに連結されている。すなわち、引張バネ20Aの一端側が、掛止部材11Cの取付板13上端に形成されたバネ係止部14に係止され、引張バネ20Aの他端側が、起立面板2aに形成された係止孔6に係止されている。
引張バネ20Aは、耐久性を有するステンレス鋼線等を用いた引張コイルバネからなり、例えば、実施の形態(1)に係る足場用幅木1で採用される引張バネ20と同じものを使用することができる。このとき、引張バネ20Aの一端側が係止される係止孔6を設ける位置を調整することで、掛止部材11Cの開放位置方向への回動させやすさ(作業性)を適宜調整することができる。また、引張バネ20Aとして、実施の形態(1)に係る足場用幅木1で採用される引張バネ20よりもバネ定数(k)が小さな引張コイルバネを採用してもよい。
また、他方の掛止部材11Bは、ボルト25、26、ナット27、28によって、幅木本体2に固着されている。掛止部材11C、11Bの各掛止片12の下端部には、傾斜案内部12aが形成され、傾斜案内部12aの上端部の上に略円弧形状をした掛止部12bが形成されている。また、傾斜案内部12aの上端部が、掛止部12の円弧上端部より内方に位置するように形成されている。
次に、実施の形態(2)に係る足場用幅木10を仮設足場の横架材間に取り付ける手順について説明する。図6(a)〜(c)は、実施の形態(2)に係る足場用幅木10を仮設足場の横架材間に取り付ける手順を説明するための図であり、それぞれ幅木本体2の一端側(掛止部材11C側)の部分背面図である。
図6(a)〜(c)では、幅木本体2Aに固着されている一方の掛止部材11Bの一対の掛止片12を足場板の係止フックを挟んだ(跨いだ)状態で横架材に掛止させた後、もう一方の掛止部材11Cを横架材に掛止させる状態を示している。なお、簡略化のため、足場板及び足場板の掛止フックの記載を省略しており、また、図3に示した仮設足場を構成する部品と同一機能を有する構成部品には、同一符号を付し、その説明を省略する。
まず、一方の掛止部材11Bの一対の掛止片12(図4参照)を足場板の係止フックを挟んだ(跨いだ)状態で横架材に掛止させた後、図6(a)に示したように、もう一方の掛止部材11Cの一対の掛止片12の傾斜案内部12aを、足場板の係止フック(図示せず)を挟んだ(跨いだ)状態で横架材40b上に載せる。この時、ボルト21は、第1の孔部7の下方に位置し、ボルト23は、第2の孔部8の横長孔8aの外方端部に位置した状態となっており、掛止部材11Bの掛止片12が、幅木本体2Aの外方(矢印B方向)に付勢された状態となっている。なお、幅木本体2Aの長さが、横架材間の中心軸間距離より、4mm〜9mm程度短く設定されているので、隣りに既設されている足場用幅木との接触や干渉が防止可能となっている。
次に、足場用幅木10の掛止部材11C側の幅木本体2Aを下方に向けて所要の力で押し込むと、図6(b)に示したように、掛止部材11Cの一対の掛止片12の傾斜案内部12aが、横架材40bに押し当てられた状態のまま、掛止部材11Cが、引張バネ20Aの引張力に抗して開放位置方向(矢印A方向)に回動していく。この時、ボルト21は、第1の孔部7の下方に位置したまま回動し、ボルト23は、掛止部材11Cの開放位置方向への回動に伴い、第2の孔部8の横長孔8aの外方から内方へ移動していく。なお、この時の掛止部材11Cの傾斜案内部12aが受ける力の向きと、第2の孔部8の縦長孔8bの向きとが相違しているため、ボルト23は、第2の孔部8の縦長孔8bに嵌め込まれずに、横長孔8aの内方へ移動していくようになっている。
そして、掛止部材11Cの一対の掛止片12の傾斜案内部12aの上端部が、横架材40bの側頂部を超えて下方に押し込まれると、引張バネ20Aの引張力(収縮力)により掛止部材11Cが掛止位置の方向(矢印B方向)に回動し始め、ボルト21は、第1の孔部7の下方に位置したまま回動し、ボルト23は、第2の孔部8の横長孔8aの外方へ戻り、その後、掛止部材11Cの一対の掛止片12の掛止部12bが横架材40bに対して押圧状態で掛止される。
掛止部材11Cの掛止片12の掛止部12bが横架材40bに対して押圧状態で掛止された状態で、さらに、幅木本体2Aが下方に押圧されると、図6(c)に示したように、幅木本体2Aが押し下げられて、第2の孔部8の横長孔8aから縦長孔8bにボルト23が嵌め込まれるともに、第1の孔部7の上方にボルト21が位置し、掛止部材11Cの回動が阻止(ロック)された状態で取り付けが完了する。
また、横架材間に取り付けられた足場用幅木10を取り外す際には、幅木本体2Aの掛止部材11C側を所要の力以上で引き上げる操作を行えばよい。幅木本体2Aの掛止部材11C側を引き上げる操作を行うと、幅木本体2Aの上方への移動に伴い、ボルト23が、第2の孔部8の縦長孔8bから横長孔8aに移動するとともに、ボルト21が、第1の孔部7の上方から下方に移動する。
その後、さらに引き上げ操作が継続されると、掛止部材11Cが、引張バネ20Aの引張力に抗して開放位置方向(矢印A方向)に回動し始め、掛止部材11Cの一対の掛止片12の傾斜案内部12aの上端部が、横架材40bの側頂部を超えてさらに上方に移動すると、掛止部材11Cの一対の掛止片12が横架材40bから外れ、図6(a)の状態に戻る。そして、他方の掛止部材11Bを横架材から外して引き上げれば、足場用幅木10を横架材間から取り外すことができる。
実施の形態(2)に係る足場用幅木10によれば、横架材に取り付ける場合、起立面板2aに枢着された掛止部材11Cの一対の掛止片12を横架材40b上に載せて押圧すると、ボルト21が第1の孔部7の下方に位置したまま、引張バネ20Aの付勢力に抗して、一対の掛止片12が内方へ回動していく(この時、ボルト23は第2の孔部8の横長孔8aに沿って内方へ移動していく)。
その後、一対の掛止片12が横架材40bに掛止されると、引張バネ20Aの付勢力により一対の掛止片12が外方へ回動し(この時、ボルト23は第2の孔部8の横長孔8aに沿って外方へ戻り)、この状態のまま、幅木本体2Aが下方へ押圧されると、第2の孔部8の縦長孔8bにボルト23が嵌め込まれるともに、第1の孔部7の上方にボルト21が位置するように幅木本体2Aが押し下げられることによって、掛止部材11Cの回動が阻止(ロック)される。
したがって、横架材間に取り付けられた状態では、掛止部材11Cの回動を阻止(ロック)することができ、幅木本体2Aの起立面板2aに水平方向からの大きな荷重が加わった場合でも、掛止部材11Cが不意に回動して横架材から外れてしまう虞がなく、取付時の安定性を一層高めることができる。また、取り外す際には、幅木本体2Aを上方に持ち上げるだけで、掛止部材11Cの回動阻止(ロック)状態が解除されるので、ロック解除に煩雑な操作が必要なく、作業性を損なうことなく、掛止部材11Cの回動阻止(ロック)とその解除とを行うことができる。
また、上記足場用幅木1と同様、保管や運搬時に足場用幅木を積み重ねる場合に、幅木本体2Aの折返し壁2b、2cが形成された凹面(外面側)を互いに向かい合わせて、互いの折返し壁部分を噛み合せた状態でコンパクトに重ね合わせることができ、保管スペースや運搬コストの削減を図ることができ、また、軽量で取扱性に優れたものとすることができる。
なお、上記実施の形態(2)では、一方の掛止部材11C側のみ、掛止部材11Cの回動を阻止(ロック)することができる構造が採用されているが、別の実施の形態では、両側の掛止部材11C、11Bに対して、それぞれ掛止部材の回動を阻止(ロック)することができる構造を適用しても良い。
また、幅木本体2Aに形成される第1の孔部7及び第2の孔部8の形状は、掛止部材11Cを回動許可状態から回動阻止状態、回動阻止状態から回動許可状態に切り替えることができる形状であればよく、図5等に示した形状に限定されるものではなく、種々の変形が可能である。また、第1の孔部7の中間付近に孔幅を若干絞り込んだ絞り部を形成し、ボルト21の上下への移動に抵抗を持たせるようにすれば、掛止部材11Cが回動している状態(図6(b)の状態)において、ボルト23が、横長孔8aから縦長孔8bにより嵌め込まれにくい形状とすることができる。また、横長孔8aと縦長孔8bとの連結部分に上記と同様な絞り部を形成しても同様の効果が得られる。
1、1A、10 足場用幅木
2、2A 幅木本体
11A、11B、11C 掛止部材
12 掛止片
20、20A 引張バネ(弾性部材)
2、2A 幅木本体
11A、11B、11C 掛止部材
12 掛止片
20、20A 引張バネ(弾性部材)
Claims (5)
- 仮設足場を構成する横架材間の距離に応じて所定の長さと幅に形成された幅木本体と、
該幅木本体の両端部から各々下方に向けて取り付けられた、前記横架材に掛止させるための一対の掛止片を有する掛止部材とを備え、
該掛止部材の少なくとも一方が、少なくとも前記一対の掛止片を前記横架材に掛止させる掛止位置と前記一対の掛止片を前記横架材から開放する開放位置との間で回動可能であり、かつ弾性部材により前記一対の掛止片が前記掛止位置の方向に付勢された状態で前記幅木本体に枢着されていることを特徴とする足場用幅木。 - 前記幅木本体が、所定の長さと幅を有する起立面板の上下端部に折返し壁が形成された部材で構成され、
前記掛止部材が、前記起立面板に枢着される取付板と、該取付板の下端に二股状に一体形成された前記一対の掛止片とで構成され、
前記取付板が枢着される前記起立面板の端部に、前記掛止部材の回動中心となる第1の軸部材が枢着される第1の孔部と、第2の軸部材が挿着される、前記掛止部材の回動範囲を規定する横長形状をした第2の孔部とが形成され、
前記第1の孔部に前記第1の軸部材が枢着され、前記第2の孔部に前記第2の軸部材が挿着された状態で、前記第1の軸部材と前記第2の軸部材とが、前記取付板に固着され、かつ該取付板の上端部が、前記弾性部材を介して前記幅木本体の内方に付勢された状態で前記起立面板に連結されていることを特徴とする請求項1記載の足場用幅木。 - 前記幅木本体が、所定の長さと幅を有する起立面板の上下端部に折返し壁が形成された部材で構成され、
前記掛止部材が、前記起立面板に枢着される取付板と、該取付板の下端に二股状に一体形成された前記一対の掛止片とで構成され、
前記取付板が枢着される前記起立面板の端部に、前記掛止部材の回動中心となる第1の軸部材が挿着される縦長形状をした第1の孔部、及び第2の軸部材が挿着される、前記掛止部材の回動範囲を規定する横長孔と、前記第2の軸部材が嵌め込まれることにより前記掛止部材の回動が阻止される縦長孔とが連通された形状をした第2の孔部が形成され、
前記第1の孔部の下方に前記第1の軸部材を位置させるとともに、前記第2の孔部の前記横長孔の外方に前記第2の軸部材を位置させた状態で、前記第1の軸部材と前記第2の軸部材とが、前記取付板に固着され、かつ該取付板の上端部が、前記弾性部材を介して前記幅木本体の内方に付勢された状態で前記起立面板に連結され、
前記起立面板に枢着された前記掛止部材の前記一対の掛止片が前記横架材に掛止された状態で、前記幅木本体が下方へ押圧されると、前記第2の孔部の前記縦長孔に前記第2の軸部材が嵌め込まれるともに、前記第1の孔部の上方に前記第1の軸部材が位置することで前記掛止部材の回動が阻止されることを特徴とする請求項1記載の足場用幅木。 - 少なくとも前記幅木本体に枢着された前記掛止部材の掛止片の下端部に、前記横架材に当接させる傾斜案内部が形成され、
該傾斜案内部の上に略円弧形状をした掛止部が形成され、
前記傾斜案内部の上端部が、前記掛止部の円弧上端部より内方に位置していることを特徴とする請求項1〜3のいずれかの項に記載の足場用幅木。 - 前記幅木本体の長さが、規定されている前記横架材間の中心軸間距離より、4mm〜9mm短く設定されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかの項に記載の足場用幅木。
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