JP3159722U - 下駄箱 - Google Patents
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Abstract
【課題】履物を多数収容しつつ小型化を図ることができるとともに、履物を円滑かつ迅速に収容したり取り出すことができる下駄箱を提供する。【解決手段】前側開放空間S2に開口された箱型の本体2を有し、この本体2の内部空間S1を上下方向に複数段に仕切る複数の棚板11を備えた下駄箱において、少なくとも1つの棚板11を前後方向に移動自在に設け本体2の内部空間S1から前側開放空間S2へ引き出し可能かつ戻し可能とする。さらに、当該棚板11の横方向両端部に支持板を配設し、当該支持板を介して当該棚板11に載置された履物50よりも上方に位置して一方端部25から他方端部26へ行くにしたがって低くなる補助棚板21を設け、当該補助棚板21の他方端部26に履物を係止可能なストッパ29を設けた構成とする。【選択図】図3
Description
本考案は、複数の棚板を備えた下駄箱に関する。
一般に、下駄箱は、箱型とされている。すなわち、図4に示すように、下駄箱60は、地板61と天板62と両側の側面板63と背板64とで前面が開口された角箱状に形成されている。そして、地板61と天板62との間には、複数個の棚板65が所定距離離して設けられ、各棚板65上に履物(図示省略)を載置する構成とされている。なお、75は傘収容部である(例えば、特許文献1参照)。
実公平7−7798号公報
ところで、上記した下駄箱60は狭い玄関に置かれるのが一般的である。そのため、下駄箱60には、履物(皮靴や運動靴など)を多数収容できるとともに小型化が求められる。そのため、下駄箱60の棚板65の数を増やしたり、あるいは各棚板65に革靴や運動靴などの履物を二段に積んで(上になる履物はひっくり返して)収容されることがある。
ここで、下駄箱60の隣接する各棚65の間隔は、履物の取出し・収容を円滑に行う関係上から下限値があり、棚板65の数を増やすと下駄箱60の全体が大型化してしまう。
また、下駄箱60の各棚板65に履物を二段に積んで(上になる履物はひっくり返して)収容した場合には、下段の履物を取り出すには上段の履物を一々持ち上げなければならず面倒であり、また上段の履物を取り出す際に当該履物の底に手や服の袖などが触れて汚れてしまうことがある。
本考案の目的は、履物を多数収容しつつ小型化を図ることができるとともに、履物を円滑かつ迅速に収容したり取り出すことができる下駄箱を提供することにある。
請求項1の考案は、前側の開放空間に開口された箱型の本体を有し、この本体の内部空間を上下方向に複数段に仕切るとともに履物を載置可能な複数の棚板を備えた下駄箱において、少なくとも1つの前記棚板を前後方向に移動自在に設け前記本体の内部空間から前側開放空間へ引き出し可能かつ当該内部空間へ戻し可能とするとともに、当該棚板の横方向両端部に支持板を配設し、当該支持板を介して当該棚板に載置された履物よりも上方に位置して前側の一方端部から奥側の他方端部へ行くにしたがって低くなる補助棚板を設け、当該補助棚板の他方端部に履物を係止可能なストッパを設けた構成である。
上記構成の考案の場合、補助棚板を設けた棚板は、従来の下駄箱の2枚分の棚板に相当する履物収容量を有するだけでなく、履物の取り出し・収容を迅速・容易に行える。すなわち、補助棚板付きの棚板に収容されている履物を取り出す場合には、当該補助棚板付きの棚板を前側開放空間に引き出す。この際、履物を素早く取り出そうとして、補助棚板付きの棚板を急激に引き出したとしても、当該補助棚板は取り出そうとしている反対側方向に行くにしたがって低くなっているとともにストッパが設けられているので、当該補助棚板上の履物が急な移動によって位置ずれして不揃いになったり当該補助棚板から飛び出してしまうことはない。
こうして、前側開放空間に引き出された補助棚板付きの棚板から履物を取り出す際、当該履物と補助棚板の一方端部とは十分に離れているので干渉しにくく取り出しに支障をきたすようなことはない。また、支持板も履物の取り出し進路にはないので邪魔することはない。一方、補助棚板上の履物を取り出す際には、当該履物の甲当接内面部分を手の指をあてがって掬うようにすれば、簡単に持ち上げて取り出すことができる。
また、履物を収容する場合には、補助棚板を設けた棚板を引き出して当該補助棚板(又は棚板)に載置し、その状態で本体内に戻す操作を行う。したがって、隣接する棚板に邪魔されることなく履物を収容できるとともに、補助棚板を設けた棚板が本体内に収容されるので占有体積を小さくできる(すなわち、小型化できる)。
請求項1の考案によれば、棚板に一緒に前側開放空間へ引き出し可能かつ戻し可能な補助棚板を設けたことで、履物を円滑かつ素早く収容したり取り出すことができ、かつ、履物を多数収容しつつ小型化を図ることができる。
本考案に係る下駄箱1は、図1に示すように、前側開放空間に開口された箱型の本体2を有している。本体2は、地板3と天板4と両側の側面板5と背板6とで前面が開口された角箱状に形成されている。そして、地板2と天板3との間には、複数個の棚板11が所定距離離して設けられ、各棚板11上に履物(50)を載置する構成とされている。そして、少なくとも1つの棚板11(本実施形態では全部の棚板11)は、前後方向に移動自在に設けられ本体2の内部空間S1から前側開放空間S2へ引き出し可能かつ前側開放空間S2から内部空間S1へ戻し可能に設けられている。この実施形態では、上記棚板11が一段と円滑に移動自在となるようにスライド手段30が設けられている。
スライド手段30は、本体2の両側面板5に固定され前後方向(矢印E方向)に伸びるガイド部材31と、棚板11の両側端に固定され前記ガイド部材31と摺動自在に係合するレール部材32とからなり、棚板11が前後方向に移動する際の摩擦力を減少する構成とされている。なお、この実施形態では、レール部材32は2段に伸縮する構成とされている。前後方向に移動自在に設けられた棚板11の横方向両端部には支持板23が配設されており、当該両支持板23を介して補助の棚板21が設けられている。
補助棚板21は、下側の棚板11上に載置された履物(50)よりも上方になるように当該棚板11に固設され、前側の一方端部25から奥側の他方端部26へ行くにしたがって低くなるように形成されている。そして、補助棚板21の他方端部26には、履物(50)を係止可能なストッパ29が設けられている。ここで、履物(50)は、その先端部が低く後方へいくに従って高さが大きくなるのが一般的である。そのため、図2に示すように、履物(50)を先端部が前方開放空間S2を向くように補助棚板21上に載置すると、下方の棚板11から補助棚板21上の履物(50)までの高さH1を低く抑えることができる。このことより、補助棚板21付きの棚板11と隣接する棚板11の間隔を小さく抑えることができ、その結果、本体2への履物(50)の収容量を増やしつつ当該本体2の全高を低く抑えることができる。
上記構成の本下駄箱1の場合、本体2内に収容されている履物(50)を取り出す際には、図2および図3に示すように、手Hの指Fを履物(50)の踵当接内面部分52に当てて補助棚板21付きの棚板11を前側開放空間S2に引き出す。この際、履物(50)を素早く取り出そうとして、棚板11(従って補助棚板21)が急激に引き出されたとしても、補助棚板21は取り出そうとしている反対側方向に行くにしたがって低くなるような勾配を有しており、かつ、ストッパ29が履物(50)を係止するので、当該補助棚板21上の履物(50)が急な移動によって位置ずれしたり当該棚板21から飛び出したりすることはない。また、履物(50)に手Hの指Fを掛けて引っ張り出しても補助棚板21付きの棚板11が円滑に前方向に移動するので、当該履物(50)だけが引き出されて当該棚板11が元の位置に残ってしまうようなことはない。
こうして、前側開放空間S2に引き出された棚板11から履物(50)を取り出す際、当該履物(50)と補助棚板21の一方端部25とは十分に離れているので干渉しにくく取り出しに支障をきたすようなことはない。また、支持板22も履物(50)の取り出し進路には配設されていないので邪魔になるようなことはない。一方、補助棚板21上の履物(50)を取り出す際には、当該履物(50)の甲当接内面部分(51)を手Hの指Fをあてがって掬うようにすれば、簡単に持ち上げて取り出すことができる。なお、履物(50)の甲当接内面部分(51)とは、人の足の甲が当たる履物(50)部分を意味する。
また、履物(50)を収容する場合には、補助棚板21を設けた棚板11を引き出して当該補助棚板21(又は棚板11)に載置し、その状態で本体2内に戻す操作を行う。したがって、隣接する棚板に邪魔されることなく履物(50)を収容できるとともに、補助棚板21を設けた棚板11が本体2内に収容されるので占有体積を小さくできる(すなわち、小型化できる)。
したがって、本実施形態に係る下駄箱1は、履物(50)を円滑かつ素早く収容したり取り出すことができ、かつ、履物(50)を多数収容しつつ小型化を図ることができる。なお、本実施形態では、全部の棚板11を前後方向に移動自在とするとともに補助棚板21付きとしたが、棚板11の一部でもよいことは勿論である。
1 下駄箱
2 本体
11 棚
21 補助棚板
25 一方端部
50 履物
2 本体
11 棚
21 補助棚板
25 一方端部
50 履物
Claims (1)
- 前側の開放空間に開口された箱型の本体を有し、この本体の内部空間を上下方向に複数段に仕切るとともに履物を載置可能な複数の棚板を備えた下駄箱において、
少なくとも1つの前記棚板を前後方向に移動自在に設け前記本体の内部空間から前側開放空間へ引き出し可能かつ当該内部空間へ戻し可能とするとともに、当該棚板の横方向両端部に支持板を配設し、当該支持板を介して当該棚板に載置された履物よりも上方に位置して前側の一方端部から奥側の他方端部へ行くにしたがって低くなる補助棚板を設け、当該補助棚板の他方端部に履物を係止可能なストッパを設けた下駄箱。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2010000365U JP3159722U (ja) | 2010-01-24 | 2010-01-24 | 下駄箱 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2010000365U JP3159722U (ja) | 2010-01-24 | 2010-01-24 | 下駄箱 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP3159722U true JP3159722U (ja) | 2010-06-03 |
Family
ID=54862969
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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Country | Link |
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JP (1) | JP3159722U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN110063587A (zh) * | 2019-05-05 | 2019-07-30 | 张保森 | 一种鞋柜 |
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2010
- 2010-01-24 JP JP2010000365U patent/JP3159722U/ja not_active Expired - Fee Related
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