JP3159700B2 - コントロールケーブル - Google Patents

コントロールケーブル

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JP3159700B2
JP3159700B2 JP20903890A JP20903890A JP3159700B2 JP 3159700 B2 JP3159700 B2 JP 3159700B2 JP 20903890 A JP20903890 A JP 20903890A JP 20903890 A JP20903890 A JP 20903890A JP 3159700 B2 JP3159700 B2 JP 3159700B2
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雅樹 田中
隆 柳田
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Toray Industries Inc
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    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C1/00Flexible shafts; Mechanical means for transmitting movement in a flexible sheathing
    • F16C1/10Means for transmitting linear movement in a flexible sheathing, e.g. "Bowden-mechanisms"
    • F16C1/20Construction of flexible members moved to and fro in the sheathing

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  • General Engineering & Computer Science (AREA)
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  • Oral & Maxillofacial Surgery (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
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  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明はコントロールケーブルに関する。さらに詳し
くは、高温環境、高荷重下で耐久性および荷重効率を顕
著に向上せしめたコントロールケーブルに関する。
[従来の技術] 従来、荷重効率の向上の為に、コントロールケーブル
の内索の外周に合成樹脂層を形成したり、導管内に合成
樹脂チューブ(以下、ライナーという)を挿入すること
がおこなわれている。
[発明が解決しようとする課題] 最近はコントロールケーブルを使用する機械の高性能
化、コンパクト化に伴い、環境温度の上昇、負荷荷重の
増大などその使用条件が苛酷になってきている。たとえ
ば自動車のエンジンルーム内で用いられるコントロール
ケーブルには150℃以上の高温環境下で使用されるもの
が増加している。
ところが、前記内索の被覆や、ライナーに用いられる
合成樹脂の使用可能な温度は、ポリアセタール樹脂(以
下、POMという)が120℃以下、ポリブチレンテレフタレ
ート樹脂(以下、PBTいう)が140℃以下であり、150℃
以上の高温仕様ではポリテトラフルオロエチレン(以
下、PTFEという)、テトラフルオロエチレン・パーフル
オロアルキルエーテル共重合体(以下、PFAという)な
ど若干のフッ素樹脂が用いられていた。しかし、フッ素
樹脂は摺動性は良いが、高荷重下の耐摩耗性に劣り、使
用範囲が比較的低荷重の用途に限定されていた。
一般にスーパーエンプラと呼ばれる一群の熱可塑性樹
脂は耐熱性が優れているが柔軟性が不足し、かつ高価な
ため本分野に適用し難い。スーパーエンプラの中ではポ
リフェニレンサルファイド樹脂(以下、PPSという)
は、比較的安価で柔軟性も優れているが、コントロール
ケーブルの配索に必要な柔軟性がなく、また高温環境下
で経時的に脆くなるので、主材として使用することがで
きず、わずかにPTFE製ライナーの耐摩耗性を改良する添
加剤として使用例があるにすぎない。
本発明は、かかる事情に鑑み、高温環境、高荷重の苛
酷な使用条件下でも高い荷重効率と耐久性を有するコン
トロールケーブルを提供することを目的とする。
[課題を解決するための手段] 本発明のコントロールケーブルは、内索と該内索を摺
動自在に案内するための導管とからなり前記導管の内周
に、ポリフェニレンサルファイド樹脂にエラストマーを
配合した組成物をチューブ状に押出成形したライナーを
用い、前記内索の表面を耐熱性のある合成樹脂で被覆し
たものであって、前記エラストマーが、α−オレフィン
とα,β−不飽和酸のグリシジルエステルとの共重合
体、またはビニル芳香族化合物重合体とオレフィン化合
物重合体とからなるブロック共重合体にカルボン酸基ま
たはその誘導体を含有する分子単位が結合してなる変性
ブロック共重合体を必須成分とすることを特徴としてい
る。前記エラストマーは全樹脂組成物に対し5〜40wt%
配合されたものであることが好ましい。
さらに、前記組成物の曲げ弾性率が10000〜30000kg/c
m2であり、かつ引張破断伸度が5%以上であるのが好ま
しい。
上記耐熱性のある合成樹脂とは、JIS K7121における
プラスチックの転移温度測定方法にて、融点が200℃以
上であり150℃以上の乾熱状態で600時間後引張破断伸度
が10%以上であるものをいい、PTFE、PFA、PEEK、熱安
定剤を添加した高重合度のナイロン66およびPPSにエラ
ストマーを配合してなる本発明の組成物などが用いられ
る。
本発明で使用するPPSとは、構造式 で示される繰返し単位を70モル%以上、より好ましくは
90モル%以上含む重合体であり、上記繰返し単位が70モ
ル%未満では耐熱性が損なわれるため好ましくない。
「PPSは、一般に特公昭45−3368号公報で代表される製
造法により得られる比較的分子量の小さい重合体と、特
公昭52−12240号公報で代表される製造法により得られ
る本質的に線状で比較的高分子量の重合体などがあり、
前記特公昭45−3368号公報記載の方法で得られた重合体
においては、重合後酸素雰囲気下において加熱すること
により、あるいは過酸化物などの架橋剤を添加して加熱
することにより高重合度化して用いることも可能であ
る。
本発明においてはいかなる方法により得られたPPSを
用いることも可能であるが、本質的に線状で比較的高分
子量の重合体がより好ましく使用される。
また、PPSはその繰返し単位の30モル%未満を下記の
構造式を有する繰返し単位などで構成することが可能で
ある。
本発明で用いるPPSは上記重合工程を経て生成したの
ち酸処理、熱処理または有機溶媒による洗浄を施された
ものであることが望ましい。
一般的にエポキシ基含有オレフィン系重合体とは、側
鎖または主鎖にエポキシ基を有するオレフィン系重合体
であり、通常のエポキシ樹脂は含まれない。
エポキシ基含有オレフィン系重合体とは、側鎖にグリ
シジルエステル、グリシジルエーテル、グリシジルアミ
ンなどのグリシジル基を有するオレフィン系重合体およ
び二重結合含有オレフィン系重合体の二重結合をエポキ
シ酸化したものなどがあげられる。
本発明ではこれらエポキシ基含有オレフィン系重合体
のうち、α−オレフィンとα、β−不飽和酸のグリシジ
ルエステルからなる共重合体を用いる。ここでいうα−
オレフィンとしてはエチレン、プロピレン、ブテン−1
などがあげられる。またα、β−不飽和酸のグリシジル
エステルとは一般式 (Rは水素原子または低級アルキル基を示す)で示され
る化合物であり、具体的にはアクリル酸グリシジル、メ
タクリル酸グリシジルおよびエタクリル酸グリシジルな
どがあげられる。
α−オレフィンとα,β−不飽和酸のグリシジルエス
テルとの共重合体におけるエポキシ基の含有量は通常0.
1〜30wt%であり、特に0.2〜20wt%が好ましく、0.1wt
%未満では目的とする効果が十分に得られず、30wt%を
越えるとPPSとの溶融混練時にゲル化を生じ、押出安定
性、成形性および機械特性が低下するため好ましくな
い。
α−オレフィンとα,β−不飽和酸のグリシジルエス
テルとの共重合体には、本発明の効果を損なわない範囲
で、他のオレフィン系モノマ、たとえばアクリル酸メチ
ル、メタクリル酸メチル、アクリロニトリル、スチレ
ン、酢酸ビニルおよびビニルエーテルなどを共重合して
も良い。
本発明で用いられる変性ブロック共重合体とは、ビニ
ル芳香族化合物重合体とオレフィン化合物重合体とから
なるブロック共重合体にカルボン酸基またはその誘導体
を含有する分子単位が結合してなる変性ブロック共重合
体である。
変性ブロック共重合体を構成するビニル芳香族化合物
としては、スチレン、α−メチルスチレン、ビニルトル
エンなどがあげられ、スチレンが特に好ましい。変性ブ
ロック共重合体を構成するオレフィン化合物重合体とし
ては、エチレン、プロピレン、ブテン−1、イソブチレ
ンなどのモノオレフィン、ブタジエン、イソプレン、1,
3−ペンタジエンなどの共役ジオレフィンおよび1,4−ヘ
キサジエン、ノルボルネン、ノルボルネン誘導体などの
非共役ジオレフィンなどがあげられる。これらオレフィ
ン化合物重合体で構成されるブロックは、上記化合物の
1種以上から構成され、しかも該ブロックの不飽和度は
耐候性、耐熱性の点から20%以下が好ましい。したがっ
て該ブロックの構成単位として上記のジオレフィン類を
使用するばあいには、該ブロック部分の不飽和度を20%
を越えないように水添などの方法により不飽和度を低減
させることが好ましい。本発明において最も好ましい変
性ブロック共重合体は、1個、好ましくは2個以上のビ
ニル芳香族化合物重合体ブロックと共役ジェン化合物を
主体とするオレフィン化合物重合体とからなるブロック
共重合体を変性してなるものであり、ビニル芳香族化合
物とオレフィン化合物との重量比が5/95〜50/50、好ま
しくは10/90〜30/70のものである。
ブロック共重合体は不飽和カルボン酸またはその誘導
体との付加反応により変性され、本発明で使用される変
性ブロック共重合体が得られる。不飽和カルボン酸また
はその誘導体としては、マレイン酸、フマル酸、イタコ
ン酸、ハロゲン化マレイン酸などのジカルボン酸、これ
らジカルボン酸の酸無水物、エステル、アミド、イミ
ド、アクリル酸、メタクリル酸などがあげられる。これ
らは1種または2種以上混合して使用でき、なかでも不
飽和カルボン酸が好ましく、無水マレイン酸がより好ま
しく使用される。変性ブロック共重合体に含まれるカル
ボン酸基またはその誘導体の付加量は、基本となるブロ
ック共重合体100重量部に対し、通常0.05〜20重量部、
好ましくは0.1〜10重量部、より好ましくは0.3〜5重量
部である。
本発明で用いられるエラストマーには、たとえばポリ
オレフィン系エラストマー、ジエン系エラストマー、ア
クリル系エラストマー、ポリアミドエラストマー、ポリ
エステルエラストマー、シリコーンエラストマー、フッ
素エラストマーおよび多硫化物エラストマーなどの他の
エラストマーを混合して使用してもよい。本発明の樹脂
組成物におけるPPSの配合割合は60〜95wt%、好ましく
は70〜90wt%の範囲である。配合割合が60wt%に満たな
いとコントロールケーブルの耐熱性が不足するため好ま
しくなく、一方、配合量が95wt%を越えるとコントロー
ルケーブルの柔軟性、靭性が不足するため好ましくな
い。
エラストマーの配合割合は、5〜40wt%、好ましくは
10〜30wt%の範囲である。
前記PPSにエラストマーを配合してなる組成物は、AST
M D790に従って測定した曲げ弾性率が10000〜30000kg/
cm2であり、かつASTM D638に従って測定した引張破断
伸度が5%以上であることが好ましい。曲げ弾性率が30
000kg/cm2を越え、あるいは引張破断伸度が5%未満で
あると柔軟性に劣り実用上コントロールケーブルの配索
が難しい。また、曲げ弾性率が10000kg/cm2未満である
と高荷重下の変形が大きく、摩耗が速いため耐久性が劣
るので好ましくない。
本発明の樹脂組成物の調整方法はとくに制限なくPPS
樹脂およびエラストマーの粉末、ペレット、細片をリボ
ンブレンダー、ヘンシェルミキサー、Vブレンダーなど
を用いてドライブレンドしたのち、バンバリーミキサ
ー、ミキシングロール、単軸または2軸の押出機、ニー
ダーなどを用いて溶融混練する方法などがあげられる。
なかでも充分な混練力を有する単軸または2軸の押出機
を用いて溶融混練する方法が代表的である。
また本発明で用いるPPS樹脂組成物には、本発明の効
果を損なわない範囲で、酸化防止剤、熱安定剤、滑剤、
結晶核剤、紫外線防止剤、着色剤、難燃剤などの通常の
添加剤および少量の多種ポリマーを添加することがで
き、さらにPPSの架橋度を制御する目的で公知の過酸化
水素、ジターシャリーブチルパーオキサイド、ジクミル
パーオキサイドなどの過酸化物架橋剤および特開昭59−
131650号公報に記載されているチオホスフィン酸金属塩
などの架橋促進剤または特開昭58−204045号公報、特開
昭 58−204046号公報などに記載されているジアルキル
錫ジカルボキシレート、アミノトリアゾールなどの架橋
防止剤を配合することも可能である。
また、本発明の樹脂組成物で必須成分ではないが、摺
動性を改善する目的で、ポリテトラフルオロエチレン、
メラミンシアヌレート、シリコーンオイル、二硫化モリ
ブデン、グラファイト、窒化ホウ素などの潤滑剤を10wt
%を越えない範囲で配合することが可能であり、とくに
コントロールケーブルの内索の表面に本発明の樹脂組成
物を被覆して用いるばあいは、潤滑剤を配合して用いる
のが好ましい。
さらに、本発明において、繊維状および/または粒状
の強化剤を必要に応じて本発明の効果を損なわない範囲
で配合することが可能である。
かかる繊維状強化剤としては、ガラス繊維、シラスガ
ラス繊維、アルミナ繊維、炭化珪素繊維、セラミック繊
維、アスベスト繊維、石コウ繊維、金属繊維などの無機
繊維および炭素繊維などがあげられる。
また粒状の強化剤としては、ワラステナイト、セリサ
イト、カオリン、マイカ、クレー、ベントナイト、アス
ベスト、タルク、アルミナシリケートなどの珪酸塩、ア
ルミナ、塩化珪素、酸化マグネシウム、酸化ジルコニウ
ム、酸化チタンなどの金属酸化物、炭酸カルシウム、炭
酸マグネシウム、ドロマイドなどの炭酸塩、硫酸カルシ
ウム、硫酸バリウムなどの硫酸塩、ガラスビーズ、窒化
ホウ素、炭化珪素、サイアロンおよびシリカなどがあげ
られ、これらは中空であってもよい。これら強化剤は2
種以上を併用することが可能であり、必要によりシラン
系およびチタン系などのカップリング剤で予備処理して
使用することができる。
また、本発明で用いられるPPS樹脂組成物をコントロ
ールケーブル用ライナーとして成形する方法はとくに限
定されるものでないが、作業能率のよい押出成形が適し
ている。使用する押出機は、通常用いられる単軸スクリ
ュータイプの押出機でよいが、350℃までの昇温能力を
兼ね備えておくのが望ましく、さらに混練性能を上げる
ためにスクリューにミキシング部を設けてもよい。そし
て、前記組成物をライナーに成形するばあい、チューブ
ダイを用いチューブ状に押出された樹脂を冷却水槽中へ
浸し冷却固化を行なった後、引取機で連続的に引取りラ
イナーを得る。この冷却の際、ライナーの寸法精度を向
上させるためサイジングダイを用いたり、冷却水槽を真
空にした真空サイジング方式がより好ましい。
[作用] 本発明のPPSにエラストマーを配合してなる樹脂組成
物は、PPSの優れた耐熱性、摺動性に加えて柔軟性、強
靭性を付与した材料である。そのため、このような材料
で成形したライナーを導管の内周に用いたコントロール
ケーブルは、配索自在の柔軟性を有し、かつ高温環境、
高荷重下の苛酷な条件でも高い荷重効率と耐久性を維持
することができる。
なお、エラストマー添加PPSからなるライナーを用い
た導管と被覆をしていない内索とを組合わせたばあい
は、たとえば負荷荷重が30kg以下のとき150℃以上の高
温環境下でも耐久性が良い。また前記ライナーを用いた
導管とPPSまたは他の耐熱性のある合成樹脂を被覆した
内索とを組合わせたばあいは、負荷荷重が70kg以上でも
高温環境下での耐久性に優れている。
以下、実施例によって本発明の実施態様と効果を詳し
く説明する。
[実施例] つぎに図面を参照しながら、本発明のコントロールケ
ーブルを説明する。
第1図は本発明のコントロールケーブルの一実施例を
示す一部切欠斜視図、第2図は本発明のコントロールケ
ーブルの性能を測定するための測定装置の概略説明図、
第3図および第4図は実施例と比較例のコントロールケ
ーブルの耐久性および荷重効率の測定結果を示すグラフ
である。
第1図は自動車のクラッチ、またはブレーキなどの操
作に用いられるコントロールケーブルの一実施例を示し
ており(1)は内索、(2)は導管、(3)は内索の被
覆、(4)はライナーである。
内索(1)は柔軟性と屈曲寿命を付与するため、一般
に複数本の素線を撚り合わせて1本のストランドを作
り、そのストランドを複数本撚合わせてつくる。クラッ
チ、またはブレーキに用いられるコントロールケーブル
の内索の直径は通常2.0〜4.0mmである。導管(2)はラ
イナー(4)上にたとえば厚さ0.5〜2.0mm、幅1.2〜4.5
mmに圧延した1本の平鋼線を螺旋上に密接して巻いた鎧
層(5)と、その外周に厚さ0.5〜2.0mmで被覆した合成
樹脂からなる保護層(6)とから構成されている。
前記ライナー(4)はPPSにエラストマーを5〜40
%、さらに好ましくは10〜30%添加して得られ、曲げ弾
性係数が10000〜30000kg/cm2、なかんずく15000〜25000
kg/cm2の範囲となるようにエラストマーの添加量を決め
られた材料を押出成形したものである。
ライナー(4)の外径は3.0〜6.0mm程度であり、内径
は2.0〜5.0mm程度である。
なお、内索(1)を構成するストランドの本数および
ストランドを構成する鋼素線の本数はとくに限定される
ものではなく、従来公知の種々の組合せを採用すること
ができる。
また、導管(2)には前記の平鋼線を捲回した鎧層
(5)にかえて、複数本の金属線をライナー(4)上に
緩いピッチで密間隔に巻き付けた鎧層を用いてもよい。
このばあいも第1図の保護層と同様な合成樹脂の被覆が
設けられる。
さらに、潤滑材としてシリコーン系グリースを内索
(1)または被覆(3)に塗布するのが好ましい。
つぎに、本発明に用いたPPS樹脂の製法について以下
に説明する。
参考例1(PPSの重合) オートクレーブに硫化ナトリウム3.26kg(25モル、結
晶水40%を含む)、水酸化ナトリウム4g、酢酸ナトリウ
ム三水和物1.3kg(約10モル)およびN−メチル−2−
ピロリドン(以下、NMPという)7.9kgを仕込み、撹拌し
ながら徐々に205℃まで昇温し、水1.36kgを含む留出水
約1.5リットルを除去した。残留混合物に1、4−ジク
ロルベンゼン3.75kg(25.5モル)およびNMP2kgを加え、
265℃で4時間加熱した。反応生成物を70℃の温水で5
回洗浄し、80℃で24時間減圧乾燥して、溶融粘度約2500
ポアズ(320℃せん断速度10sec−1)の粉末状PPS(P
−1)約2kgをえた。同様の操作を繰り返し、以下に記
載の実施例に供した。
参考例2(PPSの酸処理) 参考例1で得られたPPS粉末約2kgを90℃に加熱された
pH4の酢酸水溶液201中に投入し、約30分間撹拌しつづけ
た後ろ過し、ろ液のpHが7になるまで約90℃の脱イオン
水で洗浄した。さらに120℃で24時間減圧乾燥し粉末状
とし、酸処理PPS(P−2)を得た。
参考例3(PPSの熱水処理) 参考例1で得られたPPS粉末約2kgと脱イオン水10リッ
トルとをオートクレーブに仕込み、常圧で密封した後17
5℃まで昇温し、撹拌しながら約30分間保温したのち冷
却した。そして内容物を取り出してろ過し、さらに70℃
の脱イオン水約10リットルの中にPPSを浸漬、撹拌し、
ろ過する操作を5回繰り返した。さらに120℃で24時間
減圧乾燥して熱水洗浄PPS(P−3)を得た。
参考例4(PPSの溶媒洗浄) 参考例1で得られたPPS粉末約2kgを100℃に加熱した
N−メチルピロリドン(以下、NMPという)20リットル
中に投入し、約30分間撹拌した後ろ過し、続いて約90℃
のイオン交換水で洗浄した。このものを120℃で24時間
減圧乾燥してNMP洗浄PPS(P−4)を得た。
つぎに、具体的な実施例および比較例を上げて、本発
明のコントロールケーブルを説明する。
実施例1 参考例2で得られた酸洗浄PPS(P−2)90wt%およ
びエチレン・グリシジルメタクリレート共重合体(共重
合比88:12wt%)10wt%をドライブレンドした後、φ30m
m、2軸押出機に供給し、320℃の温度で溶融混練しペレ
タイザーによりペレット化した。このペレットを射出成
形して得られた試験片について、ASTM D790、ASTM D6
38の方法に基づき測定した結果、曲げ弾性率は25000kg/
cm2で、引張破断伸度は8%であった。
そして、本ペレットを用いて押出成形により外径4.8m
m、内径4.0mmのライナーを成形し、この外周に幅2.3m
m、厚み1.0mmの平鋼線を密に巻き付けた鎧層を形成し、
その外周上に外径10.0mmとなるようにPFA樹脂で被覆し
た保護層を形成し導管を作製した。
また、外径0.65mmの金属線上に外径0.60mmの金属線を
6本、さらにそのうえに12本を撚り合わせ外径3.0mmと
なるように形成した内索にシリコン系グリースを塗布し
たものを前記導管内へ挿入しコントロールケーブルを作
製した。
実施例2 参考例2でえられた酸洗浄PPS(P−2)80wt%およ
び実施例1で用いた共重合体20wt%を実施例1と同様な
方法でペレットを得た。このペレットを射出成形して得
られた試験片について、前記測定方法に基づき測定した
結果、曲げ弾性率は20000kg/cm2で、引張破断伸度は15
%であった。
そして、外径4.8mm、内径4.0mmになるように押出成形
したライナーを用い、実施例1と同様にしてコントロー
ルケーブルを作製した。
実施例3 参考例2で得られた酸洗浄PPS(P−2)70wt%およ
びエチレン・グリシジルメタクリレート共重合体(共重
合比94:6wt%)30wt%を実施例1と同様な方法でペレッ
トを得た。このペレットを射出成形して得られた試験片
について、前記測定方法に基づき測定した結果、曲げ弾
性率は15000kg/cm2で、引張破断伸度は35%であった。
そして、外径4.8mm、内径4.0mmになるように押出成形
したライナーを用い、実施例1と同様にしてコントロー
ルケーブルを作製した。
実施例4 参考例2で得られた酸洗浄PPS(P−2)60wt%およ
び実施例3で用いた共重合体40wt%を実施例1と同様な
方法でペレットを得た。このペレットを射出成形して得
られた試験片について、前記測定方法に基づき測定した
結果、曲げ弾性率は10000kg/cm2で、引張破断伸度は60
%であった。
そして、外径4.8mm、内径4.0mmになるように押出成形
したライナー用い、実施例1と同様にしてコントロール
ケーブルを作製した。
比較例1 参考例4で得られたNMP洗浄PPS(P−4)を用いた。
このペレットを射出成形して得られた試験片について、
前記測定方法に基づき測定した結果、曲げ弾性率は4000
0kg/cm2で、引張破断伸度は1%であった。
そして、外径4.8mm、内径4.0mmになるように押出成形
したライナーを用い、実施例1と同様にしてコントロー
ルケーブルを作製した。
比較例2 参考例4で得られたNMP洗浄PPS(P−4)97wt%およ
び実施例1で用いた共重合体3wt%を実施例1と同様な
方法でペレットを得た。このペレットを射出成形して得
られた試験片について、前記測定方法に基づき測定した
結果、曲げ弾性率は35000kg/cm2で、引張破断伸度は4
%であった。そして、外径4.8mm、内径4.0mmになるよう
に押出成形したライナーを用い、実施例1と同様にして
コントロールケーブルを作製した。
比較例3 参考例4で得られたNMP洗浄PPS(P−4)50wt%およ
び実施例1で用いた共重合体50wt%を実施例1と同様な
方法でペレットを得た。このペレットを射出成形して得
られた試験片について、前記測定方法に基づき測定した
結果、曲げ弾性率は5000kg/cm2で、引張破断伸度は25%
であった。そして、外径4.8mm、内径4.0mmになるように
押出成形したライナーを用い、実施例1と同様にしてコ
ントロールケーブルを作製した。
比較例4 ライナー材料にポリブチレンテレフタレート(以下、
PBTという)樹脂を用いたほかは実施例1と同様にして
コントロールケーブルを作製した。
つぎに、耐熱性のある合成樹脂を被覆した内索と前記
ライナーとを用いた実施例と比較例について説明する。
実施例5 参考例2で得られた酸洗浄PPS(P−2)80wt%およ
び実施例1で用いた共重合体10wt%およびエチレン・プ
ロピレン共重合体10wt%を実施例1と同様な方法でペレ
ットを得た。このペレットを射出成形して得られた試験
片について、前記測定方法に基づき測定した結果、曲げ
弾性率は19000kg/cm2で、引張破断伸度は17%であっ
た。
そして、本ペレットを用いて押出成形により外径5.7m
m、内径4.7mmのライナーを成形し、この外周に幅2.4m
m、厚み1.3mmの平鋼線を密に巻き付けた鎧層を形成し、
その外周上に外径10.0mmとなるようPFA樹脂で被覆した
保護層を形成し導管を作製した。
また、実施例1と同じ内索を用い、これにPFA樹脂を
押出成形により外径3.7mmとなるように被覆し、この外
周にシリコン系グリースを塗布したものを前記導管内へ
挿入しコントロールケーブルを作製した。
実施例6 参考例3で得られた熱水処理PPS(P−3)70wt%お
よび実施例3で用いた共重合体15wt%およびエチレン・
プロピレン共重合体15wt%を実施例1と同様な方法でペ
レットを得た。このペレットを射出成形して得られた試
験片について、前記測定方法に基づき測定した結果、曲
げ弾性率は14000kg/cm2で、引張破断伸度は40%であっ
た。
そして、本ペレットを用いて押出成形により外径5.7m
m、内径4.7mmのライナーを成形し、内索に外径が3.7mm
となるようにPFA樹脂の被覆をしたほかは実施例1と同
じ内索を用いてコントロールケーブルを作製した。
実施例7 参考例1で得られたPPS(P−1)80wt%および実施
例1で用いた共重合体10wt%およびエチレン・ブテン−
1共重合体10wt%を実施例1と同様な方法でペレットを
得た。このペレットを射出成形して得られた試験片につ
いて、前記測定方法に基づき測定した結果、曲げ弾性率
は22000kg/cm2で、引張破断伸度は10%であった。
そして、本ペレットを用いて押出成形により外径5.7m
m、内径4.7mmのライナーを成形し、内索に外径が3.7mm
となるよう66−ナイロン樹脂の被覆をしたほかは実施例
1と同じ内索を用いてコントロールケーブルを作製し
た。
実施例8 参考例4で得られたPPS(P−4)90wt%および実施
例1で用いた共重合体10wt%およびアイオノマー10wt%
を実施例1と同様な方法でペレットを得た。このペレッ
トを射出成形して得られた試験片について、前記測定方
法に基づき測定した結果、曲げ弾性率は24000kg/cm
2で、引張破断伸度は9%であった。
そして、本ペレットを用いて押出成形により外径5.7m
m、内径4.7mmのライナーを成形し、内索に外径が3.7mm
となるようPFA樹脂の被覆をしたほかは実施例1と同じ
内索を用いてコントロールケーブルを作製した。
実施例9 参考例4で得られたPPS(P−4)80wt%およびスチ
レン・ブタジエン・スチレン共重合体20wt%を実施例1
と同様な方法でペレットを得た。このペレットを射出成
形して得られた試験片について、前記測定方法に基づき
測定した結果、曲げ弾性率は22000kg/cm2で、引張破断
伸度は10%であった。
そして、本ペレットを用いて押出成形により外径5.7m
m、内径4.7mmのライナーを成形し、内索に外径が3.7mm
となるようPTFE樹脂の被覆をしたほかは実施例1と同じ
内索を用いてコントロールケーブルを作製した。
実施例10 参考例4で得られたPPS(P−4)80wt%および実施
例1と同じ共重合体10wt%およびエチレン・アクリル酸
エチル共重合体10wt%を実施例1を同様な方法でペレッ
トを得た。このペレットを射出成形して得られた試験片
について、前記測定方法に基づき測定した結果、曲げ弾
性率は16000kg/cm2で、引張破断伸度は30%であった。
そして、本ペレットを用いて押出成形により外径5.7m
m、内径4.7mmのライナーを成形し、内索に外径が3.7mm
となるようPFA樹脂の被覆をしたほかは実施例1と同じ
内索を用いてコントロールケーブルを作製した。
実施例11 参考例4で得られたPPS(P−4)80wt%および実施
例1と同じ共重合体10wt%およびエチレン・プロピレン
・ジエン共重合体10wt%を実施例1を同様な方法でペレ
ットを得た。このペレットを射出成形して得られた試験
片について、前記測定方法に基づき測定した結果、曲げ
弾性率は13500kg/cm2で、引張破断伸度は45%であっ
た。
そして、本ペレットを用いて押出成形により外径5.7m
m、内径4.7mmのライナーを成形し、内索に外径が3.7mm
となるようPTFE樹脂の被覆をしたほかは実施例1と同じ
内索を用いてコントロールケーブルを作製した。
実施例12 参考例4で得られたPPS(P−4)80wt%および実施
例1と同じ共重合体10wt%およびポリアミドエラストマ
ー10wt%を実施例1と同様な方法でペレットを得た。こ
のペレットを射出成形して得られた試験片について、前
記測定方法に基づき測定した結果、曲げ弾性率は15300k
g/cm2で、引張破断伸度は40%であった。
そして、本ペレットを用いて押出成形により外径5.7m
m、内径4.7mmのライナーを成形し、内索に外径が3.7mm
となるようPTFE樹脂の被覆をしたほかは実施例1と同じ
内索を用いてコントロールケーブルを作製した。
実施例13 実施例1と同じ組成で、押出成形により外径5.7mm、
内径4.7mmのライナーを成形し、外径が3.7mmとなるよう
被覆をした内索を用いてコントロールケーブルを作製し
た。
比較例5 内索の被覆として、熱安定剤を添加していないナイロ
ン66樹脂を用いたほかは、実施例1と同じ内索を用い、
ライナーおよび導管は、実施例1と同じものを用いてコ
ントロールケーブルを作製した。
比較例6 内索の被覆として、PBT樹脂を用いたほかは、実施例
1と同じ内索を用い、ライナーおよび導管は、実施例1
と同じものを用いてコントロールケーブルを作製した。
実施例1〜13および比較例1〜6のライナー(4)お
よび被覆(3)の材料、初期および耐久回数100万回後
の荷重効率を第1表に示す。
前記実施例1〜13および比較例1〜6について曲げ試
験および耐久試験を実施した。
曲げ試験は、室温環境下で半径50Rの円柱に360゜の角
度でコントロールケーブルを巻き付けライナーの割れを
調査し、実用可能かどうかを調査した実施例1〜4およ
び比較例1〜3の結果を第2表に示す。
また、耐久試験については、第2図に基づきその試験
装置を説明する。
恒温槽(7)の中に内索(1)の曲げ半径が150mm、
曲げ角度が180゜になるように半円状に湾曲された供試
体のコントロールケーブルを取り付けた。内索(1)の
入力側端部にはレバー(8)が取り付けられ、負荷側端
部には負荷をかけるためのスプリング(9)が取り付け
られている。また、荷重効率を測定するばあいは、内索
(1)の入力側の途中にロードセル(10)が、負荷側の
途中には他のロードセル(11)が取り付けられる。レバ
ー(8)は矢印(A)で示すように揺動させ、1往復を
1回として、毎分30回の速度で往復運動をさせた。スプ
リング(9)は、ストロークが30mmで、負荷は内索の被
覆がない実施例1〜4および比較例1〜4は30kgとし、
内索の被覆がある実施例5〜13および比較例5〜6は70
kgとした。また、恒温槽(7)内の雰囲気温度は180℃
を保つようにした。
そして、荷重効率は負荷荷重が30kgまたは70kgのとき
の (W/F)×100(%) で表している。ただし、(F)は入力側ロードセル(1
0)の計測値、(W)は負荷側ロードセル(11)の計測
値である。耐久回数は被覆(3)が摩耗した内索(1)
の素線が見えるようになるか、あるいはライナー(4)
が摩耗して導管(2)の鎧槽(5)が表面に見えるよう
になるまでのレバー(8)の揺動回数で表わしている。
第2表より明らかなように曲げ試験の結果、比較例1
および2のコントロールケーブルは、半径50mmの曲げに
耐えられず、実用上コントロールケーブルの配索は難し
くなる。また、第3図に示すように比較例3のコントロ
ールケーブルは、摩耗が速く耐久性が低下し、比較例4
のコントロールケーブルでは耐久性が著しく劣る。
これに対して、実施例1〜4のコントロールケーブル
は耐久性があり比較例1〜4と比較して高水準を示して
いる。
つぎに、負荷荷重が70kgである実施例5〜13および比
較例5〜6のコントロールケーブルの耐久試験結果を第
4図に示す。内索の被覆に耐熱性のある合成樹脂を使用
すると耐久試験時の負荷荷重が70kgと高荷重にも関わら
ず荷重効率が耐久回数100万回で80〜88%と比較例5お
よび比較例6が耐久回数100万回以下で荷重効率が低下
しているのと比較して格段に優れていることがわかる。
また、被覆に用いるPPSへのエラストマーの添加量は5
wt%〜40wt%程度が好ましく、そのような範囲ではコン
トロールケーブルとして柔軟性があり、かつ高い荷重効
率および耐久性を示すという利点がある。
さらに、第3図からわかるようにライナーにエラスト
マー添加PPSを用いたコントロールケーブルは、30kgと
低負荷のばあい被覆のない内索と組み合わせても十分に
高い耐熱性および耐久性を有し、実用性があることがわ
かる。
叙上のごとくエラストマー添加PPSは耐久性および荷
重効率において、高い性能を有していることが判る。
[発明の効果] 本発明のコントロールケーブルは、従来のコントロー
ルケーブルと比較して、高温環境または高温・高荷重下
でも耐久性が格段に向上しており荷重効率も高い。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明のコントロールケーブルの一実施例を
示す一部切欠斜視図、第2図は本発明のコントロールケ
ーブルの性能を測定するための測定装置の概略説明図、
第3図および第4図は実施例および比較例のコントロー
ルケーブルの耐久性および荷重効率の測定結果を示すグ
ラフである。 (図面の主要符号) (1):内索 (2):導管 (3):被覆 (4):ライナー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭58−184313(JP,A) 特開 平2−138360(JP,A) 実開 昭63−152913(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16C 1/00 - 1/28

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】内索と該内索を摺動自在に案内するための
    導管とからなり前記導管の内周に、ポリフェニレンサル
    ファイド樹脂にエラストマーを配合した組成物をチュー
    ブ状に押出成形したライナーを用い、前記内索の表面を
    耐熱性のある合成樹脂で被覆したコントロールケーブル
    であって、前記エラストマーが、α−オレフィンとα,
    β−不飽和酸のグリシジルエステルとの共重合体を必須
    成分とすることを特徴とするコントロールケーブル。
  2. 【請求項2】内索と該内索を摺動自在に案内するための
    導管とからなり前記導管の内周に、ポリフェニレンサル
    ファイド樹脂にエラストマーを配合した組成物をチュー
    ブ状に押出成形したライナーを用い、前記内索の表面を
    耐熱性のある合成樹脂で被覆したコントロールケーブル
    であって、前記エラストマーがビニル芳香族化合物重合
    体とオレフィン化合物重合体とからなるブロック共重合
    体にカルボン酸基またはその誘導体を含有する分子単位
    が結合してなる変性ブロック共重合体を必須成分とする
    ことを特徴とするコントロールケーブル。
  3. 【請求項3】前記エラストマーを全樹脂組成物に対し5
    〜40wt%配合した請求項1または2記載のコントロール
    ケーブル。
  4. 【請求項4】前記組成物の曲げ弾性率が10000〜30000kg
    /cm2であり、かつ引張破断伸度が5%以上であることを
    特徴とする請求項1、2または3記載のコントロールケ
    ーブル。
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