JP3159608B2 - スチリル系モノアゾ化合物およびそれを用いる疎水性繊維材料の染色法 - Google Patents

スチリル系モノアゾ化合物およびそれを用いる疎水性繊維材料の染色法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は(β,β−ジシアノ)ス
チリル骨格を有する新規なモノアゾ化合物に関する。さ
らには疎水性繊維ことにポリエステル繊維の染色に好適
なマゼンタ色系モノアゾ染料およびそれを用いる染色法
に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、疎水性繊維に濃色染色可能な染
料、主にマゼンタ色染料が強く要望されており、そのた
め、カラーバリューの高い染料が相次いで開発されてい
る。その中でもモノアゾ化合物は、従来化合物を始め、
現在でも様々な改良がなされたものが使用されている。
マゼンタ色系モノアゾ染料として、例えば、特開昭53
−113830号公報、特開昭63−23968号公
報、特開昭63−51460号公報、特開昭64−38
476号公報、特開昭64−40562号公報、特開平
5−255601号公報等に記載されているものが知ら
れている。またその他の公知化合物としてC.I.ディ
スパーズレッド73、C.I.ディスパーズレッド34
3などが知られている。これらのアゾ色素はカラーバリ
ューが高く、さらにビルドアップ性が良好なため、濃色
に染めることができるのが特徴である。しかしながら、
これらのアゾ色素は、疎水性繊維の染色に際し、良好な
色調を与えるものの、堅牢度については未だ満足しうる
ものが得られておらず、ことに耐光堅牢度に関しては十
分改良されていないのが現状である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、疎水
性繊維、ことにポリエステル繊維あるいはポリエステル
繊維とセルロース繊維の混紡等において、優れた染色性
で染色するとともに、その染色物が鮮明な色調を有し、
しかも堅牢度、ことに耐光堅牢度が優れたものであるた
めの染料化合物を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決するために鋭意検討した結果、(β、β−ジシア
ノ)スチリル骨格を有するモノアゾ化合物が、その目的
に適合しうることを見出し、本発明を完成するに至っ
た。即ち、本発明は下記一般式(1)
【化2】 〔式中、R1は、水素原子、C1〜C4のアルキル基、C1
〜C6のアルコキシ基、ハロゲン原子を示し、 2 水素
原子、C1〜C4のアルキル基、C1〜C6のアルコキシ
基、C2〜C5のアルキルカルボニルアミノ基、C2〜C5
のアルコキシカルボニルアミノ基、C1〜C4のアルキル
スルホニルアミノ基、ハロゲン原子を示し、、 3 は、
アルキルカルボニルアミノ基、R 4 は、C 3 〜C 6 のアル
ケニル基、R5は、水素原子、置換または非置換のアル
キル基、C3〜C6のアルケニル基、C7〜C10のアラル
キル基、C6〜C8のアリール基を示す。〕で表されるス
チリル系モノアゾ化合物およびそれを用いる染色法に関
するものである
【0005】 以下、本発明を詳細に説明する。本発明の
一般式(1)中、1は、メチル基、エチル基、n−プ
ロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル
基、sec−ブチル基、tert−ブチル基などのC1
〜C4のアルキル基、メトキシ基、エトキシ基、n−プ
ロポキシ基、イソプロポキシ基、n−ブトキシ基、イソ
ブトキシ基、sec−ブトキシ基、tert−ブトキシ
基、n−ヘキシルオキシ基等のC1 〜C6のアルコキシ
基、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素等のハロゲン原子を示
す。
【0006】 また、一般式(1)中、R 2 、水素原
子、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピ
ル基、n−ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル
基、tert−ブチル基などのC1〜C4のアルキル基、
メトキシ基、エトキシ基、n−プロポキシ基、イソプロ
ポキシ基、n−ブトキシ基、イソブトキシ基、sec−
ブトキシ基、tert−ブトキシ基、n−ヘキシルオキ
シ基等のC1〜C6のアルコキシ基、メチルカルボニルア
ミノ基、エチルカルボニルアミノ基、n−プロピルカル
ボニルアミノ基、イソプロピルカルボニルアミノ基、n
−ブチルカルボニルアミノ基等のC2〜C5のアルキルカ
ルボニルアミノ基、メトキシカルボニルアミノ基、エト
キシカルボニルアミノ基、n−プロポキシカルボニルア
ミノ基、イソプロポキシカルボニルアミノ基、n−ブト
キシカルボニルアミノ基等のC2〜C5のアルコキシカル
ボニルアミノ基、メチルスルホニルアミノ基、エチルス
ルホニルアミノ基、n−プロピルスルホニルアミノ基、
イソプロピルスルホニルアミノ基、n−ブチルスルホニ
ルアミノ基等のC1〜C4のアルキルスルホニルアミノ
基、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素等のハロゲン原子等を
示す。 3 は、メチルカルボニルアミノ基、エチルカル
ボニルアミノ基、n−プロピルカルボニルアミノ基、イ
ソプロピルカルボニルアミノ基、n−ブチルカルボニル
アミノ基等のC 2 〜C 5 のアルキルカルボニルアミノ基を
示す。
【0007】 また、一般式(1)中 4 は、アリル
基、2−メチル−2−プロペニル基、2−ブテニル基、
3−ブテニル基、3−メチル−2−ブテニル基等のC 3
〜C 6 のアルケニル基、R 5 水素原子、メチル基、エチ
ル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル
基、イソブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチ
ル基、n−ペンチル基、n−ヘキシル基、n−ヘプチル
基、n−オクチル基などのC1〜C8のアルキル基、アリ
ル基、2−メチル−2−プロペニル基、2−ブテニル
基、3−ブテニル基、3−メチル−2−ブテニル基等の
3〜C6のアルケニル基、ベンジル基、フェネチル基等
のC7〜C10のアラルキル基、フェニル基、p−トリル
基、m−トリル基、o−トリル基、p−クロロフェニル
基、m−クロロフェニル基、o−クロロフェニル基等の
6〜C10のアリール基を示す。このうちアルキル基は
置換されていてもよく、その場合の置換基としては、例
えば、メトキシ基、エトキシ基、n−プロポキシ基、イ
ソプロポキシ基、n−ブトキシ基、イソブトキシ基、s
ec−ブトキシ基、tert−ブトキシ基、n−ヘキシ
ルオキシ基等のC1〜C6のアルコキシ基、メトキシメト
キシ基、メトキシエトキシ基、エトキシエトキシ基、メ
トキシプロポキシ基、エトキシプロポキシ基、プロプキ
シプロポキシ基等のC1〜C6のアルコキシアルコキシ
基、フェノキシ基、m−メチルフェノキシ基、o−メチ
ルフェノキシ基、p−クロロフェノキシ基、m−クロロ
フェノキシ基、o−クロロフェノキシ基、p−n−ブチ
ルフェノキシ基等のC6〜C10のアリールオキシ基、チ
オフェノキシ基、p−メチルチオフェノキシ基、m−メ
チルチオフェノキシ基,o−メチルチオフェノキシ基等
のC6〜C10のチオアリールオキシ基、メチルカルボニ
ルアミノ基、エチルカルボニルアミノ基、n−プロピル
カルボニルアミノ基、イソプロピルカルボニルアミノ
基、n−ブチルカルボニルアミノ基等のC2〜C5のアル
キルカルボニルアミノ基、メトキシカルボニルアミノ
基、エトキシカルボニルアミノ基、n−プロポキシカル
ボニルアミノ基、イソプロポキシカルボニルアミノ基、
n−ブトキシカルボニルアミノ基等のC2〜C5のアルコ
キシカルボニルアミノ基、メチルカルボニル基、エチル
カルボニル基、n−プロピルカルボニル基、イソプロピ
ルカルボニル基、n−ブチルカルボニル基等のC2〜C5
のアルキルカルボニル基、メチルカルボキシ基、エチル
カルボキシ基、n−プロピルカルボキシ基、イソプロピ
ルカルボキシ基、n−ブチルカルボキシ基等のC2〜C5
のアルキルカルボキシ基、メトキシカルボキシ基、エト
キシカルボキシ基、n−プロポキシカルボキシ基、イソ
プロポキシカルボキシ基、n−ブトキシカルボキシ基等
のC2〜C5のアルコキシカルボキシ基、メトキシカルボ
ニルメトキシ基、エトキシカルボニルエトキシ基、エト
キシカルボニルメトキシ基、n−プロポキシカルボニル
メトキシ基、イソプロポキシカルボニルメトキシ基、n
−ブトキシカルボニルメトキシ基等のC3〜C6のアルコ
キシカルボニルアルコキシ基、フッ素、塩素、臭素、ヨ
ウ素等のハロゲン原子、シアノ基等を挙げることができ
る。
【0008】 本発明に係る一般式(1)で示されるスチ
リル系モノアゾ化合物は、いずれも文献未載の新規化合
物であり、一般式(2)
【化3】 〔式中、R1は式(1)と同じ意味をもつ。〕で示され
るジシアノエテニル基をもつアニリン誘導体をジアゾ化
し、次いで一般式(3)
【化4】 〔式中、R2、R3、R4、R5は式(1)と同じ意味をも
つ。〕で示されるN−置換アニリン誘導体とジアゾカッ
プリングすることによって製造することができる。
【0009】 一般式(2)の化合物のジアゾ化は、通
常、塩酸、硫酸などの鉱酸類を溶媒として化合物(2)
および亜硝酸塩を加えることで行う。使用する溶媒は一
般式(3)の化合物に対して1〜100重量倍、好まし
くは2〜10重量倍使用する。
【0010】 亜硝酸塩として、亜硝酸ナトリウム、亜硝
酸カリウムなどが挙げられるが、好ましくは亜硝酸ナト
リウムを使用する。また使用量は、一般式(2)の化合
物のモル数に対して0.1〜10等量、好ましくは0.
5〜2等量、さらに好ましくは1等量である。ジアゾ化
の温度は、一般式(2)の化合物の種類、溶媒の種類、
その他の条件により、必ずしも一定しないが、通常は−
20〜30℃の範囲で行う。
【0011】 一般式(2)の化合物のジアゾ化溶液に一
般式(3)のN−置換アニリンを作用させてジアゾカッ
プリング反応を行う際、一般式(3)のN−置換アニリ
ンの量は一般式(4)の化合物のモル数に対して通常1
等量以上使用し、好ましくは1〜2等量を使用する。
【0012】 カップリング反応の温度は、一般式(3)
の化合物の種類、溶媒の種類、その他の条件により、必
ずしも一定しないが、通常は−20〜30℃の範囲で行
う。カップリング反応時のpHは、特に限定しないが、
好ましくは酸性条件下あるいは中性条件下で反応を行う
ために、pH=0〜7、好ましくはpH=1〜5に調節
して反応を行う。
【0013】 前述の一般式(2)で示されるジシアノエ
テニル基をもつアニリン誘導体は、対応する一般式
(4)
【化5】 〔式中、R1は式(1)と同じ意味をもつ。〕で示され
るアミノベンズアルデヒド類にマロノニトリルを作用さ
せるか、あるいは対応する一般式(5)
【化6】 〔式中、R1は式(1)と同じ意味をもつ。〕で示され
るニトロベンズアルデヒド類をマロノニトリルと作用さ
せ、次いで通常の方法でニトロ基を還元して製造するこ
とができる。
【0014】 マロノニトリルを作用させる際は、無溶
媒、あるいはメタノール、エタノール、イソプロパノー
ル等の溶媒中で、触媒の存在下あるいは非存在下で反応
を行う。触媒としては塩基性物質が通常使用され、例と
してはピペリジン、ピペラジン、モルホリン、トリエチ
ルアミン、トリエタノールアミン、ジエチルアミン、D
BU、DBNなどが使用できる。
【0015】 還元方法としては、通常用いられる方法で
良く、還元剤の例としては、水素およびパラジウム炭
素、パラジウム−硫酸バリウム、ラネーニッケルなどの
水添剤、水硫化ナトリウム、硫化ナトリウムなどの硫化
物、鉄粉および塩酸などのベシャン還元剤が利用でき
る。
【0016】 本発明のモノアゾ化合物を疎水性繊維に適
用するには、一般式(1)で示されるモノアゾ化合物に
適当な分散剤、例えばナフタレンスルホン酸のホルマリ
ン縮合物あるいはリグニンスルホン酸などのアニオン分
散剤、またはエチレンオキサイドとプロピレンオキサイ
ドとのブロック共重合物、アルキルフェノールのエチレ
ンオキサイド付加物などのノニオン分散剤と少量の水を
加え、ボールミルあるいはサンドミル等を用いて、充分
に湿式粉砕してから乾燥品またはペースト品の微粒化染
料として使用される。
【0017】 本発明のモノアゾ化合物により染色できる
疎水性繊維としてはポリエステル繊維、ポリアミド繊
維、セルロースアセテート繊維およびこれらの混紡品等
が挙げられ、これらと木綿、絹、羊毛の天然繊維との混
紡品であってもよい。中でも好ましいのはポリエステル
繊維である。
【0018】 本発明のモノアゾ化合物を疎水性繊維に染
着させる方法としては、公知の方法を使用することがで
きる。例えば、高温高圧染色法、キャリヤー染色法、パ
ッド染色法、捺染法、サーモゾル染色法等が知られてい
る。さらに得られた染色物をアルカリ性ハイドロサルフ
ァイト溶液中で還元洗浄処理を行うことは染色物の堅牢
度をさらに向上させるのに有効な手段である。
【0019】 本発明の一般式(1)で示されるスチリル
系モノアゾ化合物を用いて疎水性材料、特にポリエステ
ル繊維材料を染色して得られる染色物は、耐光堅牢度、
洗濯堅牢度、摩擦堅牢度などの諸堅牢度に優れ、特に耐
光堅牢度が良好である。また、本発明のモノアゾ化合物
は、一般に染色性、特に染着力とビルドアップ性に優れ
ており、鮮明かつ濃色な染色物を容易に得ることができ
る。これは染色加工上極めて重要な特徴である。
【0020】
【実施例】以下、実施例て本発明を具体的に説明する
が、本発明はこれらの実施例に限定されるものではな
い。なお実施例中の「部」は重量部を示し、「%」は重
量%を示す。また融点測定は、メトラー社製FP52を
使用し、顕微鏡観察にて行った。ODスペクトルは、島
津製作所(株)製分光光度計UV−240を使用して測
定し、トルエン溶媒中での吸収極大波長を求めた。
【0021】 実施例1 p−ニトロベンズアルデヒド151部、マロノニトリル
73部、エタノール700部を混合し、70℃で2時間
反応した。室温で反応マスを濾過して、エタノール洗浄
および水洗を施して、乾燥して4−(2、2−ジシアノ
エテニル)ニトロベンゼン181部を得た。次いで、水
200部、エタノール200部、鉄粉151部、35%
塩酸9部を混ぜて70℃に昇温し、4−(2、2−ジシ
アノエテニル)ニトロベンゼン180部を混ぜて3時間
反応した。濾過後、濾塊をN,N−ジメチルイミダゾリ
ジノン40部にて溶解し、再度濾過した。濾液を水40
0部に装入し、出てきた結晶を濾過により取り出し、乾
燥して4−(2、2−ジシアノエテニル)アニリン13
1部を得た。次いで、98%硫酸318部、亜硝酸ナト
リウム24部を混合し、0℃に冷却した。4−(2、2
−ジシアノエテニル)アニリン60部を加え0℃で2時
間反応した。3−(N,N−ジアリルアミノ)アセトア
ニリド97部を加え、0℃で1時間反応し、さらに32
%水酸化ナトリウム770部を加え1時間反応した。反
応マスを濾過して、水洗およびメタノール洗浄して、次
式(A)
【化7】 を72部得た。 元素分析値(C24226 Oとして) C H N 計算値(%) 70.22 5.40 20.47 実測値(%) 71.35 5.32 20.10 この化合物の融点は146〜147℃であり、またトル
エン中での吸収極大波長(λmax)は535nmを示
した。
【0022】 実施例2 実施例1における3−(N,N−ジアリルアミノ)アセ
トアニリドの代わりに3−(N−アリル−N−ベンジル
アミノ)アセトアニリド118部を用いること以外はま
ったく実施例1と同様にして、次式(B)
【化8】 を77部得た。 元素分析値(C28246Oとして) C H N 計算値(%) 73.03 5.25 18.25 実測値(%) 74.12 5.16 18.01 この化合物の融点は146〜147℃であり、またトル
エン中での吸収極大波長(λmax)は535nmを示
した。
【0023】 実施例 実施例1で得られた化合物45部にナフタレンスルホン
酸ホルマリン縮合体60部、リグニンスルホン酸ナトリ
ウム50部を加え、さらに適量の水を混ぜて湿式粉砕に
よる微粒化後、乾燥する。得られた染料3部を水300
0部に加え、次いでポリエチレンテレフタレート繊維1
50部を浸漬して、150℃にて2時間加圧染色を行っ
た。その後この繊維を90℃にてソーピングし、乾燥し
て鮮明な青み赤色の染色物を得た。この染色物は洗濯堅
牢度、摩擦堅牢度、耐光堅牢度が良好であり、特に耐光
堅牢度に優れていた。
【0024】 実施例 実施例2で得られた化合物を実施例と同様に微粒化処
理および乾燥した。得られた染料30部を水1200部
に加え、次いでポリエチレンテレフタレート布を浸漬し
て、60%重量増加まで絞り、110℃で一時乾燥し
た。さらに190℃で2分乾燥処理しさらに還元洗浄処
理を行い、水洗、乾燥して、鮮明な青み赤色の染色布を
得た。この染色布は実施例30と同様に各種の堅牢度が
極めて優秀であった。尚、耐光試験としてはJIS L
0841に示す日光試験に準じて行い、ブルースケー
ルにて比較判定した。また、摩擦試験は処理見本を白布
で擦り視感判定を行うこととし、白布への汚染のない場
合を○印、白布への汚染相当ありを×印とした。
【0025】 比較例1 下記化合物(E)
【化9】 を実施例と同様に微粒化処理および乾燥を行ない、ポ
リエチレンテレフタレート繊維に染色を施して、青み赤
色の染色物を得た。この染色物は、耐光堅牢度が2級
で、摩擦堅牢度も本願発明のものと比べ劣っていた。
【0026】 比較例2 下記化合物(F)
【化10】 を実施例と同様に微粒化処理および乾燥を行ない、ポ
リエチレンテレフタレート繊維に染色を施して、青み赤
色の染色物を得た。この染色物は、耐光堅牢度が3級
で、摩擦堅牢度も本願発明のものと比べ劣っていた。
【0027】
【発明の効果】各種の堅牢度、ことに耐光堅牢度および
摩擦堅牢度に優れたマゼンタ色の染色物を得るための分
散染料が得られた。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭59−11362(JP,A) 特開 平5−142600(JP,A) 特開 平6−41447(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C09B 29/085 C09B 56/16 C09B 29/08

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(1) 【化1】 〔式中、R1は、水素原子、C1〜C4のアルキル基、C1
    〜C6のアルコキシ基、ハロゲン原子を示し、 2 水素
    原子、C1〜C4のアルキル基、C1〜C6のアルコキシ
    基、C2〜C5のアルキルカルボニルアミノ基、C2 〜C
    5のアルコキシカルボニルアミノ基、C1〜C4のアルキ
    ルスルホニルアミノ基、ハロゲン原子を示し、、
    3 は、アルキルカルボニルアミノ基、R 4 は、C 3 〜C 6
    アルケニル基、R5は、水素原子、置換または非置換の
    アルキル基、C3〜C6のアルケニル基、C7〜C10のア
    ラルキル基、C6〜C8のアリール基を示す。〕で表され
    るスチリル系モノアゾ化合物。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のモノアゾ化合物を用いる
    ことを特徴とする疎水性繊維材料の染色法。
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