JP3159584B2 - 防災設備 - Google Patents

防災設備

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JP3159584B2
JP3159584B2 JP30307393A JP30307393A JP3159584B2 JP 3159584 B2 JP3159584 B2 JP 3159584B2 JP 30307393 A JP30307393 A JP 30307393A JP 30307393 A JP30307393 A JP 30307393A JP 3159584 B2 JP3159584 B2 JP 3159584B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、防災設備に関し、特
に火災感知器、発信機、中継器(火災感知器や発信機等
の監視用中継器または地区音響装置、防火戸、防排煙機
器、消火装置等の制御用中継器)等の端末機器が接続さ
れる火災報知設備や消火設備等の防災設備に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来は、火災感知器、発信機、あるいは
火災感知器,地区音響装置,防排煙機器等の被制御機器
等が1種類または複数種類接続される中継器等の端末機
器が多数接続される火災報知設備等の防災設備では、各
端末機器個々に固有のアドレス(自己アドレス)の設定
や、各種判別値(例えば、火災判別用閾値、故障判別用
閾値、誤報,失報等に対する試験用閾値、蓄積時間、制
御用等のタイマ設定時間等)の設定の際には、端末機器
にいわゆるデイップスイッチを設けて行うか、あるい
は、製造段階でマスクROMやEPROMに記憶させる
ようにしていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の防災設備は以上
のように、各端末機器個々に固有のアドレスの設定や、
各種判別値の設定の際には、デイップスイッチやマスク
ROM,EPROMを用いていたので、デイップスイッ
チを用いる場合には、端末機器の設置後に現場でアドレ
ス等を簡単に変更することができるが、その設定を16
進数で行うため、設定が面倒で設定ミスが起こり易く、
しかもいたずらによってその設定値が変更されたりある
いは振動等でその設定値が狂い易い等の問題点があっ
た。
【0004】また、ROM、EPROMを用いる場合に
は、振動等で設定した設定値が狂うことはないが、一旦
設定すると、設定変更ができなかったり、あるいは、記
憶内容の消去に紫外線消去器を必要とし、製造段階では
行えても、端末機器の設置現場では変更を行うことがで
きず、しかも、設定を間違えたり、設置後にアドレス等
を変更するときには、新しいアドレス等が書き込まれた
ROM等に変換しなければならず、その手配や交換の手
間が大変であると共に、場合によっては、ROM等のピ
ンを折損したり接触不良を生じさせたりする等の問題点
があった。
【0005】この発明はこのような問題点を解決するた
めになされたもので、端末機器に対するアドレスの設定
や各種判別値の設定を容易かつ確実に行うことができる
操作性の優れた信頼性の高い防災設備を得ることを目的
とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明に係る防災設備
は、設定器が、第1の命令と設定値とを端末機器に送出
する第1の命令手段と、第1の命令に基づいて端末機器
から第1の応答信号と設定値とを受信し、かつ端末機器
から受信した設定値が第1の命令手段により送出された
設定値と一致しているか否かを判別する第1の判別手段
と、この第1の判別手段で端末機器から受信した設定値
が第1の命令手段により送出された設定値と一致してい
ると判別されたとき、第2の命令と設定値とを端末機器
に送出する第2の命令手段と、第2の命令に基づいて端
末機器から第2の応答信号と設定値とを受信し、かつ端
末機器から受信した設定値が第1の命令手段または第2
の命令手段により送出された設定値と一致しているか否
かを判別する第2の判別手段とを備え、端末機器が、第
1の命令と設定値とを第1の命令手段から受信したとき
に、第1の応答信号と受信した設定値を設定器に送出す
る第1の応答手段と、第2の命令と設定値とを第2の命
令手段から受信したときに、その受信した設定値が第1
の応答手段によって受信した設定値と一致しているか否
かを判別し、両方の設定値が一致したときに、第2の応
答信号と受信した設定値を設定器に送出する第2の応答
手段と、この第2の応答手段が受信した両方の設定値の
一致を判別したときに、その判別結果を記憶手段に記憶
させる書き込み手段と備えたものである。
【0007】また、設定器が、第2の判別手段の判別結
果に基づいて端末機器の設定値の設定状態の良否を判別
する第3の判別手段をさらに備えるものである。
【0008】また、第3の判別手段が、第2の判別手段
で端末機器から受信した設定値が第1の命令手段または
第2の命令手段により送出された設定値と一致している
と判別されたとき、第1の命令手段および第2の命令手
段が送出した設定値と同種の設定値を要求する第3の命
令を端末機器に送出する第3の命令手段と、第3の命令
により端末機器から設定値を受信したときに、その受信
した設定値が第1の命令手段または第2の命令手段によ
り送出された設定値と一致しているか否かを判別する第
4の判別手段とで構成され、端末機器が、第3の命令を
第3の命令手段から受信したときに、記憶手段から第3
の命令により指定された設定値を読み出し、この読み出
した設定値を設定器に送出する第3の応答手段をさらに
備えるものである。
【0009】また、第3の判別手段が、その判別結果を
表示する表示手段を有するものである。
【0010】また、設定器が、設定値の種類を指定して
設定値を要求する第4の命令を端末機器に送出する第4
の命令手段と、第4の命令に基づいて端末機器から受信
した設定値を表示する表示手段とをさらに備え、端末機
器が、第4の命令を第4の命令手段から受信したとき
に、記憶手段から第4の命令により指定された設定値を
読み出し、この読み出した設定値を設定器に送出する第
4の応答手段をさらに備えるものである。
【0011】さらに、端末機器は複数の端末機器に共通
のアドレスが設定され、設定器の第1〜第4の命令手段
は共通アドレスを同時に送出し、端末機器の第1〜第4
の応答手段は命令と設定値または命令と共に共通アドレ
スを受信したかどうかを判別するものである。
【0012】
【作用】この発明においては、設定器の第1の命令手段
が第1の命令と設定値とを端末機器に送出し、端末機器
の第1の応答手段が第1の命令と設定値とを受信したと
きに、第1の応答信号と受信した設定値を設定器に送出
し、設定器の第1の判別手段が第1の命令に基づいて端
末機器から第1の応答信号と設定値とを受信し、かつ端
末機器から受信した設定値が第1の命令手段により送出
された設定値と一致しているか否かを判別する。そし
て、設定器の第2の命令手段が第1の判別手段で端末機
器から受信した設定値が第1の命令手段により送出され
た設定値と一致していると判別されたとき、第2の命令
と設定値とを端末機器に送出し、端末機器の第2の応答
手段が第2の命令と設定値とを第2の命令手段から受信
したときに、その受信した設定値が第1の応答手段によ
って受信した設定値と一致しているか否かを判別し、両
方の設定値が一致したときに、第2の応答信号と受信し
た設定値を設定器に送出する。そして、設定器の第2の
判別手段が第2の命令に基づいて端末機器から第2の応
答信号と設定値とを受信し、かつ端末機器から受信した
設定値が第1の命令手段または第2の命令手段により送
出された設定値と一致しているか否かを判別する。第2
の応答手段は受信した両方の設定値の一致を判別したと
きに、その判別結果を記憶手段に書き込み手段により記
憶させる。
【0013】これにより、端末機器に対するアドレスの
設定や各種判別値の設定を容易にしかも確実に行うこと
ができ、また、正常に動作しているときに、受信部から
のポーリングによって、端末機器のアドレス、各種判別
値の設定データが変化してしまうのを防止でき、また、
いたずらによって、端末機器の設定データが変更される
ことがなくなる。
【0014】また、第4の判別手段と共に第3の判別手
段を構成する第3の命令手段は、第2の判別手段で端末
機器から受信した設定値が第1の命令手段または第2の
命令手段により送出された設定値と一致していると判別
されたとき、第1の命令手段および第2の命令手段が送
出した設定値と同種の設定値を要求する第3の命令を端
末機器に送出し、端末機器の第3の応答手段は、この第
3の命令を受信したときに、記憶手段から第3の命令に
より指定された設定値を読み出し、この読み出した設定
値を設定器に送出する。そして、設定器の第4の判別手
段は第3の命令により端末機器から設定値を受信したと
きに、その受信した設定値が第1の命令手段または第2
の命令手段により送出された設定値と一致しているか否
かを判別する。これにより、さらに、端末機器に対する
アドレスの設定や各種判別値の設定を容易にしかもより
確実に行うことができ、信頼性が向上する。
【0015】また、設定器の第4の命令手段で設定値の
種類を指定して設定値を要求する第4の命令を端末機器
に送出し、端末機器の第4の応答手段で第4の命令を受
信したときに、記憶手段から第4の命令により指定され
た設定値を読み出し、この読み出した設定値を設定器に
送出し、表示手段でこの設定値を表示する。これによ
り、設定値の確認を正確に行うことができ、システムの
誤認を防止でき、また、十分な確認により、誤調整を防
止できる。
【0016】また、設定器の第1〜第4の命令手段は共
通のアドレスが設定されている複数の端末機器に共通ア
ドレスを同時に送出し、端末機器の第1〜第4の応答手
段は命令と設定値または命令と共に共通アドレスを受信
したかどうかを判別する。これにより、端末機器のアド
レスが不明でも端末機器に設定されている設定データを
読み出し、その内容を知ることができ、共通アドレスに
よる各端末機器に対するアドレスの設定や各種判別値の
設定を容易にしかも確実に行うことがでる。
【0017】
【実施例】以下、この発明の一実施例を、設定される端
末機器として例えば火災感知器に適用した場合を例に取
り、図について説明する。図1はこの発明の一実施例を
示すブロック図である。図において、1は設定器であっ
て、この設定器1は火災感知器,発信機,中継器等の火
災報知設備や消火設備等の防火設備の端末機器に、アド
レスや各種判別値(例えば、火災判別用閾値、故障判別
用閾値、誤報,失報等に対する試験用閾値、蓄積時間、
制御用等のタイマ設定時間、アナログレベル算出用基準
値等)の設定用データを、工場や設置現場で設定するた
めのもので、これは専用機でも、あるいはパソコンでも
よい。2は後述する種々の演算処理等を行う演算手段と
してのマイクロプロセッサユニット(以下、MPUとい
う)、3および4はそれぞれMPU2に接続されたデー
タバスおよびコントロールバスである。
【0018】5はデータバス3およびコントロールバス
4を介してMPU2に接続されたリードオンリメモリ
(以下、ROMという)であって、このROM5は後述
する図4〜図5に示すようなフローチャートに関連した
プログラム等が予め格納されている記憶領域51と、入
力データ対送出データ、入力データ・受信データ対表示
データ等の対照テーブルが予め格納されている記憶領域
52とを含む。
【0019】6はデータバス3およびコントロールバス
4を介してMPU2に接続されたランダムアクセスメモ
リ(以下、RAMという)であって、このRAM6はM
PU2が演算処理等を行う場合に使用される作業領域6
1と、送出データや受信データ、設定済データ等を一時
的に記憶するための記憶領域62とを含む。7はインタ
フェース(以下、IFという)8,データバス3および
コントロールバス4を介してMPU2に接続された例え
ばキーボード等の入力部、9はIF10,データバス3
およびコントロールバス4を介してMPU2に接続され
た例えば、液晶パネル,CRT,計数表示管,または表
示灯等からなる表示部である。
【0020】11はIF12,データバス3およびコン
トロールバス4を介してMPU2に接続され、設定済デ
ータ等をフロッピディスクに記憶させたり、あるいは、
既に他の場所で作成された設定用データをフロッピディ
スクから読み込むためのフロッピディスク装置であっ
て、このフロッピディスク装置11は、ICカードの入
出力装置、または、パソコンとの接続装置でもよい。1
3はデータバス3およびコントロールバス4を介してM
PU2に接続され、後述の端末機器と情報の送受信を行
うための図示せずも並直列変換回路、送信回路、受信回
路および直並列変換回路等からなる送信手段としての送
受信回路である。
【0021】20は端末機器としての例えば火災感知
器、21は後述する種々の演算処理等を行う演算手段と
してのMPU、22および23はそれぞれMPU21に
接続されたデータバスおよびコントロールバスである。
【0022】24はデータバス22およびコントロール
バス23を介してMPU21に接続されたROMであっ
て、このROM24は後述する図7〜図9に示すような
フローチャートに関連したプログラム等が予め格納され
ている記憶領域241と、各端末機器に共通の共通アド
レスや各種定数が予め格納されている記憶領域242と
を含む。25はデータバス22およびコントロールバス
23を介してMPU21に接続され、設定アドレスであ
る自己アドレス,設定判定値の一例としての火災判定値
が格納されている電気的に書き込み・消去が可能な不揮
発性メモリであるEEPROMである。なお、このEE
PROMの代わりにバックアップ電源付きのRAM等を
用いてもよい。
【0023】26はデータバス22およびコントロール
バス23を介してMPU2に接続されたRAMであっ
て、このRAM26はMPU2が演算処理等を行う場合
に使用される作業領域261と、火災現象検出出力を最
新の数回分を更新記憶するための記憶領域262とを含
む。27はIF28、データバス22およびコントロー
ルバス23を介してMPU2に接続され、設定器1と情
報の送受信を行うための図示せずも並直列変換回路、送
信回路、受信回路および直並列変換回路等からなる送信
手段としての送受信回路であって、この送受信回路27
はまた図示しない火災受信機等と接続されているとき
は、火災受信機等と情報の送受信を行ったり、アドレス
や判定値の設定を行う。
【0024】29はIF30、データバス22およびコ
ントロールバス23を介してMPU2に接続され、熱、
煙、炎、ガス、あるいは臭い等の火災現象を検出してそ
の物理量を出力する検出手段としての火災検出部であっ
て、例えば熱式感知器の場合は、例えばサーミスタのよ
うな感熱素子、A/D変換回路を備え、光電式や減光式
の煙感知器の場合は、発光制御回路、発光素子、受光素
子、増幅回路、サンプルホールド回路、A/D変換回路
等を備え、イオン化式煙感知器の場合は、外部イオン
室、内部イオン室、FET、A/D変換回路等を備え、
炎式感知器の場合は、焦電素子または紫外線検出素子等
の検出素子、増幅回路、A/D変換回路等を備え、ガス
式や臭い式感知器の場合は、ガス検出素子または臭い検
出素子、A/D変換回路等を備える。
【0025】31はIF32、データバス22およびコ
ントロールバス23を介してMPU2に接続されると共
に火災検出部29に接続され、MPU2の制御の下に火
災検出部29に対して例えば電気信号である疑似火災信
号を与えて試験を行わせる試験部である。
【0026】図2はこの発明の機能ブロック図である。
図において、I1は第1の命令(起動命令)と設定値と
を端末機器としての火災感知器20に送出する第1の命
令手段、D1は第1の命令に基づいて火災感知器20か
ら第1の応答信号(確認信号)と設定値とを受信し、か
つ火災感知器20から受信した設定値が第1の命令手段
I1により送出された設定値と一致しているか否かを判
別する第1の判別手段である。
【0027】I2は第1の判別手段D1において火災感
知器20から受信した設定値が第1の命令手段I1によ
り送出された設定値と一致していると判別されたとき、
第2の命令(通知命令)と設定値とを火災感知器20に
送出する第2の命令手段、D2は第2の命令に基づいて
火災感知器20から第2の応答信号(了解信号)と設定
値とを受信し、かつ火災感知器20から受信した設定値
が第1の命令手段I1または第2の命令手段により送出
された設定値と一致しているか否かを判別する第2の判
別手段である。
【0028】D3は第2の判別手段の判別結果に基づい
て火災感知器20の設定値の設定状態の良否を判別する
第3の判別手段であって、この第3の判別手段D3は、
第2の判別手段D2において火災感知器20から受信し
た設定値が第1の命令手段I1または第2の命令手段に
より送出された設定値と一致していると判別されたと
き、第1の命令手段並びに第2の命令手段が送出した設
定値と同種の設定値を要求する第3の命令を火災感知器
20に送出する第3の命令手段I3と、第3の命令によ
り火災感知器20から設定値を受信したときに、その受
信した設定値が第1の命令手段I1または第2の命令手
段により送出された設定値と一致しているか否かを判別
する第4の判別手段と、この第4の判別手段の判別結果
を表示する表示手段DP1とを有する。
【0029】I4は設定値の種類を指定して設定値を要
求する第4の命令を火災感知器20に送出する第4の命
令手段、DP2は第4の命令に基づいて火災感知器20
から受信した設定値を表示する表示手段である。第1の
命令手段I1、第2の命令手段I2、第4の命令手段I
4、第1の判別手段D1、第2の判別手段D2、第3の
命令手段I3と第4の判別手段D4を有する第3の判別
手段D3は設定器1のMPU2(図1)に含まれ、表示
手段DP1とDP2は設定器1の表示部9(図1)に含
まれる。
【0030】R1は第1の命令(起動命令)と設定値と
を第1の命令手段I1から受信したときに、第1の応答
信号(確認信号)と受信した設定値を設定器1の第1の
判定手段D1に送出する第1の応答手段、R2は第2の
命令(通知命令)と設定値とを第2の命令手段I2から
受信したときに、その受信した設定値が第1の応答手段
R1によって受信した設定値と一致しているか否かを判
別し、両方の設定値が一致したときに、第2の応答信号
(了解信号)と受信した設定値を設定器1の第2の判定
手段D2に送出する第2の応答手段である。
【0031】Wは第2の応答手段R2が受信した両方の
設定値の一致を判別したときに、その設定値またはこれ
を加工した判定結果を記憶手段Mに記憶させる書き込み
手段、R3は第3の命令を第3の命令手段I3から受信
したときに、記憶手段Mから第3の命令により指定され
た設定値を読み出し、この読み出した設定値を設定器1
の第4の判定手段D4に送出する第3の応答手段、R4
は第4の命令を第4の命令手段I4から受信したとき
に、記憶手段Mから第4の命令により指定された設定値
を読み出し、この読み出した設定値を設定器1の表示手
段DP2に送出する第4の応答手段である。
【0032】また、第1の応答手段R1〜第4の応答手
段R4は火災感知器20のMPU21(図1)に含ま
れ、第1の記憶手段M1は火災感知器20のEEPRO
M25(図1)に相当し、第2の記憶手段M2は火災感
知器20のRAM26(図1)に含まれ、書き込み手段
は火災感知器20のMPU2(図1)に含まれる。
【0033】さらに、火災感知器20には複数の火災感
知器等の端末機器に共通のアドレスが設定されており、
設定器1の第1〜第4の命令手段は、共通アドレスを同
時に送出するようになされており、火災感知器20の第
1〜第4の応答手段は、命令と設定値、または、命令と
共通アドレスを受信したか否かを判別するようになされ
ている。
【0034】図3は設定時における伝送フォーマットの
一例で、図3(a)〜(d)はアドレス設定時の、図3
(e)〜(h)は判別値設定時のそれぞれ伝送フォーマ
ットを示す図である。同図において、時間軸の上の部分
は、設定器1から火災感知器20に対して送出される伝
送信号のフォーマットであって、信号は図面上左側から
右側へ順次伝送される。また、時間軸の下の部分は、火
災感知器20から設定器1に対して送出される伝送信号
のフォーマットであって、信号は図面上左側から右側へ
順次伝送される。なお、いずれの場合も、スタートコー
ド、エンドコードは省略されている。
【0035】また、同図において、AD(C)は共通ア
ドレス、ST(A)はアドレス設定起動命令、AD
(n)は設定アドレス(自己アドレス)、CF(A)は
アドレス設定確認信号、NT(A)はアドレス設定通知
命令、UN(A)はアドレス設定了解信号、CL(A)
はアドレス要求命令、BUSYはビジー信号、RP
(A)はアドレス応答信号である。
【0036】ST(L)は判別値設定起動命令、FL
(n)は設定判別値の1つである火災判別値(例えば、
煙濃度10%、煙濃度15%、70℃、80℃、差動式
1種、差動式2種等)、CF(L)は判別値設定確認信
号、NT(L)は判別値設定通知命令、UN(L)は判
別値設定了解信号、CL(L)は判別値要求命令、RP
(L)は判別値応答信号である。
【0037】SUM1は設定器1から火災感知器20へ
信号を伝送するとき、火災感知器20側で伝送信号を正
しく受信したか否かを判別するための1次サムチェック
コードであって、例えば、図3(a)において、AD
(C)、ST(A)とAD(n)とが各々8ビットのコ
ード信号で構成されている場合、これらの各コードを加
算し、その加算値の内下8ビット分を1次サムチェック
コードとしている。火災感知器20側では、受信したA
D(C)、ST(A)とAD(n)の各コードを加算
し、その加算値が受信したSUM1と一致していれば、
信号を正しく受信したものと判別する。
【0038】SUM2は火災感知器20から設定器1へ
信号を伝送するとき、設定器1側で伝送信号を正しく受
信したか否かを判別するための2次サムチェックコード
であって、例えば、図3(a)において、設定器1から
受信したAD(C)、ST(A)、AD(n)と、設定
器1へ送出するCF(A)、AD(n)の各コードを加
算し、その加算値の内下8ビット分を2次サムチェック
コードとしている。設定器1は送出したAD(C)、S
T(A)、AD(n)と、受信したCF(A)、AD
(n)の各コードを加算し、その加算値が受信したSU
M2と一致していれば、火災感知器20が設定器1から
の信号を正しく受信し、かつ、火災感知器20から送出
された信号で正しく受信したものと判別する。
【0039】次に、図1に示したこの発明の一実施例の
動作について図4〜図9を参照して説明する。なお、以
下の説明において、サムチェックコードSUM1,SU
M2による受信信号のチェックは、説明の都合上省略さ
れている。まず、設定器1の動作を図4〜図6を参照し
ながら説明する。なお、以下の動作説明における判定は
全てMPU2で行われる。ステップS1において、RA
M6、IF8,10,12,14等に対する初期設定を
行い、ステップS2において、入力部7より入力がある
かどうかを判別し、なければ、入力があるまで待機し、
あれば、ステップS3において、アドレス設定かどうか
を判別し、アドレス設定であれば、ステップS4に進ん
で、後述のアドレス設定の処理を行う。
【0040】ステップS3でアドレス設定でないと判別
されたら、ステップS5において、判別値の設定かどう
かを判別し、判別値設定であれば、ステップS6に進ん
で、後述の判別値設定の処理を行う。ステップS5で判
別値設定でないと判別されたら、ステップS7におい
て、アドレスの読み込みであるかどうかを判別し、アド
レスの読み込みでなければ、ステップS2に戻って上述
の動作を繰り返し、アドレスの読み込みであれは、ステ
ップS8において、共通アドレスAD(C)とアドレス
要求命令CL(A)を火災感知器20へ送出する。
【0041】次いで、ステップS9において、火災感知
器20からの応答信号を所定時間内に受信したかどうか
を判別し、受信したら、ステップS10において、受信
した設定アドレスAD(n)を表示部9に表示する。一
方、ステップS9で所定時間内に火災感知器20からの
応答信号を受信できなければ、端末機器である火災感知
器20は異常有りと表示部9に表示する。
【0042】次に、ステップS4におけるアドレス設定
処理を図5を参照しながら説明する。 ステップS21
において、設定アドレスAD(n)を入力部7より読み
込み、ステップS22において、共通アドレスAD
(C)、アドレス設定起動命令ST(A)と設定アドレ
スAD(n)を火災感知器20へ送出する。
【0043】次いで、ステップS23において、火災感
知器20から所定時間内に返送信号があるかどうかを判
別し、あれば、ステップS24において、アドレス設定
確認信号CF(A)があるかどうかを判別し、あれば、
ステップS25において、受信した設定アドレスが送信
した設定アドレスと一致しているかどうかを判別し、一
致していれば、ステップS26において、共通アドレス
AD(C)、アドレス設定通知命令NT(A)と設定ア
ドレスAD(n)を火災感知器20へ送出する。
【0044】次いで、ステップS27において、返送信
号が火災感知器20からあるかどうかを判別し、あれ
ば、ステップS28において、アドレス設定了解信号U
N(A)があるかどうかを判別し、あれば、ステップS
29において、設定アドレスが一致しているかどうかを
判別し、一致していなければ、ステップS30におい
て、アドレス設定の異常を表示部9に表示する。また、
ステップS23、S24、S25、S27およびS28
で否定の判別結果が得られれば、いずれもステップS3
0に進んで、アドレス設定の異常を表示部9に表示す
る。
【0045】一方、ステップS29で設定アドレスが一
致していれば、ステップS31において、共通アドレス
AD(C)と設定アドレス要求命令CL(A)を火災感
知器20へ送出する。次いで、ステップS32におい
て、火災感知器20からの応答信号を受信したかどうか
を判別し、受信したら、ステップS33において、受信
した設定アドレスがステップS22またはステップS2
6で送出した設定アドレスと一致しているかどうかを判
別し、一致していれば、ステップS34において、アド
レス設定の完了を表示部9に表示する。
【0046】また、ステップS32で応答信号が受信さ
れなければ、ステップS35において、EEPROM2
5への書き込みに必要な所定時間経過したかどうかを判
別し、所定時間経過しなければ、ステップS31に戻っ
て上述の動作を繰り返し、所定時間経過したら、ステッ
プS30に戻って、アドレス設定の異常を表示部9に表
示する。また、ステップS33で設定アドレスが一致し
ていない場合も、ステップS30に戻って、アドレス設
定の異常を表示部9に表示する。なお、ステップS29
で設定アドレスの一致があった場合に、ステップS31
〜S35のステップを経過することなく、ステップS8
(図4)に戻るようにしてもよい。
【0047】次に、ステップS6における判別値設定処
理を図6を参照しながら説明する。ステップS41にお
いて、設定判別値FL(n)を入力部7より読み込み、
ステップS42において、共通アドレスAD(C)、判
別値設定起動命令ST(L)と設定判別値FL(n)を
火災感知器20へ送出する。
【0048】次いで、ステップS43において、所定時
間内に火災感知器20から返送信号があるかどうかを判
別し、あれば、ステップS44において、判別値設定確
認信号CF(L)があるかどうかを判別し、あれば、ス
テップS45において、受信した設定判別値が送出した
設定判別値と一致しているかどうかを判別し、一致して
いれば、ステップS46において、共通アドレスAD
(C)、判別値設定通知命令NT(L)と設定判別値F
L(n)を火災感知器20へ送出する。
【0049】次いで、ステップS47において、所定時
間内に返送信号が火災感知器20からあるかどうかを判
別し、あれば、ステップS48において、判別値設定了
解信号UN(L)があるかどうかを判別し、あれば、ス
テップS49において、受信した設定判別値が送出した
設定判別値FL(n)と一致しているかどうかを判別
し、一致していなければ、ステップS50において、判
別値設定の異常を表示部9に表示する。また、ステップ
S43、S44、S45、S47およびS48で否定の
判別結果が得られれば、いずれもステップS50に進ん
で、判別値設定の異常を表示部9に表示する。
【0050】一方、ステップS49で設定判別値が一致
していれば、ステップS51において、共通アドレスA
D(C)と判別値要求命令CL(A)を火災感知器20
へ送出する。次いで、ステップS52において、火災感
知器20からの応答信号を受信したかどうかを判別し、
受信したら、ステップS53において、受信した設定判
別値がステップS42またはステップS46で送出した
設定判別値と一致しているかどうかを判別し、一致して
いれば、ステップS54において、判別値設定の完了を
表示部9に表示する。
【0051】また、ステップS52で応答信号が受信さ
れなければ、ステップS55において、設定判別値FL
(n)をEEPROM25に書き込むのに必要な所定時
間経過したかどうかを判別し、所定時間経過しなけれ
ば、ステップS51に戻って上述の動作を繰り返し、所
定時間経過したら、ステップS50に戻って、判別値設
定の異常を表示部9に表示する。また、ステップS53
で設定判別値が一致していない場合も、ステップS50
に戻って、判別値設定の異常を表示部9に表示する。
【0052】次に、火災感知器20の動作を図7〜図9
を参照しながら説明する。なお、以下の動作説明におけ
る判定は全てMPU21で行われる。ステップS61に
おいて、RAM26、IF28,30,32等に対する
初期設定を行い、ステップS62において、設定器1あ
るいは図示せずも火災受信機等の受信部からの受信信号
があるかどうかを判別し、なければ、受信信号があるま
で待機し、あれば、ステップS63において、受信信号
に共通アドレスが含まれているかどうかを判別し、含ま
れていなければ、ステップS64において、受信信号に
自己アドレスが含まれているかどうかを判別し、含まれ
ていなければ、ステップS62に戻って上述の動作を繰
り返し、含まれていれば、ステップS65において、受
信命令に従った処理、例えば受信命令が火災情報要求命
令であれば、火災検出部29の火災現象検出出力に基づ
く火災信号の有無、あるいは火災現象検出出力に基づく
火災現象の物理量(例えばアナログレベル)の火災情報
を送出する等の処理を行った後、ステップS62に戻っ
て上述の動作を繰り返す。
【0053】ステップS63で共通アドレスが含まれて
いれば、ステップS66において、アドレス設定起動命
令ST(A)かどうかを判別し、アドレス設定起動命令
であれば、ステップS67に進んで、後述のアドレス書
き込みの処理を行う。
【0054】ステップS66でアドレス設定起動命令で
ないと判別されたら、ステップS68おいて、判別値設
定起動命令ST(L)かどうかを判別し、判別値設定起
動命令であれば、ステップS69に進んで、後述の判別
値書き込みの処理を行う。ステップS68で判別値設定
起動命令でないと判別されたら、ステップS70におい
て、アドレス要求命令CL(A)であるかどうかを判別
し、アドレス要求命令であれば、ステップS71におい
て、EEPROM25のアドレス記憶領域より設定アド
レスAD(n)を読み出し、ステップS72において、
応答信号RP(A)と設定アドレスAD(n)を設定器
1へ送出した後ステップS62に戻って上述の動作を繰
り返す。
【0055】ステップS70でアドレス要求命令でなけ
れば、ステップS73において、設定判別値要求命令C
L(L)であるかどうかを判別し、設定判別値要求命令
でなければ、ステップS62に戻って上述の動作を繰り
返し、設定判別値要求命令であれば、ステップS74に
おいて、EEPROM25の判別値記憶領域より設定判
別値FL(n)を読み出し、ステップS75において、
応答信号RP(L)と設定アドレスAD(n)を設定器
1へ送出した後ステップS62に戻って上述の動作を繰
り返す。
【0056】次に、ステップS67におけるアドレス書
き込み処理を図8を参照しながら説明する。ステップS
81において、受信した設定アドレスAD(n)をRA
M26の記憶領域261に記憶し、ステップS82にお
いて、アドレス設定確認信号CF(A)と受信した設定
アドレスAD(n)を設定器1へ送出する。
【0057】次いで、ステップS83において、所定時
間内に設定器1から信号を受信したかどうかを判別し、
受信したならば、ステップS84において、アドレス設
定通知命令NT(A)かどうかを判別し、アドレス設定
通知命令であれば、ステップS85において、受信した
設定アドレスがステップS81で受信した設定アドレス
AD(n)と一致しているかどうかを判別し、一致して
いれば、ステップS86において、アドレス設定了解信
号UN(A)と受信した設定アドレスAD(n)を設定
器1へ送出する。
【0058】次いで、ステップS87において、受信し
た設定アドレスAD(n)をEEPROM25のアドレ
ス記憶領域に書き込み処理を行う。そして、ステップS
88において、共通アドレスを受信したかどうかを判別
し、受信してなければ、受信するまで待機し、受信した
ならば、ステップS89において、設定アドレス要求命
令CL(A)かどうかを判別し、設定アドレス要求命令
でなければ、ステップS88に戻って上述の動作を繰り
返し、設定アドレス要求命令であれば、ステップS90
において、書き込み完了かどうかを判別し、完了してい
なければ、ステップS91において、書き込み作業中を
示すBUSY信号を設定器1へ送出し、完了していれ
ば、ステップS62に戻る。そして、共通アドレスAD
(C)と設定アドレス要求命令CL(A)を受信するの
で、ステップS71、72の処理を行い、設定器1へE
EPROM25から読み出した設定アドレスAD(n)
を送出する。
【0059】次に、ステップS69における判別値書き
込み処理を図9を参照しながら説明する。ステップS1
01において、受信した設定判別値FL(n)をRAM
26の記憶領域261に記憶し、ステップS102にお
いて、判別値設定確認信号CF(L)と受信した設定判
別値FL(n)を設定器1へ送出する。
【0060】次いで、ステップS103において、所定
時間内に設定器1から受信信号があるかどうかを判別
し、あれば、ステップS104において、判別値設定通
知命令NT(L)があるかどうかを判別し、あれば、ス
テップS105において、受信した設定判別値がステッ
プS101で受信した設定判別値FL(n)と一致して
いるかどうかを判別し、一致していれば、ステップS1
06において、判別値設定了解信号UN(L)と受信し
た設定判別値FL(n)を設定器1へ送出する。
【0061】次いで、ステップS107において、受信
した設定判別値FL(n)をEEPROM25の判別値
記憶領域に書き込み処理を行う。そして、ステップS1
08において、共通アドレスを受信したかどうかを判別
し、受信してなければ、受信するまで待機し、受信した
ならば、ステップS109において、設定判別値要求命
令CL(L)かどうかを判別し、設定判別値要求命令で
なければ、ステップS108に戻って上述の動作を繰り
返し、設定判別値要求命令であれば、ステップS110
において、書き込み完了かどうかを判別し、完了してい
なければ、ステップS111において、BUSY信号を
設定器1へ送出し、完了していれば、ステップS62に
戻る。そして、共通アドレスAD(C)と設定アドレス
要求命令CL(L)を受信するので、ステップS74、
75の処理を行い、設定器1へEEPROM25から読
み出した設定判別値FL(n)を送出する。
【0062】このように、本実施例では、端末機器の設
定値を変更または調整するときに、火災監視時や火災時
に使用される通常の使用コードとは異なる調整用コード
を使用すると共に、いわゆる連送照合方式を採用し、連
送照合でのコード上位値を処理項目毎に異ならせると共
に、所定処理項目での連送数に対応してコード下位値を
異ならせるようにしたので、防災設備の端末機器の1つ
である火災感知器に対するアドレスの設定や各種判別値
の設定を容易にしかも確実に行うことができる。
【0063】また、火災感知器が火災受信機等の受信部
に接続されて正常に動作しているときに、受信部からの
ポーリングによって、火災感知器のアドレス、各種判別
値の設定データが変化してしまうのを防止でき、しか
も、いたずらによって、火災感知器の設定データが変更
されることがない。また、火災感知器のアドレスが不明
でも火災感知器に設定されている設定データを読み出
し、その内容を知ることができる。また、設定値の確認
を正確に行うことができ、システムの誤認を防止でき、
また、十分な確認により、誤調整を防止でき、さらに、
信頼性を向上することができる。
【0064】さらに、端末機器のアドレスが不明でも端
末機器に設定されている設定データを読み出し、その内
容を知ることができ、共通アドレスによる各端末機器に
対するアドレスの設定や各種判別値の設定を容易にしか
も確実に行うことができる。
【0065】なお、上記実施例では、設定アドレス(火
災感知器から見た場合は自己アドレス)および設定判別
値が火災判別値の場合について説明したが、これに限定
されることなく、その他の設定判別値、例えば、故障判
別用閾値、試験用閾値、タイマ用設定時間(例えば制御
用時間)、アナログレベル算出用基準値等の場合にも同
様に適用でき、その場合には、図3〜図9において、各
命令等に対する符号を例えば以下のように変更すればよ
い。 故障判別用 試験用 設定時間 (誤報) 設定起動命令 ST(F) ST(TE) ST(TM) 設定値 FA(n) TE(n) TM(n) 設定確認信号 CF(F) CF(TE) CF(TM) 設定通知命令 NT(F) NT(TE) NT(TM) 設定了解信号 UN(F) UN(TE) UN(TM) 要求命令 CL(F) CL(TE) CL(TM)
【0066】また、上記実施例では、防災設備の端末機
器の一例として火災感知器の場合について説明したが、
これに限定されることなく、その他の端末機器例えば中
継器や発信機等でもよく、ここで、例えば端末機器が監
視用中継器の場合には、火災検出部29の代わりに、火
災感知器等から出力される火災信号あるいは火災現象の
物理量信号を受信する受信回路が設けられ、また、制御
用中継器の場合には、火災検出部29の代わりに、防火
戸、防排煙機器あるいは消火装置等の被制御機器に電源
または制御信号を出力すると共に、被制御機器の状態
(例えば、開状態、閉状態等)を監視する制御回路を、
試験部31の代わりに、制御回路から被制御機器に伸び
る信号兼電源線または制御線の断線の有無を監視する断
線監視回路を設ければよく、、さらに、端末機器が発信
機の場合には、火災検出部29の代わりに、押釦スイッ
チを設ければよく、いずれの場合にも上記実施例と同様
の効果を奏する。
【0067】また、上記実施例では、火災検出部29よ
りの検出出力の読み込みを、アドレスの一致で行う場合
について説明したが、内蔵するタイマを利用して読み込
むようしてもよい。
【0068】
【発明の効果】以上のようにこの発明によれば、設定器
が、第1の命令と設定値とを端末機器に送出する第1の
命令手段と、第1の命令に基づいて端末機器がから第1
の応答信号と設定値とを受信し、かつ端末機器から受信
した設定値が第1の命令手段により送出された設定値と
一致しているか否かを判別する第1の判別手段と、この
第1の判別手段で端末機器から受信した設定値が第1の
命令手段により送出された設定値と一致していると判別
されたとき、第2の命令と設定値とを端末機器に送出す
る第2の命令手段と、第2の命令に基づいて端末機器か
ら第2の応答信号と設定値とを受信し、かつ端末機器か
ら受信した設定値が第1の命令手段または第2の命令手
段により送出された設定値と一致しているか否かを判別
する第2の判別手段とを備え、端末機器が、第1の命令
と設定値とを第1の命令手段から受信したときに、第1
の応答信号と受信した設定値を設定器に送出する第1の
応答手段と、第2の命令と設定値とを第2の命令手段か
ら受信したときに、その受信した設定値が第1の応答手
段によって受信した設定値と一致しているか否かを判別
し、両方の設定値が一致したときに、第2の応答信号と
受信した設定値を設定器に送出する第2の応答手段と、
この第2の応答手段が受信した両方の設定値の一致を判
別したときに、その判別結果を記憶手段に記憶させる書
き込み手段と備えたので、防災設備の端末機器に対する
アドレスの設定や各種判別値の設定を容易にしかも確実
に行うことができ、また、端末機器が火災受信機等の受
信部に接続されて正常に動作しているときに、受信部か
らのポーリングによって、端末機器のアドレス、各種判
別値の設定データが変化してしまうのを防止でき、しか
も、いたずらや振動によって、端末機器の設定データが
変更されることがなくり、操作性、信頼性が向上すると
いう効果がある。
【0069】また、設定器が第2の判別手段の判別結果
に基づいて端末機器の設定値の設定状態の良否を判別す
る第3の判別手段をさらに備え、この第3の判別手段
が、第2の判別手段で端末機器から受信した設定値が第
1の命令手段または第2の命令手段により送出された設
定値と一致していると判別されたとき、第1の命令手段
および第2の命令手段が送出した設定値と同種の設定値
を要求する第3の命令を端末機器に送出する第3の命令
手段と、第3の命令により端末機器から設定値を受信し
たときに、その受信した設定値が第1の命令手段または
第2の命令手段により送出された設定値と一致している
か否かを判別する第4の判別手段とで構成され、端末機
器が、第3の命令を第3の命令手段から受信したとき
に、記憶手段から第3の命令により指定された設定値を
読み出し、この読み出した設定値を設定器に送出する第
3の応答手段をさらに備えるので、端末機器に対するア
ドレスの設定や各種判別値の設定を容易にしかもより確
実に行うことができ、さらに、信頼性が向上するという
効果がある。
【0070】また、設定器が、設定値の種類を指定して
設定値を要求する第4の命令を端末機器に送出する第4
の命令手段と、第4の命令に基づいて端末機器から受信
した設定値を表示する表示手段とをさらに備え、端末機
器が、第4の命令を第4の命令手段から受信したとき
に、記憶手段から第4の命令により指定された設定値を
読み出し、この読み出した設定値を設定器に送出する第
4の応答手段をさらに備えるので、設定値の確認を正確
に行うことができ、システムの誤認が防止され、また、
十分な確認により、誤調整が防止され、さらに、信頼性
が向上するという効果がある。
【0071】さらに、端末機器は複数の端末機器に共通
のアドレスが設定され、設定器の第1〜第4の命令手段
は共通アドレスを同時に送出し、端末機器の第1〜第4
の応答手段は命令と設定値または命令と共に共通アドレ
スを受信したかどうかを判別するので、端末機器のアド
レスが不明でも端末機器に設定されている設定データを
読み出し、その内容を知ることができ、共通アドレスに
よる各端末機器に対するアドレスの設定や各種判別値の
設定を容易にしかも確実に行うことができ、さらに、信
頼性が向上するという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る防災設備の一実施例を示すブロ
ック図である。
【図2】この発明の機能ブロック図である。
【図3】この発明に係る防災設備の一実施例の設定時に
おける伝送フォーマットの一例を示す図である。
【図4】図1の設定器の動作説明に供するためのフロー
チャートである。
【図5】図1の設定器の動作説明に供するためのフロー
チャートである。
【図6】図1の設定器の動作説明に供するためのフロー
チャートである。
【図7】図1の端末機器の動作説明に供するためのフロ
ーチャートである。
【図8】図1の端末機器の動作説明に供するためのフロ
ーチャートである。
【図9】図1の端末機器の動作説明に供するためのフロ
ーチャートである。
【符号の説明】
1 設定器の 2、21 マイクロプロセッサユニット(MPU) 5、24 リードオンリメモリ(ROM) 6、26 ランダムアクセスメモリ(RAM) 9 表示部 13、27 送受信部 20 火災感知器 25 EEPROM 29 火災検出部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G08B 17/00 G08B 23/00 - 31/00 H04Q 9/00 311

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 端末機器と、この端末機器に対して各種
    の設定値を設定する設定器を有する防災設備において、 上記設定器は、 第1の命令と設定値とを上記端末機器に送出する第1の
    命令手段と、 上記第1の命令に基づいて上記端末機器から第1の応答
    信号と設定値とを受信し、かつ上記端末機器から受信し
    た設定値が上記第1の命令手段により送出された設定値
    と一致しているか否かを判別する第1の判別手段と、 この第1の判別手段で上記端末機器から受信した設定値
    が上記第1の命令手段により送出された設定値と一致し
    ていると判別されたとき、第2の命令と設定値とを上記
    端末機器に送出する第2の命令手段と、 上記第2の命令に基づいて上記端末機器から第2の応答
    信号と設定値とを受信し、かつ上記端末機器から受信し
    た設定値が上記第1の命令手段または上記第2の命令手
    段により送出された設定値と一致しているか否かを判別
    する第2の判別手段とを備え、 上記端末機器は、 上記第1の命令と設定値とを上記第1の命令手段から受
    信したときに、第1の応答信号と受信した設定値を上記
    設定器に送出する第1の応答手段と、 上記第2の命令と設定値とを上記第2の命令手段から受
    信したときに、その受信した設定値が上記第1の応答手
    段によって受信した設定値と一致しているか否かを判別
    し、両方の設定値が一致したときに、第2の応答信号と
    受信した設定値を上記設定器に送出する第2の応答手段
    と、 この第2の応答手段が受信した両方の設定値の一致を判
    別したときに、その判別結果を記憶手段に記憶させる書
    き込み手段と備えたことを特徴とする防災設備。
  2. 【請求項2】 設定器は、第2の判別手段の判別結果に
    基づいて端末機器の設定値の設定状態の良否を判別する
    第3の判別手段をさらに備える請求項1記載の防災設
    備。
  3. 【請求項3】 第3の判別手段は、 第2の判別手段で端末機器から受信した設定値が第1の
    命令手段または第2の命令手段により送出された設定値
    と一致していると判別されたとき、上記第1の命令手段
    および上記第2の命令手段が送出した設定値と同種の設
    定値を要求する第3の命令を上記端末機器に送出する第
    3の命令手段と、上記第3の命令により上記端末機器か
    ら設定値を受信したときに、その受信した設定値が上記
    第1の命令手段または上記第2の命令手段により送出さ
    れた設定値と一致しているか否かを判別する第4の判別
    手段とで構成され、 端末機器は、 上記第3の命令を上記第3の命令手段から受信したとき
    に、記憶手段から上記第3の命令により指定された設定
    値を読み出し、この読み出した設定値を設定器に送出す
    る第3の応答手段をさらに備える請求項2記載の防災設
    備。
  4. 【請求項4】 第3の判別手段はその判別結果を表示す
    る表示手段を有する請求項2または3記載の防災設備。
  5. 【請求項5】 設定器は、 設定値の種類を指定して設定値を要求する第4の命令を
    端末機器に送出する第4の命令手段と、上記第4の命令
    に基づいて上記端末機器から受信した設定値を表示する
    表示手段とをさらに備え、 端末機器は、 上記第4の命令を上記第4の命令手段から受信したとき
    に、記憶手段から上記第4の命令により指定された設定
    値を読み出し、この読み出した設定値を上記設定器に送
    出する第4の応答手段をさらに備える請求項2〜4のい
    ずれかに記載の防災設備。
  6. 【請求項6】 端末機器は複数の端末機器に共通のアド
    レスが設定され、設定器の第1〜第4の命令手段は共通
    アドレスを同時に送出し、上記端末機器の第1〜第4の
    応答手段は命令と設定値または命令と共に共通アドレス
    を受信したかどうかを判別する請求項5記載の防災設
    備。
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