JP3159484B2 - 受像管の製造方法 - Google Patents

受像管の製造方法

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彰一 三上
秀和 羽山
隆至 青山
人明 遠田
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松下電子工業株式会社
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  • Formation Of Various Coating Films On Cathode Ray Tubes And Lamps (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、帯電防止および光反射
低減の両機能を備えた受像管の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】室内照明灯などによるいわゆる外光が受
像管ガラスバルブのフェースパネル部材の外表面で反射
すると、再生画像が見えにくくなる。また、フェースパ
ネル部材の外表面に静電気が蓄積すると、感電の危険が
生じるのみならず、ごみが付着しやすくなる。そこで、
フェースパネル部材の外表面を化学的または機械的に粗
面化して光反射低減策としたり、酸化スズ等からなる導
電性薄膜をフェースパネル部材の外表面上に設けて帯電
防止策とすることが一般に行われている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前述のような
光反射低減策をとると、フェースパネル部材の外表面に
生じた多数の微細な凹凸が外光を乱反射させてくれるも
のの、蛍光体膜で発生した画像光をも乱反射させるの
で、解像度に低下をきたすのみならず光沢感も失われて
しまう。また、フェースパネル部材の外表面上に導電性
薄膜をスプレー等の方法で付設して帯電防止策とする場
合は、導電性薄膜の焼き付けに独立した加熱工程を必要
とし、それだけ工数が増してコスト高となる。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明によると、ガラス
バルブを形成するフェースパネル部材の外表面上に酸化
スズおよびシリカを含む揮発性溶液を回転塗布しかつ乾
燥させて得た第1層上に、シリカを含む揮発性溶液を回
転塗布しかつ乾燥させて表面層たる第2層を得る。そし
て、前記フェースパネル部材をファンネル部材にフリッ
ト溶着する加熱期間中または前記ガラスバルブ内を真空
に排気する加熱期間中に、前記第1層および前記第2層
を前記フェースパネル部材に焼き付ける。
【0005】
【作用】このように構成すると、前記焼き付けによって
得られた複合膜による干渉作用で、フェースパネル部材
の外表面における光反射率を1.5%以下ならしめ得る
のみならず、帯電防止作用を得ることができる。そのう
え、第1層および第2層は連続した工程で形成でき、し
かも、その焼き付けはフリット溶着中または排気中に併
せ達成されるので、独立した加熱工程を必要としない。
また、フェースパネル部材の外表面に微細な多数の凹凸
を生じることもないので解像度の低下もなく、光反射低
減および帯電防止の両機能を備えた光学特性のよい受像
管を比較的安価に得ることができる。
【0006】
【実施例】つぎに本発明を図面に示した実施例とともに
説明する。
【0007】図1に示すように、回転台1上に載置され
ている排気処理前カラー受像管2は29インチ型のもの
で、そのガラスバルブ3はフェースパネル部材4および
ファンネル部材5を有し、ファンネル部材5のネック部
6に封着されているステム7は排気管8を有している。
また、フェースパネル部材4はファンネル部材5にフリ
ット層9を介して溶着されている。ただし、図示した状
態でのフェースパネル部材4の外表面は、酸化セリウム
等の研摩剤を含浸したバフによる研摩処理を受けている
ほか、脱イオン水による洗浄ならびに乾燥およびダスト
除去のためのエアーブローの各処理もすでに受けている
ものとする。10は塗布ブース、11は溶液注入用ノズ
ルを示す。
【0008】回転台1は軸1aを中心とした回転をなし
得るものである。回転台1とともに排気処理前カラー受
像管2を約100rpmの回転速度で回転させつつ、酸
化スズおよびシリカを含む揮発性溶液を溶液注入用ノズ
ル11を通じてフェースパネル部材4の外表面上の中央
部に滴下する。この状態でのフェースパネル部材4の外
表面は約40℃の温度に保つ。約30秒間にわたる滴下
によって前記外表面上に支給された溶液は中心部から周
辺部へと展延していく。かくして、均一な塗膜がスピン
コートすなわち回転塗布によって形成されるので、この
時点で前記滴下を止めるとともに、回転速度をほぼ半分
の約50rpmに下げる。約80秒間にわたるこの回転
によって前記塗膜を乾燥させるのであるが、この乾燥中
におけるフェースパネル部材4の外表面温度は、面ヒー
タや赤外線ランプ等によって約50℃に保つ。これは、
後述する第2層との混合を防ぐのに都合がよいからであ
る。使用する揮発性溶液は、アルコール系溶媒中にSi
2およびSnO2の微粉末を約1.5重量%投入して得
たものである。
【0009】かくして図2に示すように、フェースパネ
ル部材4の外表面上に厚さ約1,000Aの第1層12
が形成されるので、つぎに、低反射機能を付与するため
の第2層13を第1層12の表面上に形成する。第2層
13の素材としては、アルコール系溶媒中にSiO2
微粉末のみを約1重量%投入したものを用い、前述と同
様の回転塗布および乾燥の処理によって約1,000A
の均一厚の膜を形成する。塗布条件は第1層12の形成
における塗布条件と同様であるが、最終段階たる乾燥処
理での温度は、仮焼き付けの意味も含めて60〜80℃
に設定する。
【0010】回転台1上からとり出した排気処理前受像
管2を在来の排気工程へ移送し、ここで排気処理をす
る。排気管8を真空ポンプに接続した受像管2は排気炉
内で加熱され、吸蔵ガスを排出するのであるが、この工
程中でのフェースパネル部材4は約380℃の高温とな
る。このため、第1層12および第2層13がフェース
パネル部材4の表面上に焼き付けられ、導電性をおびた
表面平滑な2層構造の干渉膜が得られる。この干渉膜の
厚さは約2,000Aで、屋内照明用蛍光灯などからの
昼白色外光の反射を低減させる。また、この膜の表面上
の20mm間隔における電気抵抗値は、印加電圧DC50
0Vで1,000MΩ〜3,000MΩとなり、この値
は帯電防止機能を十分に果たす。なお、前記干渉膜はフ
ェースパネル部材4の外周面に該面を周回するようにと
りつけられる補強用金属製バンド(図示せず)に電気的
に接続され、前記バンドはセットの接地ラインに接続さ
れる。
【0011】前述の実施例では、第1層および第2層の
焼き付け処理を排気工程中に施したが、これをフリット
溶着工程中に施してもよい。この場合、第1層および第
2層はフリット溶着前のフェースパネル部材4の表面上
に設けることになるが、フリット溶着工程中におけるフ
ェースパネル部材4は約450℃の高温となるので、よ
りよい焼き付け効果を得ることができる。
【0012】このように、薄膜を焼き付けるための加熱
処理を排気炉やフリット溶着炉の利用で排気工程中また
はフリット溶着工程中に併せ行うと、焼き付け専用の加
熱炉を準備する必要がない。また、完成球に対してスプ
レー等の方法で付設した帯電防止用薄膜を約200℃の
温度で焼き付けた在来品においてみられた管内ガスの発
生やエミッション劣化の問題も完全に解消する。
【0013】
【発明の効果】本発明は前述のように構成されるので、
フェースパネル部材の外表面における光反射率を低い値
に抑え得て良好な光反射低減効果を得ることができるの
みならず、帯電防止効果を得ることができる。また、膜
焼き付け専用の加熱工程を必要とせず、フェースパネル
部材の外表面に微細な凹凸を生じることもないので、光
反射低減および帯電防止の両機能を備えた光学特性のよ
い受像管を比較的安価に得ることができる。また、塗膜
の接着強度も改善される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の製造方法によって膜形成される排気処
理前受像管と製造装置との関係を示す側面図
【図2】本発明の製造方法によって膜形成された排気処
理前受像管のフェースパネル部材と膜との関係を示す側
断面図
【符号の説明】
1 回転台 2 排気処理前カラー受像管 3 ガラスバルブ 4 フェースパネル部材 5 ファンネル部材 9 フリット層 11 溶液注入用ノズル 12 第1層 13 第2層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 遠田 人明 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 子工業株式会社内 (56)参考文献 特開 平2−68841(JP,A) 特開 昭63−261646(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01J 9/20

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ガラスバルブを形成するフェースパネル部
    材の外表面上に酸化スズおよびシリカを含む揮発性溶液
    を回転塗布しかつ乾燥させて得た第1層上に、シリカを
    含む揮発性溶液を回転塗布しかつ乾燥させて表面層たる
    第2層を得、前記フェースパネル部材をファンネル部材
    にフリット溶着する加熱期間中または前記ガラスバルブ
    内を真空に排気する加熱期間中に、前記第1層および前
    記第2層を前記フェースパネル部材に焼き付けることを
    特徴とする受像管の製造方法。
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