JP3159448U - 位置決め突起成形用金型装置 - Google Patents

位置決め突起成形用金型装置 Download PDF

Info

Publication number
JP3159448U
JP3159448U JP2010001298U JP2010001298U JP3159448U JP 3159448 U JP3159448 U JP 3159448U JP 2010001298 U JP2010001298 U JP 2010001298U JP 2010001298 U JP2010001298 U JP 2010001298U JP 3159448 U JP3159448 U JP 3159448U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
backing metal
metal body
column
positioning projection
peripheral surface
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2010001298U
Other languages
English (en)
Inventor
中村 正
正 中村
Original Assignee
中村 正
正 中村
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 中村 正, 正 中村 filed Critical 中村 正
Priority to JP2010001298U priority Critical patent/JP3159448U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3159448U publication Critical patent/JP3159448U/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Butt Welding And Welding Of Specific Article (AREA)

Abstract

【課題】裏当て金本体の曲面に位置決め突起を成形することができる位置決め突起成形用金型装置を提供する。【解決手段】コラムに対し溶接用裏当て金の取り付け位置を位置決めする位置決め突起を成形するための位置決め突起成形用金型装置であって、コラムの内周面に密着するよう曲げ加工された裏当て金本体10の曲げ加工部分の内周面に当接する頂部3dを有するほぼ山形に形成されたワーク支持部3c及び垂直方向に対し所定角度傾斜させた状態で裏当て金本体を下方から支持する基盤部3bとからなる下型3と、下型の上方に位置し、ワーク支持部の頂部に内周面が当接された裏当て金本体の外周面を下方へ押圧して、裏当て金本体の一部を肉寄せすることにより、裏当て金本体の一方の端面から一定の距離に基準面が形成された位置決め突起を成形するパンチ4bを有する上型4とから構成した。【選択図】図2

Description

本考案はビル等の鉄骨構造物を構成するコラムとダイヤフラムを溶接する際に使用する溶接用裏当て金に位置決め突起を成形する位置決め突起成形用金型装置に関する。
従来ビル等の鉄骨構造物を構成するコラムには、丸型鋼管(丸コラム)や角型鋼管(角コラム)が使用されており、これらコラムの多くは、各階毎にコラムと梁接合部材とに分割して、コラムとダイヤフラムを突合せ溶接し、ダイヤフラムに梁接合部材を突合せ溶接する方法が一般に採用されている。
また工場や建築現場でコラムとダイヤフラムを溶接する場合、突合せ部の内側に裏当て金を当接して、コラムとダイヤフラムの溶接を行っている。
コラムとダイヤフラムを溶接する際に使用する裏当て金は、丸コラムの場合予め円形や半円形に曲げ加工され、角コラムの場合予め角形やコ字形、もしくはL字形に曲げ加工されていて、コラムの内周面と裏当て金の外周面との間に隙間が生じないようにコラムに仮付けを行うが、裏当て金をコラムに仮付けする際コラムの端部とダイヤフラムの間に適正なルートギャップが形成されるよう、コラムに対し裏当て金を正確に位置決めすることが重要である。
ルートギャップは、コラムの端部より突出させる裏当て金の突出量で決まるため、従来では裏当て金の突出量をスケールで測定したり、特殊な治具を使用して突出量を決定しているが、コラムの全周に亘って突出量を一定にする作業は熟練を要する上、熟練者であっても裏当て金を正確に位置決めするためには多くの時間を必要とするため、作業能率が悪い等の問題がある。
かかる問題を改善するため例えば特許文献1で、裏当て金の位置決めが容易な裏当て金の加工装置が提案されている。
前記特許文献1に記載の裏当て金の加工装置は、L字形に成形した裏当て金の外周面を工具で押圧して、裏当て金の外周面に複数の突起を成形するようにしたもので、裏当て金をコラムに仮付けする際突起がコラムの端面に当接して、コラムに対し裏当て金が位置決めされるため、スケールや特殊な治具を使用せずに裏当て金をコラムに正確かつ短時間で仮付けできる効果を有している。
実開平2−53830号公報
コラムとダイヤフラムを溶接する際に使用する溶接用裏当て金は、コラムの断面形状に合わせて曲げ加工されているが、丸コラムに使用する円形または半円形に曲げ加工された裏当て金は、外周面全体が曲面に形成されている。
また角形に成形された裏当て金は、角コラムのコーナ部に内側から当接する部分はR形状に成形されている。
しかし前記特許文献1に記載の裏当て金の加工装置では、L字形に成形した裏当て金の直線部分にしか突起を成形することができないため、丸コラムに使用する裏当て金のように外周面全体が曲面で形成された裏当て金には突起を成形できない問題がある。
一方角コラムに使用する裏当て金の場合は、コラムのコーナ部に内側から当接する部分以外は直線部で形成されているため、特許文献1に記載の裏当て金の加工装置では、直線部に突起を成形している。
しかし角コラムの溶接に使用する裏当て金の場合、コラムのコーナ部に内側から当接するR部の外周面に突起を形成した方が裏当て金をコラムに取り付けた際に安定してガタつくことが少ないことが判明した。
その理由としては、例えばL字形に折り曲げた裏当て金本体の直線辺に各2個所突起を形成して、この裏当て金を角コラムに取り付けた場合、各辺2個所、計4個所の突起を同時に各コラムの端面に当接させる必要があるが、突起の成形精度が悪かったり、裏当て金本体の曲げ精度が悪いと、4個所の突起が角コラムの端面に同時に当接されないことがある。
その結果裏当て金がガタついて仮付けの際の取り付け精度が低下することになり、前記特許文献1に記載された裏当て金の加工装置のように、直線部に突起を成形するものでは、コラムに取り付けた際にガタつくことがない裏当て金を得ることができない問題がある。
本考案はかかる従来の問題を改善するためになされたもので、裏当て金本体の曲面に位置決め突起を成形することができる位置決め突起成形用金型装置を提供することを目的とするものである。
本考案の位置決め突起成形用金型装置は、鋼管よりなるコラムの端部とダイヤフラムとを溶接する際に使用する溶接用裏当て金に、コラムに対し溶接用裏当て金の取り付け位置を位置決めする位置決め突起を成形するための位置決め突起成形用金型装置であって、コラムの内周面に密着するよう曲げ加工された裏当て金本体の曲げ加工部分の内周面に当接する頂部を有するほぼ山形に形成されたワーク支持部及び垂直方向に対し所定角度傾斜させた状態で裏当て金本体を下方から支持する基盤部とからなる下型と、下型の上方に位置し、ワーク支持部の頂部に内周面が当接された裏当て金本体の外周面を下方へ押圧して、裏当て金本体の一部を肉寄せすることにより、裏当て金本体の一方の端面から一定の距離に基準面が形成された位置決め突起を成形するパンチを有する上型とから構成したものである。
前記構成により、コラムの断面形状に合わせて曲げ加工された裏当て金本体の曲面の任意な位置に位置決め突起を成形することができるため、丸コラムに使用する円形または半円形に曲げ加工された裏当て金本体の外周面や、角コラムのコーナ部に内側から当接するようR形状に曲げ加工された裏当て金本体のR部分の外周面に、コラムに対し裏当て金を位置決めする位置決め突起が精度よく成形することができる。
これによって裏当て金本体をコラムに取り付けた際、全ての位置決め突起の基準面がコラムの端面に当接されることにより、裏当て金本体がガタ付くことがない上、コラムの端面から突出する裏当て金本体の突出量がコラム端部の全周に亘って一定となるため、コラムの端部とダイヤフラムとの間に幅が一定のルートギャップを形成することができ、このルートギャップに肉盛り溶接を行うことにより、溶接欠陥のない品質の高い溶接線が得られるようになる。
本考案の位置決め突起成形用金型装置は、基盤部にワーク支持部の頂部と対向するよう段部を形成して、段部に裏当て金本体の曲げ加工部分の外周面が当接するようになすと共に、基盤部に対しワーク支持部を移動自在とすることにより、裏当て金本体の板厚に応じて段部と頂部との間隔を調整できるようにしたものである。
前記構成により、裏当て金本体の曲面に位置決め突起を成形する際、裏当て金本体に下方向のプレス荷重が作用しても、加工部分が基盤部の上面及び段部と、ワーク支持部の頂部により3方から支持されるため、位置決め突起を成形する面が曲面であっても位置決め突起の成形中に裏当て金本体10が微妙に動くことがないため、精度の高い成形が可能になる。
また裏当て金本体の板厚が変わっても、板厚に応じて段部と頂部の間隔を簡単に調整することができるため、汎用性が高い。
本考案の位置決め突起成形用金型装置は、下型を前後方向へ移動調整することにより、裏当て金本体の曲げ加工部分にパンチが当たる位置を調整する調整手段を下型の近傍に設けたものである。
前記構成により、裏当て金本体に成形する位置決め突起の位置を容易かつ正確に設定することができる。
本考案の位置決め突起成形用金型装置は、裏当て金本体を下方から支持するワーク支持部材が下型の両側に設けられたワーク支持手段と、上型の近傍に設けられ、かつ上型の下降とともにワーク支持手段との間で裏当て金本体を挟着固定するワーク押え部材を有するワーク押え手段とを設けたものである。
前記構成により、加工部分の両側をワーク押え手段のワーク押え部材とワーク支持手段のワーク支持部材との間で固定することができるため、位置決め突起を成形する面が曲面であっても位置決め突起の成形中に裏当て金本体が微妙に動いたり、両端側が跳ね上がる等の挙動を起こすことがない。
本考案の位置決め突起成形用金型装置によれば、コラムの断面形状に合わせて曲げ加工された裏当て金本体の曲面の任意な位置に位置決め突起を成形することができるため、丸コラムに使用する円形または半円形に曲げ加工された裏当て金本体の外周面や、角コラムのコーナ部に内側から当接するようR形状に曲げ加工された裏当て金本体のR部分の外周面に、コラムに対し裏当て金を位置決めする位置決め突起を精度よく成形することができる。
本考案の実施の形態になる位置決め突起成形用金型装置をプレスに装着した状態の側面図である。 本考案の実施の形態になる位置決め突起成形用金型装置の拡大側面図である。 本考案の実施の形態になる位置決め突起成形用金型装置の下型側を示す平面図である。 本考案の実施の形態になる位置決め突起成形用金型装置の下型を示す拡大平面図である。 本考案の実施の形態になる位置決め突起成形用金型装置により成形された位置決め突起を示す斜視図である。 図5のA−Aに沿う断面図である。 本考案の実施の形態になる位置決め突起成形用金型装置により位置決め突起が成形された溶接用裏当て金をコラムに仮付けした状態の断面図である。 本考案の実施の形態になる位置決め突起成形用金型装置を使用して裏当て金本体のコーナRに位置決め突起を成形する際の説明図である。 本考案の実施の形態になる位置決め突起成形用金型装置を使用して裏当て金本体の直線辺に位置決め突起を成形する際の説明図である。
本考案の実施の形態を、図面を参照して詳述する。
図1は位置決め突起成形用金型装置をプレス1に装着した状態を示すもので、C型フレームを有するプレス1のベッド1a上に、金型2を構成する下型3が設置され、ベッド1aの上方に昇降自在に設けられたスライド1bの下面に、金型2を構成する上型4が取り付けられている。
金型2の下型3は、図2に示すように上面が手前側へ順次低くなるよう傾斜する傾斜面3aを有するブロック状の基盤部3bと、基盤部3bの傾斜面3a上に載置された板状のワーク支持部3cとからなる。
基盤部3bの上面に形成された傾斜面3aの傾斜角θ1はほぼ5°となっていて、傾斜面3aの最上部には、裏当て金本体(ワーク)10の外側面に当接する段部3eが幅方向に形成されており、山形に形成されたワーク支持部3cの頂部3dが裏当て金本体10の板厚tと同じ間隔を存して対向されている。
ワーク支持部3cは図4に示すように、先端側の頂部3dが裏当て金本体10の内側面に当接するようになっていて、頂部3dは例えばR8程度の小Rに形成されており、頂部3dに連続する2辺の角度θ2はほぼ87°となっている。
ワーク支持部3cの底面は、基盤部3b上面の傾斜面3aの傾斜角θ1と同一のほぼ5°となっていて、基盤部3b上面の傾斜面3aに摺動自在に密着されており、ワーク支持部3c及び基盤部3bには、上下方向に貫通する取り付け孔3fが例えば2個所穿設されている。
取り付け孔3fは前後方向に細長い長孔より形成されていて、これら取り付け孔3fの上方より挿入された固着具5によりベッド1a上に基盤部3b及びワーク支持部3cが同時に固定できるようになっており、ワーク支持部3cの上面に開口する取り付け孔3fの開口部は、固着具5の頭部5aがワーク支持部3cの上面に突出しないように長孔状の凹部3gとなっている。
金型2の上型4は、図2に示すようにスライド1bの下面に取り付けられたバッキングプレート6に固着具7により取り付けられたパンチホルダ4aを有しており、パンチホルダ4aにパンチ4bが垂直に取り付けられている。
パンチ4bは、超硬合金や工具鋼等のような硬度が高く、かつ耐摩耗性に優れた金属により円柱状に形成されていて、上端部にフランジ状の頭部4cを有しており、裏当て金本体10を加工する下端部(先端部)が摩耗したり欠損した場合に、固着具7を緩めた状態で任意な方向へ回転させることにより、先端部の加工部分を摩耗や欠損のない新たな加工部分に変更して、引き続き裏当て金本体10の加工が行えるようになっている。
パンチ4bの背後には反力受け4dが、そして反力受け4dの両側にガイド手段8が設けられている。
反力受け4dは、パンチホルダ4aの一部を構成するもので、パンチ4bのほぼ全長に亘って設けられた板体よりなり、パンチ4bにより裏当て金本体に10に位置決め突起10aを成形する際、加工反力によりパンチ4bが裏当て金本体10より逃げる方向へ変形するのを防止するようになっている。
ガイド手段8は上型4が上下動する際、上型4のパンチ4bが下型3に支持された裏当て金本体10の加工位置に正確に当接するようガイドするもので、図1に示すように上端部がバッキングプレート6に固着された複数、例えば2本のガイドポスト8aと、ベッド1aに固定されたブロック状のブッシュホルダ8bとからなる。
ブッシュホルダ8bには、各ガイドポスト8aの中心と合致する位置に、ガイドポスト8aが上方より摺動自在に挿入されるガイド孔8cが穿設されており、各ガイド孔8cの内周面には、ガイドポスト8aの外周面と摺接することによりガイドポスト8aをガイドするガイドブッシュ8dが圧入されている。
一方プレス1のベッド1a上に設けられたワーク支持手段12は、パンチ4bにより裏当て金本体10を加工する際、スライド1a側に取り付けられたワーク押え手段15との間で裏当て金本体10が動かないよう固定するもので、図3に示すようにベッド1aの上面に固定された左右方向へ細長い長方形状の枠体12aを有しており、枠体12aのほぼ中央には、ベッド1aの上面に固定された下型2が位置している。
枠体12aの手前側の長辺部には、下型2の前後方向の位置を微調整する調整手段14が設けられている。
調整手段14は、図4に示すように枠体12aの手前側の長辺部に螺挿された一対の調整ねじ14aからなり、これら調整ねじ14aの先端は下型2の手前側の端部に当接されていて、下型2をベッド1aに固定する固着具5を緩めた状態でこれら調整ねじ14aを正逆回転させることにより、下型2の前後方向の位置を微調整できるようになっている。
ワーク支持手段12を構成する枠体12aの内側には、枠体12aの長辺部と平行するようねじ軸12bが設けられており、ねじ軸12bの両端側は枠体12aの両端部に回転自在に支承されている。
ねじ軸12bの中間部は、下型2のほぼ中心部を左右方向へ貫通するよう穿設された長孔状の挿通孔3hに挿通されており、下型2より露出する部分のねじ軸12bには、下型2を境に左右が逆ねじとなるねじ部12cが形成されていて、これらねじ部12cに一対のワーク支持部材12dのほぼ中間部が螺挿されている。
各ワーク支持部材12dは、上面が基盤部3b上面の傾斜面3aとほぼ同じ角度で順次手前側に低くなるよう傾斜された長方体状のブロック体により形成されていて、前後端が枠体12aの内側面に摺動自在に支持されており、枠体12aの一方の端部より突出されたねじ軸12bの端部に設けられたハンドル12fを回転することにより、下型2を中心に互いに接離方向へ移動できるようになっている。
ねじ軸12bが突出された側の枠体12a端部には、ねじ軸12bの回転をロックするロック手段13が設けられている。
ロック手段13は、ロックレバ13aを有していて、このロックレバ13aを締め付けることによりねじ軸12bの回転をロックできるようになっている。
またスライド1a側に設けられたワーク押さえ手段15は、バッキングプレート6の左右方向の幅とほぼ同じ長さのワーク押え部材15aが水平方向に設けられていて、上端側がバッキングプレート6に摺動自在に支承された複数のガイド杆(図示せず)の下端部に固着されおり、
バッキングプレート6とワーク押え部材15aの間には、ワーク押え部材15aを下方向へ付勢する付勢手段15bが介在されている。
付勢手段15bは、下端部がワーク押え部材15aに固着され、上端側がバッキングプレート6に摺動自在に支承されたばね杆15dを有していて、ばね杆15dの中間部にばね受け15cが上下摺動自在に嵌装されており、ばね受け15cとバッキングプレート6の間及びばね受け15cとワーク押え部材15aの間には、コイルばねよりなる圧縮ばね15fがそれぞれ介在されている。
次に前記構成の位置決め突起成形用金型装置を使用して、丸コラム用の溶接用裏当て金に位置決め突起を成形する際の作用を説明する。
裏当て金の外側面に突設された位置決め突起は、成形精度が悪いと裏当て金をコラムに取り付ける際にガタついて仮付けの際の取り付け精度が低下することになる。
また位置決め突起のコラム端面と当接する面は、ルートギャップを決定する際の基準面となり、図6に示すように裏当て金本体10の端面から位置決め突起10aの基準面10bまでの距離L1がルートギャップの幅になるため、位置決め突起10aを成形する際プレス1のスライド下死点位置が重要となる。
すなわちプレスのダイハイト量を、プレス1のスライド下死点の位置が裏当て金本体10の端面から位置決め突起10aの基準面10bまでの距離L1となるように設定することにより、裏当て金本体10の端面から位置決め突起10aの基準面10bまでの距離L1を正確に決定することができるようになる。
次に作業開始に当たって、まず裏当て金本体10の板厚tに応じて下型3のワーク支持部3cの位置を調整する。
ワーク支持部3cの位置調整は、下型3をバッド1aに固定している固着具5を緩めた状態で基盤部3bに対しワーク支持部3cを前後方向へ移動し、基盤部3bの段部3eとワーク支持部3cの頂部3dとの間の隙間が裏当て金本体10の板厚tとなるよう調整する。
裏当て金本体10の板厚tに応じた隙間の調整が終了したら、次に調整手段14の調整ねじ14aを回転して、裏当て金本体10外周面の位置決め突起10a成形位置が上型4を構成するパンチ4bの加工位置に合致するよう下型3の位置を調整し、調整が終了したら固着具5を締め付けて、下型3をベッド1aに強固に固定する。
丸コラム用の溶接用裏当て金となる裏当て金本体10は、予め円形または半円形に曲げ加工されたものを使用するため、位置決め突起10aを成形する外周面は全て曲面となっている。
この曲面となった裏当て金本体10の外周面に位置決め突起10aを成形するに当たって、まず図3に示すように位置決め突起10aを成形する部分の裏当て金本体10内周面を下型3を構成するワーク支持部3cの頂部3dに当接させ、外周面を基盤部3bの段部3eに当接させる。
次にこの状態でワーク支持手段12のハンドル12fを回転して、ねじ軸12bに螺挿されたワーク支持部材12dを左右方向へ移動調整し、下型3の両側に延出する裏当て金本体10を図3に示すようにワーク支持部材12d上面で支持したら、ロック手段13のロックレバ13aを締め付けてねじ軸12bの回転をロックすることにより、作業中ワーク支持部材12dが動かないよう固定する。
以上のようにして裏当て金本体10を下型3にセットした後プレス1の運転を開始すると、上型4が取り付けられたスライド1bが下降して、まずスライド1b側に設けられたワーク押え手段15のワーク押え部材15aの下面が裏当て金本体10に当接し、ワーク支持部材12dの上面との間で裏当て金本体10を挟着することにより、裏当て金本体10が動かないように固定する。
このとき裏当て金本体10は、水平に対しほぼ5°の角度で傾斜する基盤部3bの傾斜面3aに下方から支持された状態にあるため、位置決め突起10aを成形する裏当て金本体10の外周面は、垂直方向に対しほぼ5°の角度に傾斜された状態で固定される。
その後上型4のパンチ4bが裏当て金本体10の外周面に達して、パンチ4bの先端側角部が外周面の一部を下方へ肉寄せすることにより、パンチ4bにより外周面の所定位置に位置決め突起10aを成形する。
また裏当て金本体10の外周面の一部を下方へ肉寄せする際、裏当て金本体10に下方向のプレス荷重が作用するが、加工部分が基盤部3bの傾斜面3b及び段部3eと、ワーク支持部3cの頂部3dにより3方から支持されている上、加工部分の両側は、ワーク押え手段15のワーク押え部材15aとワーク支持手段12のワーク支持部材12dとの間で固定されているため、位置決め突起10aを成形する面が曲面であっても位置決め突起10aの成形中に裏当て金本体10が微妙に動いたり、両端側が跳ね上がる等の挙動を起こすことがない。
パンチ4bが裏当て金本体10の所定位置に位置決め突起10aを成形した後スライド1bが上昇して上死点に停止したら、ワーク支持部3cの頂部3dと基盤部3bの段部3eとの間から裏当て金本体10を取り外した状態で裏当て金本体10を所定ピッチ回転し、次に位置決め突起10を成形する部分をワーク支持部3cの頂部3dと基盤部3bの段部3eとの間に位置決めする。
その後再びスライド1bを下降させて、初めに成形した位置決め突起10aより所定ピッチ離れた位置に次の位置決め突起10aを成形し、以下前記動作を繰り返すことにより裏当て金本体10の外周面に所定のピッチで複数の位置決め突起10aを成形するもので、裏当て金本体10の外周面に成形された複数の位置決め突起10aは、図5及び図6に示すように裏当て金本体10の一方の端面から位置決め突起10aの基準面10bまでの距離L1が全て一定となる。
以上のようにして裏当て金本体10の外周面に所定のピッチで複数の位置決め突起10aが形成された丸コラム用裏当て金の使用方法を図7を参照して説明する。
ダイヤフラム21を溶接するコラム20の端部には予め開先20aが形成されており、この開先20aの形成されたコラム20の端部に、位置決め突起10aの基準面10bを下向きにして裏当て金本体10を上方から嵌合する。
裏当て金本体10は、予めコラム20の内周面に密着するよう曲げ加工されているため、裏当て金本体10の外周面に突設された複数の位置決め突起10aの基準面10bがコラム20の端面に確実に当接し、コラム20に対し裏当て金本体10が精度よく位置決めされる。
また全ての位置決め突起10aの基準面10bがコラム20の端面に当接されることにより、裏当て金本体10がガタ付くことがなく、そしてコラム20の端面から突出する裏当て金本体10の突出部分の端面から位置決め突起10aの基準面10bまでの距離L1は、位置決め突起10aを成形する際に精度が確保されているため、コラム20の端面から突出する裏当て金本体10の突出量は、コラム20端部の全周に亘って一定となる。
この状態で裏当て金本体10をコラム20に仮付けしたら、コラム20より突出した裏当て金本体10の端面にダイヤフラム21を図7に示すように当接することにより、コラム20の端部とダイヤフラム21との間に幅が一定のルートギャップが形成されるので、このルートギャップに肉盛り溶接を行うことにより、溶接欠陥のない品質の高い溶接線が得られるようになる。
以上は丸コラムとダイヤフラムとの溶接に使用する溶接用裏当て金について説明したが、角コラムとダイヤフラムとを溶接する際に使用する裏当て金についても適用できる。
角コラムの溶接に使用する裏当て金は、予め角形やコ字形、もしくはL字形に曲げ加工されているが、何れの場合も角コラムのコーナRに内側から当接する部分は曲面に曲げ加工されており、曲面に曲げ加工された部分の外周面に位置決め突起を成形したほうが、裏当て金をコラムに取り付けた際に安定してガタつくことが少ない。
図8は、予めL字形に曲げ加工された裏当て金本体10の曲げ加工部分の外周面に位置決め突起10aを成形する状態を示すもので、裏当て金本体10の曲げ角度はほぼ90°となっており、ワーク支持部3cの頂部3dに連接する2辺の角度87°よりやや大きいことから、曲げ加工部分の内周面をワーク支持部3cの頂部3dに確実に当接させることができる。
この状態でプレスの運転を開始すると、円形または半円形に曲げ加工された裏当て金本体10に位置決め突起10aを形成するときと同様に、上型4が取り付けられたスライド1bが下降して、まずスライド1b側に設けられたワーク押え手段15のワーク押え部材15aの下面が裏当て金本体10に当接し、ワーク支持部材12dの上面との間で裏当て金本体10を挟着することにより、裏当て金本体10が動かないように固定する。
その後上型4のパンチ4bが裏当て金本体10の外周面に達して、パンチ4bの先端側角部が外周面の一部を下方へ肉寄せすることにより、パンチ4bにより外周面の所定位置に位置決め突起10aを成形する。
また裏当て金本体10の外周面の一部を下方へ肉寄せする際、裏当て金本体10に下方向のプレス荷重が作用するが、加工部分が基盤部3bの傾斜面3b及び段部3eと、ワーク支持部3cの頂部3dにより3方から支持されている上、加工部分の両側は、ワーク押え手段15のワーク押え部材15aとワーク支持手段12のワーク支持部材12dとの間で固定されているため、位置決め突起10aを成形する面が曲面であっても位置決め突起10aの成形中に裏当て金本体10が微妙に動いたり、両端側が跳ね上がる等の挙動を起こすことがない。
パンチ4bが裏当て金本体10の所定位置に位置決め突起10aを成形した後スライド1bが上昇して上死点に停止したら、ワーク支持部3cの頂部3dと基盤部3bの段部3eとの間から裏当て金本体10を取り外した状態で、次に位置決め突起10を成形する部分をワーク支持部3cの頂部3dと基盤部3bの段部3eとの間に位置決めする。
その後再びスライド1bを下降させて、裏当て金本体10の曲げ加工部分の外周面に位置決め突起10aをそれぞれ成形するもので、曲げ加工部分の外周面に成形された位置決め突起10aは、裏当て金本体10の一方の端面から基準面10bまでの距離L1が全て一定となるため、コラム20より突出した裏当て金本体10の端面にダイヤフラム21を当接することにより、コラム20の端部とダイヤフラム21との間に幅が一定のルートギャップを形成することができ、このルートギャップに肉盛り溶接を行うことにより、丸コラムに使用する溶接用裏当て金と同様に、溶接欠陥のない品質の高い溶接線が得られるようになる。
なお図9は、曲げ加工する前の裏当て金本体10の一方の側面に位置決め突起10aを成形する場合の実施例を示したもので、予め角形やコ字形、L字形に曲げ加工した角コラム用の裏金本体10の直線部外周面にも位置決め突起10aを成形することも可能である。
また前記実施の形態では、基盤部3bの上面に形成された傾斜面3aの傾斜角θ1をほぼ5°としたが、5°〜10°の範囲であればよく、ワーク支持部3cの頂部3dに連続する2辺の角度θ2も、90°〜80°の範囲であればよい。
1 プレス
3 下型
3a 傾斜面
3b 基盤部
3c ワーク支持部
3d 頂部
3e 段部
4 上型
4b パンチ
10 ワーク
10a 位置決め突起
10b 基準面
12 ワーク支持手段
12d ワーク支持部材
14 調整手段
15 ワーク押え手段
15a ワーク押え部材

Claims (4)

  1. 鋼管よりなるコラムの端部とダイヤフラムとを溶接する際に使用する溶接用裏当て金に、前記コラムに対し前記溶接用裏当て金の取り付け位置を位置決めする位置決め突起を成形するための位置決め突起成形用金型装置であって、前記コラムの内周面に密着するよう曲げ加工された裏当て金本体の曲げ加工部分の内周面に当接する頂部を有するほぼ山形に形成されたワーク支持部及び垂直方向に対し所定角度傾斜させた状態で前記裏当て金本体を下方から支持する基盤部とからなる下型と、前記下型の上方に位置し、前記ワーク支持部の前記頂部に内周面が当接された前記裏当て金本体の外周面を下方へ押圧して、前記裏当て金本体の一部を肉寄せすることにより、前記裏当て金本体の一方の端面から一定の距離に基準面が形成された位置決め突起を成形するパンチを有する上型とを具備したことを特徴とする位置決め突起成形用金型装置。
  2. 前記基盤部に前記ワーク支持部の前記頂部と対向するよう段部を形成して、前記段部に前記裏当て金本体の曲げ加工部分の外周面が当接するようになすと共に、前記基盤部に対し前記ワーク支持部を移動自在とすることにより、前記裏当て金本体の板厚に応じて前記段部と前記頂部との間隔を調整できるようにしてなる請求項1に記載の位置決め突起成形用金型装置。
  3. 前記下型を前後方向へ移動調整することにより、前記裏当て金本体の曲げ加工部分に前記パンチが当たる位置を調整する調整手段を前記下型の近傍に設けてなる請求項1または2に記載の位置決め突起成形用金型装置。
  4. 前記裏当て金本体を下方から支持するワーク支持部材が前記下型の両側に設けられたワーク支持手段と、前記上型の近傍に設けられ、かつ前記上型の下降とともに前記ワーク支持手段との間で前記裏当て金本体を挟着固定するワーク押え部材を有するワーク押え手段とを設けてなる請求項1ないし3の何れかに記載の位置決め突起成形用金型装置
JP2010001298U 2010-03-02 2010-03-02 位置決め突起成形用金型装置 Expired - Fee Related JP3159448U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010001298U JP3159448U (ja) 2010-03-02 2010-03-02 位置決め突起成形用金型装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010001298U JP3159448U (ja) 2010-03-02 2010-03-02 位置決め突起成形用金型装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP3159448U true JP3159448U (ja) 2010-05-20

Family

ID=54862720

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010001298U Expired - Fee Related JP3159448U (ja) 2010-03-02 2010-03-02 位置決め突起成形用金型装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3159448U (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112091051A (zh) * 2020-09-08 2020-12-18 彭清莲 一种零部件精密冲切模具
CN113751541A (zh) * 2021-09-30 2021-12-07 安徽省亚威机床制造有限公司 折弯机用中厚板料折弯角凸起消磨装置及其实施方法
CN115255243A (zh) * 2022-07-18 2022-11-01 如皋市宏茂重型锻压有限公司 一种高精度自动锻压件加工装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112091051A (zh) * 2020-09-08 2020-12-18 彭清莲 一种零部件精密冲切模具
CN113751541A (zh) * 2021-09-30 2021-12-07 安徽省亚威机床制造有限公司 折弯机用中厚板料折弯角凸起消磨装置及其实施方法
CN115255243A (zh) * 2022-07-18 2022-11-01 如皋市宏茂重型锻压有限公司 一种高精度自动锻压件加工装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3159448U (ja) 位置決め突起成形用金型装置
KR102142201B1 (ko) 웨지 드라이브
JP2017173196A (ja) 溶接点強度試験治具
JP4904548B2 (ja) プレス素材の位置決めゲージ
JP2018008294A (ja) 円筒加工物の製造方法
CN213003483U (zh) 一种十字型钢构件t型零件辅助安装装置
CN112676422B (zh) 一种自阻加热冲压装置
JP6888935B2 (ja) 外壁パネルの地組架台
JP2010005694A (ja) 金型交換用位置決め装置
CN212918154U (zh) 一种下车架拼焊工装
CN211147537U (zh) 一种定位装置以及耳孔测量仪
CN209936194U (zh) 一种主架右边框结构件专用拼点工装
JP6590315B2 (ja) 裏当て金取付用クランプ装置
CN110666425A (zh) 一种钢结构柱对口辅助装置
CN212705649U (zh) 一种汽缸盖锯切定位工装
CN209953552U (zh) 一种工件折弯及校正装置
JP2508011Y2 (ja) 曲げ加工機の金型
CN213163781U (zh) 具有焊针调平组件的焊接装置
CN219617191U (zh) 一种轴承座仿形工装
CN213380006U (zh) 一种控制薄板焊后平度的焊接工装
JPS6320434Y2 (ja)
CN112318021B (zh) 一种焊接定位工装夹具
CN211387454U (zh) 一种钢结构柱对口辅助装置
CN211679652U (zh) 一种冲压模具安装定位装置
JP2019076921A (ja) 裏当て金取付具

Legal Events

Date Code Title Description
R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 3159448

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130421

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130421

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140421

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees