JP3159068B2 - 通信管理制御装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、ファクシミリ装置
等の通信管理制御装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、ファクシミリ装置においてはファ
クシミリ装置による通信の管理のために、通信日時、通
信相手、送／受信別、送／受信枚数、通信時のエラー等
の通信管理情報を通信の度に記憶しておき、操作キーボ
ード等に設けたキースイッチの押圧によって指示された
とき、前回読み出した時以降、前記キースイッチの押圧
直前までに記憶されている通信管理情報を読み出してプ
リントアウトして、通信の管理に供している。

【０００３】また、通信管理情報を記憶する記憶装置の
記憶容量一杯に通信管理情報が記憶されたとき、記憶装
置から通信管理情報を読み出してプリントアウトして、
通信の管理に供しているものもある。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来技術の前者、すなわちキースイッチの押圧によっ
て通信管理情報を読み出してプリントアウトする場合
や、上記した従来技術の後者、すなわち通信管理情報が
記憶容量一杯にまで記憶されたとき、自動的に通信管理
情報を読み出すようにした場合に、その通信管理情報の
出力の指示時にファクシミリ通信中や受信したデータの
出力中である場合、通信データの出力中に通信管理情報
が紛れ込んで出力され、紛失する可能性があり、通信の
管理に困難を来すという問題点があった。

【０００５】本発明は、上述した問題点を解決するため
になされたものであり、通信管理情報の出力が指示され
たときに、他のデータの出力中や通信中である場合に
は、そのデータの出力又は通信の終了に応じて通信管理
情報を出力することにより、上記の問題点を解決した通
信管理制御装置を提供することを目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に請求項１に記載の通信管理制御装置では、各通信毎の
通信管理情報を記憶する通信管理情報記憶手段と、文字
や画像情報を出力する出力手段と、時間を計時する計時
手段と、前記通信管理情報記憶手段に記憶された通信管
理情報の出力間隔時間を記憶する出力間隔時間記憶手段
と、前記通信管理情報以外のデータの出力が終了したか
否かを判断する終了判断手段と、前記終了判断手段によ
り前記データの出力が終了したと判断された後に、前記
計時手段の計時値に基づき前記出力間隔時間記憶手段に
記憶された出力間隔時間が経過したか否かを判断する出
力間隔時間判断手段と、前記出力間隔時間判断手段によ
り前記出力間隔時間記憶手段に記憶された出力間隔時間
が経過していると判断されたとき、前記出力手段に前記
通信管理情報記憶手段に記憶された通信管理情報を出力
させる制御手段とを備えている。 この構成の通信管理制
御装置では、通信管理情報記憶手段に各通信毎の通信管
理情報が記憶され、出力間隔時間記憶手段に前記通信管
理情報記憶手段に記憶された通信管理情報の出力間隔時
間が記憶され、終了判断手段が前記通信管理情報以外の
データの出力が終了したか否かを判断し、出力間隔時間
判断手段は、前記終了判断手段により前記データの出力
が終了したと判断された後に、計時手段の計時値に基づ
き前記出力間隔時間記憶手段に記憶された出力間隔時間
が経過したか否かを判断し、制御手段は前記出力間隔時
間判断手段により前記出力間隔時間記憶手段に記憶され
た出力間隔時間が経過していると判断されたとき、出力
手段に前記通信管理情報記憶手段に記憶された通信管理
情報を出力させることができ る。

【０００７】また、請求項２に記載の通信管理制御装置
では、各通信毎の通信管理情報を記憶する通信管理情報
記憶手段と、文字や画像情報を出力する出力手段と、時
間を計時する計時手段と、前記通信管理情報記憶手段に
記憶された通信管理情報の出力間隔時間を記憶する出力
間隔時間記憶手段と、前記通信管理情報以外のデータの
出力が終了したか否かを判断する終了判断手段と、前記
終了判断手段により前記データの出力が終了したと判断
された後に、前記計時手段の計時値に基づき前記出力間
隔時間記憶手段に記憶された出力間隔時間が経過したか
否かを判断する出力間隔時間判断手段と、前記終了判断
手段により前記データの出力中であると判断されたとき
には、当該データの出力の終了後に、出力間隔時間判断
手段に前記出力間隔時間記憶手段に記憶された出力間隔
時間が経過しているか否かを判断させ、その判断の結
果、当該出力間隔時間が経過していると判断されたと
き、前記出力手段に前記通信管理情報記憶手段に記憶さ
れた通信管理情報を出力させる制御手段とを備えてい
る。 この構成の通信管理制御装置では、通信管理情報記
憶手段に各通信毎の通信管理情報が記憶され、出力間隔
時間記憶手段に前記通信管理情報記憶手段に記憶された
通信管理情報の出力間隔時間が記憶され、終了判断手段
が前記通信管理情報以外のデータの出力が終了したか否
かを判断し、前記終了判断手段により前記データの出力
中であると判断されたときには、制御手段は、当該デー
タの出力の終了後に、出力間隔時間判断手段に前記出力
間隔時間記憶手段に記憶された出力間隔時間が経過して
いるか否かを判断させ、その判断の結果、当該出力間隔
時間が経過していると判断されたとき、前記出力手段に
前記通信管理情報記憶手段に記憶された通信管理情報を
出力させることができる。

【０００８】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。

【０００９】図１はファクシミリ装置の構成を示すブロ
ック図である。

【００１０】１０はファクシミリ本体である。ファクシ
ミリ本体１０はたとえばマイクロコンピュータからなる
制御部１１、ファクシミリ用モデム１２、画像読取り部
１３、操作キーボード１４およびプリンタ１５を備えて
おり、画像の送信、受信を行なう。

【００１１】ファクシミリモデム（以下、単にモデム）
１２で電話回線から受信した信号を復調し、また送信信
号を変調する。画像読取り部１３は送信画像を読み取
り、画像信号を制御部１１へ送出し、モデム１２にて変
調されて送出される。操作キーボード１４にはダイヤル
キー等のほか、通信管理情報の出力間隔の設定指示をす
る出力間隔指示キー１４１を備えている。プリンタ１５
はたとえばサーマルプリンタからなるプリンタであり、
１６は電話回線に流れる信号から送信先番号情報、送信
元電話番号情報を検出する検出コイルである。

【００１２】制御部１１はＣＣＩＴＴ勧告にしたがう予
め定めた送受信手順にしたがって送信、受信を行なうべ
く制御を行うコントローラ１１１と、送信のときに画像
読取部１３にて読取って２値化された画像情報を記憶
し、また受信のときに受信し復調された画像情報を記憶
するＲＡＭ１１２とを備えている。

【００１３】送信のときはＲＡＭ１１２に記憶させた記
憶画像情報を読み出してデータ圧縮のうえモデム１２に
よって変調し、送信される。受信の時は受信画像情報は
モデム１２によって復調され、上記の如くＲＡＭ１１２
に記憶され、一行分の記憶データ毎にＲＡＭ１１２から
読み出されて、プリンタ１５に供給して記録していく。
これらは通常のファクシミリの場合と同様である。

【００１４】一方、２０は通信管理情報作成装置であ
る。通信管理情報作成装置２０は、中央処理装置２１、
プログラムを記憶させたＲＯＭ２２、通信管理情報デー
タその他のデータを記憶するＲＡＭ２３、年、月、日お
よび時刻情報を出力する時計回路２４、操作キーボード
１４のキーにより設定間隔が指定されるタイマ／カウン
タ２５およびキャラクタジェネレータ２６を備えてい
る。中央処理装置２１は出力間隔時間指示キー１４１か
らの指示により、操作キーボード１４のテンキーによっ
て指定された出力間隔時間をタイマ／カウンタ２５に設
定し、検出コイル１６から検出された検出電話番号情
報、送／受信の別および検出時の時計回路２４による
年、月、日、時刻情報を読み込んでＲＡＭ２３に記憶さ
せる。

【００１５】さらに、制御部１１からの送信時における
送信原稿枚数情報／受信時における受信原稿枚数情報、
送信フエイラア（Failure）情報／受信フエイラア情報
をＲＡＭ２３に記憶させると共に、送信終了情報／受信
終了情報を受けてＲＡＭ２３の記録情報を読み出し、Ｒ
ＡＭ２３から読み出した記憶データはキャラクタジェネ
レータ２６と協動して、プリンタ１５に印字するための
ドットに展開し、プリンタ１５に印加し、通信管理情報
を印字する。

【００１６】上記の如く構成されたファクシミリ装置の
作用について図２のフローチャートにしたがって説明す
る。

【００１７】通信管理情報に対するプログラムがスター
トすると、出力間隔指示キー１４１により出力間隔指示
がされ、かつ操作キーボード１４のテンキーにより設定
間隔の指定がなされたか否かがチェックされる（ステッ
プＳ1）。ステップＳ1において設定間隔時間の設定がな
されたときは、タイマ／カウンタ２５にステップＳ1に
おいて設定された間隔時間が設定され、ＲＡＭ２５の設
定間隔データ記憶エリアに該設定間隔時間データが更新
記憶される（ステップＳ21）。ステップＳ1において設
定間隔時間の指定がなされないときはＲＡＭ２５の設定
間隔データ記憶エリアに記憶されている設定間隔時間デ
ータがタイマ／カウンタ２５に設定される（ステップＳ
22）。ステップＳ21、ステップＳ22に続いてタイマ／カ
ウンタ２５のダウンカウントが開始される（ステップＳ
3）。

【００１８】ステップＳ3に続いて、検出コイル１６に
より電話番号の検出がなされたか否かを判別し（ステッ
プＳ4）、電話番号が検出されないときはタイマ／カウ
ンタ２５の設定間隔時間経過したかを判別し（ステップ
Ｓ11）、経過していないときはステップＳ4を実行して
電話番号の検出がなされるのを待つ。ステップＳ4にお
いて送信先電話番号、または送信元電話番号が検出され
たときは、検出された送信先電話番号情報／送信元電話
番号情報がＲＡＭ２３の電話番号情報記憶エリアに記憶
され、制御部１１からＣＰＵ２１へ供給された送受信別
情報がＲＡＭ２５の送受信別情報記憶エリアに記憶され
る（ステップＳ5）。続いて時計回路２４から出力され
ている年、月、日および時刻情報がＲＡＭ２５の時刻情
報記憶エリアに記憶される（ステップＳ6）。

【００１９】ステップＳ6に続いて、ＲＡＭ２５に形成
したカウントエリアがクリアされ（ステップＳ7）、続
いて送信のときは原稿１枚の読み取り毎に出力される原
稿枚数信号を受けて、また受信のときは原稿１枚の受信
毎に出力される原稿枚数信号を受けて、カウントエリア
の記憶データが“＋１”される（ステップＳ8）。次い
で、送信フエイラア情報／受信フエイラア情報がＲＡＭ
２５のフエイラア情報記憶エリアに記憶される（ステッ
プＳ9）。ステップＳ9に続いて送／受信終了信号が出力
された否かがチェックされ（ステップＳ10）、送／受信
終了信号が出力されるまでステップＳ8およびＳ9が繰り
返される。したがって、カウントエリアの記憶データは
送信／受信のときの送信枚数データ／受信枚数データと
なっており、送信／受信中にフエイラアがあったときは
フエイラア情報記憶エリアにその旨記憶されることにな
る。なお、原稿枚数信号およびフエイラア情報は制御部
１１からＣＰＵ２１に出力される。

【００２０】ステップ10において送／受信終了が出力さ
れていると判別されると、ステップ10に続いてタイマ／
カウンタ２５の設定間隔時間が経過したかがチェックさ
れ（ステップＳ11）、設定間隔時間が経過していないと
判別されたときは、ステップＳ11から再びステップＳ4
が実行される。

【００２１】ステップＳ11においてタイマ／カウンタ２
５の設定間隔を経過したと判別されたときはステップＳ
11に続いてＲＡＭ２３の電話番号情報記憶エリアに記憶
の電話番号情報、送受話別情報記憶エリアに記憶の送／
受話別情報、時刻情報記憶エリアに記憶の年、月、日お
よび時刻情報、カウントエリアに記憶の原稿枚数情報お
よびフエイラア情報記憶エリアに記憶の情報が読み出さ
れて、読み出された情報をキャラクタ選択データとして
キャラクタゼネレータ中の文字が指定され、指定された
文字列を形成するドット群中の第１行のドットから順次
各行毎にＲＡＭ１１２に展開され、プリンタ１５に供給
されて、ＲＡＭ２３から読み出された情報に対応する文
字列が印字されることになる（ステップＳ12）。なお、
文字間の行方向空白、情報間の行方向空白および文字行
間の列方向空白も公知の毎くスペースドットが挿入され
て形成される。

【００２２】上記した実施形態において通信管理情報中
の一部を形成する通信時のエラーをフエイラア情報とし
た場合を例示した。しかし通信時のエラーに代って通信
時にエラーが起っていないことを検出した無エラー情報
を用いるようにしてもよい。

【００２３】

【発明の効果】以上説明したことから明かなように本発
明によれば、通信管理情報の出力の指示が他のデータの
出力時や通信時になされた場合は、該データの出力の終
了又は該通信の終了に応じて通信管理情報を出力するよ
うにしたため、通信出力内に通信管理情報が紛れること
を防止することができる効果を有する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施形態の構成を示すブロック図であ
る。

【図２】本発明の実施形態の作用の説明に供するフロー
チャートである。

【符号の説明】

１０ ファクシミリ本体 １１ 制御部 ２０ 通信管理情報作成装置 ２１ 中央処理装置 ２３ ＲＡＭ

Claims (2)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 各通信毎の通信管理情報を記憶する通
   信管理情報記憶手段と、文字や画像情報を出力する出力手段と、 時間を計時する計時手段と、 前記通信管理情報記憶手段に記憶された通信管理情報の
   出力間隔時間を記憶する出力間隔時間記憶手段と、 前記通信管理情報以外のデータの出力が終了したか否か
   を判断する終了判断手段と、 前記終了判断手段により前記データの出力が終了したと
   判断された後に、前記計時手段の計時値に基づき前記出
   力間隔時間記憶手段に記憶された出力間隔時間が経過し
   たか否かを判断する出力間隔時間判断手段と、 前記出力間隔時間判断手段により前記出力間隔時間記憶
   手段に記憶された出力間隔時間が経過していると判断さ
   れたとき、前記出力手段に前記通信管理情報記憶手段に
   記憶された通信管理情報を出力させる制御手段と を備え
   たことを特徴とする通信管理制御装置。
2. 【請求項２】 各通信毎の通信管理情報を記憶する通
   信管理情報記憶手段と、文字や画像情報を出力する出力手段と、 時間を計時する計時手段と、 前記通信管理情報記憶手段に記憶された通信管理情報の
   出力間隔時間を記憶する出力間隔時間記憶手段と、 前記通信管理情報以外のデータの出力が終了したか否か
   を判断する終了判断手段と、 前記終了判断手段により前記データの出力が終了したと
   判断された後に、前記計時手段の計時値に基づき前記出
   力間隔時間記憶手段に記憶された出力間隔時間が経過し
   たか否かを判断する出力間隔時間判断手段と、 前記終了判断手段により前記データの出力中であると判
   断されたときには、当該データの出力の終了後に、出力
   間隔時間判断手段に前記出力間隔時間記憶手段に記憶さ
   れた出力間隔時間が経過しているか否かを判断させ、そ
   の判断の結果、当該出力間隔時間が経過していると判断
   されたとき、前記出力手段に前記通信管理情報記憶手段
   に記憶された通信管理情報を出力させる制御手段と を備
   えたことを特徴とする通信管理制御装置。