JP3158731B2 - 接着剤組成物 - Google Patents

接着剤組成物

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は水晶振動子、時計の
文字盤あるいは指針等の小物品を仮固定して所望の形状
に機械加工する際の仮固定用紫外線硬化性接着剤組成物
に係り、特に、接着硬化物が水に可溶であるのみなら
ず、低かぶれ性、低毒性、低臭性を保持した接着剤組成
物に関する。
【0002】
【従来の技術】水晶発振子、時計の文字盤あるいは指針
等の小物品は粗形状の材料を接着剤により所望の手段で
仮固定の後、切削ないしは研磨等の機械加工を施すこと
により製造される。
【0003】例えば、水晶発振子を製造する際には通
常、粗形状の水晶材料を数十枚積層し、ホットメルト接
着剤により接着、仮固定し、得られた積層体を所望の正
確な形状に切削加工した後加熱して、各小片を仮固定か
ら開放することにより製造され、また、時計指針を製造
する際には、切削研磨ドラムの側面に粗形状の時計指針
を多数配列してホットメルト接着剤により仮固定し、次
いで該ドラムを回転させながらダイヤモンドの刃等によ
り所望の正確な形状に切削加工した後、加熱して、各小
片を仮固定から開放することにより製造される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この種のホッ
トメルト接着剤では、接着の際に約150℃の加熱状態
で接着作業を行なわなければならず、また、機械加工後
の小片を仮固定からはずす際に加熱を必要とし、その後
さらにアルカリ剤ないしは有機溶剤等による洗浄を必要
とする。したがって、仮固定の取りはずし操作が厄介で
あるのみならず、作業環境が悪化し、さらに加熱によ
り、小片に欠損が生じる恐れもある。
【0005】上述の欠点を改善した仮固定用接着剤とし
て、紫外線硬化性樹脂等の反応性アクリル系樹脂を用い
たものが知られている。(特開昭61−287976、
特開平2−147678、特開平2−140179、特
開平2−142874、特開平3−203915等)こ
れらは接着硬化物を単に水と接触させることにより仮固
定から開放し得るものであって、加熱を必要とせず、か
つアルカリ剤や有機溶剤等による洗浄をも必要とせず、
上述の欠点を充分に改善したものである。
【0006】しかし、この種の反応性アクリル系樹脂は
皮膚刺激の大きなアミノ(メタ)アクリレート類、(メ
タ)アクリルアミド類、あるいは変異原性を有するビニ
ルピロリドン等であって、かつこれらは特異臭を有する
ものであり、作業環境の悪化を招き、また、この悪化を
防止するための整備コストの上昇をも招いている。
【0007】また、水溶性ヒドロキシ(メタ)アクリレ
ートモノマーを樹脂成分として用いたものも知られてい
る。この樹脂成分は例えば、2−ヒドロキシエチル(メ
タ)アクリレート等のヒドロキシアルキル(メタ)アク
リレート類、あるいはジエチレングリコールモノ(メ
タ)アクリレート等、ポリオール類のモノ(メタ)アク
リレートである。
【0008】しかし、ヒドロキシアルキル(メタ)アク
リレートは一般にアルキル基の炭素数が増えるにつれ
て、それ自身は勿論のこと、硬化物も水への溶解性およ
び溶解速度は減少する傾向にある。さらには、未硬化状
態での皮膚刺激性の面から見ると、低級ヒドロキシアル
キル基を有するアクリレートは皮膚刺激性値が高い(例
えば、2−ヒドロキシエチルアクリレートの一次皮膚刺
激性値〔PII値:最小値0〜8〕は8である。)た
め、同じ構造のヒドロキシアルキル基を有する場合、メ
タアクリレートの方がPII値は小さく、皮膚刺激の面
から見ると有利である(2−ヒドロキシエチルメタアク
リレートのPII値は0)。
【0009】また、上述のヒドロキシアルキル(メタ)
アクリレートおよびポリオール類のモノ(メタ)アクリ
レートはいずれも、その分子量が大きくなるにつれ、粘
度も上昇する傾向にあり、微小な部品の接着や毛細管現
象を利用して樹脂を塗布する場合には使いずらいといっ
た問題も生じる。
【0010】そこで、上記樹脂成分として、ヒドロキシ
低級アルキルメタアクリレートの使用も考えられる。し
かしなから、ヒドロキシ低級アルキルメタアクリレート
を光重合させて得られるホモポリマーは水に完全に溶解
せず残査が残る。当然のことながら、この硬化物に対し
て非常に大量の水を用いれば、見かけ上、残査の存在は
認識しにくくなるが、問題点は残る。
【0011】また、ヒドロキシ低級アルキル(メタ)ア
クリレートを水溶液で重合させると、そのポリマーは水
溶液で得られる(つまり、ポリマーは水に溶解してい
る。)ものの、これを乾燥固化して得られたポリマーは
水中に投入しても膨潤はするが、溶解しないという事実
も知られている。さらには、ヒドロキシ低級アルキルメ
タアクリレートを単独で用いると、粘度的には微小な部
品の接着や毛細管現象を利用して樹脂を塗布する場合に
は好適であるが、単官能のメタアクリレートであるた
め、光重合での反応性は遅く、ラインスピードを下げて
しまう。
【0012】この他の水溶性モノマーとして、アミノ
(メタ)アクリレート類、(メタ)アクリルアミド類等
かあるが、これらのモノマーは、皮膚刺激性の高いもの
や臭いのきついものが多く、たとえそのポリマーが水に
溶解したとしても使いづらい。また、最近になって水溶
性モノマーとして有用であったビニルピロリドンに変異
原性のあることがわかり、実質上使用できなくなるとい
う経緯もある。
【0013】そこで、本発明の目的は接着硬化物の水へ
の溶解性が大きく、このため、機械加工後の小物品を仮
固定から取り外す際に、これを水中に浸債するだけで容
易に取り外し得ることはもちろん、これに加えてさら
に、低かぶれ性、低毒性、低臭性をも保持し、前述の公
知技術に存する欠点を改良した仮固定用紫外線硬化性接
着剤組成物を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明者はこのような諸
問題に鑑み、鋭意検討を行なった結果、以下の成分
(A)〜(D)を含んでなる、接着硬化物が水に可溶な
仮固定用紫外線硬化性接着剤組成物を用いることによ
り、本発明を完成するに至った。 (A)ジメチルアミノエチルメタアクリレートの塩化メ
チル塩25〜45重量部 (B)適当量の光重合開始剤 (C)水10〜30重量部 (D)2−ヒドロキシエチルメタアクリレートおよび/
または2−ヒドロキシプロピルメタアクリレート25〜
55重量部
【0015】前記成分(D)は低かぶれ性、低毒性、低
臭性である。また、成分(A)は乾燥状態では固体であ
るが、成分(D)と同様、低かぶれ性、低毒性、低臭性
である。さらに、成分(A)は、水やアルコール等の極
性溶媒はもちろんのこと、成分(D)にも溶解するた
め、成分(A)と成分(D)を一液化することかでき
る。成分(A)と成分(D)により接着剤組成物の固形
分は構成されるが、粘度調整、水溶解性促進、あるいは
剥離時に熱をかけた際の発泡効果による剥離促進のた
め、成分(C)として水を接着剤組成物に配合する。上
述のようにアルコール等も水と同様な効果を有するが、
有機溶剤としての法規制、危険性を考慮すると水を用い
るのが好ましい。
【0016】これら成分(A)、(C)および(D)の
配合割合は、成分(A)を25〜45重量部、成分
(D)を25〜55重量部、成分(C)を10〜30重
量部である。上記範囲を超えて、例えば成分(D)の量
が少なく、あるいは成分(A)の量が多いと粘度が上昇
し、微小な部品の接着や毛細管現象を利用して樹脂を塗
布する場合に使いづらくなる。一方、成分(D)の量が
多く、あるいは成分(A)の量か少ないと、硬化物の水
への溶解性が悪くなる。また、加える成分(C)の水の
量が40重量%よりも多すぎると、接着剤組成物中の固
形分が少なくなるため、硬化不良や接着力の不足等の問
題が起こる。
【0017】ここで驚くべきことに、成分(A)あるい
は成分(A)と成分(D)とが共存する本発明の接着剤
組成物は、通常用いられている光硬化性接着剤と硬化速
度の面において、何等変わりかないことが見出された。
一般的な単官能(メタ)アクリレートの光重合速度、な
らびに、先に述べたヒドロキシ低級アルキルメタアクリ
レートの単独光重合では硬化に時間を要した事実を考え
ると、まことに意外である。
【0018】本発明にかかる(B)成分である光重合開
始剤は具体的には例えば、ベンゾフェノン、アセトフェ
ノン、2,2−ジエトキシアセトフェノン、ミヒラーズ
ケトン、ベンジル、ベンゾイン、ベンゾインメチルエー
テル、ベンゾインエチルエーテル、ベンゾインプロピル
エーテル、ベンゾインブチルエーテル、テトラメチルチ
ウラムスルフィド、チオキサントン、クロロチオキサン
トン、ジメチルチオキサントン、ジエチルチオキサント
ン、ベンジルジメチルケタール、メチルベンゾイルフォ
ーメート、ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン等
である。
【0019】しかし、これらの光重合開始剤は水に不溶
のものがほとんどである。本発明組成物は水溶液である
ため、組成物中の水の割り合いが多くなるにつれて光重
合開始剤が溶解しにくくなる傾向がある。例え溶解した
ように見えても、温度変化等により析出したり分離した
りすることがある。また、溶解ではなく、光重合開始剤
を乳化等の手法により水溶液に分散させることも考えら
れるが、分散の仕方によっては組成物が濁りを帯びた
り、乳化のために乳化剤を用いたりすることによって、
組成物の硬化性、接着力等が落ちることもある。そこ
で、特に、組成物中の水の割り合いが高い場合には、光
重合開始剤に水溶性のものを用いることが望ましい。こ
のような水溶性の光重合開始剤は、従来の光重合開始剤
に水溶性の置換基を導入することにより得られる。
【0020】水溶性の置換基としては、例えば、エチレ
ンオキサイド鎖、アンモニウム塩や硫酸塩等のような塩
構造等が挙げられる。具体的には、ベンゾフェノン、ベ
ンジル、アセトフェノン、チオキサントン等、およびこ
れらの誘導体に、前記水溶性置換基を導入した光重合開
始剤である。さらに具体的には、例えば、 (2−アクリロイルオキシ)(4−ベンゾイルベンジ
ル)ジメチルアンモニウムクロライド、 (2−アクリロイルオキシ)(4−ベンゾイルベンジ
ル)ジメチルアンモニウムメチルサルフェート、 (2−アクリロイルオキシ)(4−ベンゾイルベンジ
ル)ジメチルアンモニウムナイトレート、 (4−ベンゾイルベンジル)トリメチルアンモニウムク
ロライド、 (4−ベンゾイルベンジル)トリメチルアンモニウムブ
ロマイド、 (4−ベンゾイルベンジル)トリメチルアンモニウムメ
チルサルフェート、 (4−ベンゾイルベンジル)トリメチルアンモニウムナ
イトレート、 ソジウム(4−ベンゾイルベンジル)サルファイト、 ポタシウム(4−ベンゾイルベンジル)サルファイト、 2−ヒドロキシ−3−(3,4−ジメチル−9オキソ−
9H−チオキサンテン−2−イロキシ)−N,N,N−
トリメチル−1−プロパンアンモニウムクロライド、 2−ヒドロキシ−3−(3,4−ジメチル−9オキソ−
9H−チオキサンテン−2−イロキシ)−N,N,N−
トリメチル−1−プロパンアンモニウムブロマイド、 2−ヒドロキシ−3−(3,4−ジメチル−9オキソ−
9H−チオキサンテン−2−イロキシ)−N,N,N−
トリメチル−1−プロパンアンモニウムメチルサルフェ
ート、 2−ヒドロキシ−3−(3,4−ジメチル−9オキソ−
9H−チオキサンテン−2−イロキシ)−N,N,N−
トリメチル−1−プロパンアンモニウムナイトレート、 3−(3,4−ジメチル−9オキソ−9H−チオキサン
テン−2−イロキシ)−N,N,N−トリメチル−1−
プロパンアンモニウムクロライド、 3−(3,4−ジメチル−9オキソ−9H−チオキサン
テン−2−イロキシ)−N,N,N−トリメチル−1−
プロパンアンモニウムブロマイド、 3−(3,4−ジメチル−9オキソ−9H−チオキサン
テン−2−イロキシ)−N,N,N−トリメチル−1−
プロパンアンモニウムナイトレート、 2−ヒドロキシ−2−メチル−1−(4−ヒドロキシエ
トキシ)フェニルプロパン−1−オン、 2−ヒドロキシ−2−メチル−1−(4−ヒドロキシエ
トキシエトキシ)フェニルプロパン−1−オン、 2−ヒドロキシ−2−メチル−1−(4−カルボキシメ
トキシ)フェニルプロパン−1−オン、 2−ヒドロキシ−2−メチル−1−(4−カルボキシメ
トキシ)フェニルプロパン−1−オンのナトリウム塩、 2−ヒドロキシ−2−メチル−1−(4−カルボキシメ
トキシ)フェニルプロパン−1−オンのアンモニウム塩
等が挙げられる。これら光重合開始剤は単独であるいは
2種以上を併用して用いられる。
【0021】また、前述の光重合開始剤と併せて必要に
応じて、増感剤を用いることもできる。さらに、光重合
開始剤の他にレドックス系重合開始剤により接着剤組成
物を硬化させることが可能である。レドックス系重合開
始剤は有機過酸化物と還元剤を含むレドックス系触媒
で、例えば、メチルエチルケトンパーオキサイド、メチ
ルシクロヘキサノンパーオキサイド等のケトンパーオキ
サイドと、ナフテン酸コバルト、ナフテン酸銅等の金属
石鹸との組み合わせ、または、オクタノイルパーオキサ
イド、ベンゾイルパーオキサイド等のジアシルパーオキ
サイドと、N,N−ジメチルアニリン、N,N−ジメチ
ル−p−トルイジン等の3級アミンとの組み合わせ、ま
たは、クメンハイドロパーオキサイド、ジイソプロピル
ベンゼンハイドロパーオキサイド等のハイドロパーオキ
サイドと、チオ尿素、エチレンチオ尿素、アセチルチオ
尿素等の有機チオ尿素との組み合わせ等が挙げられる。
当然のことながら、これら以外の公知の硬化手法を用い
ることに制限はないが、作業性、生産性等の面から見る
と、紫外線等による光重合が好ましい。この光重合開始
剤(B)成分の添加量は従来の紫外線硬化性樹脂に添加
されている任意の量でかまわない。
【0022】本発明は上述成分のほかにさらに必要に応
じて、剥離向上のために発泡剤を添加したり、樹脂粘度
を上げるため公知の水溶性ポリマー等を添加することが
できる。また、重合禁止剤や着色剤等も加えても何らさ
しつかえない。
【0023】
【実施例】以下、本発明を実施例によりさらに具体的に
説明する。例1 表1に示す各組成の紫外線硬化性接着剤組成物を
調整した。
【0024】
【表1】
【0025】表1中、 アンモニウム塩:N,N−ジメチルアミノエチルメタア
クリレトの塩化メチル塩(成分A)、 光重合開始剤 A:1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン(成
分B) B:2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニルプロパ
ン−1−オン(成分B)、 C:2−ヒドロキシ−2−メチル−1−(4−ヒドロキ
シエトキシ)フェニルプロパン−1−オン(成分B)で
ある。
【0026】上記により得られた各接着剤組成物を以下
の方法で評価した。 a)微小部品への浸透性:0.5mm×20mmの大き
さのカバーガラス100枚を積層して樹脂組成物中に浸
潰し、ガラスの隙間に接着剤組成物が充填するまでの速
さを比較した。評価は、○(速い)、△、×(遅い)の
三段階で示した。 b)硬化性:ガラス板に厚さ500μmで接着剤組成物
を塗布した後、積算光量1500mJ/cmの紫外線
を照射して硬化させた際の表面硬化性。評価は、○(表
面べとつき無し)、△、×(表面べとつき残る)の三段
階で示した。 c)接着力:ガラス/ガラスのせん断接着力(単位:k
g/cm)。硬化は積算光量1500mJ/cm
紫外線照射で行なった。 d)溶解性:直径30mmのポリエチレン製キャップに
接着剤組成物を2g採り、これに積算光量1500mJ
/cmの紫外線を照射して硬化させた接着剤組成物硬
化物を室温の200ccの水に投入し、その状態を観察
した。 e)取り外し性:直径8mm、厚さ0.5mmの水晶板
を接着剤組成物で貼り合わせた(積算光量1500mJ
/cmの紫外線照射)後、20℃の水、60℃の水、
沸騰水中にそれぞれ投入し、投入後から水晶板が剥離す
るまでの時間を測定した(単位:分)。なお、接着力の
小さい例については試験を行なわなかった。 f)臭気:臭気に対しては、客観化された測定方法はな
い。そこで、刺激臭があるか否かで示した。 g)皮膚刺激性:接着剤組成物が手に触れたときの刺激
性について示した。 h)総合評価:上記a)〜g)の評価の結果より、実用
的であるか否かを○(実用的である)、△、×(実用的
でない)の三段階で示した。その結果を表2に示す。
【0027】
【表2】
【0028】例2 表3に示す各組成の紫外線硬化性接
着剤組成物を調製した。
【0029】
【表3】
【0030】表3中、光重合開始剤(成分B)として、
ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトンをそれぞれの
組成物100重量部に対して2重量部添加した。 2−HEMA:2−ヒドロキシエチルメタアクリレート
(成分D) アンモニウム塩:N,N−ジメチルアミノエチルメタア
クリレートの塩化メチル塩(成分A) 上記により得られた各接着剤組成物を例1と同様の評価
方法で試験し、試験結果を表4に示した。
【0031】
【表4】
【0032】例3 実施例1〜3、参考例3〜7におけ
る2−ヒドロキンエチルメタアクリレートを2−ヒドロ
キシプロピルメタアクリレートに代えて接着剤組成物を
調製した。評価については例1と同様な評価を行なっ
た。接着剤組成物の組成ならびに評価結果を表5に示
す。
【0033】
【表5】
【0034】表5中、光重合開始剤(成分B)として、
ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトンをそれぞれの
組成物100重量部に対して2重量部添加した。 2−HPMA:2−ヒドロキシプロピルメタアクリレー
ト(成分D) アンモニウム塩:N,N−ジメチルアミノエチルメタア
クリレートの塩化メチル塩(成分A)
【0035】例4 参考例4における2−ヒドロキシエ
チルメタアクリレートを2−ヒドロキシエチルアクリレ
ート、2−ヒドロキシプロピルアクリレート、ジメチル
アクリルアミド、ビニルピロリドンに代えて接着剤組成
物を調製した。評価については例1と同様な評価を行な
った。接着剤組成物の組成ならびに評価結果を表6に示
す。
【0036】
【表6】
【0037】表6中、光重合開始剤(成分B)として、
ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトンをそれぞれの
組成物100重量部に対して2重量部添加した。 2−HEA:2−ヒドロキシエチルアクリレート 2−HPA:2−ヒドロキシプロピルアクリレート アンモニウム塩:N,N−ジメチルアミノエチルメタア
クリレートの塩化メチル塩(成分A)
【0038】
【発明の効果】以上のように、本発明における接着剤組
成物は接着剤硬化物の吸水性または水に対する溶解度が
大きく、このため、機械加工後の小物品を仮固定から取
り外す際に、水中に浸漬するだけで容易に取り外すこと
ができる。 また、本発明における接着剤組成物は低粘
度であるため、ホットメルト系接着剤と比較して、微小
な隙間への浸透性は良好である。さらに、ホットメルト
系接着剤のように、接着の際に加熱の必要もなく、ま
た、アルカリ剤等による洗浄も必要ない。このようなこ
とから、作業が簡素化されるのみならず、作業環境も良
好であり、かつ部品を取り外す際に小片に欠損が生じる
ことがない。
【0039】また、本発明における接着剤組成物は低か
ぶれ性、低毒性、低臭性であり、前述の公知アクリル系
接着剤技術の欠点を改良した仮固定用接着剤組成物であ
る。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 次の(A)〜(D)を含んでなる、接着
    硬化物が水に可溶な仮固定用紫外線硬化性接着剤組成
    物。 (A)ジメチルアミノエチルメタアクリレートの塩化メ
    チル塩25〜45重量部 (B)適当量の光重合開始剤 (C)水10〜30重量部 (D)2−ヒドロキシエチルメタアクリレートおよび/
    または2−ヒドロキシプロピルメタアクリレート25〜
    55重量部
  2. 【請求項2】 前記成分(B)が水溶性の光重合開始剤
    である請求項1に記載の接着剤組成物。
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