JP3158448B2 - 固体電解コンデンサの製造方法 - Google Patents

固体電解コンデンサの製造方法

Info

Publication number
JP3158448B2
JP3158448B2 JP40573990A JP40573990A JP3158448B2 JP 3158448 B2 JP3158448 B2 JP 3158448B2 JP 40573990 A JP40573990 A JP 40573990A JP 40573990 A JP40573990 A JP 40573990A JP 3158448 B2 JP3158448 B2 JP 3158448B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
manganese nitrate
manganese
lead
anode
dioxide layer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP40573990A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH04223316A (ja
Inventor
澄夫 西山
信男 長谷川
隆夫 梶川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Corp
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Panasonic Corp
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Corp, Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Panasonic Corp
Priority to JP40573990A priority Critical patent/JP3158448B2/ja
Publication of JPH04223316A publication Critical patent/JPH04223316A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3158448B2 publication Critical patent/JP3158448B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries

Landscapes

  • Fixed Capacitors And Capacitor Manufacturing Machines (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は固体電解コンデンサの製
造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に固体電解コンデンサは、タンタ
ル,アルミニウム,ニオブ,チタン等の弁作用金属より
なる多孔性焼結体に弁作用を有する金属線を陽極リード
として予め植設し、そしてこの陽極リードの導出部に陽
極外部リードを溶接するとともに、多孔性焼結体の表面
の誘電体酸化皮膜上に二酸化マンガン層を介して形成さ
れた陰極引き出し層に陰極リードを接続し、その後、コ
ンデンサ素子全体を外装樹脂で被覆して構成していた。
【0003】ところで、前記コンデンサ素子は、コンデ
ンサ素子より導出された陽極リードの導出部に陽極外部
リードを溶接するのに先立って、陽極リードとともに多
孔性焼結体の全表面に誘電体酸化皮膜を形成して多孔性
陽極体を構成し、そしてこの多孔性陽極体にさらに硝酸
マンガン水溶液を充分含浸させた後、高温雰囲気中にお
いて熱分解することにより、誘電体酸化皮膜上に二酸化
マンガン層を形成しているものである。
【0004】しかしながら、陽極リードの表面には軸方
向に多くのダイス傷が存在しているため、多孔性陽極体
に含浸された硝酸マンガンが熱分解される際、硝酸マン
ガンは、硝酸マンガン水溶液中のH2OやNOXの急激な
ガス発生の影響を受けて熱分解しながら前記ダイス傷を
通り、そして陽極リードにおける多孔性陽極体面からの
導出部分に付着し、二酸化マンガン層の這い上がりを生
ずるものである。この場合、硝酸マンガン水溶液の含浸
−熱分解の操作は通常数回以上繰り返されるため、二酸
化マンガンの這い上がりもさらに進行する傾向となる。
このように陽極リードの導出部分に二酸化マンガン層の
這い上がりが生じた場合、陽極外部リードを溶接する際
に、這い上がった二酸化マンガンと陽極外部リードとが
接触して漏れ電流が増加したり、場合によっては陰極と
陽極とが短絡したりしてコンデンサとしての機能が損わ
れるという問題がある。
【0005】この問題に鑑み、従来においては、図2に
示すように、多孔性陽極体1に二酸化マンガン層を形成
するに先立って、多孔性陽極体1の面より導出された陽
極リード2の部分にのみ撥水性皮膜3を形成したり、図
3に示すように撥水性部材であるテフロン板4を陽極リ
ード2に通して設けることにより、二酸化マンガン層の
這い上がりを防止する方法がとられていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、陽極リ
ード2の部分にのみ撥水性皮膜3を形成するものにおい
ては、この撥水性皮膜3は、誘電体酸化皮膜の形成に先
立って、例えば、溶液状の撥水性部材を塗布して加熱す
ることにより形成されるが、多種多様の多孔性焼結体1
に精度よく塗布することは非常に難しく、また多孔性焼
結体1および陽極リード2を化成液に浸漬して行う化成
工程において、撥水性皮膜3と陽極リード2および多孔
性焼結体1の界面は十分な誘電体酸化皮膜が形成されな
い状態になるとともに、二酸化マンガン層はその境界部
分まで形成される関係から、この部分において耐圧不
良、漏れ電流不良などが発生しやすく、十分な信頼性が
得られないという問題点があった。
【0007】そしてまた、テフロン板4を陽極リード2
に通して設けるものにおいては、陽極リード2の径と陽
極リード2に通すテフロン板4の打ち抜き穴の径の精度
が要求されると同時に、少しでも隙間が発生すると、二
酸化マンガン層の這い上がり防止としての機能を果たさ
なくなるという問題点があった。
【0008】本発明はこのような問題点を解決するもの
で、撥水性部材を使用せずに、二酸化マンガンの這い上
がりを防止し、耐電圧不良,漏れ電流不良を低減させる
ことができる固体電解コンデンサの製造方法を提供する
ことを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の固体電解コンデンサの製造方法は、弁作用金
属よりなる陽極リードを埋設し、かつ陽極酸化皮膜を形
成した多孔性陽極体の表面に二酸化マンガン層を形成す
る際、前記多孔性陽極体に硝酸マンガン水溶液を含浸さ
せ、かつ硝酸マンガンが熱分解反応を起こさない条件下
の高温高湿度の雰囲気中で熱処理して硝酸マンガン水溶
を脱水,濃縮させ、その後、引き続いて硝酸マンガン
が熱分解反応を起こす温度である大気雰囲気中で熱分解
することにより、二酸化マンガン層を形成するようにし
たものである。
【0010】
【作用】上記した本発明によれば、陽極酸化皮膜を形成
した多孔性陽極体の表面に二酸化マンガン層を形成する
際、前記多孔性陽極体に硝酸マンガン水溶液を含浸さ
せ、かつ硝酸マンガンが熱分解反応を起こさない条件下
の高温高湿度の雰囲気中で熱処理して硝酸マンガン水溶
を脱水,濃縮させるようにしているため、含浸された
硝酸マンガン水溶液中のH2Oおよび過剰に存在するN
X等のガスは緩やかに除去され、そして最終的には多
孔性陽極体の全表面に無水硝酸マンガンに近い高粘度の
硝酸マンガンを均一に付着させることができ、その後、
引き続いて行う大気雰囲気中での熱分解においては、H
2O,NOX等の急激なガス発生を抑制することが可能と
なるため、弁作用金属よりなる陽極リードの導出部の表
面への硝酸マンガンの付着は最少限にとどめることが可
能となるものである。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例を図1にもとづいて詳
しく説明する。
【0012】まず、図1に示すように、重量96mgの
タンタル焼結体よりなる多孔性陽極体11を備え、そし
てこの多孔性陽極体11に埋設した弁作用金属よりなる
陽極リード12の導出部に撥水性部材を一切使用せずに
24Vで化成し、多孔性陽極体11の表面に誘電体酸化
皮膜を形成した。その後、比重1.35(50℃)の硝
酸マンガン水溶液を含浸させ、かつ熱風循環式熱分解装
置を用いて、温度250℃で時間10分の熱分解を行っ
た。この場合、この含浸−熱分解の操作を適宜修復化成
を組合わせながら3回繰り返して行った。その後、比重
1.95(50℃)の硝酸マンガン水溶液を含浸させ、
次に硝酸マンガンが熱分解反応を起こさない条件下の温
度140℃,湿度50%(VOL%)の高温高湿度の雰
囲気中において、時間10分で熱処理を施して硝酸マン
ガン水溶液を脱水,濃縮させた後、熱風循環式熱分解装
置を用いて、硝酸マンガンが熱分解反応を起こす温度で
ある250℃で時間10分により熱分解を行って多孔性
陽極体11の表面に二酸化マンガン層13を形成した。
この場合、この比重1.95の硝酸マンガンの含浸−熱
分解の操作を修復化成を組み合わせて3回繰り返して行
った。
【0013】なお、従来例については、全く同一のタン
タル焼結体よりなる多孔性陽極体の陽極リードの導出部
に撥水性部材としてテフロン板を用いた場合(従来例
1)と、テフロン板を用いない場合(従来例2)におい
て、本発明のように硝酸マンガン水溶液を含浸させた
後、高温高湿度中で熱処理を施さない他は全く同様の条
件で熱分解を行って二酸化マンガン層を形成した。
【0014】次に、陰極引き出し層を形成し、この陰極
引き出し層に陰極外部リードを接続し、一方、陽極リー
ド12には陽極外部リードを溶接し、そしてコンデンサ
素子全体に樹脂外装を施して固体電解コンデンサを作成
し、それらのコンデンサの不良率,特性,信頼性を比較
した。その結果は(表1)に示す通りである。
【0015】
【表1】
【0016】
【発明の効果】上記実施例の説明から明らかなように、
本発明の固体電解コンデンサは、陽極酸化皮膜を形成し
た多孔性陽極体の表面に二酸化マンガン層を形成する
際、前記多孔性陽極体に硝酸マンガン水溶液を含浸さ
せ、かつ硝酸マンガンが熱分解反応を起こさない条件下
の高温高湿度の雰囲気中で熱処理して硝酸マンガン水溶
を脱水,濃縮させるようにしているため、含浸された
硝酸マンガン水溶液中のH2Oおよび過剰に存在するN
X等のガスは緩やかに除去され、最終的には多孔性陽
極体の全表面に無水硝酸マンガンに近い高精度の硝酸マ
ンガンを均一に付着させることができ、その後、引き続
いて行う大気雰囲気中での熱分解においては、H2O,
NOX等の急激なガス発生を抑制することが可能となる
ため、弁作用金属よりなる陽極リードの導出部の表面へ
の硝酸マンガンの付着は最少限にとどめることができ
る。
【0017】また本発明の固体電解コンデンサは、上記
した製造法により、従来のような撥水性部材の陽極リー
ドの導出部への塗布や、陽極リードの導出部へのテフロ
ン板の設置ということは不必要となるため、コスト的に
も安価に得られ、そして陽極リードの導出部への二酸化
マンガンの這い上がりを最少限にした均一な二酸化マン
ガン層を形成することができるため、固体電解コンデン
サの耐電圧不良や漏れ電流不良の低減ならびに信頼性の
向上がはかれるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における固体電解コンデンサ
の多孔性陽極体に二酸化マンガン層が形成された状態を
示す斜視図
【図2】従来の固体電解コンデンサにおいて多孔性陽極
体の面より導出された陽極リードの部分にのみ撥水性皮
膜を形成した状態を示す斜視図
【図3】従来の固体電解コンデンサにおいて多孔性陽極
体の陽極リード導出部に撥水性部材であるテフロン板を
使用した状態を示す斜視図
【符号の説明】
11 多孔性陽極体 12 陽極リード 13 二酸化マンガン層
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−18613(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01G 9/032

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】弁作用金属よりなる陽極リードを埋設し、
    かつ陽極酸化皮膜を形成した多孔性陽極体の表面に二酸
    化マンガン層を形成する際、前記多孔性陽極体に硝酸マ
    ンガン水溶液を含浸させ、かつ硝酸マンガンが熱分解を
    起こさない条件下の高温高湿度の雰囲気中で熱処理して
    硝酸マンガン水溶液を脱水,濃縮させ、その後、引き続
    いて硝酸マンガンが熱分解反応を起こす温度の大気雰囲
    気中で熱分解することにより、二酸化マンガン層を形成
    することを特徴とする固体電解コンデンサの製造方法。
JP40573990A 1990-12-25 1990-12-25 固体電解コンデンサの製造方法 Expired - Fee Related JP3158448B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP40573990A JP3158448B2 (ja) 1990-12-25 1990-12-25 固体電解コンデンサの製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP40573990A JP3158448B2 (ja) 1990-12-25 1990-12-25 固体電解コンデンサの製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH04223316A JPH04223316A (ja) 1992-08-13
JP3158448B2 true JP3158448B2 (ja) 2001-04-23

Family

ID=18515352

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP40573990A Expired - Fee Related JP3158448B2 (ja) 1990-12-25 1990-12-25 固体電解コンデンサの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3158448B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9892862B2 (en) * 2013-05-13 2018-02-13 Avx Corporation Solid electrolytic capacitor containing a pre-coat layer
CN114974901B (zh) * 2022-06-07 2023-05-23 中国振华(集团)新云电子元器件有限责任公司(国营第四三二六厂) 一种提升钽电容器电容量引出率的被膜方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPH04223316A (ja) 1992-08-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3047024B2 (ja) 固体電解コンデンサ
JP3158448B2 (ja) 固体電解コンデンサの製造方法
JP2615712B2 (ja) 固体電解コンデンサの製造法
JP3339511B2 (ja) 固体電解コンデンサの製造方法
JP3550232B2 (ja) 電解コンデンサ用タブ端子の製造方法
JP3233702B2 (ja) 固体電解コンデンサの製法
JPH0396210A (ja) 固体電解コンデンサの製造方法
JPH04119623A (ja) 固体電解コンデンサ及びその製造方法
JPH03250723A (ja) 固体電解コンデンサの製造方法
JPH02277212A (ja) タンタル電解コンデンサおよびその製造方法
JPH02267915A (ja) 固体電解コンデンサの製造方法
JP2513369B2 (ja) 固体電解コンデンサの製造方法
JPH0347328Y2 (ja)
JP2847001B2 (ja) 固体電解コンデンサの製法
JPH0751789Y2 (ja) 固体電解コンデンサ
JPH06252001A (ja) 固体電解コンデンサおよびその製造方法
JP3150464B2 (ja) 固体電解コンデンサの製法
JPH01321622A (ja) アルミ電解コンデンサ用電極箔の製造方法
JPS62238615A (ja) 固体電解コンデンサの製造方法
JPH03215924A (ja) 固体電解コンデンサの製造方法
JPH0442520A (ja) タンタル固体電解コンデンサ
KR20000019855A (ko) 알루미늄 전해 캐패시터용 알루미늄 박막
JPH0314220B2 (ja)
JPH02207519A (ja) 固体電解コンデンサの製造方法
JPH0321005A (ja) 固体電解コンデンサの製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080216

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090216

Year of fee payment: 8

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees