JP3157986B2 - 追突防止システムにおける追突危険性判断方法 - Google Patents

追突防止システムにおける追突危険性判断方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、車間距離,自車速度
等に基づいて処理部により追突の危険性を自動的に判断
し、運転者に追突の危険を報知すると共に、追突回避手
段により自動追突回避動作を行う追突防止システムにお
ける追突危険性判断方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、追突の危険性を自動的に判断して
追突回避手段により自動追突回避動作を行う追突防止シ
ステムは、例えば図6に示すように構成されている。
【0003】即ち、図6において、1は先行車との車間
距離を検出するレーザレーダ、2はワイパの作動によっ
てオンするワイパスイッチ、3は左折,右折時に操作さ
れてオンするターンスイッチ、4はハンドル操作に応じ
たステアリング角度を検出する舵角センサ、5はアクセ
ルの踏み込みに連動してオン,オフするアイドルスイッ
チ、6はトランスミッションのシフトレバーがバックの
位置にあるときにオンするバックランプスイッチ、7は
ブレーキの踏み込みに連動してオン,オフするストップ
ランプスイッチ、8は自車速を検出する車輪速センサ、
9は処理部としてのECUであり、レーザレーダ1の出
力,各スイッチ2,3,5〜7の状態,舵角センサ4及
び車輪速センサ8の出力を取り込み、レーザレーダ1に
よる車間距離及び車輪速センサ8による自車速度に基づ
いて追突の危険性を判断し、追突の危険性有りと判断す
ると、追突回避手段である自動ブレーキ制御手段10に
強制制御指令を与えて自動ブレーキをかけると共に、デ
ィスプレイ或いはスピーカなどからなる警報手段11が
ECU9により制御されて運転者に追突の危険性のある
旨の警報が発せられるようになっており、このとき自動
ブレーキ制御手段10の作動状態はECU9にフィード
バックされ、ECU9により追突の危険性がなくなった
と判断されたときにECU9から自動ブレーキ制御手段
10への強制制御指令が解除されるようになっている。
【0004】このとき、追突の危険性を判断する場合、
上記したように自車速度,先行車の相対速度に応じて基
準車間距離を決定し、現在の車間距離がそれ以下になる
と追突の危険性があると判断して、警報或いは自動ブレ
ーキを駆動するようになっており、基準車間距離を決定
する際の速度に所定の範囲を設けたり、或いは調整スイ
ッチなどを設けることによって追突危険性の判断の微調
整を行っている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、レーザレーダ
1の出力から求められる車間距離等にはバラツキがある
上、センサからのデータが欠落する場合もあるため、こ
れらのデータから直接追突危険性を算出すると、判断の
誤りや遅れを生じるおそれがある。
【0006】そこで、この発明は、上記のような問題点
を解消するためになされたもので、各センサからのデー
タに誤差や欠落が生じても、安定して追突危険性の判断
を行えるようにすることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明に係る追突防止
システムにおける追突危険性判断方法は、車間距離,自
車速度等に基づいて処理部により先行車との追突の危険
性を自動的に判断し、警報手段により運転者に追突の危
険を報知すると共に、追突回避手段により自動追突回避
動作を行う追突防止システムであって、前記処理部によ
り、これ以上近づくと前記追突回避手段を作動させると
いう自車速度,自車の減速度,先行車速度,先行車の減
速度に基づいて導出される回避開始車間時間と、現在の
車間距離を自車速度で割ることにより導出される現在車
間時間との差である余裕時間を算出すると共に、前記余
裕時間の時間変化量である余裕時間変化速度とこの余裕
時間変化速度の時間変化量である余裕時間変化加速度と
を算出し、前記余裕時間,余裕時間変化速度,余裕時間
変化加速度それぞれの正,負及び零である確信度それぞ
れから算出される複数の危険増減度合確信度に基づき追
突危険増減度合を算出し、前記追突危険増減度合の累積
値を追突危険度としてこの追突危険度が第1のしきい値
より大きいときに、前記処理部により前記警報手段を制
御して追突の危険を報知し、前記追突危険度が前記第1
のしきい値より大なる第2のしきい値よりも大きいとき
に、前記処理部により前記追突回避手段を駆動すること
を特徴としている。
【0008】
【作用】この発明においては、これ以上近づくと前記追
突回避手段を作動させるという回避開始車間時間と現在
車間時間との差である余裕時間が処理部により算出され
ると共に、この余裕時間の時間変化量である余裕時間変
化速度,この余裕時間変化速度の時間変化量である余裕
時間変化加速度とが算出され、これら余裕時間,余裕時
間変化速度,余裕時間変化加速度それぞれの確信度から
複数の危険増減度合確信度が算出され、これらの危険増
減度合確信度に基づく追突危険度が第1のしきい値より
大きいときに、警報手段により追突の危険が報知され、
追突危険度が第2のしきい値より大きいときに、処理部
により追突回避手段が駆動されるため、各センサからの
データに誤差や欠落が生じても、安定して追突危険性の
判断を行え、判断された危険性の度合に応じて適切な処
理が行われる。
【0009】
【実施例】図1及び図2はこの発明の一実施例のフロー
チャート、図3ないし図5は動作説明図である。
【0010】本実施例において適用されるシステムは図
6に示す構成と同じであるため、重複した説明は避けて
以下の説明では図6も参照するが、ECU9の機能とし
て以下の点が相違している。
【0011】即ち、これ以上近づくと自動ブレーキ制御
手段10を作動させるという自車速度Vs,自車の減速
度Gs,先行車速度Vp,先行車の減速度Gpに基づい
て回避開始車間時間Tlaを算出するとともに、現在の
車間距離L及び自車速度Vsから算出した現在車間時間
Tlを算出し、回避開始車間時間Tlaと現在車間時間
Tlとの差である余裕時間T’を算出すると共に、この
余裕時間T’の時間変化量である余裕時間変化速度Δ
T’及びこの余裕時間変化速度ΔT’の時間変化量であ
る余裕時間変化加速度Δ2T’を算出し、これら余裕時
間T’,余裕時間変化速度ΔT’,余裕時間変化加速度
Δ2T’それぞれの正(P),負(N)及び零(Z)で
ある確信度それぞれから5つの危険増減度合確信度W
1,W2,W3,W4,W5を算出し、各危険増減度合
確信度W1,W2,W3,W4,W5に基づき追突危険
増減度合ΔDを算出し、この追突危険増減度合ΔDの累
積値ΣΔDを追突危険度Dとしてこの追突危険度Dが第
1のしきい値であるβ1,β2(β1<β2)より大き
いときに警報手段11によりそれぞれ1次警報,2次警
報を発し、追突危険度Dが2次警報のしきい値β2より
大なる第2のしきい値であるβ3(>β2)より大きい
ときに自動ブレーキ制御手段10を駆動するようにした
点である。
【0012】ところで、上記した余裕時間変化速度Δ
T’は、同じ車間距離でも車間距離が縮まるのか広がる
のかを表し、余裕時間変化加速度Δ2T’は、その傾向
が更に強まるのか否かを表している。
【0013】つぎに、制御動作について図1及び図2の
フローチャートを参照して説明する。
【0014】まず、レーザレーダ1,車輪速センサ8等
の各センサからのデータがECU9に入力され(ステッ
プS1)、車輪速センサ8の出力に基づき自車速度Vs
が導出され、この自車速度Vsに基づき自車の減速度G
sが導出され、レーザレーダ1による車間距離Lと自車
速度Vsとに基づき先行車速度Vpが導出されると共に
先行車の減速度Gpが導出され、これらVs,Gs,V
p,Gpに基づいて、これ以上近づくと自動ブレーキ制
御手段10を作動させるという回避開始車間時間Tla
が算出される。
【0015】このとき、先行車の減速度Gpは、数式1
のように設定される。
【0016】
【数1】
【0017】さらに、自車速度Vs及び先行車速度Vp
の大小により車間距離Lが以下のように場合分けでき
る。即ち、車間距離Lは、(1)Vp>Vsのときは数式
2、(2a)Vp≦Vsのときであって、Gp×Ts≧Vp
のとき(先行車が自車より速く停車するとき)は数式
3、(2b)Vp≦Vsのときであって、Gp×Ts<Vp
のとき(先行車が自車より遅く停車するとき)は数式
4、によりそれぞれ表される。但し、いずれも、L<0
という判断結果が出た場合には、L=0となる。尚、こ
れらの数式において、Tsは制動時間である。
【0018】
【数2】
【0019】
【数3】
【0020】
【数4】
【0021】そして、このようにして求められた車間距
離Lを自車速度Vsで割った値が、これ以上近づくと自
動ブレーキ制御手段10を作動させるという回避開始車
間時間Tlaとなる。
【0022】つぎに、現在車間時間Tlが算出され、こ
の現在車間時間Tlと先程算出された回避開始車間時間
Tlaとの差である余裕時間T’が算出され、この余裕
時間T’からその時間変化量である余裕時間変化速度Δ
T’が算出され、更にこの余裕時間変化速度ΔT’の時
間変化量である余裕時間変化加速度Δ2T’が算出され
(ステップS2)、これら余裕時間T’,余裕時間変化
速度ΔT’,余裕時間変化加速度Δ2T’それぞれの
P,N,Zである確信度それぞれから第1ないし第5の
危険増減度合確信度W1,W2,W3,W4,W5が算
出されて、各危険増減度合確信度W1,W2,W3,W
4,W5に基づき追突危険増減度合ΔDが算出される
(ステップS3)。
【0023】ここで、余裕時間T’,余裕時間変化速度
ΔT’,余裕時間変化加速度Δ2T’それぞれがP,
N,Zである確信度はそれぞれ図3,図4,図5に示す
ようになり、図3におけるPsは小さい正値となる確信
度である。
【0024】そして、基本ルールとして、各危険増減度
合確信度W1,W2,W3,W4,W5は以下のように
定めるものとする。
【0025】(1)第1の危険増減度合確信度W1は、余
裕時間T’がPである確信度の値と余裕時間変化速度Δ
T’がPである確信度の値との積により与えられる…
(T’=Pの確信度)×(ΔT’=Pの確信度) (2)第2の危険増減度合確信度W2は、余裕時間変化速
度ΔT’がZである確信度の値と余裕時間加速度Δ
2T’がZである確信度の値との積により与えられる…
(ΔT’=Zの確信度)×(Δ2T’=Zの確信度) (3)第3の危険増減度合確信度W3は、余裕時間T’が
Pである確信度の値と余裕時間変化速度ΔT’がNであ
る確信度の値との積により与えられる…(T’=Pの確
信度)×(ΔT’=Nの確信度) (4)第4の危険増減度合確信度W4は、余裕時間T’が
Psである確信度の値と、余裕時間変化速度ΔT’がN
である確信度の値と、余裕時間加速度Δ2T’がZであ
る確信度の値及び余裕時間加速度Δ2T’がPである確
信度の値の和との積により与えられる…(T’=Psの
確信度)×(ΔT’=Nの確信度)×{(Δ2T’=Z
の確信度)+(Δ2T’=Pの確信度)} (5)第5の危険増減度合確信度W5は、余裕時間T’が
零である確信度Zの値と、余裕時間T’が小さい正値で
ある確信度Psの値及び余裕時間加速度Δ2T’が負で
ある確信度Nの値の積との和と、余裕時間変化速度Δ
T’が負である確信度Nの値との積により与えられる…
{(T’=Zの確信度)+(T’=Psの確信度)×
{(Δ2T’=Nの確信度)}×(ΔT’=Nの確信
度) さらに、追突危険増減度合ΔDは数式5の演算により求
められる。
【0026】
【数5】
【0027】このとき、数式5において、各危険増減度
合確信度W1,W2,W3,W4,W5に対してそれぞ
れ重み付けされ、W1には−0.5,W2には−0.
2,W3には0.1,W4には0.25,W5には0.
5の重みがそれぞれ乗算される。尚、W1及びW2の重
みのマイナスは追突の危険性が薄いことを示すものであ
り、追突危険増減度合においてマイナス要因となること
を考慮したためである。
【0028】そして、追突危険増減度合ΔDの累積値Σ
ΔDが導出されてこれが追突危険度Dとされ(ステップ
S4)、その後先行車両が同一車線を走行している確信
度WLが算出され(ステップS5)、さらに運転者の危
険認知確信度Wdが算出される(ステップS6)。
【0029】ところで、同一車線走行確信度WLは、例
えば以前本件出願人が出願した特願平5−27253号
の出願明細書及び添付図面に開示されているようにして
求められる。
【0030】即ち、レーザレーダ1により前方約30m
以下の範囲内の先行車両などの対象物にレーザ光を照射
し、この対象物からの反射光を受光するまでの時間に基
づき自車から対象物までの間の距離を演算して測距を行
う際に、レーザレーダ1によりレーザ光を1゜等の所定
角度ずつ走査するごとに対象物までの距離が演算され、
各走査角度ごとの演算距離をECU9に内蔵のメモリの
各々の記憶エリアに格納され、隣接する記憶エリアに格
納された距離の差が順次に演算され、演算された距離差
が2m以内になる記憶エリアが特定され、特定された記
憶エリアに格納された距離の値に基づき、2m以内の距
離差が水平方向にどれくらいの幅に亘って連続するかが
演算され、この演算された幅が1〜3mの範囲内にある
場合に、1〜3mの幅に亘って距離差が2m以内となる
当該対象物が同一車線を走行する先行車両と認識され、
この結果に基づき同一車線走行確信度WLが導出され
る。
【0031】このとき、30m以下の中近距離範囲内で
は、上記した1°などの所定の走査角度ごとの対象物と
の距離を演算したときに、対象物が先行車両であれば、
先行車両へのレーザ光の各照射点までの距離のばらつき
が通常車幅に相当する2m以内になり、しかもこのよう
に距離のばらつきが2m以内になる照射点が1〜3mに
亘ることから、実際にレーザ光を照射して演算した走査
角度ごとの距離をメモリの記憶エリアに格納し、これら
の格納データに先行車両に相当するデータがあるかどう
かを検索することによって先行車両か否かを認識でき
る。
【0032】つぎに、運転者の危険認知確信度Wdは、
以前本件出願人が出願した特願平6−69421号の出
願明細書及び添付図面に開示されているようにして求め
られる。
【0033】即ち、アイドルスイッチ5オン,オフの状
態、ストップランプスイッチ7オン,オフの状態、舵角
センサ4の出力に基づくハンドル操作の状態、ターンス
イッチ3のオン,オフの状態が取り込まれ、アイドルス
イッチ5オンで、かつハンドルが切られず、かつストッ
プランプスイッチ7がオフで、かつターンスイッチ3オ
フである場合に、運転者が追突の危険に気付いていない
可能性が増加し、ターンスイッチ3がオンに変化する
か、或いはハンドルが切られた場合に、運転者が追突の
危険に気付いた可能性が増加して追突の危険性ありと判
断されたときの上記の各状態に基づき、運転者が追突の
危険を認知している度合いを示す運転者危険認知確信度
Wdの変化量が算出され、算出された運転者危険認知確
信度Wdの変化量が前回導出された運転者危険認知確信
度に加算されて新たな運転者危険認知確信度Wdとされ
る。
【0034】そして、図2に示すように、ステップS4
で算出された追突危険度Dが上記した1次警報のしきい
値β1以上か否かの判定がなされ(ステップS7)、こ
の判定結果がNOであれば、1次警報を発する必要もな
いと判断されてスタートに戻り、判定結果がYESであ
れば、追突危険度Dが上記した2次警報のしきい値β2
以上か否かの判定がなされ(ステップS8)、この判定
結果がNOであれば同一車線走行確信度WLが基準値β
4以上であるか否かの判定がなされ(ステップS9)、
一方ステップS8の判定結果がYESであれば、ステッ
プS10に移行し、追突危険度Dが上記した第2のしき
い値β3(>β2)以上か否かの判定がなされる(ステ
ップS10)。
【0035】ところで、ステップS9の判定結果がNO
であれば、先行車両は自車と異なる車線を走行している
と判断されてスタートに戻り、判定結果がYESであれ
ば、運転者の危険認知確信度Wdが基準値β5以下か否
かの判定がなされ(ステップS11)、この判定結果が
NOであれば運転者は追突の危険を認知していると判断
されてスタートに戻り、判定結果がYESであれば、運
転者は追突の危険を認知していないと判断され、警報手
段11が駆動されて1次警報が発せられ(ステップS1
2)、その後スタートに戻る。このときの1次警報は、
単に追突の危険があることを警告するにすぎない。
【0036】一方、ステップS10の判定結果がNOで
あれば、同一車線走行確信度WLが基準値β4以上であ
るか否かの判定がなされ(ステップS13)、この判定
結果がNOであれば、先行車両は自車と異なる車線を走
行していると判断されてスタートに戻り、判定結果がY
ESであれば、警報手段11が駆動されて1次警報より
も2次警報が発せられ(ステップS14)、その後スタ
ートに戻る。このときの2次警報は、即時ブレーキが必
要である旨の警報である。
【0037】また、ステップS10の判定結果がYES
であれば、同一車線走行確信度WLが基準値β4以上で
あるか否かの判定がなされ(ステップS15)、この判
定結果がNOであれば、先行車両は自車と異なる車線を
走行していると判断されてスタートに戻り、判定結果が
YESであればバックランプスイッチ6がオンか否かの
判定がなされ(ステップS16)、この判定結果がYE
Sであれば運転者によるブレーキ操作がなされたと判断
されてスタートに戻り、判定結果がNOであれば自動ブ
レーキ制御手段10が制御されて自動ブレーキが作動さ
れ(ステップS17)、その後スタートに戻る。
【0038】従って、回避開始車間時間Tlaと現在車
間時間Tlとの差である余裕時間T’が算出されると共
に、この余裕時間T’の時間変化量である余裕時間変化
速度ΔT’,この余裕時間変化速度ΔT’の時間変化量
である余裕時間変化加速度Δ2T’とが算出され、これ
ら余裕時間T’,余裕時間変化速度ΔT’,余裕時間変
化加速度Δ2T’それぞれが正,負,零である確信度か
ら複数の危険増減度合確信度W1〜W5が算出され、こ
れらの危険増減度合確信度W1〜W5に基づき追突危険
増減度合ΔDが算出され、この追突危険増減度合ΔDの
累積値ΣΔDを追突危険度Dとし、この追突危険度Dが
第1のしきい値β1,β2(β1<β2)より大きいと
きに、警報手段11により1次警報,2次警報がそれぞ
れ発せられ、追突危険度Dが第2のしきい値β3(>β
2)より大きいときに、自動ブレーキ制御手段10が駆
動されるため、各センサからのデータに誤差や欠落が生
じても、安定して追突危険性の判断を行うことができ、
判断された危険性の度合に応じて適切な処理を行うこと
が可能となる。
【0039】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、余裕
時間,余裕時間変化速度,余裕時間変化加速度それぞれ
が正,負,零である確信度から複数の危険増減度合確信
度が算出され、これらの危険増減度合確信度に基づく追
突危険度が第1のしきい値より大きいときに、警報手段
により追突の危険が報知され、追突危険度が第1のしき
い値より大なる第2のしきい値よりも大きいときに、追
突回避手段が駆動されるため、各センサからのデータに
誤差や欠落が生じても、安定して追突危険性の判断を行
うことができ、判断された危険性の度合に応じて適切な
処理を行うことができ、これによって走行中の安全の向
上を図ることができ、追突防止システムの信頼性の向上
に極めて有効である。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例の動作説明用フローチャー
トである。
【図2】一実施例の動作説明用フローチャートである。
【図3】一実施例の動作説明図である。
【図4】一実施例の動作説明図である。
【図5】一実施例の動作説明図である。
【図6】一般の追突防止システムのブロック図である。
【符号の説明】
1 レーザレーダ 8 車輪速センサ 9 ECU(処理部) 10 自動ブレーキ制御手段(追突回避手段) 11 警報手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G08G 1/16 B60R 21/00 621

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車間距離,自車速度等に基づいて処理部
    により先行車との追突の危険性を自動的に判断し、警報
    手段により運転者に追突の危険を報知すると共に、追突
    回避手段により自動追突回避動作を行う追突防止システ
    ムであって、 前記処理部により、これ以上近づくと前記追突回避手段
    を作動させるという自車速度,自車の減速度,先行車速
    度,先行車の減速度に基づいて導出される回避開始車間
    時間と、現在の車間距離を自車速度で割ることにより導
    出される現在車間時間との差である余裕時間を算出する
    と共に、前記余裕時間の時間変化量である余裕時間変化
    速度とこの余裕時間変化速度の時間変化量である余裕時
    間変化加速度とを算出し、前記余裕時間,余裕時間変化
    速度,余裕時間変化加速度それぞれの正,負及び零であ
    る確信度それぞれから算出される複数の危険増減度合確
    信度に基づき追突危険増減度合を算出し、前記追突危険
    増減度合の累積値を追突危険度としてこの追突危険度が
    第1のしきい値より大きいときに、前記処理部により前
    記警報手段を制御して追突の危険を報知し、前記追突危
    険度が前記第1のしきい値より大なる第2のしきい値よ
    りも大きいときに、前記処理部により前記追突回避手段
    を駆動することを特徴とする追突防止システムにおける
    追突危険性判断方法。
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