JP4144510B2 - 車両用運転操作補助装置および車両用運転操作補助装置を備えた車両 - Google Patents

車両用運転操作補助装置および車両用運転操作補助装置を備えた車両 Download PDF

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本発明は、運転者の操作を補助する車両用運転操作補助装置に関する。
従来の車両用運転操作補助装置としては、自車両と自車両前方の障害物とが接触する可能性がある場合に、自車両を減速させて運転者に警告を与えるものが知られている(例えば特許文献1)。この装置は、自車速が高くなるほど発生させる減速度を大きくして運転者の注意を喚起する。
本願発明に関連する先行技術文献としては次のものがある。
特開平9−286313号公報
上述したような車両用運転操作補助装置は自車両前方の障害物を検出する検出器を備えているが、検出器から常に十分な精度の検出結果が得られるとは限らない。例えば自車両と障害物との相対位置関係や天候などの条件によって検出器の検出精度が低下する可能性がある。上述したような車両用運転操作補助装置にあっては、検出器の検出結果の信頼性を高め、システムを適切に作動させることが望まれている。
本発明による車両用運転操作補助装置は、自車両周囲の障害物を検出する障害物検出手段と、自車両の走行状態を検出する走行状態検出手段と、障害物検出手段および走行状態検出手段による検出結果に基づいて、障害物に対するリスクポテンシャルを算出するリスクポテンシャル算出手段と、障害物検出手段および走行状態検出手段による検出結果に基づいて、制御の対象とする対象障害物を選択する障害物選択手段と、リスクポテンシャル算出手段によって算出される対象障害物に対するリスクポテンシャルに基づいて、運転操作装置に発生する操作反力、自車両に発生する駆動力、および自車両に発生する制動力の中から少なくとも2つの力を制御する制御手段と、障害物検出手段による障害物の検出状況を監視する監視手段と、監視手段によって障害物検出手段の検出精度が低下する状況であると判定された場合に、障害物選択手段による対象障害物の選択方法を変更して検出精度の低下に伴う性能低下を補償する選択変更手段とを備え、障害物選択手段は、自車両の予測進路を推定し、予測進路内に存在する障害物の中から対象障害物を選択し、監視手段は、障害物検出手段における検知範囲の側方端領域に障害物が存在する場合に、障害物検出手段の検出精度が低下すると判定し、選択変更手段は、予測進路内に存在する障害物の中から対象障害物を選択する際の重み付けを変更する重み変更手段であり、側方端領域に存在する障害物に対する重み付けを、側方端領域以外に存在する障害物に対する前記重み付けよりも低く設定する
本発明による車両用運転操作補助装置は、 自車両周囲の障害物を検出する障害物検出手段と、自車両の走行状態を検出する走行状態検出手段と、障害物検出手段および走行状態検出手段による検出結果に基づいて、障害物に対するリスクポテンシャルを算出するリスクポテンシャル算出手段と、障害物検出手段および走行状態検出手段による検出結果に基づいて、制御の対象とする対象障害物を選択する障害物選択手段と、リスクポテンシャル算出手段によって算出される対象障害物に対するリスクポテンシャルに基づいて、運転操作装置に発生する操作反力、自車両に発生する駆動力、および自車両に発生する制動力の中から少なくとも2つの力を制御する制御手段と、障害物検出手段による障害物の検出状況を監視する監視手段と、監視手段によって障害物検出手段の検出精度が低下する状況であると判定された場合に、障害物選択手段による対象障害物の選択方法を変更して検出精度の低下に伴う性能低下を補償する選択変更手段とを備え、障害物選択手段は、自車両の予測進路を推定し、予測進路内に存在する障害物の中から対象障害物を選択し、選択変更手段は、予測進路の幅を変更する予測進路幅変更手段である。
本発明による車両用運転操作補助装置は、自車両周囲の障害物を検出する障害物検出手段と、自車両の走行状態を検出する走行状態検出手段と、障害物検出手段および走行状態検出手段による検出結果に基づいて、障害物に対するリスクポテンシャルを算出するリスクポテンシャル算出手段と、障害物検出手段および走行状態検出手段による検出結果に基づいて、制御の対象とする対象障害物を選択する障害物選択手段と、リスクポテンシャル算出手段によって算出される対象障害物に対するリスクポテンシャルに基づいて、運転操作装置に発生する操作反力、自車両に発生する駆動力、および自車両に発生する制動力の中から少なくとも2つの力を制御する制御手段と、障害物検出手段による障害物の検出状況を監視する監視手段と、監視手段によって障害物検出手段の検出精度が低下する状況であると判定された場合に、障害物選択手段による対象障害物の選択方法を変更して検出精度の低下に伴う性能低下を補償する選択変更手段と、自車両が車線変更を行うかを判定する車線変更判定手段とを備え、選択変更手段は、障害物検出手段によって検出される障害物から対象障害物を選択する際の重み付けを変更する重み変更手段であり、重み変更手段は、障害物検出手段の検出精度が低下する状況において検出された障害物に対する重み付けを低下し、監視手段は、障害物検出手段における検知範囲の側方端領域に障害物が存在し、かつ車線変更判定手段によって自車両が車線変更状態であると判定される場合に、障害物検出手段の検出精度が低下すると判定し、重み変更手段は、自車両が車線変更状態である場合に、側方端領域に存在する障害物に対する重み付けを、側方端領域以外に存在する障害物に対する重み付けよりも低く設定する。
障害物検出精度が低下する状況では、障害物検出手段によって検出される障害物から制御の対象となる対象障害物を選択する際の選択方法を変更するので、障害物の検出精度の低下に伴うシステムの性能低下を補償し、制駆動力等の制御を適切に作動させることができる。
《第1の実施の形態》
本発明の第1の実施の形態による車両用運転操作補助装置について、図面を用いて説明する。図1は、本発明の第1の実施の形態による車両用運転操作補助装置1の構成を示すシステム図である。
まず、車両用運転操作補助装置1の構成を説明する。レーダ装置10は、例えば車両の前方グリル部もしくはバンパ部等に取り付けられたレーザレーダであり、水平方向にレーザ光を照射して車両前方領域を走査し、自車両前方の障害物を検出する。図2に、レーダ装置10による障害物検出の原理を説明する図を示す。図2に示すように、レーダ装置10はレーザ光を出力する発光部10aと、自車両の前方にある反射物(通常、前方車の後端)で反射された反射光を検出する受光部10bとを備えている。レーダ装置10は、受光部10bで受光した反射波の到達時間より、障害物の有無および自車両と障害物との相対的な位置を算出する。レーダ装置10によりスキャンされる前方の領域、すなわちレーダ装置10の検知範囲は、例えば自車正面に対して±6deg程度であり、検知範囲内に存在する複数の前方物体が検出される。
車速センサ20は自車両の車速を検出し、検出した自車速を障害物検知装置40およびコントローラ50に出力する。
舵角センサ30は、ステアリングコラムもしくはステアリングホイール(不図示)付近に取り付けられた角度センサ等であり、ステアリングシャフトの回転を操舵角として検出し、コントローラ50へ出力する。
アクセルペダル61には、アクセルペダル61の踏み込み量(操作量)を検出するアクセルペダルストロークセンサ(不図示)が設けられている。アクセルペダルストロークセンサによって検出されたアクセルペダル操作量はコントローラ50および駆動力制御装置60に出力される。ブレーキペダル91には、その踏み込み量(操作量)を検出するブレーキペダルストロークセンサ(不図示)が設けられている。ブレーキペダルストロークセンサによって検出されたブレーキペダル操作量は、制動力制御装置90に出力される。
障害物検知装置40は、レーダ装置10および車速センサ20の検出結果に従って自車両と前方障害物との車間距離および相対速度等の障害物情報を算出し、コントローラ50へ出力する。
コントローラ50は、CPUと、ROMおよびRAM等のCPU周辺部品とから構成され、車両用運転操作補助装置1全体の制御を行う。コントローラ50は、車速センサ20から入力される自車速、および障害物検知装置40から入力される障害物情報から、自車両の走行状況を認識する。コントローラ50は、走行状況に基づいて前方障害物に対する自車両のリスクポテンシャルを算出する。さらに、コントローラ50は、障害物に対するリスクポテンシャルに基づいて、自車両に発生する制駆動力を制御する。
駆動力制御装置60は、エンジンへの制御指令を算出する。図3に、駆動力制御装置60における駆動力制御のブロック図を示す。図4に、アクセルペダル操作量SAとドライバ要求駆動力Fdaとの関係を定めた特性マップを示す。駆動力制御装置60は、図4に示すようなマップを用いて、アクセルペダル操作量SAに応じてドライバ要求駆動力Fdaを算出する。そして、駆動力制御装置60は、ドライバ要求駆動力Fdaに、後述する駆動力補正量ΔDaを加えて目標駆動力を算出する。駆動力制御装置60のエンジンコントローラは、目標駆動力に従ってエンジンへの制御指令を算出する。
制動力制御装置90は、ブレーキ液圧指令を出力する。図5に、制動力制御装置93における制動力制御のブロック図を示す。図6に、ブレーキペダル操作量SBとドライバ要求制動力Fdbとの関係を定めた特性マップを示す。制動力制御装置93は、図6に示すようなマップを用いて、ブレーキペダル操作量SBに応じてドライバ要求制動力Fdbを算出する。そして、制動力制御装置93は、ドライバ要求制動力Fdbに、後述する制動力補正値ΔDbを加えて目標制動力を算出する。制動力制御装置93のブレーキ液圧コントローラは、目標制動力に従ってブレーキ液圧指令を出力する。ブレーキ液圧コントローラからの指令に応じて各車輪95に設けられたブレーキ装置が作動する。
以下に、本発明の第1の実施の形態による車両用運転操作補助装置1の動作を説明する。車両用運転操作補助装置1は、レーダ装置10によって検出される前方障害物の状態に基づいて、自車両周囲のリスクポテンシャルを算出する。リスクポテンシャルが大きい場合には自車両の駆動力を低下したり、制動力を増加する。自車両の制駆動力制御を行うことにより、運転者に減速感を与えて運転者の注意を喚起することができる。
前方障害物の状態に基づいて自車両を制御する場合には、自車両と前方障害物とが接触する可能性があるか否かといった自車両周囲のリスクポテンシャルを正確に判定するため、前方障害物の幅、および車両前後方向および左右方向に関する前方障害物の位置等を正確に検出する必要がある。しかし、レーダ装置10の検知範囲(視野角)は10°〜20°程度に限定されており、前方障害物の一部が検知範囲外にある場合は、前方障害物の左右位置を正確に検出することが困難である。また、他の障害物が前方障害物の一部を遮るような場合も、前方障害物の左右位置を正確に検出することが困難となる。このようにレーダ装置10の検出結果の精度が低下すると、不適切な制駆動力制御が行われる可能性がある。
そこで、本発明の第1の実施の形態においては、レーダ装置10の精度が低下するような状況では、レーダ装置10によって検出される物体の中から制御の対象物体を選択する方法を変更することにより、レーダ装置10の精度低下を補完する。以下に、第1の実施の形態による車両用運転操作補助装置1の動作を、図7を用いて詳細に説明する。図7は、第1の実施の形態のコントローラ50における運転操作補助制御処理の処理手順のフローチャートである。本処理内容は、一定間隔、例えば50msec毎に連続的に行われる。
まず、ステップS110で、車速センサ20によって検出される自車速Vhと、舵角センサ30によって検出される自車両の操舵角δを読み込む。ステップS120では、アクセルペダルストロークセンサ(不図示)によって検出されるアクセルペダル操作量SAを読み込む。つづくステップS130で、レーダ装置10の検出結果に従って障害物検知装置40で算出した前方障害物に関する情報を読み込む。前方障害物に関する情報は、例えば各検出物体までの距離D、自車両に対する物体の左右方向位置xおよび前後方向位置yである。
ステップS140では、ステップS110で読み込んだ自車速Vhおよび操舵角δに基づいて、自車両の進路を推定する。以下に、予測進路の推定方法を図8および図9を用いて説明する。予測進路を推定するために、図8に示すように自車両が矢印方向に進行している場合の旋回半径Rを算出する。まず、自車両の旋回曲率ρ(1/m)を算出する。旋回曲率ρは、自車速Vhおよび操舵角δに基づいて、以下の(式1)で算出できる。
ρ=1/{L(1+A・Vh)}×δ/N・・・(式1)
ここで、L:自車両のホイールベース、A:車両に応じて定められたスタビリティファクタ(正の定数)、N:ステアリングギア比である。
旋回半径Rは、旋回曲率ρを用いて以下の(式2)で表される。
R=1/ρ ・・・(式2)
図9に示すように、旋回半径Rの円弧を基準線とした幅Twの領域を、自車両の予測進路として設定する。ここでは予測進路幅Twは、予め適切に設定しておく。
ステップS150では、レーダ装置10によって検出される複数の検出物体について、ステップS140で設定した自車両の予測進路内にあるか、予測進路外にあるかを判定する。ここでは、ステップS130で検出した物体の前後方向位置yおよび左右方向位置xを用いて、検出物体が予測進路内にあるか否かを判定する。図10に、レーダ装置10による物体の検出状況を示す。コントローラ50は、レーダ装置10によって検出される物体A〜Dのうち、自車両の予測進路内に存在する物体B〜Cを選択する。なお、図10は自車両が直進している場合の予測進路を示している。
ステップS160では、ステップS150で選択した各物体に対する重み付けを設定する。ここでは、検出物体に対するレーダ装置10の検出精度が低下する状況において、その検出物体に対する重み付けを低下させる。具体的には、レーダ装置10の検知範囲の側方端部領域に存在する検出物体に対する重み付けを、その他の領域に存在する検出物体に対する重み付けよりも低くする。図11に、検出物体に対する重み付け設定を説明する図を示す。
図11に示すように、レーダ装置11の検知範囲の側方端部領域を領域1,それ以外の領域を領域2とする。自車両の左右方向に関する領域1の幅は、例えば自車幅から自車幅の1/2となるように予め適切に設定しておく。ステップS130で検出した各物体の前後方向位置yおよび左右方向位置xに基づいて、ステップS150で選択した各物体が領域1および領域2のいずれに存在するかを判定する。物体が領域2に存在する場合は、その重み付けを通常値、例えばw=1に設定する。一方、物体が領域1に存在する場合は重み付けを通常値w=1よりも低い値、例えばw=0.5に設定する。
ステップS170では、ステップS150で選択した各検出物体について、自車両と物体との車間時間THWを算出する。車間時間THWは、前方に存在する検出物体の現在位置に自車両が到達するまでの時間を示す物理量であり、自車速Vhと物体までの距離Dとを用いて以下の(式3)から算出される。
THW=D/Vh ・・・(式3)
つづくステップS180では、ステップS170で算出した各検出物体に対する車間時間THWが予め設定したしきい値T1以上か否かを判定する。車間時間THWがしきい値T1未満の場合は、検出物体との接触のリスクポテンシャルが高いと判断し、制駆動力制御を行うためにステップS190へ進む。ステップS190では、制駆動力の特性を変更する際の補正量を算出する。
具体的には、自車両前方に仮想的な弾性体を設けたと仮定し、この仮想的な弾性体が自車両前方の物体に当たって圧縮され、自車両に対する擬似的な走行抵抗を発生するというモデルを考える。自車両と検出物体との車間距離Dが仮想的な弾性体の長さよりも長い場合は、仮想弾性体は検出物体に接触しないので圧縮されない。一方、車間距離Dが仮想弾性体の長さよりも短い場合は仮想弾性体が圧縮される。このように仮想弾性体が圧縮されるときの仮想弾性体の反発力Fcを、制駆動力の補正量として算出する。仮想弾性体の反発力Fcは、以下の(式4)で表される。
Fc=k×(Th−D) ・・・(式4)
ここで、kは、仮想的な弾性体の弾性定数であり、適切な制御効果が得られるように予め適切に調整される制御パラメータである。Thは、仮想弾性体の長さとして予め適切に設定されるしきい値である。
ステップS180で車間時間THWがしきい値T1以上であると判定されると、ステップS210へ進み、反発力Fcを0とする。なお、ステップS170〜S200における処理は、ステップS150で選択した各検出物体について実行する。
つづくステップS210では、制駆動力制御を行う際に実際に用いる反発力Fcを選択する。ステップS210における反発力選択処理を、図12のフローチャートを用いて説明する。ステップS2101において、ステップS190またはS200で算出した各検出物体に対する反発力Fcに、ステップS160で設定した重みwを乗算する。つづくステップS2102では、ステップS2101で算出した各乗算値(Fc×w)の中から最大値を選択し、最大値を有する検出物体を、制駆動力制御の対象障害物として選択する。
ステップS210の処理で対象障害物を選択した後、ステップS220へ進む。ステップS220では、ステップS210で選択した対象障害物に対する反発力Fcを用いて、制駆動力補正を行う際の駆動力補正量ΔDaおよび制動力補正量ΔDbを算出する。ステップS220における制駆動力補正量の算出処理を、図13を用いて説明する。
まずステップS2201で、ステップS120で読み込んだアクセルペダル操作量SAに基づいて、アクセルペダル61が踏みこまれているか否かを判定する。アクセルペダル61が踏み込まれていない場合には、ステップS2202へ進み、アクセルペダル61が急に解放されたか否かを判定する。例えば、アクセルペダル操作量SAから算出するアクセルペダル61の操作速度が所定値未満であった場合は、アクセルペダル61がゆっくりと戻されたと判断し、ステップS2203へ進む。ステップS2203では、駆動力補正量ΔDaとして0をセットし、つづくステップS2204で制動力補正量ΔDbとして上述した(式4)で算出した反発力Fcをセットする。
一方、ステップS2202でアクセルペダル61が急に戻されたと判定されると、ステップS2205へ進む。ステップS2205では駆動力補正量ΔDaを漸減させ、ステップS2206で制動力補正量ΔDbを反発力Fcまで漸増させる。具体的には、アクセルペダル61が急に戻された場合は、アクセルペダル操作中には駆動力を反発力Fc分だけ減少させるように設定していた駆動力補正量ΔDa(=−Fc)を、0まで徐々に変化させる。また、アクセルペダル61が急に戻されてから制動力補正量ΔDbを反発力Fcまで徐々に増加させる。このように、アクセルペダル61が急に戻された場合は、最終的に駆動力補正量ΔDaが0に、制動力補正量ΔDbがFcになるように変化させる。
一方、ステップS2201が肯定判定され、アクセルペダル61が踏み込まれている場合は、ステップS2207へ進んでドライバ要求駆動力Fdaを推定する。コントローラ50内には、駆動力制御装置60内に記憶されたドライバ要求駆動力算出マップ(図4)と同一のものが用意されており、アクセルペダル操作量SAに従って、ドライバ要求駆動力Fdaを推定する。
つづくステップS2208で、ステップS2207で推定したドライバ要求駆動力Fdaと反発力Fcとの大小関係を比較する。ドライバ要求駆動力Fdaが反発力Fc以上(Fda≧Fc)の場合は、ステップS2209へ進む。ステップS2209では、駆動力補正量ΔDaとして−Fcをセットし、ステップS2210で制動力補正量ΔDbに0をセットする。すなわち、Fda−Fc≧0であることから、駆動力Fdaを反発力Fcにより補正した後も正の駆動力が残る。従って、補正量の出力は駆動力制御装置60のみで行うことができる。この場合、車両の状態としては、ドライバがアクセルペダル61を踏んでいるにも関わらず期待した程の駆動力が得られない状態となる。補正後の駆動力が走行抵抗より大きい場合には、加速が鈍くなる挙動としてドライバに感じられ、補正後の駆動力が走行抵抗より小さい場合には、減速する挙動としてドライバに感じられる。
一方、ステップS2208が否定判定され、ドライバ要求駆動力Fdaが反発力Fcより小さい場合(Fda<Fc)は、駆動力制御装置60のみでは目標とする補正量を出力できない。そこで、ステップS2211において駆動力補正量ΔDaに−Fdaをセットし、ステップS2212で制動力補正量ΔDbとして、補正量の不足分(Fc−Fda)をセットする。この場合、車両の減速挙動としてドライバには察知される。
図14に、駆動力および制動力の補正方法を説明する図を示す。図14の横軸はアクセルペダル操作量SAおよびブレーキペダル操作量SBを示しており、原点0から右へ進むほどアクセルペダル操作量SAが大きく、左へ進むほどブレーキペダル操作量SBが大きいことを示している。図14の縦軸は駆動力および制動力を示し、原点0から上へ進むほど駆動力が大きく、下へ進むほど制動力が大きいことを示している。
図14において、アクセルペダル操作量SAに応じた要求駆動力Fda、およびブレーキペダル操作量SBに応じた要求制動力Fdbをそれぞれ一点差線で示す。また、前方障害物とのリスクポテンシャルに応じて補正した駆動力および制動力を実線で示す。
アクセルペダル操作量SAが大きく、アクセルペダル操作量SAに応じた要求駆動力Fdaが反発力Fc以上の場合は、駆動力を補正量ΔDaに応じて減少方向に補正する。一方、アクセルペダル操作量SAが小さく、アクセルペダル操作量SAに応じた要求駆動力Fdaが反発力Fcよりも小さい場合は、駆動力を発生しないような補正量ΔDaを設定して駆動力を補正する。さらに、反発力Fcと要求駆動力Fdaとの差を補正量ΔDbとして設定する。これにより、アクセルペダル操作量SAに応じた緩制動を行う。
ブレーキペダルが踏み込まれると、補正量ΔDbに基づいて制動力を増大方向に補正する。これにより、全体として車両の走行抵抗を補正量、すなわち仮想弾性体の反発力Fcに相当して増大させるように制駆動力の特性を補正している。
このようにステップS220で制駆動力補正量を算出した後、ステップS230へ進む。ステップS230では、ステップS220で算出した駆動力補正量ΔDa、及び制動力補正量ΔDbをそれぞれ駆動力制御装置60、及び制動力制御装置90に出力する。駆動力制御装置60は、駆動力補正量ΔDaと要求駆動力Fdaとから目標駆動力を算出し、算出した目標駆動力を発生するようにエンジンコントローラを制御する。また、制動力制御装置90は、制動力補正量ΔDbと要求制動力Fdbとから目標制動力を算出し、目標制動力を発生するようにブレーキ液圧コントローラを制御する。これにより、今回の処理を終了する。
−第1の実施の形態の変形例−
ここでは、検出物体が領域1に存在し、さらに自車両が追い越し動作中である場合を、レーダ装置10の検出精度が低下する状況とする。具体的には、自車両が追い越し動作中に領域1に存在する検出物体に対しては、重みwを低い値、例えばw=0.5に設定する。一方、自車両が追い越し動作中でない場合は、レーダ装置10によって検出される各検出物体に対する重みwを通常値、例えばw=1に設定する。
自車両が追い越し動作中であるか否かは、例えば運転者によるウィンカ操作、または操舵角速度に基づいて判定することができる。ウィンカ操作が行われている場合、または操舵角速度が所定値以上である場合は、自車両が追い越し動作中であると判断する。
このように、以上説明した第1の実施の形態においては以下のような作用効果を奏することができる。
(1)車両用運転操作補助装置1は、自車両周囲の障害物状況と自車両の走行状態とに基づいて自車両前方の障害物に対するリスクポテンシャルを算出し、リスクポテンシャルに応じて制駆動力制御を行う。さらに、レーダ装置10による障害物の検出状況を監視し、レーダ装置10の検出精度が低下する状況である場合には、制駆動力制御の対象障害物の選択方法を変更する。これにより、レーダ装置10の検出精度の低下に伴うシステムの性能低下を補償し、制駆動力制御を適切に作動させることができる。
(2)コントローラ50は、レーダ装置10によって検出される各物体から対象障害物を選択する際の重み付けを変更する。具体的には、レーダ装置10の検出精度が低下する状況において検出物体に対する重み付けを低く設定する。これにより、重み付けの高い検出物体、すなわちレーダ装置10の検出精度が低下していない状況で検出される物体を対象障害物として選択する確率が高くなり、レーダ装置10から得られる正確な検出値に基づいて制駆動力制御を適切に作動させることができる。
(3)コントローラ50は、図11に示すようにレーダ装置10の検知範囲の側方端領域1に障害物が存在する場合に、レーダ装置10の検出精度が低下すると判断する。そして、領域1に存在する検出物体に対する重み付けを、領域2に存在する検出物体に対する重み付けよりも低くする。これにより、レーダ装置10の検出精度が低下していない状況で検出される物体を対象障害物として選択する確率が高くなり、レーダ装置10から得られる正確な検出値に基づいて制駆動力制御を適切に作動させることができる。
(4)検出物体が領域1に存在し、かつ自車両が車線変更を行おうとしている、または車線変更を行っているような車線変更状態である場合に、レーダ装置10の検出精度が低下すると判断する。この場合、領域1に存在する検出物体に対する重み付けを、領域2に存在する検出物体に対する重み付けよりも低くする。これにより、レーダ装置10の検出精度が低下していない状況で検出される物体を対象障害物として選択する確率が高くなり、レーダ装置10から得られる正確な検出値に基づいて制駆動力制御を適切に作動させることができる。
(5)コントローラ50は、自車両の操舵状態またはウィンカー操作状態に基づいて自車両が車線変更状態であるかを判定する。従って、特別な検出器等を用いることなく容易に車線変更状態を判定することができる。
《第2の実施の形態》
以下に、本発明の第2の実施の形態による車両用運転操作補助装置について説明する。図15に、第2の実施の形態による車両用運転操作補助装置2の構成を示すシステム図を示す。図15において、図1に示した第1の実施の形態と同様の機能を有する箇所には同一の符号を付している。ここでは、第1の実施の形態との相違点を主に説明する。
第2の実施の形態においては、レーダ装置10の検出精度が低下するような状況において自車両の予測進路幅Twを変更することにより、対象障害物の選択方法を変更する。さらに、自車両周囲のリスクポテンシャルに応じて制御する制駆動力の補正量に応じて、アクセルペダル61またはブレーキペダル91に発生する操作反力を制御する。図15に示すように、車両用運転操作補助装置2は、アクセルペダル61に操作反力を発生させるアクセルペダル反力発生装置62と、ブレーキペダル91に操作反力を発生させるブレーキペダル反力発生装置92とをさらに備えている。
アクセルペダル反力発生装置62は、アクセルペダル61のリンク機構に組み込まれたサーボモータを備えている。アクセルペダル反力発生装置62は、コントローラ51からの指令に応じてサーボモータで発生させるトルクを制御し、運転者がアクセルペダル61を操作する際に発生する操作反力を任意に制御することができる。
ブレーキペダル反力発生装置92は、ブレーキペダル91のリンク機構に組み込まれたサーボモータを備えている。ブレーキペダル反力発生装置92は、コントローラ51からの指令に応じてサーボモータで発生させるトルクを制御し、運転者がブレーキペダル91を操作する際に発生する操作反力を任意に制御することができる。なお、ここでは、サーボモータによってブレーキペダル91の反力を制御しているが、これには限定されず、例えばコンピュータ制御による油圧力を用いてブレーキアシスト力を発生させることもできる。
第2の実施の形態における車両用運転操作補助装置2の動作について、図16のフローチャートを用いて説明する。本処理内容は、一定間隔、例えば50msec毎に連続的に行われる。ステップS310〜S330における処理は、図7のフローチャートのステップS110〜S130での処理と同様であるので説明を省略する。
ステップS340では、自車両の予測進路幅Twを設定する。ここでは、自車両が旋回中である場合を、レーダ装置10の検出精度が低下する状況とする。ステップS340で行う処理について、図17のフローチャートを用いて説明する。
まず、ステップS3401において、ステップS310で読み込んだ操舵角δに基づいて、自車両が旋回中であるか否かを判定する。例えば、所定値以上の操舵角δが所定時間以上継続している場合に、自車両が旋回中であると判定する。自車両が旋回中である場合は、ステップS3402へ進む。ステップS3402では、レーダ装置10の検出精度が低下する状況であると判断し、予測進路幅Twを狭く設定するとともに、ヒステリシス幅を広く設定する。一方、自車両が旋回中でない場合は、ステップS3403へ進む。ステップS3403では、レーダ装置10の検出精度が低下する状況ではないと判断し、予測進路幅Twおよびヒステリシス幅を基準値に設定する。
図18(a)(b)に、予測進路幅Twの設定方法を説明する図を示す。なお、図18(a)(b)は、説明を簡単にするために自車両が旋回している様子を例として示している。レーダ装置10の検出精度が低下しない通常の状況においては、図18(a)に示すように、自車両の予測進路幅Twを基準値Tw0に設定し、ヒステリシス幅を0とする。予測道路幅Twの基準値は、例えば自車幅に設定する。このように、通常時は予測進路幅Twにヒステリシスは持たせずに、検出物体が基準幅Tw0内に存在する場合に検出物体が自車両の予測進路内に存在すると判断する。
レーダ装置10の検出精度が低下する状況においては、自車両の予測進路幅Twにヒステリシスを持たせる。具体的には、図18(b)に示すように、自車両の予測進路を、検出物体が自車両の予測進路内であるとの判断を開始する領域と、検出物体が自車両の予測進路内であるとの判断を終了するための領域とに分割する。すなわち、自車両の予測進路内にいなかった検出物体が判断開始領域内で検出されると、その検出物体が自車両の予測進路内に存在し始めたと判断する。一方、予測進路内に存在していた検出物体が判断終了領域外で検出されると、検出物体が自車両の予測進路外に出たと判断する。
ここでは、判断開始領域の幅をTw1,判断終了領域の幅をTw2として、予め適切に設定しておく。幅Tw1は、基準値Tw0よりも小さく、幅Tw2は基準値Tw0よりも大きい値に設定する。なお、通常時は判断開始領域と判断終了領域とを区別しないので、Tw1=Tw2=Tw0である。
このように、ステップS340で自車両の予測進路幅Twを設定した後、ステップS350へ進んで自車両の予測進路を推定する。ステップS350では、ステップS340で算出した予測進路幅Twを用いて、第1の実施の形態で説明した図7のステップS140と同様に自車両の予測進路を推定する。
ステップS360では、レーダ装置10が検出している各検出物体について、自車両の予測進路内に存在するか否かの判断を行う。ここで行う予測進路内外判断の処理を、図19のフローチャートを用いて説明する。
ステップS3601では、レーダ装置10によって検出されている物体が、現在自車両の予測進路内に存在するか否かを判定する。すなわち、前回周期においてその検出物体が予測進路内に存在すると判断されたか否かを判定する。検出物体が予測進路内に存在していなかった場合は、ステップS3602へ進む。ステップS3602では、検出物体が判断開始領域(幅Tw=Tw1)内に存在するか否かを判定する。検出物体が判断開始領域内に存在する場合は、ステップS3603に進んでその検出物体が自車両の予測進路内に存在し始めたと判断する。一方、検出物体が判断開始領域外に存在する場合は、ステップS3604へ進んでその検出物体が自車両の予測進路外に存在すると判断する。
ステップS3601で前回周期から検出物体が予測進路内に存在していたと判定されると、ステップS3605へ進む。ステップS3605では、検出物体が判断終了領域(幅Tw=Tw2)内に存在するか否かを判定する。検出物体が判断終了領域内に存在する場合は、ステップS3606に進んでその検出物体が自車両の予測進路内に存在すると判断する。一方、検出物体が判断終了領域外に存在する場合は、ステップS3607へ進んでその検出物体が自車両の予測進路外に出たと判断する。
ステップS360においてレーダ装置10で検出される全物体に対して予測進路内外の判断を行った後、ステップS370へ進む。ステップS370では、ステップS360で自車両の予測進路内に存在すると判断した検出物体の中から、自車両に最も近い物体を、対象障害物として選択する。
ステップS380では、ステップS370で選択した対象障害物に対する車間時間THWを算出する。車間時間THWは、上述した第1の実施の形態と同様に(式3)を用いて算出する。
つづくステップS390では、ステップS380で算出した対象障害物に対する車間時間THWが予め設定したしきい値T1以上か否かを判定する。車間時間THWがしきい値T1未満の場合は、対象障害物との接触のリスクポテンシャルが高いと判断し、制駆動力制御を行うためにステップS400へ進む。ステップS400では、第1の実施の形態と同様に、(式4)を用いて制駆動力の特性を変更する際の補正量、すなわち仮想的に設けた弾性体の反発力Fcを算出する。ステップS390で車間時間THWがしきい値T1以上であると判定されると、ステップS410へ進み、反発力Fcを0とする。
つづくステップS420における制駆動力の補正量算出処理、およびステップS430における制駆動力補正量出力処理は、図7のステップS220およびS230での処理と同様であるので説明を省略する。つづくステップS440では、ステップS400またはS410で算出した仮想弾性体の反発力Fcに基づいて、アクセルペダル61またはブレーキペダル91に発生する操作反力の制御量、すなわちアクセルペダル反力制御指令値FAとブレーキペダル反力制御指令値FBを算出する。
図20に、仮想弾性体の反発力Fcとアクセルペダル反力制御指令値FAとの関係を示す。図20において、アクセルペダル反力制御を行わない場合の、通常のアクセルペダル反力を破線で示す。ここではアクセルペダル操作量SAが一定の場合のアクセルペダル反力を示している。図20に示すように、反発力Fcが大きくなるほど、通常値に対してアクセルペダル反力制御指令値FAが増加する。すなわち、制駆動力の補正量が大きくなるほど、アクセルペダル61に発生する操作反力が大きくなる。
図21に、仮想弾性体の反発力Fcとブレーキペダル反力制御指令値FBとの関係を示す。図21において、ブレーキペダル反力制御を行わない場合の、通常のブレーキペダル反力制御指令値を破線で示す。ここではブレーキペダル操作量SBが一定の場合のブレーキペダル反力を示している。図21に示すように、反発力Fcが所定値を超える領域では、反発力Fcが大きくなるほど、通常値に対してブレーキペダル反力制御指令値FBが低下する。これにより、制駆動力の補正量が大きくなるほどブレーキペダル91に発生する操作反力が小さくなり、ブレーキペダル91を踏み込みやすくなる。
つづくステップS450では、ステップS440で算出したアクセルペダル反力制御指令値FAおよびブレーキペダル反力制御指令値FBをそれぞれアクセルペダル反力発生装置62およびブレーキペダル反力発生装置92に出力する。アクセルペダル反力制御装置62およびブレーキペダル反力制御装置92は、それぞれコントローラ51から入力される指令値に応じてアクセルペダル反力およびブレーキペダル反力を制御する。
−第2の実施の形態の変形例1−
ここでは、悪天候の場合をレーダ装置10の精度が低下する状況とする。従って、自車両が旋回中であるか否かに関わらず、悪天候の場合は自車両の予測進路幅Twを狭くするとともにヒステリシスを持たせる。図22のフローチャートに、ステップS340で行う予測進路幅設定処理の処理手順を示す。
ステップS3411では、悪天候であるか否かを判定する。ここでは、例えば降雨時、降雪時、または霧が発生している場合を、悪天候とする。そこで、例えばワイパーの作動状態(ワイパーオン/オフ、ワイパー作動速度等)、雨滴センサの出力値、またはフォグランプのオン/オフ等を読み込み、悪天候であるか否かを判定する。悪天候であると判定されると、ステップS3412へ進み、図17のフローチャートのステップS3402と同様に自車両の予測進路を判断開始領域と判断終了領域とに分割し、それぞれの幅Tw1、Tw2を設定する。一方、悪天候でない場合は、ステップS3413へ進み、上述した図17のステップS3403と同様に予測進路幅Twを基準値Tw0に設定し、ヒステリシス幅を0とする。
−第2の実施の形態の変形例2−
障害物が停止している場合、レーダ装置10の検出結果から障害物と障害物ではない物体とを区別することは困難である。そこで、ここでは障害物が停止している場合を、レーダ装置10の精度が低下する状況とする。障害物が停止物である場合には自車両の予測進路幅を狭くしてヒステリシスを持たせる。図23のフローチャートに、予測進路幅設定処理の処理手順を示す。
ステップS3421では、レーダ装置10で検出される物体の相対速度を算出する。検出物体の相対速度は、例えば自車両と検出物体との距離Dを疑似微分することにより算出できる。ステップS3422では、ステップS3421で算出した相対速度を用いて検出物体が停止物であるか否かを判定する。ここでは、例えば検出物体の相対速度が所定値(例えば2m/s)未満の場合に、その物体が停止していると判定する。検出物体が停止している場合はステップS3423へ進み、図22のステップS3402と同様に自車両の予測進路を判断開始領域と判断終了領域とに分割し、それぞれの幅Tw1、Tw2を設定する。一方、検出物体が停止していない場合は、ステップS3424へ進み、上述した図17のステップS3403と同様に予測進路幅Twを基準値Tw0に設定し、ヒステリシス幅を0とする。
−第2の実施の形態の変形例3−
ここでは、レーダ装置10の受光部10bによって受光する反射波のノイズ成分が多い場合を、レーダ装置10の精度が低下する状況とする。図24に、レーダ装置10における物体検出状況を説明する図を示す。図24は、レーダ装置10の検知範囲内に、○で表される複数の反射物が存在することを示している。検知範囲のほぼ中央にある4つの○は、前方車両の後部リフレクタの反射によるものと判断できる。しかし、それ以外の、車両相当の障害物と判断されない反射物は、ノイズである。このようなノイズが多いほどレーダ装置10の精度は低下する。
そこで、ノイズ成分が多い場合には自車両の予測進路幅を狭くしてヒステリシスを持たせる。図25のフローチャートに、フィルタ処理の処理手順を示す。
ステップS3431では、レーダ装置10の検出結果のノイズレベルを算出する。ここで、ノイズレベルは所定の幅を持ち、車両相当の障害物と判断されない反射物の数に基づいて算出される。ステップS3432では、ステップS3431で算出したノイズレベルから、レーダ装置10の検出結果にノイズ成分が多いか否かを判定する。ノイズ成分が多い場合はステップS3433へ進み、図22のステップS3402と同様に自車両の予測進路を判断開始領域と判断終了領域とに分割し、それぞれの幅Tw1、Tw2を設定する。一方、ノイズ成分が少ない場合は、ステップS3434へ進み、上述した図17のステップS3403と同様に予測進路幅Twを基準値Tw0に設定し、ヒステリシス幅を0とする。
このように、以上説明した第2の実施の形態においては上述した第1の実施の形態による効果に加えて以下のような作用効果を奏することができる。
(1)コントローラ51は、自車両の予測進路を推定し、予測進路内に存在する検出物体の中から対象障害物を選択する。レーダ装置10の検出精度が低下する状況では、予測進路の幅Twを変更することにより、対象障害物の選択方法を変更する。これにより、レーダ装置10の検出精度の低下によるシステムの性能低下を補償して、制駆動力制御および操作反力制御を適切に作動させることができる。
(2)コントローラ51は、レーダ装置10の検出精度が低下する状況において、自車両の予測進路の幅Twを狭くするとともに、予測進路の幅に関するヒステリシス量を大きくする。すなわち、レーダ装置10の検出精度が低下する状況においては、検出精度が低下しない場合に比べて予測進路幅Twを小さく設定するとともに予測進路にヒステリシスを持たせる。具体的には、図18(b)に示すように予測進路幅TwをTw1に設定し、ヒステリシス幅Tw2(Tw2>Tw1)を設定する。コントローラ50は、検出物体が予測進路幅Tw1内で検出され始めるとその物体が予測進路内に存在すると判断し、予測進路内に存在していた検出物体がヒステリシス幅Tw2外で検出されると、その物体が予測進路外に出たと判断する。このようにレーダ装置10の検出精度が低下するような状況において自車両の予測進路幅Twを狭くするとともに予測進路にヒステリシスを持たせることにより、対象障害物を正確に選択して制駆動力制御および操作反力制御を適切に作動させることができる。
(3)コントローラ51は、自車両が旋回中である場合にレーダ装置10の検出精度が低下すると判断し、自車両の予測進路幅Twを狭くするとともにヒステリシス量を大きくする。これにより、対象障害物を正確に選択して制駆動力制御および操作反力制御を適切に作動させることができる。
(4)コントローラ51は、悪天候、例えば降雨時、降雪時、霧発生中にレーダ装置10の検出精度が低下すると判断し、自車両の予測進路幅Twを狭くするとともにヒステリシス量を大きくする。これにより、対象障害物を正確に選択して制駆動力制御および操作反力制御を適切に作動させることができる。
(5)コントローラ51は、障害物が停止物である場合にレーダ装置10の検出精度が低下すると判断し、自車両の予測進路幅Twを狭くするとともにヒステリシス量を大きくする。これにより、対象障害物を正確に選択して制駆動力制御および操作反力制御を適切に作動させることができる。
(6)図2に示すように、レーダ装置10はレーザ光等の電磁波を出力する発光部(出力部)10aと電磁波が障害物にとって反射された反射波を検出する受光部(検出部)10bとを備え、検出した反射波の状態に基づいて障害物の状況を検出する。コントローラ51では、反射波のノイズが多い場合にレーダ装置10の検出精度が低下すると判断する。これにより、レーダ装置10の検知範囲内に反射物が多数存在し、前方車両とそれ以外の物体とを区別することが困難な状況においては自車両の予測進路幅Twを狭くするとともにヒステリシス量を大きくする。これにより、対象障害物を正確に選択して制駆動力制御および操作反力制御を適切に作動させることができる。
(7)コントローラ51は、レーダ装置10によって検出される自車両周囲の障害物状況に基づいてリスクポテンシャルを算出し、リスクポテンシャルに基づいて制駆動力制御を行うとともに、運転操作装置、すなわちアクセルペダル61およびブレーキペダル91の操作反力制御も行う。制駆動力制御によって補正する制駆動力の補正量を、運転操作装置の操作反力として運転者に伝達することにより、自車両の制御状態を運転者に知らせて注意を喚起することができる。
上述した第2の実施の形態においては、レーダ装置10の検出精度が低下する状況において自車両の予測進路にヒステリシスを持たせたが、検出精度が低下しない状況においてヒステリシスを持たせることも可能である。この場合は、レーダ装置10の検出精度が低下する状況におけるヒステリシス幅Tw2を、検出精度が低下しない状況におけるヒステリシス幅Tw2よりも小さく設定する。
上述した第2の実施の形態においては、自車両周囲の現在のリスクポテンシャルRPに応じたアクセルペダル反力制御およびブレーキペダル反力制御をそれぞれ行った。ただし、これには限定されず、アクセルペダル反力制御またはブレーキペダル反力制御を行うこともできる。
上述した第1の実施の形態において、第2の実施の形態で説明したアクセルペダル反力制御およびブレーキペダル反力制御を行うこともできる。また、第2の実施の形態において操作反力制御を行わず、制駆動力制御のみを行うこともできる。さらに、上述した第1および第2の実施の形態においては、自車両前方の障害物に対するリスクポテンシャルに応じて、アクセルペダル操作量SAに対する駆動力の特性を減少方向に補正し、ブレーキペダル操作量SBに対する制動力の特性を増加方向に補正した。これらには限定されず、リスクポテンシャルに応じて自動的に制動制御を行うシステムにおいても、上述したように対象障害物の選択方法を変更してセンサ出力値の精度低下に伴うシステムの性能低下を補償することができる。また、制駆動力制御を行わずに操作反力制御のみを行うシステムで、上述したように対象障害物の選択方法を変更することもできる。
上述した第1および第2の実施の形態においては、レーダ装置10の検知範囲の側方端領域1を図11に示すように設定したが、これには限定されない。図11に示す領域1は、検知範囲の側方端から一定の幅を有する領域として設定しているが、例えば検知範囲の側方端に対して一定の角度を有する領域として設定することもできる。
上述した第1および第2の実施の形態においては、レーザレーダをレーダ装置10として用いる例を説明したが、レーザレーダの代わりにミリ波レーダ等の別方式のレーダ装置を用いることももちろん可能である。
上述した第1および第2の実施の形態においては、自車両と障害物との車間時間THWを障害物に対する自車両のリスクポテンシャルとして算出したが、これには限定されない。例えば、車間時間THWの代わりに自車両が障害物に接触するまでの時間を表す余裕時間TTCを用いることもできる。余裕時間TTCは、自車両と障害物との車間距離Dを相対速度で割ることにより算出できる。なお、余裕時間TTCを用いる場合でも、仮想弾性体の反発力Fcに基づいて制駆動力の補正量を算出する。
以上説明した第1および第2の実施の形態においては、障害物検出手段としてレーダ装置10および障害物検知装置40を用い、走行状態検出手段として車速センサ20を用い、リスクポテンシャル算出手段、障害物選択手段、監視手段、選択変更手段、重み変更手段、予測進路幅変更手段、車線変更判定手段としてコントローラ50,51を用いた。また、制御手段として、コントローラ50,51,駆動力制御装置60,制動力制御装置90,アクセルペダル反力発生装置62,およびブレーキペダル反力発生装置92を用いた。
本発明の第1の実施の形態による車両用運転操作補助装置のシステム図。 レーダ装置の測距原理を説明する図。 駆動力制御の概要を説明する図。 アクセルペダル操作量と要求駆動力との関係を示す図。 制動力制御の概要を説明する図。 ブレーキペダル操作量と要求制動力との関係を示す図。 第1の実施の形態における運転操作補助制御プログラムの処理手順を示すフローチャート。 自車両の予測進路の推定方法を説明する図。 自車両の予測進路を示す図。 レーダ装置の検出状況を示す図。 レーダ装置の検知範囲の分割領域を示す図。 反発力選択処理の処理手順を示すフローチャート。 制駆動力補正量算出処理の処理手順を示すフローチャート。 駆動力補正および制動力補正の特性を説明する図。 本発明の第2の実施の形態による車両用運転操作補助装置のシステム図。 第2の実施の形態における運転操作補助制御プログラムの処理手順を示すフローチャート。 予測進路幅設定処理の処理手順を示すフローチャート。 (a)(b)予測進路幅の設定方法を説明する図。 検出物体に対する予測進路内外判断処理の処理手順を示すフローチャート。 仮想弾性体の反発力とアクセルペダル反力制御指令値との関係を示す図。 仮想弾性体の反発力とブレーキペダル反力制御指令値との関係を示す図。 予測進路幅設定処理の処理手順を示すフローチャート。 予測進路幅設定処理の処理手順を示すフローチャート。 レーダ装置における物体検出状況を示す図。 予測進路幅設定処理の処理手順を示すフローチャート。
符号の説明
10:レーダ装置
20:車速センサ
30:舵角センサ
40:障害物検知装置
50、51:コントローラ
60:駆動力制御装置
61:アクセルペダル
62:アクセルペダル反力発生装置
90:制動力制御装置
91:ブレーキペダル
92:ブレーキペダル反力制御装置

Claims (11)

  1. 自車両周囲の障害物を検出する障害物検出手段と、
    前記自車両の走行状態を検出する走行状態検出手段と、
    前記障害物検出手段および前記走行状態検出手段による検出結果に基づいて、前記障害物に対するリスクポテンシャルを算出するリスクポテンシャル算出手段と、
    前記障害物検出手段および前記走行状態検出手段による検出結果に基づいて、制御の対象とする対象障害物を選択する障害物選択手段と、
    前記リスクポテンシャル算出手段によって算出される前記対象障害物に対する前記リスクポテンシャルに基づいて、運転操作装置に発生する操作反力、前記自車両に発生する駆動力、および前記自車両に発生する制動力の中から少なくとも2つの力を制御する制御手段と、
    前記障害物検出手段による前記障害物の検出状況を監視する監視手段と、
    前記監視手段によって前記障害物検出手段の検出精度が低下する状況であると判定された場合に、前記障害物選択手段による前記対象障害物の選択方法を変更して前記検出精度の低下に伴う性能低下を補償する選択変更手段とを備え
    前記障害物選択手段は、前記自車両の予測進路を推定し、前記予測進路内に存在する前記障害物の中から前記対象障害物を選択し、
    前記監視手段は、前記障害物検出手段における検知範囲の側方端領域に前記障害物が存在する場合に、前記障害物検出手段の検出精度が低下すると判定し、
    前記選択変更手段は、前記予測進路内に存在する前記障害物の中から前記対象障害物を選択する際の重み付けを変更する重み変更手段であり、前記側方端領域に存在する前記障害物に対する前記重み付けを、前記側方端領域以外に存在する前記障害物に対する前記重み付けよりも低く設定することを特徴とする車両用運転操作補助装置。
  2. 自車両周囲の障害物を検出する障害物検出手段と、
    前記自車両の走行状態を検出する走行状態検出手段と、
    前記障害物検出手段および前記走行状態検出手段による検出結果に基づいて、前記障害物に対するリスクポテンシャルを算出するリスクポテンシャル算出手段と、
    前記障害物検出手段および前記走行状態検出手段による検出結果に基づいて、制御の対象とする対象障害物を選択する障害物選択手段と、
    前記リスクポテンシャル算出手段によって算出される前記対象障害物に対する前記リスクポテンシャルに基づいて、運転操作装置に発生する操作反力、前記自車両に発生する駆動力、および前記自車両に発生する制動力の中から少なくとも2つの力を制御する制御手段と、
    前記障害物検出手段による前記障害物の検出状況を監視する監視手段と、
    前記監視手段によって前記障害物検出手段の検出精度が低下する状況であると判定された場合に、前記障害物選択手段による前記対象障害物の選択方法を変更して前記検出精度の低下に伴う性能低下を補償する選択変更手段とを備え、
    前記障害物選択手段は、前記自車両の予測進路を推定し、前記予測進路内に存在する前記障害物の中から前記対象障害物を選択し、
    前記選択変更手段は、前記予測進路の幅を変更する予測進路幅変更手段であることを特徴とする車両用運転操作補助装置。
  3. 自車両周囲の障害物を検出する障害物検出手段と、
    前記自車両の走行状態を検出する走行状態検出手段と、
    前記障害物検出手段および前記走行状態検出手段による検出結果に基づいて、前記障害物に対するリスクポテンシャルを算出するリスクポテンシャル算出手段と、
    前記障害物検出手段および前記走行状態検出手段による検出結果に基づいて、制御の対象とする対象障害物を選択する障害物選択手段と、
    前記リスクポテンシャル算出手段によって算出される前記対象障害物に対する前記リスクポテンシャルに基づいて、運転操作装置に発生する操作反力、前記自車両に発生する駆動力、および前記自車両に発生する制動力の中から少なくとも2つの力を制御する制御手段と、
    前記障害物検出手段による前記障害物の検出状況を監視する監視手段と、
    前記監視手段によって前記障害物検出手段の検出精度が低下する状況であると判定された場合に、前記障害物選択手段による前記対象障害物の選択方法を変更して前記検出精度の低下に伴う性能低下を補償する選択変更手段と、
    前記自車両が車線変更を行うかを判定する車線変更判定手段とを備え、
    前記選択変更手段は、前記障害物検出手段によって検出される前記障害物から前記対象障害物を選択する際の重み付けを変更する重み変更手段であり、
    前記重み変更手段は、前記障害物検出手段の前記検出精度が低下する状況において検出された前記障害物に対する前記重み付けを低下し、
    前記監視手段は、前記障害物検出手段における検知範囲の側方端領域に前記障害物が存在し、かつ前記車線変更判定手段によって前記自車両が車線変更状態であると判定される場合に、前記障害物検出手段の検出精度が低下すると判定し、
    前記重み変更手段は、前記自車両が車線変更状態である場合に、前記側方端領域に存在する前記障害物に対する前記重み付けを、前記側方端領域以外に存在する前記障害物に対する前記重み付けよりも低く設定することを特徴とする車両用運転操作補助装置。
  4. 請求項3に記載の車両用運転操作補助装置において、
    前記車線変更判定手段は、前記自車両の操舵状態またはウィンカー操作状態に基づいて前記自車両が車線変更状態であるかを判定することを特徴とする車両用運転操作補助装置。
  5. 請求項2に記載の車両用運転操作補助装置において、
    前記予測進路幅変更手段は、前記障害物検出手段の前記検出精度が低下する状況において、前記予測進路の幅を狭くするとともに前記予測進路の幅に関するヒステリシス量を大きくすることを特徴とする車両用運転操作補助装置。
  6. 請求項5に記載の車両用運転操作補助装置において、
    前記監視手段は、前記自車両が旋回中である場合に、前記障害物検出手段の前記検出精度が低下すると判定することを特徴とする車両用運転操作補助装置。
  7. 請求項5に記載の車両用運転操作補助装置において、
    前記監視手段は、悪天候である場合に、前記障害物検出手段の前記検出精度が低下すると判定することを特徴とする車両用運転操作補助装置。
  8. 請求項7に記載の車両用運転操作補助装置において、
    前記悪天候は、降雨時、降雪時、または霧が発生している場合であることを特徴とする車両用運転操作補助装置。
  9. 請求項5に記載の車両用運転操作補助装置において、
    前記監視手段は、前記障害物が停止物である場合に、前記障害物の前記検出精度が低下すると判定することを特徴とする車両用運転操作補助装置。
  10. 請求項5に記載の車両用運転操作補助装置において、
    前記障害物検出手段は、電磁波を出力する出力部と前記電磁波が前記障害物によって反射された反射波を検出する検出部とを備え、前記検出部で検出する前記反射波の状態に基づいて前記障害物の状況を検出し、
    前記監視手段は、前記反射波のノイズが多い場合に、前記障害物検出手段の前記検出精度が低下すると判定することを特徴とする車両用運転操作補助装置。
  11. 請求項1から請求項10のいずれか1項に記載の車両用運転操作補助装置を備えることを特徴とする車両。
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