JP3157906B2 - 橋桁横取門型の移動装置 - Google Patents

橋桁横取門型の移動装置

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JP3157906B2
JP3157906B2 JP15677192A JP15677192A JP3157906B2 JP 3157906 B2 JP3157906 B2 JP 3157906B2 JP 15677192 A JP15677192 A JP 15677192A JP 15677192 A JP15677192 A JP 15677192A JP 3157906 B2 JP3157906 B2 JP 3157906B2
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祐吉 橋本
友和 行川
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三信工業株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、橋脚上に設置された橋
桁横取門型を移動する装置に関する。橋梁上部工の施工
に際しては、橋桁横取門型を用いて橋脚間に橋桁が架設
される。そして、まだ架設が行なわれていない隣りの橋
脚に、この種の装置を用いて橋桁横取門型が移動され
る。
【0002】
【従来の技術】従来、多数の橋脚を有する橋梁上部工の
施工においては、橋脚間に架け渡されたガーダー(橋桁
架設桁)上に橋台側から橋桁が繰り出され、スパン上に
配置される。
【0003】一方、図11,12に示されるように橋桁
が架設される橋脚28,28上には橋桁横取門型(通称
「テルハ」と呼ばれる。)16がそれぞれ設置されてお
り、スパン上の橋桁60はその両端を各橋桁横取門型1
6のクレーン62で支持されて所定位置まで移動され、
支承上に据え付けられる。
【0004】そして、橋脚28,28間に全部の橋桁6
0が据え付けられると、橋桁横取門型16は移動装置に
より次のスパンへ移動される。図13,14には従来の
移動装置64が示されており、移動装置64は橋脚2
8,28間に架け渡されたガーダー10上を走行する台
車12と、台車12上に設置されたやぐら66と、やぐ
ら66上の四隅に配置されたジャッキ68とから構成さ
れている。
【0005】そして、4基のジャッキ68上に枕材を介
在させ、各ジャッキ68を伸張させて橋桁横取門型16
を上昇させた後、ガーダー10上を移動させて隣りの橋
脚28へ移動する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記従来の移
動装置では、4基のジャッキ68で橋桁横取門型16を
支持する構成であるので、バランスの保持が非常に難し
い。このため、作業員がやぐら66上に乗って各ジャッ
キ68のストローク調整を行なう必要があり、作業が煩
雑であるばかりでなく安全上問題があった。
【0007】これらの問題に加え、各ジャッキ68を伸
張させた状態でガーダー10上を移動させるので、重心
位置が高くなって不安定であり、風等の影響を受けやす
い。
【0008】本発明は上記従来の事情に鑑み創案された
もので、その目的は、橋桁横取門型の移動を容易かつ安
全に行なえ、移動時に重心位置を下げることで安定度を
増し、転落事故を防止できる装置を提供することにあ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明による装置は以下のように構成されている。
図1,図2には本発明の全体構成が示されており、橋脚
28,28間にはガーダー10が架け渡されている(図
14参照)。
【0010】ガーダー10上には台車12が搭載されて
おり、台車12には固定やぐら14が設けられている。
固定やぐら14には昇降やぐら18が収納・支持されて
おり、昇降やぐら18上部には橋桁横取門型16が搭載
される。
【0011】また、固定やぐら14の中央には昇降装置
20が設置されており、昇降装置20により昇降やぐら
18が昇降される。さらに、昇降やぐら18の各脚部2
2外側の2側面に各々設けられたラック24,24と、
固定やぐら14四隅部内側に各々設けられ、前記昇降や
ぐら18各脚部の外側2側面に設けられたラック24,
24と噛合するピニオン26,26とを有している。そ
して、前記台車12上に設けられた固定やぐら14は片
側2点がピン支持され、他方の片側2点はスクリュージ
ャッキ40で支持されて縦断勾配調整可能とされてい
る。
【0012】
【作用】本発明では、昇降装置20により昇降やぐら1
8の昇降が行なわれ、橋桁横取門型16の梁部30中央
が昇降やぐら18で支持される。
【0013】その際には、図2のように橋桁横取門型1
6の脚部32が半分ほどに短縮された後、昇降やぐら1
8が下降されて全体の重心位置が下げられる。
【0014】
【実施例】以下、本発明を図面に示す実施例に基づいて
説明する。図1,図2には実施例の全体構成が示されて
おり、橋脚28,28間にはガーダー10が架け渡され
ている(図14参照)。
【0015】ガーダー10上には台車12が搭載されて
おり、台車12には固定やぐら14が設けられている。
固定やぐら14には昇降やぐら18が収納・支持されて
おり、昇降やぐらの上端には橋桁横取門型16が搭載さ
れる。
【0016】さらに、固定やぐら14の中央には、昇降
やぐら18を昇降する昇降装置20(油圧シリンダ等よ
りなる。)が設置されている。
【0017】図3〜図5には第1実施例における装置の
構成が示されている。台車12は、電動台車部34と送
り出しローラ36とを有しており、ガーダー10上に敷
設されたレール38上を走行する。
【0018】台車12上に設置された固定やぐら14は
片側2点をピン支持され、他方の片側2点はスクリュー
ジャッキ40で支持されており、縦断勾配(Y軸に対す
る角度)の調整が可能である。
【0019】固定やぐら14内には昇降やぐら18が収
納支持されている。昇降やぐら18は4本の脚部22を
有しており、各脚部22には図6のようにそれぞれ2本
のラック24,24が取付けられている。
【0020】また、固定やぐら14の四隅上部には、シ
ャフト42に支持され、各脚部22のラック24,24
と噛合するピニオン26,26が取付けられている。従
って、昇降やぐら18の昇降は昇降装置20により行な
われる。
【0021】さらに、昇降やぐら18各脚部22下端部
にはガイドローラ44が取付けられており、各ガイドロ
ーラ44は固定やぐら14の各脚部46内面に沿って走
行する。このため、昇降やぐら18の昇降動作がよりス
ムースに行なわれる。なお、昇降やぐら18上端部には
高さ調整台48が取付けられている。
【0022】次に実施例の作用を図1,図2に基づいて
説明する。ガーダー10上の移動装置は、橋桁横取門型
16の真下に移動された後、図示しないピニオンをガイ
ドとして昇降装置20の作動により固定やぐら18が上
昇され、橋桁横取門型16の梁部30中央が昇降やぐら
18で支持される。
【0023】そして、橋桁横取門型16の脚部32が半
分ほど引き込まれて短縮される。その後、図2のように
昇降やぐら18が下降されて全体の重心位置が下げられ
る。
【0024】以上説明したように本実施例によれば、昇
降やぐら18の昇降は単一の昇降装置20と固定やぐら
14の四隅に取り付けられたピニオン26で傾くことな
く行なわれるので、動作がスムーズであり、橋桁横取門
型16を搭載した状態でもバランスの保持を良好に行な
え、このため、遠隔操作が可能となる。
【0025】また、橋桁横取門型16の移動時には、昇
降やぐら18を下降させて全体の重心を下げた状態で作
業を行なえるので、橋桁横取門型16が転倒する恐れは
極めて少なく、作業の安全性が著しく向上し、また風等
の影響も受けにくい。
【0026】また、固定やぐら14の片側はスクリュー
ジャッキ40で支持されているので、縦断勾配(Y軸に
対する角度)の調整が可能である。このため、ガーダー
10が上り勾配または下り勾配に架設されていても、重
心位置を偏心させることなくバランスを保持した状態で
橋桁横取門型16の支持・移動を行なえる。
【0027】次に、図7〜図10には第2実施例におけ
る装置の構成が示されている。この実施例では、昇降や
ぐら18の上端面に移動架台50が取付けられており、
移動架台50は昇降やぐら18上に取付けられたジャッ
キ52により水平移動可能である。
【0028】また、移動架台50は昇降やぐら18に対
し回転可能に取付けられている。このため、橋脚が橋桁
長手方向に対し直角ではなく傾斜して(いわゆるスキュ
ー角度で)構築されている場合(斜橋)でも、橋桁横取
門型16の移動を安全かつスムースに行なえる。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、昇
降やぐらの昇降は単一の昇降装置により行なわれるの
で、動作がスムースであり、橋桁横取門型を搭載した状
態でもバランスの保持を良好に行なえ、遠隔操作が可能
となる。
【0030】また、橋桁横取門型の移動時には昇降やぐ
らを下降させて全体の重心を下げた状態で作業を行なえ
るので、橋桁横取門型が転倒する恐れは極めて少なく、
風等の影響を受けることなく作業の安全性を著しく向上
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の全体構成を示す正面図である。
【図2】実施例の全体構成を示す正面図である。
【図3】第1実施例の装置の全体構成を示す正面図であ
る。
【図4】第1実施例の装置の全体構成を示す側面図であ
る。
【図5】第1実施例の装置の全体構成を示す側面図であ
る。
【図6】固定やぐらと昇降やぐら脚部との取付関係を示
す断面図である。
【図7】第2実施例の装置の構成を示す平面図である。
【図8】第2実施例の装置の全体構成を示す正面図であ
る。
【図9】第2実施例の装置の全体構成を示す側面図であ
る。
【図10】第2実施例の装置の全体構成を示す側面図で
ある。
【図11】橋桁横取門型の使用状態を説明する正面図で
ある。
【図12】橋桁横取門型の使用状態を説明する側面図で
ある。
【図13】橋桁横取門型の移動装置の従来例を示す正面
図である。
【図14】橋桁横取門型の移動装置の使用状態を示す側
面図である。
【符号の説明】
10 ガーダー 12 台車 14 固定やぐら 16 橋桁横取門型 18 昇降やぐら 20 昇降装置 22 脚部 24 ラック 26 ピニオン 28 橋脚 30 梁部 32 脚部 34 電動台車部 36 送り出しローラ 38 レール 40 スクリュージャッキ 42 シャフト 44 ガイドローラ 46 脚部 48 高さ調整台 50 移動架台 52 ジャッキ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E01D 21/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 橋脚間に架け渡されたガーダー(10)
    上を走行可能な台車(12)と、 台車(12)上に設けられた固定やぐら(14)と、 固定やぐら(14)内に収納・支持され、橋桁横取門型
    (16)が搭載される昇降可能な昇降やぐら(18)
    と、 固定やぐら(14)の中央に配置され、昇降やぐら(1
    8)を昇降する昇降装置(20)と、 昇降やぐら(18)の各脚部(22)外側の2側面に各
    々設けられたラック(24,24)と、 固定やぐら(14)四隅部内側に各々設けられ、前記昇
    降やぐら(18)各脚部の外側2側面に設けられたラッ
    ク(24,24)と噛合するピニオン(26,26)
    と、 を有し前記台車(12)上に設けられた固定やぐら(1
    4)は片側2点がピン支持され、他方の片側2点はスク
    リュージャッキ(40)で支持されて縦断勾配調整可能
    とされたことを特徴とする橋桁横取門型の移動装置。
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