JP3157784U - ポット移載装置 - Google Patents

ポット移載装置 Download PDF

Info

Publication number
JP3157784U
JP3157784U JP2009008266U JP2009008266U JP3157784U JP 3157784 U JP3157784 U JP 3157784U JP 2009008266 U JP2009008266 U JP 2009008266U JP 2009008266 U JP2009008266 U JP 2009008266U JP 3157784 U JP3157784 U JP 3157784U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pot
gripping
horizontal
tray
transfer device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2009008266U
Other languages
English (en)
Inventor
勝時 西森
勝時 西森
Original Assignee
勝時 西森
勝時 西森
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 勝時 西森, 勝時 西森 filed Critical 勝時 西森
Priority to JP2009008266U priority Critical patent/JP3157784U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3157784U publication Critical patent/JP3157784U/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Cultivation Receptacles Or Flower-Pots, Or Pots For Seedlings (AREA)

Abstract

【課題】使い勝手がよく安価なポット移載装置を提供する。【解決手段】ポット保持器具100とポット分離器具101を備えている。ポット保持器具100は軟質樹脂製の薄肉の園芸用ポットpの内面に圧入される弾性材料からなる複数の把持要部2のそれぞれを平面上での一定配列状態で突設されたものであり、一方、ポット分離器具101は、把持要部2のそれぞれに上下方向で個別に正対される複数の透孔b1を形成された平面体8と、この平面体8を床面上の一定高さ位置に水平状に保持する基台18とを具備したものである。透孔b1のそれぞれはポットpに関連した形状及び大きさとされる。【選択図】図1

Description

本考案は、縦横の行列状態で多段に積層された園芸用ポットから行列状態を維持して1段ずつ取出し、この行列状態のままトレイに移載するポット移載装置に関する。
園芸用草花などの栽培や流通に携わる関係者においては、移植や出荷或いは売買などのさいに、軟質樹脂製の薄肉の園芸用のポットを空状態で作業用トレイ内に複数個並べる移載作業が行われている。
この移載作業を手作業で行う場合、処理すべきポットの数が多いと多大な手間を要するものとなるため、これを能率的に行えるようにする動力式のポット移載装置が案出され使用されている。しかし、この装置は作業内容に対して大掛かりに過ぎて使い勝手が悪い上に製造コストが高いという欠点がある。
このような事情に対処するため、既に、特許文献1に開示されたような園芸用ポット移し替え装置が提案されている。
この移し替え装置は、複数のポットを把持する把持部材を具備した保持枠と、前記把持部材より下方へ変位し前記ポットを押し出すことで該ポットを前記把持部材から解放する押出部材を具備した支持枠と、これら保持枠及び支持枠を上下方向へ相対移動可能に組み付ける組付手段とを備えた構成となっている。
特許第3387067号公報
上記特許文献1に開示された園芸用ポット移し替え装置は、ポットを押し出すこと把持部材から解放する押出部材を備えるため、構造が大きくなる。支持枠は保持枠と同様に上下方向に移動する稼動部であるので、装置の大型化につながる。本考案は、簡単かつ軽量な構造のポット移載装置を提供することを目的とする。
上記課題を達成するため、本考案は、縦横の行列状態に配列されかつ多段に積み重ねられた、口から底面に向けて水平断面が狭まるテーパー形状を有する軟質樹脂製のポットを、前記行列状態のままトレイに移載する園芸用ポット移載装置において、ポットの内面に圧入される弾性材料からなる複数の把持要部を前記行列状態に対応して平面上で突設された保持器具と、前記行列状態に対応した位置に、各ポットの底面位置の水平断面より大きくかつ縦横の行列状態に配列された口の位置の水平断面よりも小さい対向箇所をもつ透孔が形成された平面体と、前記平面体を前記トレイ上に保持する基台とを有することを特徴とする。
本考案によれば、軟質樹脂製ポットは口から底面に向けて水平断面が狭まるテーパー形状であるので、平面体の透孔に挿入されると変形しながら貫通する。ポットを前記平面体の透孔を貫通させたのち、ポット保持器具を引き抜くと、透孔にポットに引っ掛かりポット保持器具から脱落する。このため、稼動部となる構造に対して、ポットを脱落させるため機構を持たせることが必要なく、簡単な構造となる。
ポット移載装置の斜視図である。 ポット保持器具の斜視図である。 上記ポット保持器具とポットとの関係を示す説明図である。 上記ポット移載装置の一部であるポット分離器具の斜視図である。 上記ポット分離器具の平面体の変形例を示しAは平面図でBは中央断面図である。 上記ポット移載装置の使用時に用いる作業用トレイを示しAは平面図でBは側面図である。 上記ポット移載装置の使用状態を示す斜視図である。 上記ポット移載装置の使用状態を示す斜視図である。 上記作業用トレイにポットが移載された状態を示す斜視図である。
以下、本考案に係る園芸用ポット移載装置の一実施例を図面に基づいて説明する。
図1において、100はポット保持器具、101はポット分離器具、そして102は案内機構部である。
以下、それぞれについて詳細に説明する。
上記ポット保持器具100は図2にも示すように保持枠1及び複数の把持要部2を備えている。ここに、保持枠1は前後方向a1で対向した一対の左右向き枠部材3、3を具備し、これら左右向き枠部材3、3間の左右方向a2上の一定間隔位置に6本の前後向き枠部材4が橋渡し状に固定されている。そして、把持要部2は左右方向a2及び前後方向a1へ等間隔に配置されており、それぞれは、1本の支持棒5と4個の把持部材6で形成されている。
図示例では、各前後向き枠部材4の前後方向a1の一定間隔位置である4箇所のそれぞれから金属管からなる1本の支持棒5が下向きへ固定状に張り出されている。この支持棒5の下端部に4個の把持部材6が上方視でX状に配置されており、各把持部材6は弾性変形し易く衝撃に強いポリカーボネートなどのプラスチック材料からなる帯板を円環状に弾性変形させたものとなっている。これら4個の把持部材6のうち2個づつの把持部材6が支持棒5の直径方向で対向するように支持棒5の外周面に当接され、この支持棒5の直径箇所に位置されたボルトなどを介して円環状態を保持されるように支持棒5に固定されている。そして各支持棒5に対応した4個の把持部材6のぞれぞれの外周面のうち、この支持棒5の中心から横方へ離れる側の略半分に摩擦片7を被着された状態とされている。摩擦片7は、ポットpが脱落しにくいように、砥粒をまぶした布や、布やすり、アルミ箔ヤスリを使用しても良い。この状態とされた各把持部材6は摩擦片7上に外力が付与されたとき該外力の大きさに比例して該外力の方向へ弾性変形する。図の例では、支持棒5は、断面円であるが、断面四角とのものを利用すれば、4個の把持部材6が支持棒5の各周面に正確に取付けることができる。
各把持要部2は図3に示すように園芸用ポットp(以下、ポットpと略す。)内に圧入されるものであって、ポットpの内方に挿入され得るように形成されると共に、ポットpの内方に位置された状態では4個の把持部材6がポットpの内周面に押されて幾分扁平化した状態に弾性変形し、ポットpの内周面を適当大きさの弾性復元力で押し拡げるものとなっている。また支持棒5は把持要部2がポットpの内方に最大限に挿入されたとき、把持部材6の最下部位がポットpの底面近傍に到達することのできる長さとなっている。
上記ポット分離器具101は、図4にも示すように平面体8及びこれを地面などの定置面上に水平状に支持するための基台9を備えている。
ここに、平面体8は、内側が四角形の大きな通過領域とされた枠体部10を備えると共に、この枠体部10の左右方向a2上に一定間隔で配列された複数(7本)の前後向き直線棒11と、この枠体部10の前後方向a1上に一定間隔で配列された複数(5本)の左右向き直線棒12とを上下で当接させたものとなっている。各前後向き直線棒11及び各左右向き直線棒12は直径が数mmの金属棒とされており、前後向き直線棒11のそれぞれは両端を枠体部10の一対の左右向き枠部材10a、10bに固定されており、また各左右向き直線棒12のそれぞれは両端を枠体部10の一対の前後向き枠部材10c、10dに固定されている。前後向き直線棒11及び左右向き直線棒12の交叉箇所は単に上下で密接させるだけでもよいのであるが、さらに溶接或いは他の適宜な手段で結合させるのが剛性を増大させる上で好ましい。前後向き直線棒11及び左右向き直線棒12で囲まれて形成された各透孔b1は四角状の空所領域とされ行列状に配列されており、それぞれは各把持要部2の4つの把持部材6が上下方向へ通過できる大きさである。
ポットpは、周知のように軟質樹脂製の肉薄状に一体成型されており、口から底面に向けて水平断面が狭まるテーパー形状をしている。水平断面は円形のものが通常であるが、4角形状のものもある。尚、図1においては、円形形状のポットpが包用トレイt1により密状に配置されているので、変形して4角形状のように見えている。各透孔b1は、ポットpの底面位置の水平断面より大きくかつ縦横の行列状態に配列された口の位置の水平断面よりも小さい対向箇所(本実施例では、金属棒11或いは12の透孔b1中心位置crでの対向箇所b2或いはb3)をもっている。
なお、上記した平面体8は例えば次のように変形できるのであって、即ち、金属棒11或いは12の何れかのみを配置した構成とする。この場合、透孔b1は左右方向或いは前後方向で連続した孔となる。しかしながら、各ポットpの位置でみれば、ポットの底面位置の水平断面より大きく開口されており、かつ金属棒11或いは12がポットの口の位置の水平断面よりも小さい対向箇所を持つことになる。さらに、金属棒11、12に代えて、樹脂材又は金属材などで形成され枠体部10の平面視外周形状と同一大きさとされた屈曲し難い図5に示すような平面板を用意し、この平面板に透孔b1’を先の場合と同様の大きさ及び配列として形成したものとする。透孔b1’の形状は、各ポットに対して個別の円形状となっているが、透孔b1’は透孔b1と同様にポットpの底面位置の水平断面より大きくかつ縦横の行列状態に配列された口の位置の水平断面よりも小さい対向箇所b2(或いはb3)をもっている。
一方、基台9は、枠体部10の右側の前後向き枠部材10dから垂下状に形成した右支持面部9Aと、枠体部10の後側の左右向き枠部材10bから垂下状に形成した後支持面部9Bとを備えている。
ここに、右支持面部9Aは前後向き枠部材10dに沿って形成され、後支持面部9Bは左右向き枠部材10bに沿って形成されている。そして、右支持面部9Aには左側垂直面の下端縁に沿って平面板8の前後方向a1の全長に及ぶ長さの前後向き姿勢保持棒13aが止着されており、また後支持面部9Bには前側垂直面の下端縁に沿って平面板8の左右方向a2の略全長に及ぶ長さの左右向き姿勢保持棒13bが止着されている。これら姿勢保持棒13a、13bは平面体8を水平状に支持した状態を安定的に保持する上で寄与するものである。
平面体8の真下には一定高さ以上のトレイ配置領域c1が形成されている。このトレイ配置領域c1にはここに配置される作業用トレイtを簡易に位置決めするためのトレイ位置決め手段14a、14bが必要であり、図示例では2つの姿勢保持棒13a、13bがそれを兼用するものとされている。一方の姿勢保持棒13aは作業用トレイtの右側面下部に当接されて該トレイtの左右方向a2上の位置を決定するものであり、また他方の姿勢保持棒13bは作業用トレイtの後側面下部に当接されて該トレイtの前後方向a1上の位置を決定するものである。
上記案内機構部102は、前後方向a1へ向けられた横向き支軸15と、軸受16を介してこの横向き支軸15を回転可能に支持する前後一対の起立支持部17a、17bと、これら起立支持部17a、17bを起立姿勢で安定的に保持する脚部18とを備えると共に、横向き支軸15の前端部に固定されたアーム部材19と、このアーム部材19の先側にポット保持器具100を吊り下げ状に支持する吊下げ手段20とを具備している。
ここに脚部18は、上面に各起立支持部17a、17bの下端部を固定され水平な定置面上に沿って位置される図示しない前後向き棒部材や、この前後向き部材に直交して固設され前後向き棒部材を一定姿勢に保持する図示しない左右向き棒部材などを備えている。この脚部18には前後向き姿勢保持棒13aや左右向き姿勢保持棒13bが同体状且つ水平状に結合されている。
そして吊下げ手段20は、アーム部材19から前方へ固定状に張り出された張り出し軸21と、この張り出し軸21に回動可能に外嵌された筒部材22と、この筒部材22にポット保持器具100を吊り下げ状に固定させるための結合部材23とを具備している。図示例では、この結合部材23はポット保持基具100の前後一対の左右向き枠部材3、3の長さ中央箇所に固定状に架け渡された前後向きの棒部材23aと、この棒部材23aに筒部材22を結合状に固定させるための連結部材23bなどからなっている。
次に上記した園芸用ポット移載装置の使用例及び作用などについて説明する。
先ず、ポット保持器具100、ポット分離器具101及び案内機構部102を水平な定置面上に定置させる。処理すべきポットpはその製造業者から段ボール箱に収納されて提供されるのであり、段ボール箱内では多数のポットpが作業用トレイと実質的に同一の梱包用トレイt1の上に多段状に積層されると共に各段の水平配置を行列状配列状態とされている。また作業用トレイtは一般には樹脂材で一体成形されたものが多く使用されるのであり、その形態は、例えば、図1及び図6に示すように1つのポットpが起立状態で収容される凹み部イを多数備えたものとするのがよいが、底面の全体が単一の平面となっているものであっても差し支えない。
この後、作業者はポットpの製造業者などから提供された段ボール箱の内方から積層状態のポットp群を梱包用トレイt1と一緒にそれらの収納状態のまま外方へ取り出し、図1に示すように平面体8の右側領域である第1位置d1に定置させる。このさい、梱包用トレイt1を第1位置d1に正確に位置させるための位置決め部材を脚部18の左右向き姿勢保持棒などと同体状に設けておくのがよいのであり、このようにすれば、梱包用トレイt1をこの位置決め部材に当接させるように位置させるだけでその位置決めが正確に行えて便利である。なお、上記段ボール箱内には梱包用トレイt1が使用されることなく多数のポットpが多段状に積層されて収納されることもあり得るが、このような場合、作業者は該段ボール箱内から取り出した積層状のポットp群を手作業により作業用トレイt上に移し替えるのであり、この後、これらポットp及び作業用トレイtを第1位置d1に図1に示すと同様の状態に位置させる。
一方、空状態の作業用トレイtの1つを平面体8の真下であるトレイ配置領域c1にその左前方から押し込んで位置させる。このさい、作業用トレイtの右側及び後側の側面を同時に2つの位置決め部材14a、14bに当接させるようにするのであり、これにより作業用トレイtはトレイ配置領域c1に正確且つ簡便に位置決めされる。
次に作業者は案内機構部102の前側に位置し、この位置にて、ポット保持器具100又はこれに結合されている吊下げ手段20などを手で持ってこれらに操作力を付与し、アーム部材19を、横向き支軸15を中心として右回り方向e2へ揺動させて、ポット保持器具100をこれの移動軌跡の一方の端点である第1位置d1へ向け移動させる。この移動により、各把持要部2が第1位置d1に近接したとき、そこに存在しているポットp群の対応するものに上下方向で正対しつつ降下していることを確認し、これが確認できたときに、第1位置d1まで押し下げる。これにより、各把持要部2の4つの把持部材6はその対応するポットp内に上方から挿入されて図3に示すように圧入された状態となり、このときポットpの下窄まり状の外周面に押されて扁平状態に弾性変形され、各把持部材6の最下部位がポットpの底面に当接されるか或いはこれに近似した状態となる深さに到達される。このとき、各把持要部2は、4つの把持部材6がその弾性復元力でポットpの内周面に圧接することで該ポットpをその抜け落ちの規制された状態に把持した状態となる。尚、各把持部材6がポットpを把持する位置を、底面に当接されるか或いはこれに近似した状態としたのは、ポットpの口の位置で把持すると、各把持部材6と透孔b1との間にポットpが挟まれて、各把持部材6から脱落しない恐れが生じるからである。
次にポット保持器具100や吊下げ手段20などを持った手でポット保持器具100などに操作力を付与することにより、図7に示すようにアーム部材19が横向き支軸15を中心として左回り方向e1へ揺動させるように、ポット保持器具100を第2位置d2へ向け移動させる。ポット保持器具100が平面体8に近接したとき、各把持要部2の把持したポットpがその対応する透孔b1の内方に上方から挿入されることを確認し、これが確認されたとき、手の操作力によりポット保持器具100を第2位置d2に到達させるように降下させる。この降下により、各把持要部2の4つの把持部材6とこれの把持したポットpがその対応する透孔b1内を通過するのであり、この通過中には、ポットpが上拡がりであることに起因してその上部の自由状態時の平面視大きさが透孔b1の大きさよりも全体的に或いは部分的に大きくなっていることから、ポットpの上部は透孔b1の外周囲箇所で押し窄められ縮径化されて透孔b1内を下方へ抵抗少なく移動される。この移動により各把持要部2の4つの把持部材6とこれの把持したポットpの全体が平面体8の下側に位置され、ポット把持部材6は第2位置d2に到達した状態となる。各ポットpが平面体8の下側に位置するとその瞬間に、その上部は平面体8との干渉から解放されて自由状態となり、直ちに自身の弾性復元力で拡径変形される。
次に作業者はポット保持器具100や吊下げ手段20などを持った手でポット保持器具100などに上向きの操作力を付与することにより、アーム部材19が横向き支軸15を中心として右回り方向e2へ揺動するように、ポット保持器具100を第1位置d1へ向け移動させる。この移動のさい、各把持要部2に把持されたポットpは平面体8の下側で上部が拡径変形しているため、その対応する透孔b1の外周箇所である平面体8の下面部分に当接して、それよりも上方へ移動するのを規制されるのであり、一方では、各ポットpの内方に圧入された4個の把持部材6が、支持棒5、把持枠1を介して作業者の操作力を付与されることにより、これら把持部材6の把持力に抗して上方へ強制的に引き上げられる。この引き上げ量が一定程度を越えたとき、各把持部材6の4個の把持部材6はポットpから離れてポットpに対する把持力を消失するものとなり、各ポットpはその対応する把持要部2から解放されて自由落下し、この後は、各把持部材6で把持されていたときの行列状配列状態を維持したまま真下へ降下し作業用トレイtに到達し受け止められる。このさい、作業用トレイtが1つのポットpごとにこれの収容される凹み部イを多数有しており、これら凹み部イがポットpの行列状配列状態と同じように配列されていることから、各把持部材6から落下した全てのポットpのそれぞれはその対応する凹み部イに起立状に収容される。一方、ポットpを分離された後の各把持要部2の4個の把持部材6は作業者の操作力でさらに上方へ引き上げられて図8に示す状態となるのであり、この状態に移行する過程で、これら把持部材6はその対応する透孔b1内を上方へ移動するが、このときその対応する透孔b1の外周部に干渉することが生じ得る。たとえこの干渉が生じたとしても、各把持部材6は透孔b1の外周部から受ける外力で弾性変形され、平面体8との間にその上方移動に対する大きな規制力を生じさせるものとならない。したがってポット保持器具100は作業者の比較的小さい操作力で図8中の位置へ移動されるようになり、この後、案内機構部102の案内作用により一定軌跡上を第1位置d1へ向け円滑に移動される。
ポット保持器具100がこうして再び第1位置d1近傍に到達したとき、作業者は先と同様に、各把持要部2がその対応する次位の段のポットpの内方に向けて降下していることを確認し、これが確認できたときポット保持器具100をさらに降下させて、各把持要部2の4個の把持部材6をその対応する各ポットp内に押し込むようにする。これにより各把持要部2の4個の把持部材6はその対応するポットpの内方に圧入され先と同様に該ポットpを把持した状態となる。ここで作業者が補助者の助けを受けることなく一人で作業するときは、ポット保持器具100を持っている手を離してこれをポットp上に仮置きしておき、自由に移動できる身となった後、既にポットpが行列状配列状態に移載されている図9に示す状態の作業用トレイtを平面体8の下側から引き出し他所へ移動させるのであり、代わりに、作業者は次に使用する空状態の作業用トレイtを平面体8の真下に位置させる。この後、仮置きしていたポット保持器具100に操作力を付与してこれを引き上げ第2位置d2へ向けて移動させるようにする。以後は同じ作業を必要回数だけ繰り返す。
上記のような使用では、ポット保持器具100はその移動操作中、案内機構部102により一定軌跡上を辿るように案内されると共にその重量を基台18、横向き支軸15、アーム部材19及び吊り下げ手段20を介して部分的に支持される。これにより作業者はアーム部材19を横向き支軸15回りへ揺動させるに足る操作力を付与することでポット保持器具100の移動が行えるのであり、作業者の疲労が軽減される。
上記の実施例は次のように変形できる。
即ち、上記案内機構部102は存在しないものとし、ポット保持器具100はこれを自由移動させることを可能とした独立構造体とする。この場合、処理すべきポットpは平面体8近傍の任意位置に、図1に示すと同様に積層状且つ行列状配置状態に定置させればよい。また作業用トレイtは既述同様に平面体8の真下に位置させる。
装置の使用中には、作業者はポット保持器具100を持ち上げて略水平状に保持すると共に各把持要部2の先部を下方へ向けた状態に保持し、これを既に任意位置に行列状配列状態で多段状に積層されているポットp群の真上に移動し続いて下方へ移動させ、各把持要部2の4個の把持部材6を上記実施例の場合と同様にその対応するポットpの内方へ挿入し該ポットpの底面近傍まで押し込んで圧入させる。これにより各把持要部2はその対応する各ポットpを把持した状態となる。
この後、作業者はポット保持器具100を手で持ち上げて、これを平面体8の真上に位置させ続いて降下させ、各把持要部2に把持されたポットpを平面体8の透孔b1内に同時に挿入し、該ポットp及び4個の把持部材6を平面体8の下側に移動させる。この移動の後、再びポット保持器具100を引き上げるのであり、これにより、先の実施例の場合と同様に、各ポットpはこれを把持していた把持部材6から分離されて降下し、行列状配列状態のまま作業用トレイt内に移載される。
ポット保持器具100はさらに上方へ移動されて、各把持要部2の4個の把持部材6は平面体8の対応する透孔b1内を上方へ通り抜ける。こうして各把持要部2が平面体8の上方へ移動された後も、ポット保持器具100は作業者に持ち運ばれることにより、行列状配列状態で多段状に積層されたポットp群の真上に再び移動され、降下される。これにより、各把持要部2の4個の把持部材6は再びその対応するポットpの内方に挿入された状態となる。ここで作業者が補助者の補助を受けずに一人で作業するときは、先の実施例と略同様に、ポット保持器具100から手を離し、平面体8の真下で既にポットpが行列配列状態に移載された作業用トレイtを平面体8の真下から抜き出し、代わりに空状態の作業用トレイtを位置させる。この後、作業者は各把持要部2がポットpを把持した状態となっているポット保持器具100を再び両手で持ち上げ、平面体8の真上へ移動させるのであり、以後は同様な作業を必要なだけ繰り返す。このような処理によっても、ポットpは先の実施例の場合と同様に作業用トレイt内に行列状配列状態で能率よく移載されるものとなる。
100 ポット保持器具
101 ポット分離器具
102 案内機構部
p 園芸用ポット
2 把持要部
8 平面体
11 前後向き直線棒
12 左右向き直線棒
15 横向き支軸
18 基台
19 アーム部材
20 吊下げ手段
a1 左右方向
a2 前後方向
b1 透孔
c1 トレイ配置領域
d1 第1位置
d2 第2位置
t トレイ

Claims (4)

  1. 縦横の行列状態に配列されかつ多段に積み重ねられた、口から底面に向けて水平断面が狭まるテーパー形状を有する軟質樹脂製のポットを、前記行列状態のままトレイに移載する園芸用ポット移載装置において、
    ポットの内面に圧入される弾性材料からなる複数の把持要部を前記行列状態に対応して平面上で突設した保持器具と、
    前記行列状態に対応した位置に、各ポットの底面位置の水平断面より大きくかつ縦横の行列状態に配列された口の位置の水平断面よりも小さい対向箇所をもつ透孔が形成された平面体と、
    前記平面体を前記トレイ上に保持する基台とを有することを特徴とするポット移載装置。
  2. 前記平面体が、一定間隔で左右方向へ配列された複数の前後向き直線棒と、一定間隔で前後方向へ配列された複数の左右向き直線棒とを上下で当接させたものとなっており、前記前後向き直線棒及び前記左右向き直線棒で囲まれた四角状の空所領域のそれぞれが前記透孔とされていることを特徴とする請求項1記載のポット移載装置。
  3. 前記平面体が平面板を備え、該平面板に前記透孔が形成されていることを特徴とする請求項1記載のポット移載装置。
  4. 横向き支軸と、該横向き支軸に支持されてこれと同心に揺動されるアーム部材と、該アーム部材の先側に前記ポット保持具を吊り下げ状に支持する吊下げ手段とを有し、該ポット保持器具の把持要部が、多段に積み重ねられたポットのうちの上段のポットに圧入される第1位置と、前記ポット保持器具が把持したポットを前記平面体の透孔を貫通させる第2位置との間で揺動されることを特徴とするポット移載装置。
JP2009008266U 2009-11-19 2009-11-19 ポット移載装置 Expired - Lifetime JP3157784U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009008266U JP3157784U (ja) 2009-11-19 2009-11-19 ポット移載装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009008266U JP3157784U (ja) 2009-11-19 2009-11-19 ポット移載装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP3157784U true JP3157784U (ja) 2010-03-04

Family

ID=54861413

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009008266U Expired - Lifetime JP3157784U (ja) 2009-11-19 2009-11-19 ポット移載装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3157784U (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2022012249A (ja) * 2020-07-01 2022-01-17 聡 黒壁 積重する箱の運搬具

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2022012249A (ja) * 2020-07-01 2022-01-17 聡 黒壁 積重する箱の運搬具
JP7387169B2 (ja) 2020-07-01 2023-11-28 聡 黒壁 積重する箱の運搬具

Similar Documents

Publication Publication Date Title
WO2013042184A1 (ja) ロボット、ハンドリングシステムおよび容器入り物品作製方法
KR20190010485A (ko) 부품 공급 장치 및 부품 공급 방법, 부품 부착 시스템
JP6153027B2 (ja) 集積装置
JP3157784U (ja) ポット移載装置
JP5866097B2 (ja) 吸着具およびピッキング装置
CN104176496B (zh) 整盘禽蛋抓取器
US20180029040A1 (en) Universal pipette stand
JP4839238B2 (ja) 把持装置及び積込装置
JP2015051803A (ja) 物品箱詰め装置
JP7038571B2 (ja) 吸着ピックアップ及び移載方法
JP2016021929A (ja) 接木元苗の選別装置
US5791121A (en) Apparatus for attachment of carrier sheet to containers
JP3215899U (ja) 積重する箱の運搬具
JP2015077086A (ja) 移植装置及び移植方法
JP3000552B2 (ja) 育苗ポットの分離治具及び分離方法
JP2011244701A (ja) 複数の育苗ポットを育苗トレーに配列させて培土を充填する方法。
JP6458840B1 (ja) 移植ハンド
JP4215590B2 (ja) 育苗箱分離装置
JP3163335U (ja) ポット移載装置
JP2010263882A (ja) ポットグリッパー
JP3230964U (ja) ポット移載装置
JP2010022203A (ja) 保持具及びポットグリッパー
JP2012115919A (ja) ギヤ等組付け装置
CN218319341U (zh) 散热器的供料机构
JP7055094B2 (ja) 移植機

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20091222

R150 Certificate of patent (=grant) or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130210

Year of fee payment: 3