JP3000552B2 - 育苗ポットの分離治具及び分離方法 - Google Patents

育苗ポットの分離治具及び分離方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は育苗ポットの分離治
具及び分離方法に関し、詳しくは、植物の種苗を生育さ
せるために使用する簡易な育苗ポットを連設した樹脂成
形体から育苗ポットを個々に切り離すための分離治具及
び分離方法に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、植物の種から発芽した苗を生育
させる場合、樹脂シートをカップ状に成形した育苗ポッ
トと通称される簡易容器を使用し、その育苗ポット内の
土壌に苗を植え付けるようにしている。
【0003】この種の育苗ポットは、ブロー成形により
製作されたものであるので薄く非常に柔軟で変形しやす
いため、土壌を入れたり、運搬したりする取り扱いが難
しい。そのため、多数個の育苗ポットを一括して収納す
る枠状の樹脂ケースを使用するのが一般的である。この
樹脂ケースは、育苗ポットの形状及び個数に合わせて縦
横方向に仕切られた多数の凹部を具備し、各凹部に育苗
ポットがそれぞれ収納されて支持される。
【0004】この樹脂ケースに多数個の育苗ポットを収
納するに際しては、ブロー成形により製作された多数個
の育苗ポットを積み重ねた状態から作業者が一つ一つ抜
き取りながら、それぞれの育苗ポットを樹脂ケースの各
凹部に挿入する。尚、このようにして樹脂ケース内に育
苗ポットを収納した上で、各育苗ポット内に土壌及び苗
等を供給することになる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、作業者が育
苗ポットを枠状ケース内に収納するに際しては、積み重
ねられた多数個の育苗ポットから一つ一つ抜き取らなけ
ればならない。一方、前述したように育苗ポットはブロ
ー成形により製作され、薄く非常に柔軟で変形しやすい
ものであるため、積み重ねられた状態の育苗ポットが密
着しやすく、その結果、育苗ポットを一つずつ抜き取る
ことが困難となり、二個取りや三個取りが発生してスム
ーズな作業が難しくなる。また、作業者は育苗ポットを
樹脂ケースに一つずつ挿入しなければならず、作業時間
がかかって作業効率が非常に悪いという問題があった。
【0006】そこで、多数個の育苗ポットを一括して連
設した樹脂成形体を製作し、その樹脂成形体を樹脂ケー
スに収容するようにしている。この樹脂成形体では、樹
脂ケースの各凹部に対応して各育苗ポットが形成されて
いることから、樹脂成形体の各育苗ポットが樹脂ケース
の各凹部に一括して収納されるため、育苗ポットを一つ
ずつ挿入するような作業が不要となり、作業時間の短縮
化が図れて作業効率が向上する。
【0007】しかしながら、各育苗ポット内に土壌及び
苗等を供給した後、育苗ポットの出荷時などに一つの育
苗ポットを樹脂成形体の他の育苗ポットから分離させる
ようとした場合、作業者が育苗ポットを一つずつ引き千
切るようにして分離していたのでは、分離作業に手間取
ることがあり、簡単に分離できる場合やなかなか分離で
きない場合などがあり、分離作業の流れがスムーズにい
かなくなって作業者が作業しずらいという問題があっ
た。
【0008】そこで、本発明は上記問題点に鑑みて提案
されたもので、その目的とするところは、樹脂成形体か
ら各育苗ポットを分離する作業をスムーズに行えるよう
にした育苗ポットの分離治具及び分離方法を提供するこ
とにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】前述の目的を達成するた
めの技術的手段として、本発明に係る分離治具は、カッ
プ状に成形された育苗ポットを縦横方向に整列状態で連
設した樹脂成形体から育苗ポットを個々に切り離す治具
であって、樹脂成形体の各育苗ポットと対応させた区画
枠が格子状に形成され、樹脂成形体を各育苗ポットが各
区画枠内に嵌まり込んだ状態で載置する枠体と、その枠
体の上方から樹脂成形体の個々の育苗ポットを押え込む
ことにより、樹脂成形体から各育苗ポットを区画枠で個
々に切り離して落とし込む押込み部材とからなることを
特徴とする。
【0010】また、押込み部材については、樹脂成形体
を枠体上に載置するに際して、樹脂成形体を吸着して枠
体上まで移送し、樹脂成形体から個々の育苗ポットを切
り離して落とし込んだ後に各育苗ポットから離脱するこ
とを可能とした吸着機構を有すれば、押込み部材による
樹脂成形体の供給が可能となる点で望ましい。
【0011】さらに、前述の押込み部材について、その
内部に各育苗ポットが必要とする量の土壌を収容可能と
したパイプ状をなす構造とすれば、押込み部材により樹
脂成形体から各育苗ポットを個々に切り離すと共に各育
苗ポットに所定量の土壌を一括して供給することが可能
となり、育苗ポットの分離作業と共に土壌の供給作業が
一括して行えて作業性が飛躍的に向上する。
【0012】また、本発明に係る分離方法は、カップ状
に成形された育苗ポットを縦横方向に整列状態で連設し
た樹脂成形体から育苗ポットを個々に切り離す方法であ
って、樹脂成形体の各育苗ポットと対応させた区画枠が
格子状に形成された枠体上に、樹脂成形体を各育苗ポッ
トが各区画枠に嵌まり込んだ状態で載置し、樹脂成形体
の上方から押込み部材により個々の育苗ポットを押え込
むことにより、樹脂成形体から各育苗ポットを区画枠で
個々に切り離して落とし込むことを特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の実施形態を以下に詳述す
る。
【0014】この実施形態の分離治具は、カップ状に成
形された育苗ポットを縦横方向に整列状態で連設した樹
脂成形体から育苗ポットを個々に切り離し、その育苗ポ
ットが嵌まり込んで収納される凹部を縦横方向に連設し
た樹脂ケースの各凹部に個々の育苗ポットを収納するた
めの治具であって、後述する枠部材と押込み部材とで主
要部が構成される。
【0015】図3(a)(b)に示すように前述した樹
脂成形体1は、例えば、ポリプロピレン(PP)やポリ
スチレン(PS)等を主成分として所定量のポリエチレ
ン(PE)を混入した樹脂材料からなる多数個(例え
ば、縦4個×横6個の計24個)の育苗ポット2を縦横
方向に整列状態で連設したものである。この樹脂成形体
1の各育苗ポット2は、例えば開口部がほぼ正方形で底
部が円形のカップ形状を有する。尚、育苗ポット2の形
状はこれに限らず、他の形状であってもよい。
【0016】この樹脂成形体1は、例えば、相互に隣接
する各育苗ポットの開口部におけるそれぞれの隣接対向
辺に連接部3を一体的に形成したものである。この連接
部3は、容易に破断することが可能なようにその厚みや
幅寸法などの諸条件が設定され、隣接対向辺の1箇所又
は2箇所にポイント状に設けられている。尚、この連接
部3は、隣接対向辺の1箇所又は2箇所でポイント状に
設ける以外にも、何箇所でもよく、また、隣接対向辺の
ほぼすべてに亘って薄い連接部3を形成するようにして
もよい。
【0017】次に、樹脂ケース4は、図4(a)(b)
に示すように育苗ポット2が嵌まり込んで収納される凹
部5を縦横方向に連設したもの(例えば、樹脂成形体1
に合わせて縦4個×横6個の計24個)で、各凹部5
は、育苗ポット2の形状に合わせてその開口部を囲撓す
る上部支持部6と、育苗ポット2の側部を上下方向に沿
って支える側部支持部7と、育苗ポット2の底部を下方
から支える底部支持部8とからなる。この樹脂ケース4
を使用すれば、多数個の育苗ポット2を一括して同時に
収納することが可能となる。樹脂ケース4に一括して収
納された多数個の育苗ポット2は、各凹部5にそれぞれ
挿入されて各支持部6〜8で支えられた状態で収納され
る。尚、この実施形態では、前述した構造の樹脂ケース
で説明するが、本発明はこれに限定されることなく、他
の構造の各種ケースやトレイ等を使用することも可能で
ある。
【0018】本発明の分離治具を構成する枠部材11
は、図1(a)〜(c)に示すように前述の樹脂ケース
4が載置される底板12と、その底板12の上方に配置
された矩形状の枠体13とからなる。この枠体13は、
底板12上に載置された樹脂ケース4の高さよりも若干
高い位置に配置され、例えば、二つの隣接した隅部に設
けられた支柱14によって保持される。
【0019】枠体13は、樹脂成形体1の各育苗ポット
2と樹脂ケース4の各凹部5に対応させて多数(例え
ば、樹脂成形体1に合わせて縦4個×横6個の計24
個)の区画枠15が格子状に形成されたもので、樹脂成
形体1は、その各育苗ポット2が区画枠15に嵌まり込
んだ状態で載置される。この樹脂成形体1の連接部3が
載置される区画枠15の上縁は、その樹脂成形体1の連
接部3を切断分離しやすいように尖端状として刃先を形
成するようにしてもよい。
【0020】このように区画枠15の上縁に刃先を形成
すると、作業上の危険性を伴う場合には、刃先を形成す
ることなく、樹脂成形体1の連接部3が切断分離される
程度に区画枠15の上縁に若干のR加工を施せば、接触
しても怪我をすることもない。このように区画枠15の
上縁にR加工を施しても、例えば、樹脂成形体1の連接
部3が隣接対向辺の1箇所又は2箇所でポイント状に設
けられたものに対しては、容易に切断することが可能で
ある。
【0021】尚、底板12に対する枠体13の支持構造
は、前述した2本の支柱14による支持構造だけでな
く、3本以上の支柱によるものでも可能である。但し、
2本の支柱による支持構造では、枠体13の一方の長辺
側及び両方の短辺側の三方から樹脂ケース4を挿入する
ことができ、3本の支柱による枠体13の支持構造とす
る場合には、二つの隣接した隅部と長辺中央部の計3箇
所に支柱を設ければよい。この場合、樹脂ケース4の出
し入れは枠体13の短辺側の二方向が可能となるまた、
枠体13を4本の支柱でもって支持した場合でも、その
支柱を、樹脂ケース4の挿入に対して支障がないような
形状とすることも可能である。更に、枠体13に対する
樹脂ケース4の位置合わせは、底板12などの所定箇所
に突起状のストッパ等の位置決め手段を設けることによ
り、枠体13の各区画枠15と樹脂ケース4の各凹部5
とを位置合わせした状態で樹脂ケース4の出し入れが可
能となる。
【0022】次に、前述した枠部材11と共に本発明の
分離治具を構成する押込み部材16は、図2(a)
(b)に示すようにベース板17に多数本(例えば、樹
脂成形体1に合わせて縦4個×横6個の計24個)の棒
材18を植設したもので、その棒材18の個数及び位置
については、樹脂成形体1の各育苗ポット2と対応させ
た関係にある。この押込み部材16は、枠体13の上方
から樹脂成形体1の個々の育苗ポット2を棒材18によ
り下方へ押え込むことにより、樹脂成形体1から各育苗
ポット2を枠体13の区画枠15で個々に切り離すと共
に、各育苗ポット2を樹脂ケース4の凹部5に落とし込
む。
【0023】以下、前述した枠部材11と押込み部材1
6からなる分離治具を用いた育苗ポット2の分離作業を
詳述する。
【0024】まず、図5に示すように樹脂ケース4を枠
部材11の底板12と枠体13との間に挿入配置する。
即ち、図6に示すように樹脂ケース4を枠部材11の底
板12上に載置して枠体13の直下に配置し、樹脂ケー
ス4の各凹部5を枠体13の各区画枠15に対応させた
位置にストッパ等の位置決め手段により規制する。尚、
この樹脂ケース4の供給は、ベルトコンベア等の搬送手
段により行うことも可能で、底板12と枠体13との間
にベルトコンベア等を配置し、そのベルトコンベア上で
移送されてくる樹脂ケース4を枠体13の直下に配置す
ることが可能である。
【0025】その後、図7に示すように樹脂成形体1を
枠部材11の枠体13に嵌め込んだ状態で載置する。こ
の樹脂成形体1の枠体13への移載は、作業者自身が行
う手作業以外に、樹脂成形体1を吸着手段やチャック機
構などを有する移載装置により自動的に行うことも可能
である。このようにして枠体13に移載された樹脂成形
体1の各育苗ポット2は、枠体13の各区画枠15に嵌
まり込み、各育苗ポット2の連接部3が区画枠15の上
縁に載置されると共に、各育苗ポット2の下部が区画枠
15の下方へ突出して枠体13の下方に位置する樹脂ケ
ース4の各凹部5に若干入り込んだ状態となる。
【0026】そして、図8に示すように枠体13上に載
置された樹脂成形体1の上方から押込み部材16を下降
させてその棒材18を樹脂成形体1の各育苗ポット2内
に挿入し、更に、図9に示すようにこの押込み部材16
の棒材18で各育苗ポット2を下方へ押え込む。これに
より、各育苗ポット2の連接部3が枠体13の各区画枠
15の上縁に対して下方へ押圧されて引き千切られる。
その結果、樹脂成形体1の各育苗ポット2が個々に切り
離されて分離し(図10参照)、その直下に位置する樹
脂ケース4の各凹部5に落とし込まれる。
【0027】尚、前述した樹脂成形体1の枠体13への
移載と同様、押込み部材16の樹脂成形体1への押え込
みは、作業者自身による手作業であってもよいが、それ
以外に、前述の押込み部材16を駆動機構に連結するこ
とにより、押込み装置として自動的に行うことも可能で
ある。
【0028】また、押込み部材16は、枠部材11と別
体であってもよいが、枠体13の上方に配置し、スプリ
ング等の弾性部材を介して枠体13に対して上下動自在
に取り付けられたものであってもよい。この場合、作業
者は、押込み部材16を弾性力に抗して下方へ押圧する
だけで樹脂成形体1の各育苗ポット2を押え込むことが
でき、その押圧力を解除すれば、押込み部材16が弾性
部材の弾性復元力により上昇して初期位置に復帰するの
で、押込み部材16を枠部材11と別体とした場合のよ
うに作業が終わるごとに横などに置いておく必要がな
く、作業性も向上する。
【0029】更に、押込み部材16の各棒材18の先端
部に吸着パッドを取り付けてその吸着パッドと連通する
吸引手段を設けた吸着機構を具備するようにすれば、そ
の押込み部材16による樹脂成形体1の枠体13への移
載も可能となる。例えば、段積みされた樹脂成形体1の
うち、最上層に位置する樹脂成形体1を押込み部材16
の吸着機構により上方から吸着する。即ち、押込み部材
16の各棒材18の吸着パッドを樹脂成形体1の各育苗
ポット2の底部に吸着させ、この押込み部材16で樹脂
成形体1を保持した状態で枠部材11に移載する。この
移載後、吸引手段を遮断することにより、吸着パッドを
育苗ポット2から離脱させて樹脂成形体1を枠体13上
に載置した状態として後工程へ移行することができる。
【0030】また、図11(a)(b)に示す押込み部
材16' は、その内部に各育苗ポット2が必要とする量
の土壌を収容可能としたパイプ材18' を具備する。す
なわち、この押込み部材16' は、多数本(例えば、樹
脂成形体1に合わせて縦4個×横6個の計24個)のパ
イプ材18' を枠状のベース板17' に垂下させて取り
付け、各パイプ材18' の上端をベース板17' に開口
させたものである。なお、パイプ材18' の長さ及び太
さを適宜調整すれば、所望の土壌量を収容することがで
きる。
【0031】このような構造を有する押込み部材16'
を使用すれば、育苗ポット2の分離作業に際して、枠体
13の上方から樹脂成形体1の個々の育苗ポット2を押
込み部材16' のパイプ材18' により下方へ押え込み
(図8参照)、樹脂成形体1から各育苗ポット2を枠体
13の区画枠15で個々に切り離して各育苗ポット2を
樹脂ケース4の凹部5に落とし込む(図9参照)。
【0032】このようにして押込み部材16' を下方へ
押え込んだ上で、枠状のベース板17' に土壌を供給す
る。その上でベース板17' 上に供給された土壌をヘラ
等でかき回すことにより各パイプ材18' の内部にその
土壌を落とし込んで均等に収容する。なお、土壌の供給
は手動で行う以外に、ノズル等の適宜の手段を用いて半
自動又は全自動による機械式で行うことも可能である。
【0033】これにより各育苗ポット2に必要な所定量
の土壌を各パイプ材18' 内に供給することができ、そ
の後、押込み部材16' を引き上げれば、各パイプ材1
8'内の土壌が各育苗ポット2内に移し替えられ、育苗
ポット2の分離と共に各育苗ポット2に所定量の土壌を
一括して供給することが可能となる。
【0034】なお、前述の場合、樹脂成形体1を押込み
部材16' により各育苗ポット2に切り離し、その後、
押込み部材16' の各パイプ材18' から各育苗ポット
2内へ土壌を供給するようにしているが、本発明はこれ
に限定されることなく、樹脂成形体1を押込み部材1
6' により各育苗ポット2に分離すると同時に、押込み
部材16' の各パイプ材18' から各育苗ポット2へ土
壌を供給するようにしてもよいのは勿論である。また、
これら樹脂成形体1の分離と育苗ポット2への土壌供給
は、手動以外に半自動又は全自動の機械式でも実行する
ことができる。
【0035】
【発明の効果】本発明によれば、枠体と押込み部材とを
用いた簡単な分離治具を使用するだけで、樹脂成形体を
構成する多数個の育苗ポットを一括して個々に切り離す
ことができ、同時に、個々に分離された育苗ポットを樹
脂ケースに速やかに収納することができるので、分離作
業に手間取ることなく、歩留まりの向上及び作業時間の
短縮化が図れて分離作業の流れがスムーズになり、作業
者が作業しやすい環境を作り出すことができてその実用
的価値は大きい。
【0036】また、樹脂成形体を吸着して枠体上まで移
送し、樹脂成形体から個々の育苗ポットを切り離して落
とし込んだ後に各育苗ポットから離脱することを可能と
した吸着機構を押込み部材に設ければ、押込み部材によ
る樹脂成形体の供給が可能となって作業効率がより一層
向上する。
【0037】さらに、押込み部材を、その内部に各育苗
ポットが必要とする量の土壌を収容可能としたパイプ状
とすれば、育苗ポットの分離作業と共に土壌の供給作業
が一括して行えて作業性が飛躍的に向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明に係る分離治具の枠部材を示す
平面図 (b)は(a)の正面図 (c)は(b)の側面図
【図2】(a)は本発明に係る分離治具の押込み部材を
示す平面図 (b)は(a)の正面図
【図3】(a)は多数個の育苗ポットを連設した樹脂成
形体を示す平面図 (b)は(a)の正面図
【図4】(a)は育苗ポットを収納するための樹脂ケー
スを示す平面図 (b)は(a)の正面図
【図5】本発明に係る分離方法を説明するためのもの
で、枠部材に樹脂ケースを挿入する前の状態を示す正面
【図6】本発明方法において、枠部材に樹脂ケースを挿
入した後の状態を示す正面図
【図7】本発明方法において、枠部材の枠体に樹脂成形
体を載置した状態を示す正面図
【図8】本発明方法において、枠部材上の樹脂成形体に
押込み部材を当接させた状態を示す正面図
【図9】本発明方法において、押込み部材を押圧した状
態を示す正面図
【図10】本発明方法において、樹脂ケース内で育苗ポ
ットが分離した状態を示す正面図
【図11】(a)は分離治具の押込み部材をパイプ状を
なす構造とした例を示す平面図 (b)は(a)の断面図
【符号の説明】
1 樹脂成形体 2 育苗ポット 4 樹脂ケース 5 ポット収容部(凹部) 11 枠部材 12 底板 13 枠体 15 区画枠 16,16' 押込み部材

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カップ状に成形された育苗ポットを縦横
    方向に整列状態で連設した樹脂成形体から前記育苗ポッ
    トを個々に切り離す治具であって、 前記樹脂成形体の各育苗ポットと対応させた区画枠が格
    子状に形成され、前記樹脂成形体を各育苗ポットが各区
    画枠内に嵌まり込んだ状態で載置する枠体と、前記枠体
    の上方から樹脂成形体の個々の育苗ポットを押え込むこ
    とにより、前記樹脂成形体から各育苗ポットを前記区画
    枠で個々に切り離して落とし込む押込み部材とからなる
    ことを特徴とする育苗ポットの分離治具。
  2. 【請求項2】 前記押込み部材は、樹脂成形体を枠体上
    に載置するに際して、前記樹脂成形体を吸着して前記枠
    体上まで移送し、樹脂成形体から個々の育苗ポットを切
    り離して落とし込んだ後に各育苗ポットから離脱するこ
    とを可能とした吸着機構を有することを特徴とする請求
    項1記載の育苗ポットの分離治具。
  3. 【請求項3】 前記押込み部材は、その内部に各育苗ポ
    ットが必要とする量の土壌を収容可能としたパイプ状を
    なすことを特徴とする請求項1記載の育苗ポットの分離
    治具。
  4. 【請求項4】 カップ状に成形された育苗ポットを縦横
    方向に整列状態で連設した樹脂成形体から前記育苗ポッ
    トを個々に切り離す方法であって、前記樹脂成形体の各
    育苗ポットと対応させた区画枠が格子状に形成された枠
    体上に、前記樹脂成形体を各育苗ポットが各区画枠に嵌
    まり込んだ状態で載置し、前記樹脂成形体の上方から押
    込み部材により個々の育苗ポットを押え込むことによ
    り、樹脂成形体から各育苗ポットを区画枠で個々に切り
    離して落とし込むことを特徴とする育苗ポットの分離方
    法。
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