JP2016021929A - 接木元苗の選別装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】穂木苗又は台木苗の大きさないしはこれらの茎部の太さ又は直径にばらつきがある場合でも、活着率が高く歩留りの良い高品質な接木苗を生産することを可能にする手段を提供する。
【解決手段】選別装置1は、選別前元苗載置台2と、カメラ3と、コントローラ4と、第1〜第3選別後元苗載置台5〜7と、元苗移載ヘッド8と、選別前元苗トレイストッカ9と、第1〜第3選別後元苗トレイストッカ10〜12とを備えている。選別装置1は、コントローラ4によって制御されるカメラ3によって取得された接木元苗15の画像に基づいて、コントローラ4によって制御される元苗移載ヘッド8により、接木元苗15を大型苗と中型苗と小型苗とに自動的に分別する。
【選択図】図1
【解決手段】選別装置1は、選別前元苗載置台2と、カメラ3と、コントローラ4と、第1〜第3選別後元苗載置台5〜7と、元苗移載ヘッド8と、選別前元苗トレイストッカ9と、第1〜第3選別後元苗トレイストッカ10〜12とを備えている。選別装置1は、コントローラ4によって制御されるカメラ3によって取得された接木元苗15の画像に基づいて、コントローラ4によって制御される元苗移載ヘッド8により、接木元苗15を大型苗と中型苗と小型苗とに自動的に分別する。
【選択図】図1
Description
本発明は、選別前の接木元苗をその大きさ又はその茎部の太さに応じて、接木元苗の大きさ又はその茎部の太さを基準にして予め設定された複数の元苗グループに選別する接木元苗の選別装置に関するものである。
一般に、野菜や果物などの大規模な栽培には、品質ないしは収量が良好でありかつ病害に対する耐性が高いことから、しばしば接木苗が用いられる。かかる接木苗は、例えば、以下のような手法で生産される。すなわち、まず所望の品種の野菜又は果物の接木元苗(穂木苗)をその茎部で切断し、根が付いていない方の部分を穂木として確保する。また、土壌病害等に対する耐性が高い同品種又は異品種の野菜又は果物の接木元苗(台木苗)をその茎部で切断し、根が付いている方の部分を台木として確保する。そして、穂木の茎切断面と台木の茎切断面とを当接させ、当接部にチューブ又はクリップ等を取り付けて穂木と台木とを互いに固定し、両者を結合させる(例えば、特許文献1参照)。
ところで、一般に、多数の穂木苗又は台木苗を栽培した場合、これらの成長の度合いは、ある範囲内でばらつきがある。したがって、接木苗を生産するために多数の穂木苗又は台木苗を準備した場合、これらの大きさ、寸法ないしはこれらの茎部の太さ又は直径もまた、ある範囲内でばらつくことになる。そして、例えば、穂木の茎切断面と台木の茎切断面とを当接させて穂木と台木とを結合させるときに、穂木の茎部の太さと台木の茎部の太さとが互いに異なる場合、例えば穂木の茎部の太さが台木の茎部の太さより小さい場合には、台木の茎切断面は穂木の茎切断面と全面的に当接することができない。その結果、接木苗の活着率が悪くなり、接木苗の歩留まりが低くなるといった問題がある。逆に、穂木の茎部の太さが台木の茎部の太さよりも大きいときも同様の問題が生じる。
本発明は、上記従来の問題を解決するためになされたものであって、穂木苗又は台木苗の大きさ、寸法、ないしはこれらの茎部の太さ又は直径にばらつきがある場合でも、活着率が高く歩留りの良い高品質な接木苗を生産することを可能にする手段を提供することを解決すべき課題とする。
上記課題を解決するためになされた本発明に係る接木元苗の選別装置は、選別前元苗載置台と、元苗画像取得カメラと、元苗分類手段と、複数の選別後元苗載置台と、元苗移載ヘッドとを備えている。ここで、選別前元苗載置台は、複数の選別前の接木元苗を収容している前側トレイを載せるようになっている。元苗画像取得カメラは、選別前元苗載置台に載せられた前側トレイに収容されている選別前の接木元苗の画像を取得する。元苗分類手段は、元苗画像取得カメラによって取得された選別前の接木元苗の画像に基づいて選別前の接木元苗の大きさ又は寸法を判定した上で、選別前の接木元苗をその大きさ又は寸法に応じて、接木元苗の大きさを基準にして予め設定された複数の元苗グループに分類する。複数の選別後元苗載置台は、それぞれ同一の元苗グループに属する選別後の接木元苗を収容する後側トレイを載せるようになっている。元苗移載ヘッドは、選別前元苗載置台に載せられた前側トレイに収容されている各選別前の接木元苗を把持(ピックアップ)し、元苗分類手段による分類の結果に応じて、選別後元苗載置台に載せられた対応する後側トレイに移載する。
本発明に係る接木元苗の選別装置において、元苗分類手段は、元苗画像取得カメラによって取得された選別前の接木元苗の画像に基づいて選別前の接木元苗の茎部の太さ又は直径を判定した上で、選別前の接木元苗をその茎部の太さ又は直径に応じて、茎の太さ又は直径を基準にして予め設定された複数の元苗グループに分類するようになっているのが好ましい。
本発明に係る接木元苗の選別装置は、それぞれ選別前元苗載置台に導入(供給)すべき選別前の接木元苗を収容している複数の前側トレイを上下に多段に並べて保持する選別前元苗トレイストッカと、それぞれ選別後元苗載置台から撤去(排出)すべき選別後の接木元苗を収容している複数の後側トレイを上下に多段に並べて保持する、元苗グループ毎に設けられる選別後元苗トレイストッカとを備えているのが好ましい。
本発明に係る接木元苗の選別装置において、接木元苗は、固化剤によって固化される一方下方に向かって狭まる円錐台状又は角錐台状の形状を有する、接木元苗の根を覆う固化培土を伴っているのが好ましい。この場合、前側トレイ及び後側トレイは、それぞれ、その底部に接木元苗の固化培土の形状に対応する凹部又は穴部を有し、該凹部又は穴部に接木元苗の固化培土を収容するように形成されているのが好ましい。
本発明に係る接木元苗の選別装置において、元苗画像取得カメラは、所定の方向(前側トレイの長手方向)に移動する1軸ロボットと、該1軸ロボットに取り付けられ前記所定の方向と垂直な方向に変位するシリンダ(エアシリンダ)とによって移動させられ、選別前元苗載置台の上方において水平面内で縦方向(前側トレイの長手方向)及び横方向(前側トレイの長手方向と垂直な方向)に移動して選別前の接木元苗を上方から撮影するようになっているのが好ましい。また、元苗移載ヘッドは、前記1軸ロボットと、該1軸ロボットに取り付けられた多関節ロボットとによって移動させられ、選別前元苗載置台及び選別後元苗載置台の上方の立体空間内において三次元的に任意(所望)の位置に移動することができるようになっているのが好ましい。
本発明に係る接木元苗の選別装置においては、選別前元苗載置台と選別後元苗載置台とが同一の高さの台であり、選別前元苗トレイストッカ及び選別後元苗トレイストッカは、それぞれ、その全高が選別前元苗載置台及び選別後元苗載置台の高さと同一であり、接木元苗の選別装置の床面と、選別前元苗トレイストッカ及び選別後元苗トレイストッカの全高の2倍の高さの位置との間を移動することができるようになっているのが好ましい。
本発明に係る接木元苗の選別装置を用いれば、接木元苗の大きさ又は寸法、例えばその茎部の太さ又は直径が互いに異なる多数の穂木苗又は台木苗を、それぞれ、茎部の太さ又は直径が互いに異なる複数の元苗グループに分別することができる。例えば、穂木苗を大型苗(大径苗)、中型苗(中径苗)、小型苗(小径苗)の3つの穂木苗グループに分別する一方、台木苗を大型苗(大径苗)、中型苗(中径苗)、小型苗(小径苗)の3つの台木苗グループに分別することができる。ここで、接木元苗の大きさ、ないしは茎部の太さ又は直径が互いに対応するように、穂木苗グループの穂木苗と台木苗グループの台木苗とを選択して接木すれば、穂木の茎切断面と台木の茎切断面とがほぼ同一の大きさとなり、両者を互いにほぼ茎切断面の全面で当接させることができる。よって、穂木苗又は台木苗の大きさ、ないしはこれらの茎部の太さ又は直径にばらつきがある場合でも、活着率が高く歩留りの良い高品質な接木苗を生産することができる。
以下、添付の図面を参照しつつ、本発明の実施形態を具体的に説明する。
図1〜図4に示すように、本発明に係る接木元苗の選別装置1(以下、略して「選別装置1」という。)は、選別前元苗載置台2と、元苗画像取得カメラ3(以下、略して「カメラ3」という。)と、コントローラ4(元苗分類手段)と、第1〜第3選別後元苗載置台5〜7と、元苗移載ヘッド8と、選別前元苗トレイストッカ9と、第1〜第3選別後元苗トレイストッカ10〜12とを備えている。
図1〜図4に示すように、本発明に係る接木元苗の選別装置1(以下、略して「選別装置1」という。)は、選別前元苗載置台2と、元苗画像取得カメラ3(以下、略して「カメラ3」という。)と、コントローラ4(元苗分類手段)と、第1〜第3選別後元苗載置台5〜7と、元苗移載ヘッド8と、選別前元苗トレイストッカ9と、第1〜第3選別後元苗トレイストッカ10〜12とを備えている。
選別前元苗載置台2は、複数(例えば、200本)の選別前の接木元苗15を収容している前側トレイ16を載せるようになっている。詳しくは図示していないが、接木元苗15は、固化剤によって固化される一方下方に向かって狭まる円錐台状又は角錐台状の形状を有する、該接木元苗15の根を覆う固化培土を伴っている。ここで、固化剤としては、例えば、該接木元苗15から作成された接木苗(図示せず)が土壌に植栽されときに土壌と同化する天然の高分子などを用いることができる。このように、接木元苗15はその根を被覆する固化培土を伴っているので、この固化培土を、元苗移載ヘッド8の把持部材(ピンセット)で挟むことにより、該固化培土を変形させたり、あるいは培土を周囲に散乱させたりすることなく、容易に把持し移載することができる。
また、詳しくは図示していないが、前側トレイ16の底部には、接木元苗15の固化培土の形状に対応する、下方に向かって狭まる円錐台状又は角錐台状の凹部又は穴部が形成されている。この実施形態に係る前側トレイ16は、その底部に縦20行、横10列で碁盤目状に並ぶ200個の凹部又は穴部を有し、200本の接木元苗15を収容することができるようになっている。
カメラ3は、コントローラ4によって制御される、選別前元苗載置台2上の前側トレイ16の長手方向(以下「縦方向」という。)に移動することができる1軸ロボット17と、この1軸ロボット17に取り付けられ縦方向と垂直な方向に変位することができるエアシリンダ19とによって移動させられ、選別前元苗載置台2の上方において水平面内で縦方向(選別前元苗載置台2上の前側トレイ16の長手方向)及び横方向(縦方向と垂直な方向)に移動し、選別前の接木元苗15を上方から撮影し、選別前元苗載置台2に載せられた前側トレイ16に収容されている選別前の接木元苗15の画像を取得する。
コントローラ4(元苗分類手段)は、コンピュータを備えた制御装置であり、カメラ3や元苗移載ヘッド8を制御する一方、カメラ3によって取得された選別前の接木元苗15の画像を解析し、選別前の各接木元苗15の形状又は寸法を把握する。具体的には、コントローラ4は、各接木元苗15の大きさ又は寸法、例えば各接木元苗15の茎部の太さ又は直径を算出ないしは判定する。
そして、コントローラ4は、選別前の接木元苗15を、その大きさ又は寸法に応じて、接木元苗15の大きさ又は寸法を基準にして予め設定された複数の元苗グループに分類する。この実施形態では、コントローラ4は、カメラ3によって取得された選別前の接木元苗15の画像に基づいて選別前の接木元苗15の茎部の太さ又は直径を算出又は判定した上で、選別前の接木元苗15をその茎部の太さ又は直径に応じて、茎部の太さ又は直径を基準にして予め設定された大型苗(大径苗)、中型苗(中径苗)又は小型苗(小径苗)の3つの元苗グループに分類する。なお、元苗グループの数は3に限定されるわけでないことはもちろんである。
第1〜第3選別後元苗載置台5〜7は、それぞれ、大型苗グループ、中型苗グループ及び小型苗グループに属する選別後の接木元苗15を収容する後側トレイ20を載せるようになっている。なお、後側トレイ20の構造は、前側トレイ16の構造と同様であり、前側トレイ16と同様の態様で選別後の接木元苗15を収容することができる。なお、選別前元苗載置台2の高さと第1〜第3選別後元苗載置台5〜7の高さは同一である。
元苗移載ヘッド8は、コントローラ4によって制御される、前記の1軸ロボット17と、該1軸ロボット17に取り付けられた多関節ロボット21とによって移動させられ、選別前元苗載置台2及び第1〜第3選別後元苗載置台5〜7の上方の立体空間内において任意(所望)の位置に三次元的に移動することができ、選別前元苗載置台2に載せられた前側トレイ16に収容されている選別前の接木元苗15を把持(ピックアップ)し、コントローラ4による分類の結果に応じて、第1〜第3選別後元苗載置台5〜7のうちの対応する選別後元苗載置台5〜7に載せられた後側トレイ20に移載する。
選別前元苗トレイストッカ9は、選別前元苗載置台2に導入(供給)すべき選別前の接木元苗15を収容している複数の前側トレイ16を上下10段に並べて保持するようになっている。ここで、選別前元苗トレイストッカ9の全高は選別前元苗載置台2及び第1〜第3選別後元苗載置台5〜7の高さとほぼ同一である。そして、選別前元苗トレイストッカ9は、選別装置1の床面と、該選別前元苗トレイストッカ9の全高の2倍の高さの位置との間を上下に移動することができるようになっている。したがって、選別前元苗トレイストッカ9を、適当に上下に移動させることにより、選別前元苗トレイストッカ9内に10段に積載された前側トレイ16中の任意のものを引き出して水平移動により選別前元苗載置台2に導入(供給)することができる。また、選別前元苗載置台2上の前側トレイ16を、選別前元苗トレイストッカ9に戻すことができる。
第1〜第3選別後元苗トレイストッカ10〜12は、それぞれ、第1〜第3選別後元苗載置台5〜7から撤去(排出)すべき選別後の接木元苗15を収容している後側トレイ20を上下10段に並べて保持するようになっている。ここで、第1〜第3選別後元苗トレイストッカ10〜12の全高は選別前元苗載置台2及び第1〜第3選別後元苗載置台5〜7の高さとほぼ同一である。そして、第1〜第3選別後元苗トレイストッカ10〜12は、選別装置1の床面と、第1〜第3選別後元苗トレイストッカ10〜12の全高の2倍の高さの位置との間を上下に移動することができるようになっている。したがって、第1〜第3選別後元苗トレイストッカ10〜12を、適当に上下に移動させることにより、第1〜第3選別後元苗載置台5〜7上の後側トレイ20を水平移動により、第1〜第3選別後元苗トレイストッカ10〜12内の10段中の任意の位置に撤去(排出)することができる。また、第1〜第3選別後元苗トレイストッカ10〜12内の任意の後側トレイ20を、それぞれ、第1〜第3選別後元苗トレイストッカ10〜12に引き出すことができる。
以下、選別装置1を用いて接木元苗15を、大型苗と中型苗と小型苗とに選別する際の手順を説明する。
(1)まず、選別前元苗トレイストッカ9に、それぞれ200本(縦20行、横10列)の選別前の接木元苗15を収容している10枚の前側トレイ16を、上下10段に並べて投入(搭載)する。
(1)まず、選別前元苗トレイストッカ9に、それぞれ200本(縦20行、横10列)の選別前の接木元苗15を収容している10枚の前側トレイ16を、上下10段に並べて投入(搭載)する。
(2)第1〜第3選別後元苗トレイストッカ10〜12に、それぞれ、選別後の接木元苗15を収容するための10枚の空の後側トレイ20を、上下10段に並べて投入(搭載)する。なお、第1選別後元苗トレイストッカ10は大型苗を収容する後側トレイ20のためのものであり、第2選別後元苗トレイストッカ11は中型苗を収容する後側トレイ20のためのものであり、第3選別後元苗トレイストッカ12は小型苗を収容する後側トレイ20のためのものである。
(3)選別前元苗トレイストッカ9に搭載されている、選別前の接木元苗15を収容している前側トレイ16のうち、選別前元苗載置台2と同じ高さのところに位置する1つの前側トレイ16を水平方向に引き出して、選別前元苗載置台2の上に載置する。なお、前記のとおり、選別前元苗トレイストッカ9を適当に上下に移動させて、任意の前側トレイ16を引き出すことができる。
(4)第1〜第3選別後元苗トレイストッカ10〜12の各々について、これに搭載されている、選別後の接木元苗15を収容するための空の後側トレイ20のうち、第1〜第3選別後元苗載置台5〜7と同じ高さのところに位置する1つの後側トレイ20を水平方向に引き出して、対応する選別後元苗載置台5〜7の上に載置する。なお、前記のとおり、第1〜第3選別後元苗トレイストッカ10〜12を適当に上下に移動させて、任意の後側トレイ20を引き出すことができる。
(5)選別装置1を起動(スタート)させると、コントローラ4によって制御されるエアシリンダ19に取り付けられたカメラ3が、選別前元苗載置台2の上に載置されている前側トレイ16に収容されている選別前の接木元苗15を上方からスキャンし、すべての接木元苗15についての画像を取得し、その画像データをコントローラ4に送信する。
(6)カメラ3から接木元苗15についての画像情報を受信したコントローラ4は、この画像情報を解析し、選別前の接木元苗15の茎部の太さ又は直径を算出又は判定した上で、選別前の接木元苗15をその茎部の太さ又は直径に応じて、茎部の太さ又は直径を基準にして予め設定された大型苗、中型苗又は小型苗の3つの元苗グループに分類する(振り分ける)。なお、茎部の太さ又は直径以外の接木元苗15の特徴(例えば、接木元苗15葉の寸法又は面積あるいは茎部の長さ)に基づいて、大型苗、中型苗又は小型苗に分類してもよい。
(7)コントローラ4によって制御される多関節ロボット21に搭載された元苗移載ヘッド8が、選別前元苗載置台2及び第1〜第3選別後元苗載置台5〜7の上方の立体空間内において任意(所望)の位置に移動し、選別前元苗載置台2に載せられた前側トレイ16に収容されている選別前の各接木元苗15を把持(ピックアップ)し、コントローラ4による分類の結果に応じて、第1〜第3選別後元苗載置台5〜7のうちの対応する選別後元苗載置台5〜7に載せられた後側トレイ20に移載する。かくして、大型苗、中型苗及び小型苗は、これらに対応する第1〜第3選別後元苗載置台5〜7上の後側トレイ20に振り分けられる。
(8)選別前元苗載置台2の上に載置されている前側トレイ16に収容されている選別前の接木元苗15がすべて、第1〜第3選別後元苗載置台5〜7の上に載置されている後側トレイ20に振り分けて移載された後、空になった前側トレイ16を選別前元苗トレイストッカ9に戻す。そして、選別前元苗トレイストッカ9を適当に上下に移動させ、選別前の接木元苗15を収容している次の前側トレイ16を引き出して、選別前元苗載置台2の上に載置する。
(9)前記のような接木元苗15の移載を行っているときに、第1〜第3選別後元苗載置台5〜7のいずれかの上に載置されている後側トレイ20の全面に選別後の接木元苗15が収容されれば、すなわち後側トレイ20が満杯になれば、移載作業を一時的に中断し、この後側トレイ20を、対応する選別後元苗トレイストッカ10〜12に戻す。そして、この選別後元苗トレイストッカ10〜12を適当に上下に移動させ、次の空の後側トレイ20を引き出して、この選別後元苗載置台5〜7の上に載置する。すなわち、後側トレイ20を交換する。なお、このような作業は、適宜に、第1〜第3選別後元苗載置台5〜7のすべてについて行われる。
(10)選別前元苗トレイストッカ9に搭載されているすべての前側トレイ16が空になれば、これらの前側トレイ16を除去した上で、再び、選別前元苗トレイストッカ9に、選別前の接木元苗15を収容している10枚の前側トレイ16を、上下10段に並べて投入(搭載)する。また、第1〜第3選別後元苗トレイストッカ10〜12のいずれかに収容されている後側トレイ20がすべて選別後の接木元苗15で満杯になれば、これらの後側トレイ20を除去した上で、再び、この選別後元苗トレイストッカ10〜12に、10枚の空の後側トレイ20を、上下10段に並べて投入(搭載)する。そして、接木元苗15の選別作業が終了するまで、以上の工程が繰り返される。
このように本発明に係る選別装置1を用いれば、接木元苗15の大きさ又は寸法、例えばその茎部の太さ又は直径が互いに異なる多数の穂木苗又は台木苗を、それぞれ、茎部の太さ又は直径が互いに異なる複数の元苗グループに分別することができる。そして、茎部の太さ又は直径が互いに対応するように、穂木苗グループの穂木苗と台木苗グループの台木苗とを選択して接木すれば、穂木の茎切断面と台木の茎切断面とがほぼ同一の大きさとなり、両者を互いにほぼ茎切断面の全面で当接させることができる。よって、穂木苗又は台木苗の大きさ、ないしはこれらの茎部の太さ又は直径にばらつきがある場合でも、活着率が高く歩留りの良い高品質な接木苗を生産することができる。
1 接木元苗の選別装置、2 選別前元苗載置台、3 元苗画像取得カメラ、4 コントローラ、5 第1選別後元苗載置台、6 第2選別後元苗載置台、7 第3選別後元苗載置台、8 元苗移載ヘッド、9 選別前元苗トレイストッカ、10 第1選別後元苗トレイストッカ、11 第2選別後元苗トレイストッカ、12 第3選別後元苗トレイストッカ、15 接木元苗、16 前側トレイ、17 1軸ロボット、18 多関節ロボット、19 エアシリンダ、20 後側トレイ。
Claims (8)
- 複数の選別前の接木元苗を収容している前側トレイを載せる選別前元苗載置台と、
前記選別前元苗載置台に載せられた前側トレイに収容されている選別前の接木元苗の画像を取得する元苗画像取得カメラと、
前記元苗画像取得カメラによって取得された選別前の接木元苗の画像に基づいて該選別前の接木元苗の大きさを判定した上で、該選別前の接木元苗をその大きさに応じて、接木元苗の大きさを基準にして予め設定された複数の元苗グループに分類する元苗分類手段と、
それぞれ同一の元苗グループに属する選別後の接木元苗を収容する後側トレイを載せる複数の選別後元苗載置台と、
前記選別前元苗載置台に載せられた前側トレイに収容されている各選別前の接木元苗を把持し、前記元苗分類手段による分類の結果に応じて、前記選別後元苗載置台に載せられた対応する後側トレイに移載する元苗移載ヘッドとを備えていることを特徴とする接木元苗の選別装置。 - 前記元苗分類手段は、前記元苗画像取得カメラによって取得された選別前の接木元苗の画像に基づいて該選別前の接木元苗の茎部の太さ又は直径を判定した上で、該選別前の接木元苗をその茎部の太さ又は直径に応じて、茎の太さ又は直径を基準にして予め設定された複数の元苗グループに分類することを特徴とする、請求項1に記載の接木元苗の選別装置。
- それぞれ前記選別前元苗載置台に導入すべき選別前の接木元苗を収容している複数の前側トレイを、上下に多段に並べて保持する選別前元苗トレイストッカと、
それぞれ前記選別後元苗載置台から撤去すべき選別後の接木元苗を収容している複数の後側トレイを、上下に多段に並べて保持する、元苗グループ毎に設けられる選別後元苗トレイストッカとを備えていることを特徴とする、請求項1又は2に記載の接木元苗の選別装置。 - 前記接木元苗は、固化剤によって固化される一方下方に向かって狭まる円錐台状又は角錐台状の形状を有する、該接木元苗の根を覆う固化培土を伴っていることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1つに記載の接木元苗の選別装置。
- 前記前側トレイ及び前記後側トレイは、それぞれ、その底部に前記接木元苗の固化培土の形状に対応する凹部を有し、該凹部に前記接木元苗の固化培土を収容するように形成されていることを特徴とする、請求項1〜4のいずれか1つに記載の接木元苗の選別装置。
- 前記元苗画像取得カメラは、所定の方向に移動する1軸ロボットと、該1軸ロボットに取り付けられ前記所定の方向と垂直な方向に変位するシリンダとによって移動させられ、前記選別前元苗載置台の上方において水平面内で縦方向及び横方向に移動して選別前の接木元苗を上方から撮影することを特徴とする、請求項1〜5のいずれか1つに記載の接木元苗の選別装置。
- 前記元苗移載ヘッドは、前記1軸ロボットと、該1軸ロボットに取り付けられた多関節ロボットとによって移動させられ、前記選別前元苗載置台及び前記選別後元苗載置台の上方の立体空間内において三次元的に任意の位置に移動することができることを特徴とする、請求項1〜6のいずれか1つに記載の接木元苗の選別装置。
- 前記選別前元苗載置台と前記選別後元苗載置台とが同一の高さの台であり、
前記選別前元苗トレイストッカ及び前記選別後元苗トレイストッカは、それぞれ、その全高が前記選別前元苗載置台及び前記選別後元苗載置台の高さと同一であり、該接木元苗の選別装置の床面と、前記選別前元苗トレイストッカ及び前記選別後元苗トレイストッカの全高の2倍の高さの位置との間を移動することができるようになっていることを特徴とする、請求項1〜7のいずれか1つに記載の接木元苗の選別装置。
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