JP3157503B2 - 液体容器の安全弁装置 - Google Patents

液体容器の安全弁装置

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JP3157503B2 JP17297399A JP17297399A JP3157503B2 JP 3157503 B2 JP3157503 B2 JP 3157503B2 JP 17297399 A JP17297399 A JP 17297399A JP 17297399 A JP17297399 A JP 17297399A JP 3157503 B2 JP3157503 B2 JP 3157503B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、電気ポット等の
液体容器の安全弁装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】電気ポット等の液体容器の転倒時に内部
の液体が流出することを防止するために、液通路の途中
に安全弁装置を設けることが従来から行われている。図
6、図7はその一例を示すものであり、内容器1の底部
に連通した吐出用のポンプ2に液通路3を接続すると共
に、該液通路3の先端に吐出口4を設け、上記ポンプ2
に通じた入側液通路3aを弁室5の側壁上部に設けた弁
入口6に、また上記吐出口4に通じた出側液通路3bを
上記弁室5の上面壁に設けた弁孔7にそれぞれ連通して
いる。上記弁室5内に収納した弁体8をその自重により
上記弁孔7下方の弁室5の底部に常時着座させている。
【0003】通常の使用状態においては、ポンプ2を駆
動させることにより、内容器1内の液体は、図7(b)
の矢印で示すように、入側液通路3aから弁入口6を経
て弁室5内に入り、弁室5から弁孔7及び出側液通路3
bを経て吐出口4から吐出される。
【0004】なお、図7(b)において、符号9は液体
容器が前傾した際の液漏れを防止する補助弁体である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記のような安全弁装
置において、ポンプ2を駆動して内容器1の液体を吐出
させるとき、安全弁装置の部分を通過する液体の流速が
速い場合に弁体8が不安定となり、浮き上がって弁孔7
を閉塞することがある。これを防ぐために、流速を落と
すと吐出流量が不足する問題が生じる。
【0006】そこで、この発明は液体の流速が速い場合
でも弁体8が安定して着座し、誤動作の恐れの無い安全
弁装置を提供することを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、この発明は、内容器の底部から吐出口に至る液通
路の途中に弁室を設け、上記弁室内に弁体を収納し、該
弁体をその自重により弁孔下方の弁室底部に常時着座せ
しめ、液体容器の転倒時に上記弁体が移動して上記弁孔
を閉塞するようにした液体容器の安全弁装置において、
上記弁室の上部に設けた弁入口に入側液通路を連通し、
その弁入口に至る途中の該入側液通路と上記弁室との隔
壁に、該入側液通路と該弁室の内底部とを連通させる小
孔を設け、上記入側液通路内の液体の流れにより該小孔
を通じて弁室内部の液体を引いて該弁室内部を負圧にす
るようにしたものである。
【0008】上記小孔の連通部分の下流側直下に絞り部
を設けた構成や、上記の弁室にその底部が小径となるテ
ーパー部を設け、上記テーパー部の外面に沿って上記の
入側液通路を上下方向に配置し、上記テーパー部と上記
入側液通路との間に上記の隔壁を設け、該隔壁の上部に
上記の弁入口、該隔壁の下部に上記の小孔をそれぞれ設
けた構成をとることができる。
【0009】また、上記の入側通路に水平に屈曲した水
平部を設け、その水平部の上部に上記の弁室を設け、該
弁室の底面と該水平部との隔壁に上記の小孔を設けた構
成をとることもできる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施形態を添付
図面に基づいて説明する。図1に示した電気ポットは、
従来の電気ポットと同様に、外装体11の内部に内容器
12を収納している。外装体11は、内容器12の周り
を囲む胴部材13と、その胴部材13の底部に嵌合され
る底部材14、胴部材13の上部に嵌合させる肩部材1
5とからなり、上記の内容器12は肩部材15と底部材
14とにより固定される。肩部材15の前部にはくちば
し部16が設けられ、そのくちばし部16に吐出開口1
7が設けられる。その吐出開口17に液通路18の先端
の吐出口19が臨んでいる。また液通路18の下端部が
内容器12の底部に連通されたポンプ21に接続され
る。肩部材15の内側において、上記の液通路18の途
中に安全弁装置22が設けられる。図示を省略している
が、上記の肩部材5には開閉蓋が取付けられる。
【0011】図2は、安全弁装置22の概略を示してい
る。液通路18は安全弁装置22の前後において、ポン
プ21に通じた入側液通路18aと吐出口19に通じた
出側液通路18bに分けられる。
【0012】安全弁装置22は、図3に示すように、弁
室部材23、下通路部材24、上通路部材25及び弁体
26とにより構成される。
【0013】弁室部材23は上面が開放された弁室27
とこれに接近して上下方向に配置され、入側液通路18
aの一部を構成する入側パイプ29を有する。弁室27
は底部が小径となるテーパー部31を有し、弁室27の
上端と上記入側パイプ29の上端が共通のだるま形の周
縁部32により連結一体化される。また、弁室27と入
側パイプ29は、テーパー部31と入側パイプ29との
間の連結部33によっても連結一体化される。上記の連
結部33に弁室27の内部に連通したスリット34を設
け、該スリット34と入側パイプ29との間に、 弁室
27の内部と入側液通路18aとの間の隔壁35を設け
ている(図4参照)。
【0014】上記の弁室部材23上に前記の下通路部材
24が嵌着されて、弁室27及び入側パイプ29の上端
が閉塞される。弁室27の上部において下通路部材24
に弁孔36が設けられる。該弁室27の内部に弁体26
が収納される。弁体26はセラミック製又は金属製の比
較的重量のあるものであり、下半部はテーパー状をな
し、自重により弁室27の底部に着座し、弁孔36の下
方に若干の間隔をおいて対向する(図3(b)参照)。
【0015】上記の隔壁35の上端と下通路部材24と
の間に弁入口37が設けられる。また、上記の隔壁35
の下端に、上記のスリット34を通じて弁室27の底部
と入側パイプ29の内部とを連通させる小孔38が設け
られる。
【0016】なお、上記の隔壁35が入側パイプ29の
内壁面より若干の寸法a(図4(b)参照)だけ内側に
寄って設けられているのは、成形時の型抜きを容易にす
るためである。
【0017】上記の下通路部材24の上に上通路部材2
5が嵌着され、両者の間で出側液通路18bの一部とな
る弁出側通路39が構成される(図3(b)参照)。上
通路部材25の終端部に補助安全弁装置41が設けられ
る。この補助安全弁装置41は、電気ポットが前傾した
際の液体の漏出を防止するものであり、電気ポットの前
後方向を向き、前方が若干高くなる傾斜弁室42を有
し、その底面に弁孔43が設けられる。傾斜弁室42の
内底部に玉形の弁体44が収納される。また、傾斜弁室
42の先端に出側液通路18bを構成する吐出パイプ4
5(図1参照)が接続される。
【0018】上記の安全弁装置22は下通路部材24に
設けられた取付け部46、46(図3(a)参照)によ
り肩部材15の内部に固定される。
【0019】上記の安全弁装置22を設けた電気ポット
において、ポンプ21を駆動して内容器12内の液体を
吐出させると、図3(b)の矢印で示すように、入側パ
イプ29から弁入口37を経て弁室27に流入した液体
の流れが隔壁35に沿って上昇するとき、小孔38の部
分で弁室27の内部の液体を引くため、弁室27の内底
部が負圧になる。弁室27の内底部が負圧になると、内
部の弁体26が弁室27の底部に押し付けられるので、
弁体26は安定する。液体の流れが速ければ速い程負圧
になる度合いが大きくなるので、弁体26は一層安定す
る。
【0020】図3(b)において2点鎖線で示すよう
に、上記の小孔38の連通部の下流側直下において入側
パイプ29に絞り部47を設けると、絞り部47の上部
に負圧領域が発生するので、小孔38における引きが強
くなり、弁室27の内底部を一層確実に負圧にすること
ができる。
【0021】上記の実施形態においては、小孔38を上
下方向の隔壁35の下端に設けているが、図5に示す変
形例においては、入側液通路18aに水平に屈曲した水
平部48を設け、その水平部48と弁室27との間に水
平方向の隔壁35を設け、その隔壁35に弁室27の底
面に連通した小孔38を設けている。このような構造に
よっても前記の場合と同様の作用効果を発揮させること
ができる。
【0022】なお、上記のいずれの場合も、電気ポット
の転倒時は弁体26が移動して弁孔36を閉塞するの
で、液体の漏出を防止することができる。また電気ポッ
トの前傾時には、補助安全弁装置41が作動して液体の
漏出を防止する。
【0023】
【発明の効果】以上のように、この発明は液体の吐出速
度が速ければ速いほど、小孔を通じて弁室の内底部を一
層負圧にすることができるので、安全弁装置の弁体が安
定し、誤動作を無くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態の電気ポットの一部省略斜視図
【図2】同上の概略断面図
【図3】(a)同上の安全弁装置の分解斜視図 (b)同上の安全弁装置の断面図 (c)(b)図のc−c線の断面図
【図4】(a)同上の弁室部材の平面図 (b)同上の弁室部材の断面図 (c)(b)図のc−c線の断面図 (d)同上の弁室部材の底面図
【図5】同上の変形例の断面図
【図6】従来例の一部省略断面図
【図7】(a)同上の一部を示す平面図 (b)(a)図のb−b線の断面図
【符号の説明】
1 内容器 2 ポンプ 3 液通路 3a 入側液通路 3b 出側液通路 4 吐出口 5 弁室 6 弁入口 7 弁孔 8 弁体 9 補助弁体 11 外装体 12 内容器 13 胴部材 14 底部材 15 肩部材 16 くちばし部 17 吐出開口 18 液通路 18a 入側液通路 18b 出側液通路 19 吐出口 21 ポンプ 22 安全弁装置 23 弁室部材 24 下通路部材 25 上通路部材 26 弁体 27 弁室 29 入側パイプ 31 テーパー部 32 周縁部 33 連結部 34 スリット 35 隔壁 36 弁孔 37 弁入口 38 小孔 39 弁出側通路 41 補助安全弁装置 42 傾斜弁室 43 弁孔 44 弁体 45 吐出パイプ 46 取付け部 47 絞り部 48 水平部
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−343551(JP,A) 実開 昭63−68941(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A47J 27/21 101 A47J 41/00 301 A47J 41/02 101

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内容器の底部から吐出口に至る液通路の
    途中に弁室を設け、上記弁室内に弁体を収納し、該弁体
    をその自重により弁孔下方の弁室底部に常時着座せし
    め、液体容器の転倒時に上記弁体が移動して上記弁孔を
    閉塞するようにした液体容器の安全弁装置において、上
    記弁室の上部に設けた弁入口に入側液通路を連通し、そ
    の弁入口に至る途中の該入側液通路と上記弁室との隔壁
    に、該入側液通路と該弁室の内底部とを連通させる小孔
    を設け、上記入側液通路内の液体の流れにより該小孔を
    通じて弁室内部の液体を引いて該弁室内部を負圧にする
    ようにしたことを特徴とする液体容器の安全弁装置。
  2. 【請求項2】 上記小孔の連通部分の下流側直下に絞り
    部を設けたことを特徴とする請求項1に記載の液体容器
    の安全弁装置。
  3. 【請求項3】 上記の弁室にその底部が小径となるテー
    パー部を設け、上記テーパー部の外面に沿って上記の入
    側液通路を上下方向に配置し、上記テーパー部と上記入
    側液通路との間に上記の隔壁を設け、該隔壁の上部に上
    記の弁入口、該隔壁の下部に上記の小孔をそれぞれ設け
    たことを特徴とする請求項1又は2に記載の液体容器の
    安全弁装置。
  4. 【請求項4】 上記の入側通路に水平に屈曲した水平部
    を設け、その水平部の上部に上記の弁室を設け、該弁室
    の底面と該水平部との隔壁に上記の小孔を設けたことを
    特徴とする請求項1又は2に記載の液体容器の安全弁装
    置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN1071854C (zh) * 1995-07-10 2001-09-26 日立建机株式会社 液压驱动系统
KR101539364B1 (ko) * 2013-05-20 2015-07-29 강릉원주대학교산학협력단 어구 세척 장치

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN1071854C (zh) * 1995-07-10 2001-09-26 日立建机株式会社 液压驱动系统
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