JP3157149U - 段ボール箱 - Google Patents

段ボール箱 Download PDF

Info

Publication number
JP3157149U
JP3157149U JP2009008226U JP2009008226U JP3157149U JP 3157149 U JP3157149 U JP 3157149U JP 2009008226 U JP2009008226 U JP 2009008226U JP 2009008226 U JP2009008226 U JP 2009008226U JP 3157149 U JP3157149 U JP 3157149U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cardboard box
side wall
ceiling portion
flap
wall
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2009008226U
Other languages
English (en)
Inventor
勝彦 寺岡
勝彦 寺岡
Original Assignee
大王製紙パッケージ株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 大王製紙パッケージ株式会社 filed Critical 大王製紙パッケージ株式会社
Priority to JP2009008226U priority Critical patent/JP3157149U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3157149U publication Critical patent/JP3157149U/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Cartons (AREA)

Abstract

【課題】多段積みに対する耐圧強度が高く、かつ汎用性に優れ、軽量かつ薄型化により、環境負荷の低減、搬送効率の向上、在庫スペースの削減を実現できる段ボール箱を提供する。【解決手段】4つの側壁を有する四角筒状部と、上記各側壁の各上縁から延出する4つの上側フラップ6、8、9等と、上記各側壁の各下縁から延出する4つの下側フラップ10〜13とを備える段ボール箱であって、上記側壁中の一の側壁から延出する上側フラップが、補強構造として、一の側壁の上縁から延出する外側天井部15と、この外側天井部15の先端縁側から延出する内側天井部17と、この内側天井部17の先端縁から延出する内壁部18とを有し、上記一の側壁の高さと内壁部18の延出方向長さとが等しく、外側天井部15の延出方向長さと内側天井部17の延出方向長さとが等しいことを特徴とする。【選択図】図2

Description

本考案は、一枚の段ボール紙から組み立てられる段ボール箱に関し、詳細には、上下方向の耐圧強度が高い段ボール箱に関するものである。
従来、段ボール箱は、輸送から商品陳列までの間、複数の商品をまとめて収容する容器として、あるいは家電製品、鉢植え等の重量物商品を販売する際の包装容器として用いられている。従来の一般的な段ボール箱は、4つの側壁を有する四角筒状部と、上記各側壁の各上縁から延出する4つの上側フラップと、上記各側壁の各下縁から延出する4つの下側フラップとを備えている。このような段ボール箱は、上記上側及び下側内フラップを四角筒状部の内側に直角に折り込み、上側及び下側外フラップを四角筒状部の内側に直角に折り込み、各内フラップの外側に各外フラップが重ねられた状態で封緘されることで直方体状を形成するように構成されている。この際、下側の内フラップ及び外フラップが段ボール箱の底板を形成し、上側の内フラップ及び外フラップが段ボール箱の蓋を形成することとなる。
この段ボール箱は、強固で厚い段ボール紙から作られているため、優れた強度を有している。従って通常、商品等を梱包した段ボール箱を多段に積んだ場合においても、段ボール箱が変形することなく、梱包した商品等を保護することができる。しかしながら、商品として、本など重量のあるものが梱包された段ボール箱は、多段積みした際に、この重量に耐えきることができないことがある。この場合、段ボール箱は、変形し、場合によっては商品を傷付けるおそれもある。そこで、重量のある商品を梱包する場合の段ボール箱には、耐圧強度を上げるために、段ボール紙としてAフルート、Cフルート、あるいはWフルートなどの厚手のものを使用することが一般的になされている。しかしながら、段ボール紙として厚手のものを使用すると、段ボール箱自体の重量が増加し、また、段ボールシートの段階での厚さが嵩むため、環境負荷が増加する、搬送効率が低下する、在庫スペースが増加する等の不都合が存在する。
このような不都合を解決するために、二重側壁を備え、さらにこの二重側壁の隙間に挿嵌される補強内壁を備えるものが提案されている(例えば、特開2003−155028号公報等参照)。しかしながら、この補強内壁を備える段ボール箱は、形状が複雑であるため汎用性が乏しく、取扱性も高いとはいえない。また、この段ボール箱は、補強内壁が別体に作られており、部品点数及び量が増加しているため、環境負荷の増加、搬送効率の低下及び在庫スペースの増加を解決するには至っていない。
特開2003−155028号公報
本考案はこれらの不都合に鑑みてなされたものであり、多段積みに対する耐圧強度が高く、かつ汎用性に優れ、軽量かつ薄型化により、環境負荷の低減、搬送効率の向上、在庫スペースの削減を実現できる段ボール箱の提供を目的とするものである。
上記課題を解決するためになされた考案は、
4つの側壁を有する四角筒状部と、
上記各側壁の各上縁から延出する4つの上側フラップと、
上記各側壁の各下縁から延出する4つの下側フラップと
を備え、
一枚の段ボール紙から組み立てられる段ボール箱であって、
上記側壁中の一の側壁から延出する上側フラップが、一の側壁の内側に重なり合う補強構造を備え、この補強構造として、一の側壁の上縁から延出する矩形状の外側天井部と、この外側天井部の先端縁側から延出する矩形状の内側天井部と、この内側天井部の先端縁から延出する矩形状の内壁部とを有し、
上記一の側壁の高さと内壁部の延出方向長さとが等しく、
外側天井部の延出方向長さと内側天井部の延出方向長さとが等しいことを特徴とする。
当該段ボール箱によれば、一の側壁の内側に重なり合う補強構造を有することで、重量のある商品を梱包した際の多段積みに対する耐圧強度を高めることができる。特に、当該段ボール箱によれば、一の上側フラップを外側天井部と内側天井部との間で内側に折り込み、さらに外側天井部及び内側天井部を内側に折り込むことで、内壁部が一の側壁の内側の面に重なり合って垂直に固定されることとなるため、上下方向の圧縮に対して高い強度を有することとなる。加えて、当該段ボール箱によれば、内壁部を側壁の内側の面に重なり合って固定させることができるため、段ボール箱の容積及び内側の形状は従来と変わらない直方体形状であり、高い汎用性を有し、従来の段ボール箱と同様に様々なものを梱包することができる。
また、当該段ボール箱によれば、このように内壁部と側壁の二重の壁を形成することで強度を高めることができるため、従来より薄い段ボール紙を使っても高い耐圧強度を発揮することができる。従って、当該段ボール箱によれば、軽量化及び薄型化が実現でき、環境負荷の低減、搬送効率の向上及び在庫スペースの削減をすることができる。
当該段ボール箱は、上記外側天井部と内側天井部との間に帯状の折曲端面部を有しているとよい。当該段ボール箱によれば、帯状の折曲端面部をさらに有することで、外側天井部と内側天井部との間を内側に折り込んだ際に、外側天井部と内側天井部との間の反発を抑えることができるため、組み立てや商品梱包における作業性が向上される。
上記補強構造は、対向する一対の上側フラップに備えられるとよい。当該段ボール箱によれば、このように補強構造が対向する一対の上側フラップに備えられることで、上下方向の耐圧強度を偏りなく、さらに向上させることができるともに、横方向(一対の上側フラップの長手方向)の耐圧強度を偏りなく向上させることができる。
当該段ボール箱は、上記内側天井部の先端縁に列設される複数の線分状切欠を有することが好ましい。当該段ボール箱によれば、このように内側天井部の先端縁に列設される複数の線分状切欠を有することで、内側天井部と内壁部との間を内側に容易に折り込むことができる。
当該段ボール箱は、少なくとも1つの上記側壁の上縁に列設される複数のコの字状切欠を有し、上記コの字状切欠が側壁の上方向又は下方向に開口しているとよい。当該段ボール箱によれば、上側フラップを折り曲げた際に、このコの字状切欠によって突起が形成され、この突起によって、上側フラップを折り曲げた状態で固定することができる。
なお、本考案における「上側」及び「下側」とは、通常段ボール箱として用いられる際の側壁の方向(開閉する側を「上側」、底となる側を「下側」)として便宜上定めたものであって、製品として使用される際にこの方向に限定されるものではない。また、本考案において長さが「等しい」とは、段ボール紙の厚さを考慮せず、実質的に長さが等しいことをいう。
以上説明したように、本考案の段ボール箱によれば、多段積みに対する耐圧強度が高くかつ汎用性に優れ、環境負荷を低減することができる。
本発明の一実施形態に係る段ボール箱を示す展開図である。 (a)は図1の段ボール箱の模式的斜視図であり、(b)はそのA−A’線矢視模式的部分断面図である。 (a)及び(b)は図1の段ボール箱の組み立て途中の状態を示す斜視図である。 図1の段ボール箱とは異なる実施形態に係る段ボール箱を示す展開図である。 (a)は図4の段ボール箱の部分的斜視図であり、(b)はそのB−B’線矢視模式的部分断面図である。
以下、適宜図面を参照しつつ、本考案の実施の形態を詳説する。
図1及び図2の段ボール箱1は、一枚の段ボール紙から組み立てられ、4つの側壁(側壁2、側壁3、側壁4及び側壁5)を有する四角筒状部と、上記各側壁2、3、4及び5の各上縁から延出する4つの上側フラップ(上側フラップ6、上側フラップ7、上側フラップ8及び上側フラップ9)と、上記各側壁2、3、4及び5の各下縁から延出する4つの下側フラップ(下側フラップ10、下側フラップ11、下側フラップ12及び下側フラップ13)とを備えている。
この段ボール箱1は、図2(a)に示されるように封緘状態で直方体形状に形成され、均一な厚さの一枚の段ボール紙を用いて形成される。当該段ボール箱1のサイズとしては特に限定されず、内容物である商品の大きさ等を考慮して適宜設定される。なお、図1の段ボール箱1の展開図中の細線は折目線を示しており、これらの折目には折り曲げを容易にする罫線加工が施されていることが好ましい。
4つの側壁2、3、4及び5は、対向する2組(側壁2と側壁4及び側壁3と側壁5)がそれぞれ同型及び同サイズの矩形形状を有し、4つの側壁全てが等しい高さLに形成されている。これらの側壁2、3、4及び5によって、直方体形状を有する四角筒状部が形成される。
4つの側壁中、展開図である図1において端に位置する側壁2は、側縁に糊代部14を備えている。当該糊代部14によれば、四角筒状部を形成する際に、当該糊代部14を他の側壁5の側縁と側壁2の側縁とが接するように側壁5の内面に接着させることにより、四角筒状部を筒状に固定することができる。
4つの上側フラップ6、7、8及び9は、対向する2組(上側フラップ6と上側フラップ8及び上側フラップ7と上側フラップ9)がそれぞれ同型及び同サイズの矩形形状を有し、4つの上側フラップ全てが等しい延出方向長さを有している。なお、組み立てた際、上側フラップ6と上側フラップ8とが外側の上側フラップとなり、上側フラップ7と上側フラップ9とが内側の上側フラップとなる。
また、4つの下面側フラップ10、11、12及び13も、対向する2組(下側フラップ10と下側フラップ12及び下側フラップ11と下側フラップ13)がそれぞれ同型及び同サイズの矩形形状を有し、4つの下側フラップ全てが等しい延出方向長さを有している。なお、組み立てた際、下側フラップ10と下側フラップ12とが外側の下側フラップとなり、下側フラップ11と下側フラップ13とが内側の下側フラップとなる。
上側フラップ6、7、8及び9と下側フラップ10、11、12及び13の延出方向長さは等しく、従って各側壁2、3、4及び5の上縁及び下縁から延出する上側フラップと下側フラップとは同型及び同サイズとなる。
対向する一対の内側の上側フラップ7及び9は、それぞれ、側壁3及び5の内側に重なり合う補強構造を備えている。この補強構造として、上側フラップ7及び9は、それぞれ側壁3及び5の上縁から延出する外側天井部15と、この外側天井部15の先端縁から延出する折曲端面部16と、この折曲端面部16の先端縁から延出する内側天井部17と、この内側天井部17の先端縁から延出する内壁部18とを有している。
外側天井部15及び内側天井部17は矩形形状を有している。また、外側天井部15の延出方向長さL(幅)と内側天井部17の延出方向長さL(幅)とは等しい。すなわち外側天井部15と内側天井部17とは同型及び同サイズとなっている。この外側天井部15と内側天井部17とは、組み立てられた際に内側の上面フラップにおいて重なり合って二重のフラップとして機能するため、当該段ボール箱1の強度を高めることができる。特に、当該段ボール箱1によれば、このような外側天井部15及び内側天井部17を備えることで、この天井部15及び17に対する長手方向の耐圧強度を高めることができる。
外側天井部15及び内側天井部17の延出方向長さ(L及びL)としては、特に限定されないが、下限として3cmが好ましく、5cmが特に好ましい。また、この延出方向長さの上限としては、10cmが好ましく、8cmが特に好ましい。外側天井部15及び内側天井部17の延出方向長さが上記下限より小さいと、当該段ボール箱の耐圧強度、特に天井部に対する長手方向の耐圧強度が低下するおそれがある。逆に、この延出方向長さが上記上限を超えると、この段ボール箱1への商品等の梱包作業効率化が低下するおそれがある。
折曲端面部16は帯状形状を有している。当該折曲端面部16は、所定の幅(延出方向長さ)を備えることで、外側天井部15と内側天井部17との間を折り曲げやすくすることができる。当該段ボール箱1によれば、この外側天井部15と内側天井部17とは内面同士が接し合うように180度折り曲げられるが、このように両天井部15、17間に折曲端面部16を有することで、この折り曲げを容易に行うことができる。また、当該折曲端面部は、この天井部15及び17が180度折り曲がった状態に対する負荷を低減することにより、両天井部15及び17の反発を抑え、内側の上側フラップ7、9を容易に固定することができる。
この折曲端面部16の幅(延出方向長さ)としては、当該段ボール箱1を形成する段ボール紙の厚さの2倍程度が好ましい。例えばこの段ボール箱1がBフルートの段ボール紙で形成されている場合、折曲端面部16の幅の下限としては、4mmが好ましく、5mmが特に好ましい。一方、この幅の上限としては10mmが好ましく、8mmが特に好ましい。この折曲端面部16の幅が上記下限より小さいと、両天井部15、17間を180度折り曲げ、その状態で固定することに負荷がかかるため、上側フラップ7、9の固定が困難となる。逆に、この折曲端面部16の幅が上記上限より大きいと、組み立てた際の上側フラップ7、9の形状安定性が低下し、特に上下方向に対する耐圧強度が低下するおそれがある。
内壁部18は矩形形状を有している。また、当該内壁部18の延出方向長さLは側壁3の高さLと等しくなっている。すなわち、内壁部18と側壁3とは同型及び同サイズとなっている。当該段ボール箱1によれば、組み立てた際に側壁3と内壁部18(及び側壁5と上側フラップ9の内壁部18)とが二重の壁を形成することとなるため、上下方向の耐圧強度が向上する。
上側フラップ7及び9において、側壁3及び5と外側天井部15との間に折目線19、外側天井部15と折曲端面部16との間に折目線20、折曲端面部16と内側天井部17との間に折目線21、内側天井部17と内壁部18との間に折目線22がそれぞれ設けられる。この折目線19〜22によれば、この内フラップ7及び9の折り曲げを容易にし、二重壁を容易かつ確実に形成し、固定することができる。
折目線22、すなわち内側天井部17の先端縁には、複数の線分状切欠23が列設されている。通常、段ボール紙の各折目線は、製函機に組み込まれた折目形成用罫型を一方側から押圧する罫線加工によって形成される。このように設けられた折目線は、押圧された側が凹部となるため、押圧された側に容易に折り曲げることができる。当該段ボール箱1においては、折目線22(内側天井部17の先端縁)以外の折目線は同一方向(側壁を基準に四角筒状部の内側方向)に折り曲げることとなるが、折目線22だけは逆方向に折り曲げることとなる。従って、押圧により凹部を形成する罫線加工によれば、逆の面側から折目線22を形成する必要があるが、この折目線22のみを逆方向の罫線加工を施すと作業性が低下する。しかしながら、当該折目線22には複数の線分状切欠23が列設され、この線分状切欠23は、他の折目線の罫線加工と同一方向から設けることができるため、作業効率の低下を抑えることができる。
この折目線22における線分状切欠23は、全て等しい長さであることが好ましく、具体的には1cm以上5cm以下が好ましい。この線分状切欠23の長さが1cmより短いとこの上側フラップ7及び9の折り曲げやすさが十分に向上しない。逆に、この線分状切欠23の長さが5cmより長いと、上側フラップ7及び9が折り曲がりやすすぎて、段ボール箱としての強度が低下するおそれがある。
また、この線分状切欠23は等間隔で列設されていることがさらに好ましい。すなわちこの折目線22における非線分状切欠部分が、全て等しい長さであることが好ましく、具体的には1cm以上5cm以下が好ましい。この非線分状切欠部分の長さが1cmより短い場合は、上側フラップ7及び9が折り曲がりやすすぎて、段ボール箱としての強度が低下するおそれがある。逆に、この非線分状切欠部分の長さが5cmより長いと、この上側フラップ7及び9の折り曲げやすさが十分に向上しない。
次に、当該段ボール箱1の組み立て方法及び使用方法について図1及び図3を主に参照して説明する。
当該段ボール箱1は、前述したとおり図1に示される展開図を有しており、糊代部14は側壁5の端縁部分と、4つの側壁が四角筒状部を形成するように接着されている。この段ボール箱1は、下側フラップ11及び13を四角筒状部の内側に垂直に折り込まれ、続けて下側フラップ10及び12を四角筒状部の内側に垂直に折り込まれることで、図3(a)に示されるように、当該段ボール箱1の底が形成される。
次に、一対の内側の上側フラップ7及び9は、折目線20及び折目線21に沿って、四角筒状部内側方向に折り込まれる。当該段ボール箱1は、側壁3の高さLと内壁部18の延出方向長さLとが等しく、外側天井部15の延出方向長さLと内側天井部17の延出方向長さLとが等しい。従って、折目線20及び折目線21に沿って、上側フラップ7及び9を折り込んだ際、外側天井部15と内側天井部17と、及び側壁3と内壁部18とがそれぞれ重なり合う(図3(b)参照)。更には、内壁部18の先端縁24は、側壁3と下側フラップ11又は13とが形成する辺の内側に接することとなる。この内壁部18は側壁3と同型同サイズのため両端が側壁2及び側壁4によって挟まれ、かつ先端縁24が側壁3と内側の下側フラップ11又は13との間に挟まっているため、反発することなく側壁3と重なった状態で固定されている。
更には、当該段ボール箱1は、折曲端面部16を有しており、この折曲端面部16の延出方向長さが、用いられている段ボール紙の厚さの2倍程度となっている。従って、図3(b)の状態において、折り曲げられた内側の上面フラップ7及び9は、反発し、立ち上がる力が抑えられており、外側天井部15及び内側天井部17、側壁3又は5及び内壁部18がそれぞれ重なった状態で容易に固定されている。
当該段ボール箱1によれば、このように折目線20及び折目線21に沿って、一対の内側の上側フラップ7及び9を内側に折り込み、固定することで、商品等の箱内への梱包を容易に行うことができる。通常の段ボール箱においては、各上側フラップが固定されない状態で商品の梱包作業をする必要があるため、商品や商品を持つ手などが上側フラップにあたることで作業の妨げとなる。しかしながら、当該段ボール箱1によれば、一組の内側の上側フラップ7及び9は上述の通り固定されている。また、一組の外側の上側フラップ6及び8は、固定はされていないものの、垂設している外側天井部15及び内側天井部17が妨げとなって、内側に折り曲がることができない状態となっている。従って、当該段ボール箱1によれば、各上側フラップ6〜9が、図3(b)の状態において四角筒状部内側方向に折り曲がることがないため、商品の梱包の際にこれら上側フラップが商品等に当たって作業の妨げになることを防止することができる。
なお、この商品の梱包作業は、外側天井部15及び内側天井部17とを四角筒状部内側へ折り曲げた状態においても行うことができる。このように、外側天井部15及び内側天井部17とを四角筒状部内側へ折り曲げた状態においても、当該段ボール箱1によれば、内側の上側フラップ7及び9は折り曲げられているため、外側天井部15及び内側天井部17が商品等の梱包作業における妨げとなりにくく、また、外側の上側フラップ6及び8は、外側天井部15及び内側天井部17によって、内側へ折り曲がりにくくなっているためである。
図3(b)の状態の段ボール箱1は、続いて、折目線19及び折目線22に沿って、内側の上側フラップ7及び9の外側天井部15及び内側天井部17が四角筒状部内側へ折り曲げられる(図2(a)参照)。このように、当該段ボール箱1によれば、内壁部18を有することで、重量のある商品を梱包した際の多段積みに対する耐圧強度を高めることができる。また、当該段ボール箱1によれば、このように内側の上側フラップ7及び9を外側天井部15と内側天井部17との間で内側に折り込み、さらに外側天井部15及び内側天井部17を重ねて内側に折り込むことで、内壁部18が側壁3又は5の内側の面に重なり合って垂直に固定されることとなる。従って、当該段ボール箱1は、上下方向の圧縮に対して高い強度を有することとなる。加えて、当該段ボール箱1によれば、内壁部18を側壁3又は5の内側の面に重なり合って固定させることができ、箱の容積及び内側の形状は従来と変わらない直方体形状であるため、高い汎用性を有し、従来の段ボール箱と同様に様々なものを梱包することができる。
また、当該段ボール箱1によれば、図3(b)に示される内側の上面フラップ7及び9が半分に折り曲げられた状態から、折目線19及び22に沿って、外側天井部15及び内側天井部17を内側に折り曲げる際に、図2(b)に示されるように、内壁部18の先端縁24が垂直方向下方に押し下げられ、内側の下フラップ11及び13の後端縁を圧縮することとなる。当該段ボール箱1は、組み立てた際に、このように内側の下フラップ11及び13の後端縁が圧縮され、溝部分25が形成される。当該段ボール箱1によれば、この溝部分25に内壁部18の先端縁24が嵌め込まれることで、内壁部18がさらに強固に、垂直かつ側壁3又は5と重なり合って固定されることとなる。従って、当該段ボール箱1によれば、組み立てられた状態において、例えば梱包物に隙間があるような場合においても、内壁部18が垂直に固定されているため、傾きにくく、上下方向に高い耐圧強度を発揮することができる。
当該段ボール箱1に用いられる段ボール紙としては、特に限定されず、例えば片面段ボール紙、両面段ボール紙、複両面段ボール紙等を用いることができるが、耐圧強度及び軽量化の観点から両面段ボール紙を用いることが好ましい。
また、段ボール紙のフルート種としては、Aフルート、Bフルート、Cフルート、ABフルート、Eフルート等を用いることができるが、薄さ及び重量を低減させ、かつ十分な耐圧強度を発揮させる観点からBフルートを用いることが好ましい。従来、重量のある商品の梱包には強度の強いAフルート(厚さ約5mm)の段ボール紙が用いられている。しかしながら、Bフルート(厚さ約3mm)の段ボール紙を用いることで、当該段ボール箱1及び31は、軽量化及び薄型化が実現でき、使用紙量の低減及び運搬エネルギーの低減の観点から環境負荷を低減させ、搬送効率の向上及び在庫スペースの削減を行うことができる。
また、当該段ボール箱1によれば、段ボール紙としてBフルートを用いた場合にも、対向する一対の側壁においては、側壁3又は5と内壁部18との二重壁、すなわちWフルートを形成しているため、強い耐圧強度を備えることができる。
なお、当該段ボール箱1は、上記組み立て及び使用方法に限定されることなく、例えば図3(a)の状態で通常の形状の段ボール箱として使用することもできる。また、内側の上面フラップ7及び9のうち、片方のフラップのみを折り曲げて二重の側壁を形成することもできる。このように当該段ボール箱1によれば、梱包される商品等の形状、重量、その他作業性などに応じて、様々な方法で使用することができ、高い汎用性を発揮することができる。
図4の段ボール箱31は4つの側壁(側壁2、側壁33、側壁4及び側壁35)を有する四角筒状部と、上記各側壁2、33、4及び35の各上縁から延出する4つの上側フラップ(上側フラップ6、上側フラップ37、上側フラップ8及び上側フラップ39)と、上記各側壁2、3、4及び5の各下縁から延出する4つの下側フラップ(下側フラップ10、下側フラップ11、下側フラップ12及び下側フラップ13)とを備えている。側壁33及び35と上側フラップ37及び39以外は、図1の段ボール箱1と同様であるため同一番号を付して説明を省略する。
段ボール箱31は、側壁33及び35の上縁に列設される複数のコの字状切欠40を有している。このコの字状切欠40は、側壁の上方向に開口している。
このコの字状切欠40は、扁平しており、すなわち底辺に略垂直な二辺が底辺に対して短く形成されている。この底辺に略垂直な二辺の長さとしては、この段ボール箱31を形成する段ボール紙の厚さ程度であることが好ましい。例えば、段ボール箱31がBフルートの段ボール紙(厚さ約3mm)から形成される場合は、この二辺の長さとしては、2mm以上5mm以下が好ましく、2.5mm以上4mm以下がさらに好ましい。このような長さに二辺を設けることで、当該段ボール箱31は、上側フラップ37及び39を折り曲げた際に、好適にその状態で固定されることができる。この二辺の長さが上記下限より小さいと上面側フラップの折り曲げが困難となるおそれがある。逆に、この二辺の長さが上記上限を超えると、上面側フラップを折り曲げた際の反発性の低減機能が十分に発揮されないおそれがある。
また、このコの字状切欠40の底辺の長さとしては2cm以上5cm以下が好ましい。この底辺の長さが上記下限より小さいと、上面側フラップ37及び39を折り曲げた際の反発性の低減機能が十分に発揮されないおそれがある。逆にこの底辺の長さが上記上限を超えると、側壁33又は35と上面側フラップ37又は39とが接続する部分が短くなり上面側フラップ37及び39、ひいては段ボール箱31の強度が低下するおそれがある。
また、このコの字状切欠40それぞれの間隔としては、1cm以上4cm以下が好ましい。この間隔が上記上限より小さいと、側壁と上面側フラップとが接続する部分が短くなり、上面側フラップ、ひいては段ボール箱31の強度が低下するおそれがある。逆に、この間隔が上記上限を超えると、上面側フラップを折り曲げにくくするおそれがある。
当該段ボール箱31によれば、図5(a)に示されるように組み立てられ、上側フラップ37及び39を折り曲げた際に、このコの字状切欠40によって突起41が形成され、この突起41によって、上側フラップ39を折り曲げた状態で固定することができる。これは、図5(b)の部分的断面図に示されるように、段ボール箱31が組み立てられた際に、折り曲げられて形成される突起41の下面aが、側壁35の上縁の上面bと略垂直に接するからである。すなわち、当該段ボール箱31によれば、この上面側フラップ39が開こうと反発するときに、側壁35の上縁の上面bが突起41の回転移動を妨げることによりこの反発を抑えることで上面側フラップの反発性を抑えることができる。
なお、本考案の段ボール箱は、上記実施形態に限定されるものではなく、例えば外側の上側フラップに、補強構造として、外側天井部、折曲端面部、内側天井部及び内壁部を設けることもでき、また、一組の内側の上フラップの一方のみに補強構造を設けることもできる。当該段ボール箱によれば、このように梱包される商品等の形状や重量等に応じて、耐圧強度を向上させる必要がある部分に補強構造を設けることで、様々なバリエーションを展開することができる。
また、本考案の段ボール箱は、折曲端面部を設けず、外側天井部と内側天井部とを連接させてもよい。このような段ボール箱においては、折り曲げた際の外側天井部と内側天井部間の反発が若干生じうるものの、罫線加工の部分が減少することで、生産性及び作業性が向上する。
さらには、段ボール箱31の側壁の上縁に設けたコの字状切欠は、開口方向を下方向に設けてもよいし、上下方向のコの字状切欠部を混在させてもよい。このようなコの字状切欠を有する段ボール箱によっても、折り曲げた際の上面側フラップの反発性を抑えることができる。またこのコの字状切欠部は、側壁の上縁として、内側の上面側フラップとの縁に加えて、外側の上面側フラップとの縁にも設けてよいし、1つの側壁の上縁のみに設けてもよい。いずれの段ボール箱においても、このコの字状切欠を設けた側壁から延出する上面側フラップを折り曲げた際の反発性を低減させることができる。
以上のように、本発明の段ボール箱によれば、多段積みに対する耐圧強度が高く、かつ汎用性に優れ、軽量かつ薄型化により、環境負荷の低減、搬送効率の向上、在庫スペースの削減を実現できるため、商品を梱包、運搬するための段ボール箱として用いられ、特に重量のある本等を梱包する段ボール箱として好適に用いることができる。
1、31 段ボール箱
2、3、4、5、33、35側壁
6、7、8、9、37、39 上側フラップ
10、11、12、13 下側フラップ
14 糊代部
15 外側天井部
16 折曲端面部
17 内側天井部
18 内壁部
19、20、21、22 折目線
23 線分状切欠
24 先端縁
25 溝部分
40 コの字状切込
41 突起部
a 下面
b 上面

Claims (5)

  1. 4つの側壁を有する四角筒状部と、
    上記各側壁の各上縁から延出する4つの上側フラップと、
    上記各側壁の各下縁から延出する4つの下側フラップと
    を備え、
    一枚の段ボール紙から組み立てられる段ボール箱であって、
    上記側壁中の一の側壁から延出する上側フラップが、一の側壁の内側に重なり合う補強構造を備え、この補強構造として、一の側壁の上縁から延出する矩形状の外側天井部と、この外側天井部の先端縁側から延出する矩形状の内側天井部と、この内側天井部の先端縁から延出する矩形状の内壁部とを有し、
    上記一の側壁の高さと内壁部の延出方向長さとが等しく、
    外側天井部の延出方向長さと内側天井部の延出方向長さとが等しいことを特徴とする段ボール箱。
  2. 上記外側天井部と内側天井部との間に帯状の折曲端面部を有している請求項1に記載の段ボール箱。
  3. 上記補強構造が、対向する一対の上側フラップに備えられる請求項1又は請求項2に記載の段ボール箱。
  4. 上記内側天井部の先端縁に列設される複数の線分状切欠を有する請求項1、請求項2又は請求項3に記載の段ボール箱。
  5. 少なくとも1つの上記側壁の上縁に列設される複数のコの字状切欠を有し、
    上記コの字状切欠が側壁の上方向又は下方向に開口している請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の段ボール箱。
JP2009008226U 2009-11-18 2009-11-18 段ボール箱 Expired - Lifetime JP3157149U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009008226U JP3157149U (ja) 2009-11-18 2009-11-18 段ボール箱

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009008226U JP3157149U (ja) 2009-11-18 2009-11-18 段ボール箱

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP3157149U true JP3157149U (ja) 2010-01-28

Family

ID=54860858

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009008226U Expired - Lifetime JP3157149U (ja) 2009-11-18 2009-11-18 段ボール箱

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3157149U (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
WO2012177342A1 (en) Reinforcing support assemblies for a container and method of making same
JP2012210960A (ja) ダンボール箱
US6575301B2 (en) Plastic bag package
JP3176824U (ja) 包装箱
JP3175443U (ja) 段ボール箱
CN209410599U (zh) 陈列箱
JP4908004B2 (ja) 物品配送用箱
JP3157149U (ja) 段ボール箱
JP3168680U (ja) 輸送用トレー
JP5623153B2 (ja) 緩衝仕切り付き包装用箱
JP3226257U (ja) 緩衝パッド
JP4628487B1 (ja) 包装箱
JP3209339U (ja) 箱用シート
JP3219680U (ja) 箱用シート
JP3223212U (ja) 箱用シート
JP5422671B2 (ja) 物品収納ケース
JP3239036U (ja) 箱用シート
JP6364140B1 (ja) 箱用シート
CN212099705U (zh) 包装箱底垫片及包装结构
JP3215763U (ja) 箱用シート
JP3206803U (ja) 物品包装用シート
JP2007091333A (ja) 商品陳列性を改善した仕切り付き包装箱
JP3151760U (ja) 段ボール箱
JP6988685B2 (ja) トレイ
JP5077387B2 (ja) 梱包装置

Legal Events

Date Code Title Description
R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 3157149

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130106

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130106

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140106

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term