JP3156903B2 - 電界放出型電子源 - Google Patents

電界放出型電子源

Info

Publication number
JP3156903B2
JP3156903B2 JP23513594A JP23513594A JP3156903B2 JP 3156903 B2 JP3156903 B2 JP 3156903B2 JP 23513594 A JP23513594 A JP 23513594A JP 23513594 A JP23513594 A JP 23513594A JP 3156903 B2 JP3156903 B2 JP 3156903B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
emitter
electrode
cone
layer
emission
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP23513594A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH08102246A (ja
Inventor
祐二 丸尾
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sharp Corp filed Critical Sharp Corp
Priority to JP23513594A priority Critical patent/JP3156903B2/ja
Publication of JPH08102246A publication Critical patent/JPH08102246A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3156903B2 publication Critical patent/JP3156903B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Cold Cathode And The Manufacture (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電界放出型電子源に関
し、より詳細には、電界放出の原理に基づいて動作する
電界放出型電子源に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、半導体集積回路、または薄膜の分
野等で用いられている微細加工技術によって、高電界の
影響下で電子を放出する電界放出型電子源の製造技術の
進歩はめざましく、特に極めて小型の構造を有する電子
源が研究及び製造されている。この種の電子源は、三極
管型の超小型電子管や蛍光体の発光による薄型表示装
置、超小型発振管等を形成する上で最も重要で、かつ基
本的な電子放出デバイスとなる。
【0003】電界放出型電子源は、例えば、薄型表示装
置や微小三極管の構成要素として提案されたもので、そ
の動作及び製造方法は、特に、シー.エー.スピント
(C.A.Spindt)らによってスタンフォード リサーチ
インスティチュート(Stanford Research Institut
e)で行われ、ジャーナル オブ アプライド フィジック
ス(Journal of Applied Physics)第47巻,12
号,5248〜5263頁(1976年12月)を含む様々な雑誌等に
発表された研究によって公知である。また、エイチ.エ
フ.グレイ(H.F.Gray)らの米国特許第43075
07号明細書、及び米国特許第4513308号明細書
等にも記載されている。
【0004】図9は、従来の電界放出型電子源で、図1
0は、図9におけるD−D′断面拡大図である。図中、
41はエミッタ電極、42は絶縁基板、43はエミッタ
部、43aはエミッタ先端部、44はゲート電極、45
は段差、46は電気抵抗部である。
【0005】絶縁基板42とほぼ平行な面上に形成され
たエミッタ電極41とゲート電極44からなり、基板面
方向に電子放出が行われるエミッタを複数、アレイ状に
配置した櫛型電子源である。エミッタ電極41は、絶縁
基板42上に金属膜を加工した矩形のエミッタ部43が
平面的に連続するように形成されている。また、ゲート
電極44は、同一の絶縁基板42上で、エミッタ電極4
1に比べ、深さ方向に段差45を設けた位置に直線的に
形成される。なお、矩形のエミッタ部43を楔型のエミ
ッタ部で置き換え、のこぎり型の電子源もほぼ同様に構
成され得る。
【0006】ここで、絶縁基板42には石英基板が、電
極材料にはタングステンやモリブデン等の高融点金属材
料がそれぞれ用いられる。このような構成において、エ
ミッタ電極41に対し、ゲート電極44に50V〜20
0V程度の電圧を印加すると、矩形のエミッタ先端部4
3aに107V/cm程度の高電界が発生し、電界放出の
原理に基づいてエミッタ先端部43aから電子が放出さ
れる。電子が放出される空間は、10-5Pa以下の真空
に保たれている。放出された電子は、200〜1000V程度
の電圧が印加されたアノード電極に達する。
【0007】図11は、絶縁基板に対して垂直方向に電
子放出が行われる電界放出型電子源であるコーン型電子
源の概略斜視図で、図中、51はガラス基板、52はエ
ミッタ電極層、53は電気抵抗層、54はエミッタコー
ン、54aはエミッタコーン先端部、55は絶縁層、5
6はゲート電極、57は穴である。
【0008】円錐形状のエミッタコーン54を多数、ア
レイ状に配置したこの種の電子源は、蛍光体を塗布した
透明電極基板と対向配置することにより、薄型のディス
プレイ等が構成される。ガラス基板51上にエミッタ電
極層52及び電気抵抗層53がそれぞれ形成されてお
り、さらにその上に、多数の円錐形状のエミッタコーン
54が形成されている。また、電気抵抗層53上には、
絶縁層55を挟んでゲート電極56が形成されており、
さらに、エミッタコーン54を囲うように円筒状の穴5
7が形成されている。なお、電気抵抗層53は、後述す
る電子放出特性上の目的により形成しているが、コーン
型電子源としては電気抵抗層を含まない構成が一般的で
ある。
【0009】このような構成において、エミッタ電極層
52に対し、ゲート電極56に30V〜150V程度の
電圧を印加すると、エミッタコーン先端部54aに10
7V/cm程度の高電界が発生し、電界放出の原理に基づ
いてエミッタコーン先端部54aから電子が放出され
る。電子が放出される空間は、10-5Pa以下の真空に
保たれている。放出された電子は、200〜1000V程度の
電圧が印加されたアノード電極に達する。
【0010】図12(a)〜(f)は、エミッタコーン
の製作工程を示す図で、図中、58はエッチング除去
層、59は不要部で、その他、図11と同じ作用をする
部分は同一の符号を付してある。フォトリソ,エッチン
グ工程によりゲート電極56及びその下の絶縁層55に
形成した円筒状の穴57に対し(図(a)〜図
(c))、ガラス基板51を回転させながら斜めからの
真空蒸着法による製膜を行うことにより、エッチング除
去層58を形成した後(図(d))、さらに電気抵抗層
53上にエミッタ金属材料を真空蒸着法によりコーン形
状に堆積させてエミッタコーン54を作成し(図
(e))、その後、エッチング除去層58ごと不要部5
9を除去することで作製する(図(f))。これらは、
先述のシー・エー・スピント(C.A.Spindt)らの発
表により公知の方法である。基板には、ガラス基板の他
に単結晶シリコン基板等が用いられる。エミッタコーン
には、主としてモリブデンやタングステン等の高融点金
属材料が用いられ、絶縁層には二酸化シリコン等が用い
られる。
【0011】次に、従来の電界放出型電子源の電子放出
特性について説明する。図13は、従来の電界放出型電
子源のエミッタ電極−ゲート電極間への印加電圧と電界
放出される電子によって流れる電流の関係を表したもの
で、複数のエミッタからなるアレイ構造ではなく、1つ
のエミッタの放出特性である。なお、図中、曲線aが通
常の電気抵抗層を含まない構造のエミッタの場合、図
中、曲線b及び曲線cが電気抵抗層を含む構造のエミッ
タの場合である。
【0012】エミッタ電極に対して、ゲート電極に正の
電圧を印加すると、エミッタ先端部近傍に、その形状に
起因する電界集中の効果により、電界放出に必要な高電
界が発生する。そのため、電界放出に必要な高電界を発
生させるのに十分な電圧を印加すると、エミッタ先端部
からの電子放出を開始し、さらに印加電圧を増加させる
と急激に放出電流量が増加し、その後、放出電流量が限
界に達すると、エミッタの破壊が起こる。微小なエミッ
タ部分に過電流が流れることによる急激な温度上昇が主
な破壊の原因となる。
【0013】図11に示した従来のコーン型電子源は、
電子放出部がエミッタコーン先端部の非常に小さい範囲
であるため、1つのエミッタからの放出電流量の限界が
小さい。図9に示した従来の櫛形電子源は、コーン型電
子源に比較して電子放出部の範囲が大きいが、その構造
上、過電流による温度上昇は、熱膨張によりエミッタ・
ゲート電極間の距離を接近させ、さらに過電流を助長さ
せるため、破壊に対して不利に働く。
【0014】また、エミッタが破壊することから1つの
エミッタで得られる電流量には限界があり、電界放出型
電子源で十分な電流量を得るためには、複数のエミッタ
をアレイ状に配列して並列に駆動する必要がある。しか
しながら、電界放出型電子源は、製造時に発生するエミ
ッタ・ゲート電極間の距離のばらつき、エミッタ先端部
の形状のばらつき等の微細加工上のばらつきを持ち、こ
のばらつきが電子放出特性に非常に大きな影響を及ぼ
す。現状技術の範囲内では、各エミッタ間での電子放出
特性のばらつきを避けることは困難であり、複数のエミ
ッタをアレイ状に配列して並列に駆動した場合には、電
子放出開始電圧がエミッタにより異なるため、過電流に
より破壊するエミッタ,電子を放出するエミッタ,及び
電子放出まで至らないエミッタが混在することになる。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】前述のような問題点の
対策として、従来の技術では、前記図11に示したよう
に、電気抵抗層53をエミッタ電極層52とエミッタコ
ーン54の間に形成するという方法を用いる。このよう
な構成では、エミッタコーン54からの電子放出で流れ
る電流により、電気抵抗層53において電圧降下が生
じ、結果としてエミッタコーン先端部54aとゲート電
極56間にかかる電圧が相対的に減少し、印加電圧に対
する放出電流量の変化が緩やかになる。このときのエミ
ッタの放出電子特性を表したのが、図13の曲線b及び
曲線cのであり、曲線cは、電気抵抗層の抵抗率が曲線
bに比較して大きい場合である。このように、各エミッ
タの印加電圧に対する放出電流量の変化が緩やかになる
ため、電子放出開始電圧の異なる複数のエミッタをアレ
イ状に形成した場合においても、適切な印加電圧を選ぶ
ことで、電子放出状態にあるエミッタの数を増大させる
ことができる。
【0016】また、前記図9に示したように、従来の電
子源である絶縁基板42とほぼ平行な面上に形成された
エミッタ電極41及びゲート電極44からなり、基板面
方向に電子放出が行われるエミッタ部を複数、アレイ状
に配置した櫛型電子源においても、同様の対策を施すこ
とにより、類似の効果が期待できることは容易に類推で
きる。すなわち、エミッタ電極41とエミッタ部43の
間に電気抵抗部46を形成することにより、印加電圧に
対する放出電流量の変化を緩やかにし、エミッタアレイ
において電子放出状態にあるエミッタ部の数を増大させ
る方法が考えられる。
【0017】しかしながら、電気抵抗層による電圧降下
を利用して印加電圧に対する放出電流量の変化を緩やか
にする方法には、以下のような問題点がある。まず、電
気抵抗層による電圧降下に相当するエネルギーが無駄に
なり、電子放出効率が低下するとともに、それによる発
熱は、過電流によるエミッタ破壊に対しても悪影響を及
ぼす。すなわち、図13に示した曲線aと曲線b、ある
いは曲線aと曲線cの差が電気抵抗層での発熱に費やさ
れることになる。複数のエミッタで構成されたエミッタ
アレイにおいて、電子放出状態にあるエミッタ部の数を
増やすために、電気抵抗層の抵抗率を大きくするほど発
熱量が増大し、少ない放出電流でエミッタ部が破壊する
という問題点がある。このことは、図13の曲線bと曲
線cの最大放出電流Imaxの違いに相当する。
【0018】また、同一の印加電圧下の比較では、電気
抵抗層の抵抗率を大きくするほど、エミッタあたりの電
子放出量が低下する。このことは、種々のばらつきによ
り電子放出開始電圧が異なる複数のエミッタ部で構成さ
れたエミッタアレイにおいて、電子放出状態にあるエミ
ッタ部の数を増やすために電気抵抗層の抵抗率を大きく
しても、エミッタ部あたりの電子放出量が低下するた
め、アレイ全体での電子放出量の増大が得られにくいと
いう問題点がある。
【0019】本発明は、このような実情に鑑みてなされ
たもので、製造上のばらつきを有するエミッタで構成さ
れたエミッタアレイにおいても、それぞれのエミッタ間
の動作状態を均一化し、放出電流量を増加させるととも
に、破壊に対するエミッタの耐久性を向上させる電界放
出型電子源を提供することを目的としている。
【0020】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するために、(1)絶縁基板上に形成されたエミッタ
電極と、該エミッタ電極と電気的に接続された電子放出
部であるエミッタコーンと、該エミッタコーンの先端部
を囲むような開口部を有するゲート電極とからなる電界
放出型電子源であって、前記エミッタコーンが片持梁の
エミッタコーン支持電極上に形成されており、該エミッ
タコーン支持電極の前記絶縁基板側に、該エミッタコー
ン支持電極の熱膨張率と異なる熱膨張率の薄膜層が形成
されていることを特徴としたものである。
【0021】
【0022】また、本発明の電界放出型電子源は、基板
上に形成されたエミッタ電極と、エミッタ電極と電気的
に接続された電子放出部であるエミッタコーンと、エミ
ッタコーン先端部を囲むような開口部を持つゲート電極
とからなり、前記エミッタコーンが熱膨張率の異なる少
なくとも2層の構造からなるエミッタコーン支持電極上
に形成されているため、エミッタ電極・ゲート電極間に
電界放出に必要な高電界を発生させるのに十分な電圧を
印加すると、エミッタコーン先端部からの電子放出を開
始し、さらに、印加電圧を増加させると、急激に放出電
流量が増加し、その後、エミッタコーンからの電子放出
による過電流でエミッタコーン支持電極部の温度が上昇
すると、熱膨張によりエミッタコーン支持電極部が微小
量変形し、エミッタコーン先端部とゲート電極との距離
を増加させる。これにより、エミッタコーン先端部の電
界が減少し、エミッタコーンからの電子放出量が減少
し、過電流によるエミッタコーンの破壊が防止されて耐
久性が向上する。
【0023】さらに、熱膨張によるエミッタ部の変形あ
るいはエミッタコーン支持電極部の変形が起こるのは、
過電流でエミッタ部あるいはエミッタコーン支持電極部
の温度が上昇したときであるため、温度上昇が発生する
までの印加電圧範囲は、通常のエミッタ部とほぼ同様の
特性を持ち、さらに、それ以上の広い印加電圧範囲で
は、限界放出電流に近い電流の電子放出が得られる。そ
のため、製造上のばらつきにより、電子放出開始電圧が
異なる複数のエミッタ部をアレイ状に配置して並列に駆
動した場合においても、エミッタ部の動作状態が均一化
され、アレイを構成する多くのエミッタ部から最大放出
電流量に近い電子放出を得ることができ、エミッタアレ
イ全体での電子放出量の増大が可能となる。
【0024】
【実施例】1は、電界放出型電子源の一例を説明する
ための斜視図で、図2(a),(b)は、図1における
A−A′断面拡大図である。図中、1はエミッタ電極、
2は絶縁基板、3はエミッタ部、3aはエミッタ先端
部、4はゲート電極、5は段差、6はエミッタ下層、7
はエミッタ上層である。
【0025】エミッタ電極1は、絶縁基板2上に矩形の
エミッタ部3が平面的に連続するように形成される。ま
た、ゲート電極4は、同一の絶縁基板上でエミッタ電極
1に比べ深さ方向に段差5を設けた位置に直線的に形成
される。エミッタ電極1は、エミッタ下層6とエミッタ
上層7の2層構造となっており、エミッタ上層7は、エ
ミッタ下層6に比較して熱膨張率の小さい薄膜で形成さ
れる。ここで、エミッタ上層7にはタングステンを用
い、エミッタ下層6にはニッケルをそれぞれ用いた。エ
ミッタ上層7にモリブデン、エミッタ下層6に金等をそ
れぞれ組み合わせてもよい。なお、エミッタ下層6は、
電子放出する電極であるため、導電性が高く、また、仕
事関数の小さい材料で形成するとよい。
【0026】一方、エミッタ上層7は、導電性である必
要はなく、例えば、二酸化シリコンや窒化シリコン等で
構成してもよく、電子放出させるエミッタ下層6に対し
ての付着性や熱膨張率の差等を考慮して選定すればよ
い。各層を構成する材料の熱膨張率の差は大きい方がよ
く(2倍以上)、エミッタ部の温度変化に対して各層の
付着力の点で剥離が発生しないように膜厚,製膜方法と
ともに選定する。上記電界放出型電子源では、ニッケル
やタングステンの組み合わせで電子ビーム真空蒸着法を
用い、膜厚を0.1μm〜0.5μm程度とした。また、
各層の製膜時には、製膜による温度変化により内部応力
が発生する場合があるが、製膜時の基板加熱等で熱によ
る内部応力を調整するとよい。
【0027】なお、エミッタ部は、各層の内部応力の違
いにより、ある程度変形していても目的の効果を得る上
で差し支えない。上記電界放出型電子源において、基板
に絶縁基板を用いたが、これに限るものではなく、低抵
抗シリコン基板や金属基板等の導電性の基板に絶縁層を
形成した基板を用いた構成としてもよい。シリコン基板
を用いることで、他の半導体素子とのモノリシック化も
可能となる。
【0028】上記電界放出型電子源では、エミッタ電極
をエミッタ下層とエミッタ上層の2層構造としたが、こ
れに限るものではなく、3層以上の構造としてもよい。
各エミッタ層間にバッファ層等を形成し、各層間の付着
力やエミッタの機械的強度等を向上させることができ
る。また、上記電界放出型電子源において、エミッタ下
層及びエミッタ上層は、エミッタ部において同一形状と
したが、これに限るものではなく、電子放出する電極層
であるエミッタ下層を、エミッタ上層に比較して突出さ
せた構造としてもよい。電子放出部となるエミッタ下層
外縁部の電界集中に対して、エミッタ上層の製造上のば
らつき等が影響を与えることが防止され、さらに特性の
向上が期待できる。
【0029】図3は、電界放出型電子源の電子放出特性
を示した図であり、エミッタ電極・ゲート電極間への印
加電圧と電界放出される電子によって流れる電流の関係
を表したもので、複数のエミッタからなるアレイ構造で
はなく、1つのエミッタの放出特性である。比較のため
に、曲線aに従来の電子源の電子放出特性を示し、曲線
bに上述の電子源の電子放出特性を示している。図1
構成において、エミッタ電極に対してゲート電極に50
〜60V程度の電圧を印加すると、電子放出を開始し、
さらに印加電圧を増加させると、急激に放出電流量が増
加する。
【0030】その後、放出電流量がある程度大きくなる
と、印加電圧に対しての放出電流量の変化が少なくな
り、広い印加電圧範囲において、エミッタの破壊が起き
る放出電流量である最大放出電流Imaxに近い値を維持
し、200〜300V程度の印加電圧,100〜200
μA程度の放出電流量でエミッタの破壊が起こった。エ
ミッタからの放出電流量が大きくなり、エミッタの温度
が上昇すると、エミッタを形成しているエミッタ下層に
比較してエミッタ上層の熱膨張率が小さいことから、エ
ミッタは基板に対して上方向に変形する。
【0031】この変形により、エミッタ先端部3aとゲ
ート電極4の距離が増大し、エミッタ先端部近傍の電界
が小さくなるため、エミッタからの放出電流量を抑制す
る方向に働く。このような関係にあるため、エミッタの
変形を保つのに十分な電流に相当する放出電流量を広い
印加電圧範囲で得られるとともに、エミッタの破壊に対
する耐久性が向上する。このような特性をもつエミッタ
をアレイ状に構成した電界放出型電子源では、同一数の
エミッタで構成した従来構造のエミッタアレイに比較し
て5〜30倍程度の電子放出量が得られた。
【0032】図4は、電界放出型電子源の他の例を説明
するための斜視図で、図5(a),(b)は、図4にお
けるB−B′断面拡大図である。図中、11はエミッタ
電極、12は絶縁基板、13はエミッタ部、14はゲー
ト電極、15は段差、16はエミッタ下層、17はエミ
ッタ上層である。
【0033】絶縁基板12上にエミッタ電極11及びゲ
ート電極14が形成されており、エミッタ電極11に
は、矩形のエミッタ部13が平面的に連続するように配
置されている。エミッタ部13の下部の絶縁基板12に
は段差15が設けられている。エミッタ電極11は、エ
ミッタ上層17とエミッタ下層16の2層構造となって
おり、エミッタ下層16は、エミッタ上層17に比較し
て熱膨張率の小さい薄膜で構成される。ここで、エミッ
タ下層16にはタングステンを用い、エミッタ上層17
にはニッケルをそれぞれ用いた。エミッタ下層16にモ
リブデン、エミッタ上層17に金等をそれぞれ組み合わ
せてもよい。なお、エミッタ上層17は、電子放出する
電極であるため、導電性が高く、また仕事関数の小さい
材料で形成するとよい。
【0034】一方、エミッタ下層16は、導電性である
必要はなく、例えば、二酸化シリコンや窒化シリコン等
で構成してもよい。また、各層の製膜時には、製膜によ
る温度変化により内部応力が発生する場合があるが、製
膜時の基板加熱等で熱による内部応力を調整するとよ
い。なお、エミッタ部は、各層の内部応力の違いによ
り、ある程度変形していても目的の効果を得る上で差し
支えない。本例において基板に絶縁基板を用いたが、こ
れに限るものではなく、低抵抗シリコン基板や金属基板
等の導電性の基板に絶縁層を形成した基板を用いた構成
としてもよい。本例においても、前述の例と同一の目的
により、エミッタ電極層を3層以上の構造としてもよ
く、また、本例の構造で電子放出部となるエミッタ上層
を突出させた構造としてもよい。
【0035】上述の構成において、エミッタ電極に対し
てゲート電極に電圧を印加すると電子放出を開始し、さ
らに印加電圧を増加させると、急激に放出電流量が増加
する。その後、放出電流量がある程度大きくなると、印
加電圧に対しての放出電流量の変化が少なくなり、広い
印加電圧範囲においてエミッタ部の破壊が起きる放出電
流量である最大放出電流Imaxに近に値を維持する。
エミッタ部からの放出電流量が大きくなり、エミッタ部
の温度が上昇すると、エミッタ部を形成しているエミッ
タ上層に比較してエミッタ下層の熱膨張率が小さいこと
から、エミッタ部は基板に対して下方向に変形する。
【0036】この変形により、エミッタ先端部13aと
ゲート電極14の距離が増大し、エミッタ先端部近傍の
電界が小さくなるため、エミッタ先端部からの放出電流
量を抑制する方向に働く。このような関係にあるため、
エミッタ部の変形を保つのに十分な電流に相当する放出
電流量を広い印加電圧範囲で得られるとともに、エミッ
タ部の破壊に対する耐久性が向上する。
【0037】次に、製造方法について説明する。絶縁基
板12上にエミッタ下層材料及びエミッタ上層材料を順
次スパッタリング法で製膜する。フォトリソ工程により
エミッタ電極形状及びゲート電極形状のパターニングを
行い、RIE(Reactive Ion Etching)法を用いた
エッチング加工により、エミッタ電極11及びゲート電
極14を形成する。その後、ウエットエッチング法によ
り、絶縁基板12をエミッタ電極11とゲート電極14
の隙間からエッチング加工し、絶縁基板12の段差15
を形成し、目的の電子源を得る。
【0038】ここで、エミッタ下層材料及びエミッタ上
層材料の製膜にスパッタリング法を用いたが、使用する
材料にあわせて電子ビーム真空蒸着法やCVD法(Chem
icalVapor Deposition:化学蒸着法)等、他の製膜方法
を用いても差し支えない。また、エミッタ下層及びエミ
ッタ上層のエッチングにRIE法を用いたが、これに限
るものではなく、使用いる材料によってはウエットエッ
チング法を用いることにより、製造プロセスの簡便化が
図れる。
【0039】図6は、本発明による電界放出型電子源
施例を説明するための斜視図で、図7(a)は、図6
の部分拡大上面図、図7(b)は、図7(a)における
C−C′断面拡大図である。図中、21は絶縁基板、2
2はエミッタコーン支持電極下層、23はエミッタコー
ン支持電極上層、24はエミッタコーン、24aはエミ
ッタコーン先端部、25は絶縁層、26はゲート電極、
27は穴、28は隙間、29は段差、30は空間、31
はエミッタコーン支持部である。
【0040】絶縁基板21上にエミッタコーン支持電極
下層22及びエミッタコーン支持電極上層23が形成さ
れており、さらに、その上に多数の円錐形状のエミッタ
コーン24が形成されている。エミッタコーン支持電極
上層23上には、絶縁層25を挟んでゲート電極26が
形成されており、さらにエミッタコーン24を囲むよう
に円筒状の穴27が形成されている。
【0041】エミッタコーン支持電極下層22及びエミ
ッタコーン支持電極上層23は、その上に形成されてい
るエミッタコーン毎に隙間28で分離されており、さら
にエミッタコーン支持電極下層22の下部の絶縁基板2
1には段差29が、エミッタコーン支持電極上層23の
上部の絶縁層25には空間30がそれぞれ設けられてお
り、これにより、エミッタコーン支持部31が形成され
る。エミッタコーン支持電極下層22は、エミッタコー
ン支持電極上層23に比較して熱膨張率の小さい薄膜で
構成される。エミッタコーン支持電極上層23は、その
上部に電子放出させるエミッタコーンを形成する電極で
あるため、導電性の材料で形成し、エミッタコーンから
の電子放出にともなう過電流によりエミッタコーンが破
壊する以前にエミッタコーン支持部の温度が上昇し、変
形が起こるように構成する。
【0042】本実施例では、前述の例と同様に、エミッ
タコーン支持電極上層23及びエミッタコーン支持電極
下層22をニッケル及びタングステンの組み合わせと
し、さらにエミッタコーン支持部の断面積をエミッタコ
ーン底面部に比較して1/3程度の大きさで構成した。
なお、エミッタコーン支持電極下層22は、導電性であ
る必要はなく、例えば、エミッタコーン支持電極上層2
3をアルミニウム、エミッタコーン支持電極下層22を
酸化アルミニウムで構成する等、エミッタコーン支持電
極上層23あるいは絶縁基板21に対しての付着性,熱
膨張率の差等を考慮して選定すればよい。
【0043】本実施例において、基板に絶縁基板を用い
たが、これに限るものではなく、低抵抗シリコン基板や
金属基板等の導電性の基板を用いた構成としてもよい。
また、エミッタコーン支持部は、エミッタコーン支持電
極下層及びエミッタコーン支持電極上層の2層構造とな
っているが、3層以上の構造としてもよい。各電極層間
にバッファ層等を形成し、各層間の付着力やエミッタコ
ーン支持部の機械的強度の向上等が図れる。
【0044】図8(a)〜(d)は、本発明の電界放出
型電子源の作製方法を説明するための工程図で、図中、
22aはエミッタコーン支持電極下層材料、23aはエ
ミッタコーン支持電極上層材料、25aは絶縁層材料、
26aはゲート電極材料で、その他、図7と同じ作用を
する部分は同一の符号を付してある。
【0045】絶縁基板21上にエミッタコーン支持電極
下層材料22a及びエミッタコーン支持電極上層材料2
3aを順次スパッタリング法で製膜する。次に、フォト
リソ工程によりエミッタコーン支持部31,隙間28等
の形状のパターニングを行い、RIE(Reactive Ion
Etching)法を用いたエミッタコーン支持電極上層2
3a及びエミッタコーン支持電極下層22aのエッチン
グ加工により、図8(a)に示す状態とする。その後、
絶縁層材料25a及びゲート電極材料26aを順次製膜
する。次に、フォトリソ工程によりエミッタコーンを作
製する箇所に円形のパターニングを行った後、ゲート電
極材料26a及び絶縁層材料25aのエッチングを行
い、円筒状の穴27を形成することで、図8(b)に示
す状態となる。円筒状の穴27に対して前述のシー・エ
ー・スピント(C.A.Spindt)らの発表により、公知
の方法を用いてエミッタコーン24を作製する。
【0046】すなわち、基板を回転させながら斜めから
の真空蒸着法による製膜を行い、エッチング除去層を形
成した後、エミッタコーン支持電極上層23上にエミッ
タコーン材料を基板と垂直方向からの真空蒸着法により
コーン形状に堆積させてエミッタコーン24を作製し、
その後、エッチング除去層上に堆積した不要なエミッタ
コーン材料をエッチング除去層ごと除去することで、エ
ミッタコーンを作製する。以上により、図8(c)に示
す状態となる。この後、ウエットエッチング法により、
絶縁層材料25aを円筒状の穴27からエッチング加工
し、空間30を形成するとともに、絶縁基板21をエミ
ッタコーン支持電極上層23及びエミッタコーン支持電
極下層22に設けられた隙間28からエッチング加工
し、絶縁基板の段差29を形成し、図8(d)に示した
目的の電子源構造を得る。
【0047】ここで、エミッタコーン支持電極下層材料
及びエミッタコーン支持電極上層材料の製膜にスパッタ
リング法を用いたが、使用する材料にあわせて電子ビー
ム真空蒸着法やCVD法等、他の製膜方法を用いても差
し支えない。また、エミッタコーン支持電極下層及びエ
ミッタコーン支持電極上層のエッチングにRIE法を用
いたが、これに限るものではなく、使用する材料によっ
てはウエットエッチング法を用いることにより、製造プ
ロセスの簡便化が図れる。
【0048】本発明の構成において、エミッタ電極に対
してゲート電極に電圧を印加すると、エミッタコーン先
端部24aより電子放出を開始し、さらに印加電圧を増
加させると、急激に放出電流量が増加する。その後、放
出電流量がある程度大きくなると、印加電圧に対しての
放出電流量の変化が少なくなり、広い印加電圧範囲にお
いて、エミッタコーンの破壊が起きる放出電流量である
最大放出電流Imaxに近い値を維持する。エミッタコー
ンからの放出電流量が大きくなると、エミッタコーン支
持部を流れる電流量が大きくなり、エミッタコーン支持
部の温度が上昇する。エミッタコーン支持部を形成して
いるエミッタコーン支持電極上層に比較してエミッタコ
ーン支持電極下層の熱膨張率が小さいことから、エミッ
タコーン支持部は基板に対して下方向に変形する。
【0049】この変形により、エミッタコーン先端部2
4aとゲート電極26の距離が増大し、エミッタコーン
先端部近傍の電界が小さくなるため、エミッタコーンか
らの放出電流量を抑制する方向に働く。このような関係
にあるため、広い印加電圧範囲でエミッタコーン支持部
の変形を保つのに十分な電流に相当する放出電流量が得
られるとともに、エミッタコーンの破壊に対する耐久性
が向上する。本実施例の電界放出型電子源の構造は、前
述の二つの実施例に比較して構造的に製造が複雑となる
が、基板に対して垂直方向への電子放出を必要とする場
合には、本実施例の構造が好ましい。
【0050】本実施例の構造は、前述の二つの実施例の
構造と異なり、エミッタの変形を利用したものではな
く、電子放出部支持部材となるエミッタ支持部に流れる
電流によるエミッタ支持部の変形を利用したものである
ため、電子放出部の形状は基本的に限定されない。コー
ン型の電子放出部をもつ構成の他に、例えば、円柱の先
端に薄い円盤形状をもつエミッタディスクをエミッタコ
ーンの代わりに電子放出部に用いる等、種々の電子放出
部と組み合わせて構成することができる。
【0051】以上の実施例で用いられる材料の膨張率
(線膨張率)は、以下の表1のとおりである。なお、値
はすべてバルクの値である。
【0052】
【表1】
【0053】
【0054】
【0055】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によると、以下のような効果がある。(1)基 板上に形成されたエミッタ電極と、エミッタ電
極と電気的に接続された電子放出部であるエミッタコー
ンと、エミッタコーン先端部を囲むような開口部を持つ
ゲート電極とからなり、前記エミッタコーンが熱膨張率
の異なる少なくとも2層の構造からなる片持梁のエミッ
タコーン支持電極上に形成されているため、エミッタ電
極・ゲート電極間に電界放出に必要な高電界を発生させ
るのに十分な電圧を印加すると、エミッタコーン先端部
からの電子放出を開始し、さらに印加電圧を増加させる
と、急激に放出電流量が増加し、その後、エミッタコー
ンからの電子放出による過電流でエミッタコーン支持電
極部の温度が上昇すると、熱膨張によりエミッタコーン
支持電極部が変形し、エミッタコーン先端部とゲート電
極との距離を増加させる。これにより、エミッタコーン
先端部の電界が減少し、エミッタコーンからの電子放出
量が減少し、過電流によるエミッタコーンの破壊が防止
され、耐久性が向上する。 ()さらに、熱膨張によるエミッタの変形あるいはエ
ミッタコーン支持電極部の変形が起こるのは、過電流で
エミッタ部あるいはエミッタコーン支持電極部の温度が
上昇したときであるため、温度上昇が発生するまでの印
加電圧範囲は通常のエミッタとほぼ同様の特性をもち、
さらに、それ以上の広い印加電圧範囲では限界放出電流
に近い電流の電子放出が得られる。そのため、製造上の
ばらつきにより、電子放出開始電圧が異なる複数のエミ
ッタ部をアレイ状に配置して並列に駆動した場合におい
ても、エミッタ部の動作状態が均一化させ、アレイを構
成する多くのエミッタ部から最大放出電流量に近い電子
放出を得ることができ、エミッタアレイ全体での電子放
出量の増大が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】界放出型電子源の一例を説明するための斜視
図である。
【図2】図1におけるA−A′断面拡大図である。
【図3】図1に示した電界放出型電子源の動作を説明す
るための図である。
【図4】界放出型電子源の他の例を説明するための斜
視図である。
【図5】図4におけるB−B′断面拡大図である。
【図6】本発明による電界放出型電子源の実施例を説明
するための斜視図である。
【図7】図6における部分拡大上面図及びC−C′断面
拡大図である。
【図8】本発明の電界放出型電子源の作製方法を説明す
るための工程図である。
【図9】従来の電界放出型電子源の概略を示す斜視図で
ある。
【図10】図9におけるD−D′断面拡大図である。
【図11】従来の他の電界放出型電子源の概略を示す斜
視図である。
【図12】図11における電界放出型電子源の作製方法
を説明するための工程図である。
【図13】従来の他の電界放出型電子源の動作を説明す
るための図である。
【符号の説明】
1…エミッタ電極、2…絶縁基板、3…エミッタ部、3
a…エミッタ先端部、4…ゲート電極、5…段差、6…
エミッタ下層、7…エミッタ上層、11…エミッタ電
極、12…絶縁基板、13…エミッタ部、13a…エミ
ッタ先端部、14…ゲート電極、15…段差、16…エ
ミッタ下層、17…エミッタ上層、21…絶縁基板、2
2…エミッタコーン支持電極下層、22a…エミッタコ
ーン支持電極下層材料、23…エミッタコーン支持電極
上層、23a…エミッタコーン支持電極上層材料、24
…エミッタコーン、24a…エミッタコーン先端部、2
5…絶縁層、25a…絶縁層材料、26…ゲート電極、
26a…ゲート電極材料、27…穴、28…隙間、29
…段差、30…空間、31…エミッタコーン支持部。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁基板上に形成されたエミッタ電極
    と、該エミッタ電極と電気的に接続された電子放出部で
    あるエミッタコーンと、該エミッタコーンの先端部を囲
    むような開口部を有するゲート電極とからなる電界放出
    型電子源であって、前記エミッタコーンが片持梁のエミ
    ッタコーン支持電極上に形成されており、該エミッタコ
    ーン支持電極の前記絶縁基板側に、該エミッタコーン支
    持電極の熱膨張率と異なる熱膨張率の薄膜層が形成され
    ていることを特徴とする電界放出型電子源。
JP23513594A 1994-09-29 1994-09-29 電界放出型電子源 Expired - Fee Related JP3156903B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23513594A JP3156903B2 (ja) 1994-09-29 1994-09-29 電界放出型電子源

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23513594A JP3156903B2 (ja) 1994-09-29 1994-09-29 電界放出型電子源

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH08102246A JPH08102246A (ja) 1996-04-16
JP3156903B2 true JP3156903B2 (ja) 2001-04-16

Family

ID=16981581

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP23513594A Expired - Fee Related JP3156903B2 (ja) 1994-09-29 1994-09-29 電界放出型電子源

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3156903B2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3079994B2 (ja) * 1996-03-27 2000-08-21 日本電気株式会社 真空マイクロデバイス
KR100697515B1 (ko) * 2001-01-03 2007-03-20 엘지전자 주식회사 탄소나노튜브를 이용한 전계방출형 표시소자 및 그 제조방법
JP3703459B2 (ja) 2003-03-07 2005-10-05 キヤノン株式会社 電子放出素子、電子源、画像表示装置
KR20050041726A (ko) * 2003-10-31 2005-05-04 삼성에스디아이 주식회사 전계 방출 표시소자와 이의 제조 방법
KR20050049842A (ko) 2003-11-24 2005-05-27 삼성에스디아이 주식회사 전계 방출 표시장치

Also Published As

Publication number Publication date
JPH08102246A (ja) 1996-04-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5493173A (en) Field emission cold cathode and method for manufacturing the same
US5817201A (en) Method of fabricating a field emission device
KR100243990B1 (ko) 전계방출 캐소드와 그 제조방법
US5969467A (en) Field emission cathode and cleaning method therefor
US5717278A (en) Field emission device and method for fabricating it
JP3156903B2 (ja) 電界放出型電子源
JPH1031954A (ja) 電界放出素子およびその製造方法
JP2002083555A (ja) セルフアライメント型電子源デバイス
JP3266503B2 (ja) 側面電界放出素子のための最適ゲート制御設計及び製作方法
JPH06162919A (ja) 電界放出冷陰極素子
JP2737618B2 (ja) 電界放出形電子源
JP2950689B2 (ja) 電界放出型電子源
US5650689A (en) Vacuum airtight device having NbN electrode structure incorporated therein
JPH09270229A (ja) 電界放射型電子源
EP0569671A1 (en) Field emission cold cathode and method for manufacturing the same
JPH0574327A (ja) 電子放出素子
JP3086445B2 (ja) 電界放出素子の形成方法
JP3097523B2 (ja) 電界放射型素子の製造方法
JP3184890B2 (ja) 電子放出素子及びその製造方法
JP2984308B2 (ja) 電界放出電子エミッタ
JP3097522B2 (ja) 電界放射型素子の製造方法
JP3595821B2 (ja) 冷電子放出素子及びその製造方法
JP3097521B2 (ja) 電界放射型素子の製造方法
KR100434533B1 (ko) 필드 에미터 어레이의 제조방법
JP3158400B2 (ja) 電界放射冷陰極の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080209

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090209

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100209

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100209

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110209

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120209

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120209

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130209

Year of fee payment: 12

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees