JP3156549U - 防犯錠 - Google Patents

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Abstract

【課題】マンション等の開き戸に後付けの補助錠として使用する防犯錠において、施錠部材の施錠機構を鍵を用いずに施錠及び開錠を行うことができるようにした防犯錠を提供する。【解決手段】開き戸の戸枠側に、開き戸の開き方向に突出する施錠部材保持片を取り付け、この施錠部材保持片に施錠部材を装着し、この施錠部材を開き戸に当接させることにより施錠を行う防犯錠において、施錠部材の施錠機構にダイヤル式施錠機構を用いる。【選択図】図1

Description

本考案は、例えば、マンション等の開き戸に後付けの補助錠として使用する防犯錠に関し、特に、鍵を不要にした防犯錠に関するものである。
近年、ピッキングによる盗難対策として、マンション等の開き戸に後付けの防犯錠が設置される機会が多くなっている。
この種の防犯錠の1つとして、開き戸の戸枠側に、開き戸の開き方向に突出する施錠部材保持片を取り付け、この施錠部材保持片に施錠部材を装着し、この施錠部材を開き戸に外側から当接させることにより施錠を行う防犯錠が知られている(例えば、特許文献1〜2参照)。
特開平9−100665号公報 特開2004−204467号公報
ところで、上記従来の防犯錠においては、施錠部材の施錠機構に施錠及び開錠を鍵によって行う施錠機構を用いるようにしているため、使用する鍵の数が多くなり、取り扱いが面倒になるという問題があった。
また、例えば、空きマンションの管理を行う場合には、防犯錠のみで施錠することも行われているが、複数の担当者がそれぞれ鍵を持ち歩く必要があり、鍵の管理に手数を要するという問題があった。
本考案は、上記従来の施錠及び開錠を鍵によって行う施錠機構を用いた防犯錠の有する問題点に鑑み、マンション等の開き戸に後付けの補助錠として使用する防犯錠において、施錠部材の施錠機構を鍵を用いずに施錠及び開錠を行うことができるようにした防犯錠を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本考案の防犯錠は、開き戸の戸枠側に、開き戸の開き方向に突出する施錠部材保持片を取り付け、該施錠部材保持片に施錠部材を装着し、該施錠部材を開き戸に当接させることにより施錠を行う防犯錠において、前記施錠部材の施錠機構にダイヤル式施錠機構を用いたことを特徴とする。
この場合において、施錠部材に施錠部材保持片を挿入するスリット状の穴を形成し、該スリット状の穴の奥部に、施錠部材保持片に形成した嵌合穴に嵌合することによって施錠を行うラッチボールを配設し、該ラッチボールを嵌合穴に嵌合する施錠位置と嵌合穴から離脱する開錠位置とに選択的に位置させることができるようにするラッチボール操作片を設け、該ラッチボール操作片とダイヤル式施錠機構との間に、ダイヤル式施錠機構を開錠状態としたときにラッチボール操作片を可動にするカム片を介在させるようにすることができる。
本考案の防犯錠によれば、施錠部材の施錠機構にダイヤル式施錠機構を用いることにより、マンション等の開き戸に後付けの補助錠として使用する防犯錠において、施錠部材の施錠機構を鍵を用いずに施錠及び開錠を行うことができ、鍵の取り扱いや管理の問題を解消することができる。
また、施錠部材に施錠部材保持片を挿入するスリット状の穴を形成し、該スリット状の穴の奥部に、施錠部材保持片に形成した嵌合穴に嵌合することによって施錠を行うラッチボールを配設し、該ラッチボールを嵌合穴に嵌合する施錠位置と嵌合穴から離脱する開錠位置とに選択的に位置させることができるようにするラッチボール操作片を設け、該ラッチボール操作片とダイヤル式施錠機構との間に、ダイヤル式施錠機構を開錠状態としたときにラッチボール操作片を可動にするカム片を介在させ、ダイヤル式施錠機構によるラッチボールの動作の制御を、カム片及びラッチボール操作片を介して行うようにしているので、ダイヤル式施錠機構の操作の安定性を向上することができる。
本考案の防犯錠の第1実施例を示し、(a)は正面図、(b)は底面図、(c)は側面図である。 同防犯錠の(a)は施錠時の状態を、(b)は開錠時の状態を示す。 同防犯錠の施錠部材保持片を示し、(a)は平面図、(b)は側面図である。 (a)は同防犯錠の施錠部材保持片を戸枠に取り付けた状態を、(b)は施錠部材保持片に施錠部材を装着した状態を示す。 本考案の防犯錠の第2実施例の(a)は施錠時の状態を、(b)は開錠時の状態を示す。
以下、本考案の防犯錠の実施の形態を、図面に基づいて説明する。
図1〜図4に、本考案の防犯錠の第1実施例を示す。
この防犯錠は、開き戸1の戸枠2側に、開き戸1の開き方向に突出する施錠部材保持片3を取り付け、この施錠部材保持片3に施錠部材4を装着し、この施錠部材4を開き戸1に当接させることにより施錠を行う防犯錠において、施錠部材4の施錠機構にダイヤル式施錠機構41を用いるようにしたものである。
施錠部材保持片3は、図3〜図4に示すように、クランプ機構31を介して戸枠2に取り付けられるようにしている。
クランプ機構31は、施錠部材保持片本体30に回動可能に枢支したねじボルト31aに挟持片31bを螺合させており、これにより、ねじボルト31aを軸方向に出没させることなく挟持片31bのみを移動させ、施錠部材保持片本体30を戸枠2に固定できるようにしている。
また、施錠部材保持片3の開き戸1の開き方向に突出する部分32には、後述の施錠部材4のラッチボール43が嵌合する嵌合穴33を形成するようにする。
施錠部材保持片3に装着される施錠部材4の施錠機構に用いるダイヤル式施錠機構41は、図1〜図2に示すように、数字を周面に刻印した複数の回転リングを備え、特定の数字の組み合わせで開錠状態となる従来汎用されている施錠機構を採用することができる。
この場合、必要に応じて、開錠状態となる数字の組み合わせをユーザー側で変更できるように構成することもできる。
また、施錠部材4には、施錠部材保持片3の開き戸1の開き方向に突出する部分32を挿入するスリット状の穴42を形成し、このスリット状の穴42の奥部に、施錠部材保持片3に形成した嵌合穴33に嵌合することによって施錠を行うラッチボール43を配設し、このラッチボール43を嵌合穴33に嵌合する施錠位置(図2(a))と嵌合穴33から離脱する開錠位置(図2(b))とに選択的に位置させることができるようにするラッチボール操作片44を設け、このラッチボール操作片44とダイヤル式施錠機構41との間に、ダイヤル式施錠機構41を開錠状態としたときにラッチボール操作片44を可動にするカム片45を介在させるようにしている。
カム片45は、基端部側がダイヤル式施錠機構41に当接するように付勢して配設することにより、施錠位置(図2(a))では、カム片45の先端側がラッチボール操作片44に形成された切欠部44aに嵌入して、ラッチボール操作片44が不動となる(回動できない)ようにしている。
この状態では、ラッチボール操作片44の凸状のラッチボール操作面44b1がラッチボール43に当接し、ラッチボール43が嵌合穴33に嵌合した施錠状態となる。
一方、開錠位置(図2(b))では、カム片45の先端側がラッチボール操作片44に形成された切欠部44aから離脱して、ラッチボール操作片44が可動となる(回動できる)ようにしている。
この状態では、ラッチボール操作片44の凹状のラッチボール操作面44b2がラッチボール43に当接し、ラッチボール43が嵌合穴33から離脱できる施錠状態となる。
このように、ダイヤル式施錠機構41によるラッチボール43の動作の制御を、カム片45及びラッチボール操作片43を介して行うようにすることにより、ダイヤル式施錠機構41の操作の安定性を向上することができるが、機構を簡略化するために、カム片によって、直接ラッチボール43の動作の制御を行うように構成することもできる。
また、施錠部材4には、裏面にマグネットシート46を配設するようにしている。
このマグネットシート46は、施錠部材4が開き戸1に当接した際に、開き戸1の表面を傷つけることがないように、柔軟性を有する材料で構成することが望ましい。
そして、マグネットシート46を配設することにより、施錠部材4を常に開き戸1に固定されたままとすることが可能となり、これにより、不正侵入者は在宅か不在かを判断することができないため、防犯効果を向上させることができる。
また、施錠部材4が施錠部材保持片3の挿入位置で開き戸1に固定されることから、開き戸1を閉めた際に自動的に施錠部材4が施錠部材保持片3に装着されることになり、これにより、手による施錠部材4の装着作業を省略し、通常の1ドア・ツーロックの感覚で簡単に使用することができる。
また、開き戸1を長期的に使用する開き戸1の重さで施錠位置が変動することになるが、施錠部材4をマグネットシート46により開き戸1に上下方向及び水平方向に移動可能に固定することにより、施錠部材4と施錠部材保持片3の位置が多少ずれたとしても、施錠部材4が自動的に移動してその位置を保持することができ、これにより、使用者は常に調子よくこの防犯錠を使用することができる。
この防犯錠によれば、施錠部材4の施錠機構にダイヤル式施錠機構41を用いることにより、マンション等の開き戸1に後付けの補助錠として使用する防犯錠において、施錠部材4の施錠機構を鍵を用いずに施錠及び開錠を行うことができ、鍵の取り扱いや管理の問題を解消することができる。
図5に、本考案の防犯錠の第2実施例を示す。
この防犯錠は、ラッチボール操作片44を、上記第1実施例の防犯錠のような回動式ではなく、押下式として構成するようにしている。
そして、施錠位置(図5(a))では、カム片45の先端側がラッチボール操作片44に形成された凸部44cに当接して、ラッチボール操作片44が不動となる(押下できない)ようにしている。
この状態では、ラッチボール操作片44の凸状のラッチボール操作面44d1がラッチボール43に当接し、ラッチボール43が嵌合穴33に嵌合した施錠状態となる。
一方、開錠位置(図5(b))では、カム片45の先端側がラッチボール操作片44に形成された凸部44cから外れて、ラッチボール操作片44が可動となる(押下できる)ようにしている。
この状態では、ラッチボール操作片44の凹状のラッチボール操作面44d2がラッチボール43に当接し、ラッチボール43が嵌合穴33から離脱できる施錠状態となる。
なお、ラッチボール操作片44の操作部は、本実施例においては、施錠部材4の上面に突出させるようにしているが、施錠部材4の表面又は側面に突出させるようにすることもできる。
また、本実施例の防犯錠のその他の構成及び作用は、上記第1実施例の防犯錠と同様である。
以上、本考案の防犯錠について、複数の実施例に基づいて説明したが、本考案は上記実施例に記載した構成に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において適宜その構成を変更することができるものである。
本考案の防犯錠は、マンション等の開き戸に後付けの補助錠として使用する防犯錠において、施錠部材の施錠機構を鍵を用いずに施錠及び開錠を行うことができることから、後付けの防犯錠の用途に好適に用いることができるほか、例えば、空きマンションの管理を行う場合の用途等に広く用いることができる。
1 開き戸
2 戸枠
3 施錠部材保持片
30 施錠部材保持片本体
31 クランプ機構
31a ねじボルト
31b 挟持片
32 突出する部分
33 嵌合穴
4 施錠部材
41 ダイヤル式施錠機構
42 スリット状の穴
43 ラッチボール
44 ラッチボール操作片
45 カム片
46 マグネットシート

Claims (2)

  1. 開き戸の戸枠側に、開き戸の開き方向に突出する施錠部材保持片を取り付け、該施錠部材保持片に施錠部材を装着し、該施錠部材を開き戸に当接させることにより施錠を行う防犯錠において、前記施錠部材の施錠機構にダイヤル式施錠機構を用いたことを特徴とする防犯錠。
  2. 施錠部材に施錠部材保持片を挿入するスリット状の穴を形成し、該スリット状の穴の奥部に、施錠部材保持片に形成した嵌合穴に嵌合することによって施錠を行うラッチボールを配設し、該ラッチボールを嵌合穴に嵌合する施錠位置と嵌合穴から離脱する開錠位置とに選択的に位置させることができるようにするラッチボール操作片を設け、該ラッチボール操作片とダイヤル式施錠機構との間に、ダイヤル式施錠機構を開錠状態としたときにラッチボール操作片を可動にするカム片を介在させたことを特徴とする請求項1記載の防犯錠。
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