JP3155754B2 - ドラム状電子写真感光体 - Google Patents

ドラム状電子写真感光体

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、接着剤を用いて他の部材と接着されるポリ
アセタール樹脂成形品をドラムフランジまたはドラムギ
ヤとして有する、複写機、プリンターおよびファクシミ
リなどの電子写真応用機器に使用されるドラム状電子写
真感光体に関する。
〔従来の技術〕
従来、ポリアセタール樹脂は耐疲労性、耐クリープ特
性、耐摩耗性、成形性、寸法安定性の点から、ギヤ、ベ
アリング、ローラーなどの機構部品に用いられている。
ポリアセタール樹脂成形品の他部材との接合には、ネ
ジ止め、かしめ、超音波溶着、熱接着などの方法が用い
られている。
〔発明が解決しようとしている課題〕
従来、ポリアセタール樹脂は耐薬品性が良く、接着剤
を用いた接着で十分な接着力が得られないため、接着強
度を必要とされる機構部品には使用されていなかった。
例えば、ドラム状電子写真感光体は、感光ドラムの両
端に、該感光ドラムを回転させるためのドラムフランジ
およびドラムギヤを接着剤を使用して接着して製造され
ている。この場合、ドラムギヤおよびギヤフランジに高
回転トルクがかかるため感光ドラムとの間に高い接着力
が必要であり、ドラムフランジおよびドラムギヤの材料
として感光ドラムの支持体のアルミニウムと接着可能な
ポリカーボネート樹脂が用いられている。
本発明は、上記問題点を解決するためになされたもの
で、接着剤による接着が可能なアセタール樹脂成形品を
ドラムフランジまたはドラムギヤとして有するドラム状
電子写真感光体を提供することを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
すなわち、本発明は、感光ドラムの少なくとも一端に
ドラムフランジまたはドラムギヤを有するドラム状電子
写真感光体において、該ドラムフランジまたはドラムギ
ヤがエチレン−酢酸ビニル共重合樹脂を5〜40重量%含
有するポリアセタール樹脂で形成され、該感光ドラムに
接着剤により接着されていることを特徴とするドラム状
電子写真感光体である。
以下、本発明をドラム状電子写真感光体の実施例をも
とに詳細に説明する。
ドラムフランジまたはドラムギヤに用いるポリアセタ
ール樹脂は、次式で示されるホモポリマーあるいはコポ
リマーのいずれでもかまわない。
ホモポリマー CH2−O コポリマー CH2−On1Xn2CH2−On3X−n4 (ただしXは−C−C結合をもつコモノマー) ポリアセタール樹脂は、単体では瞬間接着剤、嫌気性
接着剤、エポキシ樹脂接着剤などの接着剤を用いて、感
光ドラムの支持体であるアルミ製ドラムと接着すること
は難しい。
本発明者は、ポリアセタール樹脂とエチレン−酢酸ビ
ニル共重合樹脂とを組み合せることにより、接着剤によ
り接着性の良いポリアセタール樹脂が得られることを見
出し、ドラム状電子写真感光体のドラムフランジまたは
ドラムギヤ用途に使用できることを確認し、本発明に到
達したものである。
ポリアセタール樹脂にエチレン−酢酸ビニル共重合樹
脂を混合することにより、ポリアセタール樹脂は接着性
を発現するが、安定した接着性を得るために、本発明に
おいては、エチレン−酢酸ビニル共重合樹脂を5〜40重
量%、好ましくは10〜30重量%の割合で混合する。ポリ
アセタール樹脂中のエチレン−酢酸ビニル共重合樹脂の
割合が5重量%未満では、接着力が低下する傾向にあ
り、また接着力のバラツキを生じやすい。一方、40重量
%を越える場合では成形加工中、たとえば押出成形、射
出成形、圧縮成形において、ポリアセタール樹脂中のエ
チレン−酢酸ビニル共重合樹脂の熱分解が起こりやす
く、いわゆる「焼け」による変色を生じやすくなる。
また、用いられるエチレン−酢酸ビニル共重合体は、
酢酸ビニル単位の含有量が10重量%〜35重量%の成形加
工用樹脂を用いることが好ましい。
ポリアセタール樹脂とエチレン−酢酸ビニル共重合樹
脂の混合方法は、通常のコンパウンデイング方法を用い
ることができ、例えばペレツトを容器回転型混合機で均
一にドライブレンドした後、スクリユー押出機により溶
融混練し、ペレツト化する方法を用いることができる。
混合時に相溶化剤や安定剤を添加してもかまわない。
本発明における感光ドラムとドラムフランジおよびド
ラムギヤの接着に用いる接着剤は、各種接着剤を使用す
ることができるが、アルミニウムとの接着力が良好で生
産性、およびプライマーが必要ない点から瞬間接着剤を
用いることが好ましい。瞬間接着剤は2−シアノアクリ
ル酸エステルを主成分としたものを用いることが好まし
い。
感光ドラムとドラムフランジおよびドラムギヤの接着
方法は、感光ドラムの内面の接着部に接着剤をスプレー
やデイスペンサーにより全周にわたって均一に塗布した
後、ドラムフランジおよびドラムギヤを接着することに
より行うことができる。また、ドラムフランジおよびド
ラムギヤの接着部に全周にわたって均一に接着剤を塗布
した後、感光ドラムと接着することもできる。
〔実施例1〕 ポリアセタール樹脂(商品名「ジユラコンM90−0
2」、ポリプラスチツク(株)製、コポリマー)ペレツ
ト70重量部に対し、エチレン−酢酸ビニル共重合樹脂ペ
レツト(商品名「エバフレツクスP−2807」、三井・デ
ユポンポリケミカル(株)製、酢酸ビニル含有量28重量
%)30重量部をタンブラーにてドライブレンドした後、
単軸押出機にて溶融混練しペレツト化した。押出し条件
は、ダイヘツド温度180℃、シリンダー温度前部180℃、
中間部170℃、後部150℃、ダイ口径2mm、スクリユー回
転数60rpm、スクリユー径30mmであった。
このようにしてペレツト化したエチレン−酢酸ビニル
共重合樹脂含有ポリアセタール樹脂を用いてドラムフラ
ンジを射出成形により成形した。
成形条件は、ノズル温度200℃、シリンダー温度;先
端部180℃、中間部170℃、後部160℃、射出圧力800kg/c
m2、金型温度;キヤビ60℃、コア60℃であった。
得られたドラムフランジを感光ドラム(支持部材アル
ミニウム引抜き管内径28.5mm、長さ260.5mm)と瞬間接
着剤(商品名「アロンアルフア401」東亜合成化学工業
(株)製)を用いて接着し、48時間、室温に保存して瞬
間接着剤を完全硬化させた。
本感光体のドラムフランジの接着破壊トルクを測定し
たところ、180kg−cmで接着破壊が発生した。接着破壊
部を観察したところドラムフランジの破壊と接着剤の破
壊が同時に起こる混合破壊であった。
〔実施例2〕 ポリアセタール樹脂(商品名「テナツク5010」、旭化
成工業(製)、ホモポリマー)70重量部に対しエチレン
−酢酸ビニル共重合樹脂(商品名「エバフレツクスP−
2807」、三井・デユポンポリケミカル(株)製)30重量
部を混合し、実施例1と同様の方法でドラムフランジを
作製し、感光ドラムと接着した。
本感光体のドラムフランジの接着破壊トルクを測定し
たところ、165kg−cmで接着破壊が生じた。接着破壊部
を観察したところドラムフランジの破壊と接着剤の破壊
が同時に起こる混合破壊であった。
〔実施例3〕 ポリアセタール樹脂(商品名「ジユラコンM90−0
2」、ポリプラスチツク(株)製)80重量部に対しエチ
レン−酢酸ビニル共重合樹脂(商品名「エバフレツクス
P−2807」、三井・デユポンポリケミカル(株)製)20
重量部を混合し、実施例1と同様の方法でドラムフラン
ジを作製し、感光ドラムと接着した。
本感光体のドラムフランジの接着破壊トルクを測定し
たところ、152kg−cmで接着破壊が生じた。接着破壊部
を観察したところドラムフランジの破壊と接着剤の破壊
が同時に起こる混合破壊であった。
〔実施例4〕 ポリアセタール樹脂(商品名「ジユラコンM90−0
2」、ポリプラスチツク(株)製)90重量部に対し、エ
チレン−酢酸ビニル共重合樹脂(商品名「エバフレツク
スP−2807」、三井・デユポンポリケミカル(株))10
重量部を混合し、実施例1と同様の方法でドラムフラン
ジを作製し、感光ドラムと接着した。
本感光体のドラムフランジの接着破壊トルクを測定し
たところ141kg−cmで接着破壊が生じた。接着破壊部を
観察したところドラムフランジの破壊と接着剤の破壊が
同時に起こる混合破壊であった。
〔実施例5〕 ポリアセタール樹脂(商品名「ジユラコンM90−0
2」、ポリプラスチツク(株)製)95重量部に対し、エ
チレン−酢酸ビニル共重合樹脂(商品名「エバフレツク
スP−2807」、三井・デユポンポリケミカル(株)製)
5重量部を混合し、実施例1と同様の方法でドラムフラ
ンジを作製し、感光ドラムと接着した。
本感光体のドラムフランジの接着破壊トルクを測定し
たところ、72kg−cmで接着破壊が生じた。接着破壊部を
観察したところドラムフランジの破壊と接着剤の破壊が
同時に起こる混合破壊であった。
〔比較例1〕 ポリアセタール樹脂(商品名「ジユラコンM90−0
2」、ポリプラスチツク(株)製)を成形材料としてド
ラムフランジを射出成形し(成形条件は実施例1と同
一)、実施例1と同様の方法で感光ドラムと接着した。
本感光体のドラムフランジの接着破壊トルクを測定し
たところ、55kg−cmで接着破壊が発生した。接着破壊部
を観察したところドラムフランジと接着剤の界面で接着
破壊が起こる界面破壊であった。
〔比較例2〕 ポリアセタール樹脂(商品名「テナツク5010」、旭化
成工業(株)製)を成形材料としてドラムフランジを射
出成形し(成形条件は実施例1と同一)、実施例1と同
様の方法で感光ドラムと接着した。
本感光体のドラムフランジの接着破壊トルクを測定し
たところ、48kg−cmで接着破壊が発生した。接着破壊部
を観察したところドラムフランジと接着剤の界面で接着
破壊が起こる界面破壊であった。
〔比較例3〕 ポリカーボネート樹脂(商品名「ユーピロンLS203
0」、三菱瓦斯化学(株)製、フツ素樹脂粉末15重量%
含有)を成形材料としてドラムフランジを射出成形し
た。成形条件は、ノズル温度300℃、シリンダー温度;
前部300℃,中間部290℃、後部270℃、射出圧力1050kg/
cm2、金型温度;キヤビ85℃、コア85℃であった。得ら
れたドラムフランジを実施例1と同様の方法で感光ドラ
ムと接着した。
本感光体のドラムフランジの接着破壊トルクを測定し
たところ、140kg−cmで接着破壊が生じた。
上記実施例および比較例の結果を次表に示す。
〔発明の効果〕 本発明によれば、従来、接着剤を用いた接着に使用で
きなかったポリアセタール樹脂成形品を接着可能にし
た。
その結果、ドラム状電子写真感光体用のドラムギヤお
よびドラムフランジにポリカーボネート樹脂を使用して
いたが、本ポリアセタール樹脂を用いることにより、成
形温度(シリンダー温度、金型温度)を低くでき、生産
性、経済性の点でも有利である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を示す感光体の接着前の概略
的縦断面図であり、第2図は接着後の感光体の概略的縦
断面図を示す。 1……感光ドラム 2……接着剤 3……ドラムフランジ又はドラムギヤ
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−284254(JP,A) 特開 昭63−284253(JP,A) 特開 昭50−103556(JP,A) 特開 昭50−52165(JP,A) 特公 昭45−26231(JP,B1) 特公 昭43−22669(JP,B1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03G 21/00 G03G 15/00 C08L 59/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】感光ドラムの少なくとも一端にドラムフラ
    ンジまたはドラムギヤを有するドラム状電子写真感光体
    において、該ドラムフランジまたはドラムギヤがエチレ
    ン−酢酸ビニル共重合樹脂を5〜40重量%含有するポリ
    アセタール樹脂で形成され、該感光ドラムに接着剤によ
    り接着されていることを特徴とするドラム状電子写真感
    光体。
  2. 【請求項2】エチレン−酢酸ビニル共重合樹脂の割合が
    10〜30重量%である請求項1記載のドラム状電子写真感
    光体。
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