JP2001081259A - 消しゴム組成物 - Google Patents

消しゴム組成物

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JP2001081259A
JP2001081259A JP25631799A JP25631799A JP2001081259A JP 2001081259 A JP2001081259 A JP 2001081259A JP 25631799 A JP25631799 A JP 25631799A JP 25631799 A JP25631799 A JP 25631799A JP 2001081259 A JP2001081259 A JP 2001081259A
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eraser
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Kaoru Matsumoto
かおる 松本
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ブリードを起こさず、かつ弾性強度が優れる
と共に、高い消字率を有し、さらには環境ホルモン(内
分泌攪乱物質)として作用する可能性が指摘されている
従来のフタレート系可塑剤に代わる可塑剤を用いた消し
ゴム組成物を提供する。 【解決手段】 可塑剤として4,5−エポキシヘキサヒ
ドロフタル酸ジ−2−エチルヘキシル、基材樹脂として
塩化ビニル系樹脂を含有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は消しゴム組成物にお
いて、特に消字率が高く、弾性強度が優れている消しゴ
ム組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の消しゴム組成物は、基材成分の種
類により概ね大別することができ、例えば、基材成分と
して、樹脂を用いているプラスチック系消しゴム、ゴム
を用いているゴム系消しゴム、エラストマーを用いてい
るエラストマー系消しゴムなどが提供されている。ま
た、上記の基材成分として、例えばプラスチック系消し
ゴムの場合は熱可塑性樹脂、ゴム系消しゴムの場合は天
然ゴム等が用いられ、また基材成分以外の成分として
は、可塑剤、充填剤、安定剤、着色剤等が用いられてい
る。そして、従来の可塑剤としてはフタレート系可塑剤
が汎用されてきた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、フタレ
ート系可塑剤は、その分子量が小さいとブリードを起こ
しやすくなる一方、分子量が大きいと、基材成分、特に
基材樹脂との相溶性、可塑化能力が低下する問題があ
る。そのため、従来の例えばプラスチック系消しゴム組
成物では、可塑化能力が低下するが、ブリードが起こら
ないようにするため、分子量の高い可塑剤を用いてい
る。従って、従来のこの種の消しゴムは、可塑化能力が
低いため、弾性強度が低かった。すなわち、従来の消し
ゴム組成物の場合、ブリードの防止と、基材成分、特に
基材樹脂に対する可塑化の向上を同時に満足することが
困難であった。
【0004】また、フタレート系可塑剤としては、ジオ
クチルフタレート、ジヘキシルフタレートなどのフタル
酸エステルが代表的であるが、近年、フタル酸エステル
はいわゆる環境ホルモン(内分泌攪乱物質)として作用
する可能性が指摘されおり、プラスチック製品、特に食
器や食べ物用の包装容器や袋などでの使用が控えられる
傾向にある。かかる点で、消しゴムの場合も、フタレー
ト系可塑剤の使用を控えることが望ましいことから、こ
の環境ホルモン(内分泌攪乱物質)として作用する可能
性が指摘されている従来のフタレート系可塑剤に代わる
新たな可塑剤が望まれている。
【0005】本発明の目的は、ブリードを起こさず、か
つ弾性強度が優れている消しゴム組成物を提供するとこ
ろにある。本発明の他の目的は、ブリードを起こさず、
かつ弾性強度が優れると共に、高い消字率を有する消し
ゴム組成物を提供するところにある。本発明のさらに他
の目的は、上記目的に加え、さらに従来のフタレート系
可塑剤に代わって、環境ホルモン(内分泌攪乱物質)に
指摘されていない可塑剤を用いた消しゴム組成物を提供
するところにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは鋭意検討し
た結果、可塑剤として4,5−エポキシヘキサヒドロフ
タル酸ジ−2−エチルヘキシルを用いて消しゴムを調製
すると、可塑剤の基材成分に対する相溶性が良好で、か
つ可塑剤のブリードが起こらず、さらに消しゴムの弾性
強度及び消字率が優れていることを見出し本発明を完成
させた。
【0007】すなわち、本発明は、可塑剤として4,5
−エポキシヘキサヒドロフタル酸ジ−2−エチルヘキシ
ルを含有する消しゴム組成物である。
【0008】本発明では、可塑剤として4,5−エポキ
シヘキサヒドロフタル酸ジ−2−エチルヘキシルを用い
ているため、当該可塑剤は分子量が高くブリードが起こ
りにくい。また、基材成分、特に基材樹脂との相溶性も
高く、基材樹脂と容易に混合又は混練される。しかも、
この基材樹脂との相溶性が高いことから、この点でも可
塑剤のブリードは起こりにくい。
【0009】さらに、4,5−エポキシヘキサヒドロフ
タル酸ジ−2−エチルヘキシルを用いた消しゴム組成物
は弾性強度が優れている。これは可塑剤がエポキシ基を
分子内のシクロアルカン環のみに有することにより、可
塑剤の可塑化能力が高くなり、より強力に可塑化を行う
ことができるためと思われる。そのため、本発明の消し
ゴム組成物で構成された消しゴムは、強い力で擦過され
て用いられても破壊又は破損されにくく、使用時等の擦
過時における消しゴムの崩壊を抑制又は防止することが
できる。また、可塑剤の可塑化効率も優れており、可塑
化又はゲル化に要する時間を短縮することができるた
め、製造時の作業性を向上させることができる。
【0010】本発明における可塑剤は、ベンゼン環を持
つ従来のフタル酸エステルなどのフタレート系可塑剤で
はなく、ベンゼン環を持たない4,5−エポキシヘキサ
ヒドロフタル酸ジ−2−エチルヘキシルであり、ヘキサ
ヒドロフタレート系可塑剤である。従って、当該4,5
−エポキシヘキサヒドロフタル酸ジ−2−エチルヘキシ
ルは、フタル酸エステルのようにいわゆる環境ホルモン
(内分泌攪乱物質)として働く可能性は現在指摘されて
おらず、また、塩ビ衛生協議会(JHPA)のPLにも
登録(L−7127)されている物質である。
【0011】本発明の好適な態様としては、基材成分と
して塩化ビニル系樹脂が挙げられる。基材成分として塩
化ビニル系樹脂を用いた場合、可塑剤としての4,5−
エポキシヘキサヒドロフタル酸ジ−2−エチルヘキシル
はこの塩化ビニル系樹脂を強力に可塑化して、特にプラ
スチック系消しゴム組成物に優れた弾性強度を付与する
ことができる。
【0012】
【発明の実施の形態】(可塑剤)本発明では、可塑剤と
して下記式(1)で表される4,5−エポキシヘキサヒ
ドロフタル酸ジ−2−エチルヘキシルを用いている。
【化1】
【0013】4,5−エポキシヘキサヒドロフタル酸ジ
−2−エチルヘキシルは、既述した通りの優れた特性を
有しているだけでなく、耐熱性、耐光性も優れている。
また、フタレート系可塑剤(フタル酸ヘキシル、フタル
酸オクチルなどのフタル酸エステルなど)と比べて同等
以上の混和性、加工性、機械的性質を有している。
【0014】4,5−エポキシヘキサヒドロフタル酸ジ
−2−エチルヘキシルとしては、例えば、商品名「サン
ソサイザーE−PS」(新日本理化株式会社製)などが
挙げられる。
【0015】4,5−エポキシヘキサヒドロフタル酸ジ
−2−エチルヘキシルの使用量は、特に制限されず、例
えば、消しゴム組成物全量に対して20〜80重量%、
好ましくは30〜70重量%である。4,5−エポキシ
ヘキサヒドロフタル酸ジ−2−エチルヘキシルの使用量
が消しゴム組成物全量に対して20重量%より少ないと
消しゴムが硬くなり弾力性が低下し、一方、80重量%
より多いと消しゴムが脆くなり、ブリードが発生する場
合がある。
【0016】なお、4,5−エポキシヘキサヒドロフタ
ル酸ジ−2−エチルヘキシルは、その名前の通り、エポ
キシ基を有するヘキサヒドロフタル酸の2−エチルヘキ
シルエステルで、ヘキサヒドロフタル酸エステル化合物
であり、フタル酸エステル化合物とは異なる。
【0017】(基材成分)本発明では、基材成分とし
て、公知の基材樹脂、ゴム、エラストマーなどを用いる
ことができる。基材樹脂としては、例えば、熱可塑性樹
脂、熱硬化性樹脂、紫外線硬化性樹脂などを例示するこ
とができるが、中でも熱可塑性樹脂が好適である。熱可
塑性樹脂としては、例えば、ポリ塩化ビニル、塩化ビニ
ルと他の共重合性単量体との共重合体などの塩化ビニル
系樹脂、エチレン−酢酸ビニルなどの酢酸ビニル系樹
脂、ポリプロピレンなどのオレフィン系樹脂などを用い
ることができる。中でも基材樹脂としては、既述の通
り、塩化ビニル系樹脂、特にポリ塩化ビニルが好適であ
る。また、熱可塑性樹脂の中でも、ペースト成型が可能
な微粒子状態のものを好適に用いることができる。この
ような樹脂として、例えば、商品名「ゼストP21」
(新第一塩ビ株式会社製)などを例示できる。なお、基
材樹脂は単独で又は二種以上を組み合わせて使用でき
る。
【0018】ゴムとしては、例えば、天然ゴム(例え
ば、いわゆる生ゴムなど)、合成ゴム(例えば、スチレ
ン−ブタジエンゴム、アクリロニトリル−ブタジエンゴ
ム、ブチルゴムなど)を用いることができる。ゴムは単
独で又は二種以上組み合わせて使用できる。
【0019】エラストマーとしては、熱可塑性エラスト
マー、例えば、スチレン−ブタジエン−スチレン系エラ
ストマー、スチレン−イソプレン−スチレン系エラスト
マー、スチレン−エチレンブチレン−スチレン系エラス
トマーなどを用いることができる。エラストマーは単独
で又は二種以上組み合わせて使用できる。
【0020】基材成分の使用量は、特に制限されず、例
えば、消しゴム組成物全量に対して10〜70重量%、
好ましくは20〜50重量%である。基材成分の使用量
が消しゴム組成物全量に対して10重量%より少ないと
消しゴムが使用時に紙を引っ張ったり変形しやすくな
り、一方、70重量%より多いと硬くなり弾力性が低下
する。
【0021】また、本発明の消しゴム組成物、中でもプ
ラスチック系消しゴム組成物の場合は、適度な硬度を付
与するために充填剤を用いることができる。充填剤とし
ては、公知の充填剤、例えば、炭酸カルシウム(重質、
軽質)、炭酸マグネシウム、酸化マグネシウム、シリ
カ、タルク、クレー、珪藻土、石英粉、アルミナ、アル
ミナシリケート、マイカ、セリサナイト、モンモリロナ
イトなどを用いることができる。充填剤の使用量は、特
に制限されず、例えば、消しゴム組成物全量に対して0
〜70重量%、好ましくは5〜40重量%である。充填
剤使用量が少なすぎると摩耗よりも変形が起こりやすく
なり、多すぎると硬くなり弾力性が低下する。
【0022】また必要に応じて、基材樹脂(特に塩化ビ
ニル系樹脂)の高温における劣化を防止するために安定
剤(熱安定剤)を用いることができる。またその他、粘
度調整剤、滑剤、溶剤、着色剤(例えば、顔料、染料な
ど)、紫外線吸収剤などの光安定剤、防腐剤、防黴剤、
芳香剤などの添加剤などが含有されていてもよい。これ
らの使用量は特に制限されず、例えば、熱安定剤の使用
量は、消しゴム組成物全量に対して0.05〜5重量
%、好ましくは0.1〜3重量%である。熱安定剤の使
用量が少なすぎると樹脂が製造時の高温などで劣化しや
すくなる。
【0023】また、基材成分としてゴムを用いたゴム系
消しゴムや、エラストマーを用いたエラストマー系消し
ゴムでは、他の成分として、慣用的に用いられている公
知の成分(例えば、ファクティス、軟化剤、硫黄、加硫
促進剤、充填剤、老化防止剤、着色剤、安定剤など)を
用いることができる。
【0024】(調製方法)本発明の消しゴム組成物は、
前記成分を慣用の方法により混合して調製することがで
きる。より具体的には、例えば、プラスチック系消しゴ
ム組成物を調製する場合には、基材樹脂に、可塑剤、充
填剤、その他必要に応じて滑剤、着色剤、防腐剤、防黴
剤、芳香剤を配合し、加熱状態で混合又は混練して調製
することができる。なお、消しゴム組成物の調製に際し
ては、混合機、押し出し成形機の他、インジェクション
成形機、プレス成形機などを用いることができる。
【0025】消しゴムは、前記消しゴム組成物を調製し
た後、好ましい形状に成形して作製することができる。
なお、ゴム系の消しゴム組成物から消しゴムを調製する
には加硫を行う必要があり、当該加硫方法は慣用の方法
を採用することができる。
【0026】
【実施例】以下、本発明を実施例および比較例に基づい
てより詳細に説明するが、本発明はこれらの例に限定さ
れるものではない。
【0027】(実施例1)表1に示す組成(表1中、各
成分の割合は消しゴム組成物全量に対する重量%で示さ
れている)の消しゴムを調製した。より具体的には、混
合機に樹脂を投入し、さらに可塑剤、充填剤、安定剤を
入れて混合又は混練し、減圧で脱泡してプラスチゾルを
得た。このプラスチゾルを所定の容器に入れ、130℃
において、表1中、「○」で示されている加熱時間で加
熱して消しゴムを調製した。
【0028】(実施例2)実施例1と同様にして、表1
に示す組成の消しゴムを、表中「○」で示されている加
熱時間で加熱して調製した。
【0029】(比較例1〜4)実施例1と同様にして、
表1に示す組成の消しゴムを、表中「○」で示されてい
る加熱時間で加熱して、それぞれ調製した。なお、比較
例1〜2では、可塑剤としてジヘキシルフタレートを用
いている。一方、比較例3〜4は、可塑剤として4,5
−エポキシヘキサヒドロフタル酸ジ−9,10−エポキ
システアリルを用いており、これは、ヘキサヒドロフタ
ル酸のシクロアルキル基にエポキシ基を有するととも
に、エステルを形成しているアルキル基にもエポキシ基
を有している。当該比較例3〜4では可塑化又はゲル化
が不十分であったので、以下の消字率試験、突き刺し強
度試験は行わなかった。
【0030】なお、実施例1〜2、比較例1〜4では、
以下の原料を用いた。 (樹脂成分) ・樹脂A:商品名「ゼストP21」(新第一塩ビ社製)
【0031】(可塑剤) ・可塑剤A:商品名「サンソサイザーE−PS」(新日
本理化社製、4,5−エポキシヘキサヒドロフタル酸ジ
−2−エチルヘキシル) ・可塑剤B:商品名「サンソサイザーE−PO」(新日
本理化社製、4,5−エポキシヘキサヒドロフタル酸ジ
−9,10−エポキシステアリル) ・可塑剤C:商品名「DHP」(新日本理化社製、ジヘ
キシルフタレート)
【0032】(充填剤) ・充填剤A:商品名「ライトンA−4」(備北粉化工社
製、炭酸カルシウム) (安定剤) ・安定剤A:商品名「TC121」(東京ファインケミ
カル社製、トリスノニルフェニルホスファイトとイソパ
ラフィニックハイドロカーボンの混合物) ・安定剤B:商品名「R23L」(東京ファインケミカ
ル社製、カルシウム亜鉛系)
【0033】
【表1】
【0034】(評価)実施例1〜2、及び比較例1〜4
で得られた消しゴムについて、以下の消字率試験、突き
刺し強度試験を行い、消字率及び突き刺し強度を評価し
た。 (消字率試験)実施例1〜2、及び比較例1〜4で得ら
れた消しゴムを、直径12mm、厚さ5mmの円盤形に
くり抜いて試験片を作製する。この試験片を、JIS
S 6050に基づいて、消字率を測定した。
【0035】(消字率の算出式) 消字率(%)={1−[(X−Z)/(Y−Z)]}×100 数式(1) (但し、Xは消去部の濃度であり、Yは黒色部の濃度で
あり、Zは白色部の濃度である。)
【0036】(突き刺し強度試験)実施例1〜2、及び
比較例1〜4で得られた消しゴムを、直径12mm、厚
さ5mmの円盤形にくり抜いて試験片を作製する。直径
5mmの円柱状治具を微小加重測定機(装置名「MOD
EL−1310D」、AIKOH ENGINEERI
NG社製)に取付け、前期試験片をステージ上に置き、
20mm/minの速度で突き刺したときの強度の最大
値を測定する。測定結果は表1の「突き刺し強度」の欄
に示した。
【0037】(評価結果)表1より、実施例1〜2に係
る消しゴム(すなわち、可塑剤として4,5−エポキシ
ヘキサヒドロフタル酸ジ−2−エチルヘキシルを用いた
消しゴム)は、比較例1〜2に係る消しゴム(すなわ
ち、可塑剤として従来用いられているジヘキシルフタレ
ートを用いた消しゴム)と、ほぼ同等の消字率を有して
いる。なお、比較例3〜4は、前述のように、可塑化又
はゲル化が不十分であったので消字率試験は行わなかっ
た。
【0038】また、実施例1〜2に係る消しゴムは、比
較例1〜2に係る消しゴムより、突き刺し強度が優れて
いる。すなわち、弾性強度が高い。そのため、実施例1
〜2に係る消しゴムは、破壊又は破損されにくく、強い
力で擦過しても崩壊しにくい。これは、4,5−エポキ
シヘキサヒドロフタル酸ジ−2−エチルヘキシルが高い
可塑化能力を有しているため、強力に樹脂を可塑化する
ことができるためであると思われる。なお、比較例3〜
4は、前述のように、可塑化又はゲル化が不十分であっ
たので突き刺し強度試験は行わなかった。
【0039】また、実施例1〜2に係る消しゴムでは、
可塑剤は樹脂に容易に混合されており、可塑剤と樹脂と
の相溶性が優れている。また、可塑化効率が優れてお
り、短時間の混合であっても優れた可塑化能力を発揮す
ることができ、調製時の作業性を高め改善することがで
きる。さらに、分子量が大きく、長期間経過後であって
もブリードが起こりにくい。
【0040】特に、実施例1〜2に係る消しゴムは、可
塑剤として、環境ホルモン(内分泌攪乱物質)に指摘さ
れていないヘキサヒドロフタル酸エステル化合物が使用
されている。
【0041】
【発明の効果】本発明の消しゴムは、可塑剤として4,
5−エポキシヘキサヒドロフタル酸ジ−2−エチルヘキ
シルを用いているので、弾性強度が優れているだけでな
く、高い消字率も有している。また、可塑剤のブリード
も起こらない。また、この可塑剤は、環境ホルモン(内
分泌攪乱物質)に指摘されていないヘキサヒドロフタル
酸エステル化合物であるので、きわめて好ましい。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 可塑剤として4,5−エポキシヘキサヒ
    ドロフタル酸ジ−2−エチルヘキシルを含有する消しゴ
    ム組成物。
  2. 【請求項2】 基材成分として塩化ビニル系樹脂を含有
    する請求項1記載の消しゴム組成物。
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