JPH0966699A - 消しゴム - Google Patents
消しゴムInfo
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- JPH0966699A JPH0966699A JP24554495A JP24554495A JPH0966699A JP H0966699 A JPH0966699 A JP H0966699A JP 24554495 A JP24554495 A JP 24554495A JP 24554495 A JP24554495 A JP 24554495A JP H0966699 A JPH0966699 A JP H0966699A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 消去性能の優れた消しゴムであって、且つ、
特殊なホルダーや磁石又は磁石を組み込んだ部材を使用
することなく、容易に消し屑を除去できる消しゴムを提
供すること。 【解決手段】 塩化ビニル樹脂などの基材樹脂と、基材
樹脂100重量部に対して7〜200重量部のエポキシ
化脂肪酸エステル及び/又はエポキシ化トリグリセリド
を含むことを特徴とする消しゴム。
特殊なホルダーや磁石又は磁石を組み込んだ部材を使用
することなく、容易に消し屑を除去できる消しゴムを提
供すること。 【解決手段】 塩化ビニル樹脂などの基材樹脂と、基材
樹脂100重量部に対して7〜200重量部のエポキシ
化脂肪酸エステル及び/又はエポキシ化トリグリセリド
を含むことを特徴とする消しゴム。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、消しゴムに関す
る。
る。
【0002】
【従来の技術】従来、消しゴムは、ポリ塩化ビニルなど
の基材樹脂とジオクチルフタレートなどの可塑剤と必要
に応じて充填剤、安定剤などを消しゴム材料とし、これ
らの消しゴム材料を適宜な方法で混合・撹拌した後、適
宜な成形方法により形成していた。成形方法としては、
加熱保温した型に流し込む方法や、加熱可能な押し出し
成形機による方法などが知られている。
の基材樹脂とジオクチルフタレートなどの可塑剤と必要
に応じて充填剤、安定剤などを消しゴム材料とし、これ
らの消しゴム材料を適宜な方法で混合・撹拌した後、適
宜な成形方法により形成していた。成形方法としては、
加熱保温した型に流し込む方法や、加熱可能な押し出し
成形機による方法などが知られている。
【0003】ところで、消しゴムによる消去作業は以下
のようになっている。即ち、消しゴムを筆跡に密着さ
せ、摩擦し、筆跡を消しゴムに吸着させる。更に、摩擦
によって、筆跡を吸着した消しゴムの表面部分を、消し
屑として消しゴム自体から脱離することにより、消しゴ
ムの表面を新しくする。仮りに、消去作業時、消し屑が
発生しない場合、消しゴム表面が新しくならず、消しゴ
ム表面に筆跡が残り、消去面を汚すという問題が発生す
る。従って、消しゴムを使用する際の消し屑の発生は必
要不可欠なものである。
のようになっている。即ち、消しゴムを筆跡に密着さ
せ、摩擦し、筆跡を消しゴムに吸着させる。更に、摩擦
によって、筆跡を吸着した消しゴムの表面部分を、消し
屑として消しゴム自体から脱離することにより、消しゴ
ムの表面を新しくする。仮りに、消去作業時、消し屑が
発生しない場合、消しゴム表面が新しくならず、消しゴ
ム表面に筆跡が残り、消去面を汚すという問題が発生す
る。従って、消しゴムを使用する際の消し屑の発生は必
要不可欠なものである。
【0004】しかしながら、消し屑の発生は机上を汚し
たり、筆記の邪魔になるという問題の原因となる。そこ
で、発生する消し屑の処理を容易に出来るようにするた
めの提案が種々なされている。例えば、特開平1−26
2197号公報には、ボール状消しゴムと特殊なホルダ
ーとを組み合わせて、発生する消し屑の散らばりを防止
し、紙面に残らないようにした発明が記載されており、
また、特開昭56−90863号公報、実開昭59−1
24196号公報、特開昭64−42300号公報に
は、消しゴムに磁性粉体を含ませて着磁性を持たせ、磁
石により消し屑を容易に除去する発明が記載されてい
る。
たり、筆記の邪魔になるという問題の原因となる。そこ
で、発生する消し屑の処理を容易に出来るようにするた
めの提案が種々なされている。例えば、特開平1−26
2197号公報には、ボール状消しゴムと特殊なホルダ
ーとを組み合わせて、発生する消し屑の散らばりを防止
し、紙面に残らないようにした発明が記載されており、
また、特開昭56−90863号公報、実開昭59−1
24196号公報、特開昭64−42300号公報に
は、消しゴムに磁性粉体を含ませて着磁性を持たせ、磁
石により消し屑を容易に除去する発明が記載されてい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】特開平1−26219
号公報に記載された発明では、特殊なホルダーを要し、
また消しゴムが球状に限定されるなどという問題があっ
た。また、特開昭56−90863号公報、特開昭59
−124196号公報、特開昭64−42300号公報
に記載された発明では、消去機能に無関係な磁性粉体を
使用する必要と、消し屑掃除のため、別部材として磁石
又は磁石を組み込んだ部材を必要とするという問題があ
った。
号公報に記載された発明では、特殊なホルダーを要し、
また消しゴムが球状に限定されるなどという問題があっ
た。また、特開昭56−90863号公報、特開昭59
−124196号公報、特開昭64−42300号公報
に記載された発明では、消去機能に無関係な磁性粉体を
使用する必要と、消し屑掃除のため、別部材として磁石
又は磁石を組み込んだ部材を必要とするという問題があ
った。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、消去性能の優
れた消しゴムであって、且つ、特殊なホルダーや磁石又
は磁石を組み込んだ部材を使用することなく、容易に消
し屑を除去できる消しゴムを提供することを目的とし、
基材樹脂と、基材樹脂100重量部に対して7〜200
重量部のエポキシ化脂肪酸エステル及び/又はエポキシ
化トリグリセリドを含むことを特徴とする消しゴムを要
旨とする。
れた消しゴムであって、且つ、特殊なホルダーや磁石又
は磁石を組み込んだ部材を使用することなく、容易に消
し屑を除去できる消しゴムを提供することを目的とし、
基材樹脂と、基材樹脂100重量部に対して7〜200
重量部のエポキシ化脂肪酸エステル及び/又はエポキシ
化トリグリセリドを含むことを特徴とする消しゴムを要
旨とする。
【0007】基材樹脂は、重合度400〜3000のポ
リ塩化ビニル、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、エチ
レン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重
合体−ポリ塩化ビニルグラフト重合体などの樹脂であっ
て、重合度が400〜3000のものが挙げられる。具
体的には、ポリ塩化ビニルとしてゼオン121、同13
1(以上、日本ゼオン(株)製)、ビニカP410、同
P440、同P510(以上、三菱化成ビニル(株)
製)、リューロンTH−700、同TH−1000、同
TH−1300(以上、東ソー(株)製)などが挙げら
れ、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体としてゼオン38
J、同135J、同400X150(以上、日本ゼオン
(株)製)、ビニカP500(三菱化成ビニル(株)
製)、リューロンTC−806(東ソー(株)製)など
が挙げられ、エチレン−酢酸ビニル共重合体としてリュ
ーロンE−800、同E−1300(以上、東ソー
(株)製)などが挙げられ、エチレン−酢酸ビニル共重
合体−ポリ塩化ビニルグラフト重合体としてリューロン
H−110(東ソー(株)製)などが挙げられる。上
記、基材樹脂となる樹脂は、使用に際して、後述するエ
ポキシ化脂肪酸エステル及び/又はエポキシ化トリグリ
セリド及び必要に応じて使用される可塑剤と混合撹拌し
てプラスチゾルやオルガノゾルなどのゾルにする場合が
多い。その為、基材樹脂の粒子径は1mm以下が好まし
い。
リ塩化ビニル、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、エチ
レン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重
合体−ポリ塩化ビニルグラフト重合体などの樹脂であっ
て、重合度が400〜3000のものが挙げられる。具
体的には、ポリ塩化ビニルとしてゼオン121、同13
1(以上、日本ゼオン(株)製)、ビニカP410、同
P440、同P510(以上、三菱化成ビニル(株)
製)、リューロンTH−700、同TH−1000、同
TH−1300(以上、東ソー(株)製)などが挙げら
れ、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体としてゼオン38
J、同135J、同400X150(以上、日本ゼオン
(株)製)、ビニカP500(三菱化成ビニル(株)
製)、リューロンTC−806(東ソー(株)製)など
が挙げられ、エチレン−酢酸ビニル共重合体としてリュ
ーロンE−800、同E−1300(以上、東ソー
(株)製)などが挙げられ、エチレン−酢酸ビニル共重
合体−ポリ塩化ビニルグラフト重合体としてリューロン
H−110(東ソー(株)製)などが挙げられる。上
記、基材樹脂となる樹脂は、使用に際して、後述するエ
ポキシ化脂肪酸エステル及び/又はエポキシ化トリグリ
セリド及び必要に応じて使用される可塑剤と混合撹拌し
てプラスチゾルやオルガノゾルなどのゾルにする場合が
多い。その為、基材樹脂の粒子径は1mm以下が好まし
い。
【0008】エポキシ化脂肪酸エステル及び/又はエポ
キシ化トリグリセリドは、基材樹脂の可塑化を助け、且
つ消去の際に発生する消し屑をまとめるために使用する
ものである。エポキシ化脂肪酸エステルとしては、エポ
キシヘキサヒドロフタル酸エチルヘキシルエステルやエ
ポキシヘキサヒドロフタル酸ノルマルオクチルエステル
などが挙げられ、エポキシ化トリグリセリドとしては、
エポキシ化大豆油、エポキシ化アマニ油などが挙げられ
る。エポキシ化脂肪酸エステル及び/又はエポキシ化ト
リグリセリドの選択にあたっては、使用する基材樹脂の
種類、重合度、粒子径などを考慮して選択する必要があ
るが、その使用量は基材樹脂100重量部に対して7〜
200重量部であることが必要である。7重量部未満で
は消し屑のまとまり性が劣り、200重量部より多いと
消しゴムが軟らかくなりすぎたり、消しゴムからエポキ
シ化脂肪酸エステル及び/又はエポキシ化トリグリセリ
ドがブリードしてくるという問題が生じる。
キシ化トリグリセリドは、基材樹脂の可塑化を助け、且
つ消去の際に発生する消し屑をまとめるために使用する
ものである。エポキシ化脂肪酸エステルとしては、エポ
キシヘキサヒドロフタル酸エチルヘキシルエステルやエ
ポキシヘキサヒドロフタル酸ノルマルオクチルエステル
などが挙げられ、エポキシ化トリグリセリドとしては、
エポキシ化大豆油、エポキシ化アマニ油などが挙げられ
る。エポキシ化脂肪酸エステル及び/又はエポキシ化ト
リグリセリドの選択にあたっては、使用する基材樹脂の
種類、重合度、粒子径などを考慮して選択する必要があ
るが、その使用量は基材樹脂100重量部に対して7〜
200重量部であることが必要である。7重量部未満で
は消し屑のまとまり性が劣り、200重量部より多いと
消しゴムが軟らかくなりすぎたり、消しゴムからエポキ
シ化脂肪酸エステル及び/又はエポキシ化トリグリセリ
ドがブリードしてくるという問題が生じる。
【0009】前記成分以外に、従来用いている可塑剤を
併用することも出来る。可塑剤の具体例としては、フタ
ル酸ジエチルヘキシル、フタル酸ジノルマルオクチル、
フタル酸ジイソノニル、フタル酸ジブチル、アジピン酸
ジオクチル、アゼライン酸ジオクチル、リン酸トリクレ
シル、クエン酸トリエチル、アセチルクエン酸トリブチ
ルなどの多塩基性酸エステル系可塑剤や、アクリロニト
リル系合成ゴム、ポリエチレングリコールエステルなど
のポリエステル、ファクチスなどの高分子系可塑剤が挙
げられる。更に、塩化パラフィン、脂肪族炭化水素、グ
リセリン類といったものを使用することもできる。これ
らの可塑剤は前述基材樹脂を可塑化させるために用いる
が、エポキシ化脂肪酸エステル及び/又はエポキシ化ト
リグリセリドとの合計量が基材樹脂100重量部に対し
て200重量部位かで使用することが好ましい。
併用することも出来る。可塑剤の具体例としては、フタ
ル酸ジエチルヘキシル、フタル酸ジノルマルオクチル、
フタル酸ジイソノニル、フタル酸ジブチル、アジピン酸
ジオクチル、アゼライン酸ジオクチル、リン酸トリクレ
シル、クエン酸トリエチル、アセチルクエン酸トリブチ
ルなどの多塩基性酸エステル系可塑剤や、アクリロニト
リル系合成ゴム、ポリエチレングリコールエステルなど
のポリエステル、ファクチスなどの高分子系可塑剤が挙
げられる。更に、塩化パラフィン、脂肪族炭化水素、グ
リセリン類といったものを使用することもできる。これ
らの可塑剤は前述基材樹脂を可塑化させるために用いる
が、エポキシ化脂肪酸エステル及び/又はエポキシ化ト
リグリセリドとの合計量が基材樹脂100重量部に対し
て200重量部位かで使用することが好ましい。
【0010】更に必要に応じて、重質炭酸カルシウム、
軽質炭酸カルシウム、シリカ、珪藻土、酸化マグネシウ
ム、タルク、セリサイト、石英粉末、モンモリロナイト
などの充填剤、ゾルの粘度調整のための溶剤、ゲル化後
の硬度調整のための溶剤、有機・無機顔料、染料などの
着色材、香料、更には安定剤、滑剤、紫外線吸収剤、防
カビ剤など、他の添加物も適宜任意に使用することも可
能である。また、更にインキ等を溶解する溶剤を内包し
たマイクロカプセルや、インキ筆跡などを摩消する研磨
剤を添加すれば、鉛筆筆跡以外の消去も可能である。
軽質炭酸カルシウム、シリカ、珪藻土、酸化マグネシウ
ム、タルク、セリサイト、石英粉末、モンモリロナイト
などの充填剤、ゾルの粘度調整のための溶剤、ゲル化後
の硬度調整のための溶剤、有機・無機顔料、染料などの
着色材、香料、更には安定剤、滑剤、紫外線吸収剤、防
カビ剤など、他の添加物も適宜任意に使用することも可
能である。また、更にインキ等を溶解する溶剤を内包し
たマイクロカプセルや、インキ筆跡などを摩消する研磨
剤を添加すれば、鉛筆筆跡以外の消去も可能である。
【0011】
【作用】本発明に係る消しゴムは、エポキシ化脂肪酸エ
ステル及び/又はエポキシ化トリグリセリドが消し屑に
粘着性を持たせるので、消し屑のまとまりが良好にな
る。しかも、このエポキシ化脂肪酸エステル及び/又は
エポキシ化トリグリセリドは、その溶解性が従来使用さ
れている可塑剤と比べて低いので、本発明に係る消しゴ
ムを塗装面や樹脂成形品に密着させても、それらを溶解
・侵食させる危険性は極めて低く、更に、エポキシ化脂
肪酸エステル及び/又はエポキシ化トリグリセリドは、
基材樹脂の可塑剤としても作用するので、消しゴムの消
去製も低下しない。
ステル及び/又はエポキシ化トリグリセリドが消し屑に
粘着性を持たせるので、消し屑のまとまりが良好にな
る。しかも、このエポキシ化脂肪酸エステル及び/又は
エポキシ化トリグリセリドは、その溶解性が従来使用さ
れている可塑剤と比べて低いので、本発明に係る消しゴ
ムを塗装面や樹脂成形品に密着させても、それらを溶解
・侵食させる危険性は極めて低く、更に、エポキシ化脂
肪酸エステル及び/又はエポキシ化トリグリセリドは、
基材樹脂の可塑剤としても作用するので、消しゴムの消
去製も低下しない。
【0012】
【実施例】実施例 1 基材樹脂(ゼオン121、ポリ塩化ビニル、日本ゼオン(株)製) 100重量部 エポキシ化大豆油(サンソサイザーE−2000H、新日本理化(株)製) 10重量部 可塑剤(フタル酸ジエチルヘキシル、新日本理化(株)製) 150重量部 軽質炭酸カルシウム(TP−111、奥多摩工業(株)製) 120重量部 上記成分を混合撹拌し、755mmHg以上で1分間真
空脱泡した後、この消しゴム材料を120℃に保温した
内寸50mm×20mm×15mmのアルミニウム製の
金型に流し込み、7分間放置後、水冷して型から取り出
して消しゴムを得た(流し込み成形法)。
空脱泡した後、この消しゴム材料を120℃に保温した
内寸50mm×20mm×15mmのアルミニウム製の
金型に流し込み、7分間放置後、水冷して型から取り出
して消しゴムを得た(流し込み成形法)。
【0013】実施例 2 基材樹脂(ゼオン121、前述) 100重量部 エポキシ化アマニ油(アデカサイザイーO−180A、旭電化(株)製) 15重量部 可塑剤(フタル酸ジイソノニル、新日本理化(株)製) 150重量部 重質炭酸カルシウム(ホワイトンB、白石工業(株)製) 120重量部 上記成分を実施例1と同様になして消しゴムを得た。
【0014】実施例 3 基材樹脂(リューロンTC−806、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、東ソ ー(株)製) 100重量部 エポキシヘキサヒドロフタル酸エチルヘキシルエステル(サンソサイザーE− PS、新日本理化(株)製) 15重量部 可塑剤(フタル酸ジノルマルオクチル、新日本理化(株)製) 150重量部 軽質炭酸カルシウム(PC、白石工業(株)製) 130重量部 上記成分を実施例1と同様になして消しゴムを得た。
【0015】実施例 4 基材樹脂(ゼオン121、前述) 100重量部 エポキシヘキサヒドロフタル酸エチルヘキシルエステル(サンソサイザーE− PS、前述) 175重量部 軽質炭酸カルシウム(PC、白石工業(株)製) 25重量部 上記成分を実施例1と同様になして消しゴムを得た。
【0016】実施例 5 基材樹脂(ゼオン121、前述) 100重量部 エポキシ化大豆油(サンソサイザーE−2000H、前述) 10重量部 可塑剤(フタル酸ジエチルヘキシル、前述) 150重量部 軽質炭酸カルシウム(TP−111、前述) 120重量部 上記成分を、混合撹拌し、755mmHg以上で1分間
真空脱泡し、押出成形機((株)長田製作所製OSE−
C112A、電熱加熱、5分割独立制御、スクリュー:
フルフライト、圧縮比:2.15、L/D=26)にて
直径15mmのムク棒状に成形し、冷却・切断して消し
ゴムを得た(押出成形法)。
真空脱泡し、押出成形機((株)長田製作所製OSE−
C112A、電熱加熱、5分割独立制御、スクリュー:
フルフライト、圧縮比:2.15、L/D=26)にて
直径15mmのムク棒状に成形し、冷却・切断して消し
ゴムを得た(押出成形法)。
【0017】実施例 6 基材樹脂(ゼオン121、前述) 100重量部 エポキシ化アマニ油(アデカサイザイーO−180A、前述) 15重量部 可塑剤(フタル酸ジイソノニル、前述) 150重量部 重質炭酸カルシウム(ホワイトンB、前述) 120重量部 上記成分を実施例5と同様になして消しゴムを得た。
【0018】実施例 7 基材樹脂(リューロンTC−806、前述) 100重量部 エポキシヘキサヒドロフタル酸エチルヘキシルエステル(サンソサイザーE− PS、前述) 15重量部 可塑剤(フタル酸ジノルマルオクチル、前述) 150重量部 軽質炭酸カルシウム(PC、前述) 130重量部 上記成分を実施例5と同様になして消しゴムを得た。
【0019】比較例 1 基材樹脂(ゼオン121、前述) 100重量部 エポキシ化大豆油(サンソサイザーE−2000H、前述 5重量部 可塑剤(フタル酸ジエチルヘキシル、前述) 150重量部 軽質炭酸カルシウム(TP−111、前述) 120重量部 上記成分を実施例1と同様になして消しゴムを得た。
【0020】比較例 2 基材樹脂(ゼオン121、前述) 100重量部 エポキシ化アマニ油(アデカサイザイーO−180A、前述) 5重量部 可塑剤(フタル酸ジイソノニル、前述) 150重量部 重質炭酸カルシウム(ホワイトンB、前述) 120重量部 上記成分を実施例1と同様になして消しゴムを得た。
【0021】比較例 3 基材樹脂(リューロンTC−806、前述) 100重量部 可塑剤(フタル酸ジノルマルオクチル、前述) 150重量部 軽質炭酸カルシウム(PC、前述) 130重量部 上記成分を実施例1と同様になして消しゴムを得た。
【0022】比較例 4 基材樹脂(ゼオン121、前述) 100重量部 エポキシヘキサヒドロフタル酸エチルヘキシルエステル(サンソサイザーE− PS、前述) 175重量部 可塑剤(フタル酸ジn−オクチル、前述) 50重量部 軽質炭酸カルシウム(PC、前述) 25重量部 上記成分を実施例1と同様になして消しゴムを得た。
【0023】比較例 5 基材樹脂(ゼオン121、前述) 100重量部 エポキシ化大豆油(サンソサイザーE−2000H、前述 5重量部 可塑剤(フタル酸ジエチルヘキシル、前述) 150重量部 軽質炭酸カルシウム(TP−111、前述) 120重量部 上記成分を実施例5と同様になして消しゴムを得た。
【0024】比較例 6 基材樹脂(ゼオン121、前述) 100重量部 エポキシ化アマニ油(アデカサイザイーO−180A、前述) 5重量部 可塑剤(フタル酸ジイソノニル、前述) 150重量部 重質炭酸カルシウム(ホワイトンB、前述) 120重量部 上記成分を実施例5と同様になして消しゴムを得た。
【0025】比較例 7 基材樹脂(リューロンTC−806、前述) 100重量部 可塑剤(フタル酸ジノルマルオクチル、前述) 150重量部 軽質炭酸カルシウム(PC、前述) 130重量部 上記成分を実施例5と同様になして消しゴムを得た。
【0026】上記実施例及び比較例で得た消しゴムにつ
いて消字試験、消し屑まとまり性試験及びブリード性試
験を行った。結果を表1に示す。
いて消字試験、消し屑まとまり性試験及びブリード性試
験を行った。結果を表1に示す。
【0027】
【表1】
【0028】消字試験:JIS S 6050 4.4
に規定された試験方法に基づき試験を行ない、消字率を
算出した。単位は%である。
に規定された試験方法に基づき試験を行ない、消字率を
算出した。単位は%である。
【0029】消し屑まとまり性試験:消しゴムを、JI
S S 6050 4.4に定める形状に切断して試験
片を作製し、JIS S 6050 4.4に定める方
法により消去荷重500gfで、10往復した。試験前
後の試験片の重量と、消去の際に発生した消し屑のう
ち、最も大きい消し屑の重量とを測定した。消し屑まと
まり率は、試験前の試験片の重量と試験後の試験片の重
量との差を分母、消去の際に発生した消し屑のうち、最
も大きい消し屑の重量を分子とし、100倍した値とし
て算出した。
S S 6050 4.4に定める形状に切断して試験
片を作製し、JIS S 6050 4.4に定める方
法により消去荷重500gfで、10往復した。試験前
後の試験片の重量と、消去の際に発生した消し屑のう
ち、最も大きい消し屑の重量とを測定した。消し屑まと
まり率は、試験前の試験片の重量と試験後の試験片の重
量との差を分母、消去の際に発生した消し屑のうち、最
も大きい消し屑の重量を分子とし、100倍した値とし
て算出した。
【0030】ブリード性試験:消しゴムを画用紙の上に
置き、70℃、24時間放置した後、画用紙に油分のに
じみがあるか否かを目視にて確認した。
置き、70℃、24時間放置した後、画用紙に油分のに
じみがあるか否かを目視にて確認した。
【0031】実施例1〜7で得た消しゴムの消字率は、
JIS S 6050に定めた消字率を超えており、本
発明に係る消しゴムの消去性については何等問題はな
い。実施例1〜7で得た消しゴムの消し屑まとまり率
は、比較例1〜7で得た消しゴムのそれとを比較する
と、実施例のほうが比較例より高い値を示している。こ
のことは、実施例のほうが比較例より消去の際に発生す
る消し屑の散らばりが少なく、一つにまとまりやすいこ
とをあらわしている。
JIS S 6050に定めた消字率を超えており、本
発明に係る消しゴムの消去性については何等問題はな
い。実施例1〜7で得た消しゴムの消し屑まとまり率
は、比較例1〜7で得た消しゴムのそれとを比較する
と、実施例のほうが比較例より高い値を示している。こ
のことは、実施例のほうが比較例より消去の際に発生す
る消し屑の散らばりが少なく、一つにまとまりやすいこ
とをあらわしている。
【0032】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明に係
る消しゴムは、消去性に優れ、且つ、特殊なホルダーや
磁石などを要することなく、消去の際に発生する消し屑
がまとまり、散らばりにくく、従って、容易に消し屑を
除去出来るという優れたものである。
る消しゴムは、消去性に優れ、且つ、特殊なホルダーや
磁石などを要することなく、消去の際に発生する消し屑
がまとまり、散らばりにくく、従って、容易に消し屑を
除去出来るという優れたものである。
Claims (1)
- 【請求項1】 基材樹脂と、基材樹脂100重量部に対
して7〜200重量部のエポキシ化脂肪酸エステル及び
/又はエポキシ化トリグリセリドを含むことを特徴とす
る消しゴム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24554495A JPH0966699A (ja) | 1995-08-30 | 1995-08-30 | 消しゴム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24554495A JPH0966699A (ja) | 1995-08-30 | 1995-08-30 | 消しゴム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0966699A true JPH0966699A (ja) | 1997-03-11 |
Family
ID=17135285
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP24554495A Pending JPH0966699A (ja) | 1995-08-30 | 1995-08-30 | 消しゴム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0966699A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001081259A (ja) * | 1999-09-09 | 2001-03-27 | Sakura Color Prod Corp | 消しゴム組成物 |
JP2003072289A (ja) * | 2001-08-31 | 2003-03-12 | Seed:Kk | 字消し |
EP2093074A2 (en) | 2008-02-19 | 2009-08-26 | Tombow Pencil Co., Ltd. | Eraser |
WO2019117126A1 (ja) * | 2017-12-12 | 2019-06-20 | 株式会社サクラクレパス | 字消し |
JPWO2019117125A1 (ja) * | 2017-12-12 | 2019-12-19 | 株式会社サクラクレパス | 字消し |
-
1995
- 1995-08-30 JP JP24554495A patent/JPH0966699A/ja active Pending
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001081259A (ja) * | 1999-09-09 | 2001-03-27 | Sakura Color Prod Corp | 消しゴム組成物 |
JP2003072289A (ja) * | 2001-08-31 | 2003-03-12 | Seed:Kk | 字消し |
JP4633304B2 (ja) * | 2001-08-31 | 2011-02-16 | 株式会社シード | 字消し |
EP2093074A2 (en) | 2008-02-19 | 2009-08-26 | Tombow Pencil Co., Ltd. | Eraser |
WO2019117126A1 (ja) * | 2017-12-12 | 2019-06-20 | 株式会社サクラクレパス | 字消し |
JPWO2019117125A1 (ja) * | 2017-12-12 | 2019-12-19 | 株式会社サクラクレパス | 字消し |
JPWO2019117126A1 (ja) * | 2017-12-12 | 2019-12-19 | 株式会社サクラクレパス | 字消し |
CN111433042A (zh) * | 2017-12-12 | 2020-07-17 | 株式会社樱花彩色笔 | 橡皮擦 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20040824 |