JP3155286U - 乗り物用座具 - Google Patents
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Abstract
【課題】自転車、二輪オートバイや自動車などの乗り物に適用することができるとともに、通気性と快適性に優れる乗り物用座具を提供する。【解決手段】ネットシート20と前記ネットシートを挟着して固定する挟着フレームとにより構成される乗り物用座具であって、前記挟着フレームは、外挟着フレーム11と内挟着フレーム12とを具備し、前記ネットシート20は、弾性材料からなり、上方に位置される前記内挟着フレーム12から、下方に位置される外挟着フレーム11へ向かって両者間において挟着して固定される。この弾性ネットシートとフレームの組合せにより、弾力性と通気性を提供するとともに、自転車、二輪オートバイや自動車などの乗り物用座具に適用する。【選択図】図1
Description
本考案は、乗り物用座具に係り、特にネットシートをフレームの外フレームと内フレームとの間に挟着して固定するとともに、該ネットシートの弾力性を介してネットシートとフレームを結合することにより、各種の乗り物用座席、座布団、背もたれなどの座具に適用することができる、乗り物用座具に関する。
既存の乗り物用座具としては、例えば、自転車のサドルシート(或は座部)又は車両の座席或は背もたれが挙げられる。これらの乗り物用座具は、大半が一般にウレタンフォームを被覆した皮革を使用しているため、弾力性と快適性を有する。また、通気性を持たせるためには、一部が通気性を有する皮革を使用したり、特定部位にゲルを配置したりなされてきた。しかし、通気と排熱を必要とする特定部位を除けば、座席或は背もたれにウレタンフォームを被覆した皮革を使用するのが一般的であるため、長期使用後に、ユーザーに蒸し暑く、過度な湿気の不快感を与えるようになる。
よく見かける乗り物用座具は、ウレタンフォームを被覆した皮革を使用しているのが大半である。長い旅の過程において、このような座具にユーザーが長時間座ると、体の熱を吸収して蒸れやすいため、座席或は背もたれの湿度が上昇し、ユーザーに不快感を与えるとともに、イライラさせる恐れがあった。
たとえば、自転車のサドルシートに関しては、特定部位に孔を開けたり、ゲルを加えたりすることにより、快適性を高めてきたが、通気と排熱をより一層工夫する必要がある。
また、車両用座具は、自転車用座具と比較して、より長く着席する必要があるため、蒸し暑さがより問題となる。自動車用座具に関しても、同様の問題がある。自動車では、冷却空調による冷気があるが、体と座席との間に散熱が発生し難いという問題がある。同様の問題は旅客船及び旅客機用座席にも存在している。このため、如何に通気性と弾力性を適当に兼ねて具え、ユーザーに快適性と座り心地を与えるのかは、緊急課題となっている。
そこで、本考案の目的は、乗り物用座席或は背もたれに適用することができる、乗り物用座具を提供することにある。即ち、ネットシートの弾力性と網目の空隙を利用することにより、弾力性と通気性を高める。その結果、ユーザーが座席に座るか、又は背もたれにつく時に、体の熱がより良く散発されるとともに、より良い快適性と座り心地を感じることができる。
上記課題を解決するために、本考案の請求項1は、乗り物用座具であって、少なくともネットシートと前記ネットシートを挟着して固定するフレームとを具え、前記フレームは、外フレームと内フレームとを具備し、前記ネットシートは、弾性材料からなり、上方における前記内フレームから、下方における外フレームへ向かって両者間に挟着して固定されることを特徴とする乗り物用座具である。
本考案の請求項2は、請求項1において、前記外フレームが前記ネットシートにより被覆されるとともに、前記ネットシートが前記内フレームと前記外フレーム間に挟着して固定される。
本考案の請求項3は、請求項1又は2において、前記ネットシートは、弾性プラスチック複合繊維糸を編むことにより製造される。
上述したように、本考案は、上記構成を有するものであるため、弾性ネットシートの弾力性と網目の空隙によって、弾性支持を提供するとともに、通気性を高めることにより、ユーザーがよりよい快適性と座り心地を感じることができるという効果を奏する。
図1乃至図3を参照する。本考案に係る乗り物用座具の実施例1は、ネットシート(20)と前記ネットシート(20)を挟着して固定するフレーム(以後、挟着フレーム(10)をいう)とにより構成され、前記挟着フレーム(10)は、外フレーム(以後、外挟着フレーム(11)をいう)、と内フレーム(以後、内挟着フレーム(12)をいう)とを具備し、前記ネットシート(20)は、弾性材料からなる。なお、前記ネットシート(20)は、弾性プラスチック複合繊維糸を編むことにより製造されるのが好ましい。
前記ネットシート(20)は、図2に示すように、上方における前記内挟着フレーム(12)を、下方における外挟着フレーム(11)の溝に嵌着することにより、前記内挟着フレーム(12)と前記外挟着フレーム(11)との間に挟着して固定される。そして、図3に示すような挟着フレーム(10)を完成する。
図4乃至図6を参照する。本考案に係る乗り物用座具の実施例2は、ネットシート(20)と前記ネットシート(20)を挟着して固定するフレーム(以後、被覆フレーム(30)をいう)とにより構成される乗り物用座具であって、前記被覆フレーム(30)は、外フレーム(以後、外被覆フレーム(31)をいう)、と内フレーム(以後、内被覆フレーム(32)をいう)とを具備し、前記ネットシート(20)は、実施例1と同様に、弾性材料からなる。
さらに、前記外被覆フレーム(31)を前記ネットシート(20)で被覆してから、図5に示すに、前記内被覆フレーム(32)によって、前記ネットシート(20)を前記内被覆フレーム(32)と前記外被覆フレーム(31)との間に挟着して固定する。そして、図6に示すような被覆フレーム(30)を完成する。
図7と図8を参照する。本考案に係る乗り物用座具は、自転車(40)に適用できる。同図に示すように、自転車(40)は、上記挟着フレームを利用した自転車用背もたれ(41)及び自転車用サドルシート(42)を使用している。また、自転車用背もたれ(41)及び自転車用サドルシート(42)に弾性ネットシートのみを使用してもよい。弾性ネットシートが弾力性を提供し、座席の快適性を与える。しかもネットシート網目の空隙によって、通気性を提供することができる。その結果、ユーザーが座席に座るか、又は背もたれにつく時に、自転車の乗り運動によって、体が発熱しても、通気・排熱を行うことができ、より快適に感じることができる。
図9を参照する。本考案に係る乗り物用座具は、二輪オートバイ(50)に適用できる。図9に示すように、この二輪オートバイ(50)には、挟着フレームを利用した二輪オートバイ用座席(51)を取り付けてある。弾性ネットシートが弾力性を提供し、座席の快適性を与える。しかもネットシート網目の空隙によって、通気性を提供することができる。そうすると、ユーザーが長時間座る時に、体が発熱しても、通気・排熱を行うことができ、より快適に感じることができる。特に夏季の高温多湿時においても、ユーザーに清涼感を与えることができる。
図10を参照する。本考案に係る乗り物用座具は、自動車、旅客機又は旅客船に適用できる。また、乳幼児や児童用安全シート(座席又は背もたれ)に用いられることも考えられる。例えば、自動車用座席(60)は、弾性ネットシートにより弾力性が提供され、ネットシート網目の空隙を介して通気性が提供される。そうすると、ユーザーが、座る時に、通気性と快適性を感じ、車内の冷気が加わることにより、よりよい清涼感と快適性を感じることができる。
以上を総合すると、本考案に係る「乗り物用座具」は、ネットシートと前記ネットシートを挟着して固定するフレームとにより構成され、前記フレームは、外フレームと内フレームとを具備し、前記ネットシートは、前記外フレームと内フレームとの間に挟着して固定される。この弾性ネットシートとフレームとの結合により、各種の乗り物用座具に適用することができる。その結果、弾力性、通気性及び快適性を提供するという効果を達成することができる。
当該技術分野の当業者が実施できるように、本考案の好適な実施形態を前述の通り開示したが、これらは決して本考案を限定するものではない。本考案の主旨と領域を脱しない範囲内で各種の変更や修正を加えることができる。従って、本考案の実用新案登録請求の範囲は、このような変更や修正を含めて広く解釈されるべきである。
10 挟着フレーム
11 外挟着フレーム
12 内挟着フレーム
20 ネットシート
30 被覆フレーム
31 外被覆フレーム
32 内被覆フレーム
40 自転車
41 自転車用背もたれ
42 自転車用サドルシート
50 二輪オートバイ
51 二輪オートバイ用座席
60 自動車用座席
11 外挟着フレーム
12 内挟着フレーム
20 ネットシート
30 被覆フレーム
31 外被覆フレーム
32 内被覆フレーム
40 自転車
41 自転車用背もたれ
42 自転車用サドルシート
50 二輪オートバイ
51 二輪オートバイ用座席
60 自動車用座席
Claims (3)
- 乗り物用座具であって、少なくともネットシートと前記ネットシートを挟着して固定するフレームとを具え、
前記フレームは、外フレームと内フレームとを具備し、前記ネットシートは、弾性材料からなり、上方に位置される前記内フレームから、下方に位置される前記外フレームへ向かって両者間に挟着して固定されることを特徴とする乗り物用座具。 - 前記外フレームが前記ネットシートにより被覆されるとともに、前記ネットシートが前記内フレームと前記外フレーム間に挟着して固定されることを特徴とする、請求項1に記載の乗り物用座具。
- 前記ネットシートは、弾性プラスチック複合繊維糸を編むことにより製造されることを特徴とする、請求項1又は2に記載の乗り物用座具。
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JP2009006144U JP3155286U (ja) | 2009-08-28 | 2009-08-28 | 乗り物用座具 |
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JP2009006144U JP3155286U (ja) | 2009-08-28 | 2009-08-28 | 乗り物用座具 |
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JP3155286U true JP3155286U (ja) | 2009-11-12 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012116361A (ja) * | 2010-12-01 | 2012-06-21 | Honda Motor Co Ltd | 鞍乗り型車両のシート |
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2009
- 2009-08-28 JP JP2009006144U patent/JP3155286U/ja not_active Expired - Fee Related
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