JP2024008819A - パッド材、着座シート及び乗り物用シート - Google Patents

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Abstract

【課題】環境に配慮しながら座り心地を向上させ、着座者に違和感を与えることのないパッド材、着座シート及び乗り物用シートを提供する。【解決手段】パッド材10は、着座シートSに用いられ、着座者を支持する。パッド材10は、着座者を支持するベース部21と、ベース部21のシート幅方向における外側に配置されるサイド部31と、サイド部31から着座者側へ張り出し、着座者を側方から支持する張出部32と、を有する。パッド材10のうち、張出部32の全体がバイオマスウレタンで形成され、ベース部31の少なくとも一部がバイオマスウレタンよりも軟質の材料で形成される。【選択図】図3

Description

本発明は、パッド材、着座シート及び乗り物用シートに係り、特に、着座シート用のパッド材、着座シート及び乗り物用シートに関する。
近年、環境にやさしいバイオマスウレタンが開発されている。バイオマスウレタンは、再生可能な植物等のバイオマス資源を含む原料を含むウレタンフォームである。バイオマスウレタンからなるクッション部材は、乗り物用シート、座布団、ソファ、ドアライニング等、様々な箇所に適用可能である。
例えば、特許文献1に記載の乗り物用シートでは、パッド材が、バイオマスウレタンからなる第1クッション部材と、ウレタンフォームからなる第2クッション部材と、を有している。パッド材は、硬度の異なるクッション部材によって構成されるため、バイオマスウレタンからなる第1クッション部材の変形が、第1クッション部材よりも変形しにくい第2クッション部材によって抑制することができる。
特開2023-001020号公報
しかしながら、特許文献1のようなパッド材は、硬度の異なるクッション部材によって構成されるため、クッション部材の境界部において、着座者に違和感を与えるおそれがあった。
また、パッド材の全体又は一部が、ウレタンフォームよりも硬質であるバイオマスウレタンで形成される場合には、環境に配慮することができるものの、更なる座り心地の向上が求められていた。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、環境に配慮しながら座り心地を向上させ、着座者に違和感を与えることのないパッド材、着座シート及び乗り物用シートを提供することにある。
前記課題は、本発明のパッド材によれば、着座シートに用いられ、着座者を支持するためのパッド材であって、前記着座者を支持するベース部と、前記ベース部のシート幅方向における外側に配置されるサイド部と、前記サイド部から前記着座者側へ張り出し、前記着座者を側方から支持する張出部と、を有し、前記パッド材のうち、前記張出部の全体がバイオマスウレタンで形成され、前記ベース部の少なくとも一部がバイオマスウレタンよりも軟質の材料で形成されること、により解決される。
上記構成により、環境に配慮しながら座り心地を向上させ、着座者に違和感を与えることのないパッド材を実現できる。
詳しく述べると、環境にやさしいバイオマスウレタンを前記張出部に用いることで、環境に配慮したパッド材を実現でき、着座面においてはバイオマスウレタンよりも軟質なウレタンフォームを用いることで座り心地を向上できる。
また、張出部の全体が高硬度のバイオマスウレタンで形成されるため、張出部においてクッション部材の境界部が露出しないため、着座者に違和感を与えずに、座り心地を向上させることができる。
このとき、前記パッド材のうち、前記張出部及び前記サイド部の全体がバイオマスウレタンで形成されると良い。
上記構成により、張出部及びサイド部の全体が高硬度のバイオマスウレタンで形成される。そのため、張出部及びサイド部の剛性を高まり、座り心地を向上しつつ、パッド材のホールド感を高めることができる。
このとき、前記サイド部は、前記ベース部に隣り合うように配置され、前記ベース部と前記サイド部との境界部は、前記パッド材の着座面から前記着座面とは反対側の裏面へ向かって延びており、かつ、前記パッド材の前記着座面と直交するように延びていると良い。
上記構成により、バイオマスウレタンで形成された張出部及びサイド部が、着座面に設けられていないため、高硬度のバイオマスウレタンによって座り心地が低下してしまうことを抑制できる。
このとき、前記パッド材は、前記着座シートのシートクッションに用いられ、前記ベース部は、前記着座者を下方から支持し、前記張出部は、上面視において略U字状を有し、前記ベース部を囲うように形成されると良い。
上記構成により、ベース部の周囲に剛性の高い張出部を設けることで、座り心地を向上しつつ、パッド材のホールド感を高めることができる。
このとき、前記パッド材の前記張出部は、前記ベース部のシート幅方向における両端部及び、前記ベース部の後端部に形成されると良い。
上記構成により、剛性の高い張出部を着座者の大腿部に対応する位置に設けないようにすることで、高硬度のバイオマスウレタンによって座り心地が低下してしまうことを抑制できる。
このとき、パッド材と、前記着座者の頭部を支持するヘッドレスト用パッド材と、を備える着座シートであって、前記ヘッドレスト用パッド材のうち、少なくとも前記着座者の頭部に対応する部分は、バイオマスウレタンと異なる材料で形成されると良い。
上記構成により、ヘッドレストの損傷を抑制できる。詳しく述べると、バイオマスウレタンは高硬度であるが、脆く衝撃に弱い。そのため、ヘッドレストにバイオマスウレタンを用いると、衝撃によりヘッドレストが損傷するおそれがある。したがって、ヘッドレスト用パッド材をバイオマスウレタン以外の材料で形成することにより、ヘッドレストの損傷を抑制できる。
このとき、パッド材と、前記パッド材に設けられるシートヒータと、を備える着座シートであって、前記シートヒータは、前記パッド材の前記張出部に設けられるシート状のヒータ基材と、前記ヒータ基材に取り付けられるヒータ線と、前記張出部と前記ヒータ基材との間に介在し、断熱性を有する断熱材と、を有すると良い。
上記構成により、断熱材によってヒータ線の熱がバイオマスウレタンに伝わりにくくすることができる。したがって、バイオマスウレタンがヒータ線からの熱の影響を受けて劣化することを抑制できる。
このとき、前記着座シートは、前記パッド材に設けられる送風装置を備え、前記パッド材の内部には、前記送風装置からの風を通過させる通気路が形成され、前記断熱材には、前記通気路からの風を通過させる貫通孔が形成されると良い。
上記構成により、送風装置からの風が断熱材を通過し易くなり、着座者の温感や冷感を良好なものとすることができる。
このとき、前記ヒータ基材には、前記断熱材の前記貫通孔と対向する位置に、前記通気路からの風を通過させる通過孔が形成されると良い。
上記構成により、送風装置からの風がヒータ基材を通過し易くなり、着座者の温感や冷感をさらに良好なものとすることができる。
また、前記課題は、本発明の乗り物用シートによれば、着座者を支持するためのパッド材と、前記パッド材が配置されるシートフレームと、を備える乗り物用シートであって、前記パッド材は、前記着座者を支持するベース部と、前記ベース部のシート幅方向における外側に配置されるサイド部と、前記サイド部から前記着座者側へ張り出し、前記着座者を側方から支持する張出部と、を有し、前記パッド材のうち、前記張出部の全体がバイオマスウレタンで形成され、前記ベース部の少なくとも一部が前記バイオマスウレタンよりも軟質の材料で形成されること、により解決される。
上記構成により、環境に配慮しながら座り心地を向上させ、着座者に違和感を与えることのない乗り物用シートを実現できる。
本発明によれば、環境に配慮しながら座り心地を向上させ、着座者に違和感を与えることのないパッド材、着座シート、及び乗り物用シートを実現できる。
また本発明によれば、張出部及びサイド部の剛性を高まり、座り心地を向上しつつ、パッド材のホールド感を高めることができる。
また本発明によれば、高硬度のバイオマスウレタンによって座り心地が低下してしまうことを抑制できる。
また本発明によれば、座り心地を向上しつつ、パッド材のホールド感を高めることができる。
また本発明によれば、ヘッドレストの損傷を抑制できる。
また本発明によれば、バイオマスウレタンがヒータ線からの熱の影響を受けて劣化することを抑制できる。
また本発明によれば、着座者の温感や冷感を良好なものとすることができる。
また本発明によれば、着座者の温感や冷感をさらに良好なものとすることができる。
本実施形態の乗り物用シートの斜視図である。 パッド材の上面図である。 図2のIII-III断面図である。 変形例1のパッド材の断面図である。 変形例2のパッド材の断面図である。 変形例3のパッド材の断面図である。 変形例4のパッド材の断面図である。 変形例5のパッド材の断面図である。 変形例6のパッド材の上面図である。 図9のX-X断面図である。 シートヒータの上面図である。 図11のXII-XII断面図である。 変形例7の乗り物用シートの斜視図である。 変形例8の乗り物用シートの斜視図である。 変形例9の乗り物用シートの斜視図である。 変形例10の乗り物用シートの斜視図である。 変形例11の乗り物用シートの斜視図である。
以下、本発明に係る実施形態について図1~図3を参照して説明する。
本実施形態の着座シートは、図1に示すように、例えば車両に設置される乗り物用シートSである。なお、乗り物用シートSは、例えば、船舶や航空機などに設置されるシートであってもよい。また、着座シートは、乗り物用シートSに限らず、一般的な椅子、ソファ又はクッション等のシートであっても良い。
なお、以下の説明において、「前後方向」とは、乗り物用シートSの前後方向であり、車両走行時の進行方向と一致する方向である。また、「シート幅方向」とは、乗り物用シートSの幅方向であり、乗り物用シートSに着座した着座者から見た左右方向と一致する方向である。また、「上下方向」とは、乗り物用シートSの上下方向であり、車両が水平面を走行しているときには鉛直方向と一致する方向である。
<シートの全体構成>
乗り物用シートSは、図1に示すように、シートバック1と、シートバック1の下方部分に連結されるシートクッション2と、シートバック1の上方部分に連結されるヘッドレスト3と、から主に構成されている。
シートバック1は、着座者の背中を後方から支持する背もたれ部であって、骨格となるシートフレーム4(バックフレーム4a)に、パッド材1aを載置して、表皮材1bで被覆されて構成されている。
シートクッション2は、着座者を下方から支持する着座部であって、骨格となるシートフレーム4(クッションフレーム4b)に、パッド材2aを載置して、パッド材2aの上から表皮材2bによって被覆されて構成されている。
ヘッドレスト3は、着座者の頭を後方から支持する頭部であって、芯材となる不図示のヘッドレストピラーにパッド材3aを載置して、表皮材3bで被覆されて構成されている。
図2は、シートクッション2を構成するパッド材2aであるクッション本体部10を示す。なお、シートバック1を構成するパッド材1aの構造は、シートクッション2を構成するパッド材2aと略同様であるため、説明を省略する。
クッション本体部10は、着座者を支持するためのパッド材2aであり、着座部分となる第1クッション部材20と、第1クッション部材20の周囲に設けられる第2クッション部材30と、クッション本体部10の表面11に形成される溝部40と、溝部40に設けられる係合部50と、を有する。
クッション本体部10は、溝部40に設けられた係合部50によって、表皮材2bが吊り込まれることで、表皮材2bに覆われる。
クッション本体部10は、例えば、インサート成型によって、第1クッション部材20と第2クッション部材30、及び係合部50が一体的に形成される。
第1クッション部材20は、図2、図3に示すように、クッション本体部10における中央部に設けられるベース部21を有する。
ベース部21は、着座者を下方から支持する着座面22を有する。着座面22は、上下方向に厚みを有するクッション部材であり、上面視で略逆U字状に形成される。なお、着座面22とは、ベース部21における溝部40以外の着座者側の表面11を言う。
第2クッション部材30は、図2、図3に示すように、ベース部21のシート幅方向における外側に配置されるサイド部31と、サイド部31から着座者側(上方)へ張り出し、着座者を側方から支持する張出部32と、を有する。
サイド部31は、上下方向にベース部21と略同じ厚みを有するクッション部材であり、上面視で略逆U字状に形成される。
張出部32は、サイド部31と同じ材料で一体的に形成され、サイド部31から上方へ張り出し、着座者を側方から支持するクッション部材である。
張出部32は、図2に示すように、上面視において略U字状を有し、ベース部21を囲うように形成される。詳しく述べると、張出部32は、上面視において略逆U字状を有し、ベース部21のシート幅方向における両側のベース端部21a、及び、ベース部21の後端部21bに形成され、ベース部21の三方を囲うよう配置される。
つまり、ベース部21の前端部には、張出部32が形成されない。したがって、着座者がベース部21に着座したとき、着座者の大腿部に対応する位置に張出部32が設けられていないため、上方に張り出す張出部32によって、座り心地が低下してしまうことを抑制できる。
ここで、第1クッション部材20は、第2クッション部材30よりも硬度が高い。具体的には、第1クッション部材20は、発泡ウレタン等で形成された軟質なクッション部材である。第2クッション部材30は、バイオマスウレタンで形成された硬質なクッション部材である。すなわち、クッション本体部10は、異なる材料で形成され、硬度が異なる2種類のクッション部材で構成されている。
第1クッション部材20は、例えば、ウレタン発泡材を用いて発泡成型により成型されたバイオマスウレタン以外のウレタンフォーム(以下、非バイオマスウレタン)である。言い換えると、非バイオマスウレタンは、バイオマスウレタンよりも軟質の材料で形成されたクッション部材である。非バイオマスウレタンは、着座感を向上させるため、反発弾性率が高く、低硬度であることが好ましい。
ベース部21は、全体が非バイオマスウレタンで形成される。したがって、着座面22において、バイオマスウレタンよりも軟質な非バイオマスウレタンを用いることにより、座り心地を向上することができる。
第2クッション部材30は、例えば、バイオマスウレタンで形成される。ここで、バイオマスウレタンとは、バイオマス比率を高くした硬質のポリウレタンフォームを含むものである。
サイド部31及び張出部32は、全体がバイオマスウレタンで形成される。したがって、第2クッション部材30のサイド部31及び張出部32は、第1クッション部材20のベース部21よりも高硬度であり、撓みにくいため、着座者からの荷重によって低硬度の第1クッション部材20が変形してしまうことを抑制できる。
なお、ヘッドレスト3を構成するパッド材3aに、クッション本体部10の構成を適用しても良い。その場合には、ヘッドレスト3用のパッド材3aのうち、少なくとも着座者の頭部に対応する部分に相当するベース部21は、パッド材3aの張出部32と異なる材料で形成される。具体的には、ヘッドレスト3用のパッド材3aのうち、ベース部21が非バイオマスウレタンで形成され、サイド部31及び張出部32がバイオマスウレタンで形成される。
したがって、ヘッドレスト3用のパッド材3aのベース部21は、非バイオマスウレタンで形成されるため、脆く衝撃に弱いバイオマスウレタンよりも耐久性を高くすることができる。そのため、ヘッドレスト3の損傷を抑制することができる。
溝部40は、表皮材2bを吊り込むための吊り込み溝であり、クッション本体部10の表面11に形成される。溝部40は、図2、図3に示すように、第1クッション部材20のベース部21と第2クッション部材30のサイド部31との境界部B近傍に形成され、上面視で略逆U字状を有する。
具体的には、溝部40は、クッション本体部10の着座面22側における境界部Bの近傍であって、第1クッション部材20のベース部21に形成される。言い換えると、溝部40の底面41は、第1クッション部材20に設けられている。
なお、本実施形態では、溝部40が表皮材2bを吊り込むための吊り込み溝である例を説明したが、これに限らない。例えば、溝部40は、クッション本体部10の表面11に設けられたヒータの発熱体を配置するための溝や、エアバッグ装置のエアバッグが膨張した際に通過するための溝等であっても良い。
係合部50は、表皮材2bを吊り込むための吊り込み部材であって、例えば断面が略V字状に形成されたクリップである。
係合部50は、樹脂製であり、例えばポリアセタール(POM)樹脂、ポリプロピレン(PP)樹脂、ポリアミド(PA)樹脂、ポリカーボネート(PC)樹脂等から形成される。なお、係合部50は、比較的強度の高いポリアセタール(POM)樹脂により形成されると良い。
なお、係合部50は、断面がU字状、又はC字状に形成されても良い。また、クリップに限らず金属ワイヤ等の吊り込み部材であっても良い。さらに、係合部50は、吊り込み部材に限らず、表皮材2bを吊り込むための吊り込み孔であっても良い。
係合部50は、図2に示すように、溝部40の内部に、所定の間隔を開けて複数設けられている。係合部50は、クッション本体部10の発泡成型時に一体的に形成されることで、溝部40の内部に埋設された状態で、クッション本体部10に取り付けられる。
詳しく述べると、係合部50は、図3に示すように、第1クッション部材20上に設けられ、溝部40の底面41に一部が埋設されるように取り付けられる。
図3に示すように、第1クッション部材20のベース部21と第2クッション部材30のサイド部31との境界部Bは、クッション本体部10(パッド材2a)の表面11に設けられた着座面22から、着座面22とは反対側の裏面12へ向かって、クッション本体部10の着座面22と直交するように延びている。言い換えると、第1クッション部材20のベース部21と第2クッション部材30のサイド部31との境界面は、溝部40内に設けられた境界端部B1から着座面22に対して垂直となるように配置されている。
したがって、バイオマスウレタンで形成された第2クッション部材30の張出部32及びサイド部31が、着座面22の下方に設けられていないため、高硬度のバイオマスウレタンによって座り心地が低下してしまうことを抑制できる。
また、第1クッション部材20と第2クッション部材30との境界部Bにおける着座面22側の境界端部B1は、溝部40内に設けられ、着座面22に露出していない。
詳しく述べると、第1クッション部材20のベース部21と第2クッション部材30のサイド部31との境界面における上端部分である境界端部B1は、溝部40の底面41に設けられる。したがって、第1クッション部材20と第2クッション部材30との境界部Bにおける、着座者側の端部も、着座者側とは反対側である裏面12側の端部も、着座面22には設けられていない。
このように、クッション本体部10が硬度の異なる第1クッション部材20と第2クッション部材30によって構成されていても、第1クッション部材20と第2クッション部材30との境界部Bにおいて、着座者に違和感を与えずに、座り心地を向上させることができる。
また、バイオマスウレタンからなる第2クッション部材30よりも軟質な非バイオマスウレタンからなる第1クッション部材20側に係合部50が設けられるため、着座者からの荷重がクッション本体部10にかかったときに、係合部50が沈み込みやすくなり、着座者に違和感を与えずに、より座り心地を向上させることができる。
さらに、張出部32の全体がバイオマスウレタンで形成されるため、張出部32において第1クッション部材20と第2クッション部材30との境界部Bが露出しないため、より一層座り心地を向上させることができる。
<変形例1>
次に、乗り物用シートSの変形例1について、図4に基づいて説明する。なお、上述の乗り物用シートSと重複する内容については説明を省略する。
変形例1の乗り物用シートS1では、溝部40が、クッション本体部10の着座面22側における境界部Bの近傍であって、第1クッション部材20のベース部21に形成される。言い換えると、溝部40の底面41は、第1クッション部材20及び第2クッション部材30に設けられている。
係合部50は、図4に示すように、第1クッション部材20及び第2クッション部材30の境界部Bを跨ぐように、溝部40の底面41に一部が埋設されるように取り付けられる。
このように、変形例1の乗り物用シートS1においても、第1クッション部材20と第2クッション部材30との境界部Bにおける着座面22側の境界端部B1は、溝部40内に設けられ、着座面22に露出していない。したがって、第1クッション部材20と第2クッション部材30との境界部Bにおいて、着座者に違和感を与えずに、座り心地を向上させることができる。
また、係合部50が第1クッション部材20及び第2クッション部材30の境界部Bを跨ぐように、溝部40の底面41に取り付けられるため、材料や硬度が異なる第1クッション部材20及び第2クッション部材30の結合強度を高めることができる。
<変形例2>
次に、乗り物用シートSの変形例2について、図5に基づいて説明する。なお、上述の乗り物用シートS、S1と重複する内容については説明を省略する。
変形例2の乗り物用シートS2では、溝部40が、クッション本体部10の着座面22側における境界部Bの近傍であって、第2クッション部材30のサイド部31に形成される。言い換えると、溝部40の底面41は、第2クッション部材30に設けられている。
係合部50は、図5に示すように、第2クッション部材30上に設けられ、溝部40の底面41に一部が埋設されるように取り付けられる。
このように、変形例2の乗り物用シートS2においても、第1クッション部材20と第2クッション部材30との境界部Bにおける着座面22側の境界端部B1は、溝部40内に設けられ、着座面22に露出していない。したがって、第1クッション部材20と第2クッション部材30との境界部Bにおいて、着座者に違和感を与えずに、座り心地を向上させることができる。
また、非バイオマスウレタンからなる第1クッション部材20よりも硬質なバイオマスウレタンからなる第2クッション部材30側に係合部50が設けられるため、係合部50のクッション本体部10への取付強度を高めることができる。したがって、表皮材2bのパッド材2aへの取付強度を高めることができる。
<変形例3>
次に、乗り物用シートSの変形例3について、図6に基づいて説明する。なお、上述の乗り物用シートS、S1、S2と重複する内容については説明を省略する。
変形例3の乗り物用シートS3では、第1クッション部材20のベース部21と第2クッション部材30のサイド部31との境界部Bは、クッション本体部10の表面11に設けられた着座面22から、着座面22とは反対側の裏面12へ向かって、着座面22の下方にサイド部31が入り込むように延びている。言い換えると、第1クッション部材20のベース部21と第2クッション部材30のサイド部31との境界面は、溝部40内に設けられた境界端部B1から着座面22に対してシート幅方向の内側に傾斜するように配置されている。
したがって、バイオマスウレタンで形成された第2クッション部材30のサイド部31がベース部21の下方に入り込むことによって、低硬度の非バイオマスウレタンで形成された第1クッション部材20が着座者からの荷重によって変形してしまうことを抑制できる。
<変形例4>
次に、乗り物用シートSの変形例4について、図7に基づいて説明する。なお、上述の乗り物用シートS、S1~S3と重複する内容については説明を省略する。
変形例4の乗り物用シートS4では、第1クッション部材20が、クッション本体部10における中央部に設けられるベース部21と、ベース部21のシート幅方向における外側に配置される第2サイド部23と、を有する。つまり、クッション本体部10のうち、ベース部21及び第2サイド部23が非バイオマスウレタンで形成され、張出部32がバイオマスウレタンで形成される。
溝部40は、クッション本体部10の着座面22側における境界部Bの近傍であって、第1クッション部材20の第2サイド部23に形成される。係合部50は、第1クッション部材20及び第2クッション部材30の境界部Bを跨ぐように、溝部40の底面41に一部が埋設されるように取り付けられる。
図7に示すように、第1クッション部材20の第2サイド部23と第2クッション部材30の張出部32との境界部Bは、クッション本体部10の表面11に設けられた溝部40から、シート幅方向の外側へ向かって水平に延びている。言い換えると、第1クッション部材20の第2サイド部23と第2クッション部材30の張出部32との境界面は、溝部40内に設けられた境界端部B1から着座面22に対して平行となるように配置されている。
したがって、バイオマスウレタンで形成された第2クッション部材30の張出部32の体積を低下させることができ、座り心地を向上させることができる。
<変形例5>
次に、乗り物用シートSの変形例5について、図8に基づいて説明する。なお、上述の乗り物用シートS、S1~S4と重複する内容については説明を省略する。
変形例5の乗り物用シートS5では、第2クッション部材30は、ベース部21のシート幅方向における外側に配置されるサイド部31のみを有しており、張出部32は設けられていない。
このように、変形例5の乗り物用シートS5においても、第1クッション部材20と第2クッション部材30との境界部Bにおける着座面22側の境界端部B1は、溝部40内に設けられ、着座面22に露出していない。したがって、第1クッション部材20と第2クッション部材30との境界部Bにおいて、着座者に違和感を与えずに、座り心地を向上させることができる。
<変形例6>
次に、乗り物用シートSの変形例6について、図9~図12に基づいて説明する。なお、上述の乗り物用シートS、S1~S5と重複する内容については説明を省略する。
変形例6の乗り物用シートS6は、シートクッション2のパッド材2a(クッション本体部10)と、パッド材2aを覆う表皮材2bと、パッド材2a及び表皮材2bの間に設けられるシート状のシートヒータ60と、パッド材2aの下方に設けられる送風装置70と、を有する。なお、シートヒータ60及び送風装置70は、シートバック1やヘッドレスト3に設けられても良い。
クッション本体部10の内部には、送風装置70からの風を通過させる通気路13が形成される。通気路13は、第1クッション部材20に設けられ、後述する送風装置70の送風路71と接続する第1通気路24と、第2クッション部材30に設けられ、張出部32へ空気を吹き出す第2通気路33と、を有する。
シートヒータ60は、シートクッション2を暖める面状発熱体であって、シートクッション2の表皮材2bの内部に取り付けられ、パッド材2a(クッション本体部10)上に設けられる。なお、シートヒータ60は、不図示のハーネスを介して電源及び制御装置と接続されている。
シートヒータ60は、図9~図12に示すように、シート状のヒータ基材61と、ヒータ基材61に取り付けられるヒータ線62と、張出部32とヒータ基材61との間に介在され、断熱性を有する断熱材63と、を有する。
ヒータ基材61は、伸縮可能な布材からなり、シートヒータ60の土台部分である。ヒータ基材61は、図9、図10に示すように、クッション本体部10の張出部32の取付面32aに設けられる。取付面32aは、張出部32における、着座者側(シート幅方向の内側)に向かって傾斜する面である。
ヒータ基材61には、図12に示すように、ヒータ基材61の厚み方向に貫通する通過孔61aが形成される。通過孔61aは、後述する断熱材63の貫通孔63aと対向する位置に形成される。
ヒータ線62は、図9、図11、図12に示すように、ヒータ基材61上に接着によって固定されている。なお、ヒータ基材61上に縫製等によって取り付けられていても良い。
ヒータ線62は、ヒータ基材61の後端部分から前方側に向かって蛇行しながら延びている。
断熱材63は、例えばグラスウールやロックウール等からなる熱伝導性の低い部材であって、ヒータ線62からの熱をクッション本体部10の張出部32へ伝えにくくする。断熱材63は、図9、図10に示すように、クッション本体部10の張出部32の取付面32aに取り付けられる。
断熱材63には、図12に示すように、後述する送風路71からの風を通過させる貫通孔63aが形成される。貫通孔63aは、断熱材63の厚み方向に貫通し、ヒータ基材61の通過孔61aと対向する位置に形成される。
このように、第2クッション部材30の張出部32とヒータ基材61との間に断熱材63が設けられることによって、バイオマスウレタンで形成された第2クッション部材30がヒータ線62からの熱の影響を受けて劣化することを抑制できる。
送風装置70は、シートクッション2に着座する着座者へ空気を送るブロア装置であって、シートクッション2の下方に設けられる。なお、シートヒータ60は、不図示のハーネスを介して電源及び制御装置と接続されている。
送風装置70は、図10に示すように、クッション本体部10の第1通気路24と接続する送風路71を有する。送風装置70から送られた空気は、送風路71を介して、第1通気路24及び第2通気路33を通過し、張出部32に形成された吹出口33aから、着座者に向かって送られる。
図10、図12に示すように、送風装置70から送られた空気は、張出部32に形成された吹出口33aから、シートヒータ60の通過孔61a及び貫通孔63aを通過して着座者に向かって送られる。
このように、ヒータ基材61と断熱材63に、それぞれ通過孔61a及び貫通孔63aが設けられることによって、送風装置70からの風がヒータ基材61と断熱材63を通過し易くなり、着座者の温感や冷感を良好なものとすることができる。
<変形例7>
次に、乗り物用シートSの変形例7について、図13に基づいて説明する。なお、上述の乗り物用シートS、S1~S6と重複する内容については説明を省略する。
変形例7の乗り物用シートS7は、図13に示すように、シートバック1と、シートバック1の下方部分に連結されるシートクッション2と、シートバック1の上方部分に連結されるヘッドレスト3と、シートクッション2の前方部分に連結されるフットレスト5と、から主に構成されている。フットレスト5は、着座者の脚部を下方から支持する部材である。
シートバック1において、シートバック1の側方部分であるバック膨出部1cに対応するクッション本体部10は、バイオマスウレタンからなる第2クッション部材30が用いられる。
また、シートクッション2において、シートクッション2の側方部分である膨出部2cに対応するクッション本体部10は、バイオマスウレタンからなる第2クッション部材30が用いられる。
なお、シートバック1におけるバック膨出部1c以外の部分、シートクッション2における膨出部2c以外の部分、ヘッドレスト3、及びフットレスト5に対応するクッション本体部10は、非バイオマスウレタンで形成される。
このように、バイオマスウレタンで形成された第2クッション部材30は、着座者の着座部分を避けて配置されるため、乗り物用シートS7の座り心地を向上させることができる。
<変形例8>
次に、乗り物用シートSの変形例8について、図14に基づいて説明する。なお、上述の乗り物用シートS、S1~S7と重複する内容については説明を省略する。
変形例8の乗り物用シートS8は、図14に示すように、シートバック1と、シートバック1の下方部分に連結されるシートクッション2と、シートバック1の上方部分に連結されるヘッドレスト3と、から主に構成されている。
シートバック1において、シートバック1の側方部分であるバック膨出部1cに対応するクッション本体部10は、バイオマスウレタンからなる第2クッション部材30が用いられる。
また、シートバック1において、シートバック1の上方中央部分である背もたれ上部1dに対応するクッション本体部10は、バイオマスウレタンからなる第2クッション部材30が用いられる。
シートクッション2において、シートクッション2の側方部分である膨出部2cに対応するクッション本体部10は、バイオマスウレタンからなる第2クッション部材30が用いられる。
また、シートクッション2において、シートクッション2の前方中央部分であるシート前端部2dに対応するクッション本体部10は、バイオマスウレタンからなる第2クッション部材30が用いられる。
なお、シートバック1におけるバック膨出部1c及び背もたれ上部1d以外の部分、シートクッション2における膨出部2c及びシート前端部2d以外の部分、及びヘッドレスト3に対応するクッション本体部10は、非バイオマスウレタンで形成される。
このように、バイオマスウレタンで形成された第2クッション部材30は、着座者の着座部分を避けて配置されるため、乗り物用シートS8の座り心地を向上させることができる。
<変形例9>
次に、乗り物用シートSの変形例9について、図15に基づいて説明する。なお、上述の乗り物用シートS、S1~S8と重複する内容については説明を省略する。
変形例9の乗り物用シートS9は、図15に示すように、シートバック1と、シートバック1の下方部分に連結されるシートクッション2と、シートバック1の上方部分に連結されるヘッドレスト3と、から主に構成されている。
シートクッション2において、シートクッション2の側方部分である膨出部2cに対応するクッション本体部10は、バイオマスウレタンからなる第2クッション部材30が用いられる。
また、シートクッション2において、シートクッション2の後方中央部分であるシート後端部2eに対応するクッション本体部10は、バイオマスウレタンからなる第2クッション部材30が用いられる。
なお、シートバック1、シートクッション2における膨出部2c及びシート後端部2e以外の部分、及びヘッドレスト3に対応するクッション本体部10は、非バイオマスウレタンで形成される。
このように、バイオマスウレタンで形成された第2クッション部材30は、着座者の着座部分を避けて配置されるため、乗り物用シートS9の座り心地を向上させることができる。
<変形例10>
次に、乗り物用シートSの変形例10について、図16に基づいて説明する。なお、上述の乗り物用シートS、S1~S9と重複する内容については説明を省略する。
変形例10の乗り物用シートS10は、図16に示すように、シートバック1と、シートバック1の下方部分に連結されるシートクッション2と、シートバック1の上方部分に連結されるヘッドレスト3と、から主に構成されている。
ヘッドレスト3において、ヘッドレスト3の側方部分である側方部3cに対応するクッション本体部10は、バイオマスウレタンからなる第2クッション部材30が用いられる。
なお、シートバック1、シートクッション2、及びヘッドレスト3における側方部3c以外の部分、に対応するクッション本体部10は、非バイオマスウレタンで形成される。
このように、バイオマスウレタンで形成された第2クッション部材30は、着座者の着座部分を避けて配置されるため、乗り物用シートS10の座り心地を向上させることができる。
<変形例11>
次に、乗り物用シートSの変形例11について、図17に基づいて説明する。なお、上述の乗り物用シートS、S1~S10と重複する内容については説明を省略する。
変形例11の乗り物用シートS11は、図17に示すように、シートバック1と、シートバック1の下方部分に連結されるシートクッション2と、シートバック1の上方部分に連結されるヘッドレスト3と、から主に構成されている。
シートバック1において、シートバック1の中央部分であって装飾が施されたバック装飾部1eに対応するクッション本体部10は、バイオマスウレタンからなる第2クッション部材30が用いられる。
シートクッション2において、シートクッション2の中央部分であって装飾が施されたクッション装飾部2fに対応するクッション本体部10は、バイオマスウレタンからなる第2クッション部材30が用いられる。
なお、シートバック1におけるバック装飾部1e以外の部分、シートクッション2におけるクッション装飾部2f以外の部分、及びヘッドレスト3に対応するクッション本体部10は、非バイオマスウレタンで形成される。
このように、バイオマスウレタンで形成された第2クッション部材30は、着座者の着座部分を避けて配置されるため、乗り物用シートS10の座り心地を向上させることができる。
上記実施形態では、具体例として自動車に用いられる車両用シートについて説明したが、特に限定されることなく、二輪車用の二輪シート、電車やバス等の車両用シート、飛行機や船等の乗り物用シートのほか、作業用の事務イス、車イス、ショッピングカートの子供用イス等の種々のシートに対して利用することができる。
本実施形態では、主として本発明に係る車両用シートに関して説明した。
ただし、上記の実施形態は、本発明の理解を容易にするための一例に過ぎず、本発明を限定するものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることは勿論である。
S、S1~S11 乗り物用シート(着座シート)
1 シートバック
1a パッド材
1b 表皮材
1c バック膨出部
1d 背もたれ上部
1e バック装飾部
2 シートクッション
2a パッド材
2b 表皮材
2c 膨出部
2d シート前端部
2e シート後端部
2f クッション装飾部
3 ヘッドレスト
3a パッド材(ヘッドレスト用パッド材)
3b 表皮材
3c 側方部
4 シートフレーム
5 フットレスト
10 クッション本体部
11 表面
12 裏面
13 通気路
20 第1クッション部材
21 ベース部
21a ベース端部(両端部)
21b 後端部
22 着座面
23 第2サイド部
24 第1通気路
30 第2クッション部材
31 サイド部
32 張出部
32a 取付面
33 第2通気路
33a 吹出口
40 溝部
41 底面
50 係合部
60 シートヒータ
61 ヒータ基材
61a 通過孔
62 ヒータ線
63 断熱材
63a 貫通孔
70 送風装置
71 送風路
B 境界部
B1 境界端部(着座面側の端部)

Claims (10)

  1. 着座シートに用いられ、着座者を支持するためのパッド材であって、
    前記着座者を支持するベース部と、
    前記ベース部のシート幅方向における外側に配置されるサイド部と、
    前記サイド部から前記着座者側へ張り出し、前記着座者を側方から支持する張出部と、を有し、
    前記パッド材のうち、前記張出部の全体がバイオマスウレタンで形成され、前記ベース部の少なくとも一部がバイオマスウレタンよりも軟質の材料で形成されることを特徴とするパッド材。
  2. 前記パッド材のうち、前記張出部及び前記サイド部の全体がバイオマスウレタンで形成されることを特徴とする請求項1に記載のパッド材。
  3. 前記サイド部は、前記ベース部に隣り合うように配置され、
    前記ベース部と前記サイド部との境界部は、前記パッド材の着座面から前記着座面とは反対側の裏面へ向かって延びており、かつ、前記パッド材の前記着座面と直交するように延びていることを特徴とする請求項2に記載のパッド材。
  4. 前記パッド材は、前記着座シートのシートクッションに用いられ、
    前記ベース部は、前記着座者を下方から支持し、
    前記張出部は、上面視において略U字状を有し、前記ベース部を囲うように形成されることを特徴とする請求項1に記載のパッド材。
  5. 前記パッド材の前記張出部は、前記ベース部のシート幅方向における両端部及び、前記ベース部の後端部に形成されることを特徴とする請求項4に記載のパッド材。
  6. 請求項1に記載のパッド材と、前記着座者の頭部を支持するヘッドレスト用パッド材と、を備える着座シートであって、
    前記ヘッドレスト用パッド材のうち、少なくとも前記着座者の頭部に対応する部分は、バイオマスウレタンと異なる材料で形成されることを特徴とする着座シート。
  7. 請求項1に記載のパッド材と、前記パッド材に設けられるシートヒータと、を備える着座シートであって、
    前記シートヒータは、前記パッド材の前記張出部に設けられるシート状のヒータ基材と、前記ヒータ基材に取り付けられるヒータ線と、前記張出部と前記ヒータ基材との間に介在し、断熱性を有する断熱材と、を有することを特徴とする着座シート。
  8. 前記着座シートは、前記パッド材に設けられる送風装置を備え、
    前記パッド材の内部には、前記送風装置からの風を通過させる通気路が形成され、
    前記断熱材には、前記通気路からの風を通過させる貫通孔が形成されることを特徴とする請求項7に記載の着座シート。
  9. 前記ヒータ基材には、前記断熱材の前記貫通孔と対向する位置に、前記通気路からの風を通過させる通過孔が形成されることを特徴とする請求項8に記載の着座シート。
  10. 着座者を支持するためのパッド材と、
    前記パッド材が配置されるシートフレームと、を備える乗り物用シートであって、
    前記パッド材は、
    前記着座者を支持するベース部と、
    前記ベース部のシート幅方向における外側に配置されるサイド部と、
    前記サイド部から前記着座者側へ張り出し、前記着座者を側方から支持する張出部と、を有し、
    前記パッド材のうち、前記張出部の全体がバイオマスウレタンで形成され、前記ベース部の少なくとも一部が前記バイオマスウレタンよりも軟質の材料で形成されることを特徴とする乗り物用シート。
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