JP3154705U - コピー防止シートおよびコピー防止シートセット - Google Patents
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Abstract
Description
ホログラムはホログラム形成面にエンボス加工などを施すことにより、凹凸状に形成される。上記の構成のものでは、ホログラムを構成する凹凸形状のところに、粘着剤が入り込むことにより光の屈折が起こり難くなり、ホログラム形成による白抜け効果が十分に得られなかったのではないかと考えられる。また、上記構成のものでは全面に接着層が形成されており、空気の層がないために光の屈折が起こり難いのも一因ではないかと考えられる。
前記ホログラムは、前記フィルムの一方の面にエンボス加工を施すことにより形成され、このホログラムに金属を蒸着することにより前記金属薄膜層が積層されていてもよい。
上述したように、ホログラムが形成されている面に粘着剤層が形成されている場合、ホログラムを構成する凹凸部分に粘着剤が入り込むことがあり、このような場合には光の屈折が起こり難くなってコピー防止効果が低下することが懸念される。そこで、上記のような構成とすると、ホログラムと粘着剤層との間には金属薄膜層が存在し、粘着剤がエンボス加工により形成された凸凹部分に直接入り込むことがないので上記のような問題が生じない。
上記構成において、前記用紙は、分光測色計によるL値が50〜60でa値が0〜2.0でb値が0〜2.0の黒色系の用紙、L値が50〜60でa値が47〜49でb値が−7.0〜−5.0の赤色系の用紙、L値が60〜70でa値が3.0〜5.0でb値が25〜27の黄色系の用紙、およびL値が55〜65でa値が−22〜−20でb値が−35〜−33の青色系の用紙から選ばれる用紙であってもよい。このような構成とすると、コピー防止効果がさらに高くなり好ましい。
本考案の実施形態1を図1ないし図4によって説明する。
本実施形態のコピー防止シート10は、図1に示すように、矩形状をなし、図2に示すように、フィルム11、金属を含む金属薄膜層13、粘着剤層14および剥離シート16からなる4層構造のものである。
まず、フィルム11の一方の面11A(図2における下側の面11A)に、公知の方法によりエンボス加工を施して、図1に示すような多数の三角形が描かれたホログラム12を形成する。フィルム11のホログラム形成面11Aの断面形状は、図2に示すように凹凸状をなしている。
粘着剤層14は、アクリル系樹脂、ビニル系樹脂などを主成分とする透明な粘着剤を用いて、印刷などの塗布方法により形成することができる。
本実施形態のコピー防止シート10をそのまま、または、所望の大きさに切断した後、剥離シート16を除去する。ここで、本実施形態のコピー防止シート10には、剥離シート16が設けられているので、使用するまで、ごみなどの付着を防止することができ、粘着性の低下が起こり難い。
本実施形態のコピー防止シート10にはホログラム12が形成されているので、ホログラフィーの原理により、複写物30にはホログラム12の模様に対応して白抜け状態のところ31が生じる(図4を参照)。
本実施形態によれば、ホログラム12の模様に対応して白抜け状態のところが十分に生じるから、コピー防止効果に優れたコピー防止シート10を提供することができる。
また、本実施形態によればコピー防止シート10は、表示部21に貼り付けられた状態で表示部21を目視可能な透光性を有しているので、原本20の視認性にも優れる。
本考案の実施形態2を図5および図6によって説明する。以下の説明において、実施形態1と同様の構成、作用効果について重複する記載は省略する。
本実施形態はホログラム12の模様が実施形態1とは相違する。本実施形態のコピー防止シート10に形成されたホログラム12は、実施形態1よりも細かいドット状の模様である(図5を参照)。本実施形態ではホログラム12の模様以外の構成は実施形態1と同様である。
本実施形態によれば、ホログラム12の模様が細かいドット状の模様なので、細かい字などで記載された事項のコピーを防止するのに特に有効である。
本考案をコピー防止シートセット40に適用した実施形態3を図7ないし図9によって説明する。以下の説明において、実施形態1と同様の構成、作用効果について重複する記載は省略する。
本実施形態のコピー防止セット40は、実施形態1のコピー防止シート10と、このコピー防止シート10が貼り付けられる用紙41とからなる。
コピー防止シートが貼り付けられる用紙41としては、例えば、色上質紙のような着色された用紙41が用いられる(図7を参照)。
まず、印刷や手書き等の方法により、用紙41に情報を記載して情報が記載された書類20(原本20)を作製する。次に、コピー防止シート10を、少なくとも、原本20のうち、コピーを防止したい部分21を覆うように貼り付ける(図8を参照)。
本実施形態によれば、本考案のコピー防止シート10を着色された用紙41とともに用いることにより、コピー防止シート10を単独で用いた場合よりも、コピー防止効果が顕著に現れるのである。
本考案は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本考案の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施形態では、フィルム11の一方の面11Aにエンボス加工を施すことにより形成されたホログラム12を備えるものを示したが、例えば、図10に示すように、フィルム11の下側の面に金属薄膜層13を積層してから、金属薄膜層13の下側の面13Aにエンボス加工を施すことにより形成されたホログラム12を備えるものであってもよい。
(2)上記実施形態では、三角形が多数描かれたものやドットが多数描かれたホログラム12を示したが、ホログラム12の模様は、亀甲柄や格子状のものなどであってもよい。
(3)上記実施形態では、剥離シート16を備えるコピー防止シート10を示したが、剥離シート16を備えないものであってもよい。
11…フィルム
12…ホログラム
13…金属薄膜層
14…粘着剤層
15…空気の層(粘着剤層のない部分)
16…剥離シート
20…書類(原本)
21…表示部
40…コピー防止シートセット
41…用紙
Claims (6)
- 特定の情報が表示される表示部に貼り付けられて前記表示部のコピーを防止するコピー防止シートであって、
前記表示部に貼り付けられた状態で前記表示部を目視可能な透光性を有するとともに、前記表示部に貼り付けられる粘着剤層と、金属を含む金属薄膜層と、フィルムとがこの順で重ねられ、
前記フィルムの前記金属薄膜層側の面、または前記金属薄膜層の前記粘着剤層側の面に、模様状をなすホログラムが設けられ、かつ、
前記粘着剤層は、前記ホログラムの模様に対応して部分的に設けられていることを特徴とするコピー防止シート。 - 前記ホログラムは、前記フィルムの一方の面にエンボス加工を施すことにより形成され、このホログラムに金属を蒸着することにより前記金属薄膜層が積層されていることを特徴とする請求項1に記載のコピー防止シート。
- 前記金属薄膜層は、酸化アルミまたは硫化亜鉛を蒸着してなる透明な金属蒸着層であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のコピー防止シート。
- 前記粘着剤層の、前記表示部に貼り付けられる側の面に剥離シートを設けたことを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載のコピー防止シート。
- 請求項1ないし請求項4のいずれか一項に記載のコピー防止シートと、
前記コピー防止シートが貼り付けられる着色された用紙と、からなるコピー防止シートセット。 - 前記用紙は、分光測色計によるL値が50〜60でa値が0〜2.0でb値が0〜2.0の黒色系の用紙、L値が50〜60でa値が47〜49でb値が−7.0〜−5.0の赤色系の用紙、L値が60〜70でa値が3.0〜5.0でb値が25〜27の黄色系の用紙、およびL値が55〜65でa値が−22〜−20でb値が−35〜−33の青色系の用紙から選ばれる用紙であることを特徴とする請求項5に記載のコピー防止シートセット。
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2009
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- 2009-08-07 JP JP2009005627U patent/JP3154705U/ja not_active Expired - Lifetime
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