JP3154449B2 - タイミング信号発生回路 - Google Patents

タイミング信号発生回路

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JP3154449B2 JP00595993A JP595993A JP3154449B2 JP 3154449 B2 JP3154449 B2 JP 3154449B2 JP 00595993 A JP00595993 A JP 00595993A JP 595993 A JP595993 A JP 595993A JP 3154449 B2 JP3154449 B2 JP 3154449B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はICテスタの電圧/電
流源の出力リレー等を制御するためのタイミング信号発
生回路に関し、特にその経済的な構成に係わる。
【0002】
【従来の技術】ICテスタでは各チャンネルの電圧/電
流源のセンス(SENSE) リレー及びフォース(FO
RCE) リレーと呼ばれる出力リレーを制御するために
nチャンネルのタイミング信号発生回路(以下TGと言
う) が用いられる。TGのi(i=1〜n) チャンネル
には図6AのデータDi が与えられると共に、各チャン
ネルに共通のストローブ信号SB(図6B) 及びカウン
タ計数用のクロックCLK(図6C) が与えられる。ス
トローブ信号SBはデータDi が0→1又は1→0に切
換る時点より所定時間後にH(高レベル) →L(低レベ
ル) に変化し、直ぐにL→Hに戻る、幅の狭い負のパル
スである。
【0003】TGのセンスリレーを制御するための出力
を第2出力V2 、フォースリレーを制御するための出力
を第1出力V1 と名付けると、これら第1、第2出力V
1 、V2 のON/OFFによりフォースリレー及びセン
スリレーはそれぞれON/OFFに制御される。これら
第1、第2出力V1 、V2 に要求されるタイミングの条
件は以下のように与えられる(図6参照) 。 (1) データDi が0→1に切換った場合 第2出力V2 はストローブSBの後縁に同期して直
ちにON(H) →OFF(L) に変化する。
【0004】 第1出力V1 はストローブSBの後縁
より所定のτ時間経過後にON(H) →OFF(L) に
変化する。 (2) データDi が1→0に切換った場合 第1出力V1 はストローブSBの後縁に同期して直
ちにOFF(L) →ON(H) に変化する。
【0005】 第2出力V2 はストローブSBの後縁
より所定のτ時間経過後にOFF(L) →ON(H) に
変化する。 次に、従来のTGを図5を参照して説明しよう。各チャ
ンネルのタイミング信号回路TGi は同一であるので第
iチャンネルについて述べる。データDi (図6A) 及
びストローブ信号SBがレジスタRG1 のデータ入力端
子D及びクロック端子CKにそれぞれ入力されている。 (a) 入力データDi が0→1に切換った場合 ストローブSB1 の後縁に同期して、レジスタRG
1 のQバー出力(Q^と書く) が1(H) →0(L) に
切換わると(図6D) 、インバータINの出力はL→H
となり、負論理のアンドゲートAD1 の第1入力端子に
与えられる。AD1 の出力、つまり第2出力V2 はAD
1 の第2入力端子のL,Hに無関係に、H→Lに反転す
る(図6E) 。
【0006】 オアゲートORの第1入力であるRG
1 のQ^出力がH→Lに切換わると(図6D) 、ORの
第2入力であるレジスタRG2 のQ出力は、L→Hとな
るので、ORの出力、つまり第1出力V1 はH→Hと保
持される(図6F) 。しかし、RG2 のQ出力が前記の
ようにL→Hとなると、アンドゲートAD2 が開かれ、
クロックCLK(図6C) がAD2 を通じてカウンタC
1 に入力される。カウンタCT1 がクロックCLKを
N個計数すると(計数時間をτとする) 、直ちにその1
/N出力はL→Hに変化し、RG2 がクリアされる。こ
れによりRG2のQ出力はH→Lに変化され、ORの出
力V1 はH→Lとなる(図6F) 。 (b) 入力データDi が1→0に切換った場合 ストローブSB2 の後縁に同期して、RG1 のQ^
出力がL→Hに切換わると(図6D) 、AD1 の第1入
力であるインバータINの出力はH→Lとなり、一方、
AD1 の第2入力であるレジスタRG3 のQ出力はL→
Hとなるので、AD1 の出力V2 はL→Lとなり、Lレ
ベルに保持される(図6E) 。
【0007】しかし、RG3 のQ出力が前記のようにL
→Hとなると、アンドゲートAD3が開かれ、クロック
CLKがAD3 を通じてカウンタCT2 に入力される。
CT 2 がクロックCLKをN個計数すると(計数時間を
τとする) 、直ちに1/N出力がL→Hに変化し、RG
3 がクリアされる。これによりAD1 の第2入力である
RG3 のQ出力はH→Lに変化され、一方AD1 の第1
入力はこれよりτ時間前に既にH→Lに変化済であるの
で、AD1 は2入力のアンドが成立して、その出力V2
はL→Hに変化する(図6E) 。
【0008】 ストローブ信号SB2 の後縁に同期し
て、RG1 のQ^出力がL→Hに変化すると(図6D)
、ORの出力V1 もL→Hに変化する(図6F) 。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】最近ICテスタの小形
軽量化と共に経済化が強く要請されており、それに使用
される出力リレー制御用のTGについても同様である。
チャンネル数nが数10、或いは100以上にもなる
と、各チャンネルの電子部品1個といえども、その増減
はおろそかにできない問題である。この発明はこのよう
な事情に鑑みてなされたものであり、その目的とすると
ころは回路構成の経済化にある。
【0010】
【課題を解決するための手段】この発明のnチャンネル
用TGでは、ある時点で一斉に論理値が切換わるn(2
以上の整数) チャンネル分のデータ(D1 〜Dn ) が入
力され、その切換時点から所定の第1時間(Δ1 ) 経過
後に第1ストローブパルスが入力され、その第1ストロ
ーブパルスが入力されてから更に所定の第2時間
(Δ2 ) 経過後に第2ストローブパルスが入力される。
【0011】前記入力データが0→1に切換わるチャン
ネルでは、前記第1ストローブパルスが入力されると直
ちに低レベルL→高レベルH(又はH→L) に極性を反
転させる第2出力(V2 ) と、前記第2ストローブパル
スが入力されてから更に所定の第3時間(Δ3 ) 遅れ
て、前記第2出力と同一の極性に反転する第1出力(V
1 ) を発生する。
【0012】前記入力データが1→0に切換わるチャン
ネルでは、前記第1ストローブパルスが入力されると直
ちにH→L(又はL→H) に極性を反転させる第1出力
(V 1 ) と、前記第2ストローブパルスが入力されてか
ら更に前記第3時間(Δ3 )遅れて前記第1出力(V1 )
と同一の極性に反転する第2出力(V2 ) を発生す
る。
【0013】第1レジスタは、前記第1ストローブパル
スが与えられると、前記nチャンネル分の入力データを
同時に書き込む。タイミング信号パルス発生回路は、前
記第2ストローブパルスが与えられると、クロックパル
スを計数して、前記第3時間(Δ3 ) 後にタイミングパ
ルスを発生する。
【0014】第2レジスタは、前記タイミングパルスが
与えられると、前記第1レジスタのnチャンネル分の出
力を同時に書き込む。第i(i=1〜n) チャンネル用
セレクタは、前記第1及び第2レジスタの第i(i=1
〜n) チャンネル出力がそれぞれ入力され、後者の出力
の論理値に応じて、それら第1及び第2レジスタの出力
をそれぞれ前記第1出力(V1 ) 及び第2出力(V2 )
とするか、又は前記第2出力及び第1出力とする。
【0015】
【実施例】この発明を図1乃至図3に示す実施例に基づ
いて説明する。実施例では簡単化のため、チャンネル数
n=4としている。図2に示すように、ある時点t0
一斉に論理値が1→0又は0→1と切換わる4チャンネ
ル分のデータD1 〜D4 (図2A) が入力され、その切
換時点t0から所定の第1時間Δ1 経過後に第1ストロ
ーブパルスSB1 (図2B) が入力され、そのSB1
入力されてから更に所定の第2時間Δ2 経過後に第2ス
トローブパルスSB2 (図3F) が入力される。
【0016】入力データDi が0→1に切換わる第1、
第4チャンネルでは、SB1 が入力されると直ちにL→
H(又はH→L) に極性を反転させる第2出力V2 (又
はV 2 ^) と、SB2 が入力されてから更に所定の第3
時間Δ3 遅れて、第2出力V 2 (又はV2 ^) と同一の
極性に反転する第1出力V1 (又はV1 ^) (図3U)
を発生するように構成される。また、入力データDi
1→0に切換わる第2、第3チャンネルでは、SB1
入力されると直ちにH→L(又はL→H) に極性を反転
させる第1出力V1 (又はV1 ^) と、SB2 が入力さ
れてから更に第3時間Δ3 遅れて第1出力V1 (又はV
1 ^) と同一極性に反転する第2出力V 2 (又はV
2 ^) を発生するように構成される(図3U) 。
【0017】第1レジスタRG1 はSB1 がクロック端
子CKに与えられると、入力データD1 〜D4 を同時に
書き込む(図2C) 。タイミングパルス発生回路TPG
は、SB2 が与えられると、クロックパルスCLK(図
3I) をN個計数して(その計数時間は第3時間Δ3
ほぼ等しい)、第3時間Δ3 後にタイミングパルスK2
(図3K2 ) を発生する回路である。
【0018】第2レジスタRG2 はタイミングパルスK
2 が与えられると、第1レジスタRG1 の4チャンネル
分の出力を同時に書き込む(図2D) 。第i(i=1〜
4) チャンネル用セレクタSLi は、第1レジスタRG
1 のQ i 出力(第iチャンネル出力) が2A及び1B端
子に入力され、第2レジスタRG2 のQi 出力が1A,
2B及びSEL端子に入力される。セレクタSLi は図
4に示すように、SEL端子の入力(RG2 のQi
力) が論理0のとき、入力端子1A,2Aの信号、つま
りRG2 及びRG1 のQi 出力を反転して、出力端子1
Y^,2Y^へそれぞれ出力する。またSEL端子の入
力が論理1のとき、入力端子1B,2Bの信号、つまり
RG1 ,RG2 のQi 出力を反転して、出力端子1Y
^,2Y^へそれぞれ出力する。
【0019】比較器CRは、RG2 のQ1 〜Q4 出力が
入力端子A1 〜A4 に与えられ、RG1 のQ1 〜Q4
力が入力端子B1 〜B4 に与えられ、全てAi =B
i (i=1〜4) が成立すれば、端子QA が1(H) 、
B が0(L) となり、そうでなければ端子QA が0
(L) 、QB が1(H) となる(図2E) 。従って、Q
A ,QB はSB1 の立上りt1 で極性が反転し、TPG
の出力K2 の立上りt2 で再び極性が反転する。
【0020】アンドゲートAD1 は比較器CRのQB
力でゲートが開かれているので、SB2 が第3レジスタ
RG3 のプリセット端子PSTに入力され(図3G) 、
そのQ出力はHレベルに反転される(図3H) 。これに
よりアンドゲートAD2 が開かれ、クロックCLK(図
3I) がカウンタCTのクロック端子CKに入力される
(図3J) 。
【0021】カウンタCTはクロックCLKをN個計数
すると、SB2 の立上りt1 より第3時間Δ3 だけ遅れ
た時点t2 で、1/N出力パルスK1 (図3K1 ) を発
生し、アンドゲートAD4 の第2入力端子に与える。ア
ンドゲートAD4 の第1端子には比較器CRのQB 出力
(ひき続きHレベルにある) が既に与えられているの
で、1/N出力パルスK1 はAD4 及びオアゲートOR
を通じて第2レジスタRG2 のクロック端子CKに入力
され(図3K2 ) 、これによりRG2 では入力データが
一斉に書き込まれる(図2D) 。カウンタCTがクロッ
クCLKをM(>N) 個計数すると、1/M出力パルス
Tを発生し(図3T) 、第3レジスタRG 3 のクロック
端子CKに与えられ、そのQ出力はLとなる(図3H)
【0022】SB1 の立上りt1 よりSB2 の立上り迄
の第2時間Δ2 と、SB2 の立上りよりTPGの出力パ
ルスK1 の立上りt2 迄の第3時間Δ3 との和Δ2 +Δ
3 は従来例で述べた時間差τに相当する。
【0023】
【発明の効果】従来のタイミング信号発生回路TGは、
第1出力V1 と第2出力V2 の極性反転のタイミングを
τ時間だけずらせるために、各チャンネル毎に第1カウ
ンタCT1 及び第2カウンタCT2 を必要とし、nチャ
ンネルでは合計2n個のカウンタが必要となる。
【0024】これに対してこの発明による回路では、チ
ャンネル数nに関係なく、対応するカウンタはタイミン
グパルス発生回路TPGに1個あればよく、チャンネル
数nが多い場合には従来より大幅な経済化が達成でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例を示す回路図。
【図2】図1のタイミングチャートの半部。
【図3】図1のタイミングチャートの残り半部。
【図4】図1のセレクタSLi の回路と真理値表を示す
図。
【図5】従来のタイミング信号発生回路の回路図。
【図6】図5のタイミングチャート。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ある時点で一斉に論理値が切換わるn
    (2以上の整数) チャンネル分のデータ(D1 〜Dn )
    が入力され、その切換時点から所定の第1時間(Δ1 )
    経過後に第1ストローブパルスが入力され、その第1ス
    トローブパルスが入力されてから更に所定の第2時間
    (Δ2 ) 経過後に第2ストローブパルスが入力され、 前記入力データが0→1に切換わるチャンネルでは、前
    記第1ストローブパルスが入力されると直ちに低レベル
    L→高レベルH(又はH→L) に極性を反転する第2出
    力(V2 ) と、前記第2ストローブパルスが入力されて
    から更に所定の第3時間(Δ3 ) 遅れて、前記第2出力
    と同一の極性に反転する第1出力(V1) を発生し、 前記入力データが1→0に切換わるチャンネルでは、前
    記第1ストローブパルスが入力されると直ちにH→L
    (又はL→H) に極性を反転する第1出力(V1) と、
    前記第2ストローブパルスが入力されてから更に前記第
    3時間(Δ3 ) 遅れて前記第1出力(V1 ) と同一の極
    性に反転する第2出力(V2 ) を発生するnチャンネル
    のタイミング信号発生回路であって、 前記第1ストローブパルスが与えられると、前記nチャ
    ンネル分の入力データを同時に書き込む第1レジスタ
    と、 前記第2ストローブパルスが与えられると、クロックパ
    ルスを計数して、前記第3時間(Δ3 ) 後にタイミング
    パルスを発生するタイミングパルス発生回路と、 前記タイミングパルスが与えられると、前記第1レジス
    タのnチャンネル分の出力を同時に書き込む第2レジス
    タと、 前記第1及び第2レジスタの第i(i=1〜n) チャン
    ネル出力がそれぞれ入力され、後者の出力の論理値に応
    じて、それら第1及び第2レジスタの出力をそれぞれ前
    記第1出力(V1 ) 及び第2出力(V2 ) とするか、又
    は前記第2出力及び第1出力とする第i(i=1〜n)
    チャンネル用セレクタとを具備することを特徴とする、 タイミング信号発生回路。
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