JP3154160B1 - 分割式小型ボート - Google Patents

分割式小型ボート

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JP3154160B1
JP3154160B1 JP2000088047A JP2000088047A JP3154160B1 JP 3154160 B1 JP3154160 B1 JP 3154160B1 JP 2000088047 A JP2000088047 A JP 2000088047A JP 2000088047 A JP2000088047 A JP 2000088047A JP 3154160 B1 JP3154160 B1 JP 3154160B1
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Abstract

【要約】 【課題】 一人で組み立て・分解が容易にでき、運送・
保管が簡単になり、海上で浮かべながら組立・分解がで
き、環境に配慮して再利用が容易な金属板で構成ができ
る分割式小型ボートを提供する。 【解決手段】 水に浮く第1箱型船体ユニット2から第
5箱型船体ユニット6までを、上部連結板11,12、
下部連結板13、及び座板で脱着自在に取り付けて連結
した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、使用する場所まで
分割して運ぶことができ、主に釣りや野外活動、調査な
どに用いる分割式小型ボートに関する。
【0002】
【従来の技術】従来において、小型ボートを運搬するに
は車の屋根に取り付けたり、専用の台車を車で牽引して
その台車に小型ボートを積んだりしていた。しかし、小
型ボートは一人で運ぶのは大変であり、また車の屋根や
台車に取りつけるのも大変である。これに対し、分割式
のボートがある。分割式のボートはFRP製のものが多
い。なぜならば、アルミ製の小型ボートはアルミ板を溶
接やリベット止めを行って製作されているので、アルミ
製の小型ボートを分割式にすると分割部分の構造が分割
式でないものより複雑になるため、溶接やリベット止め
部分が多くなり、コストが高くなってしまっていた。ま
たFRP製のものは近年、アルミ製の小型ボートのよう
に材料の再利用が容易でないため廃棄が問題となってい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する課題は、従来のこれらの問題点を解消し、一人で組
み立て・分解が容易にでき、運送・保管が簡単になり、
海上で浮かべながら組立・分解ができ、環境に配慮して
再利用が容易な金属板で構成ができる分割式小型ボート
を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決した本
発明の構成は、1) 中空の箱型船体ユニット(2),
(3),(4),(5),(6)を前後に複数配置し、
仮止め具(18)を使用して各船体ユニットを連結し、
前方の前記箱型船体ユニットの後壁板(2j),(3
i),(4i),(5i)と後続の前記箱型船体ユニッ
トの前壁板(3h),(4h),(5h),(6h)の
上方に左右に掛け渡すように座板(7),(8),
(9),(10)を脱着自在に設け、前後に長い上部連
結板(11),(12)を前後の前記箱型船体ユニット
の左右の側面上部に掛け渡すよう脱着自在に取り付け、
前後に長い下部連結板(13)を前後の前記箱型船体ユ
ニットの左右の側面下部に掛け渡すよう脱着自在に取り
付け、前記上部連結板、前記下部連結板、前記座板及び
前記仮止め具で複数の箱型船体ユニット(2),
(3),(4),(5),(6)を連結し、前記箱型船
体ユニットを単体で水に浮べて水上で組立可能にした分
割式小型ボートであって、 船の船首部分の箱型船体ユニ
ット(2)の構成を、船体中心線上にある一辺で繋がっ
た対称形である左右一対の大きな2つの五角形の面と,
その五角形の面の下方に連接された三角形をした2つの
対称形の面と,更にその下の三角形をした2つの対称形
の面と、前記の五角形の面に接した取付穴(2e)のあ
る四角形の左舷上部の面と,その対称形の右舷上部の面
と,さらに前記左舷上部の面の下方で前記五角形の面と
接した小さな三角形の左舷下部の面と,その対称形の右
舷下部の面と,これらの面の外周に折り曲げて立体化し
た時に船体上部となるフランジ(2p)と,同じく折り
曲げた時に船のフレームにあたる部分に設けた接合しろ
(2d)とを有する一枚のアルミ板を作製し、同アルミ
板のそれぞれの面の接する線を折り目(2b)としてフ
ランジ(2p)に関わる折り目(2b)を外曲げとし、
それ以外の折り目(2b)を内曲げとして船首形状と
し、構造上曲げで処理できない間隙を溶接部分(2c)
として溶接し、船首中央下部の切れ込みはあて板(2
m)を使い接着剤とリベットで処理し、フレームにあた
る接合しろ(2d)の上部をビーム(2f)とリベット
でつなぎ、ビーム(2f)と接合しろ (2d)のつくる
開口部に後壁板(2j)を接着剤で張りつけ、上部フラ
ンジ部を補強部(2h)と船首補強部(2g)で補強し
た構造とし、 箱型船体ユニット(3),(4),
(5),(6)は、一枚のアルミ板を左右対称な6面に
分けるように折り目(3b),(6b)を設け、各6面
の前後端の外周に接合しろ(3d),(5d),(6
d)を又左右端の外周にフランジ(3j),(6m)を
設け、折り目(3b),(6b)から船型の略U字状に
なるように折曲し、接合しろ(3d,5d,6d)を内
曲げし、フランジ(3j,6m)を外曲げし、略U字状
に折曲した上部をそれぞれ一対のビーム(3f),(4
f),(5f)でつなぎ、ユニット(6)に於いては前
壁部をビーム(6f)で後壁部を後壁板(6i)と船尾
上部ビーム(6k)でつなぎ、内曲げして隣接する前記
接合しろの端面が密着することにより船体ユニット横断
面強度を確保し、前記ビームと前記接合しろで形作る前
後の開口部は前壁板(3h),(4h),(5h),
(6h)及び後壁板(3i),(4i),(5i)を接
着剤で張り付け、後壁板(6i)に於いては接着剤張り
付けにリベットを併用するようにして箱型に組立られた
構造とし、 左右に長い金属の棒の両端を折曲した固定金
具(18a)の途中に折曲方向に伸びたボルト(18
b)を設け、同ボルト(18b)にノブナット(18
c)を脱着自在に螺合した仮止め具(18)を備え、そ
の各箱型船体ユニットの水上組立は、第4箱型船体ユニ
ット(5)と第5箱型船体ユニット(6)を前後に連接
させ、仮止め具(18)の固定金具(18a)の両端の
折曲部分を第4箱型船体ユニット(5)の後壁板(5
i)とビーム(5f)に設けた取付穴(5e)と第5箱
型船体ユニット(6)の前壁板(6h)とビーム(6
f)に設けた取付穴(6e)に貫入し、固定金具(18
a)の途中に設けたボルト(18b)を第4箱型船体ユ
ニット(5)の後壁板(5i)とビーム(5f)に設け
た取付穴(5e)と第5箱型船体ユニット(6)の前壁
板(6h)とビーム(6f)に設けた取付穴(6e)に
貫入して後方に突出させ、このボルト(18b)の後方
に突出した部分にノブナット(18c)を螺合で取り付
け、これによりノブナット(18c)がビーム(6f)
を第4箱型船体ユニット(5)に向って押し付けるよう
にして第4箱型船体ユニット(5)と第5箱型 船体ユニ
ット(6)を簡易に連結し、固定金具(18a)の両端
の折曲部分が取付穴(5e),(6e)と係合すること
によって、第4箱型船体ユニット(5)と第5箱型船体
ユニット(6)の上下左右方向のズレが生じないように
し、さらに、同様にして、第4箱型船体ユニット(5)
に第3箱型船体ユニット(4)を簡易に連結し、第3箱
型船体ユニット(4)に第2箱型船体ユニット(3)を
簡易に連結し、第1箱型船体ユニット(2)の後壁板
(2j)から後方に突出させたピン(2i)とボルト
(2o)を第2箱型船体ユニット(3)の取付穴(3
e)に貫入して後方に突出させ、ボルト(2o)の突出
した部分にノブナット(23)を螺合で取り付けるよう
にして第1箱型船体ユニット(2)と第2箱型船体ユニ
ット(3)を簡易に連結し、このようにして第1箱型船
体ユニット(2)〜第5箱型船体ユニット(6)を仮止
め具によって簡易に連結した後に、第1箱型船体ユニッ
ト(2)の後壁板(2j)及びビーム(2f)と第2箱
型船体ユニット(3)の前壁板(3h)及びビーム(3
f)の上方を覆うようにして、左右をはり渡す座板
(7)を配置し、第2箱型船体ユニット(3)の後壁板
(3i)及びビーム(3f)と第3箱型船体ユニット
(4)の前壁板(4h)及びビーム(4f)の上方を覆
うようにして左右をはり渡す座板(8)を配置し、第3
箱型船体ユニット(4)の後壁板(4i)及びビーム
(4f)と第4箱型船体ユニット(5)の前壁板(5
h)及びビーム(5f)の上方に覆うようにして左右を
はり渡す座板(9)を配置し、第4箱型船体ユニット
(5)の後壁板(5i)及びビーム(5f)と第5箱型
船体ユニット(6)の前壁板(6h)及びビーム(6
f)の上方に覆うようにして左右をはり渡す座板(1
0)を配置し、上部連結板(11)を第1箱型船体ユニ
ット(2)〜第3箱型船体ユニット(4)の側方上部に
位置させて、ボルトが座板、箱型船体ユニット側壁と前
記上部連結板を貫通するようにして所定箇所を取付ボル
トナット(17)で締結し、上部連結板(12)を第4
箱型船体ユニット(5)は第5箱型船体ユニット(6)
の側方上部に位置させて、ボルトが座板、箱型船体ユニ
ット側壁と上部連結板を貫通するようにして所定箇所を
取付ボルトナット(17)で締結し、さらに第2箱型船
体ユニット(3)〜第5箱型船体ユニット(6)の側方
下部に取り付けた差し込み取付用ボルト・ナット(2
4)は、側方下部に突出した先端部分の径が大きくなっ
てい て、この差し込み取付用ボルト・ナット(24)の
側方下部へ突出した根元部分に下部連結板(13)の切
欠きを差し込むようにして取り付けし、下部連結板(1
3)の上端と船体ユニット(3),(4),(5),
(6)の外側面との間に浮体(15)の下辺を差し込
み、同浮体上部と上部連結板(11),(12)と前記
船体ユニット側面とを貫通する取付穴(3e)にボルト
を挿入して浮体(15)を脱着自在に連結し、次に船体
の向きをかえて、船体の反対側の側方に上部連結板(1
1),(12)、下部連結板(13)、浮体(15)を
取り付けて組立てられた構造を有する分割式小型ボート
にある。
【0005】
【作用】本発明では、水に浮く複数の箱型船体ユニット
を前後に連接させて、上部連結板,下部連結板,座板を
脱着自在に取り付けて、複数の箱型船体ユニットを連結
して分割式小型ボートを組み立てている。水に浮く複数
の箱型船体ユニットにすることで水上に浮かべて組立て
を行うことができる。船首部分の箱型船体ユニットが、
金属板を内側に折曲し一部を溶接で固定して上部が舳先
方向へ行くに従って左右の巾が狭くなるようせり出した
形状になるようにしたものは、分割式小型ボートの船首
部分を金属板の折曲によって大部分を形成する。後方に
連結される箱型船体ユニットが前方の箱型船体ユニット
よりも船足方向に長い構造にしたものは、後方の箱型船
体ユニット内部に前方の箱型船体ユニットを順に収容で
きるようにする。船首部分以外の箱型船体ユニットが金
属板を略U字状に折曲したものに前壁板又は後壁板をシ
ール性を持たせて接合して形成するものは、分割式小型
ボートの船首部分以外の箱型船体ユニットが金属板の折
曲によって大部分を形成するようにする。仮止め具を取
り付けるようにしたものは、上部連結板,下部連結板,
座板を取付けるまで、一時的に複数の箱型船体ユニット
を連結させることができる。浮体を船体の左右側面に取
り付けたものは、分割式小型ボートの浮力を大きくし
て、浸水時でも浮力を得ることができ、横揺に対し安定
性を高めることができる。金属板としてアルミ板を用い
るようにしたものは、加工性にすぐれ、腐食しにくく、
折曲しやすい金属板にできる。
【0006】
【発明の実施の形態】分割式小型ボートは何分割にして
もかまわないが、持ち運びやすさや収納しやすさを考慮
して箱型船体ユニットの大きさを決めるものが好まし
い。箱型船体ユニットの連結には、ネジ,ボルト・ナッ
ト,金具の係合などがあり、強度が強く連結でき、簡単
に取り付け取りはずしができるのが望ましい。
【0007】
【実施例】本発明の実施例について図面を参照して具体
的に説明する。図1〜25に示す実施例は、船首部分の
箱型ユニットが金属板を折曲し一部を溶接で固定して形
成し、後方に連結される箱型船体ユニットが前方の箱型
船体ユニットより船足方向に長い構造にし、船首部分の
箱型船体ユニット以外の箱型船体ユニットの大部分が一
枚の金属板で形成されるようにし、仮止め具によって前
後の箱型船体ユニットを一時的に連結し、上部連結板と
下部連結板で上下箇所を固定するようにして浮体を取り
付けるようにした分割式小型ボートの例である。図1は
実施例の分割式小型ボートの説明図である。図2は実施
例の分割式小型ボートの組立状態を示す平面図である。
図3は実施例の分割式小型ボートの組立状態を示す側面
図である。図4は実施例の分割式小型ボートの組立状態
を示す平面図である。図5は実施例の分割式小型ボート
の側面図である。図6は実施例の分割式小型ボートの船
首部分の第1箱型船体ユニットの説明図である。図7は
実施例の分割式小型ボートの船首部分の第1箱型船体ユ
ニットの背面図である。図8は実施例の分割式小型ボー
トの船首部分の第1箱型船体ユニットの平面図である。
図9は実施例の分割式小型ボートの第2箱型船体ユニッ
トのアルミ板の展開図である。図10は実施例の分割式
小型ボートの第2箱型船体ユニットの背面図である。図
11は実施例の分割式小型ボートの第5箱型船体ユニッ
トのアルミ板の展開図である。図12は実施例の分割式
小型ボートの座板の平面図である。図13は実施例の分
割式小型ボートの座板の正面図である。図14は図12
のB−B断面図である。図15は実施例の分割式小型ボ
ートの第4箱型船体ユニットの背面図である。図16は
図15のC−C断面図である。図17は実施例の分割式
小型ボートの第5箱型船体ユニットの説明図である。図
18は実施例の分割式小型ボートの第5箱型船体ユニッ
トの背面図である。図19は図18のD−D断面図であ
る。図20は図4のA−A断面図である。図21は実施
例の分割式小型ボートの仮止め具の使用状態を示す説明
図である。図22は実施例の分割式小型ボートの仮止め
具の使用状態を示す説明図である。図23は実施例の分
割式小型ボートの第1箱型船体ユニットと第2箱型船体
ユニットの連結状態を示す説明図である。図24は実施
例の分割式小型ボートを水上で組み立てる状態を示す説
明図である。図25は実施例の分割式小型ボートを重ね
て収容した状態を示す説明図である。 図中、1は分割式小型ボート、2は船首部分の第1箱型
船体ユニット、2aはアルミ板、2bは折り目、2cは
溶接部分、2dは接合しろ、2eは取付穴、2fはビー
ム、2gは船首補強部、2hは補強部、2iはピン、2
jは後壁板、2kは固定ボルト用穴、2mはあて板、2
oはボルト、2pはフランジ、3は第2箱型船体ユニッ
ト、3aはアルミ板、3bは折り目、3dは接合しろ、
3eは取付穴、3fはビーム、3hは前壁板、3iは後
壁板、3jはフランジ、4は第3箱型船体ユニット、4
eは取付穴、4fはビーム、4hは前壁板、4iは後壁
板、5は第4箱型船体ユニット、5aはアルミ板、5d
は接合しろ、5eは取付穴、5fはビーム、5hは前壁
板、5iは後壁板、6は第5箱型船体ユニット、6aは
アルミ板、6bは折り目、6dは接合しろ、6eは取付
穴、6fはビーム、6hは前壁板、6iは後壁板、6j
は補強板、6kは船尾上部ビーム、6mはフランジ、
7,8,9,10は座板、11,12は上部連結板、1
3は下部連結板、15は浮体、17は取付ボルト・ナッ
ト、18は仮止め具、18aは固定金具、18bはボル
ト、18cはノブナット、19はストライプ、20は木
板、21はリベット止め部、22はあて板、23はノブ
ナット、24は差し込み取付用ボルト・ナットである。
【0008】実施例の分割式小型ボートはアルミ製であ
る。まず図6〜8に示すように船首部分の第1箱型船体
ユニット2は、まず後面以外を多面的に構成するように
し、平面的に展開した形状のアルミ板2aを設ける。ア
ルミ板2aには複数の折り目2bと切り込みを設ける。
また、折曲した際に上端となる辺には複数のフランジ2
pを設け、折曲した際に下端となる辺には複数の接合し
ろ2dを設ける。次にこのアルミ板2aの所定位置の複
数箇所には、取付穴2eを設ける。さらに、折曲した際
に左右の上方側端となるフランジ2p部分に固定ボルト
用穴2kを設ける。このアルミ板2aを図6に示すよう
に折り目2bで折曲させるようにして、上部の前方に向
って左右の巾が狭くなり上方に向かう形状の船首先端部
分を形成し、上端部分に設けられたフランジ2pを外側
に水平にはり出すように折曲し、同時に図7に示すよう
に後端部分に設けられた接合しろ2dを内側に垂直には
り出すように折曲する。次に図7に示すように長い板状
のビーム2fを設け、ビーム2fの両端部分にピン2i
を設ける。このピン2iを折曲・接合したアルミ板2a
の取付穴2eを貫通させるようにしてビーム2fをアル
ミ板2aに両端をリベットで固定するようにして取り付
ける。さらに切り込みを設けた辺同士が合わせられる左
右部分は溶接部分2cとしてシール性を持たせて溶接で
固定する。なお、中央下部となる切り込み部分にはシー
ル剤を塗布したあて板2mをあててリベット止めで接合
する。次に外周形状が略U字状の後壁板2jを折曲・接
合したアルミ板2aの後端に当てるよう位置させる。こ
の際には、後端部分の接合しろ2dと後壁板2jの間に
外周に沿って略U字状にシール性のある接着材を塗布し
て、接合しろ2dと後壁板2jを貼り合わせるようにし
て取り付ける。後壁板2jを取り付ける際には、後壁板
2jの所定位置に貫通穴を設け、ビーム2fのピン2i
が後方に突出するようにする。また、ビーム2fから後
方に突出するようにボルト2oを設け、後壁板2jの所
定位置に貫通穴を設け、ボルト2oが後方に突出するよ
うにする。また、ボルト2oに螺合で取り付けるノブナ
ット23を設ける。
【0009】次に図8に示すようにアルミ板2aの上端
でかつ船首部分のフランジ2pに上方から略三角形状の
船首補強部2gを当てて、船首補強部2gと重なったフ
ランジ2pを複数箇所でリベット止めを行って船首補強
部2gを取り付ける。次に船首補強部2gより後方のフ
ランジ2pに補強部2hをリベット止めで取り付ける。
このように折曲部分を多くして、大部分を一枚のアルミ
板2aの折曲で形成することにより溶接箇所がわずか2
箇所しかない安価なアルミ製の第1箱型船体ユニット2
にできる。さらに折曲部分以外はシーリング材をはさん
だリベット止め又はシール性のある接着剤による接着に
することによって内部空間に水が入らないよう水密性を
持たせているので、この第1箱型船体ユニット2は単体
で水に浮かせることができる。次に図9に示すように第
2箱型船体ユニット3は、左右に長い長方形のアルミ板
3aの前後方向に長い折り目3bを左右複数箇所に設
け、長方形のアルミ板3aの外周辺から外側にはり出し
た複数の接合しろ3d及びフランジ3jを設け、アルミ
板3aの所定位置の複数箇所に取付穴3eを設ける。こ
のアルミ板3aを折り目3bで折曲させてアルミ板3a
全体が略U字状に形成されるようにする。次に略U字状
にした前端と後端の接合しろ3dを内側にはり出すよう
に垂直に折曲させる。アルミ板3aの左右両端の上端部
分のフランジ3jを外側の水平方向にはり出すように折
曲させる。次に略U字状に折曲させた左右の上部をはり
渡すようにビーム3fを前後の接合しろ3dに取り付け
る。ビーム3fの両端には取付穴3eを設ける。次に略
U字状のアルミ板3aの前端部分に前壁板3hを取り付
ける。前壁板3hを取り付ける際には、前壁板3hと接
合しろ3dの間にシール性のある接着材を塗布するよう
にして取り付ける。次に略U字状のアルミ板3aの後端
部分に後壁板3iを取り付ける。後壁板3iを取り付け
る際には、後壁板3iと接合しろ3dの間にシール性の
ある接着材を塗布するようにして取り付ける。次に図2
0に示す第4箱型船体ユニット5の側部と同じように第
2箱型船体ユニット3の左右の側部に下部連結板13を
取り付けるための差し込み取付用ボルト・ナット24
を、この差し込み取付用ボルト・ナット24の取付部分
がシール性を有するようにシール材を塗布、硬化させる
ようにして取り付ける。
【0010】このようにして形成した第2箱型船体ユニ
ット3は、このように折曲部分を多くして大部分を一枚
のアルミ板3aの折曲で形成することにより溶接箇所の
ない安価なアルミ製の第2箱型船体ユニット3にでき
る。さらに折曲部分以外はシール性のある接着剤による
接合によって内部空間に水が入らないよう水密性を持た
せているので、この第2箱型船体ユニット3は単体で水
に浮かせることができる。さらに同様にして、第3箱型
船体ユニット4,第4箱型船体ユニット5,第5箱型船
体ユニット6を設ける。この中で、第5箱型船体ユニッ
ト6の後面の後壁板6iは図17〜19に示すようにビ
ーム6fより低い高さまでとし、後壁板6iの上方には
図19に示すように上下端が外側にはり出すようにコ字
状になった船尾上部ビーム6kを設ける。船尾上部ビー
ム6kは後壁板6iとビーム6fにリベット止めで取り
付ける。さらに船尾上部ビーム6kの外側にはり出した
上下端で上下を支持してエンジンの取付部となる木板2
0を取り付ける。このようにして設けた第1箱型船体ユ
ニット2〜第5箱型船体ユニット6は単体で水に浮かせ
ることができるようになる。第5箱型船体ユニット6の
左右の側部には図20に示すように下部連結板13を取
り付けるための差し込み取付用ボルト・ナット24を、
この差し込み取付用ボルトナット24の取付部分がシー
ル性を有するようにシール材を塗布、硬化させるように
して取り付ける。また、第3箱型船体ユニット4、第4
箱型船体ユニット5の左右の側部にも同様にして下部連
結板13を取り付けるための差し込み取付用ボルト・ナ
ット24をシール性を持たせて取り付ける。また、第2
箱型船体ユニット3の船足方向の長さは第1箱型船体ユ
ニット2の船足方向の長さより大きくし、第3箱型船体
ユニット4の船足方向の長さは第2箱型船体ユニット3
の船足方向の長さより大きくし、第4箱型船体ユニット
5の船足方向の長さは第3箱型船体ユニット4の船足方
向の長さより大きくし、第5箱型船体ユニット6の船足
方向の長さは第4箱型船体ユニット5の船足方向の長さ
より大きいようにする。また、第1箱型船体ユニット2
〜第5箱型船体ユニット6の底面には、左右2箇所に船
足方向に長く、斜め下方に伸びたストライプ19を設け
る。ストライプ19を設けることによって船体が水上を
進む際の直進性を向上させることができ、第1箱型船体
ユニット2〜第5箱型船体ユニット6の底面の強度を向
上させることができ、また、第1箱型船体ユニット2〜
第5箱型船体ユニット6を地面等に置く際に左右に傾け
ず安定させることができる。
【0011】本実施例の分割式小型ボート1を水上で組
み立てるには、第1箱型船体ユニット2〜第5箱型船体
ユニット6を水に浮かべてもよいし、図24に示すよう
に組み立てる順に水に浮かべてもよい。まず、図21に
示すように仮止め具18を用意する。仮止め具18は左
右に長い金属の棒の両端を折曲して固定金具18aと
し、固定金具18aの途中にボルト18bを設ける。ボ
ルト18bは固定金具18aの折曲部分と同じ方向に伸
びるよう設ける。さらにボルト18bに螺合で着脱自在
なノブナット18cを設ける。まず、第4箱型船体ユニ
ット5と第5箱型船体ユニット6を前後に連接させ、図
21,22に示すように仮止め具18の固定金具18a
の両端の折曲部分を第4箱型船体ユニット5の後壁板5
iとビーム5fに設けた取付穴5eと第5箱型船体ユニ
ット6の前壁板6hとビーム6fに設けた取付穴6eに
貫入し、固定金具18aの途中に設けたボルト18bを
第4箱型船体ユニット5の後壁板5iとビーム5fに設
けた取付穴5eと第5箱型船体ユニット6の前壁板6h
とビーム6fに設けた取付穴6eに貫入し、後方に突出
させる。このボルト18bの後方に突出した部分にノブ
ナット18cを螺合で取り付ける。これによりノブナッ
ト18cがビーム6fを第4箱型船体ユニットに向って
押し付けるようにして第4箱型船体ユニット5と第5箱
型船体ユニット6を連結する。固定金具両端の折曲部分
が取付穴5e,6eと係合することによって、第4箱型
船体ユニット5と第5箱型船体ユニット6の上下左右方
向のズレが生じないようにし、前後方向をボルト18b
とノブナット18cで連結する。さらに、同様にして、
第4箱型船体ユニット5に第3箱型船体ユニット4を連
結し、第3箱型船体ユニット4に第2箱型船体ユニット
3を連結する。次に図8に示すように第1箱型船体ユニ
ット2の後壁板2jから後方に突出させたピン2iとボ
ルト2oを図23に示すように第2箱型船体ユニット3
の取付穴3eに貫入して後方に突出させ、ボルト2oの
突出した部分にノブナット23を螺合で取り付けるよう
にして第1箱型船体ユニット2と第2箱型船体ユニット
3を連結する。このようにして第1箱型船体ユニット2
〜第5箱型船体ユニット6を仮止めによって連結したな
らば、第1箱型船体ユニット2の後壁板2j及びビーム
2fと第2箱型船体ユニット3の前壁板3h及びビーム
3fの上方を覆うようにして、左右をはり渡す座板7を
配置し、第2箱型船体ユニット3の後壁板3i及びビー
ム3fと第3箱型船体ユニット4の前壁板4h及びビー
ム4fの上方を覆うようにして左右をはり渡す座板8を
配置し、第3箱型船体ユニット4の後壁板4i及びビー
ム4fと第4箱型船体ユニット5の前壁板5h及びビー
ム5fの上方に覆うようにして左右をはり渡す座板9を
配置し、第4箱型船体ユニット5の後壁板5i及びビー
ム5fと第5箱型船体ユニット6の前壁板6h及びビー
ム6fの上方に覆うようにして左右をはり渡す座板10
を配置する。
【0012】次に上部連結板11を第1箱型船体ユニッ
ト2〜第3箱型船体ユニット4の側方上部に位置させ
て、ボルトが座板、箱型船体ユニット側壁と上部連結板
を貫通するようにして所定箇所を取付ボルトナット17
で締結する。次に上部連結板12を第4箱型船体ユニッ
ト5は第5箱型船体ユニット6の側方上部に位置させ
て、ボルトが座板、箱型船体ユニット側壁と上部連結板
を貫通するようにして所定箇所を取付ボルトナット17
で締結する。さらに第2箱型船体ユニット3〜第5箱型
船体ユニット6の側方下部に取り付けた差し込み取付用
ボルト・ナット24は、側方下部に突出した先端部分の
径が大きくなっている。この差し込み取付用ボルト・ナ
ット24の側方下部へ突出した根元部分に下部連結板1
3の切欠きを差し込むようにして取り付ける。このよう
な取付けにすることによって下部連結板13が脱落しな
いようにできる。次に上部連結板11,12と下部連結
板13で上下及び側方を支持するようにして船体側方に
浮体15を取り付ける。次に船体の向きをかえて、船体
の反対側の側方に上部連結板11,12、下部連結板1
3、浮体15を取り付ける。
【0013】このように、本実施例の分割式小型ボート
1は第1箱型船体ユニット2〜第5箱型船体ユニット6
を水に浮かべて組み立てることができる。よって、地上
にボートを組み立てる場所がない場合や、使用する場所
から組み立てるスペースが確保できる場所まで距離が長
くなってしまう場合には、このように水上で組み立てれ
ばよい。また、組み立てにはボルト・ナットを使用して
いるので、簡単に組み立て分解が行える。陸上で組み立
てる場合には、仮止め具18は用いなくてもよい。使用
後に分解した後は、図25に示すように、第5箱型船体
ユニット6内部に第4箱型船体ユニット5を収容するよ
うに重ね、第4箱型船体ユニット5内部に第3箱型船体
ユニット4を収容するように重ね、第3箱型船体ユニッ
ト4内部に第2箱型船体ユニット3を収容するように重
ね、第2箱型船体ユニット3内部に第1箱型船体ユニッ
ト2を収容するように重ねるようにして、運搬する車内
や収納場所にコンパクトに収納できる。また、船体の左
右側方に浮体15を取り付けることによって、万が一船
体内に浸水した場合にも浮体の浮力によって沈没しない
ようにして安全性を向上させている。また、左右に浮体
を設けることによって大きく船体が揺動する際に揺動を
浮力で抑えるようにして船体を安定させてさらに安全性
を向上させている。
【0014】図26に示すのは実施例の分割式小型ボー
トの浮体及び下部連結板の他の例である。浮体と下部連
結板は図26に示すようにリベット止めであらかじめ一
体となるよう取り付けておくようにしてもよい。
【0015】
【発明の効果】本発明によれば、一人で組み立て・分解
が容易にでき、運送・保管が簡単になり、海上で浮かべ
ながら組立・分解ができ、環境に配慮して再利用が容易
な金属板で構成できる分割式小型ボートにできる。船首
部分の箱型船体ユニットが、金属板を内側に折曲し一部
を溶接で固定して上部が舳先方向へ行くに従って左右の
巾が狭くなるようにせり出した形状になるようにしたも
のは、金属板の折曲によってコストを抑制した金属製の
分割式小型ボートにできる。後方に連結される箱型船体
ユニットが前方の箱型船体ユニットよりも船足方向に長
い構造にしたものは、場所を取らず収容・運搬を行うこ
とができる。船首部分以外の箱型船体ユニットが金属板
を略U字状に折曲したものに前壁板又は後壁板をシール
性を持たせて溶着して形成するものは、コストを抑制し
た金属製の分割式小型ボートにできる。仮止め具を取り
付けるようにしたものは、水上で箱型船体ユニットを仮
止めで連結してスムーズに連結作業を行うことができ
る。浮体を船体の左右側面に取り付けたものは、浸水時
でも浮体の浮力で沈没しないようにし、横揺に対し安定
性を高めるようにしてより安全な分割式小型ボートにで
きる。金属板としてアルミ板を用いるようにしたもの
は、再利用しやすく環境に配慮でき、コストを抑制して
製作でき、耐腐食性にすぐれた分割式小型ボートにでき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の分割式小型ボートの説明図である。
【図2】実施例の分割式小型ボートの組立状態を示す平
面図である。
【図3】実施例の分割式小型ボートの組立状態を示す側
面図である。
【図4】実施例の分割式小型ボートの組立状態を示す平
面図である。
【図5】実施例の分割式小型ボートの側面図である。
【図6】実施例の分割式小型ボートの船首部分の第1箱
型船体ユニットの説明図である。
【図7】実施例の分割式小型ボートの船首部分の第1箱
型船体ユニットの背面図である。
【図8】実施例の分割式小型ボートの船首部分の第1箱
型船体ユニットの平面図である。
【図9】実施例の分割式小型ボートの第2箱型船体ユニ
ットのアルミ板の展開図である。
【図10】実施例の分割式小型ボートの第2箱型船体ユ
ニットの背面図である。
【図11】実施例の分割式小型ボートの第5箱型船体ユ
ニットのアルミ板の展開図である。
【図12】実施例の分割式小型ボートの座板の平面図で
ある。
【図13】実施例の分割式小型ボートの座板の正面図で
ある。
【図14】図12のB−B断面図である。
【図15】実施例の分割式小型ボートの第4箱型船体ユ
ニットの背面図である。
【図16】図15のC−C断面図である。
【図17】実施例の分割式小型ボートの第5箱型船体ユ
ニットの説明図である。
【図18】実施例の分割式小型ボートの第5箱型船体ユ
ニットの背面図である。
【図19】図18のD−D断面図である。
【図20】図4のA−A断面図である。
【図21】実施例の分割式小型ボートの仮止め具の使用
状態を示す説明図である。
【図22】実施例の分割式小型ボートの仮止め具の使用
状態を示す説明図である。
【図23】実施例の分割式小型ボートの第1箱型船体ユ
ニットと第2箱型船体ユニットの連結状態を示す説明図
である。
【図24】実施例の分割式小型ボートを水上で組み立て
る状態を示す説明図である。
【図25】実施例の分割式小型ボートを重ねて収容した
状態を示す説明図である。
【図26】実施例の分割式小型ボートの浮体及び下部連
結板の他の例を示す断面図である。
【符号の説明】
1 分割式小型ボート 2 船首部分の第1箱型船体ユニット 2a アルミ板 2b 折り目 2c 溶接部分 2d 接合しろ 2e 取付穴 2f ビーム 2g 船首補強部 2h 補強部 2i ピン 2j 後壁板 2k 固定ボルト用穴 2l 欠番 2m あて板 2o ボルト 2p フランジ 3 第2箱型船体ユニット 3a アルミ板 3b 折り目 3c 欠番 3d 接合しろ 3e 取付穴 3f ビーム 3g 欠番 3h 前壁板 3i 後壁板 3j フランジ 4 第3箱型船体ユニット 4a 欠番 4b 欠番 4c 欠番 4d 欠番 4e 取付穴 4f ビーム 4g 欠番 4h 前壁板 4i 後壁板 5 第4箱型船体ユニット 5a アルミ板 5b 欠番 5c 欠番 5d 接合しろ 5e 取付穴 5f ビーム 5g 欠番 5h 前壁板 5i 後壁板 6 第5箱型船体ユニット 6a アルミ板 6b 折り目 6c 欠番 6d 接合しろ 6e 取付穴 6f ビーム 6g 欠番 6h 前壁板 6i 後壁板 6j 補強板 6k 船尾上部ビーム 6m フランジ 7 座板 8 座板 9 座板 10 座板 11 上部連結板 12 上部連結板 13 下部連結板 14 欠番 15 浮体 16 欠番 17 取付ボルト・ナット 18 仮止め具 18a 固定金具 18b ボルト 18c ノブナット 19 ストライプ 20 木板 21 リベット止め部 22 あて板 23 ノブナット 24 差し込み取付用ボルト・ナット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B63B 3/00 B63B 7/02 B63B 35/73

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中空の箱型船体ユニット(2),
    (3),(4),(5),(6)を前後に複数配置し、
    仮止め具(18)を使用して各船体ユニットを連結し、
    前方の前記箱型船体ユニットの後壁板(2j),(3
    i),(4i),(5i)と後続の前記箱型船体ユニッ
    トの前壁板(3h),(4h),(5h),(6h)の
    上方に左右に掛け渡すように座板(7),(8),
    (9),(10)を脱着自在に設け、前後に長い上部連
    結板(11),(12)を前後の前記箱型船体ユニット
    の左右の側面上部に掛け渡すよう脱着自在に取り付け、
    前後に長い下部連結板(13)を前後の前記箱型船体ユ
    ニットの左右の側面下部に掛け渡すよう脱着自在に取り
    付け、前記上部連結板、前記下部連結板、前記座板及び
    前記仮止め具で複数の箱型船体ユニット(2),
    (3),(4),(5),(6)を連結し、前記箱型船
    体ユニットを単体で水に浮べて水上で組立可能にした分
    割式小型ボートであって、 船の船首部分の箱型船体ユニット(2)の構成を、船体
    中心線上にある一辺で繋がった対称形である左右一対の
    大きな2つの五角形の面と,その五角形の面の下方に連
    接された三角形をした2つの対称形の面と,更にその下
    の三角形をした2つの対称形の面と、前記の五角形の面
    に接した取付穴(2e)のある四角形の左舷上部の面
    と,その対称形の右舷上部の面と,さらに前記左舷上部
    の面の下方で前記五角形の面と接した小さな三角形の左
    舷下部の面と,その対称形の右舷下部の面と,これらの
    面の外周に折り曲げて立体化した時に船体上部となるフ
    ランジ(2p)と,同じく折り曲げた時に船のフレーム
    にあたる部分に設けた接合しろ(2d)とを有する一枚
    のアルミ板を作製し、同アルミ板のそれぞれの面の接す
    る線を折り目(2b)としてフランジ(2p)に関わる
    折り目(2b)を外曲げとし、それ以外の折り目(2
    b)を内曲げとして船首形状とし、構造上曲げで処理で
    きない間隙を溶接部分(2c)として溶接し、船首中央
    下部の切れ込みはあて板(2m)を使い接着剤とリベッ
    トで処理し、フレームにあたる接合しろ(2d)の上部
    をビーム(2f)とリベットでつなぎ、ビーム(2f)
    と接合しろ(2d)のつくる開口部に後壁板(2j)を
    接着剤で張りつけ、上部フランジ部を補強部(2h)と
    船首補強部(2g)で補強した構造とし、 箱型船体ユニット(3),(4),(5),(6)は、
    一枚のアルミ板を左右対称な6面に分けるように折り目
    (3b),(6b)を設け、各6面の前後端の外周に接
    合しろ(3d),(5d),(6d)を又左右端の外周
    にフランジ(3j),(6m)を設け、折り目(3
    b),(6b)から船型の略U字状になるように折曲
    し、接合しろ(3d,5d,6d)を内曲げし、フラン
    ジ(3j,6m)を外曲げし、略U字状に折曲した上部
    をそれぞれ一対のビーム(3f),(4f),(5f)
    でつなぎ、ユニット(6)に於いては前壁部をビーム
    (6f)で後壁部を後壁板(6i)と船尾上部ビーム
    (6k)でつなぎ、内曲げして隣接する前記接合しろの
    端面が密着することにより船体ユニット横断面強度を確
    保し、前記ビームと前記接合しろで形作る前後の開口部
    は前壁板(3h),(4h),(5h),(6h)及び
    後壁板(3i),(4i),(5i)を接着剤で張り付
    け、後壁板(6i)に於いては接着剤張り付けにリベッ
    トを併用するようにして箱型に組立られた構造とし、 左右に長い金属の棒の両端を折曲した固定金具(18
    a)の途中に折曲方向に伸びたボルト(18b)を設
    け、同ボルト(18b)にノブナット(18c)を脱着
    自在に螺合した仮止め具(18)を備え、 その各箱型船体ユニットの水上組立は、第4箱型船体ユ
    ニット(5)と第5箱型船体ユニット(6)を前後に連
    接させ、仮止め具(18)の固定金具(18a)の両端
    の折曲部分を第4箱型船体ユニット(5)の後壁板(5
    i)とビーム(5f)に設けた取付穴(5e)と第5箱
    型船体ユニット(6)の前壁板(6h)とビーム(6
    f)に設けた取付穴(6e)に貫入し、固定金具(18
    a)の途中に設けたボルト(18b)を第4箱型船体ユ
    ニット(5)の後壁板(5i)とビーム(5f)に設け
    た取付穴(5e)と第5箱型船体ユニット(6)の前壁
    板(6h)とビーム(6f)に設けた取付穴(6e)に
    貫入して後方に突出させ、このボルト(18b)の後方
    に突出した部分にノブナット(18c)を螺合で取り付
    け、これによりノブナット(18c)がビーム(6f)
    を第4箱型船体ユニット(5)に向って押し付けるよう
    にして第4箱型船体ユニット(5)と第5箱型船体ユニ
    ット(6)を簡易に連結し、固定金具(18a)の両端
    の折曲部分が取付穴(5e),(6e)と係合すること
    によって、第4箱型船体ユニット(5) と第5箱型船体
    ユニット(6)の上下左右方向のズレが生じないように
    し、さらに、同様にして、第4箱型船体ユニット(5)
    に第3箱型船体ユニット(4)を簡易に連結し、第3箱
    型船体ユニット(4)に第2箱型船体ユニット(3)を
    簡易に連結し、第1箱型船体ユニット(2)の後壁板
    (2j)から後方に突出させたピン(2i)とボルト
    (2o)を第2箱型船体ユニット(3)の取付穴(3
    e)に貫入して後方に突出させ、ボルト(2o)の突出
    した部分にノブナット(23)を螺合で取り付けるよう
    にして第1箱型船体ユニット(2)と第2箱型船体ユニ
    ット(3)を簡易に連結し、このようにして第1箱型船
    体ユニット(2)〜第5箱型船体ユニット(6)を仮止
    め具によって簡易に連結した後に、第1箱型船体ユニッ
    ト(2)の後壁板(2j)及びビーム(2f)と第2箱
    型船体ユニット(3)の前壁板(3h)及びビーム(3
    f)の上方を覆うようにして、左右をはり渡す座板
    (7)を配置し、第2箱型船体ユニット(3)の後壁板
    (3i)及びビーム(3f)と第3箱型船体ユニット
    (4)の前壁板(4h)及びビーム(4f)の上方を覆
    うようにして左右をはり渡す座板(8)を配置し、第3
    箱型船体ユニット(4)の後壁板(4i)及びビーム
    (4f)と第4箱型船体ユニット(5)の前壁板(5
    h)及びビーム(5f)の上方に覆うようにして左右を
    はり渡す座板(9)を配置し、第4箱型船体ユニット
    (5)の後壁板(5i)及びビーム(5f)と第5箱型
    船体ユニット(6)の前壁板(6h)及びビーム(6
    f)の上方に覆うようにして左右をはり渡す座板(1
    0)を配置し、上部連結板(11)を第1箱型船体ユニ
    ット(2)〜第3箱型船体ユニット(4)の側方上部に
    位置させて、ボルトが座板、箱型船体ユニット側壁と前
    記上部連結板を貫通するようにして所定箇所を取付ボル
    トナット(17)で締結し、上部連結板(12)を第4
    箱型船体ユニット(5)は第5箱型船体ユニット(6)
    の側方上部に位置させて、ボルトが座板、箱型船体ユニ
    ット側壁と上部連結板を貫通するようにして所定箇所を
    取付ボルトナット(17)で締結し、さらに第2箱型船
    体ユニット(3)〜第5箱型船体ユニット(6)の側方
    下部に取り付けた差し込み取付用ボルト・ナット(2
    4)は、側方下部に突出した先端部分の径が大きくなっ
    ていて、この差し込み取付用ボルト・ナット(24)の
    側方下部へ突出した根元部分に下部連結板(13)の切
    欠きを差し込むようにして取り付けし、下部連結板(
    3)の上端と船体ユニット(3),(4),(5),
    (6)の外側面との間に浮体(15)の下辺を差し込
    み、同浮体上部と上部連結板(11),(12)と前記
    船体ユニット側面とを貫通する取付穴(3e)にボルト
    を挿入して浮体(15)を脱着自在に連結し、次に船体
    の向きをかえて、船体の反対側の側方に上部連結板(1
    1),(12)、下部連結板(13)、浮体(15)を
    取り付けて組立てられた構造を有する分割式小型ボー
    ト。
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