JP2921554B2 - 浮体構造物およびその組立方法 - Google Patents

浮体構造物およびその組立方法

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JP2921554B2
JP2921554B2 JP6321183A JP32118394A JP2921554B2 JP 2921554 B2 JP2921554 B2 JP 2921554B2 JP 6321183 A JP6321183 A JP 6321183A JP 32118394 A JP32118394 A JP 32118394A JP 2921554 B2 JP2921554 B2 JP 2921554B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、海上等に設置する浮体
構造物およびその組立方法に係り、特に、滑走路等の大
規模利用に適した浮体構造物およびその組立方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】海洋開発に用いられる海洋施設は、水
産、工業、居住、海運、資源開発など多種多様であり、
その構造形式についても、これらの利用目的に応じて、
有脚式、重力式、浮体式等の様々な形式がある。
【0003】これらのうち、浮体式構造物の製作並びに
組立にあたっては、まず、造船所の船台やドライドック
等を利用して鋼製やRC製のブロックを製作し、次い
で、各ブロックを順次接合して目的の構造物を完成させ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
浮体式構造物においては、船台やドライドックが不足し
た場合、新たに製作ヤードを確保しなければならないと
いう問題や、製作ヤード確保の際に用地買収や許認可等
の手続が必要となり、手間と日数がかかるという問題を
生じていた。
【0005】また、隔壁が必要である等、構造が複雑で
ある上に、コンクリート工事を伴う場合もあるために、
製作に時間と費用がかかるという問題も生じていた。
【0006】本発明は、上述した事情を考慮してなされ
たもので、船台やドライドック等を必要とせず、なおか
つ短期間に製作可能な浮体構造物およびその組立方法を
提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の浮体構造物は請求項1に記載したように、
所定数の鋼管を水平方向に相互に連結して浮体を形成
し、当該浮体上に所定の上部構造体を取り付け、前記鋼
管の内面にコンクリート層を形成したものである。
【0008】
【0009】また、本発明の浮体構造物の組立方法は請
求項に記載したように、所定数の鋼管を所定の場所ま
で曳航し、次いで、前記鋼管を当該場所において水平方
向に相互に連結して浮体を形成し、次いで、当該浮体上
に所定の上部構造体を取り付けたものである。
【0010】また、本発明の浮体構造物の組立方法は、
請求項の鋼管の内面にコンクリートを吹き付けて浮体
の吃水を調整する工程を含むものである。
【0011】
【作用】本発明の浮体構造物およびその組立方法におい
ては、まず、工場等で予め製作された鋼管を所定の場所
まで曳航する。各鋼管は、曳航の際に水が浸入しないよ
う、例えば両端に蓋体を取り付けて密封しておく。次い
で、曳航してきた鋼管を横方向および長手方向に所定数
連結し、水平方向に所定の拡がりをもつ浮体を形成す
る。最後に、浮体上に所定の上部構造体を取り付けて浮
体構造物を完成させる。
【0012】ここで、鋼管の内面にコンクリート層を形
成するようにした場合、その厚みを適宜調整することに
よって当該鋼管の剛性や強度を高めることができる。さ
らに、吹き付けによってコンクリート層を形成するよう
にした場合、浮体の吃水を調整することができる。
【0013】
【実施例】以下、本発明の浮体構造物およびその組立方
法の実施例について、添付図面を参照して説明する。
【0014】図1は、本実施例の浮体構造物を示した正
面図および平面図である。これらの図でわかるように、
本実施例の浮体構造物1は、複数の鋼管2を水平方向に
相互に連結することによって海面21に浮かぶ浮体3を
形成するとともに、当該浮体3上に上部構造体4を取り
付けて構成してある。
【0015】鋼管2は、図2の断面詳細図でわかるよう
に、中空円筒形状をなす鋼管本体11の内面にコンクリ
ート層12を被覆形成するとともに、両端部に蓋体13
を取り付けて内部を密封してある。
【0016】コンクリート層12は、鋼管本体11だけ
では剛性や強度が足りない場合にその補強用として用い
てもよいし、浮体構造物全体の重量を増減する、あるい
は各部の重量バランスを調整することによって当該浮体
構造物の吃水を調整する手段として用いてもよい。剛性
や強度を高めるためにコンクリート層を形成する場合に
は、鋼管本体11の内面に予め定着用の鉄筋、スタッド
等を突設しておき、当該内面にコンクリートを打設して
鋼管本体11との一体化を図るのがよい。さらに、コン
クリート打設にあたっては、内型枠が不要な吹き付け方
式を採用するのがよい。
【0017】蓋体13には、連結部14、連結部15を
上下二段に突設してあり、図3の詳細図でわかるよう
に、連結ピン16の脚22を対向する一対の連結部1
4、14あるいは連結部15、15の孔23に差し込む
ことによって、鋼管2を横方向に連結できるようになっ
ている。また、図2(b) でよくわかるように、互いに当
接する蓋体13、13をボルト17で接合することによ
って、鋼管2を長手方向に連結できるようになってい
る。
【0018】本実施例の浮体構造物1を組み立てるに
は、まず、工場等で予め製作された複数の鋼管2を所定
の設置海域まで曳航する。各鋼管2は、曳航の際に水が
浸入しないよう、両端に蓋体13を取り付けて密封して
おく。
【0019】次に、できるだけ静穏な時期を選んで、曳
航してきた多数の鋼管2をウインチ等で側方に順次引き
寄せ、次いで、当該鋼管2の連結部14および連結部1
5の孔23に連結ピン16の脚22を差し込んで鋼管2
同士を横方向に連結する。同様に、ウインチ等で鋼管2
を引き寄せて蓋体13、13同士を当接させ、次いで、
ボルト17でこれらの蓋体13、13を接合して鋼管2
同士を長手方向に連結し、水平方向に所定の拡がりをも
つ浮体3を形成する。ここで、必要に応じて鋼管2の内
面にコンクリートを吹き付け、所定厚みのコンクリート
層12を形成する。
【0020】最後に、浮体3上に所定の上部構造体4を
取り付けて浮体構造物1を完成させる。
【0021】以上説明したように、本実施例の浮体構造
物およびその組立方法によれば、工場製作された鋼管を
所定の設置海域まで曳航し、しかるのちに当該海域で複
数の鋼管を相互に連結して所定の拡がりを持つ浮体を形
成するようにしたので、従来製作や組立に必要であった
船台やドライドックが不要になる。
【0022】また、鋼管本体あるいはさらに内巻きのコ
ンクリート層が浮体の構造並びに強度を高める役目を果
たし、隔壁等の複雑な構造部分をあらためて設ける必要
がない。したがって、組立に必要な工期を大幅に短縮す
ることができる。
【0023】また、工場製作された鋼管を利用すること
ができるので、工程面のみならず品質面においても有利
になるとともに、鋼管を一本ずつ進水させていくため、
進水作業はかなり軽減される。
【0024】また、鋼管の内面に設けるコンクリート層
の厚みを調整することによって、浮体の剛性や強度を必
要なだけ高めることができる。
【0025】また、コンクリート層の形成を吹き付けに
よって行い、その厚みを徐々に増すことができるので、
浮体構造物全体の重量あるいは各部の重量バランスを調
整して当該浮体構造物の吃水を現場海域で調整すること
が可能となる。
【0026】また、本実施例の浮体構造物によれば、ド
ックや船台の大きさに拘束されることなく、現場海域に
おいて必要なだけ鋼管を連結していけばよい。したがっ
て、大規模利用、例えば石油備蓄や滑走路等に適した浮
体構造物となる。特に、飛行場の滑走路として利用する
場合には、当該浮体の係留位置を変えて航空機の進入方
向を随時変更することができ、例えば横風用滑走路とし
ての利用が可能になる。
【0027】また、鋼管形状が細長く、曳航時に受ける
抵抗が小さいため、長距離の曳航も低コストで行うこと
ができる。
【0028】本実施例では、コンクリートの吹き付けを
海上に浮かべた状態で行うようにしたが、鋼管本体と同
様、工場施工するようにしてもよい。
【0029】また、本実施例では、鋼管を一本ずつ曳航
することを前提として説明したが、工場、岸壁等の陸上
において例えば数本ずつ連結し、これらを曳航するよう
にしてもよい。
【0030】また、本実施例では、鋼管を設置海域に曳
航し、当該海域で連結するようにしたが、岸壁近くの海
面で所定の大きさに順次連結し、これを設置場所まで曳
航するようにしてもよい。
【0031】また、本実施例では、連結ピンによって鋼
管を横方向に連結するようにしたが、さらに当該連結ピ
ン付近をコンクリート等で補強するようにしてもよい。
【0032】
【発明の効果】以上述べたように、請求項1に係る本発
明の浮体構造物によれば、船台やドライドック等を必要
とせず、なおかつ短期間に製作することができるととも
に、鋼管の内面に設けるコンクリート層の厚みを調整す
ることによって、浮体の剛性や強度を必要なだけ高める
ことができる。
【0033】また、請求項2に係る本発明の浮体構造物
の組立方法によれば、船台やドライドック等を必要とせ
ず、なおかつ短期間に浮体構造物を製作することができ
る。
【0034】
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本実施例に係る浮体構造物の正面図、(b)
は同じく平面図。
【図2】(a)は図1のA―A線に沿う断面詳細図、(b)は
(a) のB―B線方向から見た鋼管2の側面図であり一部
を軸線を含む断面で示した図。
【図3】(a) は連結部14、14の孔23に連結ピン1
6の脚22を差し込んだ様子を示した正面図、(b) は同
じく平面図、(c) は連結ピン16の正面図、(d) は同じ
く側面図。
【符号の説明】
1 浮体構造物 2 鋼管 3 浮体 4 上部構造物 11 鋼管本体 12 コンクリート層 13 蓋体 14、15 連結部 16 連結ピン 17 ボルト
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−189298(JP,A) 特開 平7−101384(JP,A) 特開 昭49−16189(JP,A) 特開 昭51−99832(JP,A) 特開 平4−146312(JP,A) 実開 昭56−87398(JP,U) 実開 昭48−65222(JP,U) 実開 平5−38022(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B63B 35/53 B63B 35/44 B63B 35/613 B63B 35/34 B63B 9/06 107

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定数の鋼管を水平方向に相互に連結し
    て浮体を形成し、当該浮体上に所定の上部構造体を取り
    付け、前記鋼管の内面にコンクリート層を形成したこと
    を特徴とする浮体構造物。
  2. 【請求項2】 所定数の鋼管を所定の場所まで曳航し、
    次いで、前記鋼管を当該場所において水平方向に相互に
    連結して浮体を形成し、次いで、当該浮体上に所定の上
    部構造体を取り付けることを特徴とする浮体構造物の組
    立方法。
  3. 【請求項3】 前記鋼管の内面にコンクリートを吹き付
    けて前記浮体の吃水を調整する工程を含む請求項2記載
    の浮体構造物の組立方法。
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