JPH0342117Y2 - - Google Patents

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JPH0342117Y2
JPH0342117Y2 JP9459584U JP9459584U JPH0342117Y2 JP H0342117 Y2 JPH0342117 Y2 JP H0342117Y2 JP 9459584 U JP9459584 U JP 9459584U JP 9459584 U JP9459584 U JP 9459584U JP H0342117 Y2 JPH0342117 Y2 JP H0342117Y2
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steel pipe
partition
water
pipe support
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は桟橋その他の水上構築物を支持する水
中鋼管支柱の上端部外周にコンクリートや合成樹
脂による防蝕用の被覆を施す水中鋼管支柱の補強
作業用装置に関する。
(従来の技術) 従来、第4図に示すように桟橋1やその他の水
上構築物を支持するために、水底2から立設した
鋼管支柱3の上端部の水面付近は、潮位の上下や
波飛沫により水に浸されたり空気に曝されたりす
るため、腐蝕が激しく短期間で所期の支持力が得
られなくなる。そこで、鋼管支柱の耐久力を高め
るため従来は高潮位a、底潮位bを考慮し、水に
浸されたり空気に曝されたりすることが予想され
る部位にコンクリート被覆4や場合によつては合
成樹脂被覆を施すことによる補強をなしていると
ころである。
このような水中鋼管支柱の補強は、例えばコン
クリート被覆4による場合は第5図、第6図に示
すように支柱3の外周にスタツドボルト5を立設
し、これに支持させて鉄筋6を筒状に配設し、こ
れらを埋め込んでコンクリートを打設していると
ころであり、その施工に際していは、第7図に示
すように水中に作業足場7を組み立てし、潜水夫
が水中に潜り、まず支柱3の外面に付着している
藻類や貝類等の付着物及び錆を取り除く清掃作業
を行い、次いでスタツドボルト5を水中溶接機を
使用して支柱の外周に立設し、そのスタツドボル
ト5に支持させて鉄筋6を配設し、その後、その
外周にコンクリート型枠8を組み立てし、桟橋1
上からコンクリートポンプ車9により、ホース1
0を通して型枠8内にコンクリートを打設する。
(考案が解決しようとする問題点) このような従来の水中鋼管支柱の補強方法にあ
つては、支柱外面の清掃作業、スタツドボルトの
溶接、配筋、型枠の組み立て及びコンクリート打
設の各作業を全て潜水夫によつてなさなければな
らないため、天候や海象等の自然条件に大きく左
右され、且つ水中作業であることと相俟つて作業
能率が著しく悪く、工期が長くなり、作業コスト
が高くなるという問題があつた。
(問題点を解決するための手段及び作用) 上述の如き問題点を解決するための本考案の要
旨とする構成は、複数に縦割りされた分割体を、
その少なくとも一部を開閉可能に連結し、下端を
開放した逆カツプ状の作業用空間形成用隔壁体を
備え、該隔壁体の上端部に送気口を連通開口させ
るとともに、該隔壁体の天上壁中央に鋼管支柱挿
入孔を備え、その隔壁体の外周に全体を水面上に
浮上させるフロートを取り付けするとともに内部
に鋼管支柱保持手段を備え、前記隔壁体を水上に
浮上させて水中鋼管支柱の外周に水密性を保持さ
せて取り付けし、その隔壁体内の水を前記送気口
からの圧力空気注入により排出させることによつ
て作業空間が形成されるようにしてなる水中鋼管
支柱の補強作業用装置に存し、水面下及び水面上
にまたがる支柱補強作業が、潜水夫によることな
く常に大気中における通常の作業によつて行うこ
とができるようにしたのである。
(実施例) 次に本考案の実施の一例を、第1図乃至第3図
について説明する。
第1図、第2図は本考案に係る装置の使用状態
を示している。図中3は本装置を取り付けする水
中鋼管支柱である。この装置は下側を開放した逆
カツプ状の作業用空間形成用隔壁体20を有して
いる。
この隔壁体20は縦方向に二分割した一対の分
割体20a,20bを互いに接合させて、逆カツ
プ状に組み立てしているものであり、一方の側面
の接合縁間は互いに蝶番21をもつて枢着され、
他方側側面の接合縁間は締結具22をもつて開放
可能に固着されるようにしている。また両分割体
20a,20bの接合部にはゴム板からなる止水
板を貼着して両者間の水密性を保持させている。
また隔壁体20の天上壁の中央には鋼管支柱挿
入孔24が開口されており、その内部に支柱3が
挿通されるようにしている。この鋼管支柱挿入孔
24の周縁部外側にはパツキングチユーブ23が
取り付けされており、隔壁体20外に導出した空
気注入ノズル23aからチユーブ23内に圧力空
気を注入することにより、支柱3と鋼管支柱挿入
孔24との間隙が密閉されるようにしている。ま
た、この隔壁体20の天上壁には送気口25が外
部に挿通されている。その送気口25にはバルブ
が内蔵されており、後述の圧力空気を供給する送
気チユーブが連結されるようにしている。いつぽ
う、隔壁体20の下部には排気管30が挿入され
ている。
更に、この隔壁体20の外周面には多数のフロ
ート26,26,……が取り付けされ、フロート
により装置全体が水面上に浮べられるようにして
いる。またこの各フロート26,26……内には
それぞれ注排水できるようにしており、その注排
水により隔壁体20の浮力の調節及び浮上時の傾
きの調節を行わせるようにしている。
一方隔壁体20の内部には上下配置の一対の鋼
管支柱保持手段27,27が備えられている。保
持手段27,27はそれぞれ隔壁体20の内面か
ら中央に向けた四方向のジヤツキ28,28……
とそのジヤツキ28の移動端に取り付けした鋼管
押圧パツド29とからなり、各ジヤツキ28を伸
長させて各パツド29の中央に鋼管支柱3を挟持
させることにより、鋼管支柱3に対して固定され
るようにしている。
尚、図中31は隔壁体20に形成した透明な覗
き窓であり、32は予め各分割体20a,20b
内に取付けした作業足場である。
次に上記装置を使用した水中鋼管支柱の補強方
法の一例を図面について説明する。
第3図イに示すように、まず、前述した隔壁体
20を主体とした装置をフロート26,26……
の浮力をもつて水上に浮べ、タグボート37をも
つて支柱3の位置まで曳航する。そして支柱3の
近くで隔壁体20の締結具22を外し、分割体2
0a,20bを蝶番21を中心にして開き、中央
の鋼管支柱挿通孔24内に支柱3が位置されるよ
うに水上を移動させ、再び両分割体20a,20
bを閉じ、各フロート26,26……内に必要に
応じて注排水し浮力を調節して隔壁体20の高さ
を、取り付け高さ位置に合せる。
このようにして取り付け高さを決定した後、鋼
管支柱保持手段27,27の各ジヤツキ28,2
8……を伸長させて支柱3を挟持させ、隔壁体2
0を支柱3に対して強固に取り付けする。その後
各パツキングチユーブ23に空気を充填し、隔壁
体20の周面を密封する。然る後、各フロート2
6内に充分注水し、浮力を下げた後、第3図ハに
示すように、送気口25にコンプレツサー33か
らの送気チユーブ34を、排気管30に真空ポン
プ35からの排気チユーブ36をそれぞれ連結
し、コンプレツサー33から圧力空気を送り込
み、隔壁体20内の空気を排出させる。そして隔
壁体20内の水位が計画高さまで下がつた時、真
空ポンポ35を作動させて、隔壁体20内の圧力
を調節して水位を計画高さに維持させる。
このようにして隔壁体20を装着し、その内部
に作業空間を形成した後、図示してないが隔壁体
20内において、作業員により支柱表面の清掃作
業、スタツドボルトの溶接作業、配筋作業及び型
枠組み立て作業を通常の大気中における作業によ
つて行つた後、第3図ニに示すように桟橋1上の
ポンプ車9より型枠8内にコンクリートを充填さ
せる。そして、一定期間コンクリートを養生させ
た後、型枠8を外すとともに隔壁体20全体を外
し、水上を曳航し、次の補強作業を行う。
(考案の効果) 本考案の水中鋼管支柱の補強作業用装置は上述
のように構成され、水中鋼管支柱の上部外周の防
蝕被覆予定面を内部に収容する作業用空間を形成
する隔壁体を取り付けし、その隔壁体内部の水を
排出して水面下の作業用空間を形成し、大気中に
おける作業によつて防蝕用被覆のための型枠組、
コンクリートの打設等の各種作業を行うことがで
きることとなり、従来の水中作業に比べその作業
が著しく容易となつたものであり、また下端の開
放部を水中に没した状態で設置された逆カツプ状
の隔壁体内で作業を行うことができるため、天候
や波浪の高低等の自然条件に影響されることがな
く、工期を著しく短縮できることとなつたもので
ある。
またこの補強作業用装置は複数に縦割した分割
体により隔壁体を構成し一部を開閉可能となすと
ともにフロートを取り付けし水面上を曳航して取
り付けすることができるようにしたため、クレー
ン等の大がかりな重機を必要とすることなく水面
上及び水面下にまたがる作業空間が簡単にしかも
短時間で形成することができ、作業能率が著しく
向上されることとなつたものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案装置の実施の一例を示す使用状
態の縦断面図、第2図は下半分を第1図中の−
線にて横断して示す平面図、第3図イ乃至ニは
本考案装置を使用した施工例の工程概略図、第4
図は補強した鋼管支柱の一例を示す一部縦断側面
図、第5図は補強部分の縦断面図、第6図は同横
断面図、第7図は従来の方法による施工状態を示
す部分縦断側面図である。 1……桟橋、3……鋼管支柱、4……コンクリ
ート被覆、5……スタツドボルト、6……鉄筋、
8……コンクリート型枠、20……隔壁体、20
a,20b……分割体、24……鋼管支柱挿入
孔、25……送気口、26……フロート、27…
…鋼管保持手段、28……ジヤツキ、29……パ
ツド、30……排気管。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 複数に縦割りされた分割体を、その少なくとも
    一部を開閉可能に連結し、下端を開放した逆カツ
    プ状の作業用空間形成用隔壁体を備え、該隔壁体
    の上端部に送気口を連通開口させるとともに、該
    隔壁体の天上壁中央に鋼管支柱挿入孔を備え、そ
    の隔壁体の外周に全体を水面上に浮上させるフロ
    ートを取り付けするとともに内部に鋼管支柱保持
    手段を備え、前記隔壁体を水上に浮上させて水中
    鋼管支柱の外周に水密性を保持させて取り付け
    し、その隔壁体内の水を前記送気口からの圧力空
    気注入により排出させることによつて作業空間が
    形成されるようにしてなる水中鋼管支柱の補強作
    業用装置。
JP9459584U 1984-06-26 1984-06-26 水中鋼管支柱の補強作業用装置 Granted JPS6110349U (ja)

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JP9459584U JPS6110349U (ja) 1984-06-26 1984-06-26 水中鋼管支柱の補強作業用装置

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JP9459584U JPS6110349U (ja) 1984-06-26 1984-06-26 水中鋼管支柱の補強作業用装置

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Publication Number Publication Date
JPS6110349U JPS6110349U (ja) 1986-01-22
JPH0342117Y2 true JPH0342117Y2 (ja) 1991-09-04

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