JP3153970B2 - シングルバランスミキサ回路 - Google Patents

シングルバランスミキサ回路

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修 和泉
敏幸 永井
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日本電気エンジニアリング株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、マイクロ波帯で使用さ
れるシングルバランスミキサ(以下、SBMと称する)
回路に関し、特にデュアルゲート電界効果トランジスタ
(DualGate FET、以下、DGFETと称す
る)を有するSBM回路に関する。
【0002】
【従来の技術】図6はIC(集積回路)チップ化された
従来のSBM回路の等価回路であり、第一の電界効果ト
ランジスタ(以下、FETと称する)11の出力電極
(以下、ドレイン電極)と第二のFET12の入力電極
(以下、ソース電極)とを接続するとともに、第一のF
ET11のソース電極を接地端子、第二のFET12の
ドレイン電極を出力端子とするDGFETを有して構成
されている。
【0003】この種のDGFETでは、シグナル入力信
号SIG INを入力する第一のFET11のゲート電
極とソース電極との電位差(以下ゲート電圧と称する)
VgsSIG により、ミキサ回路としての重要な変換特性・
三次歪特性(ICP)・雑音特性が決定される。このゲ
ート電圧VgsSIG は、負極性電源VGGをブリーダ抵抗器
R2,R3の比で決まる電圧値(−V1)に分圧し、こ
れを入力抵抗器R1を通して第一のFET11のゲート
電極に供給することにより得られる。
【0004】なお、図6中、C1は直流成分カット用コ
ンデンサを表す。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このようなSBM回路
では、ゲート電圧VgsSIG を得るための分圧電圧値(−
V1)は固定された値となる。そのため、各FET1
1,12のパラメータが変動するとバイアス点が最適値
からずれてしまい、特性が劣化する問題があった。
【0006】この場合、図7に示すように、ブリーダ抵
抗器R2,R3に代えて外部調整用電極PADと調整用
電源Vvar とをICチップの外側に配し、この電源Vva
r でゲート電圧VgsSIG を最適バイアス点に調整するこ
とで特性の改善が図れるが、全数調整が必要となり、量
産化を妨げる要因となる。しかも、バイアス電圧の共通
化が図れず、ICを使用する装置側でも調整用バイアス
を必要とするのでその小型化が困難となり、価格の面か
らも好ましくない問題があった。
【0007】本発明は、上記問題点を解消することを目
的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明では、第一のFETのドレイン電極と第二の
FETのソース電極とを接続するとともに、該第一のF
ETのソース電極を接地端子、第二のFETのドレイン
電極を出力端子となすDGFETを有し、第一のFET
のゲート電極に外部信号が入力される構成のSBM回路
において、そのソース電極が接地端子となる第三のFE
T(第一のFETと同一導電型の素子)と、該第三のF
ETのドレイン電極と正極性電源との間に直列接続され
た負荷抵抗器と、この負荷抵抗器を経た前記正極性電源
電力をフィードバック抵抗器を介して前記第一及び第三
のFETのゲート電極に導くフィードバック回路と、こ
れらゲート電極にバイアス抵抗器を介して負極性電源を
供給するバイアス回路とを設け、第一及び第三のFET
のゲート電極とソース電極との電位差が夫々同一値とな
るようにした。
【0009】なお、前記負荷抵抗器、フィードバック抵
抗器、バイアス抵抗器は可変抵抗器としても良い。
【0010】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。
【0011】(第一実施例)図1は本発明の第一実施例
に係るSBM回路の等価回路であり、図6に示した構成
要素と同一機能のものについては同一符号を付してい
る。
【0012】本実施例では第一のFET11のゲート電
極に対するバイアス供給手段を以下のように構成する。
【0013】即ち、図1に示すように、そのソース電極
が接地端子となる第三のFET(第一のFETと同一導
電型の素子)13を設け、この第三のFET13のドレ
イン電極に第一及び第二の負荷抵抗器Rd1,Rd2を直列
接続し、第一の負荷抵抗器Rd1の一端側に正極性電源V
DDを接続するとともに、両負荷抵抗器Rd1,Rd2の接続
点Aと第一及び第三のFET11,13のゲート電極と
の間にフィードバック抵抗器Rfbを挿入接続している
(フィードバック回路)。更に、これらゲート電極にバ
イアス抵抗器Rg を介して負極性電源VGGを接続し、バ
イアス回路を構成している。なお、第一のFET11の
ゲート電極と第三のFET13のゲート電極との間には
入力抵抗器R1が介在している。
【0014】このような構成のSBM回路では、第一の
FET11のゲート電圧VgsSIG はほぼ第三のFET1
3のゲート電圧Vgs3 と同一となるが、後者の電圧Vgs
3 は、負荷抵抗器Rd1,Rd2の接続点Aと負極性電源V
GGとの電位差、フィードバック抵抗器Rfbとバイアス抵
抗器Rg との抵抗値比により決まる。これを数式で表す
と(1) 式のようになる。
【数1】 VgsSIG =Vgs3 =VGG+(接続点Aの電圧+|VGG|)×Rg /(Rfb+Rg ) ・・・(1) ここで接続点Aの電位は、(2) 式に示すように、第三の
FET13を流れる電流Ids3 による第一の負荷抵抗R
d1の電圧降下を正極性電源VDDから差し引いた値とな
る。
【数2】 接続点Aの電位=VDD−Ids3 ×Rd1 ・・・(2) 図2はVgsSIG 対ICP(三次歪)特性を示す図であ
り、VTはFETのパラメータを表す。図2から明らか
なように、最適バイアス点でのゲート電圧(VgsSIG )
を−V1とすると、パラメータVTが浅めの場合にはV
gsSIG も−V1より浅めとし、パラメータVTが深めの
場合にはVgsSIG も−V1より深めにすることでICP
が一定に保持されることが解る。
【0015】また、FETのパラメータVTとそのFE
Tを流れる電流Idss には、図3に示すように相関があ
る。したがって、(2) 式における第三のFET13の電
流Ids3 もパラメータVTと相関があり、パラメータV
Tが深めになると電流Ids3が大きくなる。このとき
は、(1) 式の関係式より、VgsSIG はより深めになる。
他方、パラメータVTが浅めになると電流Ids3 が小さ
くなり、VgsSIG は浅めになる。
【0016】このように、第一のFET11のパラメー
タが変動してバイアス点が最適値からずれても、第三の
FET13のパラメータも同じように追随して変動する
ため、第一のFET11のゲート電圧VgsSIG が常に最
適バイアス点に維持される。
【0017】また、バイアス電圧の共通化も可能であ
り、最適バイアス点とするための調整作業も不要となる
ので、量産化が容易であり、ICチップを使用する装置
側でも調整用電源等が不要となるので当該装置の小型化
も図れる。
【0018】更に、この構成によれば、正極性電圧は最
大VDD(V)から負極性は最小VGG(V)まで幅広いバ
イアスを確保することができる。
【0019】(第二実施例)図4は本発明の第二実施例
に係るSBM回路の等価回路であり、第一実施例の構成
において、負荷抵抗Rd1,Rd2、フィードバック抵抗R
fb、バイアス抵抗Rg を可変抵抗器としたものである。
このような構成の回路によれば、上記第一実施例の効果
が得られる外、図5のa〜dに示すように、FETのパ
ラメータのばらつきに対するバイアス可変範囲を自由に
選択することができる。このように、ばらつきの感度を
調整できるので、他のFETパラメータのばらつきに対
し、最適化したい回路に対しても応用することができ
る。
【0020】
【発明の効果】以上の説明より明らかなように、本発明
によれば、第一のFETのゲート電圧がFETパラメー
タの変動によって最適バイアス点からずれても、第三の
FETのパラメータも追随して同じように変動するの
で、常に最適バイアス点を維持することができ、マイク
ロ波帯におけるミキサ特性が著しく改善される。
【0021】また、バイアス電圧の共通化が図れるとと
もに、最適バイアスの調整も不要となるので、ICチッ
プの量産と歩留まりの向上、これを使用する装置の小型
化が図れ、低コスト化を実現することもできる。
【0022】更に、本発明のSBM回路を構成する抵抗
器を可変抵抗器とすることで、FETのパラメータのば
らつきに対するバイアス可変範囲を自由に選択すること
ができ、適用範囲がより広範なものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施例に係るSBM回路の等価回
路。
【図2】ゲート電圧VgsSIG 対三次歪ICP特性図。
【図3】第一実施例によるFETパラメータVT対ゲー
ト電圧VgsSIG 特性図。
【図4】本発明の第二実施例に係るSBM回路の等価回
路。
【図5】第二実施例によるFETパラメータVT対ゲー
ト電圧VgsSIG 特性図。
【図6】従来のSBM回路の等価回路。
【図7】従来のSBM回路においてバイアス調整用外部
電源を用いた場合の構成図。
【符号の説明】
11〜13 電界効果トランジスタ(FET) Rd1,Rd2 負荷抵抗器 Rfb フィードバック抵抗器 Rg バイアス抵抗器 R1 入力抵抗器 R2,R3 ブリーダ抵抗器 VDD 正極性電源 VGG 負極性電源 VgsSIG ,Vgs3 ゲート電圧 C1 直流成分カット用コンデンサ SIG IN 入力シグナル信号
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H03D 7/12 - 7/14

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第一の電界効果トランジスタの出力電極
    と第二の電界効果トランジスタの入力電極とを接続する
    とともに、該第一の電界効果トランジスタの入力電極を
    接地端子、第二の電界効果トランジスタの出力電極を出
    力端子となすデュアルゲート電界効果トランジスタを有
    し、第一の電界効果トランジスタのゲート電極に外部信
    号が入力される構成のシングルバランスミキサ回路にお
    いて、 その入力電極が接地端子となる第三の電界効果トランジ
    スタと、該第三の電界効果トランジスタの出力電極と正
    極性電源との間に直列接続された負荷抵抗器と、この負
    荷抵抗器を経た前記正極性電源電力をフィードバック抵
    抗器を介して前記第一及び第三の電界効果トランジスタ
    のゲート電極に導くフィードバック回路と、これらゲー
    ト電極にバイアス抵抗器を介して負極性電源を供給する
    バイアス回路とを設け、第一及び第三の電界効果トラン
    ジスタのゲート電極と入力電極との電位差が夫々同一値
    となるようにしたことを特徴とするシングルバランスミ
    キサ回路。
  2. 【請求項2】 前記負荷抵抗器、フィードバック抵抗
    器、バイアス抵抗器は可変抵抗器であることを特徴とす
    る請求項1記載のシングルバランスミキサ回路。
  3. 【請求項3】 前記第一及び第三の電界効果トランジス
    タは同一導電型の素子であることを特徴とする請求項1
    または2記載のシングルバランスミキサ回路。
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