JP3153105B2 - 電圧−電流変換回路 - Google Patents

電圧−電流変換回路

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JP3153105B2
JP3153105B2 JP16165695A JP16165695A JP3153105B2 JP 3153105 B2 JP3153105 B2 JP 3153105B2 JP 16165695 A JP16165695 A JP 16165695A JP 16165695 A JP16165695 A JP 16165695A JP 3153105 B2 JP3153105 B2 JP 3153105B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電圧−電流変換回路に関
する。
【0002】
【従来の技術】図7(a)は従来の電圧−電流変換回路
60を概略的に示した回路図である。図中、61はカレ
ントミラ−回路を示しており、カレントミラ−回路61
はトランジスタQ62及びトランジスタQ63とで構成され
ている。トランジスタQ62及びQ63のエミッタは共に電
源Vccに接続され、トランジスタQ62のベ−スはトラ
ンジスタQ63のベ−スに接続されると共に、トランジス
タQ62のコレクタにも接続されている。トランジスタQ
62のコレクタはトランジスタQ64のコレクタに接続さ
れ、トランジスタQ64のエミッタは抵抗R65を介して接
地されている。また、トランジスタQ64のコレクタはア
ンプ66のマイナス側の入力端子に接続されており、ア
ンプ66の出力側はトランジスタQ64のベ−スに接続さ
れている。上記のように構成された電圧−電流変換回路
60にあっては、アンプ66のプラス側の入力端子に入
力電圧VINが入力され、カレントミラ−回路61を構成
するトランジスタQ63のコレクタから入力電圧VINに比
例した出力電流IOUT が取り出されるようになってい
る。
【0003】上記した電圧−電流変換回路60の動作を
簡単に説明すると以下のようになる。アンプ66にはト
ランジスタQ64を介してフィ−ドバックがかけられてい
るので、アンプ66のプラス側の入力端子に入力される
入力電圧VINとマイナス側の端子にフィ−ドバック入力
される電圧とが等しくなるように制御される。すなわ
ち、入力電圧VINは、電源VccからトランジスタQ62
を介してトランジスタQ64を流れる電流による抵抗R65
での電圧降下値と等しくなる。カレントミラ−回路61
により、トランジスタQ64を流れる電流と同じ大きさの
電流がトランジスタQ63のコレクタから出力電流IOUT
=VIN/R65・・・ として取り出される。
【0004】縦軸にIOUT 、横軸にVINをとって上記
式をグラフに示すと、図7(b)に示したように、傾き
が1/R65の直線となる。すなわち、入力電圧VINに比
例した出力電流IOUT を得ることができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記した電圧
−電流変換回路60の場合、アンプ66を用いているの
で、電圧−電流変換回路を構成するのに必要なトランジ
スタ等の素子を多く使用しなければならないという課題
がある。
【0006】本発明は上記課題に鑑みなされたものであ
り、少ない素子数で電圧−電流変換機能を実現すること
ができる電圧−電流変換回路を提供することを目的とし
ている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明に係る電圧−電流変換回路(1)は、第1のト
ランジスタ、第2のトランジスタ、第1のカレントミラ
−回路及び抵抗等で構成された第1の電流源を備え、前
記第1のトランジスタのコレクタは前記第1のカレント
ミラ−回路を介して電源に接続され、エミッタは第1の
抵抗を介して前記第1の電流源の入力側に接続され、前
記第2のトランジスタのコレクタは前記電源に接続さ
れ、エミッタは前記第1の電流源の入力側に接続され、
前記第1の電流源の出力側は接地され、前記第2のトラ
ンジスタのベ−スに所定の電圧が与えられ、前記第1の
トランジスタのベ−スを電圧入力端子とし、前記第1の
カレントミラ−回路から前記電圧入力端子に入力される
電圧に比例した電流を取り出す電圧−電流変換回路にお
いて、前記第1の電流源が第2のカレントミラ−回路で
構成され、該第2のカレントミラ−回路に並列に、抵抗
等で構成された前記第2のトランジスタに電流を供給す
るための第2の電流源が介装され、入力電圧が変化して
も前記第1のトランジスタを流れる電流と前記第2のト
ランジスタを流れる電流とが等しくなるように構成され
ていることを特徴としている。
【0008】
【0009】また本発明に係る電圧−電流変換回路
)は、第1のトランジスタ、第2のトランジスタ、
第1のカレントミラ−回路、第2のカレントミラ−回
路、第3のカレントミラ−回路及び抵抗等で構成された
第2の電流源を備え、前記第1のトランジスタのコレク
タは前記第1のカレントミラ−回路を介して電源に接続
され、エミッタは第1の抵抗の一端に接続され、第1の
抵抗の他端は前記第2のカレントミラ−回路を介して接
地され、前記第2のトランジスタのコレクタは前記第3
のカレントミラ−回路を介して電源に接続され、エミッ
タは前記第1の抵抗の他端に接続され、前記第2のトラ
ンジスタのベ−スに所定の電圧が与えられ、前記第2の
カレントミラ−回路に並列に、抵抗等で構成された前記
第2のトランジスタに電流を供給するための第2の電流
源が介装され、前記第1のトランジスタのベ−スを電圧
入力端子とし、前記第3のカレントミラ−回路から前記
電圧入力端子に入力される電圧に比例した電流を取り出
すことを特徴としている。
【0010】また本発明に係る電圧−電流変換回路
)は、第1のトランジスタ、第2のトランジスタ、
第3のカレントミラ−回路、第4のカレントミラ−回
路、第5のカレントミラ−回路、第3の電流源及び該第
3の電流源と同じ値の電流を供給する第4の電流源を備
え、前記第1のトランジスタのコレクタは電源に接続さ
れ、エミッタは第1の抵抗を介して前記第4のカレント
ミラ−回路に接続され、前記第2のトランジスタのコレ
クタは前記第3のカレントミラ−回路を介して電源に接
続され、エミッタは前記第4のカレントミラ−回路に接
続され、該第4のカレントミラ−回路と接地間には前記
第5のカレントミラ−回路が介装され、該第5のカレン
トミラ−回路に並列に前記第2のトランジスタに電流を
供給するための第3の電流源が介装され、前記第2のト
ランジスタのコレクタと電源との間に前記第4の電流源
が介装され、前記第2のトランジスタのベ−スに所定の
電圧が与えられ、前記第1のトランジスタのベ−スを電
圧入力端子とし、前記第3のカレントミラ−回路から前
記電圧入力端子に入力される電圧に比例した電流を取り
出すことを特徴としている。
【0011】また本発明に係る電圧−電流変換回路
)は、上記電圧−電流変換回路(1)〜(3)のい
ずれかの電圧−電流変換回路が、入力端子と出力端子と
をそれぞれ共通にして複数個並列に接続されていること
を特徴としている。
【0012】
【作用】電圧−電流変換回路(1)及び電圧−電流変換
回路(2) 出力電流IOUT は、前記第1のトランジスタのエミッタ
の電位と前記第2のトランジスタのエミッタの電位との
電位差を前記第1の抵抗で除算した値となる。従来の電
圧−電流変換回路に比べて素子数が著しく少なくなると
共に、コンデンサを用いる必要がないので、占有面積が
小さくて済む。さらに、入力電圧VINが変化しても前記
第1のトランジスタを流れる電流と前記第2のトランジ
スタを流れる電流とを同じ値に保つことが可能であるの
で、前記第1のトランジスタ及び前記第2のトランジス
タの温度特性を向上させること(前記第1のトランジス
タ及び第2のトランジスタにおけるべ−ス・エミッタ間
電圧の温度による変動を抑えること)が可能であり、電
圧−電流変換における入出力特性・精度が向上する。
【0013】電圧−電流変換回路() 前記第1のトランジスタのコレクタが直接電源に接続さ
れるので、電圧入力端子である前記第1のトランジスタ
のベ−スに0〜Vcc(電源)の範囲の電圧を入力させ
ることが可能になる。すなわち、電圧−電流変換回路
)の場合、上記電圧−電流変換回路(1)に比べて
入力電圧範囲を拡大させることが可能である。
【0014】電圧−電流変換回路() 並列に接続される電圧−電流変換回路の個数に応じて入
出力特性を変化させることが可能になる。
【0015】
【実施例】以下、本発明に係る電圧−電流変換回路の実
施例を図面に基づいて説明する。図1(a)は実施例1
に係る電圧−電流変換回路10を概略的に示した回路図
である。図中、11は第1のカレントミラ−回路を示し
ており、第1のカレントミラ−回路11はトランジスタ
12及びトランジスタQ13で構成されている。トランジ
スタQ12及びトランジスタQ13のエミッタは共に電源V
ccに接続され、トランジスタQ13のベ−スはトランジ
スタQ12のベ−スに接続されると共に、トランジスタQ
13のコレクタに接続されている。トランジスタQ13のコ
レクタは第1のトランジスタQ14のコレクタに接続さ
れ、エミッタは第1の抵抗R16を介して第1の電流源1
9の入力側に接続され、第1の電流源19の出力側は接
地されている。また、第2のトランジスタQ15のコレク
タは電源Vccに接続され、エミッタは第1の電流源1
9の入力側に接続されている。電源Vccと第2のトラ
ンジスタQ15のベ−スとの間に第2の抵抗R17が介装さ
れ、第2のトランジスタQ15のベ−スと接地間に第3の
抵抗R18が介装されている。上記のように構成された電
圧−電流変換回路10にあっては、第1のトランジスタ
14のベ−スに入力電圧VINが印加され、第1のカレン
トミラ−回路11を構成するトランジスタQ12のコレク
タから出力電流IOUT が取り出されるようになってい
る。
【0016】次に、電圧−電流変換回路10の動作を説
明する。第2のトランジスタQ15のベ−ス電圧をVIN´
とすると、VIN´は、VIN´=Vcc・R18/(R17
18)となる。第2のトランジスタQ15のべ−ス・エミ
ッタ間電圧をVBE15とすると、第2のトランジスタQ15
のエミッタ電圧は、VIN´−VBE15となる。したがっ
て、VIN=VIN´−VBE15+VBE14以上にならない限
り、第1のトランジスタQ14はオンしない。VBE14は第
1のトランジスタQ14のベ−ス・エミッタ間電圧を示し
ており、通常、VBE15=VBE14であるので、VIN>VIN
´でないと第1のトランジスタQ14は動作しない。図
(b)に示したグラフにおいて、VINがVIN´を超える
まで出力電流IOUT が出力されないのは上記理由によ
る。
【0017】VIN>VIN´になると、第1のトランジス
タQ14が動作し、出力電流IOUT が流れる。その時のI
OUT の大きさは、第1のトランジスタQ14のエミッタ電
圧と第2のトランジスタQ15のエミッタ電圧との差及び
第1の抵抗R16によって決定される。すなわち、IOUT
=[(VIN−VBE14)−(VIN´−VBE15)]/R16
となる。上記したように、通常、VBE14=VBE15である
から、結局、IOUT =(VIN−VIN´)/R16となる。
したがって、図1(b)のグラフに示したように、VIN
がVIN´を超えると、VINが増加するに伴って出力電流
OUT が直線的に増加する。
【0018】なお、第1の電流源19は第2のトランジ
スタQ15に電流を供給するために必要であり、第1の電
流源19を流れる電流をI0 とすると、I0 >IOUT
関係にある。また、第1の電流源19として、抵抗を用
いてもよい。
【0019】以上説明したことから明らかなように、実
施例1に係る電圧−電流変換回路10にあっては、アン
プ66を用いる必要がないので、図6に示した従来の電
圧−電流変換回路60に比べ、少ない素子数(およそ、
数分の一の素子数)で電圧−電流変換回路を構成するこ
とができる。また、コンデンサを用いる必要がないの
で、基板上に占める占有面積を小さくすることができ
る。
【0020】次に、実施例2に係る電圧−電流変換回路
を説明する。図2は実施例2に係る電圧−電流変換回路
20を概略的に示した回路図である。図2に示した実施
例2に係る電圧−電流変換回路20の構成が図1(a)
に示した実施例1に係る電圧−電流変換回路10の構成
と異なっているのは、第1のカレントミラ−回路11が
第1のカレントミラ−回路21となり、第1の電流源1
9が第2のカレントミラ−回路22となり、第2のカレ
ントミラ−回路22に並列に第2の電流源としての抵抗
23が介装されている点である。その他の構成は同じで
ある。
【0021】第1のカレントミラ−回路21はトランジ
スタQ24、トランジスタQ25、トランジスタQ26で構成
されている。トランジスタQ24、トランジスタQ25、ト
ランジスタQ26のコレクタは電源Vccに接続され、ト
ランジスタQ26のベ−スはトランジスタQ25のベ−スに
接続され、トランジスタQ25のベ−スはトランジスタQ
24のベ−スに接続され、トランジスタQ24のベ−スはト
ランジスタQ24のコレクタに接続されている。トランジ
スタQ24のコレクタはトランジスタQ14のコレクタに接
続され、トランジスタQ25のコレクタは第2のカレント
ミラ−回路22を構成するトランジスタQ28のコレクタ
に接続されている。また、トランジスタQ26のコレクタ
から、出力電流IOUT が取り出されるようになってい
る。
【0022】第2のカレントミラ−回路22は、トラン
ジスタQ28と、トランジスタQ28を流れる電流の2倍の
電流を流すトランジスタQ27とで構成され、トランジス
タQ28のコレクタはトランジスタQ28のベ−スに接続さ
れ、トランジスタQ28のベ−スはトランジスタQ27のベ
−スに接続され、トランジスタQ27のエミッタ及びトラ
ンジスタQ28のエミッタはともに接地されている。
【0023】次に、電圧−電流変換回路20の動作を簡
単に説明する。図1に示した実施例1に係る電圧−電流
変換回路10の場合と同様に、VIN>VIN´となると、
第1のカレントミラ−回路21を構成するトランジスタ
24及びトランジスタQ25から出力電流IOUT が流れ
る。その際、第2のカレントミラ−回路22を構成する
トランジスタQ27は、トランジスタQ28を流れる電流の
2倍の電流が流れるように構成されているので、トラン
ジスタQ28にIOUT が流れると、トランジスタQ27には
2IOUT が流れる。第1のトランジスタQ14にはトラン
ジスタQ24から大きさがIOUT の電流が流れるので、第
2のトランジスタQ15を介して同じく大きさIOUT の電
流がトランジスタQ27に引き込まれる。すなわち、電圧
−電流変換回路20の場合、VIN>VIN´となると、V
INが変化しても第1のトランジスタQ14と第2のトラン
ジスタQ15に同じ大きさの電流(IOUT )が流れる。な
お、第2のカレントミラ−回路22に並列に接続された
抵抗R23は、VIN≦VIN´で第1のカレントミラ−回路
21を構成するトランジスタQ26から出力電流IOUT
取り出すことができない場合でも、第2のトランジスタ
15に電流を供給し、第2のトランジスタQ15をオン状
態に保持しておくためのものである。抵抗R23に流す電
流はごく僅かで良いので、抵抗R23で消費される電力は
ごく僅かである。
【0024】以上説明したように実施例2に係る電圧−
電流変換回路20は、図1(a)に示した実施例1に係
る電圧−電流変換回路10に比べ、以下の利点を有して
いる。実施例1に係る電圧−電流変換回路10の場合、
第1のトランジスタQ14と第2のトランジスタQ15に流
れる電流の値が一致していないので、温度特性があまり
良くなく、変換精度があまり高くないという欠点、及び
入力電圧VINが印加されていなくとも第1の電流源19
に大きさI0 (>IOUT )の電流を流す必要があるの
で、消費電力が大きいという欠点がある。
【0025】しかし、電圧−電流変換回路20の場合、
第1のトランジスタQ14と第2のトランジスタQ15とに
同じ大きさの電流を流すことができるので、トランジス
タの温度特性を向上させ、変換精度を向上させることが
できる。また、上記したように第2の電流源としての抵
抗R23に流れる電流はごく僅かであるので、消費電力も
ごく僅かである。
【0026】次に、実施例3に係る電圧−電流変換回路
を説明する。図3は実施例3に係る電圧−電流変換回路
25を概略的に示した回路図である。図3に示した実施
例3に係る電圧−電流変換回路25の構成が図2に示し
た実施例2に係る電圧−電流変換回路20の構成と異な
っているのは、第1のカレントミラ−回路21からトラ
ンジスタQ26が削除されて第1のカレントミラ−回路2
1´となり、第2のトランジスタQ15と電源Vccとの
間にトランジスタQ36とトランジスタQ37とで構成され
た第3のカレントミラ−回路31が介装され、トランジ
スタQ37のコレクタから出力電流IOUT が取り出される
ようになっている点であり、その他の構成は同じであ
る。
【0027】第3のカレントミラ−回路31において、
トランジスタQ36及びトランジスタQ37のエミッタは共
に電源Vccに接続されており、トランジスタQ37のベ
−スはトランジスタQ36のベ−スに接続され、トランジ
スタQ36のコレクタは第2のトランジスタQ15のコレク
タに接続されている。
【0028】上記の如く構成された電圧−電流変換回路
25は、図2に示した実施例2に係る電圧−電流変換回
路20と出力電流IOUT の取り出し方が異なっているの
みである。すなわち、電圧−電流変換回路20の場合は
第1のトランジスタQ14のコレクタから出力電流IOUT
を取り出し、電圧−電流変換回路25の場合は第2のト
ランジスタQ15のコレクタから出力電流IOUT を取り出
している。第1のトランジスタQ14と第2のトランジス
タQ15とには同じ大きさの電流が流れるので、電圧−電
流変換回路20と電圧−電流変換回路25との間に機能
的な違いはない。すなわち、実施例3に係る電圧−電流
変換回路25は実施例2に係る電圧−電流変換回路20
と同様の効果を有している。
【0029】次に、実施例4に係る電圧−電流変換回路
を説明する。図4は実施例4に係る電圧−電流変換回路
30を概略的に示した回路図である。図4に示した実施
例4に係る電圧−電流変換回路30の構成が図1(a)
に示した電圧−電流変換回路10の構成と異なっている
のは、第1のカレントミラ−回路11が削除されて第1
のトランジスタQ14のコレクタが直接電源Vccに接続
され、第2のトランジスタQ15のコレクタと電源Vcc
との間に第3のカレントミラ−回路31が介装され、第
1の電流源19の代わりに第4のカレントミラ−回路3
2が配設され、第4のカレントミラ−回路32と接地間
に第5のカレントミラ−回路33が介装され、第5のカ
レントミラ−回路33に並列に第3の電流源34が介装
され、第3のカレントミラ−回路31に並列に、第3の
電流源34と同じ値の電流を供給する第4の電流源35
が介装され、第3のカレントミラ−回路31から出力電
流IOUT が取り出されるようになっている点である。そ
の他の構成は同じである。
【0030】第3のカレントミラ−回路31はトランジ
スタQ36とトランジスタQ37とで構成されている。トラ
ンジスタQ36及びトランジスタQ37のエミッタは共に電
源Vccに接続されており、トランジスタQ37のベ−ス
はトランジスラQ36のベ−スに接続され、トランジスタ
36のベ−スは第2のトランジスタQ15のコレクタに接
続されている。なお、トランジスタQ37のコレクタから
出力電流IOUT が取り出されるようになっている。
【0031】第4のカレントミラ−回路32はトランジ
スタQ38トランジスタQ39とで構成されており、トラン
ジスタQ39のエミッタは第1の抵抗R16を介して第1の
トランジスタQ14のエミッタに接続され、トランジスタ
38のエミッタは第2のトランジスタQ15のエミッタに
接続されている。トランジスタQ39のべ−スはトランジ
スタQ38のベ−スに接続され、トランジスタQ38のベ−
スはトランジスタQ38のコレクタに接続されている。ト
ランジスタQ39のコレクタは第5のカレントミラ−回路
33を構成するトランジスタQ41のコレクタに接続さ
れ、トランジスタQ38のコレクタはトランジスタQ40
コレクタに接続されている。
【0032】第5のカレントミラ−回路33はトランジ
スタQ40とトランジスタQ41とで構成されており、トラ
ンジスタQ41のコレクタはトランジスタQ41のベ−スに
接続され、トランジスタQ41のベ−スはトランジスタQ
40のベ−スに接続され、トランジスタQ41のエミッタ及
びトランジスタQ40のエミッタは共に接地されている。
【0033】上記の如く構成された電圧−電流変換回路
30の動作を簡単に説明する。実施例1に係る電圧−電
流変換回路10で説明したように、VIN≦VIN´の場
合、第1のトランジスタQ14は動作しない。その場合、
第2のトランジスタQ15には第3の電流源34及び第4
の電流源35により、定電流I1 が供給される。VIN
IN´となって第1のトランジスタQ14がオンすると、
第1のトランジスタQ14に電流IOUT が流れるが、第2
のトランジスタQ15には、電源Vccから第3のカレン
トミラ−回路31を構成するトランジスタQ36を通って
流れる電流IOUT と電源Vccから第4の電流源35を
通って流れる定電流I1 とを加えた(IOUT +I1 )の
電流が流れる。定電流I1 は第3の電流源34を通って
接地に流れ、第5のカレントミラ−回路33には流れな
い。電圧−電流変換回路30の出力は、第3のカレント
ミラ−回路31を構成するトランジスタQ37のコレクタ
から取り出される。
【0034】以上説明したように実施例4に係る電圧−
電流変換回路30にあっては、図1(a)に示した実施
例1に係る電圧−電流変換回路10に比べ、以下の利点
を有している。電圧−電流変換回路10の場合、第1の
トランジスタQ14のコレクタと電源Vccとの間に第1
のカレントミラ−回路11が介装され、第1のカレント
ミラ−回路11を構成するトランジスタQ12から出力電
流IOUT が取り出されるようになっている。これに対し
て実施例4に係る電圧−電流変換回路30の場合、第1
のトランジスタQ14のコレクタは直接電源Vccに接続
されているので、第1のトランジスタQ14に印加される
入力電圧VINを0〜Vccの範囲に拡大することができ
る。
【0035】次に、実施例5に係る電圧−電流変換回路
を説明する。図5(a)は実施例5に係る電圧−電流変
換回路45を概略的に示した回路図である。実施例5に
係る電圧−電流変換回路45は、基本的に、図2に示し
た実施例2に係る電圧−電流変換回路20を、入力VIN
と出力IOUT をそれぞれ共通にして2個並列に接続した
ものである。
【0036】ただし、第1のカレントミラ−回路とし
て、それぞれウィルソン型カレントミラ−回路210、
ウィルソン型カレントミラ−回路211を用いている。
また、カレントミラ−回路220及びカレントミラ−回
路221は第2のカレントミラ−回路22に対応し、ト
ランジスタQ141 は第1のトランジスタQ14に対応し、
トランジスタQ151 は第2のトランジスタQ15に対応
し、抵抗R161 は第1の抵抗R16に対応し、抵抗R231
は抵抗R23に対応している。また、抵抗R451 はウィル
ソン型カレントミラ−回路210を含んだ電圧−電流変
換回路における第2の抵抗に相当し、抵抗R452 と抵抗
453 とを加えたものは、第3の抵抗に相当する。一
方、抵抗R453 はウィルソン型カレントミラ−回路21
1を含んだ電圧−電流変換回路における第3の抵抗に相
当し、抵抗R451 と抵抗R452 とを加えたものは、第2
の抵抗に相当する。
【0037】ウィルソン型カレントミラ−回路210
は、トランジスタQ51とトランジスタQ52とマルチコレ
クタ型のトランジスタQ53とで構成されている。トラン
ジスタQ51及びトランジスタQ52のエミッタは共に電源
Vccに接続され、トランジスタQ52のベ−スはトラン
ジスタQ51のベ−スに接続され、トランジスタQ51のベ
−スはトランジスタQ51のコレクタに接続され、トラン
ジスタQ51のコレクタはマルチコレクタ型のトランジス
タQ53のエミッタに接続されている。トランジスタQ52
のコレクタ及びマルチコレクタ型のトランジスタQ53
ベ−スはトランジスタQ14のコレクタに接続され、マル
チコレクタ型のトランジスタQ53の一方のコレクタはカ
レントミラ−回路220を構成するトランジスタQ280
のコレクタに接続されている。そして、マルチコレクタ
型のトランジスタQ53の他方のコレクタから出力電流I
OUT が取り出されるようになっている。ウィルソン型カ
レントミラ−回路211も同様に構成されている。
【0038】カレントミラ−回路220はトランジスタ
280 及びトランジスタQ270 で構成されており、トラ
ンジスタQ280 は第2のカレントミラ−回路22におけ
るトランジスタQ28に対応し、トランジスタQ270 はト
ランジスタQ27に対応している。トランジスタQ27の場
合、トランジスタQ28を流れる電流の2倍の電流が流れ
るように構成されていたが、トランジスタQ270 の場
合、ウィルソン型カレントミラ−回路210においてマ
ルチコレクタ型のトランジスタQ53が用いられているの
で、トランジスタQ280 を流れる電流の4倍の電流が流
れるように構成されている。カレントミラ−回路221
も同様に構成されている。
【0039】上記のごとく構成された電圧−電流変換回
路45を用いると、図5(b)に示した入出力特性を有
する電圧−電流変換回路を構成することができる。その
理由を簡単に説明する。電源Vccが抵抗R451 、R
452 及びR453 で分割され、トランジスタQ 151 のベ−
スには、 V1 =Vcc×R453 /(R451 +R452 +R453 ) の電圧が印加され、トランジスタQ15のベ−スには、 V2 =Vcc×(R452 +R453 )/(R451 +R452
+R453 ) の電圧が印加される。したがって、トランジスタQ14
びトランジスタQ141 のベ−スに印加される入力電圧V
INの電圧値がV1 を超えると、トランジスタQ141 がオ
ンし、ウィルソン型カレントミラ−回路211から出力
電流IOUT が出力される。次に、入力電圧VINがV2
超えると、トランジスタQ14がオンし、ウィルソン型カ
レントミラ−回路211から出力される電流にウィルソ
ン型カレントミラ−回路210から出力される電流を加
えたものが出力電流IOUT として取り出される。したが
って、電圧−電流変換回路45の入出力特性は、図5
(b)に示したような折れ線グラフとなる。
【0040】以上説明したように実施例5に係る電圧−
電流変換回路45を用いると、入出力特性を途中で変化
させることができる電圧−電流変換回路を構成すること
ができる。このような特性を有する電圧−電流変換回路
を図7に示した従来の電圧電流変換回路60を用いて構
成すると、図6に示した電圧−電流変換回路55のよう
に、抵抗R65、トランジスタQ67及びアンプ68等で構
成された定電圧回路71と、抵抗R651 、トランジスタ
69及びアンプ70等で構成された定電圧回路72を用
いる必要があり、素子数が著しく多くなる。これに対し
て、電圧−電流変換回路45の場合、アンプ66、6
8、70を用いる必要がなく、電圧−電流変換回路20
を単に並列に接続するだけ良く、少ない素子数でかつ簡
単に前記入出力特性を有する電圧−電流変換回路を構成
することができる。
【0041】なお、上記実施例では電圧−電流変換回路
20を用いて電圧−電流変換回路45を構成する場合を
示したが、別の実施例では、電圧−電流変換回路10、
電圧−電流変換回路25または電圧−電流変換回路30
を用いて電圧−電流変換回路45を構成してもよい。い
ずれの場合も同様の効果を得ることができる。また、並
列に接続する電圧−電流変換回路の数を3個以上にして
もよい。その場合、接続個数に応じて入出力特性を変化
させることができる。
【0042】
【発明の効果】電圧−電流変換回路(1)及び電圧−電
流変換回路(2) 同じ機能を実現するのに、従来の電圧−電流変換回路に
比べて用いる素子数を著しく少なくすることができる効
果に加えて、電圧−電流変換回路の温度特性を向上させ
ることができ、電圧−電流変換精度を向上させることが
できる。また、消費電力を少なくすることができる。
【0043】電圧−電流変換回路() 電圧−電流変換回路(1)の有している効果に加えて、
入力電圧範囲を0〜電源電圧に拡大することができる。 電圧−電流変換回路() 並列に接続する個数に応じて入出力特性を変化させるこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明の実施例1に係る電圧−電流変
換回路を示した回路図であり、(b)は実施例1に係る
電圧−電流変換回路の入出力特性を概略的に示したグラ
フである。
【図2】本発明の実施例2に係る電圧−電流変換回路を
示した回路図である。
【図3】本発明の実施例3に係る電圧−電流変換回路を
示した回路図である。
【図4】本発明の実施例4に係る電圧−電流変換回路を
示した回路図である。
【図5】(a)は本発明の実施例5に係る電圧−電流変
換回路を示した回路図であり、(b)は実施例5に係る
電圧−電流変換回路の入出力特性を概略的に示したグラ
フである。
【図6】従来の電圧−電流変換回路を用いて実施例5に
係る電圧−電流変換回路と同じ機能を実現する電圧−電
流変換回路回路を示した回路図である。
【図7】従来の電圧−電流変換回路を示した回路図であ
る。
【符号の説明】
10、20、25、30、45 電圧−電流変換回路 11、21、21´ 第1のカレントミラ−回路 22 第2のカレントミラ−回路 31 第3のカレントミラ−回路 32 第4のカレントミラ−回路 33 第5のカレントミラ−回路 220、221 カレントミラ−回路(第2のカレント
ミラ−回路) 19 第1の電流源 34 第3の電流源 35 第4の電流源 210、211 ウィルソン型カレントミラ−回路(第
1のカレントミラ−回路 Q14、Q141 第1のトランジスタ Q15151 第2のトランジスタ R16 第1の抵抗 R17 第2の抵抗 R18 第3の抵抗 R23 抵抗(第2の電流源を構成する抵抗) I0 、I1 定電流 IOUT 出力電流 Vcc 電源 VIN 入力電圧

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1のトランジスタ、第2のトランジス
    タ、第1のカレントミラ−回路及び抵抗等で構成された
    第1の電流源を備え、前記第1のトランジスタのコレク
    タは前記第1のカレントミラ−回路を介して電源に接続
    され、エミッタは第1の抵抗を介して前記第1の電流源
    の入力側に接続され、前記第2のトランジスタのコレク
    タは前記電源に接続され、エミッタは前記第1の電流源
    の入力側に接続され、前記第1の電流源の出力側は接地
    され、前記第2のトランジスタのベ−スに所定の電圧が
    与えられ、前記第1のトランジスタのベ−スを電圧入力
    端子とし、前記第1のカレントミラ−回路から前記電圧
    入力端子に入力される電圧に比例した電流を取り出す電
    圧−電流変換回路において、前記第1の電流源が第2の
    カレントミラ−回路で構成され、該第2のカレントミラ
    −回路に並列に、抵抗等で構成された前記第2のトラン
    ジスタに電流を供給するための第2の電流源が介装さ
    れ、入力電圧が変化しても前記第1のトランジスタを流
    れる電流と前記第2のトランジスタを流れる電流とが等
    しくなるように構成されていることを特徴とする電圧−
    電流変換回路。
  2. 【請求項2】 第1のトランジスタ、第2のトランジス
    タ、第1のカレントミラ−回路、第2のカレントミラ−
    回路、第3のカレントミラ−回路及び抵抗等で構成され
    た第2の電流源を備え、前記第1のトランジスタのコレ
    クタは前記第1のカレントミラ−回路を介して電源に接
    続され、エミッタは第1の抵抗の一端に接続され、第1
    の抵抗の他端は前記第2のカレントミラ−回路を介して
    接地され、前記第2のトランジスタのコレクタは前記第
    3のカレントミラ−回路を介して電源に接続され、エミ
    ッタは前記第1の抵抗の他端に接続され、前記第2のト
    ランジスタのベ−スに所定の電圧が与えられ、前記第2
    のカレントミラ−回路に並列に、抵抗等で構成された前
    記第2のトランジスタに電流を供給するための第2の電
    流源が介装され、前記第1のトランジスタのベ−スを電
    圧入力端子とし、前記第3のカレントミラ−回路から前
    記電圧入力端子に入力される電圧に比例した電流を取り
    出すことを特徴とする電圧−電流変換回路。
  3. 【請求項3】 第1のトランジスタ、第2のトランジス
    タ、第3のカレントミラ−回路、第4のカレントミラ−
    回路、第5のカレントミラ−回路、第3の電流源及び該
    第3の電流源と同じ値の電流を供給する第4の電流源を
    備え、前記第1のトランジスタのコレクタは電源に接続
    され、エミッタは第1の抵抗を介して前記第4のカレン
    トミラ−回路に接続され、前記第2のトランジスタのコ
    レクタは前記第3のカレントミラ−回路を介して電源に
    接続され、エミッタは前記第4のカレントミラ−回路に
    接続され、該第4のカレントミラ−回路と接地間には前
    記第5のカレントミラ−回路が介装され、該第5のカレ
    ントミラ−回路に並列に前記第2のトランジスタに電流
    を供給するための第3の電流源が介装され、前記第2の
    トランジスタのコレクタと電源との間に前記第4の電流
    源が介装され、前記第2のトランジスタのベ−スに所定
    の電圧が与えられ、前記第1のトランジスタのベ−スを
    電圧入力端子とし、前記第3のカレントミラ−回路から
    前記電圧入力端子に入力される電圧に比例した電流を取
    り出すことを特徴とする電圧−電流変換回路。
  4. 【請求項4】 請求項1〜のいずれかの項に記載の電
    圧−電流変換回路が、入力端子と出力端子とをそれぞれ
    共通にして複数個並列に接続されていることを特徴とす
    る電圧−電流変換回路。
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