JP3152495B2 - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP3152495B2
JP3152495B2 JP10634892A JP10634892A JP3152495B2 JP 3152495 B2 JP3152495 B2 JP 3152495B2 JP 10634892 A JP10634892 A JP 10634892A JP 10634892 A JP10634892 A JP 10634892A JP 3152495 B2 JP3152495 B2 JP 3152495B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はフラッシュランプを用い
た複写機,ファクシミリ等の画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、フラッシュランプを用いた画像形
成装置としては図14に示すような複写システムがあ
る。この複写システムは、複写処理部1と,大容量給紙
部2と,転写紙後処理部3とを並設したものである。複
写処理部1においては、原稿台4上に原稿5を自動的に
給紙してセットする自動原稿送り装置(ADF)6が搭
載されている。原稿台4上にセットされた原稿5と,原
稿台4の先端部に設けられた基準白色濃度の白色パター
ン25はフラッシュランプ7,反射笠8及び反射鏡9か
らなる照明装置により斜め下方から全面にわたって照明
され、その反射光ミラー10,レンズ11,ミラー1
2を経てベルト状感光体13上に結像される。
【0003】この感光体13は帯電チャージャ14によ
り一様に帯電され、上述のような原稿5からの反射光の
結像により露光されて静電潜像が形成される。この静電
潜像は現像装置15により現像されてトナー像となり、
また、大容量給紙部2および他の給紙装置16,17,
18のうち選択されたものから転写紙がレジストローラ
19へ給紙される。レジストローラ19は感光体13上
のトナー像に合わせて転写紙を送出し、この転写紙は転
写装置20により感光体13上のトナー像が表面に転写
されて搬送装置21により搬送される。そして、転写紙
は定着装置22によりトナー像が定着されてコピーとし
て排紙トレイ23へ排出され、又は転写紙後処理部3へ
搬送されて処理される。また、感光体13はトナー像転
写後にクリーニング装置24によりクリーニングされ
る。なお、白色パターン25は原稿台4上にセットされ
る原稿の先端より端側に位置する。
【0004】白色パターン25の静電潜像の電位はフラ
ッシュランプ電源からフラッシュランプ7に印加される
電圧が一定であれば一般に図15に示すようにラン枚数
(総複写枚数)が多くなると、感光体13の劣化,フラ
ッシュランプ7の劣化により高くなっていき、複写画像
上の汚れとなって現われる。そこで、白色パターン25
の静電潜像の電位は電位センサ26により測定され、マ
イクロコンピュータを構成するCPUがROMに書き込
まれているプログラムにより電位センサ26の測定値に
基づいてフラッシュランプ電源の出力電圧を上げるよう
に制御することにより図16に示すように白色パターン
25の静電潜像の電位が常に設定値Vs1,Vs2内の
白部電位制御領域に入るようにフラッシュランプ7の印
加電圧を制御する。ここに、フラッシュランプ7の印加
電圧と光量とは図4に示すように一定の間は一次関数で
近似されるので、フラッシュランプ7の光量はフラッシ
ュランプ7の印加電圧により決められる。
【0005】また、上記複写システムにおいて、図2,
図3に示すようにフラッシュランプ7を主フラッシュラ
ンプとして複数の補助フラッシュランプ30a,30b
を設けるようにしたものが提案されている。この複写シ
ステムでは、主フラッシュランプ7は半径75mm、中
心角120゜の円弧状ランプが用いられ、反射鏡9も中
心角120゜の扇形としたものが用いられる。これによ
り、主フラッシュランプ7で発光した光は反射鏡9によ
り方向が変更され、主フラッシュランプ7から上方に向
かった光が断面形状が円弧状の反射笠8により反射され
て反射鏡9を経て主フラッシュランプ7から直接に反射
鏡9へ向かった光と同一の光路にて原稿台4上の原稿5
及び白色パターン25を照明する。
【0006】補助フラッシュランプ30a,30bは主
フラッシュランプ7とは別個に設けられた中心角60゜
のフラッシュランプであり、主フラッシュランプ7より
小型のものである。この補助フラッシュランプ30a,
30bは原稿台4の下方における左右両側に配置され、
主フラッシュランプ7と同様に反射笠31a,31b、
反射鏡32a,32bが付けられて共通の反射鏡33に
て原稿台4の全面を主フラッシュランプ7からの光束と
は異なる方向から照明するように光路が設定されてい
る。すなわち、一対の補助フラッシュランプ30a,3
0bは原稿台4の半分づつの領域を受け持つ。また、各
補助フラッシュランプ30a,30bの内側方向にはフ
レア防止のための遮光板34a,34bが設けられてい
る。
【0007】補助フラッシュランプ30a,30bで発
光した光は反射鏡32a,32bにより方向が変更さ
れ、補助フラッシュランプ30a,30bから上方に向
かった光が断面形状が円弧状の反射笠31a,31bに
より反射されて反射鏡32a,32bを経て補助フラッ
シュランプ30a,30bから直接に反射鏡32a,3
2bへ向かった光と同一光路にて原稿台4上の原稿5及
び白色パターン25を照明する。
【0008】原稿台4上の原稿5はこのような主フラッ
シュランプ7及び補助フラッシュランプ30a,30b
により影が生じないように照明される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記図14の複写シス
テムでは、原稿台4上の原稿を1つのフラッシュランプ
7により照明して感光体13上に全面露光を行うので、
例えば原稿5が図17(a)に示すような貼り合わせ部
分5aを有していて表面に凹凸を有する原稿である場合
にはフラッシュランプ7,反射笠8及び反射鏡9からな
る照明装置からの一方向の照明光束27により原稿5の
凹凸による影28が生じ、この影28がコピー上で影と
して黒く再現されてしまう。この影28を防止するため
には図17(b)に示すように原稿台4上の原稿5に対
してフラッシュランプ7,反射笠8及び反射鏡9からな
る照明装置からの照明光束27とは異なる方向からも照
明光束29を照射するようにする必要がある。
【0010】上述の補助フラッシュランプ30a,30
bを設けた複写システムでは、補助フラッシュランプ3
0a,30bを追加したので、原稿台4上の原稿5を影
が生じないように照明することができるが、補助フラッ
シュランプ30a,30bの追加により原稿台4上の原
稿5に対する照明ムラが生じないようにすることが重要
であり、原稿台4上の原稿5に対する照明条件が様々な
要素により厳しくなる。例えば、補助フラッシュランプ
30a,30bの寿命のバラツキ、反射鏡32a,32
bの光軸のズレや汚れなどにより原稿台4上の原稿5に
おける反射鏡32a,32bからの光で照明する部分を
常に均一に照明することが難しく、感光体13に対して
常に原稿像の均一な露光を行うことが難しい。
【0011】本発明は上記欠点を改善し、常に均一な露
光を行うことができる画像形成装置を提供することを目
的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1発明は、原稿台上の原稿に対して一方向か
ら照明する主フラッシュランプと、前記原稿台上の原稿
に対して前記一方向とは異なる方向から補助的に照明す
る複数の補助フラッシュランプと、前記原稿台上の原稿
からの反射光が露光されて静電潜像が形成される感光体
とを有する画像形成装置において、前記複数の補助フラ
ッシュランプと対応するように設けられて前記複数の補
助フラッシュランプから別々に照明される複数の基準白
色濃度の白色パターンと、前記感光体上における前記複
数の白色パターンからの反射光が露光された各部分の電
位を測定する電位センサとを備え、前記複数の白色パタ
ーンをそれぞれ前記複数の補助フラッシュランプの対応
するものの照明領域内にあって対応しないものの照明領
域に入らない位置に配置したものである。
【0013】
【作用】請求項1記載の発明では、複数の基準白色濃度
の白色パターンが複数の補助フラッシュランプから別々
に照明され、感光体上における複数の白色パターンから
の反射光が露光された各部分の電位が電位センサにより
測定される。
【0014】そして、複数の白色パターンがそれぞれ複
数の補助フラッシュランプの対応するものにより照明さ
れ、対応しないものには照明されない。
【0015】
【0016】
【0017】
【実施例】図8,図9は本発明の一実施例の一部を示
す。この実施例では、前述の補助フラッシュランプ30
a,30bを設けた複写システムにおいて、基準白色濃
度の白色パターン25a,25bが原稿台4の先端部に
おける補助フラッシュランプ30a,30bの各照明範
囲内に各々1個づつ配置される。原稿5は原稿台4上の
基準線に先端を合わせてセットされ、白色パターン25
a,25bは原稿5より端側に位置して原稿5とは重な
らない。
【0018】この白色パターン25a,25bは補助フ
ラッシュランプ30a,30bからからの各光によりそ
れぞれ反射笠31a,31b、反射鏡32a,32bお
よび反射鏡33を介して照明され、その反射光がミラー
10,レンズ11,ミラー12を経て感光体13上に結
像されて図10に示すように白色パターン25a,25
bの静電潜像35a,35bが感光体13上に形成され
る。この静電潜像35a,35bの電位は静電潜像35
a,35bに対応して感光体13の露光位置と現像位置
との間の位置に設けられた電位センサ26a,26bに
よりそれぞれ測定される。
【0019】この電位センサ26a,26bの出力信号
は図1に示すように電位制御板45でA/D変換されて
CPU46に入力される。補助フラッシュランプ電源5
4から補助フラッシュランプ30a,30bに印加され
る電圧と静電潜像35a,35bの電位との関係は前述
したフラッシュランプ7の印加電圧と白色パターン25
の静電潜像の電位との関係と同様であり、CPU46は
主フラッシュランプ7の印加電圧および補助フラッシュ
ランプ30a,30bの印加電圧を電位センサ26a,
26bの出力信号に基づいて制御する。
【0020】電位センサ26a,26bの測定値は電位
制御板45からオシロスコープ,電位計などを用いてモ
ニターすることができる。また、操作表示部36がCP
U46と接続され、CPU46により操作表示部36で
静電潜像35a,35bの電位VLa,VLbの電位セ
ンサ26a,26bによる測定値および設定値が図11
に示すように表示される。
【0021】このように静電潜像35a,35bの電位
VLa,VLbを電位センサ26a,26bにより測定
してオシロスコープ,電位計などを用いてモニターした
り、操作表示部36で表示したりすることにより、補助
フラッシュランプ30a,30bの原稿5に対する照明
ムラを測定することができることになる。これは、本実
施例が工場にて組立調整される時や、メンテナンスされ
る時に補助フラッシュランプ30a,30bの光量調
整,反射鏡32a,32bの調整(光軸調整)、補助フ
ラッシュランプ30a,30b及び反射笠31a,31
b、反射鏡32a,32bの汚れ清掃等に大変に有効と
なり、補助フラッシュランプ30a,30bの原稿5に
対する照明ムラを解消して常に均一な露光を行うことが
可能となる。
【0022】図5及び図6に示すように操作表示部36
の中央部は液晶表示部(LCD部)37が設けられ、透
明なマトリックスタッチスイッチ部38により覆われて
いる。CPU46はマトリックスタッチスイッチ部38
がオペレータにより押されると、マトリックスタッチス
イッチ部38からの入力信号によりマトリックスタッチ
スイッチ部38が押されたことを認識する。マトリック
スタッチスイッチ部38の下側にはLCD部37が配置
されているので、LCD部37で表示されている絵柄キ
ーを認識しながらマトリックスタッチスイッチ部38を
押することができる。
【0023】操作表示部36にはLCD部37の他に複
写処理操作のための通常の入力手段として、数字を入力
するためのテンキー39、複写動作を開始させるための
スタートキー40、クリア/ストップキー41、割込み
キー42、データ入力用エンターキー43、複写モード
をクリアするためのモードクリアキー及び余熱モード設
定のための余熱モードキー44などが設けられている。
【0024】CPU46はテンキー39により特定の数
値が入力されると、LCD部37に図6に示すような電
圧設定画面47を表示させる。上記特定の数値は、暗証
番号的に例えばサービスマンのみが知っているものとす
る。電圧設定画面47において、四角48内の数字に対
応する各フラッシュランプ7,30a,30bの数値
(印加電圧の換算値)、これに対応するデータおよび各
フラッシュランプ7,30a,30bの印加電圧の関係
は図12に示すように設定されている。CPU46はマ
トリックスタッチスイッチ部38におけるLCD部37
上の各四角48の上下に表示されている三角形絵柄キー
49,50に対応した部分が押下されることによりLC
D部37上の各四角48内の数字を各フラッシュランプ
7,30a,30b毎に増減させる。従って、各フラッ
シュランプ7,30a,30bの印加電圧値はマトリッ
クスタッチスイッチ部38におけるLCD部37上の各
四角48の上下に表示されている三角形絵柄キー49,
50に対応した部分を押下して個別に変更し任意に設定
することができる。
【0025】また、CPU46はマトリックスタッチス
イッチ部38におけるLCD部37上の四角48に対応
する部分が押下された状態でマトリックスタッチスイッ
チ部38におけるLCD部37上の「ON」表示キー5
1に対応する部分が押下されることにより各フラッシュ
ランプ7,30a,30bを個々に又は同時に点灯させ
る。
【0026】図7は電圧設定画面47をマトリックスタ
ッチスイッチ部38の押下された部分に斜線を施して示
したものであり、補助フラッシュランプ30a,30b
を7,5の数値に図12に示すように対応する印加電圧
で点灯させた状態を示す。なお、図7において、LCD
部37上の斜線に対応する部分は実際にはマトリックス
タッチスイッチ部38の斜線を施した部分が押下される
ことにより表示色の変化等が生ずる。CPU46は電圧
設定画面47でマトリックスタッチスイッチ部38の押
下で入力されたデータにより各フラッシュランプ7,3
0a,30bの印加電圧を変更して設定し、その設定値
のデータをバックアップ電源によりバックアップされて
いるRAM52に書き込む。
【0027】次に、白色パターン25a,25bの位置
についてであるが、補助フラッシュランプ30a,30
bが原稿台4を照明する範囲は広い。白色パターン25
a,25bが個別に電位センサ26a,26bと対にな
っているので、補助フラッシュランプ30a,30bか
ら個別に照明されずに重複して照明された場合には白色
パターン25a,25bの静電潜像35a,35bの電
位が白色パターン25a,25bと個別に対応している
補助フラッシュランプ30a,30b以外の補助フラッ
シュランプ30b,30aによる照明の影響を受ける。
このため、静電潜像35a,35bの電位の電位センサ
26a,26bによる測定値は補助フラッシュランプ3
0a,30b固有の照明光量ではなくなり、正しい値で
はなくなる。そこで、電位センサ26a,26bにより
正しい測定値を得て補助フラッシュランプ30a,30
bの光量制御を適確に行うために、図9に示すように
色パターン25aは対応する補助フラッシュランプ30
aの照明領域内に入る位置であって、対応しない補助フ
ラッシュランプ30bの照明領域内に入らない位置に配
置し、白色パターン25bは対応する補助フラッシュラ
ンプ30bの照明領域内に入る位置であって、対応しな
い補助フラッシュランプ30aの照明領域内に入らない
位置に配置する。これにより補助フラッシュランプ30
a,30bの各照明条件による露光データが静電潜像3
5a,35bの電位の電位センサ26a,26bによる
測定値としてCPU46に取り込まれることになり、C
PU46はそのデータに基づいて補助フラッシュランプ
30a,30bの各印加電圧を自動的に制御し、常に一
定の照明条件を保つ。
【0028】図1はこの実施例の制御系を示すブロック
図である。主フラッシュランプ電源55及び補助フラッ
シュランプ電源54は動力源56から個別に電力が供給
され、主フラッシュランプ電源55が主フラッシュラン
プ7に電圧を印加して補助フラッシュランプ電源54が
補助フラッシュランプ30a,30bに個別に電圧を印
加する。CPU46はこの複写システム全体を制御する
もので、主フラッシュランプ電源55及び補助フラッシ
ュランプ電源54からその状態(ランプ発光の有無,過
電圧検知状態)が知らされ、主フラッシュランプ電源5
5及び補助フラッシュランプ電源54の各充放電制御,
ランプ発光命令制御をシーケンシャルに行う。CPU4
6はこのような動作をROM53内に書き込まれたプロ
グラムに基づいて行う。
【0029】さらに、電位センサ26a,26bの出力
信号が電位制御板45によりA/D変換されてCPU4
6に入力され、CPU46はその電位制御板45からの
入力信号に基づいて各フラッシュランプ7,30a,3
0bの発光量が適正な光量となるような出力データを5
ビットのデジタル信号として主フラッシュランプ電源5
5及び補助フラッシュランプ電源54へ出力して図16
に示すように白色パターン25の静電潜像の電位が常に
上記設定値Vsを中心とする設定値Vs1,Vs2内の
白部電位制御領域に入るようにフラッシュランプ7,3
0a,30bの印加電圧を制御する。
【0030】このとき、CPU46は補助フラッシュラ
ンプ30a,30bの各印加電圧を個別に決めるための
5ビットのデータを補助フラッシュランプ電源54へ平
行して送って補助フラッシュランプ30a,30bの各
印加電圧(光量)を個別に制御し、そのデータおよび各
補助フラッシュランプ30a,30bの数値(印加電圧
の換算値),各補助フラッシュランプ30a,30bの
印加電圧の関係は図12に示すように決められている。
【0031】主フラッシュランプ7は原稿台4の左右端
部(補助フラッシュランプ30a,30bが配置されて
いる端部)に対して中央に位置しており、原稿台4に対
して均一に照明するように考慮されている。しかし、反
射鏡9の精度のバラツキ、主フラッシュランプ7の設置
位置等により、図3に示すように原稿台4を中心線Cか
ら左右に2等分した2つの領域A,Bに対する主フラッ
シュランプ7の照明光量のバランスが崩れることがあ
る。そこで、図8,図9に示すように補助フラッシュラ
ンプ30a,30bを原稿台4上の先端部における2つ
の領域A,Bにそれぞれ配置している。
【0032】このため、静電潜像35a,35bの電位
VLa,VLbを電位センサ26a,26bにより測定
してオシロスコープ,電位計などを用いてモニターした
り、操作表示部36で表示したりすることにより、主フ
ラッシュランプ7の照明状態を精度良く把握することが
できる。この結果、本実施例が工場にて組立調整される
時や、メンテナンスされる時に主フラッシュランプ7,
反射鏡9の位置調整を簡単に行うことができ、より完成
度の高い露光状態を得ることができる。
【0033】また、白色パターン25a,25bは主フ
ラッシュランプ7,反射鏡9等の微妙な位置を修正する
ために用いられ、白色パターン25a,25bの設置位
置は原稿台4の中心線に対して線対称になっている。こ
のため、補助フラッシュランプ30a,30bの原稿台
4に対する照明条件は主フラッシュランプ7に関して互
いに同じになる。これは原稿台4を全く同じ2つの照明
系で分割して照明するということになる。これにより、
少なくとも原稿台4の中心線に対して垂直な方向での照
明ムラによる露光ムラを少なくすることができる。この
効果は主フラッシュランプ7についてだけでなく、補助
フラッシュランプ30a,30bについても得られる。
【0034】また、白色パターン25a,25b及び電
位センサ26a,26bは主フラッシュランプ7の光量
制御だけでなく補助フラッシュランプ30a,30bの
光量制御にも兼用できるので、構造、フラッシュランプ
7,30a,30bの制御の簡略化、コストダウンを計
ることができる。なお、この実施例では主フラッシュラ
ンプ7、反射笠8、反射鏡9および補助フラッシュラン
プ30a,30b、反射笠31a,31b、反射鏡32
a,32bを含む露光装置は原稿台4の中心線に対して
線対称になっている。
【0035】図13は上記CPU46のランプ制御フロ
ーを示す。CPU46は電位センサ26a,26bから
電位制御板45を通して入力された電位データVa,V
白部電位制御領域Vs1〜Vs2の中心値Vsに合
わせるように主フラッシュランプ電源55及び補助フラ
ッシュランプ電源54の出力電圧を制御する。すなわ
ち、CPU46は主フラッシュランプ電源55及び補助
フラッシュランプ電源54にフラッシュランプ7,30
a,30bをオンさせてVa,Vbが両方ともVs以下
か否かを判断し、Va,Vbが両方ともVs以下であれ
ばフラッシュランプ7,30a,30bの光量が良好で
あると判定する。また、CPU46はVa,Vbの少な
くとも一方がVsより大きければ主フラッシュランプ電
源55に5ビットのデータを送って主フラッシュランプ
電源55から主フラッシュランプ7への印加電圧をV
a,Vbの少なくとも一方がVs以下になるまで上げさ
せる。主フラッシュランプ7の印加電圧が上げていって
もVa,Vbの両方が同時に白部電位制御領域Vs1〜
Vs2に入らないこともあるので、CPU46はVa,
Vbの少なくとも一方がVs以下になればVaがVs以
下でないか否かを判断し、VaがVs以下でない時には
補助フラッシュランプ電源54に5ビットのデータを送
って補助フラッシュランプ電源54から補助フラッシュ
ランプ30aへの印加電圧をVaがVs以下になるまで
上げさせる。そして、CPU46はVbがVs以下でな
いか否かを判断し、VbがVs以下でない時には補助フ
ラッシュランプ電源54に5ビットのデータを送って補
助フラッシュランプ電源54から補助フラッシュランプ
30bへの印加電圧をVbがVs以下になるまで上げさ
せる。この結果、Va,Vbが白部電位制御領域Vs1
〜Vs2の中心値Vsに合わせるように各フラッシュラ
ンプ7,30a,30bの印加電圧が制御され、各フラ
ッシュランプ7,30a,30bの照明光量ムラによる
露光ムラが防止されて初期乃至経時に渡って安定した複
写画像品質が得られる。
【0036】
【発明の効果】以上のように請求項1記載の発明によれ
ば、原稿台上の原稿に対して一方向から照明する主フラ
ッシュランプと、前記原稿台上の原稿に対して前記一方
向とは異なる方向から補助的に照明する複数の補助フラ
ッシュランプと、前記原稿台上の原稿からの反射光が露
光されて静電潜像が形成される感光体とを有する画像形
成装置において、前記複数の補助フラッシュランプと対
応するように設けられて前記複数の補助フラッシュラン
プから別々に照明される複数の基準白色濃度の白色パタ
ーンと、前記感光体上における前記複数の白色パターン
からの反射光が露光された各部分の電位を測定する電位
センサとを備えたので、各補助フラッシュランプによる
露光ムラを知って調整することができ、常に均一な露光
を行うことが可能となる。
【0037】さらに、前記複数の白色パターンをそれぞ
れ前記複数の補助フラッシュランプの対応するものの照
明領域内にあって対応しないものの照明領域に入らない
位置に配置したので、感光体上における複数の白色パタ
ーンからの反射光が露光された各部分の電位の測定精度
を上げることができ、補助フラッシュランプの制御の性
能を向上させることができる。
【0038】
【0039】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の制御系を示すブロック図で
ある。
【図2】同実施例の照明系を示す正面略図である。
【図3】同実施例の照明系を示す平面略図である。
【図4】フラッシュランプの印加電圧対光量特性を示す
特性図である。
【図5】上記実施例の操作表示部を示す平面略図及び一
部断面図である。
【図6】同操作表示部の電圧設定画面の初期状態を示す
平面図である。
【図7】同操作表示部の電圧設定状態の一例を示す平面
図である。
【図8】上記実施例の原稿台及び白色パターンを示す斜
視図である。
【図9】上記実施例の照明系及び白色パターンを示す斜
視図である。
【図10】上記実施例の感光体及び電位センサを示す斜
視図である。
【図11】上記操作表示部の一部を示す平面図である。
【図12】上記実施例を説明するための図である。
【図13】上記実施例におけるCPUのランプ制御フロ
ーを示すフローチャートである。
【図14】従来の複写システムの一例を示す断面図であ
る。
【図15】同複写システムのラン枚数対白部電位特性を
示す特性図である。
【図16】上記実施例及び上記複写システムのフラッシ
ュランプ制御特性を示す特性図である。
【図17】上記複写システムの原稿照明状態を示す正面
図及び他の原稿照明状態を示す正面図である。
【符号の説明】
4 原稿台 7 主フラッシュランプ 13 感光体 8,31a,31b 反射笠 9,32a,32b 反射鏡 25a,25b 白色パターン 26a,26b 電位センサ 30a,30b 補助フラッシュランプ
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−226631(JP,A) 特開 昭58−176631(JP,A) 特開 昭63−257776(JP,A) 特開 昭63−309978(JP,A) 実開 平3−80438(JP,U) 実開 昭62−9267(JP,U) 実開 平2−41247(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03G 15/04 - 15/043 G03B 27/72 - 27/80 G03B 27/52 - 27/56 G03G 15/00 303 G03G 21/00 370 - 500

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】原稿台上の原稿に対して一方向から照明す
    る主フラッシュランプと、前記原稿台上の原稿に対して
    前記一方向とは異なる方向から補助的に照明する複数の
    補助フラッシュランプと、前記原稿台上の原稿からの反
    射光が露光されて静電潜像が形成される感光体とを有す
    る画像形成装置において、前記複数の補助フラッシュラ
    ンプと対応するように設けられて前記複数の補助フラッ
    シュランプから別々に照明される複数の基準白色濃度の
    白色パターンと、前記感光体上における前記複数の白色
    パターンからの反射光が露光された各部分の電位を測定
    する電位センサとを備え、前記複数の白色パターンをそ
    れぞれ前記複数の補助フラッシュランプの対応するもの
    の照明領域内にあって対応しないものの照明領域に入ら
    ない位置に配置したことを特徴とする画像形成装置。
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