JP3151108B2 - ポリプロピレン樹脂組成物およびポリプロピレン延伸フィルム - Google Patents

ポリプロピレン樹脂組成物およびポリプロピレン延伸フィルム

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JP3151108B2 JP18362994A JP18362994A JP3151108B2 JP 3151108 B2 JP3151108 B2 JP 3151108B2 JP 18362994 A JP18362994 A JP 18362994A JP 18362994 A JP18362994 A JP 18362994A JP 3151108 B2 JP3151108 B2 JP 3151108B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ポリプロピレン樹脂組
成物および該ポリプロピレン樹脂組成物よりなる延伸フ
ィルムに関する。さらに詳しくは、結晶性ポリプロピレ
ンに環状オレフィン重合体とタルクを少量含有させてな
り、透明性、写像性が著しく改良され、かつ、一軸また
は二軸延伸フィルムの成形に際して、原反シート押し出
し成形時のシートのエッジ荒れが発生せず、縦延伸時の
シートの延伸切れ、横延伸時のフィルムの延伸ムラによ
る厚薄精度の悪化や延伸破れ等の起こらない成形性の良
好な延伸フィルムに適したポリプロピレン樹脂組成物お
よび該ポリプロピレン樹脂組成物よりなる延伸フィルム
に関する。
【0002】
【従来の技術】ポリプロピレン延伸フィルム、特にポリ
プロピレン二軸延伸フィルムは、その優れた機械的物
性、光学的物性により包装材料等に広く使用されてい
る。その製造方法はテンター方式による逐次二軸延伸法
が一般的である。しかしながら、これらのポリプロピレ
ン延伸フィルムは、ポリプロピレンの持つ高い結晶性の
ために、透明性、写像性については、一般にポリスチレ
ンやポリ塩化ビニル等の他の高透明性熱可塑性樹脂より
も劣っている。
【0003】ポリプロピレン延伸フィルムの透明性、写
像性を改良する試みとして、これまでいくつかの提案が
なされている。例えば、ポリプロピレン樹脂にソルビト
ール誘導体、芳香族カルボン酸のアルカリ金属塩もしく
はアルミニウム塩等の有機系の造核剤を添加することに
より、フィルム成形の際の原反シートの押し出し成形時
に溶融したシートの冷却固化において、固化した原反シ
ート内部の球晶がより小さく均一になり、延伸されたフ
ィルムの透明性、写像性が改良されることが知られてい
る。しかしながら、これら有機系の造核剤は、押し出し
成形時にポリプロピレンよりブリードしてロール汚れの
原因となったり、また加工時に臭気が発生するという問
題点があった。さらに、フィルム等を長期間保存した場
合、ブリードするという問題もあった。さらに、芳香族
カルボン酸塩では、それ自体もしくはその加水分解物が
他の添加剤と反応することで添加剤の持つ本来の性能を
劣化させたり、ポリプロピレン樹脂を着色させるという
問題点も生じていた。
【0004】一方、プロピレンとα−オレフィンの共重
合体によって透明性を改良する試みがなされている(特
公昭45−32430号公報)。しかしながら、写像性
に関してはまだまだ充分とは言えず、また、α−オレフ
ィンの含有量が増加すると、ポリプロピレン延伸フィル
ムの成形に際して、押し出し成形により得られた原反シ
ートの表面が荒れて冷却不足により透明性、写像性が低
下したり、またその原反シートのエッジ部に波状さらに
は鋸刃状の荒れが発生し、それがテンター延伸における
クリップミスの原因となり横延伸でのフィルムの延伸ム
ラや延伸破れが発生するという問題があった。さらに、
エッジ部が鋸刃状に荒れると縦延伸時にシートの延伸切
れ等が発生し、延伸フィルムの成形性に問題があった。
【0005】このように、従来は上記のような方法によ
ってポリプロピレン延伸フィルムの透明性、写像性を改
良する試みが行われていたが、延伸フィルムの成形性に
ついては未だ満足の行くものではない。すなわち、本発
明の目的は、上記のような欠点のない優れた透明性、写
像性を持ち、かつ、延伸フィルムの成形に際して、原反
シート押し出し成形時のシートのエッジ荒れが発生せ
ず、縦延伸時のシートの延伸切れ、横延伸時のフィルム
の延伸ムラや延伸破れ等の起こらない成形性の良好なポ
リプロピレン樹脂組成物および延伸フィルムを提供する
ことにある。
【0006】
【発明を解決するための手段】かかる観点から本発明者
らは、透明性、写像性、延伸フィルム成形性の改良され
たポリプロピレン延伸フィルムについて鋭意検討を重ね
た結果、驚くべきことに結晶性ポリプロピレンに環状オ
レフィン重合体とタルクを少量含有させるという簡便な
方法によって、ポリプロピレン延伸フィルムの透明性、
写像性が著しく改良され、かつ、延伸フィルム成形の際
のシートのエッジ荒れ等が発生することなく成形性に優
れることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0007】即ち、本発明は、結晶性ポリプロピレン、
環状オレフィン重合体0.1〜1000ppm、およ
び、平均粒径が0.1〜10μmのタルク50〜400
0ppmよりなることを特徴とするポリプロピレン樹脂
組成物および該ポリプロピレン樹脂組成物よりなり、少
なくとも一軸に延伸されてなるポリプロピレン延伸フィ
ルムである。
【0008】本発明で使用される結晶性ポリプロピレン
は、プロピレンの単独重合体、プロピレンと他のα−オ
レフィンとのランダム共重合体、または、これらの混合
物等を挙げることができる。上記のα−オレフィンとし
ては、例えば、エチレン、1−ブテン、1−ペンテン、
1−ヘキセン、1−ヘプテン、1−オクテン、1−ノネ
ン、1−デセン、4−メチル−1−ペンテン等を挙げる
ことができ、これらのα−オレフィンの含有量は10モ
ル%以下であることが結晶性保持のために好ましい。
【0009】本発明で使用される結晶性ポリプロピレン
はメルトフローレイトに特に制限されるものではない
が、各種の延伸フィルムへの成形性を勘案すると、通常
は0.01〜100g/10minの範囲のものが使用
され、さらに、0.1〜50g/10minの範囲であ
ることが好ましい。
【0010】本発明で使用される結晶性ポリプリピレン
は結晶性であり、アイソタクチックペンタッド分率は
0.85以上である。なお、本発明でいうアイソタクチ
ックペンタッド分率とは、A.Zambelliらによ
ってMacromolecules,,925(19
73)に発表された方法、すなわち、13C−NMRを用
いて測定されたプロピレンユニット5個が連続してメソ
に結合した分率である。
【0011】本発明で使用される結晶性ポリプロピレン
の重量平均分子量(Mw)と数平均分子量(Mn)との
比(Mw/Mn)で表される分子量分布は特に制限され
るものではないが、フィルム成形の場合を考えると溶融
張力を増加させ加工性を向上させるためには6〜20で
あることが好ましい。なお、分子量分布はo−ジクロル
ベンゼンを溶媒としたゲルパーミエーションクロマトグ
ラフィー法(以下、GPCともいう。)で測定された値
で、検量線は標準ポリスチレンで較正されたものが用い
られる。
【0012】本発明において、環状オレフィン重合体は
重合性二重結合を環内に有するモノマーの重合体であ
り、このような化合物であれば公知の化合物を何等制限
なく用いることができる。本発明においては、炭素数4
〜20個の環状オレフィンモノマーの単独重合体、上記
環状オレフィンモノマー同士の共重合体、上記環状オレ
フィンモノマー50mol%以上と他のモノマー50m
ol%以下との共重合体が好適に使用できる。特に本発
明において好適に使用できる環状オレフィンモノマーを
具体的に挙げると、シクロブテン、シクロペンテン、シ
クロペンタジエン、4−メチルシクロペンテン、4,4
−ジメチルシクロペンテン、シクロヘキセン、4−メチ
ルシクロヘキセン、4,4−ジメチルシクロヘキセン、
1,3−ジメチルシクロヘキセン、1,3−シクロヘキ
サジエン、1,4−シクロヘキサジエン、シクロヘプテ
ン、1,3−シクロヘプタジエン、1,3,5−シクロ
ヘプタトリエン、シクロオクテン、1,5−シクロオク
タジエン、シクロドデセン等を挙げることができる。ま
た、これらの環状オレフィンの環にさらに直鎖もしくは
分枝アルキル基が置換されてもよい。
【0013】このような立体規則性を有する環状オレフ
ィン重合体は一般に結晶性である。したがって、環状オ
レフィン重合体をX線回折で測定すると、ポリマーの結
晶性に由来する回折ピークが観測される。例えば、後述
する実施例1で用いたポリシクロペンテンは、X線回折
測定により2θ=19.4゜、16.0゜、24.0
゜、34.5゜に28:14:2:1の積分強度で回折
ピークが現れる。本発明における環状オレフィン重合体
は、結晶性の程度を表す結晶化度が高いほど透明化効果
及び透視性向上効果が高くなるという傾向にあるため、
結晶化度は10%以上であることが好ましく、30%以
上であることがより好ましく、さらに50%以上である
ことが最も好ましい。このような高い結晶化度の環状オ
レフィン重合体としては、前記した環状オレフィンモノ
マーの単独重合体、または、環状オレフィンモノマー同
士もしくはα−オレフィンとのブロック共重合体を好適
に使用できる。
【0014】本発明で使用される環状オレフィン重合体
の重合方法は、本発明の効果が損なわれない限り特に制
限されず、例えば、以下のような重合方法が用いられ
る。まず、触媒は、一般に周期律表第IV族の遷移金属を
用いるメタロセン化合物とメチルアルミノキサンまたは
アルキルアルミニウムもしくはアルキルアルミニウムハ
ライドの共存系とからなるメタロセン系触媒、バナジウ
ム系触媒、三塩化チタンや四塩化チタンを塩化マグネシ
ウム等のマグネシウム化合物に担持させたチタン系触
媒、アニオン重合触媒、ラジカル重合触媒等が挙げら
れ、これらはそれぞれ単独または組み合わせて使用され
てもよい。これらの中でも好適な触媒としては、メタロ
セン系触媒、バナジウム系触媒、チタン系触媒である。
重合のさせ方としては、気相重合、溶液重合、バルク重
合など特に限定されない。
【0015】環状オレフィン重合体の高分子結合様式は
特に限定されないが、本実施例で用いたメタロセン系触
媒で得られた環状オレフィン重合体はS.Collin
sらの方法(Scott Collins and
W.Mark Kelly,Macromolecul
es,25,233(1992))により13C−NMR
で測定したところ、「cis−1,3」結合であること
が判っている。
【0016】本発明で使用される環状オレフィン重合体
の結晶性ポリプロピレンへの含有量は0.1〜1000
ppmの範囲でなければならず、0.5〜500ppm
であることが好ましく、さらに1〜200ppmである
ことがより好ましい。環状オレフィン重合体の含有量が
0.1ppm未満の場合は、透明性、写像性の発現の改
良効果が見られない。逆に1000ppmを越えた場合
は、原反シートの押し出し成形過程においてシートの表
面荒れやエッジ荒れが発生して延伸フィルムの透明性、
写像性の低下や、延伸ムラ、延伸破れが発生する等の問
題が生じる。なお、環状オレフィン重合体として環状オ
レフィンモノマーと他のモノマーとの共重合体を使用し
たときは、環状オレフィンモノマーに基づく重合成分の
重量が上記範囲である必要がある。なお、本発明におけ
るppmは重量基準である。
【0017】本発明で使用されるタルクの平均粒径は
0.1〜10μmの範囲でなければならず、0.5〜
8.0μmであることが好ましく、さらに1.0〜7.
0μmであることがより好ましい。タルクの平均粒径が
0.1μm未満の場合は、タルクが二次凝集を起こし凝
集粒子径が大きくなるため、透明性の低下やフィッシュ
アイを発生してフィルムの外観が悪化するために好まし
くない。逆に平均粒径が10μmを越えた場合は、フィ
ルムの延伸においてボイドの発生が多く、フィルムの透
明性が低下するために好ましくない。本発明で使用され
るタルクの平均粒径の測定方法は特に限定されないが、
コールターカウンター、電子顕微鏡等を用いる方法が例
示される。また、本発明で使用されるタルクには、天然
物の粉砕品または合成品等の公知のものが制限なく用い
られるが、ポリプロピレンに対する造核効果を勘案する
と、該タルクは結晶性の高いものが好適である。
【0018】本発明で使用されるタルクの結晶性ポリプ
ロピレンへの含有量は50〜4000ppmの範囲でな
ければならず、80〜2000ppmであることが好ま
しく、さらに100〜1000ppmであることがより
好ましい。タルクの含有量が50ppm未満の場合は、
タルクの充分な造核効果が得られず、原反シートのエッ
ジ荒れが発生する。逆に4000ppmを越えた場合
は、フィルムの透明性が低下し、ボイドの発生に伴う外
観不良が起こる。
【0019】環状オレフィン重合体及びタルクの結晶性
ポリプロピレンへの含有のさせ方は特に制限されない。
具体的には、予め重合して得た環状オレフィン重合体と
タルクとを同時に結晶性ポリプロピレンに添加して、一
軸押出機、二軸押出機等のスクリュー押出混練機、バン
バリーミキサー、コンティニュアスミキサー、ミキシン
グロール等を用いて混合する方法、環状オレフィンを予
備重合させた後、プロピレンを本重合するブロック共重
合法によって環状オレフィン重合体を含有する結晶性ポ
リプロピレン樹脂組成物とした後にタルクを添加する方
法等を挙げることができる。
【0020】さらに、上記した様な方法で環状オレフィ
ン重合体を高濃度で含有する結晶性ポリプロピレンとの
組成物を得た後、該組成物をマスターバッチとして他の
結晶性ポリプロピレンを用いて、希釈倍率2〜1000
倍の範囲で希釈(環状オレフィン重合体含有量を0.5
〜0.001倍に希釈)することにより目的の環状オレ
フィン重合体含有量とすることができる。マスターバッ
チの希釈倍率は一般に20倍程度であるが、本発明にお
いては、マスターバッチ濃度にもよるがかなり大きな希
釈倍率でも延伸フィルムの透明性、写像性を十分に改良
することができる。
【0021】本発明のポリプロピレン延伸フィルムの厚
さは特に制限されないが、通常は二軸延伸フィルムの場
合3〜150μm、一軸延伸フィルムの場合10〜25
4μmであることが好ましい。本発明のポリプロピレン
延伸フィルムは、少なくとも一軸方向に延伸されてい
る。もちろん二軸方向に延伸されていてもよい。延伸倍
率は特に制限されないが、一軸方向に4〜10倍である
ことが一般的であり、二軸延伸の場合はそれに直角な方
向に4〜15倍の範囲で延伸されていることが一般的で
ある。
【0022】本発明のポリプロピレン樹脂組成物および
ポリプロピレン延伸フィルムには、必要に応じて、酸化
防止剤、塩素捕捉剤、耐熱安定剤、帯電防止剤、防曇
剤、紫外線吸収剤、滑剤、ブロッキング防止剤、顔料、
他の樹脂やフィラー等の添加剤が効果の阻害されない限
り配合されてもよい。
【0023】本発明のポリプロピレン延伸フィルムの片
面あるいは両面には、必要に応じてコロナ放電処理等の
表面処理が施されてもよい。さらに、ヒートシール性等
の機能を付与する目的で片面あるいは両面に本発明の結
晶性ポリプロピレンよりも融点の低い他の樹脂よりなる
層が積層されてもよい。他の樹脂の積層方法は特に制限
されないが、共押出し法、ラミネート法等が好適であ
る。
【0024】本発明のポリプロピレン延伸フィルムの製
造方法は、公知の方法を何等制限なく採用することがで
きる。例えば、テンター法による逐次二軸延伸法によっ
て延伸フィルムを製造する方法としては、上記のポリプ
ロピレン樹脂組成物をTダイ法、インフレーション法等
でシートあるいはフィルムを成形した後、縦延伸装置に
供給し、加熱ロール温度120〜170℃で4〜10倍
縦延伸し、つづいてテンターを用いてテンター温度13
0〜180℃で4〜15倍横延伸する方法が好適であ
り、さらに、必要に応じて横方向に0〜25%の緩和を
許しながら80〜180℃で熱処理する方法を挙げるこ
とができる。もちろん、これらの延伸の後に再び延伸し
てもよく、また縦延伸において多段延伸、圧延等の延伸
法を組み合わせることができる。また、一軸のみの延伸
によっても延伸フィルムとすることができる。
【0025】
【作用および発明の効果】本発明によるとポリプロピレ
ン延伸フィルムの透明性や写像性が改良され、かつ、延
伸フィルムを成形する際の原反シート成形において、シ
ートの表面荒れやエッジ荒れが発生せず、シートの延伸
切れ、フィルムの延伸ムラによる厚薄精度の悪化や延伸
破れ等の問題もなく優れた加工性を有するポリプロピレ
ン延伸フィルムを得ることができる。
【0026】本発明において、タルクを少量含有させる
ことにより、環状オレフィン重合体含有結晶性ポリプロ
ピレンの、延伸フィルムへの成形性が改良される理由は
未だ明らかではないが、本発明者らは以下の解析結果か
ら次のように考えている。
【0027】環状オレフィン重合体を含有する結晶性ポ
リプロピレン原反シートのポリプロピレン結晶の配向様
式を広角X線回折法により詳細に解析すると、ポリプロ
ピレン結晶の成長軸、すなわちa*軸がシート面に垂直
(シートの厚み方向)に強く配向していることがわかっ
た。すなわち、原反シートをシート面に垂直な軸を中心
に高速で回転させながら、シート面に垂直な方向よりX
線を入射させて回折強度を測定すると、ポリプロピレン
結晶からの040反射(2θ=17.1゜)が強く観測
される。測定したX線回折プロフィールのピーク分離を
行ない、040反射と111反射(2θ=21.4゜)
のピーク強度比I(040)/I(111)を計算すると2〜5と
なり、環状オレフィン重合体の含有量の増加とともにこ
のピーク強度比は大きくなる。Z.Mencik(Z.
Mencik,Journalof Macromol
eculer Science, Physics
,101(1972))によると、ポリプロピレン結
晶が完全にランダムに配向している場合、ピーク強度比
はI(040)/I(111)=1.52となる。このことから、
環状オレフィン重合体を含有する結晶性ポリプロピレン
原反シートではポリプロピレン結晶の(040)面がシ
ート面に垂直、すなわち結晶のb軸がシート面に平行に
強く配向していることがわかる。また、結晶c軸(ポリ
プロピレン分子鎖軸)は押し出し方向(シート面に平
行)に配向することから、結晶の成長方向であるa*軸
はシート面に垂直方向(シートの厚み方向)に配向して
いることが判明した。
【0028】以上のことから、環状オレフィン重合体を
結晶性ポリプロピレンに含有させると、原反シート成形
の際、溶融樹脂の冷却固化時にはポリプロピレンの結晶
は、冷却ロール側からシートの厚み方向に成長し、この
時、冷却ロール側と反対表面側の収縮率、内部応力等の
差が大きくなるために、原反シートと冷却ロール間の密
着性が悪化し、冷却ムラやロール離れが生じ、原反シー
ト表面が荒れ、エッジの状態が悪化するものと考えられ
る。
【0029】一方、ポリプロピレンの無機系造核剤とし
て知られるタルクを含有させた場合には、逆に、040
反射と111反射のピーク強度比I(040)/I(111)は1
以下になり、タルク含有量の増加とともにピーク強度比
は小さくなる。タルクを含有する結晶性ポリプロピレン
原反シートではポリプロピレン結晶の(040)面がシ
ート面に平行、すなわち結晶のb軸がシート面に垂直に
強く配向していることがわかる。したがって、結晶の成
長方向であるa*軸はシート面に平行方向(シートの面
内)に配向することが判明した。タルクもポリプロピレ
ンに対して造核効果を持つことが知られているが、タル
ク含有結晶性ポリプロピレンの場合、環状オレフィン重
合体と同程度の結晶化温度上昇等の造核効果が見られて
も、原反シートのエッジ部の荒れは発生しない。このこ
とは、タルク含有系では、原反シート成形の際の溶融樹
脂の冷却固化時にはポリプロピレンの結晶はシート面内
で成長するので、厚み方向での収縮や応力の変化が小さ
いために原反シートと冷却ロール間の密着が良好とな
り、エッジ部の状態が悪化しないものと考えられる。
【0030】そこで、環状オレフィン重合体とタルクと
を結晶性ポリプロピレンに含有させると、両者の含有量
とその割合で、シートのポリプロピレン結晶の配向すな
わち結晶成長方向を制御することが可能であることがわ
かった。
【0031】本発明者らは、上記解析結果をもとに、環
状オレフィン重合体を含有する結晶性ポリプロピレンに
タルクを含有させ、原反シート成形の際のポリプロピレ
ン結晶のシート厚み方向への成長を抑制することによ
り、原反シートのエッジ荒れを発生せず安定なシート成
形を可能にすることを見出した。さらに、環状オレフィ
ン重合体とタルクの両者の造核効果により原反シート内
部の球晶をより小さく均一にし、得られた延伸フィルム
の透明性、写像性がより改良されるものと考えている。
【0032】
【実施例】本発明をさらに具体的に説明するために、以
下に実施例および比較例を掲げて説明するが、本発明は
これらの実施例に限定されるものではない。尚、以下の
実施例及び比較例で得られたポリプロピレン延伸フィル
ムの評価は次の方法にて行なった。
【0033】(1)ヘイズ JIS K 6714に従い測定した。
【0034】(2)写像値 スガ試験機社製の写像性測定機を用い、光学くし0.1
25mmを使い、くし方向を二軸延伸フィルムの横延伸
方法に平行にし写像値を測定した。
【0035】実施例1 (シクロペンテンの重合)2000mlの攪拌機を備え
たガラス製反応器に窒素雰囲気下、トルエン500m
l、メチルアルミノキサン500mmol及びジメチル
シリレンビスインデニルジルコニウムジクロリド0.5
mmolを導入し、系内を60℃まで昇温した。シクロ
ペンテン100mlを加えることにより重合を開始し、
60℃で4時間重合を行なった。生成固体を含む反応混
合物を大量の酸性メタノール中に加え重合を停止した。
得られた固体を瀘過、減圧下乾燥することにより63.
5gのポリシクロペンテンを得た。X線回折により求め
た結晶化度は64%であった。
【0036】(造粒)表1に示したホモポリプロピレン
のパウダー100重量部に、酸化防止剤として2,6−
ジ−t−ブチルヒドロキシトルエンを0.1重量部、塩
素捕捉剤としてステアリン酸カルシウムを0.1重量部
と、上記で得たポリシクロペンテン100ppm、平均
粒径4.2μmのタルク300ppmを添加し、ヘンシ
ェルミキサーで5分間混合した後、スクリュー径65m
mφの押出造粒機を用い、230℃で押し出し、ペレッ
トを造粒し原料ペレットを得た。
【0037】(二軸延伸フィルムの成形)得られたポリ
プロピレン樹脂組成物ペレットを用いて以下の方法で二
軸延伸フィルムの成形実験を行なった。ポリプロピレン
樹脂組成物ペレットを、スクリュー径90mmφのTダ
イシート押出機を用い、280℃で押し出し、30℃の
冷却ロールで厚さ2mmのシートを成形した。次いで、
この原反シートをテンター方式の逐次二軸延伸装置を用
いて、縦方向に150℃で4.6倍縦延伸し、引き続い
て165℃のテンター内で横方向に機械倍率で10倍横
延伸した後、8%緩和させて熱処理を行ない、厚さ50
μmの二軸延伸ポリプロピレンフィルムを16m/分の
速度で成形した。
【0038】フィルム成形時の原反シートのエッジ荒れ
の状態は目視により評価した。評価基準として、シート
のエッジ部が、冷却ロールに密着し直線状で極めて良好
な場合を◎、冷却ロールからやや離れるがフィルム成形
に問題の生じない場合を○、波状に荒れる場合を△、鋸
刃状に荒れる場合を×とした。
【0039】また、延伸ムラの厚薄精度への影響は、テ
ンターと巻取り機の間に設置した横河電機社製の赤外線
厚み測定機WEB GAGEを用いて測定したフィルム
の厚みパターンにより評価した。フィルム厚薄精度の評
価基準として、±1μm未満を◎、±1μm以上1.5
μm未満を○、±1.5μm以上2μm未満を△、±2
μm以上を×とした。
【0040】さらに、5時間、連続運転を行ない、シー
トの縦延伸における延伸切れ、テンターでのフィルムの
延伸破れの回数を評価した。また、得られたフィルム
は、成形後48時間後にヘイズ、写像値の測定を行なっ
た。結果を表1に示した。
【0041】実施例2〜5 実施例1と同様のホモポリプロピレンとタルクを用い、
実施例1で得たポリシクロペンテンを表1の配合量とし
た以外は実施例1と同様に行なった。その結果を表1に
示した。
【0042】実施例6〜8 実施例1と同様のホモポリプロピレンとポリシクロペン
テンを用い、実施例1で用いたタルクを表1の配合量と
した以外は実施例1と同様に行なった。その結果を表1
に示した。
【0043】実施例9、10 平均粒径1.2μmのタルクを使用した(実施例9)こ
と、また、平均粒径6.1μmのタルクを使用した(実
施例10)こと以外は実施例1と同様に行ない、その結
果を表1に示した。
【0044】比較例1 ポリシクロペンテン(環状オレフィン重合体)およびタ
ルクを添加せずに実施例1と同様に行ない、その結果を
表1に示した。
【0045】比較例2 ポリシクロペンテン(環状オレフィン重合体)を添加せ
ずに実施例1と同様に行ない、その結果を表1に示し
た。
【0046】比較例3 タルクを添加せずに実施例1と同様に行ない、その結果
を表1に示した。
【0047】比較例4、5 実施例1と同様のホモポリプロピレンとタルクを用い、
実施例1で得たポリシクロペンテンを表1の配合量とし
た以外は実施例1と同様に行なった。その結果を表1に
示した。
【0048】比較例6、7 実施例1と同様のホモポリプロピレンを用い、実施例1
で得たポリシクロペンテンと実施例1で用いたタルクを
表1の配合量とした以外は実施例1と同様に行なった。
その結果を表1に示した。
【0049】実施例11 メルトフローレイト1.8g/10min、エチレン含
有量0.5モル%のランダムコポリマーのパウダーを使
用し、ポリシクロペンテン添加量を10ppmとしたこ
と以外は実施例1と同様に行ない、その結果を表1に示
した。
【0050】実施例12、13 メルトフローレイト1.2g/10min、エチレン含
有量1.0モル%のランダムコポリマーのパウダーを使
用した(実施例12)こと、また、メルトフローレイト
2.0g/10min、ブテン−1成分含有量0.5モ
ル%のブテン−1とプロピレンのランダムコポリマーの
パウダーを使用した(実施例13)こと以外は実施例1
1と同様に行ない、その結果を表1に示した。
【0051】実施例14、15 実施例11と同様の結晶性ポリプロピレンを用い、ポリ
シクロペンテン含有量を100ppm、タルクの平均粒
径を2.0μm、含有量を500ppmとした(実施例
14)こと、また、ポリシクロペンテン含有量を1pp
m、タルクの平均粒径を2.0μm、含有量を100p
pmとした(実施例15)こと以外は実施例11と同様
に行ない、その結果を表1に示した。
【0052】比較例8 実施例11の結晶性ポリプロピレンにポリシクロペンテ
ン(環状オレフィン重合体)およびタルクを添加せずに
実施例1と同様に行ない、その結果を表1に示した。
【0053】比較例9、10 ポリシクロペンテン添加量を0.01ppmとした(比
較例9)こと、また、ポリシクロペンテン添加量を50
00ppmとした(実施例10)こと以外は実施例15
と同様に行ない、その結果を表1に示した。
【0054】比較例11、12 平均粒径13.6μmのタルクを使用した(比較例1
1)こと、また、平均粒径0.08μmのタルクを使用
した(比較例12)こと以外は実施例11と同様に行な
い、その結果を表1に示した。
【0055】実施例16 (ポリシクロペンテン含有触媒成分の合成)500ml
の攪拌機を備えたガラス製反応器にヘキサン100m
l、メチルアルミノキサン50mmol及びジメチルシ
リレンビス(メチルインデニル)ジルコニウムジクロリ
ド0.05mmolを導入し、系内を60℃まで昇温し
た。シクロペンテン7.7gを加えることにより重合を
開始し、60℃で1時間重合を行なった。生成した固体
部をデカンテーションにより分別しヘキサン200ml
で5回洗浄することによりポリシクロペンテン1.6
g、アルミニウム40mmol、ジルコニウム0.04
5mmolを含む固体触媒成分を得た。X線回折により
求めたポリシクロペンテンに起因する結晶化度は64%
であった。
【0056】(マスターバッチの合成)5000ml耐
圧反応器にトルエン3000mlとトリイソブチルアル
ミニウム30mmolを導入し、系内を40℃まで昇温
した。ついで上記ポリシクロペンテン含有固体触媒成分
をジルコニウムとして0.01mmol系内に導入し、
プロピレンを3kgG/cm2 まで加圧することにより
重合を開始し40℃で1時間重合を行なった。反応混合
物を酸性メタノール中に加え重合を停止し得られた固体
を濾過、減圧下乾燥することにより330gのポリマー
を得た。ポリマー中のポリシクロペンテン含有率は、固
体触媒成分中に含まれるポリシクロペンテンより算出し
た結果、1100ppmであった。
【0057】このようにして製造したポリシクロペンテ
ンを1100ppm含有するマスターバッチを用いて表
1に示したホモポリプロピレンに配合し、ポリシクロペ
ンテン含有量が11ppmのポリプロピレン樹脂組成物
を得、表1に示したタルクを添加した。その結果を表1
に示した。
【0058】
【表1】
【0059】実施例17 (シクロブテンの重合)2000mlの攪拌機を備えた
ガラス製反応器に窒素雰囲気下、トルエン500ml、
メチルアルミノキサン500mmol及びジメチルシリ
レンビスインデニルジルコニウムジクロリド0.5mm
olを導入し、系内を60℃まで昇温した。シクロブテ
ン200mlを加えることにより重合を開始し、室温で
2時間重合を行なった。生成固体を含む反応混合物を大
量の酸性メタノール中に加え重合を停止した。得られた
固体を瀘過、減圧下乾燥することにより135gのポリ
シクロブテンを得た。X線回折により求めた結晶化度は
68%であった。
【0060】表2に示したホモポリプロピレンとタルク
を用い、上記で得たポリシクロブテンを表2の配合量と
した以外は実施例1と同様に行なった。結果を表2に示
した。
【0061】実施例18、19 表2に示したホモポリプロピレンとタルクを用い、実施
例17で得たポリシクロブテンを表2の配合量とした以
外は実施例1と同様に行なった。結果を表2に示した。
【0062】比較例13、14 表2に示したホモポリプロピレンを用い、実施例17で
得たポリシクロブテンを表2の配合量とした以外は実施
例1と同様に行なった。結果を表2に示した。
【0063】実施例20、21 実施例19と同様のホモポリプロピレンとポリシクロブ
テンを用い、実施例19で用いたタルクを表2の配合量
とした以外は実施例19と同様に行なった。その結果を
表2に示した。
【0064】
【表2】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI C08L 45:00) B29K 23:00 B29L 7:00 (56)参考文献 特開 平8−20689(JP,A) 特開 平7−278226(JP,A) 特開 平7−228630(JP,A) 特開 昭63−68648(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08L 23/10 B29C 55/14 C08J 5/18 C08K 3/34

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】結晶性ポリプロピレン、環状オレフィン重
    合体0.1〜1000ppm、および、平均粒径が0.
    1〜10μmのタルク50〜4000ppmよりなるこ
    とを特徴とするポリプロピレン樹脂組成物。
  2. 【請求項2】請求項1記載のポリプロピレン樹脂組成物
    よりなり、少なくとも一軸に延伸されてなるポリプロピ
    レン延伸フィルム。
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