JP3150998B2 - 放電灯点灯装置 - Google Patents

放電灯点灯装置

Info

Publication number
JP3150998B2
JP3150998B2 JP14624091A JP14624091A JP3150998B2 JP 3150998 B2 JP3150998 B2 JP 3150998B2 JP 14624091 A JP14624091 A JP 14624091A JP 14624091 A JP14624091 A JP 14624091A JP 3150998 B2 JP3150998 B2 JP 3150998B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
voltage
discharge lamp
lamp
circuit
output
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP14624091A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH04370696A (ja
Inventor
博市 新堀
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Works Ltd filed Critical Matsushita Electric Works Ltd
Priority to JP14624091A priority Critical patent/JP3150998B2/ja
Publication of JPH04370696A publication Critical patent/JPH04370696A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3150998B2 publication Critical patent/JP3150998B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Circuit Arrangements For Discharge Lamps (AREA)
  • Lighting Device Outwards From Vehicle And Optical Signal (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えば自動車の前照
灯の光源として用いるHIDランプ等の放電ランプを点
灯させる放電灯点灯装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図6に従来の放電灯点灯装置の回路図を
示す。この放電灯点灯装置は、図6に示すように、矩形
波インバータINVの一対の出力端子間にインダクタL
1 およびコンデンサC1 の直列回路を接続し、コンデン
サC1 にHIDランプ等の放電ランプDLを並列接続
し、コンデンサC1 と放電ランプDLとの間にイグナイ
タIGを設けている。また、コンデンサC1 の両端間の
電圧を放電ランプDLの両端間の電圧として検出するラ
ンプ電圧検出回路DTを設け、このランプ電圧検出回路
DTの出力信号に基づいて矩形波インバータINVを制
御する制御回路CRを設けている。
【0003】上記のイグナイタIGは、矩形波インバー
タINVから供給される電力をエネルギーとして放電ラ
ンプDLに対し始動用の高圧パルス電圧を印加する機能
を有する。また、制御回路CRは、高周波で断続し低周
波で極性反転する矩形波電圧を矩形波インバータINV
より発生させ、ランプ電圧検出回路DTの出力電圧に基
づいて放電ランプDLの点灯・不点灯を検出し、検出結
果に基づき放電ランプDLの不点灯検出時は矩形波電圧
の極性反転周期を長周期とするとともにデューティを大
きくして矩形波インバータINVの出力を大きくし、放
電ランプDLの点灯検出時は矩形波電圧の極性反転周期
を短周期とするとともにデューティを小さくして矩形波
インバータINVの出力を小さくし、かつランプ電圧検
出回路DTの出力電圧に応じて矩形波インバータINV
の出力、つまり放電ランプDLへの供給電力を制御し、
例えばランプ電流を定格値に安定させ、放電ランプDL
の点灯状態を安定させる機能を有する。
【0004】図7に矩形波インバータINVとしてフル
ブリッジ型インバータを用いた放電灯点灯装置の回路図
を示す。図7において、Q1 ないしQ4 はトランジスタ
等のスイッチング素子、D1 ないしD4 はスイッチング
素子Q1 〜Q4 にそれぞれ逆並列接続したダイオード、
DCは直流電源である。DR1 ないしDR4 はスイッチ
ング素子Q1 〜Q4 を駆動する駆動回路であり、制御回
路CRの出力信号a,bに応じてスイッチング素子Q1
〜Q4 を駆動する。
【0005】図8に制御回路CRの具体回路構成を示
す。図8において、CP2 はランプ電圧検出回路DTの
出力信号と基準電圧V3 とを比較することにより、放電
ランプDLの点灯・不点灯を検出する点灯判別回路であ
る。この場合、ランプ電圧検出回路DTの出力信号のレ
ベルが基準電圧V3 より高い場合に不点灯を検出し、そ
の逆の場合に点灯を検出する。
【0006】OS1 は長周期(周期がT1 )の矩形波電
圧を発生する矩形波発振器、OS2 は短周期(周期がT
2 )の矩形波電圧を発生する矩形波発振器、OS3 は高
周波の例えば三角波電圧(パルス幅変調のキャリア信号
となる)を発生する高周波発振器である。S3 は矩形波
発振器OS1 ,OS2 の矩形波電圧を点灯判別回路CP
2 の出力に応じて選択するスイッチで、放電ランプDL
の不点灯を検出したときに矩形波発振器OS1 からの長
周期の矩形波電圧を選択し、放電ランプDLの点灯を検
出したときに矩形波発振器OS2 からの短周期の矩形波
電圧を選択する。DFFはスイッチS3 を通して入力さ
れる矩形波電圧を分周するDフリップフロップである。
【0007】MDはランプ電圧検出回路DTの出力信号
を高周波発振器OS3 の出力信号でパルス幅変調するパ
ルス幅変調回路であり、その出力信号としては、周波数
が一定であり、放電ランプDLの不点灯時には、パルス
幅が大きく、したがってデューティが大きくなり、その
値は略一定である。一方、放電ランプDLの点灯時に
は、パルス幅が狭く、したがってデューティが小さくな
り、しかもランプ電圧検出回路DTの出力信号の電圧レ
ベルに応じてパルス幅が変わり、したがってデューティ
も変化する。
【0008】AN1 はスイッチS3 を通った矩形波電圧
とDフリップフロップDFFの出力信号とパルス幅変調
回路MDの出力信号との論理積をとるAND回路であ
り、AN2 はスイッチS3 を通った矩形波電圧とDフリ
ップフロップDFFの反転出力信号とパルス幅変調回路
MDの出力信号との論理積をとるAND回路である。図
9にイグナイタIGの具体回路構成を示す。図9におい
て、C2 はコンデンサ、R1 はコンデンサC2 の充電電
流を制限する抵抗、PTはパルストランス、SW2 は例
えば電圧応答型のスイッチ素子であり、この回路はコン
デンサC1 に並列接続される。
【0009】このイグナイタIGでは、電源投入される
と、抵抗R1 を通してコンデンサC 2 が充電される。コ
ンデンサC2の両端電圧がスイッチ素子SW2 のブレー
クオーバー電圧に達すると、スイッチ素子SW2 が導通
し、コンデンサC2 の蓄積電荷がパルストランスPTの
一次巻線を通して放出され、パルス状の電流iが流れ
る。このとき、パルストランスPTの二次巻線には、パ
ルストランスPTの一次二次の巻数比に比例した高圧パ
ルス電圧が誘起し、その高圧パルス電圧がコンデンサC
1 を介して放電ランプDLの両端間に印加され、この電
圧によって放電ランプDLが始動することになる。この
放電ランプDLの始動時、つまりイグナイタIGの動作
時は、コンデンサC2 に速やかにかつ十分に充電するた
めに、矩形波インバータINVの矩形波電圧の極性反転
周期を長くするとともに、矩形波電圧のパルス幅を大き
くするのである。
【0010】以上のような構成の制御回路CRで矩形波
インバータINVのスイッチング素子Q1 〜Q4 のオン
オフを制御することにより、矩形波インバータINVか
ら、前記したように、高周波で断続し低周波で極性反転
する矩形波電圧が出力される。この矩形波電圧は、放電
ランプDLの点灯前は極性反転周期がT1 で長く、放電
ランプDLの点灯後は極性反転する周期がT2 で短くな
る。。また、矩形波電圧のデューティは、放電ランプD
Lの点灯前はかなり大きな値で一定となり、放電ランプ
DLの点灯後は点灯前に比べて大幅に小さくなるととも
に、放電ランプDLの両端間の電圧(ランプ電圧)に応
じて変化することになる。このような矩形波電圧の変化
によって、放電ランプDLの点灯前はイグナイタIGに
大電力を供給して始動用の高圧パルス電圧を発生させ、
放電ランプDLの点灯後は放電ランプDLの安定点灯に
必要な小電力のみ供給することになる。
【0011】図10(a)は放電ランプDLの両端間の
電圧VDLと矩形波電圧の極性反転周期Tとの関係を示す
特性図であり、同図(b)は同じく放電ランプDLの両
端間の電圧VDLと放電ランプDLに流れる電流IDLとの
関係を示す特性図である。同図から矩形波電圧の極性反
転周期Tは、点灯・不点灯検出の基準となる基準電圧V
R より高いときは長い周期T1 となり、基準電圧VR
り低いときは短い周期T2 (T1 >T2 )となっている
ことがわかり、放電ランプDLの両端間の電圧VDLが増
加すると放電ランプDLに流れる電流IDLが減少する傾
向にあることがわかる。
【0012】図11は放電ランプDLの両端間の電圧V
DLと矩形波電圧のデューティとの関係を示す特性図であ
る。同図から、矩形波電圧のデューティが放電ランプD
Lの不点灯時に大きく、放電ランプDLの点灯時に小さ
いことがわかり、さらに点灯時において、電圧VDLが増
加するとデューティが減少する傾向にあることがわか
る。
【0013】なお、図10および図11において、VT
は放電ランプDLの点灯時の定格電圧を示し、VM は無
負荷電圧(不点灯時の電圧)を示している。図12は電
源投入時からの各部のタイムチャートを示すものであ
り、(a)は電源スイッチのオンオフ状態を示し、
(b)は放電ランプDLの両端間の電圧の変化を示し、
(c)はランプ電圧検出回路DTの出力信号の変化を示
し、(d)は矩形波電圧の極性反転の周期Tを示し、
(e)は矩形波電圧のデューティの変化を示している。
この放電灯点灯装置は、時刻t0 で図12(a)に示す
ように電源スイッチがオンとなると、したがって、図1
2(c)に示すようにランプ電圧検出回路DTの出力信
号のレベルがコンデンサC1 の充電につれて上昇してい
く。このとき、矩形波電圧の極性反転周期Tは、ランプ
電圧検出回路DTの出力信号のレベルが低いので、放電
ランプDLが点灯していないにもかかわらず、点灯した
とみなされ、図12(d)に示すように短周期T2 とな
り、また矩形波電圧のデューティも図12(e)に示す
ように小さい値であり、制御回路CRの制御機能でラン
プ電圧検出回路DTの出力信号のレベルが上昇するにつ
れてデューティが減少している。このとき、放電ランプ
DLの両端間の電圧は、短周期T2 で極性反転しながら
徐々に波高値が増加していくことになる。
【0014】その後の時刻t1 で、ランプ電圧検出回路
DTの出力信号のレベルが所定値を超えると、矩形波電
圧の極性反転周期Tは長周期T1となり、デューティも
急増する。これによって、イグナイタIGが作動し、高
圧パルス電圧が発生して放電ランプDLに印加される。
このとき、放電ランプDLの両端間の電圧は矩形波電圧
の極性反転周期Tが十分に長いので、図では放電ランプ
DLが点灯するまで一方の極性が維持されている。
【0015】そして、時刻t2 で放電ランプDLが点灯
すると、ランプ電圧検出回路DTの出力信号のレベルが
急減し、矩形波電圧の極性反転周期Tが短周期T2 に戻
り、矩形波電圧のデューティも、時刻t2 以後のランプ
電圧検出回路DTの出力信号のレベルの上昇とともに低
下していき、放電ランプDLの安定点灯を図る。このと
き、放電ランプDLの両端間の電圧は、レベルは低い
が、短周期T2 で極性反転しながら徐々に波高値が増加
していくことになる。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】以上のような構成の放
電灯点灯装置を例えば自動車の前照灯に使用する場合に
ついて考えると、安全面の配慮から電源投入後速やかに
放電ランプを点灯させる必要があるが、以下のような点
が原因となって放電ランプを電源投入後速やかに点灯さ
せることができなかった。つまり、電源を投入した直後
は、矩形波インバータINVの一対の出力端子間に接続
したコンデンサC1 の電圧が十分に上昇しておらず、放
電ランプDLが不点灯状態(無負荷状態)であるにもか
かわらず、ランプ電圧検出回路DTで検出される放電ラ
ンプDLの両端間の電圧が放電ランプDLの点灯状態を
示す低い値しかとりえないないので、矩形波電圧の極性
反転周期Tが短く、また矩形波電圧のデューティも小さ
い。このため、コンデンサC 1 の両端電圧の上昇が遅
く、コンデンサC1 の両端電圧が上昇するにつれて矩形
波電圧のデューティを小さくするような制御が行われる
ことになり、コンデンサC1 の両端電圧の上昇が一層遅
れることになる。この結果、電源投入後イグナイタIG
が作動するまでに長時間を要し、電源投入してから放電
ランプDLが点灯するまでの時間が長いという問題があ
った。
【0017】したがって、この発明の目的は、電源投入
してから放電ランプが点灯するまでの時間を短縮するこ
とができる放電灯点灯装置を提供することである。
【0018】
【課題を解決するための手段】この発明の放電灯点灯装
置は、矩形波インバータの一対の出力端子間にインダク
タおよびコンデンサの直列回路を接続し、コンデンサに
放電ランプを並列接続している。コンデンサおよび放電
ランプの間には、矩形波インバータから供給される電力
をエネルギーとして放電ランプに対し始動用の高圧パル
ス電圧を印加するイグナイタを設けている。
【0019】また、この放電灯点灯装置は、放電ランプ
の両端間の電圧を検出するランプ電圧検出回路と、制御
回路と、擬似無負荷電圧切替印加回路とを設けている。
制御回路は、高周波で断続し低周波で極性反転する矩形
波電圧を矩形波インバータより発生させ、ランプ電圧検
出回路の出力電圧に基づいて放電ランプの点灯・不点灯
を検出し、放電ランプの不点灯検出時に矩形波インバー
タの出力を大きくし、放電ランプの点灯検出時に矩形波
インバータの出力を小さくする。また、擬似無負荷電圧
切替印加回路は、電源投入後コンデンサの両端電圧が所
定値に到達するまで制御回路に対しランプ電圧検出回路
の検出電圧に代えて放電ランプの無負荷時の両端電圧に
相当する擬似無負荷電圧を印加する。
【0020】
【作用】電源投入後コンデンサの両端電圧が所定値に到
達するまでは、擬似無負荷電圧切替印加回路により制御
回路に対して擬似無負荷電圧を供給するので、放電ラン
プが点灯しておらず無負荷状態である状態において、放
電ランプの両端間の電圧がコンデンサの電圧で制限さ
れ、低い電圧値であって従来なら放電ランプが点灯され
ていると判別される場合でも、放電ランプが不点灯であ
ると判断させる。この結果、制御回路により、矩形波イ
ンバータの出力を電源投入直後から大きくすることがで
き、イグナイタに高圧パルス電圧発生用のエネルギーを
速やかにかつ十分に蓄積させ、イグナイタを電源投入後
速やかに動作させ、放電ランプを始動して点灯に至らせ
る。
【0021】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面を参照しなが
ら説明する。 (第1の実施例)この発明の第1の実施例を図1および
図2に基づいて説明する。この放電灯点灯装置は、図1
に示すように、ランプ電圧検出回路DTと制御回路CR
との間に擬似無負荷電圧切替印加回路KK1 を介挿し、
この擬似無負荷電圧切替印加回路KK1 を電源スイッチ
SW1 の投入に応答するタイマ回路TMの出力で制御す
るようにしたものであり、その他の構成については従来
例と同様である。
【0022】タイマ回路TMは、電源スイッチSW1
投入によって起動し、一定時間TR だけ出力を発生する
ものである。擬似無負荷電圧切替印加回路KK1 は、タ
イマ回路TMの出力に応答してスイッチS1 を切り替え
ることにより、電源投入後一定時間TR が経過するま
で、つまりコンデンサC1 の両端電圧が所定値に到達す
るまで、ランプ電圧検出回路DTの出力電圧に代えて、
放電ランプDLの無負荷時の両端電圧に相当する擬似無
負荷電圧V2 を制御回路CRに供給し、電源投入後一定
時間TR が経過した後はランプ電圧検出回路DTの出力
電圧を制御回路CRに供給するものである。
【0023】このように構成すると、図2(a)に示す
ように、時刻t0 で電源スイッチSW1 をオンにした
後、コンデンサC1 が十分に充電されておらず、ランプ
電圧検出回路DTの出力信号のレベルが図2(b)に示
すように低い状態にあっても、制御回路CRに入力され
る信号は、図2(c)に示すように無負荷電圧に相当す
る高い値とすることができ、電源スイッチSW1 の投入
直後から矩形波電圧の極性反転周期Tを図2(d)に示
すように長周期T1 とするとともに、そのデューティを
図2(e)に示すように大きい値とすることができる。
この結果、矩形波インバータINVの出力を電源投入直
後から大きくすることができるので、コンデンサC1
充電を速やかに行うことができ、したがってイグナイタ
IGに高圧パルス電圧発生用のエネルギーを速やかにか
つ十分に蓄積することが可能となり、イグナイタIGを
電源投入後速やかに動作させ、放電ランプDLを始動し
て点灯に至らせる。
【0024】なお、図2(f)は、上記のような動作を
行った場合における放電ランプDLの両端間の電圧の変
化を示している。上記以外の動作は、従来例と同様であ
る。この実施例の放電灯点灯装置は、電源投入後コンデ
ンサC1 の両端電圧が所定値に到達するまでは、擬似無
負荷電圧切替印加回路KK1 により制御回路CRに対し
て擬似無負荷電圧を供給するので、矩形波インバータI
NVの出力を電源投入直後から大きくすることができ、
イグナイタIGに高圧パルス電圧発生用のエネルギーを
速やかにかつ十分に蓄積することが可能となる。この結
果、イグナイタIGを電源投入後速やかに動作させ、放
電ランプDLを始動して点灯に至らせることができ、電
源投入してから放電ランプDLが点灯するまでの時間を
短縮することができる。
【0025】(第2の実施例)この発明の第2の実施例
を図3および図4に基づいて説明する。この放電灯点灯
装置は、図1における擬似無負荷電圧切替印加回路KK
1 およびタイマ回路TMに代えて、擬似無負荷電圧切替
印加回路KK2 を用いたもので、その他の構成は図1の
ものと同様である。
【0026】上記擬似無負荷電圧切替印加回路KK
2 は、コンパレータCP1 でランプ電圧検出回路DTの
出力信号を基準電圧V1 と比較し、コンパレータCP1
の出力を電源スイッチの投入後所定時間のみ開くゲート
回路G1 を通してスイッチS2 に加えてスイッチS2
切り替えることにより、電源投入直後の放電ランプDL
の不点灯時において、ランプ電圧検出回路DTの出力信
号のレベルが基準電圧より低い期間は、ランプ電圧検出
回路DTの出力信号に代えて、放電ランプDLの無負荷
時の両端電圧に相当する擬似無負荷電圧V2 を制御回路
CRに供給し、電源投入後所定時間が経過した後はゲー
ト回路G1 を閉じてランプ電圧検出回路DTの出力電圧
を制御回路CRに供給するものである。
【0027】図4は図3の放電灯点灯装置における各部
のタイムチャートであり、同図(a)〜(f)は図2
(a)〜(f)と同じ箇所の状態を示している。その他
の動作は図1の実施例と同様である。この実施例によれ
ば、前記第1の実施例と同様の効果がある。なお、イグ
ナイタを有していない図5に示すような放電灯点灯装置
にも、図1の擬似無負荷電圧切替印加回路KK1 および
タイマ回路TMの構成、あるいは図3の擬似無負荷電圧
切替印加回路KK2 の構成を追加することにより、電源
投入直後において矩形波インバータINVの出力を強制
的に多くすることができるので、放電ランプDLの光出
力の立ち上がりを早くすることができるという効果が生
じる。つまり、イグナイタなし始動する放電ランプを点
灯させる放電灯点灯装置において、点灯前は矩形波電圧
のデューティを大きくし点灯後は矩形波電圧のデューテ
ィを小さくするとともに矩形波電圧のデューティを制御
することにより、例えば点灯後のランプ電流を安定させ
るような場合、電源投入直後において、矩形波インバー
タINVの出力を大きくすることができるから、放電ラ
ンプDLの光出力の立ち上がりを早くすることができ
る。
【0028】
【発明の効果】この発明の放電灯点灯装置によれば、電
源投入後コンデンサの両端電圧が所定値に到達するまで
は、擬似無負荷電圧切替印加回路により制御回路に対し
て擬似無負荷電圧を供給するので、矩形波インバータの
出力を電源投入直後から大きくすることができ、イグナ
イタに高圧パルス電圧発生用のエネルギーを速やかにか
つ十分に蓄積することが可能となる。この結果、イグナ
イタを電源投入後速やかに動作させ、放電ランプを始動
して点灯に至らせることができ、電源投入してから放電
ランプが点灯するまでの時間を短縮することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施例の放電灯点灯装置の構
成を示す回路図である。
【図2】図1の放電灯点灯装置の各部のタイムチャート
である。
【図3】この発明の第2の実施例の放電灯点灯装置の構
成を示す回路図である。
【図4】図3の放電灯点灯装置の各部のタイムチャート
である。
【図5】放電灯点灯装置の開示技術を示す回路図であ
る。
【図6】従来の放電灯点灯装置の構成を示す回路図であ
る。
【図7】図6における矩形波インバータの具体構成を示
す回路図である。
【図8】図6における制御回路の具体構成を示す回路図
である。
【図9】図6におけるイグナイタの具体構成を示す回路
図である。
【図10】放電ランプの両端間の電圧と矩形波電圧の極
性反転周期および放電ランプに流れる電流との関係を示
す特性図である。
【図11】放電ランプの両端間の電圧と矩形波電圧のデ
ューティとの関係を示す特性図である。
【図12】図6ないし図9に示した従来の放電灯点灯装
置の各部のタイムチャートである。
【符号の説明】
INV 矩形波インバータ L1 インダクタ C1 コンデンサ IG イグナイタ DL 放電ランプ DT ランプ電圧検出回路 CR 制御回路 KK1 擬似無負荷電圧切替印加回路 TM タイマ回路 KK2 擬似無負荷電圧切替印加回路 SW1 電源スイッチ

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 矩形波インバータと、 この矩形波インバータの一対の出力端子間に接続したイ
    ンダクタおよびコンデンサの直列回路と、 前記コンデンサに並列接続した放電ランプと、 前記コンデンサおよび前記放電ランプの間に設けられて
    前記矩形波インバータから供給される電力をエネルギー
    として前記放電ランプに対し始動用の高圧パルス電圧を
    印加するイグナイタと、 前記放電ランプの両端間の電圧を検出するランプ電圧検
    出回路と、 高周波で断続し低周波で極性反転する矩形波電圧を前記
    矩形波インバータより発生させ、前記ランプ電圧検出回
    路の出力電圧に基づいて前記放電ランプの点灯・不点灯
    を検出し、前記放電ランプの不点灯検出時に前記矩形波
    インバータの出力を大きくし、前記放電ランプの点灯検
    出時に前記矩形波インバータの出力を小さくする制御回
    路と、 電源投入後前記コンデンサの両端電圧が所定値に到達す
    るまで前記制御回路に対し前記ランプ電圧検出回路の検
    出電圧に代えて前記放電ランプの無負荷時の両端電圧に
    相当する擬似無負荷電圧を印加する擬似無負荷電圧切替
    印加回路とを備えた放電灯点灯装置。
  2. 【請求項2】 矩形波インバータと、 インダクタおよびコンデンサの直列回路と、 この矩形波インバータの一対の出力端子間に接続された
    放電ランプと、 インバータ出力端および前記放電ランプの間に設けられ
    て前記矩形波インバータから供給される電力をエネルギ
    ーとして前記放電ランプに対し始動用の高圧パルスを印
    加するイグナイタと、 前記放電ランプの両端間の電圧を検出するランプ電圧検
    出回路と、 低周波で極性反転する矩形波電圧を前記矩形波インバー
    タより発生させ、前記ランプ電圧に基づいて前記放電ラ
    ンプの点灯・不点灯を検出し、前記放電ランプの不点灯
    検出時に前記矩形波インバータの出力を大きくし、前記
    放電ランプの点灯検出時に前記矩形波インバータの出力
    を小さくする制御回路と、 電源投入後前記放電ランプの両端電圧が所定値に到達す
    るまで前記制御回路に対し放電ランプが不点灯検出時と
    同様の動作を行うように前記矩形波インバータを制御す
    る回路とを備えた放電灯点灯装置。
JP14624091A 1991-06-18 1991-06-18 放電灯点灯装置 Expired - Fee Related JP3150998B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14624091A JP3150998B2 (ja) 1991-06-18 1991-06-18 放電灯点灯装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14624091A JP3150998B2 (ja) 1991-06-18 1991-06-18 放電灯点灯装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH04370696A JPH04370696A (ja) 1992-12-24
JP3150998B2 true JP3150998B2 (ja) 2001-03-26

Family

ID=15403274

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP14624091A Expired - Fee Related JP3150998B2 (ja) 1991-06-18 1991-06-18 放電灯点灯装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3150998B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE19680254B4 (de) * 1995-02-28 2007-01-04 Matsushita Electric Works Ltd., Kadoma-Shi Entladungslampenzündeinrichtung

Also Published As

Publication number Publication date
JPH04370696A (ja) 1992-12-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CA2308698C (en) Discharge lamp lighting device
US6593703B2 (en) Apparatus and method for driving a high intensity discharge lamp
JPH07153588A (ja) 車輌用放電灯の点灯回路
JP3568535B2 (ja) ガス放電ランプを作動するための装置
JP2003217888A (ja) 放電灯点灯装置
JP3150998B2 (ja) 放電灯点灯装置
JP2001338789A (ja) 放電灯点灯装置
JP3310374B2 (ja) 高圧放電灯点灯装置
JPH05258880A (ja) 放電ランプ点灯装置
JPH06163168A (ja) 放電ランプ点灯装置
JP3536421B2 (ja) 電源装置
JP3397004B2 (ja) 放電灯点灯装置
JP4048892B2 (ja) 放電灯点灯装置
JP3348449B2 (ja) 放電灯点灯装置
JPH0665175B2 (ja) 放電灯点灯装置
JPH07230882A (ja) 高圧放電灯点灯装置
JP4127727B2 (ja) 放電灯点灯装置および画像表示装置
JPH1126177A (ja) 放電灯点灯装置
JPH08203687A (ja) 放電灯点灯装置
JPH09245979A (ja) 放電灯点灯装置
JP3279322B2 (ja) 高圧放電灯点灯装置
JP2882020B2 (ja) 放電灯点灯装置
JP2879522B2 (ja) 車輌用放電灯の点灯回路
JPH05290988A (ja) 放電灯点灯装置
JPH07282986A (ja) 放電ランプ点灯装置

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080119

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090119

Year of fee payment: 8

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees