JP3150890B2 - インクジェットヘッド - Google Patents

インクジェットヘッド

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JP3150890B2
JP3150890B2 JP31934595A JP31934595A JP3150890B2 JP 3150890 B2 JP3150890 B2 JP 3150890B2 JP 31934595 A JP31934595 A JP 31934595A JP 31934595 A JP31934595 A JP 31934595A JP 3150890 B2 JP3150890 B2 JP 3150890B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、連続的に噴出され
たインクを切断してインク滴を形成し、このインク滴の
飛跡を制御して印字を行う連続噴射式のインクジェット
ヘッドに関する。
【0002】
【従来の技術】連続噴射式インクジェットヘッドは、従
来、図15に示すように、加圧したインクをノズル10
1から連続的に噴出させ、これに超音波振動を与えて粒
子化する一方、このインク滴102を荷電電極103で
帯電させてから偏向電極104においてインクの飛跡を
制御し、必要なインク滴を紙面に付着させる方式のもの
が一般的である。この荷電量制御形におけるインク滴の
発生方法としてはピエゾ素子などの電歪素子を用いた加
圧振動型が一般的である。なお、図中の符号105はガ
ター、106は記録紙である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このピ
エゾ素子を用いた連続噴射式インクジェットヘッドは、
振動音の発生や吐出圧力の不均一性が問題となることが
ある。特に、ヘッドを動かさずに紙などの記録媒体の全
幅に一度に印字可能なフルライン型のヘッドを構成しよ
うとする場合、紙幅に相当する大きさの圧電振動子を必
要とするため、振動音が無視できない程度に大きくなり
騒音と成りかねない問題を含んでいる上に、吐出圧力の
不均一性の影響も大きくなり無視できなくなる虞があ
る。このため、従来の連続噴射式インクジェットヘッド
では、フルライン型ヘッドの実現が難しく、ヘッドを紙
幅方向に往復運動させる分だけ印刷速度を速くできない
問題を有している。
【0004】また、他の印字方式、例えばバブルジェッ
ト型のヘッドによってフルライン型ヘッドを構成する場
合においても、ヘッド幅が広くなるほど発熱体の耐久性
やバブル発生の信頼性が低くなり、歩留まりが悪くなる
問題がある。
【0005】一方、インクジェットヘッドを製品化する
に際し、構造を可能な限り簡単にしてその製造コストを
抑える必要がある。
【0006】本発明は、上述の各問題点を解決するため
になされたもので、インク滴を形成する上で信頼性が高
く且つ騒音などの発生の虞も少ない連続噴射式のインク
ジェットヘッドを提供することを目的とする。また、構
造を簡単にして製造コストを抑えることができる連続噴
射式のインクジェットヘッドを提供することを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに請求項1記載の発明は、ハウジング内に回転ドラム
を収容すると共に、該回転ドラムの外周面に螺旋状に並
んで設けられた複数のインク噴出孔から当該回転ドラム
内のインクを遠心力により糸状に連続噴出させ、ハウジ
ングに設けられたスリット機構に噴出インクの一部を通
過させて記録媒体に向けて進むインク滴を次々に形成
し、インク滴を帯電させる帯電電極とインク滴の飛跡を
変化させる偏向電極とを備えるインク滴制御部によりイ
ンク滴の飛跡を制御しながら記録に必要なインク滴を記
録媒体上に付着させると共に、記録に不要なインク滴を
ガターで回収し再使用するインクジェットヘッドであっ
て、帯電電極は、対向して配置されてスリット機構のス
リットを形成する一対の仕切り部材のうち、少なくとも
一方の仕切り部材に取り付けられて構成されている。
【0008】したがって、回転ドラム内に供給されたイ
ンクは、遠心力で径方向外側に勢い良く移動して各イン
ク噴出孔から糸状に連続的に噴射する。このインクは回
転ドラムの回転に伴ってこの回転方向へ移動するが、ス
リット機構を横切る瞬間に、インクの流れの一部がスリ
ット機構を通過してハウジングの外方に飛び出し、記録
媒体に向けて進むインク滴になる。即ち、スリット機構
のスリットを形成する一対の仕切り部材によって糸状に
連続噴射されたインクが切断され、インク滴が形成され
る。一方、このインク滴以外のインク、即ち、各インク
噴出孔から噴出したインクの大部分であってハウジング
の内面に衝突したものは、記録に不要なインクとして回
収され再使用される。
【0009】スリット機構によって形成されたインク滴
は、各仕切り部材によって切断される瞬間に、帯電電極
との間に静電誘導現象を発生させることで帯電される。
帯電電極は各仕切り部材のうち少なくとも一方に取り付
けられており、記録に必要なインク滴のみを選択して帯
電させる。帯電したインク滴は、偏向電極を通過する際
にクーロン力を受ける。即ち、スリットから記録媒体に
向けて飛び出たインク滴は、必要に応じて偏向されその
飛跡が変えられる。これにより、記録に不要なインク滴
はガターで回収され、記録に必要なインク滴は記録媒体
表面に付着する。
【0010】また、請求項2記載の発明は、帯電電極を
フレキシブルプリント配線基板に形成し且つ回転ドラム
の回転方向に関して手前側である前側に位置する仕切り
部材に取り付ける一方、後側に位置する仕切り部材はア
ースされて構成されている。
【0011】したがって、スリット機構によって形成さ
れるインク滴は、前側の仕切り部材で切断された後、後
側の仕切り部材を通過する瞬間にこの仕切り部材を介し
てアースされ、前側の仕切り部材に取り付けられた帯電
電極との間に静電誘導現象を発生させる。これにより、
インク滴は帯電される。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の構成を図面に示す
最良の形態に基づいて詳細に説明する。
【0013】図1及び図2は、本発明をフルライン型の
インクジェットヘッドとして構成した実施例を示す。こ
のインクジェットヘッド1は、インク滴発生部及びイン
ク滴制御部より構成されている。
【0014】インク滴発生部は、糸状に連続噴出するイ
ンクの流れを切断することにより記録媒体に向けて飛び
出るインク滴を発生させると共に、記録に不要なインク
を回収するもので、ハウジング2と、このハウジング2
内に回転自在に収容される回転ドラム3と、回転ドラム
3の下方に配置されるスリット機構4より構成されてい
る。
【0015】回転ドラム3は、詳しくは図3及び図4に
示すように、内部にインクが供給されるインク供給孔7
aを有し、且つ外周面に当該インク供給孔7aに連通す
る螺旋溝7bが形成されたコアドラム7と、該コアドラ
ム7よりも大径に成形されて熱膨張差を吸収する隙間5
を介在させながらコアドラム7を覆い、且つ螺旋溝7b
に通じる複数のインク噴出孔6aが形成されたノズルパ
イプ6と、コアドラム7とノズルパイプ6との間に設け
られて前記隙間5を塞ぐ弾性シール部材67より構成さ
れている。
【0016】コアドラム7のインク供給孔7aと螺旋溝
7bとは、インク供給孔7aから放射状に設けられた多
数の連通孔7cによって連通されている。螺旋溝7b
は、回転ドラム3の1回転で1ピッチ分の印字、描画が
可能となるようにコアドラム7の端から端まで連続して
形成されている。
【0017】コアドラム7は、例えば樹脂により形成さ
れている。即ち、コアドラム7は、例えばフェノール樹
脂を押出成形することで得られたパイプ状の部材に螺旋
溝7bや各連通孔7cを機械加工したものである。コア
ドラム7を加工容易な樹脂製にすることで、製造コスト
の低減を図ることができると共に、当該コアドラム7の
軽量化や耐久性の向上を図ることが可能になる。コアド
ラム7の両端には、軸部8a,9aを有する端板8,9
が、例えばねじ72によって固定されている。一側の端
板8にはインク供給孔8bが穿孔されており、このイン
ク供給孔8bはドラムコア7内のインク供給孔7aに通
じている。
【0018】また、ノズルパイプ6としては、広がりの
無い細い糸状にインクを噴出できるインク噴出孔6aを
形成可能とするため、極薄例えば40ミクロン程度の厚
みのニッケル製パイプを採用している。そして、例えば
35ミクロン程度のインク噴出孔6aが所定ピッチ、例
えば、300DPI(ドット・パー・インチ)に相当す
る軸方向ピッチpでコアドラム7の螺旋溝7bと同じリ
ードとなるように穿孔されている。このような構成のノ
ズルパイプ6は、例えば電鋳法によって製造され、レー
ザ加工などによって孔が開けられる。また、場合によっ
ては薄膜材を丸めて溶接し研削によってシーム部分を除
去するようにして得ることもできる。
【0019】ノズルパイプ6はコアドラム7及び各端板
8,9よりも大径に成形されており、ノズルパイプ6と
コアドラム7及び各端板8,9との間には、熱膨張差を
吸収する隙間5が形成される。ノズルパイプ6は、螺旋
溝7bの位置と各インク噴出孔6aの位置とが一致する
ように位置決めされた後コアドラム7にかぶせられてい
る。
【0020】弾性シール部材67は、例えばOリングで
ある。Oリング67は、コアドラム7の外周面の両端に
形成された環状溝7d,7d内に配置されている。各O
リング67の内径は各環状溝7dの底面の径に比べて小
さく、また、外径は、ノズルパイプ6の内径よりも大き
い。したがって、各Oリング67は弾性変形しながら隙
間5を塞ぎ、また、ノズルパイプ6とコアドラム7とを
摩擦係合させて一体化させる。
【0021】各端板8,9の軸部8a,9aは、軸受部
材、例えばボールベアリング11を介してハウジング2
に回転可能に支持されている。各ボールベアリング11
の側面はシート状の弾性シール部材で覆われており、各
ボールベアリング11の隙間を液密にシールしてインク
の漏洩を防止している。また、一側の端板8とボールベ
アリング11との間には、コイルスプリング12が配置
されており、回転ドラム3は他側のボールベアリング1
1に向けて予圧されている。これにより、予圧をかけな
がら各ボールベアリング11を適切に使用することがで
き、また、回転ドラム3を後述する記録紙22の幅方向
に位置決めできる。
【0022】ここで、インクジェットヘッド1が作動し
て印刷が開始された場合には、回転ドラム3は高温にな
る。フェノール樹脂の熱膨張係数は、ニッケルの熱膨張
係数に比べて著しく大きい。したがって、フェノール樹
脂製のコアドラム7の膨張量は、ニッケル製のノズルパ
イプ6の膨張量に比べて大きい。回転ドラム3では、コ
アドラム7とノズルパイプ6との間に隙間5を介在させ
ているので、この隙間5がコアドラム7とノズルパイプ
6の熱膨張差を吸収し、膨張時におけるノズルパイプ6
の変形、破裂や収縮時におけるしわの発生等を防止す
る。各Oリング67は、コアドラム7とノズルパイプ6
の熱膨張に応じて弾性変形し、隙間5による熱膨張差の
吸収を許容する。また、コアドラム7の各連通孔7cを
通じて環状溝7dから隙間5に流入したインクは、各O
リング67によりシールされて回転ドラム3の両端から
漏れることはない。
【0023】このように構成された回転ドラム3は、プ
ーリ15、ベルト16及びプーリ14を介して駆動用モ
ータ13に接続されている。なお、図中符号17は、回
転ドラム3と一体的に回転するロータリエンコーダ、符
号18は、ロータリエンコーダ17のゼロ位置を検出す
るフォトセンサである。
【0024】ハウジング2は、回転ドラム3を収容する
角パイプ19と、この角パイプ19の両端を液密に閉塞
する一対の端板60,61と、回転ドラム3を支持する
一対の支持壁20,21より構成されている。角パイプ
19は、回転ドラム3を所定の間隔をあけて囲繞し、回
転ドラム3の各インク噴出孔6aから糸状に連続噴射す
るインクを受けとめてその底部に一時的に貯留する。こ
の角パイプ19の内周面には、例えば、モルトプレーン
等の透液性部材(図示省略)がライニングとして施され
ており、これにより、各インク噴出孔6aから噴出する
インクが角パイプ19の内周面に衝突した際に霧化する
のを防止している。また、モルトプレーン等に付着した
インクはその自重によって流下し底部に集められる。こ
の角パイプ19の底面には、スリット機構4を取り付け
る為の細長い矩形状の切欠19aが形成されている。
【0025】各支持壁20,21は、それらの上側半部
で角パイプ19を支持しながらこの角パイプ19を所定
の高さに配置している。そして、各支持壁20,21の
上側半部には軸孔20a,21aが設けられており、ベ
アリング11,11を介して回転ドラム3を回転自在に
支持している。
【0026】一方、各支持壁20,21の下側半部に
は、第1窓20b,21b及び第2窓20c,21cが
設けられている。第1窓20b,21bは、角パイプ1
9の底面に対向する位置に形成され、角パイプ19の底
部に溜まったインクを回収できる。また、第2窓20
c,21cは、後述するガター39に対向する位置に形
成され、ガター39で回収されたインクを回収できる。
【0027】各支持壁20,21の外側面は、インク流
路23〜27を規定する側蓋28,29で覆われてい
る。一側の支持壁20を覆う側蓋28には、図5に示す
ように、支持壁20との間の空間を3つのインク流路2
3,24,25に画する隔壁28aと、第1流路23に
通じるインク供給ポート28b及び全ての流路23,2
4,25に通じるインク回収ポート28cが設けられて
いる。インク供給ポート28bは、支持壁20の軸孔2
0aに通じている。したがって、インク供給ポート28
bから側蓋28内に流入したインクは、支持壁20の軸
孔20a、端板8及びドラムコア7の各インク供給孔8
b,7eを通って回転ドラム3内に流入する一方、回転
ドラム3内に流入できずに軸孔20aから溢れてしまっ
た余剰分のインクは、第1流路23を通ってインク回収
ポート28cへと落下する。また、第2流路24は第1
窓20bに通じており、したがって、角パイプ19で回
収されたインクは、第1窓20bから第2流路24を通
ってインク回収ポート28cへと落下する。更に、第3
流路25は第2窓20cに通じており、したがって、ガ
ター39で回収されたインクは、第2窓20cから第3
流路25を通ってインク回収ポート28cへと落下す
る。
【0028】また、他側の支持壁21を覆う側蓋29に
は、図6に示すように、支持壁21との間の空間を第4
流路26及び第5流路27に画する隔壁29aと、各流
路26,27に通じるインク回収ポート29bが設けら
れている。第4流路26は支持壁21の第1窓21bに
通じており、したがって、角パイプ19で回収されたイ
ンクは、第1窓21bから第4流路26を通ってインク
回収ポート29bへと落下する。また、第5流路27は
第2窓21cに通じており、したがって、ガター39で
回収されたインクは、第2窓21cから第5流路27を
通ってインク回収ポート29bへと落下する。
【0029】なお、インク回収用の第1窓20b,21
b及び第2窓20c,21cを、両側の支持壁20,2
1にそれぞれ形成することにより、インクジェットヘッ
ド1を傾斜して設置した場合でも何れか一方の支持壁の
第1及び第2窓を通じてインクをスムーズに回収するこ
とができる。
【0030】スリット機構4は、回転ドラム3から糸状
に噴出されるインクを切断してインク滴を形成するもの
で、対向して配置された一対の仕切り部材30,31よ
り構成され、これら各仕切り部材30,31は、スリッ
ト2を形成するナイフエッジ部68,69と、ハウジン
グ2側、即ち角パイプ19に取り付けられてナイフエッ
ジ部68,69を支持する支持部70,71とに分割さ
れている。
【0031】各支持部70,71は、その基端側を角パ
イプ19の下面に固着させると共に、その先端側を角パ
イプ19の底面の切欠19aから角パイプ19内に侵入
させて回転ドラム3に向けて突出させている。各ナイフ
エッジ部68,69は平板状に成形されて各支持部7
0,71の先端に固着されている。各ナイフエッジ部6
8,69は電気を通す材料、例えばSUS304材、3
16材等の導電性材料により形成されている。
【0032】各仕切り部材30,31はナイフエッジ部
68,69と支持部70,71とに分割されているの
で、これらナイフエッジ部68,69及び支持部70,
71の形状が単純化されてこれらの製造が簡単になる。
また、各ナイフエッジ部68,69にはテフロンコート
等の撥水加工を、各支持部70には親水加工をそれぞれ
施す場合に、これら性質が反する加工の処理をそれぞれ
容易に行うことができる。
【0033】各仕切り部材30,31は、回転ドラム3
と略同じ長さの範囲に亘って設けられ、且つ、回転ドラ
ム3と平行に配置されている。そして、各ナイフエッジ
部68,69の先端は、所定の間隔をあけて向かい合わ
せに配置され、スリット32を形成している。全てのイ
ンク噴出孔6aより糸状に連続噴出したインク46は、
各ナイフエッジ部68,69で切断され、スリット32
を通過するインク滴47が次々に形成される。このスリ
ット32の幅は適宜値に設定されており、所望の粒径の
インク滴を形成することができる。
【0034】ここで、回転ドラム3から糸状に噴出する
インクは、遠心力と回転ドラム3の回転力との合成方向
に飛び出すため、各仕切り部材30,31を回転ドラム
3の回転中心の真下に設置した場合には、各仕切り部材
30,31に対してインク及びインク滴の飛跡(図1中
点線で示している)が大きく斜交する関係となる。この
ため、単純な形状の仕切り部材30,31ではその腹部
分(ハウジング2の外部となる仕切り部材30,31の
内側の部分)にインク滴が接触して霧化する虞がある。
そこで、本実施例の場合、一対の仕切り部材30,31
は、回転ドラム3の回転中心の真下よりも回転方向の手
前側にずらして配置されている。この場合、仕切り部材
30,31の形状が単純であっても、仕切り部材30,
31の間を通過する場合のインク滴の飛跡が仕切り部材
30,31の腹部分と接触しない角度となり、インク滴
の霧化防止策を講じる必要がない。
【0035】また、各仕切り部材30,31は、これら
の背面(ハウジング2の内側となる部分)と角パイプ1
9との間に不要インクを貯留する空間を形成するように
設けられている。これらの空間は僅かに負圧とすること
が好ましく、各空間を負圧にした場合には、スリット3
2から回転ドラム3側へ空気が引き込まれてスリット3
2の周辺に付着する不要のインクが角パイプ19内に吸
い込まれ、記録紙側へ落ちないようにできる。
【0036】また、各仕切り部材30,31の先端は、
回転ドラム3の回転方向の手前側の仕切り部材30に比
べて、奥側の仕切り部材31の方が低い位置に配置され
ている。このように各仕切り部材30,31の先端を上
下方向にずらして配置することで、インク滴の表面張力
によってスリット32が詰まるのを防止できる。
【0037】インク滴制御部は、各仕切り部材30,3
1間のスリット32を通り抜けたインク滴のうち、必要
なインク滴だけを用紙に衝突させるべくインク滴の飛跡
を偏向させるものである。このインク滴制御部は、帯電
電極33、偏向電極34及びガター39等より構成され
ている。
【0038】帯電電極33及び偏向電極34は、図7及
び図9に示すように、折り曲げ可能なプラスチックシー
ト35,36に形成され、フレキシブルプリント配線基
板を構成している。即ち、非導電性で可撓性のポリイミ
ド樹脂より成る各シート35,36内には、銅箔より構
成される帯電電極33と偏向電極34とがインク滴の飛
跡方向に並んで形成されている。各シート35,36
は、回転ドラム3の長さとほぼ同じ長さに形成されてい
る。
【0039】回転ドラム3の回転方向に関して前側に位
置する仕切り部材30に接着される一方のプラスチック
シート35では、図7に示すように、偏向電極34aは
このシート35のほぼ全長に亘って形成されているが、
帯電電極33は複数に分割されている。即ち、このプラ
スチックシート35については、回転ドラム3に形成さ
れた各インク噴出孔6aの1リード毎に1枚の帯電電極
33が形成されている。
【0040】一方、回転ドラム3の回転方向に関して後
側に位置する仕切り部材31に接着される他方のプラス
チックシート36には、図9に示すように、偏向電極3
4bのみが形成されている。即ち、プラスチックシート
36には、帯電電極は形成されていない。偏向電極34
bは、このシート36のほぼ全長に亘って形成されてい
る。そして、各帯電電極33及び偏向電極34a,34
bは、図8及び図10に示すように、各プラスチックシ
ート35,36の樹脂層内に形成されている。
【0041】ここで、一側のプラスチックシート35に
のみ帯電電極33を設けているのは、以下の実験の結果
によるものである。即ち、図13に示す装置を用いてイ
ンク滴の飛跡を制御する実験を行った。この装置では、
前後両側のプラスチックシート35’,36’に帯電電
極33a’33b’を形成し、各帯電電極33a’,3
3b’の操作状態とインク滴の偏向との関係を調べたも
のである。この結果を表1に示す。なお、表中の評価記
号はインク滴の偏向の程度を示し、評価記号○は良好、
評価記号△は偏向量小、評価記号×は不可を意味する。
インクジェットヘッドの製品化のためには、評価が○に
なる必要がある。
【0042】
【表1】 この結果によれば、各帯電電極33a’,33b’をフ
レキシブルプリント配線基板に形成した場合、前側のプ
ラスチックシート35’に設けられた帯電電極33a’
がオン状態の時にインク滴が帯電され、それ以外の時に
はインク滴を良好に帯電させることができないことがわ
かる。このことより、インクジェットヘッド1では、前
側のプラスチックシート35に各帯電電極33を設ける
一方、他側のプラスチックシート36については各帯電
電極を省略している。この結果、インク滴制御部の構造
が簡単になると共にその制御が簡略化され、インクジェ
ットヘッド1の製造コストを抑えることができる。
【0043】なお、図中符号3’は回転ドラム、符号2
2は記録紙、符号30’,31’は仕切り部材、符号3
4a’,34b’は偏向電極、符号46は糸状に噴出し
たインク、符号47a’は帯電したインク滴、符号47
b’は帯電しなかったインク滴である。各仕切り部材3
0’,31’はアースされている。また、各偏向電極3
4a’,34b’間には所定値(例えば3.0kV)の
電圧が印加されている。
【0044】以上のように構成された各フレキシブルプ
リント配線基板35,36は、各仕切り部材30,31
の腹部分に固着された絶縁体63,64に接着されてい
る。これにより、各配線基板35,36はスリット32
を挟んで向かい合って配置され、配線基板35に形成さ
れている各帯電電極33がナイフエッジ部68の付近、
即ちスリット32に臨んで配置される。
【0045】そして、各帯電電極33は、それぞれ別々
に電源に接続されている。また、各ナイフエッジ68,
69及び回転ドラム3はアースされている。即ち、各帯
電電極33が取り付けられている仕切り部材30と反対
側の仕切り部材31、換言すると回転ドラム3の回転方
向に関して後側に位置する仕切り部材31はアースされ
る。したがって、オン状態の帯電電極33は、回転ドラ
ム3から噴出してどちらか一方のナイフエッジ部68,
69に接触しているインク柱との間に静電誘導現象を発
生させる。静電誘導現象が発生している状態でインク柱
が切断されると、帯電しているインク滴47が形成され
る。各帯電電極33は選択的にオン・オフ操作され、必
要な場合にのみインク滴47を帯電させる。
【0046】また、各配線基板35,36がスリット3
2を挟んで向かい合っているので、各偏向電極34a,
34bも向かい合って配置される。そして、各偏向電極
34a,34b間には、所定値の電圧が印加される。し
たがって、各偏向電極34a,34b間にはクーロン力
が発生し、帯電電極33によって帯電されたインク滴4
7の飛跡を偏向させる。
【0047】なお、図8及び図10中符号56は、各フ
レキシブルプリント配線基板35,36を絶縁体63,
64に固着する粘着剤である。また、本実施例において
は、各仕切り部材30,31の形状は比較的単純なもの
に設定されているが、たとえ複雑な形状に設定されてい
る場合でも、これらの形状に対応するように各フレキシ
ブルプリント配線基板35,36は変形し、したがっ
て、各フレキシブルプリント配線基板35,36は仕切
り部材30,31の腹部分に良好に固着される。さら
に、各フレキシブルプリント配線基板35,36は薄肉
に成形されている。したがって、回転ドラム3に対して
各ナイフエッジ68,69の先端の陰に隠れてインク滴
47の飛跡に干渉することなく、スリット32を通り抜
けたインク滴47はこれら各フレキシブルプリント配線
基板35,36の間を通過する。
【0048】ガター39は、樋状を成している。このガ
ター39は仕切り部材31の下面に固着され、受けとめ
たインク滴を支持壁20の第2窓20c又は支持壁21
の第2窓21cに向けて流している。
【0049】なお、このインクジェットヘッド1では、
非作動時には各仕切り部材30,31間のスリット32
を閉塞し、ハウジング2内のインクの乾燥を防止する。
この乾燥防止機構は、例えば角パイプ19の側面に回転
自在に取り付けられ、先端をガター39の近傍に位置さ
せるアームプレート37と、アームプレート37の先端
部分を被覆し、ガター39に接触してスリット32を閉
塞する閉塞部材38と、インクジェットヘッド1の作動
時にアームプレート37を動かしてスリット32を露出
させるアクチュエータ等より構成されている。閉塞部材
38は、例えば発泡性の材料で構成されている。アクチ
ュエータとしては、図示はしないが、例えばソレノイド
を使用する。このソレノイドは、角パイプ19の上面に
取り付けられる。ソレノイド及びアームプレート37
は、角パイプ19に取り付けられているので、円筒形状
のパイプに取り付ける場合に比べてこれらを固定し易
い。なお、ソレノイドに代えて流体圧シリンダを利用し
たアクチュエータを使用しても良い。
【0050】また、図5及び図6中符号40は、インク
ジェットヘッド1の下方に記録紙を供給する給紙用ロー
ラである。この給紙用ローラ40は、回転ドラム3によ
る印字に連動して回転され、錘ローラ41とともに記録
紙を挟みながらこの記録紙を回転ドラム3の下方に供給
するものである。給紙用ローラ40及び錘ローラ41で
供給された記録紙22は、給紙用台66の上を滑りなが
ら移動する。錘ローラ41は、フレーム42に形成され
たU字状切欠42a内に落とされて、記録紙の進み方向
に拘束されている。なお、給紙用ローラ40は、図11
に示すように、ウォームホイール44及びウォーム45
を備える回転力伝達手段を介してステッピングモータ4
3に接続されている。ステッピングモータ43は、イン
クジェットヘッド1の作動に連動して作動する。
【0051】以上のように構成されているインクジェッ
トヘッド1は次のようにしてインク滴を形成し、印字作
動する。
【0052】先ず駆動用モータ13を立ち上げ、印字開
始に備える。このとき、回転ドラム3の回転が所定回転
数に達する前には、遠心力よりも回転力の影響の方が大
きく、インク滴の飛跡が通常印刷時とは異なる場合があ
る。そこで、回転ドラム3の回転数が所定回転数に達す
るまでは、画信号とは無関係に、インク滴を帯電電極3
3で帯電させて偏向電極34でガター39へ確実に衝突
して回収されるように制御することが好ましい。
【0053】そして、回転ドラム3が所定回転数に達し
た後、印字動作に入る。このとき、インク供給ポート2
8bから供給されたインクは、各インク供給孔8b,7
aを通って回転ドラム3内に流入し、さらに、回転ドラ
ム3の高速回転によって発生する遠心力で各インク噴出
孔6aから連続して糸状に噴出する。このとき、噴出し
たインクは飛行させるのに十分な初速度が与えられ、あ
たかも回転ドラム3の回転に伴って回転方向へ移動す
る。そして、このインクは、一対の仕切り部材30,3
1を横切る瞬間に各ナイフエッジ部68,69で切断さ
れ、スリット32を通過する時間分の長さのインクがイ
ンク滴47としてスリット32からハウジング2の外方
に飛び出す。
【0054】このとき、インク滴47は帯電電極33に
よって必要に応じて帯電される。帯電電極33は、フォ
トセンサ18がロータリエンコーダ17のゼロ位置を検
出した後所定のタイミングでインク滴の帯電制御を開始
する。そして、記録に必要なインク滴は帯電された後に
各偏向電極34a,34b間を通過するので、各偏向電
極34a,34b間のクーロン力を受けて偏向され、ガ
ター39の横を通り抜けて記録紙に付着する。回転ドラ
ム3には多数のインク噴出孔6aが設けられており、回
転ドラム3の端のものから順番に次々にインク滴47が
形成される。インク滴47は、同一リード毎に同一の帯
電電極33により必要に応じて帯電された後、偏向電極
34a,34bで飛跡制御される。したがって、実際に
インク滴47の飛跡制御を行う電極33は、インク滴4
7が形成される位置の移動に伴い1リード分毎に隣の電
極33に移動する。回転ドラム3は、1回転毎に1リー
ド分の印字を行う。
【0055】そして、記録に不要なインク滴はガター3
9で受けとめられ、このガター39を伝わって各第2窓
20c又は21cから第3流路25又は第5流路27を
通ってインク回収ポート28c,29bに向けて落下す
る。この後、インクは、各インク回収ポート28c,2
9bからタンクへと回収された後、再使用される。
【0056】また、仕切り部材30,31を通過する瞬
間を除いた領域、即ち仕切り部材30,31を通過した
後再び仕切り部材に到達する以前の領域では、回転ドラ
ム3から糸状に噴出するインクは回転ドラム3を囲繞す
るハウジング2の内周面に衝突して不要なインクとして
角パイプ19の底部に溜まり、そして、第1窓20b又
は21bより第2流路24又は第4流路26を通ってイ
ンク回収ポート28c又は29bへと落下し、さらに、
図示しないタンクへと回収された後、再使用される。
【0057】なお、上述の実施形態は本発明の好適な形
態の一例ではあるがこれに限定されるものではなく本発
明の要旨を逸脱しない範囲において種々変形実施可能で
ある。例えば、仕切り部材30,31、帯電電極33、
偏向電極34及びガター39を、回転ドラム3の中心真
下に鉛直線上に配置しても良い。この場合には、仕切り
部材30,31の腹部分の角度を開くことによってイン
ク滴の霧化を防止するようにしても良い。
【0058】また、回転ドラム3のノズルパイプ6に形
成されるインク噴出孔6aは、本実施形態の場合、1条
の螺旋を構成するように穿孔されているが、場合によっ
ては2条以上の螺旋を構成するようにしても良い。例え
ば、2条の螺旋を形成する場合には、1回転で2ライン
分の印字が可能になる。
【0059】また、本実施形態の場合、インク噴射孔6
aが形成する螺旋の1リード毎に帯電電極33を設け、
各帯電電極33を各リード毎に独立して制御している
が、これに特に限定されるものではなく、例えば複数の
リードをまとめて同一の帯電電極33で制御する構成と
しても良い。
【0060】また、本実施形態では、インク噴出孔6a
を螺旋状に連続的に形成している場合について主に説明
したが、これに特に限定されるものではなく螺旋状に不
連続に形成しても良いし、また、1リード分毎に異なる
螺旋状に形成しても良い。例えば、複数条の螺旋を想定
し、円周の1/4(1/4リード)に亘って第1の螺旋
にインク噴出孔を形成し、次の1/4は隣る第2の螺旋
に沿ってインク噴出孔を形成し、さらに次の1/4を第
3の螺旋に沿って形成し、さらに最後の1/4を第4の
螺旋に沿ってインク噴出孔を形成するようにしても良
い。また、1つの螺旋の1リード分の領域の全域にイン
ク噴出孔を等間隔で配置しなくとも、一部分にだけまと
めてインク噴出孔を形成するようにしても良い。
【0061】また、上述の実施形態では、回転ドラム3
の隙間5をシールする各Oリング67をコアドラム7に
設けられた各環状溝7dに配置しているが、各Oリング
67の配置場所は当該場所に限るものではなく、例えば
図12に示すように、各端板8,9(端板8のみ図示)
に環状溝8cを形成して当該環状溝8cに各Oリング6
7を配置しても良いことは勿論である。
【0062】さらに、本実施例ではフルライン型のヘッ
ドに適用した例について説明したが、これに特に限定さ
れるものではなく、記録紙の幅方向にヘッドを往復移動
させることによって1ライン分の印刷を行うタイプのヘ
ッドとして構成することも可能である。
【0063】また、本実施例では、帯電電極33をフレ
キシブルプリント配線基板に形成すると共に、このフレ
キシブルプリント配線基板を仕切り部材30に接着して
いるが、図14に示すように、仕切り部材自体を帯電電
極にしても良い。この場合には、回転ドラム3の回転方
向に関して後側に位置する仕切り部材31を帯電電極に
すれば良い。
【0064】ここで、後側に位置する仕切り部材31の
みを帯電電極にするのは、実験の結果によるものであ
る。即ち、両方の仕切り部材30,31を帯電電極にし
てインク滴の偏向制御を実験した結果、表2に示すデー
タが得られた。なお、表中の評価記号はインク滴の偏向
の程度を示し、評価記号○は良好、評価記号△は偏向量
小、評価記号×は不可を意味する。インクジェットヘッ
ドの製品化のためには、評価が○になる必要がある。
【0065】
【表2】 この結果によれば、各仕切り部材30,31を帯電電極
とした場合、前側の帯電電極がグランド状態且つ後側の
帯電電極がオン状態の時にインク滴が良好に帯電され、
それ以外の時にはインク滴を良好に帯電させることがで
きないことがわかる。このことより、後側の仕切り部材
31のみを帯電電極にすれば良いことがわかる。
【0066】なお、図中符号3は回転ドラム、符号22
は記録紙、符号34a,34bは偏向電極、符号46は
糸状に噴出したインク、符号47aは帯電したインク
滴、符号47bは帯電しなかったインク滴である。回転
ドラム3はアースされている。また、各偏向電極34
a,34b間には所定値(例えば3.0kV)の電圧が
印加されている。
【0067】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載のイ
ンクジェットヘッドでは、ハウジング内に回転ドラムを
収容すると共に、該回転ドラムの外周面に螺旋状に並ん
で設けられた複数のインク噴出孔から当該回転ドラム内
のインクを遠心力により糸状に連続噴出させ、前記ハウ
ジングに設けられたスリット機構に前記噴出インクの一
部を通過させて記録媒体に向けて進むインク滴を次々に
形成し、インク滴を帯電させる帯電電極とインク滴の飛
跡を変化させる偏向電極とを備えるインク滴制御部によ
りインク滴の飛跡を制御しながら記録に必要なインク滴
を前記記録媒体上に付着させると共に、記録に不要なイ
ンク滴をガターで回収し再使用するので、回転ドラムを
高速回転させるだけで振動なしにインク滴を連続的に形
成することが可能になる。したがって、記録媒体の幅に
対応させて回転ドラム等を長く形成するだけでフルライ
ン型のヘッドを構成することができる。
【0068】さらに、帯電電極は、対向して配置されて
スリット機構のスリットを形成する一対の仕切り部材の
うち、少なくとも一方の仕切り部材に取り付けられてい
るので、スリット機構の各仕切り部材がインク滴を形成
する瞬間にこのインクを帯電電極の近くに配置させるこ
とが可能になり、インク滴と帯電電極との間に静電誘導
現象を確実に発生させることができる。このため、イン
ク滴の偏向制御の信頼性が向上する。
【0069】また、請求項2記載のインクジェットヘッ
ドでは、前記帯電電極をフレキシブルプリント配線基板
に形成し且つ前記回転ドラムの回転方向に関して手前側
である前側に位置する仕切り部材に取り付ける一方、後
側に位置する仕切り部材はアースされているので、イン
ク滴の帯電を可能にしつつ電極の数を減らすことができ
る。したがって、インク滴制御部の構造を簡単にするこ
とができると共にその制御が簡略化され、インクジェッ
トヘッドの製造コストを抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したインクジェットヘッドの横断
面図である。
【図2】図1のインクジェットヘッドの縦断面図であ
る。
【図3】図1のインクジェットヘッドの回転ドラムの一
部を切り欠いた斜視図である。
【図4】図1のインクジェットヘッドの回転ドラムの縦
断面図である。
【図5】図2中矢線V−Vに沿うインクジェットヘッド
の断面図である。
【図6】図2中矢線VI−VIに沿うインクジェットヘ
ッドの断面図である。
【図7】図1のインクジェットヘッドの電極を示し、一
側に配置されるフレキシブルプリント配線基板を展開し
た状態の正面図である。
【図8】図7の矢線VIII−VIIIに沿うフレキシ
ブルプリント配線基板の断面図である。
【図9】図1のインクジェットヘッドの電極を示し、他
側に配置されるフレキシブルプリント配線基板を展開し
た状態の正面図である。
【図10】図9の矢線X−Xに沿うフレキシブルプリン
ト配線基板の断面図である。
【図11】図1のインクジェットヘッドと各駆動用モー
タのレイアウトを示す平面図である。
【図12】本発明に係るインクジェットヘッドの回転ド
ラムの他の実施形態を示す拡大断面図である。
【図13】インク滴の帯電制御実験に使用したインクジ
ェットヘッドの概略図である。
【図14】本発明に係るインクジェットヘッドの他の実
施形態を示す概略構成図である。
【図15】従来の連続噴射式インクジェットヘッドの原
理図である。
【符号の説明】
1 インクジェットヘッド 2 ハウジング 3 回転ドラム 4 スリット機構 5 熱膨張差を吸収する隙間 6 ノズルパイプ 6a インク噴出孔 7 コアドラム 19 角パイプ 30,31 仕切り部材 32 スリット 33 帯電電極 34 偏向電極 39 ガター 46 噴出インク 47 インク滴 67 Oリング(弾性シール部材) 68,69 ナイフエッジ部 70,71 支持部

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハウジング内に回転ドラムを収容すると
    共に、該回転ドラムの外周面に螺旋状に並んで設けられ
    た複数のインク噴出孔から当該回転ドラム内のインクを
    遠心力により糸状に連続噴出させ、前記ハウジングに設
    けられたスリット機構に前記噴出インクの一部を通過さ
    せて記録媒体に向けて進むインク滴を次々に形成し、イ
    ンク滴を帯電させる帯電電極とインク滴の飛跡を変化さ
    せる偏向電極とを備えるインク滴制御部によりインク滴
    の飛跡を制御しながら記録に必要なインク滴を前記記録
    媒体上に付着させると共に、記録に不要なインク滴をガ
    ターで回収し再使用するインクジェットヘッドであっ
    て、前記帯電電極は、対向して配置されてスリット機構
    のスリットを形成する一対の仕切り部材のうち、少なく
    とも一方の仕切り部材に取り付けられていることを特徴
    とするインクジェットヘッド。
  2. 【請求項2】 前記帯電電極をフレキシブルプリント配
    線基板に形成し且つ前記回転ドラムの回転方向に関して
    手前側である前側に位置する仕切り部材に取り付ける一
    方、後側に位置する仕切り部材はアースされていること
    を特徴とする請求項1記載のインクジェットヘッド。
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