JP3106081B2 - インクジェットヘッド - Google Patents

インクジェットヘッド

Info

Publication number
JP3106081B2
JP3106081B2 JP2767395A JP2767395A JP3106081B2 JP 3106081 B2 JP3106081 B2 JP 3106081B2 JP 2767395 A JP2767395 A JP 2767395A JP 2767395 A JP2767395 A JP 2767395A JP 3106081 B2 JP3106081 B2 JP 3106081B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ink
rotary drum
drum
recording medium
recording
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2767395A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH08197725A (ja
Inventor
文人 小松
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nidec Sankyo Corp
Original Assignee
Nidec Sankyo Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nidec Sankyo Corp filed Critical Nidec Sankyo Corp
Priority to JP2767395A priority Critical patent/JP3106081B2/ja
Priority to AU30867/95A priority patent/AU3086795A/en
Priority to EP95926510A priority patent/EP0775056B1/en
Priority to DE69508257T priority patent/DE69508257T2/de
Priority to PCT/JP1995/001495 priority patent/WO1996005060A1/en
Priority to US08/776,230 priority patent/US5933171A/en
Publication of JPH08197725A publication Critical patent/JPH08197725A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3106081B2 publication Critical patent/JP3106081B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)
  • Recording Measured Values (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、連続的に噴出されたイ
ンクを切断してインク滴を形成し、このインク滴の飛跡
を制御して印字を行う連続噴射式のインクジェットヘッ
ドに関する。
【0002】
【従来の技術】連続噴射式インクジェットヘッドは、従
来、図13に示すように、加圧したインクをノズル10
1から連続的に噴出させ、これに超音波振動を与えて粒
子化する一方、このインク滴102を荷電電極103で
帯電させてから偏向電極104においてインクの飛跡を
制御し、必要なインク滴を紙面に付着させる方式のもの
が一般的である。この荷電量制御形におけるインク滴の
発生方法としてはピエゾ素子などの電歪素子を用いた加
圧振動型が一般的である。尚、図中の符号105はガタ
ー、106は記録紙である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このピ
エゾ素子を用いた連続噴射式インクジェットヘッドは、
振動音の発生や吐出圧力の不均一性が問題となることが
ある。特に、ヘッドを動かさずに紙などの記録媒体の全
幅に一度に印字可能なフルライン型のヘッドを構成しよ
うとする場合、紙幅に相当する大きさの圧電振動子を必
要とするため、振動音が無視できない程度に大きくなり
騒音と成りかねない問題を含んでいる上に、吐出圧力の
不均一性の影響も大きくなり無視できなくなる虞があ
る。このため、従来の連続噴射式インクジェットヘッド
では、フルライン型ヘッドの実現が難しく、ヘッドを紙
幅方向に往復運動させる分だけ印刷速度を速くできない
問題を有している。
【0004】また、他の印字方式、例えばバブルジェッ
ト型のヘッドによってフルライン型ヘッドを構成する場
合においても、ヘッド幅が広くなるほど発熱体の耐久性
やバブル発生の信頼性が低くなり、歩留まりが悪くなる
問題がある。
【0005】一方、フルライン型ヘッドを構成した場合
であっても、一行毎に記録紙を停止させて印刷を行うの
では印刷速度の向上を十分に図ることができず、ヘッド
をフルライン型にした意義が薄れる。即ち、フルライン
型ヘッドを構成するに際し、記録紙の流れを止めずに印
刷することが可能な構造とすることが必要である。
【0006】また、フルライン型ヘッドにより印刷を行
う場合には、次々に形成されるインク滴を順番に適切に
制御して文字等の印刷を正確に行うことが必要であり、
しかもこの場合であってもコストの上昇を抑えなければ
ならない。
【0007】本発明は、上述の各問題点を解決するため
になされたもので、インク滴を形成する上で信頼性が高
く且つ騒音などの発生の虞も少ない連続噴射式のインク
ジェットヘッドを提供することを目的とする。また、本
発明はフルライン型ヘッドを実現することが可能で、し
かも、フルライン型ヘッドの特徴を活かして高速印字が
可能で、また、コストの上昇を抑えながら正確な印字を
実現することが可能な連続噴射式のインクジェットヘッ
ドを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1記載の発明は、ハウジング内に回転ドラムを
収容すると共に、該回転ドラムの外周面に螺旋状に並ん
で設けられた複数のインク噴出孔から当該回転ドラム内
のインクを遠心力により糸状に連続噴出させ、前記ハウ
ジングに設けられたスリット機構に前記噴出インクの一
部を通過させて記録媒体に向けて進むインク滴を次々に
形成し、当該インク滴の飛跡を制御して記録に必要なイ
ンク滴を記録媒体上に付着させると共に、記録に不要な
インク滴を回収し再使用するインクジェットヘッドであ
って、回転ドラムの回転に対応して記録媒体が進む距離
だけ、回転ドラムの印字開始側端を印字終了側端に対し
て記録媒体の供給方向手前側に配置する構成にしたもの
である。
【0009】また、請求項2記載の発明は、ハウジング
内に回転ドラムを収容すると共に、該回転ドラムの外周
面に螺旋状に並んで設けられた複数のインク噴出孔から
当該回転ドラム内のインクを遠心力により糸状に連続噴
出させ、前記ハウジングに設けられたスリット機構に前
記噴出インクの一部を通過させて記録媒体に向けて進む
インク滴を次々に形成し、当該インク滴の飛跡を制御し
て記録に必要なインク滴を記録媒体上に付着させると共
に、記録に不要なインク滴を回収し再使用するインクジ
ェットヘッドであって、回転ドラムは回転ドラム駆動手
段にベルト伝達機構で連結される一方、回転ドラムに回
転角検出手段を接続し、回転ドラムの回転角に同期して
インク滴の飛跡を制御する構成にしたものである。
【0010】
【作用】したがって、回転ドラムの高速回転によって発
生する遠心力により、当該ドラム内のインクが各インク
噴出孔から糸状に連続的に噴出する。このインクは回転
ドラムの回転に伴ってこの回転方向へ移動するが、スリ
ット機構を横切る瞬間に、インクの流れの一部がスリッ
ト機構を通過してハウジングの外方に飛び出し、記録媒
体に向けて進むインク滴になる。一方、このインク滴以
外のインク、即ち、各インク噴出孔から噴出した大部分
のインクであって、ハウジングの内面に衝突したインク
は、記録に不要なインクとして回収され再使用される。
そして、記録媒体に向けて飛び出たインク滴は、帯電電
極による帯電と制御電極による制御によって必要に応じ
て偏向され、その飛跡が変えられる。そして、記録に不
要なインク滴はガターで回収され、記録に必要なインク
滴は記録媒体表面に付着する。
【0011】回転ドラムの外周面には、複数のインク噴
出孔が螺旋状に並んで形成されている。したがって、各
インク噴出孔から噴出したインクの流れは、回転ドラム
の印字開始側のものから順番にスリット機構を横切り、
次々にインク滴を形成する。請求項1記載のインクジェ
ットヘッドでは、回転ドラムを記録媒体の供給方向に対
して斜めに配置しているので、隣合うインク噴出孔から
噴出したインクで形成されたインク滴は移動する記録媒
体の隣の位置に付着し、1行が記録媒体の幅方向に真っ
直ぐに印刷される。
【0012】また、請求項2記載のインクジェットヘッ
ドでは、回転ドラム自体の回転に同期させてインク滴の
飛跡が制御される。したがって、回転ドラムに回転力を
伝達するベルト伝達機構が滑り、回転ドラムと回転ドラ
ム駆動手段との間にずれが発生した場合でも、インク滴
の飛跡は回転ドラム自体の回転に同期して制御される。
【0013】
【実施例】以下、本発明の構成を図面に示す実施例に基
づいて詳細に説明する。
【0014】図1及び図2は、本発明をフルライン型の
インクジェットヘッドとして構成した実施例を示す。こ
のインクジェットヘッド1は、インク滴発生部及びイン
ク滴制御部より構成されている。
【0015】インク滴発生部は、糸状に連続噴出するイ
ンクの流れを切断することにより記録媒体に向けて飛び
出るインク滴を発生させると共に、記録に不要なインク
を回収するもので、ハウジング2と、このハウジング2
内に回転自在に収容される回転ドラム3と、回転ドラム
3の下方に配置されるスリット機構4より構成されてい
る。
【0016】回転ドラム3は、ステンレス製の厚肉パイ
プ5と、この厚肉パイプ5の外周面に嵌め込まれたノズ
ルパイプ6と、厚肉パイプ5内に収容されるドラムコア
7より構成されている。厚肉パイプ5の外周面には、図
3に示すように、螺旋状の溝5aが形成されている。こ
の螺旋状の溝(以下、螺旋溝と称す)5aと厚肉パイプ
5の内部空間とは、径方向に穿孔される複数の連通孔5
bによって連通されている。この螺旋溝5aは、回転ド
ラム3の1回転で1ピッチ分の印字、描画が可能となる
ように回転ドラム3の端から端まで連続して形成されて
いる。
【0017】また、ノズルパイプ6としては、広がりの
無い細い糸状にインクを噴出できるインク噴出孔6aを
形成可能とするため、極薄例えば40ミクロン程度の厚
みのニッケル製パイプを採用している。そして、例えば
35ミクロン程度のインク噴出孔6aが所定ピッチ、例
えば、300DPI(ドット・パー・インチ)に相当す
る軸方向ピッチpで厚肉パイプ5の螺旋溝5aと同じリ
ードとなるように穿孔されている。このような構成のノ
ズルパイプ6は、例えば電鋳法によって製造され、レー
ザ加工などによって孔が開けられる。また、場合によっ
ては薄膜材を丸めて溶接し研削によってシーム部分を除
去するようにして得ることもできる。したがって、厚肉
パイプ5にノズルパイプ6を被せ、螺旋溝5aとインク
噴出孔6aとが一致するように位置決めしてから接着な
いし圧入などで固着することにより、厚肉パイプ5内の
インクを各インク噴出孔6aから噴出させることができ
る。なお、接着剤を使用してノズルパイプ6を厚肉パイ
プ5に固着する場合には、厚肉パイプ5の外周面に接着
剤だまり用溝5cを形成することが望ましい。
【0018】ドラムコア7は、円筒7aと、この円筒7
a内を放射状に画する隔壁7bと、各隔壁7b間を仕切
る仕切板7cより構成され、例えばアルミニウムを押し
出し加工することで製造される。各隔壁7bは、円筒7
a内を周方向に、例えば4つの空間に画している。そし
て、これら4つの空間の各々は、仕切板7cで更に2分
割されている。各仕切板7cは、円筒7aの内周面に形
成されている。
【0019】なお、ドラムコア7の円筒7aは、例えば
軸方向の2箇所で全周に亘り切り欠かれている。したが
って、各切欠7d,7dは、円筒7aを長さ方向に3分
割されている。但し、このドラムコア7は一体成形され
ているので、各切欠7dにより円筒7aが分離すること
はない。各切欠7dは、円筒7aの長さ方向に所定の距
離をおいて設けられている。また、放射状を成す各隔壁
7bの一側の中心部分には、インク供給孔7eが設けら
れている。したがって、このインク供給孔7eからドラ
ムコア7内の各空間内に流入したインクは、各隔壁7b
及び各仕切板7cで押されてこの回転ドラム3と一体と
なって高速回転し、その遠心力で各切欠7dから勢い良
く噴出し、更に、厚肉パイプ5の各連通孔5b及び螺旋
溝5aを通ってノズルパイプ6の各インク噴出孔6aか
ら糸状に連続噴射する。なお、ドラムコア7の円筒7a
を必ずしも3分割する必要はなく、円筒7aの長さ等に
応じて2分割或いは4以上に分割する構成としても良
い。
【0020】また、厚肉パイプ5及びドラムコア7の両
側の開口は、軸部8a,9aを有する端板8,9により
塞がれている。一側の端板8にはインク供給孔8aが穿
孔されており、このインク供給孔8aはドラムコア7の
インク供給孔7eに通じている。また、他方の端板9と
ドラムコア7との間には、皿ばね10が設けられてい
る。この皿ばね10は、ドラムコア7を一側の端板8に
押しつけて各端板8,9とドラムコア7とを一体回転さ
せると共に、ドラムコア7と厚肉パイプ5との材質の違
いに起因する熱膨張量の違いを吸収するものである。
【0021】各端板8,9の軸部8a,9aは、軸受部
材、例えばボールベアリング11を介してハウジング2
に回転可能に支持されている。各ボールベアリング11
の側面はシート状シール部材で覆われており、各ボール
ベアリング11の隙間が液密にシールされて回転ドラム
3のインクの漏洩が防止されている。
【0022】一側の端板8とボールベアリング11との
間には、コイルスプリング12が配置されており、回転
ドラム3は他側のボールベアリング11に向けて予圧さ
れている。これにより、予圧をかけながら各ボールベア
リング11を適切に使用することができ、また、回転ド
ラム3を後述する記録紙22の幅方向に位置決めでき
る。
【0023】また、他側の端板9の軸部9aはハウジン
グ2の外方に突出し、ベルト伝達機構を介して駆動用モ
ータ13に接続されている。つまり、駆動用モータ13
の出力軸13aにはプーリ14が、軸部9aにはプーリ
15が取り付けられており、各プーリ14,15はベル
ト16により接続されている。プーリ14はプーリ15
に比べて大径に設定されており、したがって、駆動用モ
ータ13の回転は増速されて軸部9aに伝わり、軸部9
aの回転数は、例えば9000rpmにまで達する。こ
れにより、高価な高精度の高速回転用モータを使用する
ことなく、回転ドラム3を高速回転させることが可能に
なる。また、ベルト伝達機構を介することなく、高速回
転用モータで回転ドラム3を直接的に回転させた場合に
は、各回転中心を高精度に一致させることが必要である
が、本実施例のインクジェットヘッド1では駆動用モー
タ13やベルト伝達機構の回転中心の位置合わせにさほ
どの高精度性は要求されない。
【0024】このように軸部9aを高速で回転させた場
合、ベルト16による回転力の伝達では、ベルト16と
各プーリ14,15との間に滑りが生じる虞があり、駆
動用モータ13の回転角と回転ドラム3の回転角とが同
期しない虞がある。したがって、本発明のインクジェッ
トヘッド1では、軸部9aに回転角検出手段、例えばロ
ータリエンコーダ17を取り付け、回転ドラム3の回転
角を検出している。このロータリエンコーダ17は、例
えば図4に示すように、全周を90等分すると共にゼロ
位置17b以外の場所に89個のスリット17aが形成
されている。一方、ハウジング2の所定位置には、この
ロータリエンコーダ17を挟むようにしてフォトセンサ
18が取り付けられている。ロータリエンコーダ17
は、そのゼロ位置17bが回転ドラム3のゼロ位置に一
致するように軸部9bに取り付けられている。そして、
フォトセンサ18がロータリエンコーダ17のゼロ位置
17bを検出すると、この検出信号に同期して後述する
インク滴制御部が作動する。
【0025】ハウジング2は、回転ドラム3を収容する
角パイプ19と、この角パイプ19の両端を液密に閉塞
する一対の端板60,61と、回転ドラム3を支持する
一対の支持壁20,21より構成されている。角パイプ
19は、回転ドラム3を所定の間隔をあけて囲繞し、回
転ドラム3の各インク噴出孔6aから糸状に連続噴射す
るインクを受けとめてその底部に一時的に貯留する。こ
の角パイプ19の内周面には、例えば、モルトプレーン
等の透液性部材(図示省略)がライニングとして施され
ており、これにより、各インク噴出孔6aから噴出する
インクが角パイプ19の内周面に衝突した際に霧化する
のを防止している。また、モルトプレーン等に付着した
インクはその自重によって流下し底部に集められる。こ
の角パイプ19の底面には、スリット機構4を取り付け
る為の細長い矩形状の切欠19aが形成されている。こ
の切欠19aは、回転ドラム3に沿って形成されてい
る。回転ドラム3は、後述するように角パイプ19に対
して水平面内において傾斜して配置されているので、こ
の切欠19aも角パイプ19に斜めに形成されている。
【0026】各支持壁20,21は、上側半部で角パイ
プ19を支持しながらこの角パイプ19を所定の高さに
配置している。そして、各支持壁20,21の上側半部
には軸孔20a,21aが設けられており、ベアリング
11,11を介して回転ドラム3を回転自在に支持して
いる。
【0027】ここで、各支持壁20,21の軸孔20
a,21aは、記録紙22の供給方向に関して、互いに
所定距離だけずれた位置に設けられている。したがっ
て、ハウジング2、即ち回転ドラム3は、図5に示すよ
うに、角パイプ19に対して水平方向に傾斜して配置さ
れている。つまり、回転ドラム3の回転に対応して記録
紙22が進む距離だけ、この回転ドラム3の印字開始側
端を印字開始側端に対して記録紙22の供給方向手前側
に配置している。したがって、隣合うインク噴出孔6a
から噴出したインクで形成されたインク滴を、記録紙2
2上の隣の位置に付着させることができ、記録紙22に
対して1行を真っ直ぐに印刷できる。これにより、例え
ばA3の記録紙22を印字する場合には、回転ドラム3
の印字開始側端が印字終了側端に対して約3mm程記録
紙22の供給方向手前側に配置される。
【0028】一方、各支持壁20,21の下側半部に
は、第1窓20b,21b及び第2窓20c,21cが
設けられている。第1窓20b,21bは、角パイプ1
9の底面に対向する位置に形成され、角パイプ19の底
部に溜まったインクを回収する。また、第2窓20c,
21cは、後述するガター39のインク回収面に対向す
る位置に形成され、ガター39が回収したインクを回収
する。
【0029】各支持壁20,21の外側面は、インク流
路23〜27を規定する側蓋28,29で覆われてい
る。一側の支持壁20を覆う側蓋28には、図6に示す
ように、支持壁20との間の空間を3つのインク流路2
3,24,25に画する隔壁28aと、第1流路23に
通じるインク供給ポート28b及び全ての流路23,2
4,25に通じるインク回収ポート28cが設けられて
いる。インク供給ポート28bは、支持壁20の軸孔2
0aに通じている。したがって、インク供給ポート28
bから側蓋28内に流入したインクは、支持壁20の軸
孔20a、端板8及びドラムコア7の各インク供給孔8
a,7eを通って回転ドラム3内に流入する一方、回転
ドラム3内に流入できずに軸孔20aから溢れてしまっ
たインクの余剰分は、第1流路23を通ってインク回収
ポート28cへと落下する。また、第2流路24は第1
窓20bに通じており、したがって、角パイプ19で回
収されたインクは、第2流路24を通ってインク回収ポ
ート28cへと落下する。更に、第3流路25は第2窓
20cに通じており、したがって、ガター39で回収さ
れたインクは、この第3流路25を通ってインク回収ポ
ート28cへと落下する。
【0030】また、他側の支持壁21を覆う側蓋29に
は、図7に示すように、支持壁21との間の空間を第4
流路26及び第5流路27に画する隔壁29aと、各流
路26,27に通じるインク回収ポート29bが設けら
れている。第4流路26は支持壁21の第1窓21bに
通じており、したがって、角パイプ19で回収されたイ
ンクは、第4流路26を通ってインク回収ポート29b
へと落下する。また、第5流路27は第2窓21cに通
じており、したがって、ガター39で回収されたインク
は、この第5流路27を通ってインク回収ポート29b
へと落下する。
【0031】なお、インク回収用の第1窓20b,21
b及び第2窓20c,21cを、両側の支持壁20,2
1にそれぞれ形成することにより、インクジェットヘッ
ド1を傾斜して設置した場合でも、何れか一方の支持壁
の各窓からインクをスムーズに回収することができる。
【0032】スリット機構4は、回転ドラム3から糸状
に噴出されるインクを切断してインク滴を形成するもの
で、一対のナイフエッジ30,31より構成されてい
る。各ナイフエッジ30,31は、これらの基端側を角
パイプ19の下面に固着されており、角パイプ19の底
面の切欠19aから角パイプ19内に侵入し、回転ドラ
ム3に向けて突出している。各ナイフエッジ30,31
は、回転ドラム3と略同じ長さの範囲に亘って設けら
れ、且つ、回転ドラム3と平行に配置されている。各ナ
イフエッジ30,31は、所定の間隔をあけて向かい合
わせに配置され、したがって、各ナイフエッジ30,3
1間にはスリット32が形成される。全てのインク噴出
孔6aより糸状に連続噴出したインク46は、各ナイフ
エッジ30,31により切断され、スリット32を通過
するインク滴47が次々に形成される。スリット32の
幅は適宜値に設定されており、所望の粒径のインク滴を
形成することができる。
【0033】ここで、回転ドラム3から糸状に噴出する
インクは、遠心力と回転ドラム3の回転力との合成方向
に飛び出すため、各ナイフエッジ30,31を回転ドラ
ム3の回転中心の真下に設置した場合には、各ナイフエ
ッジ30,31に対してインク及びインク滴の飛跡(図
1中点線で示している)が大きく斜交する関係となる。
このため、単純な形状のナイフエッジ30,31ではそ
の腹部分(ハウジング2の外部となるナイフエッジ3
0,31の内側の斜面の部分)にインク滴が接触して霧
化する虞がある。そこで、本実施例の場合、一対のナイ
フエッジ30,31は、回転ドラム3の中心よりも回転
方向の手前側にずらして配置されている。この場合、ナ
イフエッジ30,31の形状が単純であっても、ナイフ
エッジ30,31の間を通過する際のインク滴の飛跡が
ナイフエッジ30,31の腹部分と非平衡でかつ接触し
ない角度となり、インク滴の霧化防止策を講じる必要が
ない。
【0034】また、各ナイフエッジ30,31は、これ
らの背面(ハウジング2の内側となる斜面の部分)と角
パイプ19との間に不要インクを貯留する空間を形成す
るように設けられている。これらの空間は僅かに負圧と
することが好ましく、各空間を負圧にした場合には、ス
リット32から回転ドラム3側へ空気が引き込まれ、こ
のスリット32の周辺に付着する不要のインクが角パイ
プ19内に吸い込まれて記録紙22側へ落ちないように
できる。
【0035】また、各ナイフエッジ30,31の先端
は、回転ドラム3の回転方向の手前側のナイフエッジ3
0に比べて、奥側のナイフエッジ31の方が低い位置に
配置されている。このように各ナイフエッジ30,31
の先端を上下方向にずらして配置することで、インク滴
の表面張力によってスリット32が詰まるのを防止でき
る。
【0036】インク滴制御部は、各ナイフエッジ30,
31間のスリット32を通り抜けたインク滴のうち、必
要なインク滴だけを用紙に衝突させるべくインク滴の飛
跡を偏向させるものである。このインク滴制御部は、帯
電電極33、偏向電極34及びガター39等より構成さ
れている。
【0037】帯電電極33及び偏向電極34は、図8及
び図10に示すように、折り曲げ可能なプラスチックシ
ート35,36に形成され、フレキシブルプリント配線
基板を構成している。即ち、非導電性で可撓性のポリイ
ミド樹脂より成る各シート35,36内には、銅箔より
構成される帯電電極33と偏向電極34とがインク滴の
飛跡方向に並んで形成されている。各シート35,36
は、回転ドラム3の長さとほぼ同じ長さに形成されてい
る。図8に示す一方のプラスチックシート35では、帯
電電極33aはこのシートのほぼ全長に亘って形成され
ているが、偏向電極34aは複数に分割されている。即
ち、このプラスチックシート35については、回転ドラ
ム3に形成された各インク噴出孔6aの1リード毎に1
枚の偏向電極34aが形成されている。一方、図10に
示す他方のプラスチックシート36に形成された帯電電
極33b及び偏向電極34bは、このシート36のほぼ
全長に亘って形成されている。そして、これらの帯電電
極33a,33b及び偏向電極34a,34bは、図9
及び図11に示すように、各プラスチックシート35,
36の樹脂層内に形成されている。
【0038】各フレキシブルプリント配線基板35,3
6は、各ナイフエッジ30,31の腹部分に固着された
絶縁体63,64に接着されている。したがって、各帯
電電極33a,33b同士及び各偏向電極34a,34
b同士は、スリット32を挟んで向かいあっている。そ
して、他方のフレキシブルプリント配線基板36の両端
部に形成されているアーム36a,36bは湾曲されて
スリット32の両脇部分を跨ぎ、一方のフレキシブルプ
リント配線基板35の両端部に形成されたアーム35
a,35cに接続されている。これにより、各フレキシ
ブルプリント配線基板35,36の帯電電極33a,3
3bは、各アーム35a,36aに形成された電極を通
じて電気的に接続され、グランドに対して電圧が印加さ
れインク滴47に所定の電荷を与えることができる。同
様に、他方のフレキシブルプリント配線基板36の偏向
電極34bは各アーム35c,36bに形成された電極
を通じて一方のフレキシブルプリント配線基板35のア
ーム35cに形成された電極65に電気的に接続され、
いわゆるグランド側電極になっている。これに対し、一
方のフレキシブルプリント配線基板35に形成された各
偏向電極34aは、それぞれ独立の電極となっている。
各偏向電極34aは各リード毎に設けられているので、
各電極34aは、1リード毎にインク滴を制御できる。
なお、スリット32を跨ぐ各アーム36a,36bは、
スリット32の両脇部分に配置されているので、インク
滴の通過を妨げることはない。
【0039】なお、図9及び図11中符号56は、各フ
レキシブルプリント配線基板35,36を絶縁体63,
64に固着する粘着剤である。また、本実施例において
は、各ナイフエッジ30,31の形状は比較的単純なも
のに設定されているが、たとえ複雑な形状に設定されて
いる場合でも、これらの形状に対応するように各フレキ
シブルプリント配線基板35,36は変形し、したがっ
て、各フレキシブルプリント配線基板35,36はナイ
フエッジ30,31の腹部分に良好に固着される。さら
に、各フレキシブルプリント配線基板35,36は薄肉
に成形されている。したがって、回転ドラム3に対して
各ナイフエッジ30,31の先端の陰に隠れてインク滴
の飛跡に干渉することなく、スリット32を通り抜けた
インク滴はこれら各フレキシブルプリント配線基板3
5,36の間を通過する。
【0040】ガター39は、樋状を成している。このガ
ター39はナイフエッジ31の下面に固着され、受けと
めたインク滴を支持壁20の第2窓20c又は支持壁2
1の第2窓21cに向けて流している。
【0041】なお、このインクジェットヘッド1では、
非作動時には各ナイフエッジ30,31間のスリット3
2を閉塞し、ハウジング2内のインクの乾燥を防止す
る。この乾燥防止機構は、例えば角パイプ19の側面に
回転自在に取り付けられ、先端をガター39の近傍に位
置させるアームプレート37と、アームプレート37の
先端部分を被覆し、ガター39に接触してスリット32
を閉塞する閉塞部材38と、インクジェットヘッド1の
作動時にアームプレート37を動かしてスリット32を
露出させる駆動手段等より構成されている。閉塞部材3
8は、例えば発泡性の材料で構成されている。また、駆
動手段としては、図示はしないが、例えばソレノイドを
使用する。なお、ソレノイドに代えて油圧シリンダを利
用して駆動手段を構成しても良い。
【0042】また、図6及び図7中符号40は、インク
ジェットヘッド1の下方に記録紙22を供給する給紙用
ローラである。この給紙用ローラ40は、回転ドラム3
による印字に連動して回転され、錘ローラ41とともに
記録紙22を挟みながらこの記録紙22を回転ドラム3
の下方に供給するものである。錘ローラ41は、フレー
ム42に形成されたU字状切欠42a内に落とされて、
記録紙22の進み方向に拘束されている。給紙用ローラ
40及び錘ローラ41で供給された記録紙22は、給紙
用台66の上を滑りながら移動する。なお、給紙用ロー
ラ40は、図12に示すように、ウォームホイール44
及びウォーム45を備える回転力伝達手段を介してステ
ッピングモータ43に接続されている。ステッピングモ
ータ43は、インクジェットヘッド1の作動に連動して
作動する。
【0043】以上のように構成されているインクジェッ
トヘッド1は次のようにしてインク滴を形成し、印字作
動する。
【0044】先ず駆動用モータ13を立ち上げ、印字開
始に備える。このとき、回転ドラム3の回転が所定回転
数に達する前には、遠心力よりも回転力の影響の方が大
きく、インク滴の飛跡が通常印刷時とは異なる場合があ
る。そこで、回転ドラム3の回転数が所定回転数に達す
るまでは、画信号とは無関係に、インク滴を帯電電極3
3で帯電させて偏向電極34でガター39へ確実に衝突
して回収されるように制御することが好ましい。
【0045】そして、回転ドラム3が所定回転数に達し
た後、印字動作に入る。このとき、インク供給ポート2
8bから供給されたインクは、各インク供給孔8a,7
eを通って回転ドラム3内に流入し、さらに、回転ドラ
ム3の高速回転によって発生する遠心力で各インク噴出
孔6aから連続して糸状に噴出する。このとき、噴出し
たインクは飛行させるに十分な初速度が与えられ、あた
かも回転ドラム3の回転に伴って回転方向へ移動する。
そして、このインクは、一対のナイフエッジ30,31
を横切る瞬間にスリット32で切断され、スリット32
を通過する時間分の長さのインクがインク滴としてスリ
ット32からハウジング2の外方に飛び出す。
【0046】また、ナイフエッジ30,31を通過する
瞬間を除いた領域、即ちナイフエッジ30,31を通過
した後再びナイフエッジに到達する以前の領域では、回
転ドラム3から糸状に噴出するインクは回転ドラム3を
囲繞するハウジング2の内周面に衝突して不要なインク
として角パイプ19の底部に溜まり、そして、第1窓2
0b又は21bより第2流路24又は第4流路26を通
ってインク回収ポート28c又は29bへと落下し、さ
らに、図示しないタンクへと回収された後再使用され
る。
【0047】一方、スリット32から飛び出たインク滴
は、帯電電極33a,33bによる帯電と偏向電極34
a,34bによる制御によって必要に応じて偏向され、
その飛跡が変えられる。この場合、偏向電極34は、フ
ォトセンサ18がロータリエンコーダ17のゼロ位置1
7bを検出した後所定のタイミングでインク滴の偏向を
開始する。したがって、ベルト16と各プーリ14,1
5との間に滑りが生じた場合や、回転ヘッド3の組み付
け及びハウジング2への取り付けに誤差が生じている場
合でもインク滴を正確に制御できる。そして、記録に必
要なインク滴は、ガター39の横を通り抜けて記録紙に
付着する。回転ドラム3には多数のインク噴出孔6aが
設けられており、回転ドラム3の端のものから順番に次
々にインク滴が形成されて、帯電電極33a,33b及
び偏向電極34a,34bによりそれらの飛跡が制御さ
れる。回転ドラム3は1回転毎に1リード分の印字を行
うが、この回転ドラム3と各ナイフエッジ30,31間
のスリット32は、記録紙22の給紙方向に対して斜め
に配置されている。このため、連続して進む記録紙22
に対して、この記録紙22の幅方向に1行が真っ直ぐに
印刷される。
【0048】そして、記録に不要なインク滴はガター3
9で受けとめられ、このガター39を伝わって各第2窓
20c又は21cから第3流路25又は第5流路27を
通ってインク回収ポート28c,29bに向けて落下す
る。この後、インクは、各インク回収ポート28c,2
9bからタンクへと回収された後再使用される。
【0049】尚、上述の実施例は本発明の好適な実施の
一例ではあるがこれに限定されるものではなく本発明の
要旨を逸脱しない範囲において種々変形実施可能であ
る。
【0050】例えば、本実施例のインクジェットヘッド
1では、記録紙22の給紙方向に対して回転ドラム3を
斜めに配置し、これに伴いスリット32も斜めに形成
し、記録紙22の幅方向に1行を真っ直ぐに印刷する構
成としたが、必ずしもこの構成に限るものではない。例
えば、回転ドラム3を記録紙22の幅方向に沿って配置
した場合であってもスリット32を斜めに形成すること
で、記録紙22の幅方向に1行を真っ直ぐに印刷するこ
とができる。
【0051】また、ナイフエッジ30,31、帯電電極
33、偏向電極34及びガター39を、回転ドラム3の
中心真下に鉛直線上に配置しても良い。この場合には、
ナイフエッジ30,31の腹部分の角度を開くことによ
ってインク滴の霧化を防止するようにしても良い。
【0052】また、回転ドラム3のノズルパイプ6に形
成されるインク噴出孔6aは、本実施例の場合、1条の
螺旋を構成するように穿孔されていいるが、場合によっ
ては2条以上の螺旋を構成するようにしても良い。例え
ば、2条の螺旋を形成する場合には、1回転で2ライン
分の印字が可能になる。
【0053】また、本実施例の場合、インク噴射孔6a
が形成する螺旋の1リード毎に偏向電極34aを設け、
各偏向電極34aを各リード毎に独立して制御している
が、これに特に限定されるものではなく、例えば複数の
リードをまとめて同一の偏向電極34で制御する構成と
しても良い。
【0054】また、本実施例では、インク噴出孔6aを
螺旋状に連続的に形成している場合について主に説明し
たが、これに特に限定されるものではなく螺旋状に不連
続に形成しても良いし、また、1リード分毎に異なる螺
旋状に形成しても良い。例えば、複数条の螺旋を想定
し、円周の1/4(1/4リード)に亘って第1の螺旋
にインク噴出孔を形成し、次の1/4は隣る第2の螺旋
に沿ってインク噴出孔を形成し、さらに次の1/4を第
3の螺旋に沿って形成し、さらに最後の1/4を第4の
螺旋に沿ってインク噴出孔を形成するようにしても良
い。また、1つの螺旋の1リード分の領域の全域にイン
ク噴出孔を等間隔で配置しなくとも、一部分にだけまと
めてインク噴出孔を形成するようにしても良い。
【0055】また、一対のナイフエッジ30,31に代
えて、矩形断面の仕切板等を使用しても良い。
【0056】さらに、本実施例ではフルライン型のヘッ
ドに適用した例について説明したが、これに特に限定さ
れるものではなく、記録紙の幅方向にヘッドを往復移動
させることによって1ライン分の印刷を行うタイプのヘ
ッドとして構成することも可能である。
【0057】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のインクジ
ェットヘッドでは、ハウジング内に回転ドラムを収容す
ると共に、該回転ドラムの外周面に螺旋状に並んで設け
られた複数のインク噴出孔から当該回転ドラム内のイン
クを遠心力により糸状に連続噴出させ、前記ハウジング
に設けられたスリット機構に前記噴出インクの一部を通
過させて記録媒体に向けて進むインク滴を次々に形成
し、当該インク滴の飛跡を制御して記録に必要なインク
滴を前記記録媒体上に付着させると共に、記録に不要な
インク滴を回収し再使用するので、回転ドラムを高速回
転させるだけで振動なしにインク滴を連続的に形成する
ことが可能になる。したがって、記録媒体の幅に対応さ
せて回転ドラム等を長く形成するだけでフルライン型の
ヘッドを構成することができる。
【0058】しかも、回転ドラムの回転に対応して記録
媒体が進む距離だけ、この回転ドラムの印字開始側端を
印字終了側端に対して記録媒体の供給方向手前側に配置
し、回転ドラムを記録媒体の供給方向に対して斜めに配
置している。したがって、記録媒体の移動を停止するこ
となく、この記録媒体の幅方向に1行を真っ直ぐに印刷
することができ、印刷の大幅なスピードアップが可能に
なる。
【0059】また、請求項2記載のインクジェットヘッ
ドは、回転ドラムをベルト伝達機構で回転ドラム駆動手
段に連結すると共に、回転ドラムに回転角検出手段を接
続し、回転ドラムの回転角に同期してインク滴の飛跡を
制御することを特徴とするものである。したがって、回
転ドラム自体の回転に同期させてインク滴の飛跡制御を
行うことができ、回転ドラム駆動手段を高速運転するこ
となく、この回転速度を増速しながら回転ドラムに伝え
て回転ドラムを高速回転させることが可能になる。この
ため、回転ドラム駆動手段のコスト上昇を抑えながら、
回転ドラムの高速回転を可能にすることができる。ま
た、回転ドラムの組付誤差やハウジングへの取付誤差等
に起因したインク滴の飛跡制御のずれを防止することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したインクジェットヘッドの横断
面図である。
【図2】図1のインクジェットヘッドの縦断面図であ
る。
【図3】図1のインクジェットヘッドの回転ドラムの一
部を切り欠いた斜視図である。
【図4】図1のインクジェットヘッドのロータリエンコ
ーダの正面図である。
【図5】図1のインクジェットヘッドの回転ドラムと記
録紙の位置関係を示す平面図である。
【図6】図2中矢線VI−VIに沿うインクジェットヘ
ッドの断面図である。
【図7】図2中矢印VII−VIIに沿うインクジェッ
トヘッドの断面図である。
【図8】図1のインクジェットヘッドの電極を示し、一
側に配置されるフレキシブルプリント配線基板を展開し
た状態の正面図である。
【図9】図8の矢線IX−IXに沿うフレキシブルプリ
ント配線基板の断面図である。
【図10】図1のインクジェットヘッドの電極を示し、
他側に配置されるフレキシブルプリント配線基板を展開
した状態の正面図である。
【図11】図10の矢線XI−XIに沿うフレキシブル
プリント配線基板の断面図である。
【図12】図1のインクジェットヘッドと各駆動用モー
タのレイアウトを示す平面図である。
【図13】従来の連続噴射式インクジェットヘッドの原
理図である。
【符号の説明】
1 インクジェットヘッド 2 ハウジング 3 回転ドラム 4 スリット機構 6a インク噴出孔 17 ロータリエンコーダ 22 記録紙 30,31 ナイフエッジ 32 スリット 33 帯電電極 34 偏向電極 39 ガター 46 噴出インク 47 インク滴

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハウジング内に回転ドラムを収容すると
    共に、該回転ドラムの外周面に螺旋状に並んで設けられ
    た複数のインク噴出孔から当該回転ドラム内のインクを
    遠心力により糸状に連続噴出させ、前記ハウジングに設
    けられたスリット機構に前記噴出インクの一部を通過さ
    せて記録媒体に向けて進むインク滴を次々に形成し、当
    該インク滴の飛跡を制御して記録に必要なインク滴を前
    記記録媒体上に付着させると共に、記録に不要なインク
    滴を回収し再使用するインクジェットヘッドであって、
    前記回転ドラムの回転に対応して前記記録媒体が進む距
    離だけ、この回転ドラムの印字開始側端を印字終了側端
    に対して記録媒体の供給方向手前側に配置したことを特
    徴とするインクジェットヘッド。
  2. 【請求項2】 ハウジング内に回転ドラムを収容すると
    共に、該回転ドラムの外周面に螺旋状に並んで設けられ
    た複数のインク噴出孔から当該回転ドラム内のインクを
    遠心力により糸状に連続噴出させ、前記ハウジングに設
    けられたスリット機構に前記噴出インクの一部を通過さ
    せて記録媒体に向けて進むインク滴を次々に形成し、当
    該インク滴の飛跡を制御して記録に必要なインク滴を前
    記記録媒体上に付着させると共に、記録に不要なインク
    滴を回収し再使用するインクジェットヘッドであって、
    前記回転ドラムは回転ドラム駆動手段にベルト伝達機構
    で連結される一方、回転ドラムに回転角検出手段を接続
    し、回転ドラムの回転角に同期してインク滴の飛跡を制
    御することを特徴とするインクジェットヘッド。
JP2767395A 1994-01-11 1995-01-25 インクジェットヘッド Expired - Fee Related JP3106081B2 (ja)

Priority Applications (6)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2767395A JP3106081B2 (ja) 1995-01-25 1995-01-25 インクジェットヘッド
AU30867/95A AU3086795A (en) 1994-08-11 1995-07-26 An ink jet printer
EP95926510A EP0775056B1 (en) 1994-08-11 1995-07-26 An ink jet printer
DE69508257T DE69508257T2 (de) 1994-08-11 1995-07-26 Tintenstrahldrucker
PCT/JP1995/001495 WO1996005060A1 (en) 1994-08-11 1995-07-26 An ink jet printer
US08/776,230 US5933171A (en) 1994-01-11 1995-07-26 Ink jet printer having rotary drum

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2767395A JP3106081B2 (ja) 1995-01-25 1995-01-25 インクジェットヘッド

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH08197725A JPH08197725A (ja) 1996-08-06
JP3106081B2 true JP3106081B2 (ja) 2000-11-06

Family

ID=12227479

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2767395A Expired - Fee Related JP3106081B2 (ja) 1994-01-11 1995-01-25 インクジェットヘッド

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3106081B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH08197725A (ja) 1996-08-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4800666B2 (ja) 液体吐出ヘッド及びその製造方法
JP2006281542A (ja) 画像形成装置
JPWO2018181733A1 (ja) 液体吐出ヘッド、およびそれを用いた記録装置、ならびに記録方法
JP2001162836A (ja) インクジェット記録装置
JP3106081B2 (ja) インクジェットヘッド
JP3106082B2 (ja) インクジェットヘッド
JP2010036346A (ja) 液体噴射ヘッドユニット、液体噴射ヘッドモジュール、及び、液体噴射装置
JP3150886B2 (ja) インクジェットヘッド
JP6449600B2 (ja) 液体噴射ヘッドの製造方法、液体噴射ヘッド、および液体噴射記録装置
JP3123910B2 (ja) インクジェットヘッド
EP0775056B1 (en) An ink jet printer
JP3150890B2 (ja) インクジェットヘッド
JPH08197726A (ja) インクジェットヘッド
JP2952158B2 (ja) インクジェットヘッド
JPH08197739A (ja) プリンタヘッドのインク滴制御電極
JP2009220412A (ja) 液滴吐出ヘッド、液滴吐出ヘッドの製造方法、及び画像形成装置
JP2003276207A (ja) インクジェットヘッド、インクジェットヘッドの製造方法及びインクジェット記録装置
JP4513992B2 (ja) 液滴噴射装置およびプリンタ
JP2001018382A (ja) インクジェット装置
JPH09207329A (ja) インクジェットヘッド
JP2003094653A (ja) インクジェットヘッド
JP7139834B2 (ja) 液体吐出ヘッド、液体吐出装置
JP2003226019A (ja) インクジェットヘッド及びインクジェット記録装置
JPH09152357A (ja) 回転角検出装置
JPH09207330A (ja) インクジェットヘッド

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees