JPH09207329A - インクジェットヘッド - Google Patents
インクジェットヘッドInfo
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- JPH09207329A JPH09207329A JP1915196A JP1915196A JPH09207329A JP H09207329 A JPH09207329 A JP H09207329A JP 1915196 A JP1915196 A JP 1915196A JP 1915196 A JP1915196 A JP 1915196A JP H09207329 A JPH09207329 A JP H09207329A
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Landscapes
- Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 信頼性を向上させ、騒音などの発生を抑え
る。また、ノズルの目詰まりを回復可能にする。 【解決手段】 ハウジング2内に回転ドラム3を収容す
ると共に、回転ドラム3の外周面に螺旋状に並んで設け
られた複数のインク噴出孔から回転ドラム3内のインク
を遠心力により糸状に連続噴出させ、ハウジング2内に
設けられたスリット32に噴出インクの一部を通過させ
て記録媒体に向けて進むインク滴を次々形成し、当該イ
ンク滴の飛翔を制御して記録を行う一方、インク噴出孔
に対応する回転ドラム3の表面に負圧発生部171に連
通する吸引部材172を当接させてなる。吸引部材17
2は、回転ドラム3の表面に当接する当接位置と回転ド
ラム3から離間した離間位置との間を移動可能に設けら
れている。また、吸引部材172に代えて、ブラシ部
材、板部材を使用しても良い。
る。また、ノズルの目詰まりを回復可能にする。 【解決手段】 ハウジング2内に回転ドラム3を収容す
ると共に、回転ドラム3の外周面に螺旋状に並んで設け
られた複数のインク噴出孔から回転ドラム3内のインク
を遠心力により糸状に連続噴出させ、ハウジング2内に
設けられたスリット32に噴出インクの一部を通過させ
て記録媒体に向けて進むインク滴を次々形成し、当該イ
ンク滴の飛翔を制御して記録を行う一方、インク噴出孔
に対応する回転ドラム3の表面に負圧発生部171に連
通する吸引部材172を当接させてなる。吸引部材17
2は、回転ドラム3の表面に当接する当接位置と回転ド
ラム3から離間した離間位置との間を移動可能に設けら
れている。また、吸引部材172に代えて、ブラシ部
材、板部材を使用しても良い。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、連続的に噴出され
たインクを切断してインク滴を形成し、このインク滴の
飛跡を制御して印字を行う連続噴射式のインクジェット
ヘッドに関する。
たインクを切断してインク滴を形成し、このインク滴の
飛跡を制御して印字を行う連続噴射式のインクジェット
ヘッドに関する。
【0002】
【従来の技術】連続噴射式インクジェットヘッドは、従
来、図30に示すように、加圧したインクをノズル10
1から連続的に噴出させ、これに超音波振動を与えて粒
子化する一方、このインク滴102を荷電電極103で
帯電させてから偏向電極104においてインクの飛跡を
制御し、必要なインク滴を紙面に付着させる方式のもの
が一般的である。この荷電量制御形におけるインク滴の
発生方法としてはピエゾ素子などの電歪素子を用いた加
圧振動型が一般的である。なお、図中の符号105はガ
ター、106は記録紙である。
来、図30に示すように、加圧したインクをノズル10
1から連続的に噴出させ、これに超音波振動を与えて粒
子化する一方、このインク滴102を荷電電極103で
帯電させてから偏向電極104においてインクの飛跡を
制御し、必要なインク滴を紙面に付着させる方式のもの
が一般的である。この荷電量制御形におけるインク滴の
発生方法としてはピエゾ素子などの電歪素子を用いた加
圧振動型が一般的である。なお、図中の符号105はガ
ター、106は記録紙である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このピ
エゾ素子を用いた連続噴射式インクジェットヘッドは、
振動音の発生や吐出圧力の不均一性が問題となることが
ある。特に、ヘッドを動かさずに紙などの記録媒体の全
幅に一度に印字可能なフルライン型のヘッドを構成しよ
うとする場合、紙幅に相当する大きさの圧電振動子を必
要とするため、振動音が無視できない程度に大きくなり
騒音と成りかねない問題を含んでいる上に、吐出圧力の
不均一性の影響も大きくなり無視できなくなる虞があ
る。このため、従来の連続噴射式インクジェットヘッド
では、フルライン型ヘッドの実現が難しく、ヘッドを紙
幅方向に往復運動させる分だけ印刷速度を速くできない
問題を有している。
エゾ素子を用いた連続噴射式インクジェットヘッドは、
振動音の発生や吐出圧力の不均一性が問題となることが
ある。特に、ヘッドを動かさずに紙などの記録媒体の全
幅に一度に印字可能なフルライン型のヘッドを構成しよ
うとする場合、紙幅に相当する大きさの圧電振動子を必
要とするため、振動音が無視できない程度に大きくなり
騒音と成りかねない問題を含んでいる上に、吐出圧力の
不均一性の影響も大きくなり無視できなくなる虞があ
る。このため、従来の連続噴射式インクジェットヘッド
では、フルライン型ヘッドの実現が難しく、ヘッドを紙
幅方向に往復運動させる分だけ印刷速度を速くできない
問題を有している。
【0004】また、他の印字方式、例えばバブルジェッ
ト型のヘッドによってフルライン型ヘッドを構成する場
合においても、ヘッド幅が広くなるほど発熱体の耐久性
やバブル発生の信頼性が低くなり、歩留まりが悪くなる
問題がある。
ト型のヘッドによってフルライン型ヘッドを構成する場
合においても、ヘッド幅が広くなるほど発熱体の耐久性
やバブル発生の信頼性が低くなり、歩留まりが悪くなる
問題がある。
【0005】一方、インクジェットヘッドを製品化する
に際し、長時間使用しないことで目詰まりを起こしたノ
ズルを回復させる手段を設ける必要がある。
に際し、長時間使用しないことで目詰まりを起こしたノ
ズルを回復させる手段を設ける必要がある。
【0006】本発明は、上述の各問題点を解決するため
になされたもので、インク滴を形成する上で信頼性が高
く且つ騒音などの発生の虞も少ない連続噴射式のインク
ジェットヘッドを提供することを目的とする。また、長
時間未使用によるノズルの目詰まりを回復できる連続噴
射式のインクジェットヘッドを提供することをも目的と
する。
になされたもので、インク滴を形成する上で信頼性が高
く且つ騒音などの発生の虞も少ない連続噴射式のインク
ジェットヘッドを提供することを目的とする。また、長
時間未使用によるノズルの目詰まりを回復できる連続噴
射式のインクジェットヘッドを提供することをも目的と
する。
【0007】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに、請求項1記載のインクジェットヘッドは、ハウジ
ング内に回転ドラムを収容すると共に、該回転ドラムの
外周面に螺旋状に並んで設けられた複数のインク噴出孔
から当該回転ドラム内のインクを遠心力により糸状に連
続噴出させ、ハウジング内に設けられたスリット機構に
噴出インクの一部を通過させて記録媒体に向けて進むイ
ンク滴を次々形成し、当該インク滴の飛翔を制御して記
録を行う一方、インク噴出孔に対応する回転ドラムの表
面に負圧発生部に連通する吸引部材を当接させてなるも
のである。
めに、請求項1記載のインクジェットヘッドは、ハウジ
ング内に回転ドラムを収容すると共に、該回転ドラムの
外周面に螺旋状に並んで設けられた複数のインク噴出孔
から当該回転ドラム内のインクを遠心力により糸状に連
続噴出させ、ハウジング内に設けられたスリット機構に
噴出インクの一部を通過させて記録媒体に向けて進むイ
ンク滴を次々形成し、当該インク滴の飛翔を制御して記
録を行う一方、インク噴出孔に対応する回転ドラムの表
面に負圧発生部に連通する吸引部材を当接させてなるも
のである。
【0008】したがって、インクジェットヘッドが長期
間にわたって停止された場合、回転ドラムのインク噴出
孔にインクが残っているため、このインクの乾燥が進ん
でインクの粘度が上昇し、インク噴出孔の目詰まりが発
生することがある。また、印字作動により、塵埃等がイ
ンク噴出孔に詰まることもある。本発明では、負圧発生
部に連通する吸引部材を回転ドラムの表面に当接させる
と、インク噴出孔内に詰まっているインクや塵埃等が吸
引され、目詰まりが解消される。
間にわたって停止された場合、回転ドラムのインク噴出
孔にインクが残っているため、このインクの乾燥が進ん
でインクの粘度が上昇し、インク噴出孔の目詰まりが発
生することがある。また、印字作動により、塵埃等がイ
ンク噴出孔に詰まることもある。本発明では、負圧発生
部に連通する吸引部材を回転ドラムの表面に当接させる
と、インク噴出孔内に詰まっているインクや塵埃等が吸
引され、目詰まりが解消される。
【0009】また、請求項2記載のインクジェットヘッ
ドは、ハウジング内に回転ドラムを収容すると共に、該
回転ドラムの外周面に螺旋状に並んで設けられた複数の
インク噴出孔から当該回転ドラム内のインクを遠心力に
より糸状に連続噴出させ、ハウジング内に設けられたス
リット機構に噴出インクの一部を通過させて記録媒体に
向けて進むインク滴を次々形成し、当該インク滴の飛翔
を制御して記録を行う一方、微細な先端部を密集させて
形成した回転自在なブラシ部材を前記インク噴出孔に対
応する回転ドラムの表面に当接させてなるものである。
ドは、ハウジング内に回転ドラムを収容すると共に、該
回転ドラムの外周面に螺旋状に並んで設けられた複数の
インク噴出孔から当該回転ドラム内のインクを遠心力に
より糸状に連続噴出させ、ハウジング内に設けられたス
リット機構に噴出インクの一部を通過させて記録媒体に
向けて進むインク滴を次々形成し、当該インク滴の飛翔
を制御して記録を行う一方、微細な先端部を密集させて
形成した回転自在なブラシ部材を前記インク噴出孔に対
応する回転ドラムの表面に当接させてなるものである。
【0010】したがって、インクジェットヘッドが長期
間にわたって停止された場合、回転ドラムのインク噴出
孔にインクが残っているため、このインクの乾燥が進ん
でインクの粘度が上昇し、インク噴出孔の目詰まりが発
生することがある。また、印字作動により、塵埃等がイ
ンク噴出孔に詰まることもある。本発明では、ブラシ部
材を回転ドラムの表面に当接させると、ブラシ部材の先
端がインク噴出孔内に入り込み、粘性が上昇したインク
を吸い出し又は塵埃等をインク噴出孔から押し外す。こ
れにより、目詰まりが解消される。
間にわたって停止された場合、回転ドラムのインク噴出
孔にインクが残っているため、このインクの乾燥が進ん
でインクの粘度が上昇し、インク噴出孔の目詰まりが発
生することがある。また、印字作動により、塵埃等がイ
ンク噴出孔に詰まることもある。本発明では、ブラシ部
材を回転ドラムの表面に当接させると、ブラシ部材の先
端がインク噴出孔内に入り込み、粘性が上昇したインク
を吸い出し又は塵埃等をインク噴出孔から押し外す。こ
れにより、目詰まりが解消される。
【0011】また、請求項3記載のインクジェットヘッ
ドは、ハウジング内に回転ドラムを収容すると共に、該
回転ドラムの外周面に螺旋状に並んで設けられた複数の
インク噴出孔から当該回転ドラム内のインクを遠心力に
より糸状に連続噴出させ、ハウジング内に設けられたス
リット機構に噴出インクの一部を通過させて記録媒体に
向けて進むインク滴を次々形成し、当該インク滴の飛翔
を制御して記録を行う一方、回転ドラム表面のインクを
除去する平板状の板部材をインク噴出孔に対応する回転
ドラムの表面に当接させてなるものである。
ドは、ハウジング内に回転ドラムを収容すると共に、該
回転ドラムの外周面に螺旋状に並んで設けられた複数の
インク噴出孔から当該回転ドラム内のインクを遠心力に
より糸状に連続噴出させ、ハウジング内に設けられたス
リット機構に噴出インクの一部を通過させて記録媒体に
向けて進むインク滴を次々形成し、当該インク滴の飛翔
を制御して記録を行う一方、回転ドラム表面のインクを
除去する平板状の板部材をインク噴出孔に対応する回転
ドラムの表面に当接させてなるものである。
【0012】したがって、インクジェットヘッドが長期
間にわたって停止された場合、回転ドラムのインク噴出
孔にインクが残っているため、このインクの乾燥が進ん
でインクの粘度が上昇し、インク噴出孔の目詰まりが発
生することがある。また、印字作動により、塵埃等がイ
ンク噴出孔に詰まることもある。本発明では、板部材を
回転ドラムの表面に当接させると、板部材が表面のイン
ク等を掻き落とし、インク噴出孔の目詰まりを解消す
る。
間にわたって停止された場合、回転ドラムのインク噴出
孔にインクが残っているため、このインクの乾燥が進ん
でインクの粘度が上昇し、インク噴出孔の目詰まりが発
生することがある。また、印字作動により、塵埃等がイ
ンク噴出孔に詰まることもある。本発明では、板部材を
回転ドラムの表面に当接させると、板部材が表面のイン
ク等を掻き落とし、インク噴出孔の目詰まりを解消す
る。
【0013】さらに、請求項4記載のインクジェットヘ
ッドは、吸引部材又はブラシ部材又は板部材を、回転ド
ラムの表面に当接する当接位置と回転ドラムから離間し
た離間位置との間を移動可能に設けたものである。した
がって、インクジェットヘッドを作動させて印字を行う
場合には、吸引部材、ブラシ部材又は板部材を離間位置
に退避させて印字動作との干渉を回避する。
ッドは、吸引部材又はブラシ部材又は板部材を、回転ド
ラムの表面に当接する当接位置と回転ドラムから離間し
た離間位置との間を移動可能に設けたものである。した
がって、インクジェットヘッドを作動させて印字を行う
場合には、吸引部材、ブラシ部材又は板部材を離間位置
に退避させて印字動作との干渉を回避する。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の構成を図面に示す
最良の形態に基づいて詳細に説明する。
最良の形態に基づいて詳細に説明する。
【0015】図1及び図2は、本発明をフルライン型の
インクジェットヘッドとして構成した実施例を示す。こ
のインクジェットヘッド1は、インク滴発生部及びイン
ク滴制御部より構成されている。
インクジェットヘッドとして構成した実施例を示す。こ
のインクジェットヘッド1は、インク滴発生部及びイン
ク滴制御部より構成されている。
【0016】インク滴発生部は、糸状に連続噴出するイ
ンクの流れを切断することにより記録媒体に向けて飛び
出るインク滴を発生させると共に、記録に不要なインク
を回収するもので、ハウジング2と、このハウジング2
内に回転自在に収容される回転ドラム3と、回転ドラム
3の下方に配置されるスリット機構4より構成されてい
る。
ンクの流れを切断することにより記録媒体に向けて飛び
出るインク滴を発生させると共に、記録に不要なインク
を回収するもので、ハウジング2と、このハウジング2
内に回転自在に収容される回転ドラム3と、回転ドラム
3の下方に配置されるスリット機構4より構成されてい
る。
【0017】回転ドラム3は、詳しくは図3及び図4に
示すように、内部にインクが供給されるインク供給孔7
aを有し、且つ外周面に当該インク供給孔7aに連通す
る螺旋溝7bが形成されたコアドラム7と、該コアドラ
ム7よりも大径に成形されて熱膨張差を吸収する隙間5
を介在させながらコアドラム7を覆い、且つ螺旋溝7b
に通じる複数のインク噴出孔6aが形成されたノズルパ
イプ6と、コアドラム7とノズルパイプ6との間に設け
られて前記隙間5を塞ぐ弾性シール部材67より構成さ
れている。
示すように、内部にインクが供給されるインク供給孔7
aを有し、且つ外周面に当該インク供給孔7aに連通す
る螺旋溝7bが形成されたコアドラム7と、該コアドラ
ム7よりも大径に成形されて熱膨張差を吸収する隙間5
を介在させながらコアドラム7を覆い、且つ螺旋溝7b
に通じる複数のインク噴出孔6aが形成されたノズルパ
イプ6と、コアドラム7とノズルパイプ6との間に設け
られて前記隙間5を塞ぐ弾性シール部材67より構成さ
れている。
【0018】コアドラム7のインク供給孔7aと螺旋溝
7bとは、インク供給孔7aから放射状に設けられた多
数の連通孔7cによって連通されている。螺旋溝7bが
一条の時は、回転ドラム3の1回転で1ピッチ分の印
字、描画が可能となるようにコアドラム7の端から端ま
で連続して形成されている。
7bとは、インク供給孔7aから放射状に設けられた多
数の連通孔7cによって連通されている。螺旋溝7bが
一条の時は、回転ドラム3の1回転で1ピッチ分の印
字、描画が可能となるようにコアドラム7の端から端ま
で連続して形成されている。
【0019】コアドラム7は、例えば樹脂により形成さ
れている。即ち、コアドラム7は、例えばフェノール樹
脂を押出成形することで得られたパイプ状の部材に螺旋
溝7bや各連通孔7cを機械加工したものである。コア
ドラム7を加工容易な樹脂製にすることで、製造コスト
の低減を図ることができると共に、当該コアドラム7の
軽量化や耐久性の向上を図ることが可能になる。
れている。即ち、コアドラム7は、例えばフェノール樹
脂を押出成形することで得られたパイプ状の部材に螺旋
溝7bや各連通孔7cを機械加工したものである。コア
ドラム7を加工容易な樹脂製にすることで、製造コスト
の低減を図ることができると共に、当該コアドラム7の
軽量化や耐久性の向上を図ることが可能になる。
【0020】コアドラム7の両端には、軸部8a,9a
を有する端板8,9が、例えばねじ72によって固定さ
れている。一側の端板8にはインク供給孔8bが穿孔さ
れており、このインク供給孔8bはドラムコア7内のイ
ンク供給孔7aに通じている。
を有する端板8,9が、例えばねじ72によって固定さ
れている。一側の端板8にはインク供給孔8bが穿孔さ
れており、このインク供給孔8bはドラムコア7内のイ
ンク供給孔7aに通じている。
【0021】また、ノズルパイプ6としては、広がりの
無い細い糸状にインクを噴出できるインク噴出孔6aを
形成可能とするため、極薄例えば40ミクロン程度の厚
みのニッケル製パイプを採用している。そして、例えば
35ミクロン程度のインク噴出孔6aが所定ピッチ、例
えば、300DPI(ドット・パー・インチ)に相当す
る軸方向ピッチpでコアドラム7の螺旋溝7bと同じリ
ードとなるように穿孔されている。このような構成のノ
ズルパイプ6は、例えば電鋳法によって製造され、プレ
ス加工などによって孔が開けられる。また、場合によっ
ては薄膜材を丸めて溶接し研削によってシーム部分を除
去するようにして得ることもできる。
無い細い糸状にインクを噴出できるインク噴出孔6aを
形成可能とするため、極薄例えば40ミクロン程度の厚
みのニッケル製パイプを採用している。そして、例えば
35ミクロン程度のインク噴出孔6aが所定ピッチ、例
えば、300DPI(ドット・パー・インチ)に相当す
る軸方向ピッチpでコアドラム7の螺旋溝7bと同じリ
ードとなるように穿孔されている。このような構成のノ
ズルパイプ6は、例えば電鋳法によって製造され、プレ
ス加工などによって孔が開けられる。また、場合によっ
ては薄膜材を丸めて溶接し研削によってシーム部分を除
去するようにして得ることもできる。
【0022】ノズルパイプ6はコアドラム7及び各端板
8,9よりも大径に成形されており、ノズルパイプ6と
コアドラム7及び各端板8,9との間には、熱膨張差を
吸収する隙間5が形成される。ノズルパイプ6は、螺旋
溝7bの位置と各インク噴出孔6aの位置とが一致する
ように位置決めされた後コアドラム7にかぶせられてい
る。
8,9よりも大径に成形されており、ノズルパイプ6と
コアドラム7及び各端板8,9との間には、熱膨張差を
吸収する隙間5が形成される。ノズルパイプ6は、螺旋
溝7bの位置と各インク噴出孔6aの位置とが一致する
ように位置決めされた後コアドラム7にかぶせられてい
る。
【0023】弾性シール部材67は、例えばOリングで
ある。Oリング67は、コアドラム7の外周面の両端に
形成された環状溝7d,7d内に配置されている。各O
リング67の内径は各環状溝7dの底面の径に比べて小
さく、また、外径は、ノズルパイプ6の内径よりも大き
い。したがって、各Oリング67は弾性変形しながら隙
間5を塞ぎ、また、ノズルパイプ6とコアドラム7とを
摩擦係合させて一体化させる。
ある。Oリング67は、コアドラム7の外周面の両端に
形成された環状溝7d,7d内に配置されている。各O
リング67の内径は各環状溝7dの底面の径に比べて小
さく、また、外径は、ノズルパイプ6の内径よりも大き
い。したがって、各Oリング67は弾性変形しながら隙
間5を塞ぎ、また、ノズルパイプ6とコアドラム7とを
摩擦係合させて一体化させる。
【0024】各端板8,9の軸部8a,9aは、軸受部
材、例えばボールベアリング11を介してハウジング2
に回転可能に支持されている。各ボールベアリング11
の側面はシート状の弾性シール部材で覆われており、各
ボールベアリング11の隙間を液密にシールしてインク
の漏洩を防止している。また、一側の端板8とボールベ
アリング11との間には、コイルスプリング12が配置
されており、回転ドラム3は他側のボールベアリング1
1に向けて予圧されている。これにより、予圧をかけな
がら各ボールベアリング11を適切に使用することがで
き、また、回転ドラム3を後述する記録紙22の幅方向
に位置決めできる。
材、例えばボールベアリング11を介してハウジング2
に回転可能に支持されている。各ボールベアリング11
の側面はシート状の弾性シール部材で覆われており、各
ボールベアリング11の隙間を液密にシールしてインク
の漏洩を防止している。また、一側の端板8とボールベ
アリング11との間には、コイルスプリング12が配置
されており、回転ドラム3は他側のボールベアリング1
1に向けて予圧されている。これにより、予圧をかけな
がら各ボールベアリング11を適切に使用することがで
き、また、回転ドラム3を後述する記録紙22の幅方向
に位置決めできる。
【0025】ここで、フェノール樹脂の熱膨張係数は、
ニッケルの熱膨張係数に比べて著しく大きい。したがっ
て、フェノール樹脂製のコアドラム7の膨張量は、ニッ
ケル製のノズルパイプ6の膨張量に比べて大きい。仮に
温度変化が生じても回転ドラム3では、コアドラム7と
ノズルパイプ6との間に隙間5を介在させているので、
この隙間5がコアドラム7とノズルパイプ6の熱膨張差
を吸収し、膨張時におけるノズルパイプ6の変形、破裂
や収縮時におけるしわの発生等を防止する。各Oリング
67は、コアドラム7とノズルパイプ6の熱膨張に応じ
て弾性変形し、隙間5による熱膨張差の吸収を許容す
る。また、コアドラム7の各連通孔7cを通じて環状溝
7dから隙間5に流入したインクは、各Oリング67に
よりシールされて回転ドラム3の両端から漏れることは
ない。
ニッケルの熱膨張係数に比べて著しく大きい。したがっ
て、フェノール樹脂製のコアドラム7の膨張量は、ニッ
ケル製のノズルパイプ6の膨張量に比べて大きい。仮に
温度変化が生じても回転ドラム3では、コアドラム7と
ノズルパイプ6との間に隙間5を介在させているので、
この隙間5がコアドラム7とノズルパイプ6の熱膨張差
を吸収し、膨張時におけるノズルパイプ6の変形、破裂
や収縮時におけるしわの発生等を防止する。各Oリング
67は、コアドラム7とノズルパイプ6の熱膨張に応じ
て弾性変形し、隙間5による熱膨張差の吸収を許容す
る。また、コアドラム7の各連通孔7cを通じて環状溝
7dから隙間5に流入したインクは、各Oリング67に
よりシールされて回転ドラム3の両端から漏れることは
ない。
【0026】このように構成された回転ドラム3は、プ
ーリ15、ベルト16及びプーリ14を介して駆動用モ
ータ13に接続されている。なお、図中符号17は、回
転ドラム3と一体的に回転するロータリエンコーダ、符
号18は、ロータリエンコーダ17のゼロ位置を検出す
るフォトセンサである。
ーリ15、ベルト16及びプーリ14を介して駆動用モ
ータ13に接続されている。なお、図中符号17は、回
転ドラム3と一体的に回転するロータリエンコーダ、符
号18は、ロータリエンコーダ17のゼロ位置を検出す
るフォトセンサである。
【0027】ハウジング2は、回転ドラム3を収容する
角パイプ19と、この角パイプ19の両端を液密に閉塞
する一対の端板60,61と、回転ドラム3を支持する
一対の支持壁20,21より構成されている。角パイプ
19は、回転ドラム3を所定の間隔をあけて囲繞し、回
転ドラム3の各インク噴出孔6aから糸状に連続噴射す
るインクを受けとめてその底部に一時的に貯留する。こ
の角パイプ19の内周面には、例えば、モルトプレーン
等の透液性部材(図示省略)がライニングとして施され
ており、これにより、各インク噴出孔6aから噴出する
インクが角パイプ19の内周面に衝突した際に霧化する
のを防止している。また、モルトプレーン等に付着した
インクはその自重によって流下し底部に集められる。こ
の角パイプ19の底面には、スリット機構4を取り付け
る為の細長い矩形状の切欠19aが形成されている。
角パイプ19と、この角パイプ19の両端を液密に閉塞
する一対の端板60,61と、回転ドラム3を支持する
一対の支持壁20,21より構成されている。角パイプ
19は、回転ドラム3を所定の間隔をあけて囲繞し、回
転ドラム3の各インク噴出孔6aから糸状に連続噴射す
るインクを受けとめてその底部に一時的に貯留する。こ
の角パイプ19の内周面には、例えば、モルトプレーン
等の透液性部材(図示省略)がライニングとして施され
ており、これにより、各インク噴出孔6aから噴出する
インクが角パイプ19の内周面に衝突した際に霧化する
のを防止している。また、モルトプレーン等に付着した
インクはその自重によって流下し底部に集められる。こ
の角パイプ19の底面には、スリット機構4を取り付け
る為の細長い矩形状の切欠19aが形成されている。
【0028】各支持壁20,21は、それらの上側半部
で角パイプ19を支持しながらこの角パイプ19を所定
の高さに配置している。そして、各支持壁20,21の
上側半部には軸孔20a,21aが設けられており、ベ
アリング11,11を介して回転ドラム3を回転自在に
支持している。
で角パイプ19を支持しながらこの角パイプ19を所定
の高さに配置している。そして、各支持壁20,21の
上側半部には軸孔20a,21aが設けられており、ベ
アリング11,11を介して回転ドラム3を回転自在に
支持している。
【0029】一方、各支持壁20,21の下側半部に
は、第1窓20b,21b及び第2窓20c,21cが
設けられている。第1窓20b,21bは、角パイプ1
9の底面に対向する位置に形成され、角パイプ19の底
部に溜まったインクを回収できる。また、第2窓20
c,21cは、後述するガター39に対向する位置に形
成され、ガター39で回収されたインクを回収できる。
は、第1窓20b,21b及び第2窓20c,21cが
設けられている。第1窓20b,21bは、角パイプ1
9の底面に対向する位置に形成され、角パイプ19の底
部に溜まったインクを回収できる。また、第2窓20
c,21cは、後述するガター39に対向する位置に形
成され、ガター39で回収されたインクを回収できる。
【0030】各支持壁20,21の外側面は、インク流
路23〜27を規定する側蓋28,29で覆われてい
る。一側の支持壁20を覆う側蓋28には、図5に示す
ように、支持壁20との間の空間を3つのインク流路2
3,24,25に画する隔壁28aと、第1流路23に
通じるインク供給ポート28b及び全ての流路23,2
4,25に通じるインク回収ポート28cが設けられて
いる。インク供給ポート28bは、支持壁20の軸孔2
0aに通じている。したがって、インク供給ポート28
bから側蓋28内に流入したインクは、支持壁20の軸
孔20a、端板8及びドラムコア7の各インク供給孔8
b,7eを通って回転ドラム3内に流入する一方、回転
ドラム3内に流入できずに軸孔20aから溢れてしまっ
た余剰分のインクは、第1流路23を通ってインク回収
ポート28cへと落下する。また、第2流路24は第1
窓20bに通じており、したがって、角パイプ19で回
収されたインクは、第1窓20bから第2流路24を通
ってインク回収ポート28cへと落下する。更に、第3
流路25は第2窓20cに通じており、したがって、ガ
ター39で回収されたインクは、第2窓20cから第3
流路25を通ってインク回収ポート28cへと落下す
る。
路23〜27を規定する側蓋28,29で覆われてい
る。一側の支持壁20を覆う側蓋28には、図5に示す
ように、支持壁20との間の空間を3つのインク流路2
3,24,25に画する隔壁28aと、第1流路23に
通じるインク供給ポート28b及び全ての流路23,2
4,25に通じるインク回収ポート28cが設けられて
いる。インク供給ポート28bは、支持壁20の軸孔2
0aに通じている。したがって、インク供給ポート28
bから側蓋28内に流入したインクは、支持壁20の軸
孔20a、端板8及びドラムコア7の各インク供給孔8
b,7eを通って回転ドラム3内に流入する一方、回転
ドラム3内に流入できずに軸孔20aから溢れてしまっ
た余剰分のインクは、第1流路23を通ってインク回収
ポート28cへと落下する。また、第2流路24は第1
窓20bに通じており、したがって、角パイプ19で回
収されたインクは、第1窓20bから第2流路24を通
ってインク回収ポート28cへと落下する。更に、第3
流路25は第2窓20cに通じており、したがって、ガ
ター39で回収されたインクは、第2窓20cから第3
流路25を通ってインク回収ポート28cへと落下す
る。
【0031】また、他側の支持壁21を覆う側蓋29に
は、図6に示すように、支持壁21との間の空間を第4
流路26及び第5流路27に画する隔壁29aと、各流
路26,27に通じるインク回収ポート29bが設けら
れている。第4流路26は支持壁21の第1窓21bに
通じており、したがって、角パイプ19で回収されたイ
ンクは、第1窓21bから第4流路26を通ってインク
回収ポート29bへと落下する。また、第5流路27は
第2窓21cに通じており、したがって、ガター39で
回収されたインクは、第2窓21cから第5流路27を
通ってインク回収ポート29bへと落下する。
は、図6に示すように、支持壁21との間の空間を第4
流路26及び第5流路27に画する隔壁29aと、各流
路26,27に通じるインク回収ポート29bが設けら
れている。第4流路26は支持壁21の第1窓21bに
通じており、したがって、角パイプ19で回収されたイ
ンクは、第1窓21bから第4流路26を通ってインク
回収ポート29bへと落下する。また、第5流路27は
第2窓21cに通じており、したがって、ガター39で
回収されたインクは、第2窓21cから第5流路27を
通ってインク回収ポート29bへと落下する。
【0032】なお、インク回収用の第1窓20b,21
b及び第2窓20c,21cを、両側の支持壁20,2
1にそれぞれ形成することにより、インクジェットヘッ
ド1を傾斜して設置した場合でも何れか一方の支持壁の
第1及び第2窓を通じてインクをスムーズに回収するこ
とができる。
b及び第2窓20c,21cを、両側の支持壁20,2
1にそれぞれ形成することにより、インクジェットヘッ
ド1を傾斜して設置した場合でも何れか一方の支持壁の
第1及び第2窓を通じてインクをスムーズに回収するこ
とができる。
【0033】インク供給ポート28bには、図13に示
すように、液体ポンプ51が接続されており、したがっ
て、タンク50内のインクが大量に供給される。一方、
各インク回収ポート28c,29bはタンク50に接続
されており、したがって、回収したインクはタンク50
へと戻される。そして、このように循環するインクは、
タンク50に接続された補給ポート52から補給され
る。ここで、ノズルパイプ6の各インク噴出孔6aは非
常に細く、したがって、各インク噴出孔6aの目詰まり
を防止するためにインクに混入する粉塵等を除去する必
要がある。この場合、流体ポンプ51の吸入口にフィル
タを配置したのでは、フィルタの大型化が困難であるこ
とから液体ポンプ51の吐出量を大きな値に設定し難
く、回転ドラム3への供給に必要な量を確保するのが難
しい。したがって、本実施例では、タンク50と補給ポ
ート52との間、即ちインクの補給経路に濾過手段であ
るフィルタ53を配置し、インク補給時にインクを濾過
している。これにより、循環するインクは全て濾過済み
のものとなり、インクを濾過しながら循環させる必要が
なくなって多量のインクを循環させることが可能にな
る。
すように、液体ポンプ51が接続されており、したがっ
て、タンク50内のインクが大量に供給される。一方、
各インク回収ポート28c,29bはタンク50に接続
されており、したがって、回収したインクはタンク50
へと戻される。そして、このように循環するインクは、
タンク50に接続された補給ポート52から補給され
る。ここで、ノズルパイプ6の各インク噴出孔6aは非
常に細く、したがって、各インク噴出孔6aの目詰まり
を防止するためにインクに混入する粉塵等を除去する必
要がある。この場合、流体ポンプ51の吸入口にフィル
タを配置したのでは、フィルタの大型化が困難であるこ
とから液体ポンプ51の吐出量を大きな値に設定し難
く、回転ドラム3への供給に必要な量を確保するのが難
しい。したがって、本実施例では、タンク50と補給ポ
ート52との間、即ちインクの補給経路に濾過手段であ
るフィルタ53を配置し、インク補給時にインクを濾過
している。これにより、循環するインクは全て濾過済み
のものとなり、インクを濾過しながら循環させる必要が
なくなって多量のインクを循環させることが可能にな
る。
【0034】スリット機構4は、回転ドラム3から糸状
に噴出されるインクを切断してインク滴を形成するもの
で、対向して配置された一対の仕切り部材30,31よ
り構成されている。これら各仕切り部材30,31は、
スリット32を形成するナイフエッジ部68,69と、
ハウジング2側、即ち角パイプ19に取り付けられてナ
イフエッジ部68,69を支持する支持部70,71と
に分割されており、さらに、ナイフエッジ部6,69の
先端に付着したインクを毛管現象により回収する回収路
を形成するインク回収手段151を有している。
に噴出されるインクを切断してインク滴を形成するもの
で、対向して配置された一対の仕切り部材30,31よ
り構成されている。これら各仕切り部材30,31は、
スリット32を形成するナイフエッジ部68,69と、
ハウジング2側、即ち角パイプ19に取り付けられてナ
イフエッジ部68,69を支持する支持部70,71と
に分割されており、さらに、ナイフエッジ部6,69の
先端に付着したインクを毛管現象により回収する回収路
を形成するインク回収手段151を有している。
【0035】各支持部70,71は、その基端側を角パ
イプ19の下面に固着させる共に、その先端側を角パイ
プ19の底面の切欠19aから角パイプ19内に侵入さ
せて回転ドラム3に向けて突出させている。各ナイフエ
ッジ部68,69は平板状に成形されて各支持部70,
71の先端に固着されている。各ナイフエッジ部68,
69は電気を通す材料、例えばSUS304,316等
の導電性材料により形成されている。
イプ19の下面に固着させる共に、その先端側を角パイ
プ19の底面の切欠19aから角パイプ19内に侵入さ
せて回転ドラム3に向けて突出させている。各ナイフエ
ッジ部68,69は平板状に成形されて各支持部70,
71の先端に固着されている。各ナイフエッジ部68,
69は電気を通す材料、例えばSUS304,316等
の導電性材料により形成されている。
【0036】各仕切り部材30,31はナイフエッジ部
68,69と支持部70,71とに分割されているの
で、これらナイフエッジ部68,69及び支持部70,
71の形状が単純化されてこれらの製造が簡単になる。
また、各ナイフエッジ部68,69にはテフロンコート
等の撥水加工を、各支持部70には親水加工をそれぞれ
施す場合に、これら性質が反する加工の処理をそれぞれ
容易に行うことができる。
68,69と支持部70,71とに分割されているの
で、これらナイフエッジ部68,69及び支持部70,
71の形状が単純化されてこれらの製造が簡単になる。
また、各ナイフエッジ部68,69にはテフロンコート
等の撥水加工を、各支持部70には親水加工をそれぞれ
施す場合に、これら性質が反する加工の処理をそれぞれ
容易に行うことができる。
【0037】各仕切り部材30,31は、回転ドラム3
と略同じ長さの範囲に亘って設けられ、且つ、回転ドラ
ム3と平行に配置されている。そして、各ナイフエッジ
部68,69の先端は、所定の間隔をあけて向かい合わ
せに配置され、スリット32を形成している。全てのイ
ンク噴出孔6aより糸状に連続噴出したインク46は、
各ナイフエッジ部68,69で切断され、スリット32
を通過するインク滴47が次々に形成される。このスリ
ット32の幅は適宜値に設定されており、所望の粒径の
インク滴を形成することができる。
と略同じ長さの範囲に亘って設けられ、且つ、回転ドラ
ム3と平行に配置されている。そして、各ナイフエッジ
部68,69の先端は、所定の間隔をあけて向かい合わ
せに配置され、スリット32を形成している。全てのイ
ンク噴出孔6aより糸状に連続噴出したインク46は、
各ナイフエッジ部68,69で切断され、スリット32
を通過するインク滴47が次々に形成される。このスリ
ット32の幅は適宜値に設定されており、所望の粒径の
インク滴を形成することができる。
【0038】ここで、回転ドラム3から糸状に噴出する
インクは、遠心力と回転ドラム3の回転力との合成方向
に飛び出すため、各仕切り部材30,31を回転ドラム
3の回転中心の真下に設置した場合には、各仕切り部材
30,31に対してインク及びインク滴の飛跡(図1中
点線で示している)が大きく斜交する関係となる。この
ため、単純な形状の仕切り部材30,31ではその腹部
分(ハウジング2の外部となる仕切り部材30,31の
内側の部分)にインク滴が接触して霧化する虞がある。
そこで、本実施例の場合、一対の仕切り部材30,31
は、回転ドラム3の回転中心の真下よりも回転方向の手
前側にずらして配置されている。この場合、仕切り部材
30,31の形状が単純であっても、仕切り部材30,
31の間を通過する場合のインク滴の飛跡が仕切り部材
30,31の腹部分と接触しない角度となり、インク滴
の霧化防止策を講じる必要がない。
インクは、遠心力と回転ドラム3の回転力との合成方向
に飛び出すため、各仕切り部材30,31を回転ドラム
3の回転中心の真下に設置した場合には、各仕切り部材
30,31に対してインク及びインク滴の飛跡(図1中
点線で示している)が大きく斜交する関係となる。この
ため、単純な形状の仕切り部材30,31ではその腹部
分(ハウジング2の外部となる仕切り部材30,31の
内側の部分)にインク滴が接触して霧化する虞がある。
そこで、本実施例の場合、一対の仕切り部材30,31
は、回転ドラム3の回転中心の真下よりも回転方向の手
前側にずらして配置されている。この場合、仕切り部材
30,31の形状が単純であっても、仕切り部材30,
31の間を通過する場合のインク滴の飛跡が仕切り部材
30,31の腹部分と接触しない角度となり、インク滴
の霧化防止策を講じる必要がない。
【0039】また、各仕切り部材30,31は、これら
の背面(ハウジング2の内側となる部分)と角パイプ1
9との間に不要インクを貯留する空間を形成するように
設けられている。これらの空間は僅かに負圧とすること
が好ましく、各空間を負圧にした場合には、スリット3
2から回転ドラム3側へ空気が引き込まれてスリット3
2の周辺に付着する不要のインクが角パイプ19内に吸
い込まれ、記録紙側へ落ちないようにできる。
の背面(ハウジング2の内側となる部分)と角パイプ1
9との間に不要インクを貯留する空間を形成するように
設けられている。これらの空間は僅かに負圧とすること
が好ましく、各空間を負圧にした場合には、スリット3
2から回転ドラム3側へ空気が引き込まれてスリット3
2の周辺に付着する不要のインクが角パイプ19内に吸
い込まれ、記録紙側へ落ちないようにできる。
【0040】また、各仕切り部材30,31の先端は、
回転ドラム3の回転方向の手前側の仕切り部材30に比
べて、奥側の仕切り部材31の方が低い位置に配置され
ている。
回転ドラム3の回転方向の手前側の仕切り部材30に比
べて、奥側の仕切り部材31の方が低い位置に配置され
ている。
【0041】インク回収手段151は、前述した各支持
部70,71と、これら各支持部70,71及び各ナイ
フエッジ部68,69に対して毛管作用に必要な所定の
間隔152,152を保持して対向する各インク受け部
材153,154とを備えて構成されている。図14〜
図16に、インク回収手段151を詳しく示す。なお、
図15及び図16は、角パイプ19等の図示を省略して
いる。
部70,71と、これら各支持部70,71及び各ナイ
フエッジ部68,69に対して毛管作用に必要な所定の
間隔152,152を保持して対向する各インク受け部
材153,154とを備えて構成されている。図14〜
図16に、インク回収手段151を詳しく示す。なお、
図15及び図16は、角パイプ19等の図示を省略して
いる。
【0042】各インク受け部材153,154は、例え
ば板材を折曲成形したもので、各支持部70,71の全
長にわたって設けられている。各インク受け部材15
3,154と各支持部70,71との間には、切欠を有
する間隔保持板155,156がそれぞれ介在してお
り、各インク受け部材153,154を各間隔保持板1
55,156に固着し、さらに各間隔保持板155,1
56を各支持部70,71に固着することで、各インク
受け部材153,154と各支持部70,71との間に
間隔152を形成している。各間隔保持板155,15
6は、例えば0.1mm程度の厚さの板材であり、した
がって、間隔152は0.1mm程度の薄いインク回収
路となる。
ば板材を折曲成形したもので、各支持部70,71の全
長にわたって設けられている。各インク受け部材15
3,154と各支持部70,71との間には、切欠を有
する間隔保持板155,156がそれぞれ介在してお
り、各インク受け部材153,154を各間隔保持板1
55,156に固着し、さらに各間隔保持板155,1
56を各支持部70,71に固着することで、各インク
受け部材153,154と各支持部70,71との間に
間隔152を形成している。各間隔保持板155,15
6は、例えば0.1mm程度の厚さの板材であり、した
がって、間隔152は0.1mm程度の薄いインク回収
路となる。
【0043】各インク受け部材153,154と各支持
部70,71との間の各間隔152は、各支持部70,
71に設けられた各孔70a,71aを介して角パイプ
19内に通じている。したがって、各ナイフエッジ部6
8,69に付着したインクのミストは、図14中矢印で
示すように、毛管現象により各間隔152に吸い込まれ
て角パイプ19内に回収される。即ち、ミスト状になっ
て各ナイフエッジ部68,69に付着したインクは、図
14中仮想線で示すようなインク留に成長してスリット
を塞ぐ前に各間隔152を介して角パイプ19内に回収
される。これにより、各ナイフエッジ部68,69は、
インク滴を形成するという機能を良好に維持して印字の
部分的な欠落を防止すると共に、記録紙へのインクのボ
タ落ちを防止する。
部70,71との間の各間隔152は、各支持部70,
71に設けられた各孔70a,71aを介して角パイプ
19内に通じている。したがって、各ナイフエッジ部6
8,69に付着したインクのミストは、図14中矢印で
示すように、毛管現象により各間隔152に吸い込まれ
て角パイプ19内に回収される。即ち、ミスト状になっ
て各ナイフエッジ部68,69に付着したインクは、図
14中仮想線で示すようなインク留に成長してスリット
を塞ぐ前に各間隔152を介して角パイプ19内に回収
される。これにより、各ナイフエッジ部68,69は、
インク滴を形成するという機能を良好に維持して印字の
部分的な欠落を防止すると共に、記録紙へのインクのボ
タ落ちを防止する。
【0044】なお、各インク受け部材153,154と
各支持部70,71のそれぞれ向かい合う面には、親水
処理を施して濡れ性を高めたり、洗剤等により油分を取
り除いておくことが望ましいが、必ずしもこれらの処理
を施す必要はない。
各支持部70,71のそれぞれ向かい合う面には、親水
処理を施して濡れ性を高めたり、洗剤等により油分を取
り除いておくことが望ましいが、必ずしもこれらの処理
を施す必要はない。
【0045】インク滴制御部は、各仕切り部材30,3
1間のスリット32を通り抜けたインク滴のうち、必要
なインク滴だけを用紙に衝突させるべくインク滴の飛跡
を偏向させるものである。このインク滴制御部は、帯電
電極33、偏向電極34及びガター39等より構成され
ている。
1間のスリット32を通り抜けたインク滴のうち、必要
なインク滴だけを用紙に衝突させるべくインク滴の飛跡
を偏向させるものである。このインク滴制御部は、帯電
電極33、偏向電極34及びガター39等より構成され
ている。
【0046】帯電電極33及び偏向電極34は、図7及
び図9に示すように、折り曲げ可能なプラスチックシー
ト35,36に形成され、フレキシブルプリント配線基
板を構成している。即ち、非導電性で可撓性のポリイミ
ド樹脂より成る各シート35,36内には、銅箔より構
成される帯電電極33と偏向電極34とがインク滴の飛
跡方向に並んで形成されている。各シート35,36
は、回転ドラム3の長さとほぼ同じ長さに形成されてい
る。
び図9に示すように、折り曲げ可能なプラスチックシー
ト35,36に形成され、フレキシブルプリント配線基
板を構成している。即ち、非導電性で可撓性のポリイミ
ド樹脂より成る各シート35,36内には、銅箔より構
成される帯電電極33と偏向電極34とがインク滴の飛
跡方向に並んで形成されている。各シート35,36
は、回転ドラム3の長さとほぼ同じ長さに形成されてい
る。
【0047】回転ドラム3の回転方向に関して前側の仕
切り部材30に接着される一方のプラスチックシート3
5では、図7に示すように、偏向電極34aはこのシー
ト35のほぼ全長に亘って形成されているが、帯電電極
33は複数に分割されている。即ち、このプラスチック
シート35については、回転ドラム3に形成された各イ
ンク噴出孔6aの1リード毎に1枚の帯電電極33が形
成されている。
切り部材30に接着される一方のプラスチックシート3
5では、図7に示すように、偏向電極34aはこのシー
ト35のほぼ全長に亘って形成されているが、帯電電極
33は複数に分割されている。即ち、このプラスチック
シート35については、回転ドラム3に形成された各イ
ンク噴出孔6aの1リード毎に1枚の帯電電極33が形
成されている。
【0048】一方、回転ドラム3の回転方向に関して後
側の仕切り部材31に接着される他方のプラスチックシ
ート36には、図9に示すように、偏向電極34bのみ
が形成されている。即ち、プラスチックシート36に
は、帯電電極は形成されていない。偏向電極34bは、
このシート36のほぼ全長に亘って形成されている。そ
して、各帯電電極33及び偏向電極34a,34bは、
図8及び図10に示すように、各プラスチックシート3
5,36の樹脂層内に形成されている。
側の仕切り部材31に接着される他方のプラスチックシ
ート36には、図9に示すように、偏向電極34bのみ
が形成されている。即ち、プラスチックシート36に
は、帯電電極は形成されていない。偏向電極34bは、
このシート36のほぼ全長に亘って形成されている。そ
して、各帯電電極33及び偏向電極34a,34bは、
図8及び図10に示すように、各プラスチックシート3
5,36の樹脂層内に形成されている。
【0049】各フレキシブルプリント配線基板35,3
6は、各仕切り部材30,31の腹部分に固着された絶
縁体63,64に接着されている。これにより、各配線
基板35,36はスリット32を挟んで向かい合って配
置され、配線基板35に形成されている各帯電電極33
がナイフエッジ部68の付近に位置する。
6は、各仕切り部材30,31の腹部分に固着された絶
縁体63,64に接着されている。これにより、各配線
基板35,36はスリット32を挟んで向かい合って配
置され、配線基板35に形成されている各帯電電極33
がナイフエッジ部68の付近に位置する。
【0050】そして、各帯電電極33は、それぞれ別々
に電源に接続されている。また、各ナイフエッジ68,
69及び回転ドラム3はアースされている。したがっ
て、オン状態の帯電電極33は、回転ドラム3から噴出
してどちらか一方のナイフエッジ部68,69に接触し
ているインク柱との間に静電誘導現象を発生させる。静
電誘導現象が発生している状態でインク柱が切断される
と、帯電しているインク滴47が形成される。各帯電電
極33は選択的に電源に接続され、必要な場合にのみイ
ンク滴47を帯電させる。
に電源に接続されている。また、各ナイフエッジ68,
69及び回転ドラム3はアースされている。したがっ
て、オン状態の帯電電極33は、回転ドラム3から噴出
してどちらか一方のナイフエッジ部68,69に接触し
ているインク柱との間に静電誘導現象を発生させる。静
電誘導現象が発生している状態でインク柱が切断される
と、帯電しているインク滴47が形成される。各帯電電
極33は選択的に電源に接続され、必要な場合にのみイ
ンク滴47を帯電させる。
【0051】また、各配線基板35,36がスリット3
2を挟んで向かい合っているので、各偏向電極34a,
34bも向かい合って配置される。そして、各偏向電極
34a,34b間には、所定値の電圧が印加される。し
たがって、各偏向電極34a,34b間にはクーロン力
が発生し、帯電電極33によって帯電されたインク滴4
7の飛跡を偏向させる。
2を挟んで向かい合っているので、各偏向電極34a,
34bも向かい合って配置される。そして、各偏向電極
34a,34b間には、所定値の電圧が印加される。し
たがって、各偏向電極34a,34b間にはクーロン力
が発生し、帯電電極33によって帯電されたインク滴4
7の飛跡を偏向させる。
【0052】なお、図8及び図10中符号56は、各フ
レキシブルプリント配線基板35,36を絶縁体63,
64に固着する粘着剤である。また、本実施例において
は、各仕切り部材30,31の形状は比較的単純なもの
に設定されているが、たとえ複雑な形状に設定されてい
る場合でも、これらの形状に対応するように各フレキシ
ブルプリント配線基板35,36は変形し、したがっ
て、各フレキシブルプリント配線基板35,36は仕切
り部材30,31の腹部分に良好に固着される。さら
に、各フレキシブルプリント配線基板35,36は薄肉
に成形されている。したがって、回転ドラム3に対して
各ナイフエッジ68,69の先端の陰に隠れてインク滴
47の飛跡に干渉することなく、スリット32を通り抜
けたインク滴47はこれら各フレキシブルプリント配線
基板35,36の間を通過する。
レキシブルプリント配線基板35,36を絶縁体63,
64に固着する粘着剤である。また、本実施例において
は、各仕切り部材30,31の形状は比較的単純なもの
に設定されているが、たとえ複雑な形状に設定されてい
る場合でも、これらの形状に対応するように各フレキシ
ブルプリント配線基板35,36は変形し、したがっ
て、各フレキシブルプリント配線基板35,36は仕切
り部材30,31の腹部分に良好に固着される。さら
に、各フレキシブルプリント配線基板35,36は薄肉
に成形されている。したがって、回転ドラム3に対して
各ナイフエッジ68,69の先端の陰に隠れてインク滴
47の飛跡に干渉することなく、スリット32を通り抜
けたインク滴47はこれら各フレキシブルプリント配線
基板35,36の間を通過する。
【0053】ガター39は、樋状を成している。このガ
ター39は仕切り部材31の下面に固着され、受けとめ
たインク滴を支持壁20の第2窓20c又は支持壁21
の第2窓21cに向けて流している。
ター39は仕切り部材31の下面に固着され、受けとめ
たインク滴を支持壁20の第2窓20c又は支持壁21
の第2窓21cに向けて流している。
【0054】なお、このインクジェットヘッド1では、
非作動時には各仕切り部材30,31間のスリット32
を閉塞し、ハウジング2内のインクの乾燥を防止する。
この乾燥防止機構は、例えば角パイプ19の側面に回転
自在に取り付けられ、先端をガター39の近傍に位置さ
せるアームプレート37と、アームプレート37の先端
部分を被覆し、ガター39に接触してスリット32を閉
塞する閉塞部材38と、インクジェットヘッド1の作動
時にアームプレート37を動かしてスリット32を露出
させるアクチュエータ等より構成されている。閉塞部材
38は、例えば発泡性の材料で構成されている。アクチ
ュエータとしては、図示はしないが、例えばソレノイド
を使用する。このソレノイドは、角パイプ19の上面に
取り付けられる。ソレノイド及びアームプレート37
は、角パイプ19に取り付けられているので、円筒形状
のパイプに取り付ける場合に比べてこれらを固定し易
い。なお、ソレノイドに代えて流体圧シリンダを利用し
たアクチュエータを使用しても良い。
非作動時には各仕切り部材30,31間のスリット32
を閉塞し、ハウジング2内のインクの乾燥を防止する。
この乾燥防止機構は、例えば角パイプ19の側面に回転
自在に取り付けられ、先端をガター39の近傍に位置さ
せるアームプレート37と、アームプレート37の先端
部分を被覆し、ガター39に接触してスリット32を閉
塞する閉塞部材38と、インクジェットヘッド1の作動
時にアームプレート37を動かしてスリット32を露出
させるアクチュエータ等より構成されている。閉塞部材
38は、例えば発泡性の材料で構成されている。アクチ
ュエータとしては、図示はしないが、例えばソレノイド
を使用する。このソレノイドは、角パイプ19の上面に
取り付けられる。ソレノイド及びアームプレート37
は、角パイプ19に取り付けられているので、円筒形状
のパイプに取り付ける場合に比べてこれらを固定し易
い。なお、ソレノイドに代えて流体圧シリンダを利用し
たアクチュエータを使用しても良い。
【0055】また、このインクジェットヘッド1では、
各インク噴出孔6aの目詰まりを除去するための目詰ま
り除去機構170を備えている。この目詰まり除去機構
170は図23にその概略構成を示すように、例えば各
インク噴出孔6aに対応する回転ドラム3の表面に、例
えばポンプ等の負圧発生部171に連通する吸引部材1
72を当接させて成っている。吸引部材172はハウジ
ング2内に配置され、回転ドラム3の表面に当接する当
接位置(図中実線位置)と、回転ドラム3から離間した
離間位置(図中2点鎖線位置)との間を移動可能に設け
られている。この吸引部材172は、アクチュエータ1
73によって前記各位置の間を移動される。
各インク噴出孔6aの目詰まりを除去するための目詰ま
り除去機構170を備えている。この目詰まり除去機構
170は図23にその概略構成を示すように、例えば各
インク噴出孔6aに対応する回転ドラム3の表面に、例
えばポンプ等の負圧発生部171に連通する吸引部材1
72を当接させて成っている。吸引部材172はハウジ
ング2内に配置され、回転ドラム3の表面に当接する当
接位置(図中実線位置)と、回転ドラム3から離間した
離間位置(図中2点鎖線位置)との間を移動可能に設け
られている。この吸引部材172は、アクチュエータ1
73によって前記各位置の間を移動される。
【0056】吸引部材172は、図24に示すように、
回転ドラム3の軸線方向の長さとほぼ同じ長さの横長形
状を成し、多数の吸引孔172aを有している。各吸引
孔172aは通路174を介して負圧発生部171に接
続されており、吸引部材172は当接位置において回転
ドラム3に対して平行に密着し回転ドラム3との間の空
間を負圧にすることができる。これにより、各インク噴
出孔6aに詰まったインクや塵埃等の目詰まり物質を吸
引し、目詰まりを回復させる。
回転ドラム3の軸線方向の長さとほぼ同じ長さの横長形
状を成し、多数の吸引孔172aを有している。各吸引
孔172aは通路174を介して負圧発生部171に接
続されており、吸引部材172は当接位置において回転
ドラム3に対して平行に密着し回転ドラム3との間の空
間を負圧にすることができる。これにより、各インク噴
出孔6aに詰まったインクや塵埃等の目詰まり物質を吸
引し、目詰まりを回復させる。
【0057】この目詰まり除去機構170は、例えば使
用者による手動のスイッチ操作によって作動する。つま
り、使用者が図示しない作動スイッチを手動操作する
と、アクチュエータ173が吸引部材172を当接位置
に移動させ、同時にインク供給用の液体ポンプ51が回
転ドラム3内にインクを供給し始める。回転ドラム3は
極低速でゆっくりと回転し、全てのインク噴出孔6aが
次々に吸引部材172によって吸引されて目詰まりが解
消される。吸引部材172から吸い込まれたインクと目
詰まり物質は、通路174を介してタンク175に回収
され図示しないフィルタ等で濾過された後再使用され
る。なお、この状態では、回転ドラム3内に供給された
インクには各インク噴出孔6aから噴出する程の遠心力
は作用せず、また、流体ポンプ51による供給圧力もそ
れ程高くないので、回転ドラム3内に供給されたインク
は角パイプ19の底部に垂れ落ちて溜まり、そして回収
される。即ち、インク滴となってスリット32から飛び
出すことはない。また、必ずしも液体ポンプ51を作動
させて回転ドラム3にインクを供給しながら目詰まり除
去機構170を作動させる必要はなく、液体ポンプ51
を停止させたままの状態で回転ドラム3内へのインク供
給を行うことなく目詰まり除去機構170を作動させて
も良い。ただし、液体ポンプ51を作動させながら目詰
まり除去機構170を作動させた方が圧力差が大きくな
るので、目詰まりを解消させ易い。
用者による手動のスイッチ操作によって作動する。つま
り、使用者が図示しない作動スイッチを手動操作する
と、アクチュエータ173が吸引部材172を当接位置
に移動させ、同時にインク供給用の液体ポンプ51が回
転ドラム3内にインクを供給し始める。回転ドラム3は
極低速でゆっくりと回転し、全てのインク噴出孔6aが
次々に吸引部材172によって吸引されて目詰まりが解
消される。吸引部材172から吸い込まれたインクと目
詰まり物質は、通路174を介してタンク175に回収
され図示しないフィルタ等で濾過された後再使用され
る。なお、この状態では、回転ドラム3内に供給された
インクには各インク噴出孔6aから噴出する程の遠心力
は作用せず、また、流体ポンプ51による供給圧力もそ
れ程高くないので、回転ドラム3内に供給されたインク
は角パイプ19の底部に垂れ落ちて溜まり、そして回収
される。即ち、インク滴となってスリット32から飛び
出すことはない。また、必ずしも液体ポンプ51を作動
させて回転ドラム3にインクを供給しながら目詰まり除
去機構170を作動させる必要はなく、液体ポンプ51
を停止させたままの状態で回転ドラム3内へのインク供
給を行うことなく目詰まり除去機構170を作動させて
も良い。ただし、液体ポンプ51を作動させながら目詰
まり除去機構170を作動させた方が圧力差が大きくな
るので、目詰まりを解消させ易い。
【0058】なお、図5及び図6中符号40は、インク
ジェットヘッド1の下方に記録紙を供給する給紙用ロー
ラである。この給紙用ローラ40は、回転ドラム3によ
る印字に連動して回転され、錘ローラ41とともに記録
紙を挟みながらこの記録紙を回転ドラム3の下方に供給
するものである。給紙用ローラ40及び錘ローラ41で
供給された記録紙22は、給紙用台66の上を滑りなが
ら移動する。錘ローラ41は、フレーム42に形成され
たU字状切欠42a内に落とされて、記録紙の進み方向
に拘束されている。なお、給紙用ローラ40は、図11
に示すように、ウォームホイール44及びウォーム45
を備える回転力伝達手段を介してステッピングモータ4
3に接続されている。ステッピングモータ43は、イン
クジェットヘッド1の作動に連動して作動する。
ジェットヘッド1の下方に記録紙を供給する給紙用ロー
ラである。この給紙用ローラ40は、回転ドラム3によ
る印字に連動して回転され、錘ローラ41とともに記録
紙を挟みながらこの記録紙を回転ドラム3の下方に供給
するものである。給紙用ローラ40及び錘ローラ41で
供給された記録紙22は、給紙用台66の上を滑りなが
ら移動する。錘ローラ41は、フレーム42に形成され
たU字状切欠42a内に落とされて、記録紙の進み方向
に拘束されている。なお、給紙用ローラ40は、図11
に示すように、ウォームホイール44及びウォーム45
を備える回転力伝達手段を介してステッピングモータ4
3に接続されている。ステッピングモータ43は、イン
クジェットヘッド1の作動に連動して作動する。
【0059】以上のように構成されているインクジェッ
トヘッド1は、次のようにしてインク滴を形成し、印字
作動する。
トヘッド1は、次のようにしてインク滴を形成し、印字
作動する。
【0060】先ず駆動用モータ13を立ち上げ、印字開
始に備える。このとき、回転ドラム3の回転が所定回転
数に達する前には、遠心力よりも回転力の影響の方が大
きく、インク滴の飛跡が通常印刷時とは異なる場合があ
る。そこで、回転ドラム3の回転数が所定回転数に達す
るまでは、画信号とは無関係に、インク滴を帯電電極3
3で帯電させて偏向電極34でガター39へ確実に衝突
して回収されるように制御することが好ましい。
始に備える。このとき、回転ドラム3の回転が所定回転
数に達する前には、遠心力よりも回転力の影響の方が大
きく、インク滴の飛跡が通常印刷時とは異なる場合があ
る。そこで、回転ドラム3の回転数が所定回転数に達す
るまでは、画信号とは無関係に、インク滴を帯電電極3
3で帯電させて偏向電極34でガター39へ確実に衝突
して回収されるように制御することが好ましい。
【0061】そして、回転ドラム3が所定回転数に達し
た後、印字動作に入る。このとき、インク供給ポート2
8bから供給されたインクは、各インク供給孔8b,7
eを通って回転ドラム3内に流入し、さらに、回転ドラ
ム3の高速回転によって発生する遠心力で各インク噴出
孔6aから連続して糸状に噴出する。このとき、噴出し
たインクは飛行させるのに十分な初速度が与えられ、あ
たかも回転ドラム3の回転に伴って回転方向へ移動す
る。そして、このインクは、一対の仕切り部材30,3
1を横切る瞬間に各ナイフエッジ部68,69で切断さ
れ、スリット32を通過する時間分の長さのインクがイ
ンク滴としてスリット32からハウジング2の外方に飛
び出す。
た後、印字動作に入る。このとき、インク供給ポート2
8bから供給されたインクは、各インク供給孔8b,7
eを通って回転ドラム3内に流入し、さらに、回転ドラ
ム3の高速回転によって発生する遠心力で各インク噴出
孔6aから連続して糸状に噴出する。このとき、噴出し
たインクは飛行させるのに十分な初速度が与えられ、あ
たかも回転ドラム3の回転に伴って回転方向へ移動す
る。そして、このインクは、一対の仕切り部材30,3
1を横切る瞬間に各ナイフエッジ部68,69で切断さ
れ、スリット32を通過する時間分の長さのインクがイ
ンク滴としてスリット32からハウジング2の外方に飛
び出す。
【0062】このとき、インク滴は帯電電極33によっ
て必要に応じて帯電される。帯電電極33は、フォトセ
ンサ18がロータリエンコーダ17のゼロ位置を検出し
た後所定のタイミングでインク滴の帯電制御を開始す
る。そして、記録に必要なインク滴は帯電された後各偏
向電極34a,34b間を通過するので、各偏向電極3
4a,34b間のクーロン力を受けて偏向され、ガター
39の横を通り抜けて記録紙に付着する。回転ドラム3
には多数のインク噴出孔6aが設けられており、回転ド
ラム3の端のものから順番に次々にインク滴が形成され
る。インク滴は、同一リード毎に同一の帯電電極33に
より必要に応じて帯電された後、偏向電極34a,34
bで飛跡制御される。したがって、実際にインク滴の飛
跡制御を行う電極33は、インク滴が形成される位置の
移動に伴い1リード分毎に対応して隣の電極33に移動
する。回転ドラム3は、インク噴出孔6aが一条の時1
回転毎に1リード分の印字を行う。
て必要に応じて帯電される。帯電電極33は、フォトセ
ンサ18がロータリエンコーダ17のゼロ位置を検出し
た後所定のタイミングでインク滴の帯電制御を開始す
る。そして、記録に必要なインク滴は帯電された後各偏
向電極34a,34b間を通過するので、各偏向電極3
4a,34b間のクーロン力を受けて偏向され、ガター
39の横を通り抜けて記録紙に付着する。回転ドラム3
には多数のインク噴出孔6aが設けられており、回転ド
ラム3の端のものから順番に次々にインク滴が形成され
る。インク滴は、同一リード毎に同一の帯電電極33に
より必要に応じて帯電された後、偏向電極34a,34
bで飛跡制御される。したがって、実際にインク滴の飛
跡制御を行う電極33は、インク滴が形成される位置の
移動に伴い1リード分毎に対応して隣の電極33に移動
する。回転ドラム3は、インク噴出孔6aが一条の時1
回転毎に1リード分の印字を行う。
【0063】そして、記録に不要なインク滴はガター3
9で受けとめられ、このガター39を伝わって各第2窓
20c又は21cから第3流路25又は第5流路27を
通ってインク回収ポート28c,29bに向けて落下す
る。この後、インクは、各インク回収ポート28c,2
9bからタンクへと回収された後、再使用される。
9で受けとめられ、このガター39を伝わって各第2窓
20c又は21cから第3流路25又は第5流路27を
通ってインク回収ポート28c,29bに向けて落下す
る。この後、インクは、各インク回収ポート28c,2
9bからタンクへと回収された後、再使用される。
【0064】また、仕切り部材30,31を通過する瞬
間を除いた領域、即ち仕切り部材30,31を通過した
後再び仕切り部材に到達する以前の領域では、回転ドラ
ム3から糸状に噴出するインクは回転ドラム3を囲繞す
るハウジング2の内周面に衝突して不要なインクとして
角パイプ19の底部に溜まり、そして、第1窓20b又
は21bより第2流路24又は第4流路26を通ってイ
ンク回収ポート28c又は29bへと落下し、さらに、
図示しないタンクへと回収された後、再使用される。
間を除いた領域、即ち仕切り部材30,31を通過した
後再び仕切り部材に到達する以前の領域では、回転ドラ
ム3から糸状に噴出するインクは回転ドラム3を囲繞す
るハウジング2の内周面に衝突して不要なインクとして
角パイプ19の底部に溜まり、そして、第1窓20b又
は21bより第2流路24又は第4流路26を通ってイ
ンク回収ポート28c又は29bへと落下し、さらに、
図示しないタンクへと回収された後、再使用される。
【0065】なお、上述の実施形態は本発明の好適な形
態の一例ではあるがこれに限定されるものではなく本発
明の要旨を逸脱しない範囲において種々変形実施可能で
ある。例えば、仕切り部材30,31、帯電電極33、
偏向電極34及びガター39を、回転ドラム3の中心真
下に鉛直線上に配置しても良い。この場合には、仕切り
部材30,31の腹部分の角度を開くことによってイン
ク滴の霧化を防止するようにしても良い。
態の一例ではあるがこれに限定されるものではなく本発
明の要旨を逸脱しない範囲において種々変形実施可能で
ある。例えば、仕切り部材30,31、帯電電極33、
偏向電極34及びガター39を、回転ドラム3の中心真
下に鉛直線上に配置しても良い。この場合には、仕切り
部材30,31の腹部分の角度を開くことによってイン
ク滴の霧化を防止するようにしても良い。
【0066】また、回転ドラム3のノズルパイプ6に形
成されるインク噴出孔6aは、本実施形態の場合、1条
の螺旋を構成するように穿孔されているが、場合によっ
ては2条以上の螺旋を構成するようにしても良い。例え
ば、2条の螺旋を形成する場合には、1回転で2ライン
分の印字が可能になる。
成されるインク噴出孔6aは、本実施形態の場合、1条
の螺旋を構成するように穿孔されているが、場合によっ
ては2条以上の螺旋を構成するようにしても良い。例え
ば、2条の螺旋を形成する場合には、1回転で2ライン
分の印字が可能になる。
【0067】また、本実施形態の場合、インク噴射孔6
aが形成する螺旋の1リード毎に帯電電極33を設け、
各帯電電極33を各リード毎に独立して制御している
が、これに特に限定されるものではなく、例えば1リー
ドを複数の帯電電極33で制御する構成としても良い。
aが形成する螺旋の1リード毎に帯電電極33を設け、
各帯電電極33を各リード毎に独立して制御している
が、これに特に限定されるものではなく、例えば1リー
ドを複数の帯電電極33で制御する構成としても良い。
【0068】また、本実施形態では、インク噴出孔6a
を螺旋状に連続的に形成している場合について主に説明
したが、これに特に限定されるものではなく螺旋状に不
連続に形成しても良いし、また、1リード分毎に異なる
螺旋状に形成しても良い。例えば、複数条の螺旋を想定
し、円周の1/4(1/4リード)に亘って第1の螺旋
にインク噴出孔を形成し、次の1/4は隣る第2の螺旋
に沿ってインク噴出孔を形成し、さらに次の1/4を第
3の螺旋に沿って形成し、さらに最後の1/4を第4の
螺旋に沿ってインク噴出孔を形成するようにしても良
い。また、1つの螺旋の1リード分の領域の全域にイン
ク噴出孔を等間隔で配置しなくとも、一部分にだけまと
めてインク噴出孔を形成するようにしても良い。
を螺旋状に連続的に形成している場合について主に説明
したが、これに特に限定されるものではなく螺旋状に不
連続に形成しても良いし、また、1リード分毎に異なる
螺旋状に形成しても良い。例えば、複数条の螺旋を想定
し、円周の1/4(1/4リード)に亘って第1の螺旋
にインク噴出孔を形成し、次の1/4は隣る第2の螺旋
に沿ってインク噴出孔を形成し、さらに次の1/4を第
3の螺旋に沿って形成し、さらに最後の1/4を第4の
螺旋に沿ってインク噴出孔を形成するようにしても良
い。また、1つの螺旋の1リード分の領域の全域にイン
ク噴出孔を等間隔で配置しなくとも、一部分にだけまと
めてインク噴出孔を形成するようにしても良い。
【0069】また、上述の実施形態では、回転ドラム3
の隙間5をシールする各Oリング67をコアドラム7に
設けられた各環状溝7dに配置しているが、各Oリング
67の配置場所は当該場所に限るものではなく、例えば
図12に示すように、各端板8,9(端板8のみ図示)
に環状溝8cを形成して当該環状溝8cに各Oリング6
7を配置しても良いことは勿論である。
の隙間5をシールする各Oリング67をコアドラム7に
設けられた各環状溝7dに配置しているが、各Oリング
67の配置場所は当該場所に限るものではなく、例えば
図12に示すように、各端板8,9(端板8のみ図示)
に環状溝8cを形成して当該環状溝8cに各Oリング6
7を配置しても良いことは勿論である。
【0070】さらに、本実施例ではフルライン型のヘッ
ドに適用した例について説明したが、これに特に限定さ
れるものではなく、記録紙の幅方向にヘッドを往復移動
させることによって1ライン分の印刷を行うタイプのヘ
ッドとして構成することも可能である。
ドに適用した例について説明したが、これに特に限定さ
れるものではなく、記録紙の幅方向にヘッドを往復移動
させることによって1ライン分の印刷を行うタイプのヘ
ッドとして構成することも可能である。
【0071】さらに、上述の実施形態では、インク回収
手段151として、各インク受け部材153,154を
各間隔保持板155,156を介して各支持部70,7
1に固着させることで各間隔152,152を形成する
と共に、これら各インク受け部材153,154に各絶
縁体63,64を固着させているが、この構成に限るも
のではなく、例えば図17に示すように、各絶縁体6
3’,64’にそれぞれ溝63a’,64a’を予め形
成しておくと共に、これら各絶縁体63’,64’を各
支持部70,71に直接固着することで、各支持部7
0,71との間に各間隔152,152を形成し、これ
ら各間隔152,152を介してミスト状のインクを回
収する構成としても良い。
手段151として、各インク受け部材153,154を
各間隔保持板155,156を介して各支持部70,7
1に固着させることで各間隔152,152を形成する
と共に、これら各インク受け部材153,154に各絶
縁体63,64を固着させているが、この構成に限るも
のではなく、例えば図17に示すように、各絶縁体6
3’,64’にそれぞれ溝63a’,64a’を予め形
成しておくと共に、これら各絶縁体63’,64’を各
支持部70,71に直接固着することで、各支持部7
0,71との間に各間隔152,152を形成し、これ
ら各間隔152,152を介してミスト状のインクを回
収する構成としても良い。
【0072】また、上述の実施形態では、インク回収手
段151の各インク受け部材153,154と各間隔保
持板155,156とをそれぞれ別々に形成している
が、これらを一体成形品としても良いことは勿論であ
る。
段151の各インク受け部材153,154と各間隔保
持板155,156とをそれぞれ別々に形成している
が、これらを一体成形品としても良いことは勿論であ
る。
【0073】さらに、上述の実施形態では、目詰まり除
去機構170の吸引部材172を図24に示すような横
長形状としているが、吸引部材172の形状はこれに限
るものではなく、図25に示すように横方向の長さを短
く設定して吸引部材172’を形成し、回転ドラム3と
の間に形成される空間を小さくすることで、より大きな
負圧で吸引効率を高めて各ノズル噴出孔6aを吸引する
ことができるようにしても良い。この場合、吸引部材1
72’をアクチュエータにより主走査方向、即ち回転ド
ラム3の軸線方向に移動させるようにする。なお、図中
符号172a’は、単一の吸引孔である。
去機構170の吸引部材172を図24に示すような横
長形状としているが、吸引部材172の形状はこれに限
るものではなく、図25に示すように横方向の長さを短
く設定して吸引部材172’を形成し、回転ドラム3と
の間に形成される空間を小さくすることで、より大きな
負圧で吸引効率を高めて各ノズル噴出孔6aを吸引する
ことができるようにしても良い。この場合、吸引部材1
72’をアクチュエータにより主走査方向、即ち回転ド
ラム3の軸線方向に移動させるようにする。なお、図中
符号172a’は、単一の吸引孔である。
【0074】また、目詰まり除去機構170としては、
各インク噴出孔6aに対応する回転ドラム3の表面に負
圧発生部171に連通する吸引部材172を当接させて
成るものに代えて、図26に概略構成を示すように、微
細な先端部を密集させて形成した回転自在なブラシ部材
176を各インク噴出孔6aに対応する回転ドラム3の
表面に当接させて成るものでも良い。ブラシ部材176
は、例えば図27に示すように、横長で表面がフェルト
状の部材により覆われたローラ状のもので、アクチュエ
ータ177によって離間位置と当接位置との間で移動さ
れる。そして、当接位置では、ブラシ部材176は回転
ドラム3に対して平行に当接し、回転ドラム3の回転に
伴って回転しながらドラム全周の各インク噴出孔6aに
対してフェルトの繊毛を接触させる。フェルトの先端部
分の直径は、例えば9μm〜60μm程度であり、各イ
ンク噴出孔6aの直径よりも細い。したがって、フェル
トの先端部分は各インク噴出孔6a内に入り込み、塵埃
等の目詰まり物質を回転ドラム3内に押し込み又は粘性
が高まったインクを吸収し、目詰まりを回復させる。
各インク噴出孔6aに対応する回転ドラム3の表面に負
圧発生部171に連通する吸引部材172を当接させて
成るものに代えて、図26に概略構成を示すように、微
細な先端部を密集させて形成した回転自在なブラシ部材
176を各インク噴出孔6aに対応する回転ドラム3の
表面に当接させて成るものでも良い。ブラシ部材176
は、例えば図27に示すように、横長で表面がフェルト
状の部材により覆われたローラ状のもので、アクチュエ
ータ177によって離間位置と当接位置との間で移動さ
れる。そして、当接位置では、ブラシ部材176は回転
ドラム3に対して平行に当接し、回転ドラム3の回転に
伴って回転しながらドラム全周の各インク噴出孔6aに
対してフェルトの繊毛を接触させる。フェルトの先端部
分の直径は、例えば9μm〜60μm程度であり、各イ
ンク噴出孔6aの直径よりも細い。したがって、フェル
トの先端部分は各インク噴出孔6a内に入り込み、塵埃
等の目詰まり物質を回転ドラム3内に押し込み又は粘性
が高まったインクを吸収し、目詰まりを回復させる。
【0075】この場合、図27に示す横長のブラシ部材
176に代えて、図28に示す横方向の長さの短いブラ
シ部材176’を使用しても良い。この場合には、ブラ
シ部材176’をアクチュエータによって主走査方向に
も移動させる。さらに、ブラシ部材176,176’の
繊毛を各インク噴出孔6aの直径よりも太くしても良
い。例えば、スチールブラシ、樹脂ブラシ、布、不織布
等でブラシ部材を構成しても良い。この場合、表面張力
によってインク及び目詰まり物質は吸引される。つま
り、粘度が高くなっているインクを吸引するのに適した
ものとなる。
176に代えて、図28に示す横方向の長さの短いブラ
シ部材176’を使用しても良い。この場合には、ブラ
シ部材176’をアクチュエータによって主走査方向に
も移動させる。さらに、ブラシ部材176,176’の
繊毛を各インク噴出孔6aの直径よりも太くしても良
い。例えば、スチールブラシ、樹脂ブラシ、布、不織布
等でブラシ部材を構成しても良い。この場合、表面張力
によってインク及び目詰まり物質は吸引される。つま
り、粘度が高くなっているインクを吸引するのに適した
ものとなる。
【0076】また、目詰まり除去機構170として、図
29に概略構成を示すように、回転ドラム3の表面のイ
ンクを除去する平板状の板部材178を各インク噴出孔
6aに対応する回転ドラム3の表面に当接させてなるも
のでも良い。例えば樹脂ブレード、ゴムブレード等の板
部材178は、回転ドラム3の表面に当接する当接位置
と回転ドラム3から離間した離間位置との間をアクチュ
エータ179によって移動される。低速でゆっくりと回
転する回転ドラム3に当接した板部材178は、回転ド
ラム3の周面に付着したインクを掻き落とすようにして
各インク噴出孔6aの目詰まりを解消する。板部材17
8としては、回転ドラム3とほぼ同じ長さの横長寸法を
有するものであっても良く、また、短いものであっても
良い。短い板状部材187を使用する場合は、アクチュ
エータによってこの板状部材187を主走査方向にも移
動させながら目詰まり除去を行う。
29に概略構成を示すように、回転ドラム3の表面のイ
ンクを除去する平板状の板部材178を各インク噴出孔
6aに対応する回転ドラム3の表面に当接させてなるも
のでも良い。例えば樹脂ブレード、ゴムブレード等の板
部材178は、回転ドラム3の表面に当接する当接位置
と回転ドラム3から離間した離間位置との間をアクチュ
エータ179によって移動される。低速でゆっくりと回
転する回転ドラム3に当接した板部材178は、回転ド
ラム3の周面に付着したインクを掻き落とすようにして
各インク噴出孔6aの目詰まりを解消する。板部材17
8としては、回転ドラム3とほぼ同じ長さの横長寸法を
有するものであっても良く、また、短いものであっても
良い。短い板状部材187を使用する場合は、アクチュ
エータによってこの板状部材187を主走査方向にも移
動させながら目詰まり除去を行う。
【0077】なお、上述した各目詰まり除去機構170
は、手動によるスイッチ操作によって作動する構成とし
ても良く、また、所定時間の経過により自動的に作動す
る構成としても良い。
は、手動によるスイッチ操作によって作動する構成とし
ても良く、また、所定時間の経過により自動的に作動す
る構成としても良い。
【0078】さらに、上述のインクジェットヘッド1で
は、スリット機構4を回転ドラム3の下方に配置し、イ
ンク滴47の飛翔方向を重力方向にほぼ一致させている
が、インク滴の飛翔方向を重力方向とは異なる方向とな
るようにスリット機構を設定しても良い。
は、スリット機構4を回転ドラム3の下方に配置し、イ
ンク滴47の飛翔方向を重力方向にほぼ一致させている
が、インク滴の飛翔方向を重力方向とは異なる方向とな
るようにスリット機構を設定しても良い。
【0079】例えば、図18に示すインクジェットヘッ
ド164のように、スリット機構165を回転ドラム3
の上方に設け、インク滴47の飛翔方向を上側の方向に
設定しても良い。即ち、インクジェットヘッド164で
は、回転ドラム3を収納する角パイプ(筐体)19の上
板19nに開口部166を設けると共に、この開口部1
66の近傍に、例えば0.1mm厚のSUS304,3
16材等の平板167を一定間隔(例えば0.1mm)
離して平行に2枚突き合わせるようにし、例えばシリコ
ーン接着剤等により密着固定することでスリット機構1
65を構成している。そして、このように構成されたス
リット機構165の上方に、一対の帯電電極33,33
及び偏向電極34,34を設け、さらにガター39を配
置している。
ド164のように、スリット機構165を回転ドラム3
の上方に設け、インク滴47の飛翔方向を上側の方向に
設定しても良い。即ち、インクジェットヘッド164で
は、回転ドラム3を収納する角パイプ(筐体)19の上
板19nに開口部166を設けると共に、この開口部1
66の近傍に、例えば0.1mm厚のSUS304,3
16材等の平板167を一定間隔(例えば0.1mm)
離して平行に2枚突き合わせるようにし、例えばシリコ
ーン接着剤等により密着固定することでスリット機構1
65を構成している。そして、このように構成されたス
リット機構165の上方に、一対の帯電電極33,33
及び偏向電極34,34を設け、さらにガター39を配
置している。
【0080】インク柱46は、各スリット板(平板)1
67の間からインク滴47となって上方へ飛び出す。イ
ンク滴47が形成される瞬間、各帯電電極33には画像
信号に応じて電圧が印加され、静電誘導現象により選択
的にインク滴47を帯電する。その後、インク滴47を
上方の各偏向電極34間に通し、帯電したインク滴(も
しくは帯電していないインク滴)4をガター39で回収
し、そうでないインク滴47を紙等の記録媒体168上
に到達させ、印字を行う。
67の間からインク滴47となって上方へ飛び出す。イ
ンク滴47が形成される瞬間、各帯電電極33には画像
信号に応じて電圧が印加され、静電誘導現象により選択
的にインク滴47を帯電する。その後、インク滴47を
上方の各偏向電極34間に通し、帯電したインク滴(も
しくは帯電していないインク滴)4をガター39で回収
し、そうでないインク滴47を紙等の記録媒体168上
に到達させ、印字を行う。
【0081】各帯電電極33としては青銅の焼結ブロッ
クを用い、各偏向電極34としては銅板に絶縁コートを
施したものを用いた。これらは導電性の材料であれば特
に限定されるものではなく、また、上述したインクジェ
ットヘッド1のようにフレキシブル配線基板で構成して
も良い。
クを用い、各偏向電極34としては銅板に絶縁コートを
施したものを用いた。これらは導電性の材料であれば特
に限定されるものではなく、また、上述したインクジェ
ットヘッド1のようにフレキシブル配線基板で構成して
も良い。
【0082】スリット機構165を上方に配置すること
で、各スリット板167に付着したインクのミストを角
パイプ19内に落下させることができ、良好なインク滴
の形成が可能になる。また、インクが記録紙に落下する
ことがないので、安定した印字を行うことが可能にな
る。さらに、スリット機構165を2枚のスリット板1
67で構成しているので、スリット機構の形成が容易に
なり、インクジェットヘッドの製造コストを安くするこ
とができる。
で、各スリット板167に付着したインクのミストを角
パイプ19内に落下させることができ、良好なインク滴
の形成が可能になる。また、インクが記録紙に落下する
ことがないので、安定した印字を行うことが可能にな
る。さらに、スリット機構165を2枚のスリット板1
67で構成しているので、スリット機構の形成が容易に
なり、インクジェットヘッドの製造コストを安くするこ
とができる。
【0083】なお、スリット板167としては、1枚の
板にレーザ等によりスリット加工を施したものを使用し
ても良い。また、図19に示すように、角パイプ19の
内部に樹脂等による内壁169を設け、スリット板16
7の近傍に溜まったインクを角パイプ19の底部へスム
ーズに流れるようにしても良い。
板にレーザ等によりスリット加工を施したものを使用し
ても良い。また、図19に示すように、角パイプ19の
内部に樹脂等による内壁169を設け、スリット板16
7の近傍に溜まったインクを角パイプ19の底部へスム
ーズに流れるようにしても良い。
【0084】また、図20に示すように、反時計回りに
回転ドラム3が回転する方向からみて、左側面に開口部
166、スリット32、各帯電電極33、各偏向電極3
4、ガター39を設けて左側方へのインク吐出を行う構
成としても良い。一方、図21に示すように、右側方へ
インク吐出を行う構成としても良い。
回転ドラム3が回転する方向からみて、左側面に開口部
166、スリット32、各帯電電極33、各偏向電極3
4、ガター39を設けて左側方へのインク吐出を行う構
成としても良い。一方、図21に示すように、右側方へ
インク吐出を行う構成としても良い。
【0085】また、図22に断面を上方から示すよう
に、回転ドラム3の回転軸を鉛直方向に設定し、他は図
18に示すインクジェットヘッド164と同様の構成に
することで鉛直縦型のライン型ヘッドを構成しても良
い。この場合、ガター39の形状を変形させて適宜形状
に設定することが望ましい。このような構成にすること
で、塗装等の用途に適したインクジェットヘッドを構成
することができる。ただし、鉛直縦型のライン型ヘッド
は、上述した各インクジェットヘッド1,164を縦型
にすることでも構成可能である。
に、回転ドラム3の回転軸を鉛直方向に設定し、他は図
18に示すインクジェットヘッド164と同様の構成に
することで鉛直縦型のライン型ヘッドを構成しても良
い。この場合、ガター39の形状を変形させて適宜形状
に設定することが望ましい。このような構成にすること
で、塗装等の用途に適したインクジェットヘッドを構成
することができる。ただし、鉛直縦型のライン型ヘッド
は、上述した各インクジェットヘッド1,164を縦型
にすることでも構成可能である。
【0086】なお、上述の各インクジェットヘッドを複
数個用いてカラー印刷を行っても良いことは勿論であ
る。
数個用いてカラー印刷を行っても良いことは勿論であ
る。
【0087】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載のイ
ンクジェットヘッドは、ハウジング内に回転ドラムを収
容すると共に、該回転ドラムの外周面に螺旋状に並んで
設けられた複数のインク噴出孔から当該回転ドラム内の
インクを遠心力により糸状に連続噴出させ、ハウジング
内に設けられたスリット機構に噴出インクの一部を通過
させて記録媒体に向けて進むインク滴を次々形成し、当
該インク滴の飛翔を制御して記録を行う一方、インク噴
出孔に対応する回転ドラムの表面に負圧発生部に連通す
る吸引部材を当接させてなるので、回転ドラムを高速回
転させるだけで振動なしにインク滴を連続的に形成する
ことが可能になる。したがって、記録媒体の幅に対応さ
せて回転ドラム等を長く形成するだけでフルライン型の
ヘッドを構成することができる。
ンクジェットヘッドは、ハウジング内に回転ドラムを収
容すると共に、該回転ドラムの外周面に螺旋状に並んで
設けられた複数のインク噴出孔から当該回転ドラム内の
インクを遠心力により糸状に連続噴出させ、ハウジング
内に設けられたスリット機構に噴出インクの一部を通過
させて記録媒体に向けて進むインク滴を次々形成し、当
該インク滴の飛翔を制御して記録を行う一方、インク噴
出孔に対応する回転ドラムの表面に負圧発生部に連通す
る吸引部材を当接させてなるので、回転ドラムを高速回
転させるだけで振動なしにインク滴を連続的に形成する
ことが可能になる。したがって、記録媒体の幅に対応さ
せて回転ドラム等を長く形成するだけでフルライン型の
ヘッドを構成することができる。
【0088】さらに、負圧発生部に連通する吸引部材が
回転ドラムに当接してインク噴出孔に詰まった異物、増
粘インク等を吸い込むので、インク噴出孔の目詰まりを
解消することができ、良好な印字状態を維持することが
できる。
回転ドラムに当接してインク噴出孔に詰まった異物、増
粘インク等を吸い込むので、インク噴出孔の目詰まりを
解消することができ、良好な印字状態を維持することが
できる。
【0089】また、請求項2記載のインクジェットヘッ
ドは、ハウジング内に回転ドラムを収容すると共に、該
回転ドラムの外周面に螺旋状に並んで設けられた複数の
インク噴出孔から当該回転ドラム内のインクを遠心力に
より糸状に連続噴出させ、ハウジング内に設けられたス
リット機構に噴出インクの一部を通過させて記録媒体に
向けて進むインク滴を次々形成し、当該インク滴の飛翔
を制御して記録を行う一方、微細な先端部を密集させて
形成した回転自在なブラシ部材をインク噴出孔に対応す
る回転ドラムの表面に当接させてなるので、回転ドラム
を高速回転させるだけで振動なしにインク滴を連続的に
形成することが可能になる。したがって、記録媒体の幅
に対応させて回転ドラム等を長く形成するだけでフルラ
イン型のヘッドを構成することができる。
ドは、ハウジング内に回転ドラムを収容すると共に、該
回転ドラムの外周面に螺旋状に並んで設けられた複数の
インク噴出孔から当該回転ドラム内のインクを遠心力に
より糸状に連続噴出させ、ハウジング内に設けられたス
リット機構に噴出インクの一部を通過させて記録媒体に
向けて進むインク滴を次々形成し、当該インク滴の飛翔
を制御して記録を行う一方、微細な先端部を密集させて
形成した回転自在なブラシ部材をインク噴出孔に対応す
る回転ドラムの表面に当接させてなるので、回転ドラム
を高速回転させるだけで振動なしにインク滴を連続的に
形成することが可能になる。したがって、記録媒体の幅
に対応させて回転ドラム等を長く形成するだけでフルラ
イン型のヘッドを構成することができる。
【0090】さらに、ブラシ部材を回転ドラムに当接さ
せると、ブラシ部材の微細な先端部がインク噴出孔内に
侵入し、インク噴出孔に詰まった異物を押し出し又増粘
インクを吸収するので、インク噴出孔の目詰まりを解消
することができ、良好な印字状態を維持することができ
る。
せると、ブラシ部材の微細な先端部がインク噴出孔内に
侵入し、インク噴出孔に詰まった異物を押し出し又増粘
インクを吸収するので、インク噴出孔の目詰まりを解消
することができ、良好な印字状態を維持することができ
る。
【0091】また、請求項3記載のインクジェットヘッ
ドは、ハウジング内に回転ドラムを収容すると共に、該
回転ドラムの外周面に螺旋状に並んで設けられた複数の
インク噴出孔から当該回転ドラム内のインクを遠心力に
より糸状に連続噴出させ、ハウジング内に設けられたス
リット機構に噴出インクの一部を通過させて記録媒体に
向けて進むインク滴を次々形成し、当該インク滴の飛翔
を制御して記録を行う一方、回転ドラム表面のインクを
除去する平板状の板部材をインク噴出孔に対応する回転
ドラムの表面に当接させてなるので、回転ドラムを高速
回転させるだけで振動なしにインク滴を連続的に形成す
ることが可能になる。したがって、記録媒体の幅に対応
させて回転ドラム等を長く形成するだけでフルライン型
のヘッドを構成することができる。
ドは、ハウジング内に回転ドラムを収容すると共に、該
回転ドラムの外周面に螺旋状に並んで設けられた複数の
インク噴出孔から当該回転ドラム内のインクを遠心力に
より糸状に連続噴出させ、ハウジング内に設けられたス
リット機構に噴出インクの一部を通過させて記録媒体に
向けて進むインク滴を次々形成し、当該インク滴の飛翔
を制御して記録を行う一方、回転ドラム表面のインクを
除去する平板状の板部材をインク噴出孔に対応する回転
ドラムの表面に当接させてなるので、回転ドラムを高速
回転させるだけで振動なしにインク滴を連続的に形成す
ることが可能になる。したがって、記録媒体の幅に対応
させて回転ドラム等を長く形成するだけでフルライン型
のヘッドを構成することができる。
【0092】さらに、板部材を回転ドラムに当接させる
と、回転ドラムの表面のインクを掻き落とすようにして
インク噴出孔の目詰まりを解消することができ、良好な
印字状態を維持することができる。
と、回転ドラムの表面のインクを掻き落とすようにして
インク噴出孔の目詰まりを解消することができ、良好な
印字状態を維持することができる。
【0093】また、請求項4記載のインクジェットヘッ
ドは、吸引部材又はブラシ部材又は板部材は、回転ドラ
ムの表面に当接する当接位置と回転ドラムから離間した
離間位置との間を移動可能に設けられたので、インクジ
ェットヘッドで印字を行う場合には吸引部材、ブラシ部
材又は板部材を印字動作に影響を与えない位置に退避さ
せることができる。
ドは、吸引部材又はブラシ部材又は板部材は、回転ドラ
ムの表面に当接する当接位置と回転ドラムから離間した
離間位置との間を移動可能に設けられたので、インクジ
ェットヘッドで印字を行う場合には吸引部材、ブラシ部
材又は板部材を印字動作に影響を与えない位置に退避さ
せることができる。
【図1】本発明を適用したインクジェットヘッドの横断
面図である。
面図である。
【図2】図1のインクジェットヘッドの縦断面図であ
る。
る。
【図3】図1のインクジェットヘッドの回転ドラムの一
部を切り欠いた斜視図である。
部を切り欠いた斜視図である。
【図4】図1のインクジェットヘッドの回転ドラムの縦
断面図である。
断面図である。
【図5】図2中矢線V−Vに沿うインクジェットヘッド
の断面図である。
の断面図である。
【図6】図2中矢線VI−VIに沿うインクジェットヘ
ッドの断面図である。
ッドの断面図である。
【図7】図1のインクジェットヘッドの電極を示し、一
側に配置されるフレキシブルプリント配線基板を展開し
た状態の正面図である。
側に配置されるフレキシブルプリント配線基板を展開し
た状態の正面図である。
【図8】図7の矢線VIII−VIIIに沿うフレキシ
ブルプリント配線基板の断面図である。
ブルプリント配線基板の断面図である。
【図9】図1のインクジェットヘッドの電極を示し、他
側に配置されるフレキシブルプリント配線基板を展開し
た状態の正面図である。
側に配置されるフレキシブルプリント配線基板を展開し
た状態の正面図である。
【図10】図9の矢線X−Xに沿うフレキシブルプリン
ト配線基板の断面図である。
ト配線基板の断面図である。
【図11】図1のインクジェットヘッドと各駆動用モー
タのレイアウトを示す平面図である。
タのレイアウトを示す平面図である。
【図12】本発明に係るインクジェットヘッドの回転ド
ラムの他の実施形態を示す拡大断面図である。
ラムの他の実施形態を示す拡大断面図である。
【図13】図1のインクジェットヘッドのインクの回収
経路を示す概略図である。
経路を示す概略図である。
【図14】図1のインクジェットヘッドのインク回収手
段を拡大して示す断面図である。
段を拡大して示す断面図である。
【図15】図14のインク回収手段を示す斜視図であ
る。
る。
【図16】図14のインク回収手段を示す正面図であ
る。
る。
【図17】図14のインク回収手段の他の実施形態を示
す断面図である。
す断面図である。
【図18】本発明を適用したインクジェットヘッドの他
の実施形態を示し、スリット機構を上方に配置した場合
の断面図である。
の実施形態を示し、スリット機構を上方に配置した場合
の断面図である。
【図19】図18のインクジェットヘッドに内壁を設け
た場合の断面図である。
た場合の断面図である。
【図20】図18の変形例を示し、スリット機構を一側
方に配置した場合の断面図である。
方に配置した場合の断面図である。
【図21】図18の変形例を示し、スリット機構を他側
方に配置した場合の断面図である。
方に配置した場合の断面図である。
【図22】本発明を適用したインクジェットヘッドを縦
型にした場合の水平な断面を示す図である。
型にした場合の水平な断面を示す図である。
【図23】本発明を適用したインクジェットヘッドの目
詰まり除去機構の第1の実施形態を示す概略構成図であ
る。
詰まり除去機構の第1の実施形態を示す概略構成図であ
る。
【図24】図23の目詰まり除去機構の吸引部材を示す
正面図である。
正面図である。
【図25】図23の目詰まり除去機構の吸引部材の他の
実施形態を示す正面図である。
実施形態を示す正面図である。
【図26】本発明を適用したインクジェットヘッドの目
詰まり除去機構の第2の実施形態を示す概略構成図であ
る。
詰まり除去機構の第2の実施形態を示す概略構成図であ
る。
【図27】図26の目詰まり除去機構のブラシ部材を示
す斜視図である。
す斜視図である。
【図28】図26の目詰まり除去機構のブラシ部材の他
の実施形態を示す斜視図である。
の実施形態を示す斜視図である。
【図29】本発明を適用したインクジェットヘッドの目
詰まり除去機構の第3の実施形態を示すが概略構成図で
ある。
詰まり除去機構の第3の実施形態を示すが概略構成図で
ある。
【図30】従来の連続噴射式インクジェットヘッドの原
理図である。
理図である。
1,164 インクジェットヘッド 2 ハウジング 3 回転ドラム 4 スリット機構 6a インク噴出孔 19 角パイプ 30,31 仕切り部材 32 スリット 39 ガター 46 噴出インク 47 インク滴 170 目詰まり除去機構 171 負圧発生機構 173 吸引部材 176 ブラシ部材 178 板部材
Claims (4)
- 【請求項1】 ハウジング内に回転ドラムを収容すると
共に、該回転ドラムの外周面に螺旋状に並んで設けられ
た複数のインク噴出孔から当該回転ドラム内のインクを
遠心力により糸状に連続噴出させ、前記ハウジング内に
設けられたスリット機構に前記噴出インクの一部を通過
させて記録媒体に向けて進むインク滴を次々形成し、当
該インク滴の飛翔を制御して記録を行う一方、前記イン
ク噴出孔に対応する前記回転ドラムの表面に負圧発生部
に連通する吸引部材を当接させてなるインクジェットヘ
ッド。 - 【請求項2】 ハウジング内に回転ドラムを収容すると
共に、該回転ドラムの外周面に螺旋状に並んで設けられ
た複数のインク噴出孔から当該回転ドラム内のインクを
遠心力により糸状に連続噴出させ、前記ハウジング内に
設けられたスリット機構に前記噴出インクの一部を通過
させて記録媒体に向けて進むインク滴を次々形成し、当
該インク滴の飛翔を制御して記録を行う一方、微細な先
端部を密集させて形成した回転自在なブラシ部材を前記
インク噴出孔に対応する前記回転ドラムの表面に当接さ
せてなることを特徴とするインクジェットヘッド。 - 【請求項3】 ハウジング内に回転ドラムを収容すると
共に、該回転ドラムの外周面に螺旋状に並んで設けられ
た複数のインク噴出孔から当該回転ドラム内のインクを
遠心力により糸状に連続噴出させ、前記ハウジング内に
設けられたスリット機構に前記噴出インクの一部を通過
させて記録媒体に向けて進むインク滴を次々形成し、当
該インク滴の飛翔を制御して記録を行う一方、前記回転
ドラム表面のインクを除去する平板状の板部材を前記イ
ンク噴出孔に対応する前記回転ドラムの表面に当接させ
てなることを特徴とするインクジェットヘッド。 - 【請求項4】 前記吸引部材又はブラシ部材又は板部材
は、回転ドラムの表面に当接する当接位置と回転ドラム
から離間した離間位置との間を移動可能に設けられたこ
とを特徴とする請求項1から3のいずれか記載のインク
ジェットヘッド。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1915196A JPH09207329A (ja) | 1996-02-05 | 1996-02-05 | インクジェットヘッド |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1915196A JPH09207329A (ja) | 1996-02-05 | 1996-02-05 | インクジェットヘッド |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09207329A true JPH09207329A (ja) | 1997-08-12 |
Family
ID=11991438
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1915196A Pending JPH09207329A (ja) | 1996-02-05 | 1996-02-05 | インクジェットヘッド |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09207329A (ja) |
-
1996
- 1996-02-05 JP JP1915196A patent/JPH09207329A/ja active Pending
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