JP3149567B2 - 絶縁電線 - Google Patents
絶縁電線Info
- Publication number
- JP3149567B2 JP3149567B2 JP26399692A JP26399692A JP3149567B2 JP 3149567 B2 JP3149567 B2 JP 3149567B2 JP 26399692 A JP26399692 A JP 26399692A JP 26399692 A JP26399692 A JP 26399692A JP 3149567 B2 JP3149567 B2 JP 3149567B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- polyvinyl chloride
- insulated wire
- layer
- flexible
- insulating layer
- Prior art date
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- Insulated Conductors (AREA)
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
- Organic Insulating Materials (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電子機器応用製品の内部
配線用として広く使用されている、柔軟なポリ塩化ビニ
ルを絶縁材料とする絶縁電線に関するものである。
配線用として広く使用されている、柔軟なポリ塩化ビニ
ルを絶縁材料とする絶縁電線に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ポリ塩化ビニルは電線の絶縁材料として
広く使用されている。特に可塑剤を多量に添加した配合
はやわらかく柔軟性に富んでいるので、くりかえし屈曲
が必要な用途の電線の絶縁材料として好まれている。
広く使用されている。特に可塑剤を多量に添加した配合
はやわらかく柔軟性に富んでいるので、くりかえし屈曲
が必要な用途の電線の絶縁材料として好まれている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】可塑剤を多量に添加し
た配合は前述のメリットがある反面、絶縁体どうしをか
さねておくとくっついてしまうという問題がある。特に
フラットケーブルなどにおいては接触面積が大きいこと
もあって、かさねた結果くっついたものをいちいちはが
して使用するのは大変めんどうだという問題がある。
た配合は前述のメリットがある反面、絶縁体どうしをか
さねておくとくっついてしまうという問題がある。特に
フラットケーブルなどにおいては接触面積が大きいこと
もあって、かさねた結果くっついたものをいちいちはが
して使用するのは大変めんどうだという問題がある。
【0004】
【課題を解決するための手段】可塑剤を多量に添加した
ポリ塩化ビニル絶縁層の上に約10μmの無可塑ポリ塩
化ビニル層を設けることにより、柔軟性に富むという特
徴を保持したままべたつきがなく、絶縁体どうしを接触
させてもくっついて取扱いに困るということがなくなる
ことを見出した。
ポリ塩化ビニル絶縁層の上に約10μmの無可塑ポリ塩
化ビニル層を設けることにより、柔軟性に富むという特
徴を保持したままべたつきがなく、絶縁体どうしを接触
させてもくっついて取扱いに困るということがなくなる
ことを見出した。
【0005】
【実施例】厚さ100μm、幅0.8mmの導体、複数
本を1.27mmピッチで並べ、これに厚さ150μm
JISA硬度72のポリ塩化ビニルテープを上下からサ
ンドイッチ状にラミネートし、フラットケーブルを作成
した。このフラットケーブルの両面にポリ塩化ビニル樹
脂をメチルエチルケトンに溶かして塗布し、乾燥して溶
剤を除去し、フラットケーブルのポリ塩化ビニル絶縁層
の両面に夫々約10μmの無可塑ポリ塩化ビニル層を設
けた。
本を1.27mmピッチで並べ、これに厚さ150μm
JISA硬度72のポリ塩化ビニルテープを上下からサ
ンドイッチ状にラミネートし、フラットケーブルを作成
した。このフラットケーブルの両面にポリ塩化ビニル樹
脂をメチルエチルケトンに溶かして塗布し、乾燥して溶
剤を除去し、フラットケーブルのポリ塩化ビニル絶縁層
の両面に夫々約10μmの無可塑ポリ塩化ビニル層を設
けた。
【0006】
【発明の効果】無可塑ポリ塩化ビニル層のない場合、前
述のフラットケーブル25枚をかさねて輪ゴムで止めて
保管しておいたところ、お互いにくっついてしまい、輪
ゴムをはずしても容易にバラけなくなり、いちいちはが
して使用するのが大変めんどうであった。しかし、本発
明の如く、両面に無可塑ポリ塩化ビニル層を設けたもの
は同様にして保管しておいても輪ゴムをはずせば簡単に
バラけるので取扱いが大変容易になった。又、べたつき
防止という観点からだけであれば、ポリエステルテープ
層やポリイミドフィルム層を柔軟ポリ塩化ビニル層の上
に設けるという方法もあるが、せっかくの特徴である柔
軟性がそこなわれるという欠点がある。
述のフラットケーブル25枚をかさねて輪ゴムで止めて
保管しておいたところ、お互いにくっついてしまい、輪
ゴムをはずしても容易にバラけなくなり、いちいちはが
して使用するのが大変めんどうであった。しかし、本発
明の如く、両面に無可塑ポリ塩化ビニル層を設けたもの
は同様にして保管しておいても輪ゴムをはずせば簡単に
バラけるので取扱いが大変容易になった。又、べたつき
防止という観点からだけであれば、ポリエステルテープ
層やポリイミドフィルム層を柔軟ポリ塩化ビニル層の上
に設けるという方法もあるが、せっかくの特徴である柔
軟性がそこなわれるという欠点がある。
【0007】本発明の如く、うすく無可塑ポリ塩化ビニ
ル層を設ける方法であれば柔軟性がそこなわれるという
問題も生じなかった。また、実施例においてはラミネー
ト型フラットケーブルの例について述べたが、押出しタ
イプの絶縁電線においても、柔軟ポリ塩化ビニル絶縁電
線については、表面に無可塑ポリ塩化ビニル層を設ける
ことにより、同様に柔軟性を保持したまま、くっつきな
どのトラブルを防止することが出来た。
ル層を設ける方法であれば柔軟性がそこなわれるという
問題も生じなかった。また、実施例においてはラミネー
ト型フラットケーブルの例について述べたが、押出しタ
イプの絶縁電線においても、柔軟ポリ塩化ビニル絶縁電
線については、表面に無可塑ポリ塩化ビニル層を設ける
ことにより、同様に柔軟性を保持したまま、くっつきな
どのトラブルを防止することが出来た。
【図1】本発明の電線の例を示す。
1:導体 2:柔軟ポリ塩化ビニル絶縁層 3:無可塑ポリ塩化ビニル絶縁層
Claims (2)
- 【請求項1】 硬度(JISK7215に準じたA型硬
度計による)75以下のポリ塩化ビニル絶縁電線に於て
該絶縁層の外側に約10μmの無可塑ポリ塩化ビニル層
を設けたことを特徴とする絶縁電線。 - 【請求項2】 請求項1に記載した絶縁電線であって、
導体を複数本、所定のピッチでならべた構成としたこと
を特徴とする平型絶縁電線。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26399692A JP3149567B2 (ja) | 1992-10-02 | 1992-10-02 | 絶縁電線 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26399692A JP3149567B2 (ja) | 1992-10-02 | 1992-10-02 | 絶縁電線 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06119820A JPH06119820A (ja) | 1994-04-28 |
JP3149567B2 true JP3149567B2 (ja) | 2001-03-26 |
Family
ID=17397101
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP26399692A Expired - Fee Related JP3149567B2 (ja) | 1992-10-02 | 1992-10-02 | 絶縁電線 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3149567B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8524437B2 (en) | 2011-03-04 | 2013-09-03 | Ricoh Company, Ltd. | Particle producing method, particle, toner, developer, process cartridge, image forming method, image forming apparatus, and particle producing method |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009093900A (ja) * | 2007-10-05 | 2009-04-30 | Sumitomo Electric Ind Ltd | 多芯フラット絶縁電線およびその製造方法 |
-
1992
- 1992-10-02 JP JP26399692A patent/JP3149567B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8524437B2 (en) | 2011-03-04 | 2013-09-03 | Ricoh Company, Ltd. | Particle producing method, particle, toner, developer, process cartridge, image forming method, image forming apparatus, and particle producing method |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH06119820A (ja) | 1994-04-28 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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