JP3149314B2 - プラットホーム付きリフトトラック - Google Patents

プラットホーム付きリフトトラック

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JP3149314B2
JP3149314B2 JP11433894A JP11433894A JP3149314B2 JP 3149314 B2 JP3149314 B2 JP 3149314B2 JP 11433894 A JP11433894 A JP 11433894A JP 11433894 A JP11433894 A JP 11433894A JP 3149314 B2 JP3149314 B2 JP 3149314B2
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務 藤田
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日本輸送機株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、プラットホームを伸長
することによりハンドトラックを複数台同時に載荷する
ことができ、多量運搬を可能とし、しかも狭隘な通路進
行に際してはそのプラットホームを短縮することによっ
て小廻り走行を可能とするプラットホーム付きリフトト
ラックに関する。
【0002】
【従来の技術】例えば大型小売販売店においては、商品
を倉庫から売場に搬送するには、その商品をJIB89
20号に規定されかつ図6に示すようなハンドトラック
aに収容し、そのハンドトラックaは例えばB8931
号に規定されているプラットホームトラック(詳しくは
ローリフト形プラットホームトラック)に単数台、又は
複数台載置して運搬される。
【0003】このようなプラットホームトラックはプラ
ットホームの全長が短尺のもの、長尺のものがあり、多
量に搬送する際には長尺のものを用いて複数のハンドト
ラックを同時に運送する一方、狭隘通路進行に際して
は、旋回性能を高めるため積載台数を犠牲にしてプラッ
トホームの短尺のものを用いる必要があった。従って、
従来では、その搬送目的によってプラットホームの長さ
が異なる複数種類のプラットホーム付きのリフトトラッ
クを配置し用途に応じて使い分けていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、業務の繁疎、
及び商品の搬入位置によって、プラットホーム付きリフ
トトラックを使い分け搬送するには、運搬費が嵩み運搬
効率も低下する。
【0005】本発明は、プラットホームをプラットホー
ム本体と、その側面で支持されかつ進行方向に移動する
補助枠体とによって形成することを基本として、多量運
搬と小廻り運搬とを両立させるプラットホーム付きリフ
トトラックの提供を目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、車輪を介して
昇降可能な載荷用のプラットホームを具えるプラットホ
ーム付きリフトトラックであって、前記プラットホーム
は、平面矩形のプラットホーム本体およびその進行方向
両側面で支持されかつ進行方向に移動する側枠材と、進
行方向後端を継ぐ継ぎ材とからなりプラットホーム本体
から後方に突出しかつ後退しうる補助枠体を具えるとと
もに、前記補助枠体は、前記プラットホーム本体と上面
を略面一としたことを特徴とするプラットホーム付きリ
フトトラックである。
【0007】
【作用】補助枠体は、プラットホーム本体から後方に突
出しかつ後退しうるため、補助枠体を移動させることに
より、プラットホームの全長を変化させうる。従って、
全長を長くすることにより複数のハンドトラックを同時
に搬送でき、全長を短くすることによって、リフトトラ
ックの旋回半径が小さくなり小回が利く走行が可能とな
る。
【0008】さらに補助枠体はプラットホーム本体と上
面を略面一としたため、プラットホーム伸長時にあって
も、ハンドトラックをプラットホーム本体と補助枠体と
の間に跨がらせて積載出来、積荷作業が容易となる。
【0009】
【実施例】以下本発明の一実施例をプラットホーム付き
リフトトラックが蓄電池式である場合を例にとり図面に
基づき説明する。
【0010】図1においてプラットホーム付きリフトト
ラック1は、駆動輪11を具えた駆動部12と、この駆
動部12に接続され従輪13を具えるプラットホーム2
とからなる。
【0011】プラットホーム2は、従輪13が着地した
状態でプラットホーム2の全体が昇降できるいわゆるロ
ーリフト形プラットホームを形成している。
【0012】又プラットホーム2に載置されるのはJI
SB8920号に記載されかつ図6にその一例を図示し
たハンドトラック41であり、その底板42に下設され
る4ケのキャスター43…によって走行できる。又底板
42は走行面から距離を隔てることによりプラットホー
ム2を下降させ、かつ底板42下方にプラットホーム2
を潜入させ、然る後プラットホーム2を上昇させること
により、ハンドトラック41はそのプラットホーム2上
に載置される。
【0013】プラットホーム2と駆動部12とは例えば
油圧シリンダー等の伸縮具15を介して接続される。又
この伸縮具15の伸縮作動は、例えば図5(A)、
(B)に示すように周知の構成によるリンク機構16に
より、従輪13をその保持金具17とともに回動させ、
プラットホーム2の上昇時下降時を通じて接地状態を保
持する。
【0014】前記駆動部12には図示しない電動機によ
って駆動されかつ車体の中心線上に配される1輪の駆動
輪11とその進行方向両側に配され、走行の安定性を高
める1対のキャスター19、19とを具える。又駆動部
12には、操舵用の操作杆20が設けられる。
【0015】プラットホーム2には、前記従輪13を下
設したプラットホーム本体4と、このプラットホーム4
から進行後方に向かって後退可能な補助枠体5とを具え
る。本実施例ではプラットホーム本体4の前方に図示し
ない蓄電池が搭載され前記電動機に電力を供給する。
【0016】前記プラットホーム本体4は平面矩形をな
し、図3、4に示す如く天板21の両側縁から側板2
2、22を下設したコ字状のフレーム23を有し、前記
天板21は進行方向にのびる複数本のリブ24…によっ
て補強される。又隣り合うリブ24、24の間には従輪
13を保持する前記保持金具17が枢支されるピン25
が架け渡される。
【0017】又プラットホーム本体4には、前記側板2
2から側出する支軸28に枢支されかつ進行方向に回転
する案内ローラ26を片側に3ケずつ対向する位置に配
される。
【0018】補助枠体5は、プラットホーム本体4の前
記側板22に沿って配されかつ前記案内ローラ26を周
んで配されるコ字状の1対の側枠材6、6とこの側枠材
6の後端で相互を継ぐ継ぎ材7とからなる。
【0019】さらに前記側枠材6及び継ぎ材7の上面
は、プラットホーム本体4の上面と略面一に形成され
る。
【0020】又案内ローラ26は、側枠材6の上下片対
向面に沿って配されるレール27、27の案内により転
動することが出来る。従って補助枠体5は、前記案内ロ
ーラ26の案内によってプラットホーム本体4に対して
進行方向に往復動することが出来る。
【0021】プラットホーム本体4と補助枠体5とは油
圧シリンダー29からなる直線作動具を介して接続され
る。油圧シリンダー29は、本例ではそのシリンダー筒
29aのロッド29b側の端部をプラットホーム本体4
に回動可能にピン支され、ロッド29bの先端を継ぎ材
7にブラケットを介してピン支される。なおシリンダー
筒29aの反対側端部には、油圧シリンダーの重力保持
のため揺動可能に保持される。
【0022】従ってロッド29bの伸長により補助枠体
5は後退し、プラットホームの長さが伸びるとともに、
ロッド29bの縮小により補助枠体5は前進し、プラッ
トホームの長さを短くすることが出来る。
【0023】なお直線作動具として油圧シリンダーに代
えてボールネジ機構などの往復作動機構を用いることが
出来る。
【0024】本実施例においては、補助枠材5の後端に
継ぎ材7の後面に起倒式の押し片9が設けられる。押し
片9は、継ぎ材7に固定される低速の回転原動機Mの出
力軸に一端が固着され、回転原動機Mの作動によって、
他端が補助枠体5上面から上に向かって突出する起立状
態と、その他端が補助枠体5上面よりも下方に位置する
没入状態とに回動することが出来る。なお常時は没入状
態で保持される。
【0025】然してハンドトラック49を多量に搬送す
る際には、油圧シリンダー29のロッド29bを伸長す
ることにより、補助枠体5は後退しプラットホーム2の
長さが長くなる。これによって複数個のハンドトラック
49…を同時に積載することが出来る。
【0026】又搬送物が少量の時、又は狭隘な道路を進
行する際には、前記ロッド29aを縮め補助枠体5を前
進させることにより、プラットホーム2の長さが短くな
り小さな旋回半径で走行することが可能となり、搬送が
容易かつ迅速に搬送することが出来る。
【0027】さらに図7に示す如くハンドトラック49
が後端近傍に積載され、走行の安定を欠く場合には、補
助枠体5後端の前記押し片9を起立させるとともに、補
助枠体5を前方に向かって移動させることにより、ハン
ドトラック41は、プラットホーム2から墜落すること
なく、前方に移動させることが出来、積載状態を安定さ
せることが出来る。
【0028】このように前記構成を具えることにより、
一台のプラットホーム付きリフトトラックで目的に応じ
た搬送をなしうるのである。
【0029】
【発明の効果】叙上の如く本発明のプラットホーム付き
リフトトラックは、そのプラットホームがプラットホー
ム本体と、プラットホーム本体から後方に突出し、かつ
後退しうる補助枠体とを具えることを要旨とするため、
単一の車両で多量運搬性、小廻り性など目的に応じた搬
送ができ、効率のよい運搬がなしうる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す正面図である。
【図2】その平面図である。
【図3】そのプラットホームのX−X線断面である。
【図4】プラットホームの一部断面の平面図である。
【図5】プラットホームの昇降作用を示す正面図であ
る。(A)は下降時、(B)は上昇時をそれぞれ示す。
【図6】ハンドトラックの一例を示す斜視図である。
【図7】使用例をその作用とともに示す正面図である。
【符号の説明】
2 プラットホーム 4 プラットホーム本体 5 補助枠体 6 側枠材 7 継ぎ材 11、13 車輪

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】車輪を介して昇降可能な載荷用のプラット
    ホームを具えるプラットホーム付きリフトトラックであ
    って、 前記プラットホームは、平面矩形のプラットホーム本体
    およびその進行方向両側面で支持されかつ進行方向に移
    動する側枠材と、進行方向後端を継ぐ継ぎ材とからなり
    プラットホーム本体から後方に突出しかつ後退しうる補
    助枠体を具えるとともに、前記補助枠体は、前記プラッ
    トホーム本体と上面を略面一としたことを特徴とするプ
    ラットホーム付きリフトトラック。
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