JP4401246B2 - 搬送台車 - Google Patents

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本発明は、荷役を行うためのフォークを備えた搬送台車に関するものである。
従来、荷取りや荷置きといった荷役を行う搬送台車として、図6〜図8に示すようなものがある。図6は、従来の搬送台車の一例を示す平面図、図7は、同側面図、図8は、同背面図(図7において右側から見た図)である。これらの図において、51は無人式の搬送台車である。この搬送台車51は、車体54の底部に駆動輪52および従動輪53(図7)を備え、駆動輪52を転動させることによりX、Y方向(図6、図7)に走行する。車体54の中央部には、図示していない昇降手段によって昇降する支柱55が立設されていて、この支柱55は、図示していない旋回手段によって縦軸線C(図7)まわりのR1、R2方向への旋回が可能になっている。支柱55の上端には、当該支柱55とともに縦軸線Cまわりに旋回する板状のベース56が水平に取付けられている。
ベース56には、互いに対向する二辺にフォーク保持用の起立部56Aが設けられていて、これら起立部56Aに沿ってフォーク57がS、T方向(図6)に進退できるように、当該フォーク57の両端縁部を起立部56Aに移動可能に連結している。フォーク57は、図示していない進退手段によってS、T方向に進退する。フォーク57には、基部57Aと、当該基部57Aから起立部56Aに沿ってS方向にのびる一対のフォーク片57Bが形成されている。基部57Aとフォーク片57Bの外端縁部には、フォーク57の進退を許容する溝が設けられており、これらの溝には、ベース56の起立部56Aに水平軸線まわりの回転を自在に取付けた複数の支持ローラ56aが係合している。フォーク57が、図6に二点鎖線で示すようにS方向に前進して、フォーク片57Bが車体54の側方へ突出したとき、フォーク片57Bの外端縁部の溝と支持ローラ56aとの係合は外れるが、基部57Aの外端縁部の溝と支持ローラ56aとの係合は維持される。つまり、このとき基部57Aはフォーク57の支え代として機能している。
車体54の後端部には、コントローラ58、バッテリー電源59、および走行駆動部60が搭載されている。コントローラ58は、搬送台車51の走行と停止、支柱55とベース56の昇降と旋回、およびフォーク57の進退等を制御する。走行駆動部60の内部には、駆動輪52を駆動する走行モータ(図示省略)が収納されている。搬送台車51は、走行モータを駆動して、床Fに敷設された磁気誘導線(図示省略)に沿ってX、Y方向に走行する。
次に、上記構成の搬送台車51が荷役作業を行う場合について説明する。まず搬送台車51は、図6〜図8に実線で示すように、フォーク57を車体54上に格納するとともに、ベース56およびフォーク57を下限位置に下降させた状態で、荷取り位置に向かって走行する。そして、荷取り位置に到着すると、搬送台車51は、荷取り位置に定置されているワーク(荷物)11に側面を正対させて、フォーク57の中心M3がワーク11の中心M1と一致するように停止する。なお、搬送台車51が停止したとき、駆動輪52または走行モータに付設したブレーキ(図示省略)が作動することにより、搬送台車51の停止位置が固定される。停止後、搬送台車51は、図6に二点鎖線で示すようにフォーク57をS方向に前進させて、一対のフォーク片57Bをワーク11の互いに対向する側面に突設されている一対の係合片11Aの下側に潜り込ませる。ついで、搬送台車51は、図7に二点鎖線で示すように支柱55、ベース56およびフォーク57を上昇させて、一対のフォーク片57Bによりワーク11を床Fから持ち上げる(荷取り)。そして、搬送台車51は、支柱55、ベース56およびフォーク57を図6のR1方向(反時計まわり)に90゜旋回させて、一点鎖線で示すようにワーク11を車体54の前端部に設けたワーク積載面54Aの上位まで移動させ、続いて、支柱55、ベース56およびフォーク57を下降させて、ワーク11をワーク積載面54Aに載置する。この後、搬送台車51は荷置き位置に向かって走行する。
荷置き位置に到着して停止すると、搬送台車51は、支柱55、ベース56およびフォーク57を上昇させて、一対のフォーク片57Bによりワーク11をワーク積載面54Aから持ち上げる。そして、搬送台車51は、支柱55、ベース56およびフォーク57を図6のR1方向(反時計まわり)またはR2方向(時計回り)に90゜旋回させて、ワーク11を車体54の側方にある荷置き位置の上位まで移動させ、続いて、支柱55、ベース56およびフォーク57を下降させて、ワーク11を荷置き位置に載置する(荷置き)。この後、搬送台車51は、フォーク57をT方向に後退させて、フォーク片57Bをワーク11から離し、車体54上に格納する。
上記のような、荷役作業を行う進退式のフォークを備えた搬送台車は、下記の特許文献1、2に記載されている。また、非進退式のフォークを回転させて車体へ収納する機構が、下記の特許文献3に記載されている。
特開平6−32227号公報 特開2000−335404号公報 特開平9−52698号公報
従来の搬送台車51では、図6に二点鎖線で示したように、フォーク57を前進させてフォーク片57Bを車体54の側方に突出させるときに、基部57Aをフォーク57の支え代として機能させている。このため、図6に示すようにフォーク57の進退方向S、Tの長さLは、ワーク11の奥行きL1よりも若干長寸であるフォーク片57Bの長さL2に、基部7Aの長さL3を加えた長さに設定する必要がある。また、荷取り時および荷置き時以外は、周囲の物体との接触事故を回避するために、フォーク57を車体54から突出しないようにしておく必要がある。よって、これらの事情を考慮すると、車体54の幅寸法W2を、フォーク57の長さLよりも大きく設定しなければならない。しかしながら、このように車体54の幅寸法W2を大きくすると、図6に示すように車体54の幅寸法W2がワーク11の幅寸法W1よりも著しく大きくなり、幅の狭い通路を走行するのが困難になるという問題がある。
上記のような問題は、特許文献1のような構造でも同様に生じる。一方、特許文献2のように多連式のフォークを用いると、フォークを収縮させたときにフォークの長さが短くなるが、フォークを可動させるための部品点数が多くなり、構造が複雑になるため、故障し易く耐久性に劣るという問題がある。なお、特許文献3のフォークを回転させて収納する機構については、同機構は車両の駐車スペースを縮小化するためのものであり、荷役作業とは無関係である。
本発明は、上記問題点を解決するものであって、その課題とするところは、車体の幅寸法を小さくすることができ、かつ、フォーク構造が単純な搬送台車を提供することにある。
本発明では、車体に昇降可能かつ縦軸線まわりに旋回可能なベースが搭載され、当該ベースに荷取りまたは荷置きを行うフォークが取付けられた搬送台車において、フォークを、ベースに基端部が所定の間隔をおいて回転可能に連結された一対のフォーク片から構成し、一対のフォーク片のそれぞれを水平な姿勢で回転させることにより、一対のフォーク片を、車体に格納して当該搬送台車の走行方向に開脚させた荷取り前または荷置き後の第1姿勢と、車体の幅方向外側に突出させて小さい開脚度で互いに対向させた荷取り時または荷置き時の第2姿勢とに変換させるフォーク片駆動手段を設ける。
上記構成によると、荷取り位置に定置されたワークに対して、一対のフォーク片のそれぞれを回転させて、車体に格納して搬送台車の走行方向に開脚させた第1姿勢から、車体の幅方向外側に突出させて小さい開脚度で互いに対向させた第2姿勢に変換させることで、ワークを挟み込むようにして一対のフォーク片をワークに突設された一対の係合片の下方に潜り込ませることができ、一対のフォーク片でワークを荷取ることが可能となる。荷取り後は、一対のフォーク片ごとベースを回転させて、搬送台車のワーク積載面にワークを積載し、当該積載状態で搬送台車を荷置き位置に向って走行させる。そして、荷取ったワークを荷置き位置に載置した後に、一対のフォーク片のそれぞれを回転させて、第2姿勢から第1姿勢に変換させることで、一対のフォーク片をワークから離して、車体に格納することができる。つまり、荷取り前または荷置き後は、一対のフォーク片が搬送台車の走行方向に開脚した第1姿勢で車体に格納され、荷取り時または荷置き時は、一対のフォーク片が小さい開脚度で互いに対向した第2姿勢で車体の側方に突出するので、一対のフォーク片が長寸であっても、その長さに影響されることなく、車体の幅寸法を小さく設定することができる。このため、搬送台車は幅狭通路を走行するのが容易になる。また、一対のフォーク片をフォーク片駆動手段によって回転させるので、フォークを可動させるための部品点数が少なく、構造が単純になる。このため、フォークの故障の発生を抑えて、耐久性を向上させることができる。
さらに、荷取りの際、従来の搬送台車では、荷取り位置に停止したときに、フォークの中心がワークの中心からずれていると、フォークがワークに突き当たって、ワークを荷取れなくなるので、搬送台車の停止精度を高めるために、複雑な停止制御を行う必要があった。然るに、本発明の搬送台車では、上述したようにフォークを一対のフォーク片から構成し、各フォーク片を回転させてワークを挟み込んで行くので、搬送台車が荷取り位置に停止したときに、フォークの中心がワークの中心からずれていても、フォークの中心がずれた方向の反対側にあるフォーク片を第2姿勢に変換させる過程で、当該フォーク片がワークをずれた方向へ押圧することにより、ワークが移動してまたはブレーキを開放された搬送台車が移動して、ずれが修正されるため、ずれた方向側にあるフォーク片も第2姿勢に変換させることで、両フォーク片をワークの係合片の下方に潜り込ませることができ、ワークを荷取ることが可能となる。
また、本発明の一実施形態では、フォーク片駆動手段をシリンダ装置によって構成している。これによると、単純な構造によって、一対のフォーク片を回転させて、第1姿勢と第2姿勢とにスムーズに変換して正確に位置決めすることができる。
また、本発明の一実施形態では、シリンダ装置を各別に独立した作動が可能な一対のシリンダによって構成している。これによると、各フォーク片と各シリンダとを直接連結するだけで、一対のフォーク片のそれぞれを独立に回転させて、第1姿勢と第2姿勢とに正確に位置決めすることができるので、構造が非常に単純になり、フォークの故障の発生を一層抑えて、耐久性を向上させることができる。
本発明によれば、荷取り前または荷置き後は、一対のフォーク片が搬送台車の走行方向に開脚した第1姿勢で車体に格納され、荷取り時または荷置き時は、一対のフォーク片が小さい開脚度で互いに対向した第2姿勢で車体の側方に突出するので、一対のフォーク片の長さに影響されることなく、車体の幅寸法を小さく設定することができ、幅狭通路を走行するのが容易になる。また、フォークを構成する一対のフォーク片をフォーク片駆動手段によって回転させるので、フォークを可動させるための部品点数が少なく、構造が単純になり、故障の発生を抑えて耐久性を向上させることができる。
図1は、本発明の実施形態に係る搬送台車を示す平面図、図2は、同側面図、図3は、同背面図(図2において右側から見た図)である。これらの図において、1は無人式の搬送台車である。この搬送台車1は、車体4の底部に駆動輪2および従動輪3(図2)を備え、駆動輪2を転動させることによりX、Y方向(図1、図2)に走行する。車体4の中央部には、図示していない昇降手段によって昇降する支柱5が立設されていて、この支柱5は、図示していない旋回手段によって縦軸線C(図2)まわりのR1、R2方向(図1)への旋回が可能になっている。支柱5の上端には、当該支柱5とともに縦軸線Cまわりに旋回する角板状のベース6が水平に取付けられている。
ベース6の上面には、搬送台車1の幅方向Z(図1)の一方側に偏り、かつ送台車1の走行方向X、Yに所定の間隔D(図1)をおいた二つの位置に、一対のフォーク片7BがR3、R4方向(図1)へ回転可能に取付けられてフォーク7を構成している。つまり、一対のフォーク片7Bは、それぞれの基端部7aが所定の間隔Dをおいて、支点ピン12によって当該支点ピン12の軸まわりのR3、R4方向への回転を可能にベース6の上面に連結されている。なお、各フォーク片7Bの断面は、水平な支持面と垂直な立面とを備えたL字形になっている。
13はフォーク片駆動手段である。このフォーク片駆動手段13は、一対のフォーク片7Bを、図1、図2に実線で示すように、車体4の上位に格納して搬送台車1の走行X、Y方向に開脚させた荷取り前または荷置き後の第1姿勢と、図1、図3に二点鎖線で示すように、車体4の幅方向Zの外側に突出させて小さい開脚度で互いに対向させた荷取り時または荷置き時の第2姿勢とに変換させるためのものである。フォーク片駆動手段13は、各別に独立した作動が可能な一対の油圧シリンダ13aを備えたシリンダ装置13Aから構成されており、一対の油圧シリンダ13aは、支持部材14によってベース6の上面に取付けられている。一対の油圧シリンダ13aのそれぞれに備わるピストンロッド13bの先端部は、一対のフォーク片7Bそれぞれの基端部7aに設けた連結片7bに回動自在に連結されている。
車体4の後端部には、コントローラ8、バッテリー電源9、および走行駆動部10が搭載されている。コントローラ8は、搬送台車1の走行と停止、支柱5とベース6の昇降と旋回、およびフォーク7の動作等を制御する。走行駆動部10の内部には、駆動輪2を駆動する走行モータ(図示省略)が収納されている。搬送台車1は、走行モータを駆動して、床Fに敷設された磁気誘導線(図示省略)に沿ってX、Y方向に走行する。
図4は、上記搬送台車1が荷役するワーク11を示す図である。図4において、(a)はワーク11の平面図、(b)は同正面図、(c)は同右側面図((b)において右側から見た図)である。図4に示すように、ワーク11は角柱状のもので、その上端近傍における互いに対向する側面に一対の係合片11Aが水平にのびて突設されている。W1はワーク11の幅寸法、L1はワーク11の奥行き寸法を示している。
図5Aおよび図5Bは、搬送台車1が行う荷役動作を説明するための図である。両図における(a)〜(e)は、搬送台車1およびワーク11の平面図である。なお、説明にあたり、前述の図1〜図3を適宜する。まず搬送台車1は、図1に実線で示したように、一対のフォーク片7Bを車体4の上位に格納させてX、Y方向に開脚した第1姿勢に変換した状態で、荷取り位置に向って走行する。そして、荷取り位置に到着すると、搬送台車1は、図5A(a)に示すように、荷取り位置に定置されているワーク11に側面を正対させて、フォーク7の中心M2がワーク1の中心M1と一致するように停止する。なお、搬送台車1が停止したとき、駆動輪2または走行モータに付設したブレーキ(図示省略)が作動することにより、搬送台車1の停止位置が固定される。
次に、搬送台車1は、一対の油圧シリンダ13aそれぞれのピストンロッド13bを引っ込めて、X方向側のフォーク片7Bを支点ピン12の軸まわりでR3方向に90゜回転させるとともに、Y方向側のフォーク片7Bを支点ピン12の軸まわりでR4方向に90゜回転させる。これにより、図5A(b)に示すように、一対のフォーク片7Bが、車体4の幅方向Zの外側に突出して小さい開脚度で互いに対向した第2姿勢に変換させられ、ワーク11を挟み込むようにしてワーク11に突設されている一対の係合片11Aの下側に潜り込む。詳しくは、一対のフォーク片7Bそれぞれの水平な支持面が係合片11Aの下側に潜り込み、垂直な立面が係合片11Aの側面に当接する。
続いて、搬送台車1は、図2に二点鎖線で示したように、支柱5、ベース6および一対のフォーク片7Bを上昇させて、一対のフォーク片7Bでワーク11を床Fから持ち上げる(荷取り)。そして、搬送台車1は、支柱5、ベース6および一対のフォーク片7Bを図5A(b)のR1方向(反時計まわり)に90゜旋回させて、図5A(c)に示すようにワーク11を車体4の前端部に設けたワーク積載面4Aの上位まで移動させ、続いて、支柱5、ベース6およびフォーク7を下降させて、ワーク11をワーク積載面4Aに載置する。この後、搬送台車1は荷置き位置に向かって走行する。
荷置き位置に到着して停止すると、搬送台車1は、支柱5、ベース6および一対のフォーク片7Bを上昇させて、一対のフォーク片7Bによりワーク11をワーク積載面4Aから持ち上げる。そして、搬送台車1は、支柱5、ベース6および一対のフォーク片7Bを図5A(c)のR1方向に90゜旋回させて、図5B(d)に示すようにワーク11を荷置き位置の上位まで移動させ、続いて、支柱5、ベース6および一対のフォーク片7Bを下降させて、ワーク11を荷置き位置に載置する(荷置き)。載置後、搬送台車1は、一対の油圧シリンダ13aそれぞれのピストンロッド13bを押し出して、X方向側のフォーク片7Bを支点ピン12の軸まわりでR3方向に90゜回転させるとともに、Y方向側のフォーク片7Bを支点ピン12の軸まわりでR4方向に90゜回転させる。これにより、図5B(e)に示すように、一対のフォーク片7Bが、車体4の上位に格納されて走行X、Y方向に開脚した荷置き後の第1の姿勢に変換させられ、ワーク11から離れる。
以上によると、荷取り前または荷置き後は、一対のフォーク片7Bが搬送台車1の走行方向X、Yに開脚した第1姿勢で車体4に格納され、荷取り時または荷置き時は、一対のフォーク片7Bが小さい開脚度で互いに対向した第2姿勢で車体4の側方に突出するので、一対のフォーク片7Bが長寸であっても、その長さに影響されることなく、車体4の幅寸法を小さく設定することができる。具体的には、図5A(c)に示すように、車体4の幅寸法Wを、ワーク11を車体4から側方へはみ出させないようにワーク積載面4Aに載置できる程度、即ちワーク11の幅寸法W1と略同程度まで小さく設定することができる。このため、搬送台車1は幅狭通路を走行するのが容易になる。また、一対のフォーク片7Bをフォーク片駆動手段13によって回転させるので、フォーク7を動作させるための部品点数が少なく、構造が単純になる。このため、フォーク7の故障の発生を抑えて、耐久性を向上させることができる。
また、荷取りの際、従来の搬送台車51(図6〜図8)では、荷取り位置に停止したときに、フォーク57の中心M3がワーク11の中心M1からずれていると、フォーク57がワーク11に突き当たってワーク11を荷取れなくなるので、搬送台車51の停止精度を高めるために、複雑な停止制御を行う必要があった。然るに、上述した搬送台車1では、フォーク7を一対のフォーク片7Bから構成し、各フォーク片7Bを回転させてワーク11を挟み込んで行くので、搬送台車1が荷取り位置に停止したときに(図5A(a)の状態)、例えばフォーク7の中心M2がワークWの中心M1からX方向側にずれていても、フォーク7の中心M2がずれた方向Xの反対側にあるフォーク片7B(Y方向側のフォーク片7B)を第2姿勢に変換させる過程で、当該フォーク片7Bがワーク11をずれた方向Xへ押圧することにより、ワーク11が移動してまたはブレーキを開放された搬送台車1が移動して、ずれが修正される。このため、ずれた方向X側にあるフォーク片7Bも第2姿勢に変換させることで、両フォーク片7Bをワーク11の係合片11Aの下方に潜り込ませることができ、ワーク11を荷取ることが可能となる。
また、フォーク片駆動手段13を、各別に独立した作動が可能な一対の油圧シリンダ13aを備えたシリンダ装置13Aによって構成したことで、各フォーク片7Bの基端部7aに設けた連結片7bと、各シリンダ13aの先端部とを直接連結するだけで、一対のフォーク片7Bのそれぞれを独立に回転させて、第1姿勢と第2姿勢とにスムーズに変換して正確に位置決めすることができる。このため、フォーク7を可動させるための構造が非常に単純になり、フォーク7の故障の発生を一層抑えて、耐久性を向上させることが可能となる。
さらに、ワーク11とは幅寸法の異なる他のワークを荷役する場合、従来の搬送台車51(図6〜図8)では、フォーク57を他のワークの幅寸法に対応したものに交換しなければならず、コストがかかっていた。然るに、上述した搬送台車1では、フォーク7を一対のフォーク片7Bから構成しているので、ベース6への一対のフォーク片7Bの取付け間隔D(図1)を他のワークの幅寸法に応じた間隔に変更するという簡単な作業を行うだけで、他のワークの荷役を行うことができ、コストがかかることはない。
以上述べた実施形態では、フォーク片駆動手段13を、一対の油圧シリンダ13aを備えたシリンダ装置13Aによって構成して説明しているが、これ以外に、例えばフォーク片駆動手段を一つの油圧シリンダ装置によって構成し、当該油圧シリンダ装置の一本のピストンロッドの先端部を、二股の連結部材を介して一対のフォーク片それぞれの基端部に設けた連結片に回動自在に連結してもよい。また、フォーク片駆動手段をモータやギヤ等から構成し、モータの駆動力で一対のフォーク片を回転させるようにしてもよい。
本発明の実施形態に係る搬送台車の平面図である。 同搬送台車の側面図である。 同搬送台車の背面図である。 搬送台車が荷役するワークを示す図である。 本発明の実施形態に係る搬送台車の荷役動作の説明図である。 本発明の実施形態に係る搬送台車の荷役動作の説明図である。 従来の搬送台車の平面図である。 同搬送台車の側面図である。 同搬送台車の背面図である。
符号の説明
1 搬送台車
4 車体
6 ベース
7 フォーク
7B 一対のフォーク片
7a 一対のフォーク片の基端部
13 フォーク片駆動手段
13A シリンダ装置
13a 一対の油圧シリンダ
C 縦軸線
X、Y 走行方向
Z 幅方向

Claims (3)

  1. 車体に昇降可能かつ縦軸線まわりに旋回可能なベースが搭載され、当該ベースに荷取りまたは荷置きを行うフォークが取付けられた搬送台車において、
    前記フォークは、前記ベースに基端部が所定の間隔をおいて回転可能に連結された一対のフォーク片から構成されていて、
    前記一対のフォーク片のそれぞれを水平な姿勢で回転させることにより、該一対のフォーク片を、車体に格納して当該搬送台車の走行方向に開脚させた荷取り前または荷置き後の第1姿勢と、車体の幅方向外側に突出させて小さい開脚度で互いに対向させた荷取り時または荷置き時の第2姿勢とに変換させるフォーク片駆動手段を設けたことを特徴とする搬送台車。
  2. 請求項1に記載の搬送台車において、
    前記フォーク片駆動手段は、シリンダ装置によって構成されていることを特徴とする搬送台車。
  3. 請求項2に記載の搬送台車において、
    前記シリンダ装置は、各別に独立した作動が可能な一対のシリンダによって構成されていることを特徴とする搬送台車。
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