JP2019043202A - タイヤ運搬台車 - Google Patents

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Abstract

【課題】タイヤ運搬作業をより容易とする技術を提供する。【解決手段】台車1は、ベース10と、横方向に離間してベース10に取り付けられ、車軸方向が横方向に固定された一対の主輪20と、ベース10から前方に伸び、横方向に離間して配置された一対のフォーク30と、ベース10から鉛直上方に伸びるハンドル40と、ベース10から前方に突出するタイヤ支持部50と、ベース10から後方に突出するステップ60とを有している。この台車1において、フォーク30の先端寄りの位置には、フォーク30を水平にした水平状態において接地するとともに、車軸方向が水平面内で自在に回転するフォーク側キャスター38が設けられ、ステップ60の先端部には、フォーク30を傾けた傾斜状態において接地するとともに、車軸方向が水平面内で自在に回転するステップ側キャスターが設けられている。【選択図】図1

Description

この発明は、タイヤを運搬するためのタイヤ運搬台車に関し、特に、平積みにされたタイヤを運搬するためのタイヤ運搬台車に関する。
タイヤの販売店や整備工場等、自動車用のタイヤを取り扱う施設では、取り付け前あるいは取り外されたタイヤを運搬することが日常的に行われている。一般的に、タイヤは、自動車用であれば4本の一組のものとして取り扱われるので、4本のタイヤをまとめて運搬するのが好ましい。しかしながら、4本のタイヤは、全体として重量が大きくなるため、まとめて運搬することは困難である。
そこで、パレット上に一組のタイヤを平積みにし、パレットとタイヤとの全体をハンド・フォーク・リフト(例えば、特許文献1参照)で運搬することが行われている。具体的には、タイヤの運搬は、平積みのタイヤが載置されたパレットにハンド・フォーク・リフトのフォークを差し入れ、その後、フォークを所定の高さまで上昇させてパレットを持ち上げることにより行われる。
特開2005−29082号公報
しかしながら、特許文献1に記載されているようなハンド・フォーク・リフトにおいて、フォークは、操作ハンドルを前後に揺動させることによって油圧シリンダーに圧力を加え、当該油圧シリンダーを作用させることにより上昇させられる。そのため、フォークを上昇させてパレットを持ち上げる作業に時間を要し、運搬の作業効率を高くすることが困難であった。
さらに、特許文献1に記載されているようなハンド・フォーク・リフトでは、操作ハンドルの方向に回頭可能なステアリング・ホイールを設けているが、油圧シリンダーや加圧装置等のフォークの昇降機構を有するため、全体として重量が大きくなり、ハンド・フォーク・リフトを随意に移動させることは必ずしも容易でなかった。
加えて、特許文献1に記載されているようなハンド・フォーク・リフトを用いてタイヤを運搬する場合、ハンド・フォーク・リフトの取り扱いによっては、タイヤあるいはパレットとハンド・フォーク・リフトとが接触し、タイヤやパレットに損傷を与え、あるいは、ハンド・フォーク・リフト自体が損傷する虞があった。
本発明の目的は、このような従来の問題点を解消し、よりタイヤの運搬に適し、タイヤ運搬作業をより容易とするタイヤ運搬手段を提供することにある。
本発明の内、請求項1に記載の発明は、平積みされたタイヤを運搬するためのタイヤ運搬台車であって、ベースと、横方向に離間して前記ベースに取り付けられ、車軸方向が横方向に固定された一対の主輪と、前記ベースから前方に伸び、横方向に離間して配置された一対のフォークと、前記ベースから鉛直上方に伸びるハンドルと、前記ベースから前方に突出するように形成されたタイヤ支持部と、前記ベースから後方に突出するように形成されたステップと、を備え、前記フォークの先端寄りの位置には、前記フォークを水平にした水平状態において接地し、当該水平状態において車軸方向が水平面内で自在に回転するフォーク側キャスターが設けられており、前記ステップの先端部には、前記フォークを傾けた傾斜状態において接地し、当該傾斜状態において車軸方向が水平面内で自在に回転するステップ側キャスターが設けられていることを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1に記載のタイヤ運搬台車において、前記ハンドルが、前記主輪の車軸よりも後方の位置において、前記ベースに取り付けられていることを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項1または請求項2に記載のタイヤ運搬台車において、前記タイヤ支持部の前記ベースから前方に突出している突出部の下端が、前記フォークの上面よりも高くなるように、前記タイヤ支持部が形成されていることを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項1〜3のいずれかに記載のタイヤ運搬台車において、前記タイヤ支持部が、前記タイヤ支持部の前方端において横方向に離間して設けられ、鉛直方向に伸びる一対の棒状部材を有していることを特徴とする。
請求項1に係るタイヤ運搬台車によれば、ステップに体重をかけるとともに、ハンドルを後方に引くことにより、タイヤ運搬台車を傾斜状態にし、タイヤを運搬台車に搭載することができる。そのため、タイヤを運搬台車に搭載するための作業に要する時間が短縮されるので、タイヤの運搬作業の作業効率を向上させることができる。さらに、このタイヤ運搬台車では、フォークの昇降機構を省略することでタイヤ運搬台車を軽量化するとともに、ステップの先端部に傾斜状態において車軸方向が水平面内で自在に回転するステップ側キャスターを設けているので、タイヤ運搬台車の取り回しが容易になる。したがって、請求項1に係るタイヤ運搬台車によれば、タイヤ運搬作業をより容易とすることが可能となる。
加えて、請求項1に係るタイヤ運搬台車によれば、タイヤ支持部をベースから前方に突出させているので、平積みされたタイヤの接地面をタイヤ支持部に接触させ、タイヤがベースに接触することを回避することができる。そのため、運搬作業中にタイヤが損傷することを抑制することができるので、タイヤの運搬により適している。また、タイヤを前方に突出したタイヤ支持部に接触させることで、傾斜状態においても、タイヤの位置をフォークの先端に近づけることができる。そのため、傾斜状態における重心を主輪の車軸に近づけ、傾斜状態から水平状態に戻すことを容易にすることができる。
請求項2に係るタイヤ運搬台車によれば、ハンドルが、主輪の車軸よりも後方の位置においてベースに取り付けられている。そのため、ハンドルにかけられた体重がタイヤ運搬台車を傾けるように作用するので、比較的力のない作業者であっても、より容易にタイヤ運搬台車を傾け、タイヤをタイヤ運搬台車に搭載することができる。
請求項3に係るタイヤ運搬台車によれば、タイヤ支持部の突出部の下端がフォークの上面よりも高くなるように、タイヤ支持部が形成されている。そのため、パレット上に載置されたタイヤを運搬する際に、パレットがタイヤ支持部やベースに接触することを回避することができる。そのため、パレットとタイヤ支持部あるいはベースとが接触し、パレットやタイヤ運搬台車が損傷することを抑制することができる。
請求項4に係るタイヤ運搬台車では、タイヤ支持部の前方端に横方向に離間した一対の棒状部材が設けられている。そのため、タイヤ支持部がタイヤと接触した状態において、タイヤの一部が後方に突き出し、傾斜状態においてタイヤの位置が安定する。このように、タイヤを搭載した傾斜状態においてタイヤの位置が安定するので、タイヤの運搬をより容易に行うことができる。
タイヤ運搬台車の概略構成を示す斜視図。 タイヤ運搬台車の使用態様を示す説明図。 タイヤ運搬台車の使用態様を示す説明図。
以下、本発明に係るタイヤ運搬台車の実施形態について図面に基づき詳細に説明する。
<タイヤ運搬台車の構成>
図1は、本発明の一実施形態としてのタイヤ運搬台車1(以下、単に「台車」とも呼ぶ)の概略構成を示す斜視図である。台車1は、ベース10と、ベース10に取り付けられた一対の車輪(主輪)20と、ベース10から水平に伸びる一対のフォーク30と、ベース10から鉛直上方(以下、単に「上方」ともいう)に伸びるハンドル40と、ハンドル40から前方に張り出す一対のタイヤ支持棒50と、ハンドル40から後方に張り出すステップ60とを有している。
なお、図1では、フォーク30が水平、すなわち、フォーク30の上面が水平な状態(水平状態)を示し、当該水平状態を基準として上下方向を規定している。同様に、本明細書および本発明を通して、特に指定しない限り、上下方向は水平状態を基準として規定する。また、水平面内の各方向のうち、前後方向については、フォーク30側を前(前方)とし、ステップ60側を後(後方)として規定し、前方に向かって左右の方向を横方向と規定する。
また、図1に示すように、台車1は、横方向の中心に対して対称に構成されている。そのため、主輪20やフォーク30等の一対のものとして表現された構成要素は、いずれも、対となる構成要素が横方向に離間して配置されている。同様に、以下の説明においても、一対の部材のものとして表現された構成要素については、特に指定しない限り、対となる構成要素が横方向に離間して配置されているものとする。
ベース10は、ベース本体12と、ベース本体12の上面に配置された補強板14とを有している。ベース本体12には、主輪20、フォーク30およびハンドル40が取り付けられる。ベース本体12は、板状の部材であり、フォーク30の取付位置を低くするため、フォーク30が取り付けられる横方向中央部が下方に位置するように折り曲げられている。補強板14は、ハンドル40やタイヤ支持棒50との干渉を避けるため、横方向中央部において、前方側と後方側に凹みが設けられている。
主輪20は、大径の車輪であり、その車軸方向が横方向に固定されている。なお、図1の例では、主輪20は、一般的な固定キャスターの車輪として実現されているが、主輪は他の形態で実現することも可能である。例えば、ベース本体に横方向に伸びる車軸を設け、当該車軸に車輪を通すことにより実現することも可能である。また、図1では、主輪20の回転を止めるストッパーを設けていないが、ストッパーを設け、必要に応じて主輪の回転を止めるようにしても良い。
フォーク30は、平角棒状の部材であり、その後方側の端部がベース本体12に取り付けられている。フォーク30の先端寄りの位置には、水平面内で車軸が自在に回転するキャスター38(フォーク側キャスター)が設けられている。ここで、先端とは、フォーク30の伸長方向である前方の端をいう。なお、これと同様に、本明細書および本発明において、ある部材の先端とは、当該部材の伸長方向、張出方向あるいは突出方向の端をいう。
フォーク30に設けられたキャスター38は、水平状態において地面に接触(接地)するように構成されている。このように水平状態では、キャスター38と主輪20とが接地するため、台車1の方向を転換することが容易となり、台車1を随意に移動させることができる。また、フォーク30の下面は、その先端部分を斜め上方に切り欠くように形成されている。これにより、水平状態で台車1を移動させる際、地面に凹凸があっても、フォーク30の先端が地面に接触することを抑制することができる。但し、必ずしも、フォーク30の下面に切り欠きを設ける必要はない。
また、図1の例では、フォーク30を単一の部材として描いているが、複数の部材を接合してフォークを形成するものとしても良い。例えば、水平状態の安定性を維持したまま台車の総重量を低減するため、フォークの先端部を重量の大きい中実の部材で構成し、残部を中空の部材で構成するものとしても良い。
ハンドル40は、鉛直方向に伸びる一対の立上部42と、立上部42の上端を渡すように形成された端梁部44とを有している。このようなハンドル40は、例えば、パイプをコの字型に折り曲げることにより形成することができる。ハンドル40は、立上部42の下方の端部において、ベース本体12に取り付けられている。ハンドル40には、タイヤ支持棒50を取り付けるための支持棒取付部48が、立上部42の中間部分を渡すように設けられている。
なお、図1の例では、ハンドル40は、ベース10に取り付けられた下端から上端(先端)に向かって、鉛直上方に伸びているが、ハンドルの先端部分を後方に屈曲させるものとしても良い。この場合においても、ハンドルは、全体として鉛直上方に伸びているので、ハンドル自体が鉛直上方に伸びているということができる。
また、図1に示すように、ハンドル40は、ベース本体12の後方寄りの位置に取り付けられている。より具体的にいえば、ハンドル40のベース10への取付位置は、主輪20の車軸よりも後方に位置している。しかしながら、ハンドル40のベース10への取付位置は、必ずしも、主輪20の車軸よりも後方にする必要はない。但し、詳細については後述するが、水平状態からハンドル40の先端が後方側となるように台車1を傾ける(以下、単に「傾ける」ともいう)のがより容易となる点で、ハンドル40のベース10への取付位置は、主輪20の車軸よりも後方にするのが好ましい。
タイヤ支持棒50は、鉛直方向に伸びる鉛直部52と、この鉛直部52の両端からそれぞれ後方に伸びる延伸部54,56とを有している。このようなタイヤ支持棒50は、ハンドル40と同様に、例えば、パイプをコの字型に折り曲げることにより形成することができる。タイヤ支持棒50は、上方の延伸部54の後端をハンドル40の支持棒取付部48に取り付け、下方の延伸部56の後端部をハンドル40の立上部42の下端部に取り付けることにより、ハンドル40に取り付けられている。本実施形態では、2つの延伸部54,56を十分に長くすることにより、タイヤ支持棒50をベース10から前方に突出させている。
なお、図1に示すように、下方の延伸部56は、フォーク30の上方において、ハンドル40に取り付けられている。従って、タイヤ支持棒50は、その下端がフォーク30の上面よりも高くなるように形成されている。但し、タイヤ支持棒50の下端の位置は、必ずしもフォーク30の上面より高くする必要はない。一般的には、タイヤ支持棒50のうち、ベース10から前方に突出している部分(突出部)の下端がフォーク30の上面より高くなっていればよい。
ステップ60は、水平に配置された踏板62と、踏板62をハンドル40に固定するそれぞれ一対のフレーム64,66とを有している。踏板62は、横方向の幅がハンドル40よりも狭く形成された板状の部材である。フレーム64,66は、例えば、チャンネル材等で形成された棒状の部材であり、それぞれ、前方の端部がハンドル40の立上部42に取り付けられ、後方の端部が踏板62に取り付けられている。なお、図1から明らかなように、ステップ60は、ベース10から後方に突出するように形成されている。
また、図1においては、便宜上図示しないが、ステップ60の先端部には、一対のキャスター(ステップ側キャスター)と、当該キャスターを踏板62に取り付けるためのキャスター取付部材とが設けられている。キャスター取付部材は、フォーク30を傾け、キャスターと主輪20との双方を接地させた状態(傾斜状態)において、キャスターの車軸が水平面内で自在に回転するように、キャスターの取付面が斜めに傾いた状態で踏板62に取り付けられている。
このように、傾斜状態では、車軸が水平面内で自在に回転するキャスターと、主輪20とが接地する。そのため、傾斜状態においても、台車1の方向を転換し、台車1を随意に移動させることができる。さらに、踏板62の横幅をハンドル40の横幅よりも狭くすることで、台車1の接地点(キャスターおよび主輪20の接地点)が張る面積をより狭くすることができる。そのため、地面上の障害物を避けることがより容易となるので、傾斜状態の台車1の取り回しがより容易となる。但し、踏板62の横幅は、必ずしもハンドル40の横幅よりも狭くする必要はない。
<タイヤ運搬台車の使用態様>
図2および図3は、タイヤ運搬台車1の使用態様を示す説明図である。図2および図3では、作業者WKが、タイヤTRを運搬するために、パレットPT上に載置された4本のタイヤTRを台車1に搭載する様子を示している。
図2(a)に示すように、タイヤTRは、パレットPT上に平積み、すなわち、個々のタイヤの車軸方向が、鉛直方向を向くとともに重なり合うように載置されている。タイヤTRが載置されたパレットPTには、台車1のフォーク30が収容されるフォーク収容穴PTaが設けられている。なお、図示しないが、タイヤTRは、通常、固定バンド等の固定治具を用いてパレットPTに固定されている。
台車1を用いてタイヤTRを運搬する場合、作業者WKは、まず、図2(a)に示すように、水平状態となっている台車1を準備する。台車1が水平状態となっているため、台車1は、主輪20とキャスター38との双方が地面GDに接触した状態となっている。なお、図2(a)では、キャスター38の車軸が前後方向を向いている。
この状態から、白抜きの矢印で示すように、作業者WKが台車1を前方に押すと、キャスター38の車軸が横方向を向き、台車1は、作業者WKの操作に応じて前方に移動する。そして、図2(b)に示すように、台車1のフォーク30は、パレットPTに設けられたフォーク収容穴PTaに収容される。また、タイヤ支持棒50は、タイヤTRの接地面に接触する。上述のように、タイヤ支持棒50がベース10から前方に突出しているため、作業者WKが図2(b)に示す状態からさらに台車1を前方に押しても、ベース10は、パレットPTあるいはタイヤTRに接触しない。
タイヤ支持棒50をタイヤTRの接地面に接触させた後、作業者WKは、台車1を傾ける。具体的には、図3(a)に示すように、作業者WKは、足をステップの踏板62に載せて踏板62に体重をかけるとともに、ハンドル40の端梁部44を後方に引く。このとき、白抜きの矢印で示すように、踏板62には、鉛直下方に向かう力が加わり、また、端梁部44に後方に向かう力が加わる。このように台車1の各部に力が加わることにより、台車1が傾き、フォーク30が傾斜するように持ち上げられることで、パレットPTおよびパレットPT上に載置されたタイヤTRが台車1に搭載される。
なお、踏板62に体重をかけハンドル40の端梁部44を後方に引く操作のみで台車1を傾けるのが困難な場合、作業者WKは、さらに、端梁部44に体重をかける。端梁部44に体重をかけることにより、端梁部44には、黒塗りの矢印で示すように、後方斜め下方に向かう力が加わる。上述のように、ハンドル40は、主輪20の車軸よりも後方寄りの位置でベース10に取り付けられているので、端梁部44に加わる力の下方向の分力が、台車1を傾けるように作用する。そのため、作業者WKが比較的力が弱い女性であっても、台車1を傾けて、タイヤTRを台車1に搭載することが容易となる。
図3(a)に示す状態(水平状態)から台車1を傾けていくと、図3(b)に示すように、ステップ60に取り付けられたキャスター68が地面GDに接触し、台車1は、フォーク30が傾いた傾斜状態となる。上述のように、キャスター68の車軸は、傾斜状態において、水平面内で自在に回転する。そのため、作業者WKは、台車1を傾斜状態にしたまま、台車1を随意に移動させることができる。
このように、本実施形態の台車1では、水平状態の台車1を傾けて傾斜状態にすることで、タイヤTRを台車1に搭載することができる。そのため、より短い時間でタイヤTRを台車1に搭載することができるので、タイヤTRの運搬作業の作業効率を高くすることができる。また、本実施形態の台車1では、油圧シリンダー等を用いてフォークを昇降させる昇降機構を用いることなく、台車1にタイヤTRおよびパレットPTを搭載することができる。そのため、台車1を軽量化して、台車1の取り回しをより容易にすることができる。
また、ベース10から前方に突出したタイヤ支持棒50を設けることにより、図3(b)に示すように、タイヤTRは、前方寄りの位置で台車1に搭載される。そのため、タイヤ支持棒50を設けない場合と比較して、タイヤTRおよびパレットPTの全体の重心GCは、前方寄りに移動し、主輪20の車軸に近くなる。このように、重心GCが主輪20の車軸に近くなることにより、台車1を傾斜状態から水平状態に戻すことが容易となる。
さらに、タイヤ支持棒50を設けることにより、傾斜状態においても、ベース10は、パレットPTあるいはタイヤTRに接触しない。このように、本実施形態では、タイヤTRのベース10への接触が回避されるので、ベース10への接触で生じるタイヤTRの損傷を抑制することができる。
また、図2および図3に示すように、本実施形態では、タイヤ支持棒50の突出部の下端をフォーク30の上面よりも高くしているので、水平状態および傾斜状態のいずれにおいても、パレットPTは、タイヤ支持棒50に接触しない。このように、ベース10あるいはタイヤ支持棒50と、パレットPTとの接触も回避されるので、これらが接触することで生ずるベース10、タイヤ支持棒50およびパレットPTの損傷を抑制することができる。なお、必ずしもタイヤ支持棒の突出部の下端をフォークの上面よりも高くする必要はなく、突出部がフォークの上面よりも下方に伸びていても良い。この場合においても、パレットの前後方向の長さがタイヤの直径よりも短ければ、タイヤ支持棒とパレットの接触は回避される。
<変形例>
なお、本発明は上記実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能である。
<変形例1>
上記実施形態では、横方向に離間した一対のタイヤ支持棒50を設けることにより、傾斜状態におけるタイヤTR等の重心GCを主輪20に近づけ、また、タイヤTRあるいはパレットPTと台車1の各部との接触を回避している。しかしながら、横方向に離間したタイヤ支持棒50とは異なる構成で、これらの効果を得ることができる。
これらの効果は、一般的には、ベース10から前方に突出するように形成されたタイヤ支持部を設けることにより得ることができる。例えば、ベース10から前方に突出するように、ハンドル40から板状の部材を張り出させるものとしても良い。但し、図2および図3に示すように、タイヤTRの一部がタイヤ支持棒50の鉛直部52よりも後方に突き出し、傾斜状態(図3(b))においてタイヤTRの位置が安定する点で、鉛直部52に相当する棒状部材、すなわち、前方端において横方向に離間して設けられ、鉛直方向に伸びる一対の棒状部材をタイヤ支持部に設けるのが好ましい。
<変形例2>
上記実施形態に示したタイヤ運搬台車1は、本発明に係るタイヤ運搬台車の一例であり、タイヤ運搬台車の全体の構成や各部の構成は、適宜変更することができる。例えば、上記実施形態では、ベース10を、折り曲げられた板状のベース本体12と、ベース12の上面に配置された補強板14とで構成しているが、適宜形成されたフレーム等を用いてベースを形成することも可能である。また、上記実施形態では、ステップ60を踏板62とフレーム64,66とで構成しているが、適宜折り曲げられた板状部材を用いてステップを形成することもできる。
さらに、各部の取り付け態様も種々変更することができる。例えば、上記実施形態では、タイヤ支持棒50を支持棒取付部40とハンドル40の下端に取り付けているが、タイヤ支持棒あるいはタイヤ支持部を直接ベースやハンドルに取り付けるものとしてもよい。また、上記実施形態では、ステップ60をハンドル40に取り付けているが、ステップを直接ベースに取り付けることも可能である。
<変形例3>
上記実施形態では、パレットPT上に載置されたタイヤTRをパレットPTごと運搬しているが、平積みされたタイヤのみを運搬することも可能である。例えば、所定の形状の積載台の間でタイヤを運搬する場合、パレットの使用を省略することができる。この場合、積載台としては、タイヤが載置される上面に、フォーク30の収容が可能な溝が設けられていれば良い。
本発明のタイヤ運搬台車は、上述の通り優れた効果を奏するものであるから、タイヤの運搬に好適に用いることができる。
1・・タイヤ運搬台車
10・・ベース
12・・ベース本体
14・・補強板
20・・主輪
30・・フォーク
38・・キャスター
40・・ハンドル
42・・立上部
44・・端梁部
48・・支持棒取付部
50・・タイヤ支持棒
52・・鉛直部
54,56・・延伸部
60・・ステップ
62・・踏板
64,66・・フレーム
68・・キャスター
GC・・重心
GD・・地面
PT・・パレット
TR・・タイヤ
WK・・作業者

Claims (4)

  1. 平積みされたタイヤを運搬するためのタイヤ運搬台車であって、
    ベースと、
    横方向に離間して前記ベースに取り付けられ、車軸方向が横方向に固定された一対の主輪と、
    前記ベースから前方に伸び、横方向に離間して配置された一対のフォークと、
    前記ベースから鉛直上方に伸びるハンドルと、
    前記ベースから前方に突出するように形成されたタイヤ支持部と、
    前記ベースから後方に突出するように形成されたステップとを備えており、
    前記フォークの先端寄りの位置には、前記フォークを水平にした水平状態において接地し、当該水平状態において車軸方向が水平面内で自在に回転するフォーク側キャスターが設けられており、
    前記ステップの先端部には、前記フォークを傾けた傾斜状態において接地し、当該傾斜状態において車軸方向が水平面内で自在に回転するステップ側キャスターが設けられていることを特徴とするタイヤ運搬台車。
  2. 前記ハンドルは、前記主輪の車軸よりも後方の位置において、前記ベースに取り付けられていることを特徴とする請求項1に記載のタイヤ運搬台車。
  3. 前記タイヤ支持部は、前記ベースから前方に突出している突出部の下端が、前記フォークの上面よりも高くなるように形成されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のタイヤ運搬台車。
  4. 前記タイヤ支持部は、前記タイヤ支持部の前方端において横方向に離間して設けられ、鉛直方向に伸びる一対の棒状部材を有していることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のタイヤ運搬台車。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP7473194B2 (ja) 2020-09-04 2024-04-23 富士機械工業株式会社 版胴搬送用台車
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