JP3148345U - 木造部材の補強用の繊維強化プラスチック帯板 - Google Patents

木造部材の補強用の繊維強化プラスチック帯板 Download PDF

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【課題】繊維強化プラスチック帯板を釘やネジなどで木造部材に固着し、補強した木造部材が曲げ応力を受けても、繊維強化プラスチック帯板は釘やネジなどから受ける支圧で割裂しないか、割裂し難い木造部材の補強用の繊維強化プラスチック帯板を提供する。【解決手段】炭素繊維または繊維強化プラスチックから形成された帯状体と、当該帯状体に接着剤層を介して接合された補助帯状体とからなり、前記帯状体の繊維方向と前記補助帯状体の繊維方向とがほぼ直交していることを特徴としている。【選択図】図1c

Description

本考案は、木造構造物の梁や筋交いなどの木造部材の補強用の繊維強化プラスチック帯板に関する。
曲げを受ける木造部材の曲げ耐力の向上、たわみの軽減を目的として、炭素繊維を一方向に引き揃え、これに樹脂を含浸硬化させた繊維強化プラスチック帯板を木造部材の表面に接着している。この技術では木造部材と繊維強化プラスチック帯板との接着性を確保するために、繊維強化プラスチック帯板を接着する木造部材表面を研削する必要があり、これにより粉塵が発生して周囲に飛散するという問題があり、また施工現場で接着剤の塗布を行うので、接着剤の臭気や化学物質が飛散して周辺環境に悪影響を及ぼすという問題があった。接着剤が硬化するまでは予定した補強効果が得られず、工期が長引くという問題もあった。さらに、繊維強化プラスチック帯板を接着して補強しているため、後に、木造部材と繊維強化プラスチック帯板を分離することが難しく、木造部材を再利用する場合や廃棄する際の分別がしづらいという問題もあった。また、繊維強化プラスチック帯板を釘やネジなどで木造部材に固着する場合、補強した木造部材が曲げ応力を受けると、繊維強化プラスチック帯板は釘やネジなどから受ける支圧で容易に割裂してしまうという問題もあった。
一方、木造構造物の補強において、木造部材の研磨・研削作業および接着剤を必要とせず、周辺環境に悪影響を与えずに施工が容易かつ短工期で行うことができ、さらには施工後直ちに補強効果が得られ、補強材料を容易に分別することができる繊維強化プラスチック帯板による木造部材の補強構造物および木造部材の補強方法を提供するものとして特許文献1に開示された発明が知られている。
特許文献1に開示された本発明は、強化繊維に樹脂を含浸して硬化してなる繊維強化プラスチック帯板の少なくとも一面に凹凸が設けられており、該凹凸が木造部材に固着されている。前記凹凸が粒状材料を前記帯板の少なくとも一面に配置することで得られたものであるとともに、該粒状材料は、モース硬度が5以上、粒径が0.5〜5mmであることが好ましいとしている。また、前記凹凸は、木造部材に接する部分が板状または棒状材料を前記帯板に対して直立させて、該帯板の少なくとも一面に配置することで得られたものであるとともに、該板状または棒状材料は、モース硬度が5以上、引張強度が25N/mm2以上、凸部の高さが5〜50mmであることが好ましいとしている。さらに、前記帯板のヤング係数と単位幅あたりの断面二次モーメントの積は、5000N・mm2/mm以上であることが好ましいとしている。
特開2005−194818号公報
しかし、特許文献1に開示された発明は、上述のとおり、従来の技術における、繊維強化プラスチック帯板を釘やネジなどで木造部材に固着する場合、補強した木造部材が曲げ応力を受けると、繊維強化プラスチック帯板は釘やネジなどから受ける支圧で容易に割裂してしまうという技術的課題を、モース硬度が5以上、粒径が0.5〜5mmの粒状材料からなる凹凸を帯板の少なくとも一面に固着することによって解決したものであり、加工の複雑さに伴い、コストが上昇するという問題がある。
本考案は、繊維強化プラスチック帯板を釘やネジなどで木造部材に固着し、補強した木造部材が曲げ応力を受けても、繊維強化プラスチック帯板は釘やネジなどから受ける支圧で割裂しないか、割裂し難い木造部材の補強用の繊維強化プラスチック帯板を提供することを目的とする。
本考案の木造部材の補強用の繊維強化プラスチック帯板は、炭素繊維または繊維強化プラスチックから形成された帯状体と、
当該帯状体に接着剤層を介して接合された補助帯状体とからなり、
前記帯状体の繊維方向と前記補助帯状体の繊維方向とがほぼ直交している
ことを特徴としている。
前記補助帯状体が、前記帯状体の両面に接着剤層を介して接合されてなることが好ましい。
前記帯状体と補助帯状体とを貫通した4または5の孔が穿設されてなることが好ましい。
本考案によれば、繊維強化プラスチック帯板を釘やネジなどで木造部材に固着し、補強した木造部材が曲げ応力を受けても、繊維強化プラスチック帯板は釘やネジなどから受ける支圧で割裂しないか、割裂し難い木造部材の補強用の繊維強化プラスチック帯板を提供することができる。
本考案の造部材の補強用の繊維強化プラスチック帯板(以下、「帯板」という)について、添付図面を参照しながら以下に詳細に説明する。
図1aは本考案の帯板を構成する帯状体を示す説明図、図1bは図1aの帯状体に補助帯状体を接合する要領を示す説明図、図1cは図1aの帯状体に補助帯状体が接合されて帯板が得られた状態を示す説明図、図1dは図1cの帯板の断面説明図、図1gは図1dの帯板に設けられた孔を挿通する螺子を用いて、曲げによって生じる引張力を受ける箇所に適用される帯板を示す説明図、図1fは帯状体8aの両面に接着剤層Aを介して接合された構造を有する本考案の帯板の他の実施の形態を示す説明図、図1eは図1dの帯板に設けられた孔を挿通する螺子を用いて、引張力を受ける箇所に適用される帯板を示す説明図、図1hは本考案の帯板を筋交いとして適用した例を示す説明図、図2は、梁状の構造を備えた木材および該木材に帯板が固着された場合に曲げ応力を受ける様子を示す説明図、図3は図1hの帯板が適用される木造構造体を示す説明図、図4は図3の木造構造体を単純化したモデルを示す説明図である。
図1a〜1hを参照すると、本実施の形態の帯板8は、炭素繊維または繊維強化合プラスチックから形成された帯状体8aと、当該帯状体8aに接着剤層Aを介して接合された補助帯状体8bとから構成されている。帯状体8aおよび補助帯状体8bの厚さは、0.8〜2.0mmの範囲のものが採用される。接着剤層Aの材料としては、たとえばエポキシ樹脂やメチルメタクリル樹脂、ビニルエステル樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、フェノール樹脂等を使用することができる。
本考案においては、帯状体8aの繊維方向(ないしは、配向方向)ORと前記補助帯状体8bの繊維方向(ないしは、配向方向)ORとがほぼ直交していることが必須であり、帯板が炭素繊維または繊維強化合成樹脂から形成されることと相俟って、図1gに示されるように、帯板8を釘やネジなどで木材Wに固着し、帯板組立体(補強した木造部材)が曲げ応力によって生じる引張力を受けても、帯板8が釘やネジなどから受ける支圧で割裂しないという作用効果を奏するのである。すなわち、図2の(a)に示されるような梁状の構造を備えた木材Wが、図2の(b)に示されるような曲げ応力を受けると、木材Wの凹面Wccが圧縮力を受け、木材Wの凸面Wcvが引張力を受け、凸面Wcv付近に亀裂が生じることがあるが、本考案の帯板8を木材Wに予め釘9により固着しておくと、曲げ応力を受けても、帯板8が156kN/mm2以上のヤング係数と2400kN/mm2以上の引張強度を有するため、図2の(b)に示すような帯板8がない状態に比して曲げ変形量が抑制されるため、木材Wに亀裂が生じることが防止され、かつ図2の(c)のように曲げ応力を受けても、釘9による帯板8の割裂が防止されるという優れた効果が得られる。このとき、帯板8の木造部材WLと接触する部位に接着剤を塗布しておくと、さらに補強効果が向上する。また図3に示されるように、本考案の帯板8を筋交いとして固着しておくと、地震の際に発生する木造構造の変形を抑制することができる。
本実施の形態には、図1fに示されるような、補助帯状体8bは、帯状体8aの両面に接着剤層Aを介して接合されたものも含まれる。
また、図1eに示されるように、帯状体8aと補助帯状体8bとを貫通する孔(図1eには3つの孔)Hを4または5以上穿設した後に、たとえば木螺子9や釘などの固着手段によって帯板8を木材Wに固着される。このとき、帯板8の木材Wと接触する部位に接着剤を塗布しておくと、さらに補強強度が向上する。
図1hおよび図3〜4を参照すると、本考案の帯板8を筋交いに適用すると、本考案者が別途提案している金属棒あるいは炭素繊維または繊維強化プラスチックから形成された棒状体C(実願2008−7423号)と相俟って、床板11上に配設された畳7などの床材を剥がす必要がなく、柱1の脚部と土台3との接合強度が向上して柱1が土台から抜けることが防止され、筋交い8も床板11上に配設された畳7を剥がすことなく、畳7の上方に筋交い8の下端部を釘や螺子などの固着手段9により柱1の脚部に取り付け、筋交い8の上端部を、隣り合う柱1の頭部に取り付けることが可能になるという利点がある。このようにX字状に交差する2つの帯板8を柱1に取り付けて筋交いとして適用すると、柱1と土台3と梁12とから構成される木造構造は水平力を受けても変形しにくくなり、耐震性が向上する。
本考案の帯板を構成する帯状体を示す説明図である。 図1aの帯状体に補助帯状体を接合する要領を示す説明図である。 図1aの帯状体に補助帯状体が接合されて帯板が得られた状態を示す説明図である。 図1cの帯板の断面説明図である。 図1dの帯板に設けられた孔を挿通する螺子を用いて、引張力を受ける箇所に適用される帯板を示す説明図である。 帯状体8aの両面に接着剤層Aを介して接合された構造を有する本考案の帯板の他の実施の形態を示す説明図である。 図1dの帯板に設けられた孔を挿通する螺子を用いて、曲げによって生じる引張力を受ける箇所に適用される帯板を示す説明図である。 本考案の帯板を筋交いとして適用した例を示す説明図である。 梁状の構造を備えた木材および該木材に帯板が固着された場合に曲げ応力を受ける様子を示す説明図である。 図1hの帯板が適用される木造構造体を示す説明図である。 図3の木造構造体を単純化したモデルを示す説明図である。
符号の説明
1 柱
3 土台
7 畳
8 帯板(筋交い)
8a 帯状体
8b 補助帯状体
9 固着手段(木螺子、釘)
10 鴨居
11 床板
12 梁
A 接着剤層
C 棒状体
W 木材
Wcc 凹面
Wcv 凸面
WL 木造部材

Claims (3)

  1. 炭素繊維または繊維強化プラスチックから形成された帯状体と、
    当該帯状体に接着剤層を介して接合された補助帯状体とからなり、
    前記帯状体の繊維方向と前記補助帯状体の繊維方向とがほぼ直交している
    ことを特徴とする木造部材の補強用の繊維強化プラスチック帯板。
  2. 前記補助帯状体が、前記帯状体の両面に接着剤層を介して接合されてなる請求項1記載の木造部材の補強用の繊維強化プラスチック帯板。
  3. 前記帯状体と前記補助帯状体とを貫通した4または5の孔が穿設されてなる請求項1または2記載の木造部材の補強用の繊維強化プラスチック帯板。
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CN107620484A (zh) * 2017-10-25 2018-01-23 南京林业大学 一种加固木柱构件的方法
WO2024080217A1 (ja) * 2022-10-14 2024-04-18 株式会社I-deate&eng. 構造基材、構造部材及び構造物

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