JP3148311U - 鋳造物保持装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】手持ち研削機により不要部位の除去処理や仕上げ処理等を施す鋳造物を簡易な作業により最適な状態に位置決め保持し、作業者の負担を軽減しかつ効率的な研削処理が行われるようにするとともに、耐久性や保守性の向上を図った鋳造物保持装置を提供する。【解決手段】シャーシ4に支架した支軸部材5に鋳造物2を保持する鋳造物保持部材23を設け、支軸部材5を支軸部材駆動部6により回動して鋳造物保持部材23を所定角度に傾動させ、この傾倒状態で鋳造物保持部材23を保持部材駆動部8により回転させながら作業者が手持ちした研削機3によって鋳造物2に対する研削処理を施す。【選択図】図2
Description
本考案は、鋳型から取り出した鋳造物に対してグラインダやサンダ等の手持ち研削機により不要部位の除去処理や仕上げ処理等の研削処理を施す際に用いられる鋳造物保持装置に関する。
各種の鋳造物は、鋳型から取り出した状態で製品には不要部位である押湯、せき、或いはバリ等が形成されており、これらの不要部位を除去するためにグラインダ等の適宜の研削機を用いて研削処理が施される。また、各種の鋳造物には、必要な箇所に対して研削機や研磨機を用いて粗面を平滑面とする研削や研磨(以下、研削と総称する。)等の仕上げ処理が施される。
鋳造物の研削作業は、小型で軽量であり作業者が手に持つことができる鋳造物(小型鋳造物)については、一般に固定型の両頭グラインダが用いられ、作業者が鋳造物を手持ちしてその研削箇所を砥石に押し当てて研削が行われる。また、鋳造物の研削作業は、大型かつ大重量の鋳造物(大型鋳造物)については、安定した状態で作業を行うことが可能である。鋳造物の研削作業は、例えば100Kg程度の重量を有して作業者が手に持って作業を行うことが困難であるとともに安定した姿勢で設置することも困難な鋳造物(中型鋳造物)については、手持ち型のグラインダを用いた研削作業が行われるが作業の効率化を図る適当な保持装置も提供されていない。
例えば、特許文献1には、回転駆動機構に水平状態で片持ち支持された回転軸の先端部に回転体を固定し、この回転体に鋳造物を取り付けるようにした中型鋳造物の研磨作業に好適に用いられる仕上げ装置が記載されている。この仕上げ装置では、鋳造物を作業者と対面した垂直状態に保持して回転体により回転させ、作業者が手にしたグラインダにより仕上げ処理が施されるようにする。
ところで、鋳造物の研磨作業においては、多くの研磨箇所があっても保持装置を用いて鋳造物を保持して作業を行うことはあまり行われていなかった。特に中型鋳造物の研削作業においては、いわゆる中途半端な大きさ、重量であることから作業者に対して、作業台への載置や搬送等の際の重量負担或いはその形状等による無理な姿勢を強いる作業負担等の大きな負担を負わせることが多く、また研削箇所によって反転等が必要な場合には重量負担とともにその段取り作業に手間取るために効率が低下するといった問題があった。
上述した特許文献1に記載された仕上げ装置は、中型鋳造物を安定した状態で保持することにより、中型鋳造物に対して研削機を安定した力で押し付け、複数の対面部位に対しても連続して仕上げ処理を施すことが可能である。しかしながら、かかる仕上げ装置は、回転体等に取り付けた中型鋳造物を作業者に対して固定した姿勢で保持することから、研削箇所の位置に合わせて作業者がかがみ込んだり体をひねるといった姿勢をとって研削作業を行わなければならないといった問題がある。また、仕上げ装置においては、回転体に保持した中型鋳造物の背面側に仕上げ部位が存在する場合には、取り外した状態で追加工を施すといった対応が必要となるといった問題がある。仕上げ装置は、中型鋳造物の研磨作業用に提案されるが、かかる問題点や導入コストの問題から汎用されるまでには至っていない。
したがって、本考案は、特に中型鋳造物の研磨作業に好適に用いられ、手持ち研削機により不要部位の除去処理や仕上げ処理等が施される鋳造物を簡易な作業により最適な状態に位置決め保持し、作業者の負担を軽減しかつ効率的な研削処理が行われるようにするとともに、耐久性や保守性の向上を図る鋳造物保持装置を提供することを目的に提案されたものである。
上述した目的を達成する本考案に係る鋳造物保持装置は、シャーシと、支軸部材と、支軸部材駆動部と、鋳造物保持部と、保持部材駆動部とから構成され、鋳型から取り出した鋳造物を保持した状態で、作業者が手持ちした研削機によって不要部位の除去処理や仕上げ処理等の研削処理が施されるようにする。鋳造物保持装置は、ベースと、このベース上に所定の間隔を以って相対して立設した一対の立壁状の第1フレーム及び第2フレームとによりシャーシを構成し、ベースを床面等に固定して設置される。鋳造物保持装置は、第1フレームと第2フレームとの間で支軸部材を水平方向に支架し、この支軸部材に基台部を設ける。鋳造物保持装置は、支軸部材駆動部が、第1フレーム又は第2フレームのいずれか一方側に組み付けられ支軸部材の第1端部を軸受けするとともに正逆回動させるギヤボックスと、このギヤボックスに組み合わされて支軸部材を回動させる駆動力を出力する第1駆動モータとから構成される。鋳造物保持装置は、鋳造物保持部が、支軸部材の基台部に回動自在に組み付けられて鋳造物を着脱自在に保持する鋳造物保持部材と、この鋳造物保持部材に一体に組み合わされた駆動板部材とから構成される。鋳造物保持装置は、保持部材駆動部が、鋳造物保持部の駆動板部材と連結される回転伝達機構と、この回転伝達機構と駆動板部材とを介して鋳造物保持部材を正逆回動させる駆動力を出力する第2駆動モータとから構成される。
以上のように構成された鋳造物保持装置においては、第1位置において所定の姿勢、例えば略水平姿勢に保持された鋳造物保持部の鋳造物保持部材に鋳造物を取り付ける。鋳造物保持装置においては、第1駆動モータを駆動操作することによって支軸部材駆動部により支軸部材を所定の角度に回動し、その基台部に設けた鋳造物保持部材が支軸部材の周回り方向に所定の角度を以って傾動されるようにする。鋳造物保持装置においては、これにより鋳造物保持部材に取り付けた鋳造物が、作業者にとって最適な姿勢となるように傾倒された状態に位置決めされる。鋳造物保持装置においては、第2駆動モータを駆動操作することによって保持部材駆動部により鋳造物保持部材を所定の角度に回動し、鋳造物を傾倒状態に保持しながらその研削箇所が位置決めされるようにする。鋳造物保持装置においては、位置決めされた鋳造物に対して、作業者により手持ち研削機を用いて所定の研削処理が行われるようにする。
鋳造物保持装置は、支軸部材の支軸部材駆動部に軸受けされた第1端部と対向する第2端部に設けたセンサ作動部と、第2フレーム又は第1フレームに設けられセンサ作動部が対向位置することにより無接触状態でも検出信号を出力するセンサとからなる傾動検出部を備える。鋳造物保持装置においては、傾動検出部が、鋳造物保持部材を略水平姿勢に保持して重量の大きな鋳造物でもその着脱操作を容易に行うことを可能とする第1位置と、研削作業が困難でありかつ鋳造物保持部に対する荷重が大きくなる最大傾動角度の第2位置とする支軸部材の回動位置を検出して第1駆動モータの動作を制御する第1検出信号と第2検出信号を出力する。鋳造物保持装置においては、傾動検出部から出力される第1検出信号に基づいて鋳造物保持部材が第1位置で自動停止し、鋳造物の着脱操作が容易に行われるようにする。鋳造物保持装置においては、傾動検出部から出力される第2検出信号に基づいて鋳造物保持部材が第2位置で自動停止し、鋳造物が研削作業を困難でありかつ各部に対する負荷が大きい位置まで送らないようにする。また、鋳造物保持装置においては、センサが、センサ作動部と無接触状態でも検出信号を出力する特性を有することから信頼性の向上が図られる。
鋳造物保持装置は、支軸部材駆動部の第1駆動モータを正逆回転させる操作スイッチとして手持ち操作されるペンダント型スイッチが用いられるとともに、保持部材駆動部の第2駆動モータを正逆回転させる操作スイッチとして床面に設置されて操作されるフット型スイッチが用いられる。鋳造物保持装置においては、作業者がペンダント型スイッチを操作することで、鋳造物を保持した鋳造物保持部材を第1位置から傾動させながら研削作業がやり易い位置へと手軽にかつ精度よく位置させることが可能であり、またこの位置においてフット型スイッチを操作することで研削機を手持ちした状態のままでも鋳造物を適宜回動させることが可能となる。
鋳造物保持装置は、保持部材駆動部の回転伝達機構が、鋳造物保持部の円板状に形成された駆動板部材の外周部に全周に亘って溶接等により一体に固定された伝動チェーンと、第2駆動モータの出力軸に固定されるとともに外周部に伝動チェーンと相対噛合する送り歯が設けられたスプロケットとから構成される。鋳造物保持装置においては、チェーン伝達機構を用いることにより重量の大きな鋳造物も取り付ける鋳造物保持部材を精度よく回動させることが可能であるとともに、歯車列等の中間伝達機構を有しない直結構造の回転伝達機構により研削作業によって発生する大量の粉塵の影響を回避する。
鋳造物保持装置は、支軸部材駆動部に支軸部材を所定の速度で回動させる第1回動速度調整手段を設けるとともに、保持部材駆動部に鋳造物保持部材を所定の速度で回動させる第2回動速度調整手段を設ける。鋳造物保持装置においては、第1回動速度調整手段として例えば第1駆動モータの回転速度を制御するコントローラを備えるとともに第2回動速度調整手段として例えば第2駆動モータの回転速度を制御するコントローラを備える。鋳造物保持装置においては、作業者が鋳造物保持部材に保持した鋳造物をあせらせることなく最も作業のやり易い位置へと正確に傾倒させることを可能とするとともに、この鋳造物を効率的に研削する速度で回転させるようにする。鋳造物保持装置においては、鋳造物保持部材が、例えば90°/7秒の速度で傾倒されるようにするとともに、15秒で1回転の速度で回転される。
本考案に係る鋳造物保持装置によれば、シャーシに支架した支軸部材に鋳造物を保持する鋳造物保持部材を設け、支軸部材を支軸部材駆動部により回動して鋳造物保持部材を所定角度に傾動させるとともに、この傾倒状態で鋳造物保持部材を保持部材駆動部により回転させる。鋳造物保持装置によれば、重量の大きな鋳造物でも作業者が鋳造物保持部材に対して無理のない姿勢かつ簡易で安全な作業により着脱操作することが可能であり、また鋳造物を最も作業のやり易い傾倒させた位置に簡易な操作で保持することが可能であり、さらにこの状態で適宜回転させることにより研削機を手持ちした状態のままで必要な箇所に対する研削処理を施すことが可能である。鋳造物保持装置によれば、作業者の負担を大幅に軽減して鋳造物に対して効率的な研削処理を施すことを可能とする。
鋳造物保持装置によれば、支軸部材の初期位置(第1位置)と最大傾動角度位置(第2位置)を検出する無接触型の傾動検出部を設け、この傾動検出部から出力される検出信号により支軸部材駆動部を制御する。鋳造物保持装置によれば、支軸部材に設けた鋳造物保持部材が第1位置において水平状態に位置決めされて鋳造物の着脱操作の効率化が図られるようにするとともに、鋳造物保持部材を研削位置へと傾倒させる際に第2位置からのオーバラン動作が防止されるようにする。また、鋳造物保持装置によれば、無接触型センサの採用により粉塵の影響を回避して信頼性の向上が図られる。
鋳造物保持装置によれば、支軸部材駆動部にペンダント型スイッチを用いるとともに保持部材駆動部にフット型スイッチを用いることにより、鋳造物保持部材を研削作業が最もやり易い位置に手軽にかつ精度よく位置させることが可能であり、またこの位置で研削機を手持ちした状態のままで鋳造物を回動させて研削処理を施すことを可能とする。鋳造物保持装置によれば、鋳造物を位置決めする操作性の向上と、鋳造物の研削処理の効率化が図られる。
鋳造物保持装置によれば、駆動板部材の外周部に固定した伝動チェーンと第2駆動モータの出力軸に固定したスプロケットとにより保持部材駆動部から鋳造物保持部に駆動力を伝達する回転伝達機構を構成する。鋳造物保持装置によれば、直結構造の回転伝達機構により大きな荷重の駆動力を効率的かつ高応答性を以って伝達することが可能とされ、また粉塵の影響を回避して信頼性の向上が図られる。
鋳造物保持装置によれば、第1回動速度調整手段により支軸部材の回動速度と第2回動速度調整手段により鋳造物保持部材の回転速度が調整される。鋳造物保持装置によれば、作業者が鋳造物保持部材に保持した鋳造物を最も作業のやり易い位置へと効率よく傾倒させるとともにこの鋳造物を効率的に研削する速度で回転させることが可能となり、効率化が図られる。
以下、本考案の実施の形態として示す鋳造物保持装置(以下、保持装置と略称する。)1について、図面を参照して詳細に説明する。なお、以下の説明において、前後、左右、上下等の位置や方向を説明する用語は、図2を基準とし、同図手前の前方位置に作業者が立って鋳造物2に対する研削作業が行われる。保持装置1は、鋳型から取り出した製品中間体である鋳造物2を保持し、この鋳造物2に対して作業者が手持ち型のグラインダやサンダ等の研削機3を用いて押湯、せき、或いはバリ等の製品には不要部位を除去する研削作業や表面の研磨作業(以下、研削作業という。)を効率よく行われるようにする。
保持装置1は、後述するように簡易な操作により様々な形態の鋳造物2を着脱し、この鋳造物2を作業者が研削作業を最もやり易い姿勢、位置に調整して保持することを可能とする。保持装置1は、構造が簡易で廉価であり、様々な仕様の鋳造物2に対する研削作業に使用することが可能である。保持装置1は、もっぱら100Kg程度までの中型鋳造物2の研削作業用として使用されるが、小型軽量の鋳造物2の研削作業にも使用することが可能である。
保持装置1は、図1及び図2に示すように、シャーシ4と、支軸部材5と、支軸部材駆動部6と、鋳造物保持部7と、保持部材駆動部8と、操作制御部9とから構成される。保持装置1は、支軸部材5の回動位置を検出する傾動検出部10と、作業者により手持ちされて後述するように鋳造物2を所定の角度に傾動させる支軸部材駆動部6のスイッチング操作を行うペンダントスイッチユニット11と、鋳造物2を回転させる保持部材駆動部8のスイッチング操作を行うフットスイッチユニット12を備える。
保持装置1は、作業者により段取り作業でもある鋳造物2の傾動操作を効率的かつ精度よく行うことを可能とするためにペンダントスイッチユニット11が用いられる。ペンダントスイッチユニット11には、防塵型スイッチユニットが用いられ、詳細を省略するがケーブル11aを介して操作制御部9と接続される。ペンダントスイッチユニット11は、作業者が手持ちして操作し、支軸部材駆動部6の後述する第1駆動モータ21を正転させる第1スイッチ操作部11bと逆転させる第2スイッチ操作部11cを有している。なお、ペンダントスイッチユニット11は、未使用時等において、例えば道具台16に設けたフック等に掛け置きされる。
保持装置1は、研削作業の途中でも行われる鋳造物2の回転操作を、手持ちした研削機3を仮置きして研削作業を中断することなく行うことを可能とするためにフットスイッチユニット12が用いられる。フットスイッチユニット12にも、防塵型スイッチユニットが用いられ、詳細を省略するがケーブル11aを介して操作制御部9と接続されるとともに床面等に設置される。フットスイッチユニット12は、作業者が足先で操作し、保持部材駆動部8の後述する第2駆動モータ33を正転させる第1スイッチ操作部12aと逆転させる第2スイッチ操作部12bを有している。
保持装置1は、図1及び図2に示すように、シャーシ4を、ベース13と、左右一対の第1フレーム14及び第2フレーム15とにより構成し、上述した構成各部を支持する。シャーシ4は、ベース13の底面に複数個の設置脚部13aを固定し、ベース13が床面から所定の高さ位置で設置されるようにする。保持装置1は、例えば各設置脚部13aをアンカボルト等により床面に固定することで工場内の所定位置に設置される。保持装置1は、この場合に各設置脚部13aと床面との間に適宜の防振構造を設けてもよい。保持装置1は、ベース13に例えばフォークリフトのフォークを差し入れることが可能な高さを有する設置脚部13aを用いることで、フォークリフトにより工場内の適宜の場所へと移動して設置するようにしてよい。
シャーシ4には、ベース13の後方側に位置して取付リブ13bが立設され、この取付リブ13bに操作制御部9を構成するボックスが取り付けられる。
シャーシ4は、ベース13上に、第1フレーム14と第2フレーム15を所定の間隔を以って相対して立設する。第1フレーム14は、図1乃至図3に示すように、ベース13の右側部位に前後方向に固定されるベース部14aと、このベース部14a上に立設された立壁状のフレーム部14bと、このフレーム部14bを補強する補強リブ部14c等の部位から構成される。第1フレーム14は、詳細を後述するようにフレーム部14bが支軸部材駆動部6の組付部を構成する。第1フレーム14には、フレーム部14bの上部に後方側へと突出するようにして矩形浅皿状の道具台16が水平状態で取り付けられる。道具台16には、未使用時において、図1に示すように研削機3が載置され、また必要な工具類や交換用砥石等を載置するようにしてもよい。
第2フレーム15は、上述した第1フレーム14に対して、やや低い高さとされるがその他の構成をほぼ同等とされた部材からなる。第2フレーム15は、図1乃至図3に示すように、ベース部15aと、このベース部15a上に立設された立壁状のフレーム部15bと、このフレーム部15bを補強する補強リブ部15c等の部位から構成される。第2フレーム15は、フレーム部15bを第1フレーム14のフレーム部14bと対向させてベース部15aがベース13の左側部位に前後方向に固定される。
第2フレーム15には、フレーム部15bの上部に第1軸受部材17が取り付けられ、詳細を後述するように支軸部材5の第2端部5bを回転自在に支持する。第2フレーム15には、フレーム部15bの上部に、第1軸受部材17の後方側に位置して詳細を後述する傾動検出部10を構成するセンサユニット18が取り付けられる。
支軸部材5は、第1端部5a側を第1フレーム14に組み付けられた詳細を後述する支軸部材駆動部6により支持するとともに第2端部5b側を第2フレーム15に取り付けた第1軸受部材17により支持することにより、第1フレーム14と第2フレーム15との間で水平方向に支架される。支軸部材5には、長さ方向の略中央部に位置して鋳造物保持部7を取り付ける保持部取付部材19が固定されるとともに、詳細を省略するが図3に示すように第1端部5a側に支軸部材駆動部6から駆動力を伝達されるためのキー溝5cが形成されている。
保持部取付部材19は、図2及び図3に示すように、取付部19aと、左右の側壁部19b、19cと、背面壁部19dとから構成される。保持部取付部材19は、支軸部材5に対して軸方向に所定の対向間隔を以って固定される側壁部19b、19cと、これら側壁部19b、19cの後方端を一体化する高さ方向の背面壁部19dとによりコ字状の枠体を構成する。保持部取付部材19は、この枠体の天井部を構成するようにして支軸部材5と平行に水平方向の取付部19aが設けられる。保持部取付部材19は、取付部19aに取付孔が形成され、この取付部19aが図示しないキー溝5cと対応位置するようにして支軸部材5に固定される。保持部取付部材19は、後述するように背面壁部19dが保持部材駆動部8の取付部を構成する。
支軸部材5は、支軸部材駆動部6により、図1に示した保持部取付部材19が上方に位置する初期位置(第1位置)からこの保持部取付部材19を同図反時計方向に作業者が最も作業のし易い傾きの所定の角度に回動され、さらに最大回動角度位置(第2位置)の範囲内で回動される。支軸部材5は、例えば90°±5°の範囲で回動され、詳細を後述するように傾動検出部10により第1位置と第2位置とを検出される。換言すれば、保持装置1は、支軸部材5に設けた保持部取付部材19を上述した角度範囲で回動させることにより、この保持部取付部材19に取り付けられる後述する鋳造物保持部7を介して鋳造物2を水平状態から所定の角度に傾動させて保持させ、また保持部取付部材19が下向きとなる第2位置からのオーバラン動作が防止されるようにする。
支軸部材駆動部6は、図1及び図2に示すように、詳細を省略する歯車列を内蔵したギヤボックス20と、このギヤボックス20に組み合わされた第1駆動モータ21と、ギヤボックス20を第1フレーム14のフレーム部14bに取り付ける第1取付部材22を備える。支軸部材駆動部6は、図2に示すようにギヤボックス20が、その第1側面を取付面として第1取付部材22を介してフレーム部14bの内面に取り付ける。支軸部材駆動部6は、ギヤボックス20の下面に第1駆動モータ21を取り付ける。
ギヤボックス20には、第1側面と対向する第2側面に、取り付けた状態で上述した第2フレーム15側の第1軸受部材17と同軸上に位置される軸受がはめ込まれており、この軸受を介して支軸部材5の第1端部5aを内部に嵌挿させる。ギヤボックス20には、図示を省略するが下面に軸受がはめ込まれており、この軸受を介して第1駆動モータ21の出力軸を内部に嵌挿させる。
支軸部材駆動部6は、ギヤボックス20内において出力歯車と支軸部材5とを、上述したキー溝に図示しないキーを嵌め合わせて一体化する。支軸部材駆動部6は、ギヤボックス20内において高さ方向に嵌挿された第1駆動モータ21の出力軸の回転が直交変換歯車列を介して出力歯車に伝達され、この出力歯車によって支軸部材5を回動させる。
鋳造物保持部7は、図2及び図4、図5に示すように鋳造物保持部材23と、駆動板部材24と、組付軸部材25と、第2軸受部材26と、取付ボス部材27等の部材により構成する。鋳造物保持部7は、鋳造物保持部材23がその主面上に鋳造物2を着脱し、駆動板部材24が詳細を後述する回転伝達機構28を介して保持部材駆動部8からの回転駆動力を伝達される。鋳造物保持部7は、上述したように支軸部材駆動部6により回動される支軸部材5を介してその周回りに所定の角度で傾動されるが、この傾動された状態で保持部材駆動部8により回転駆動される。
鋳造物保持部7は、鋳造物保持部材23の主面上に図示しない適宜のチャッキング機構を設け、鋳造物2を着脱する。鋳造物保持部7は、支軸部材5が第1位置の状態において略水平姿勢に保持される。鋳造物保持部7は、上述したように支軸部材5が第2位置からのオーバラン動作を規制されることで、下向きになることは無い。なお、鋳造物保持部材23は、例えば鋳造物2をマグネットチャッキングする電磁チャッキング機構等を搭載したり、鋳造物2の外周部や内周部をチャッキングする機構等を設けるようにしてもよい。鋳造物保持部材23は、その主面上に適宜のチャッキング機構をアダプタとして着脱する構造を採用してもよい。
鋳造物保持部7は、鋳造物保持部材23が第1位置において略水平姿勢に保持されることにより、重量の大きな鋳造物2でもその着脱操作を容易に行うことを可能とする。鋳造物保持部7は、鋳造物保持部材23が第2位置からのオーバラン動作を規制されることにより、鋳造物2に対する研削作業が困難となったり、過大な荷重が負荷されることが防止されるようになる。
鋳造物保持部7は、図5(B)に示すように、鋳造物保持部材23と駆動板部材24とが取付ボス部材27を介して一体化して構成される。鋳造物保持部材23には、中央部に内周ねじ加工を施した中心取付孔23aが形成されるとともに、この中心取付孔23aを囲んで複数個の座ぐり付きの周辺取付孔23bが形成される。取付ボス部材27は、鋳造物保持部材23の周辺取付孔23bの形成円よりも大径であり、組付軸部材25を嵌め合わせる内径を有する嵌合孔27aが形成された全体筒状に形成されている。取付ボス部材27には、鋳造物保持部材23の各周辺取付孔23bに相対して複数個の取付孔27bが形成されている。
駆動板部材24は、鋳造物保持部材23よりも小径であり、取付ボス部材27の外径よりもやや大径のガイド孔24aが形成されたリング状の部材からなる。駆動板部材24には、その主面上に同心に組み合わせた取付ボス部材27を溶接等により一体化する。駆動板部材24は、鋳造物保持部材23がその周辺取付孔23bを相対する取付孔27bと位置決めして取付ボス部材27に組み合わされ、図5(B)に示すように各周辺取付孔23bから取付ボルト29がねじ込まれることにより取付ボス部材27を介してこの鋳造物保持部材23と一体化される。
保持装置1は、上述したように大きな重量を有する鋳造物2を保持する鋳造物保持部7を回転させることから、保持部材駆動部8や回転伝達機構28に大きな負荷がかかるとともに精度のよい駆動が必要となり、また研削作業によって発生する大量の粉塵に対する耐粉塵特性に優れた駆動機構が必要となる。保持装置1においては、回転伝達機構28として、かかる要求特性に対して歯車伝達機構よりも好適なチェーン伝達機構を採用するが、さらに中間体を無くして簡易化と耐粉塵特性の向上を図った構造を採用する。
すなわち、回転伝達機構28は、駆動板部材24に一体化した伝動チェーン30と、詳細を後述する保持部材駆動部8のスプロケット31とを直結して中間歯車等を不要とした構成とする。回転伝達機構28は、図5(A)に示すように、駆動板部材24の外周部に伝動チェーン30を全周に亘って溶接等により一体に固定する。回転伝達機構28は、駆動板部材24が鋳造物保持部材23よりも小径とされることにより、鋳造物2の研削により生じる粉塵等が鋳造物保持部材23に遮られて駆動板部材24に直接降りかかることは無く、付着量の低減が図られる。回転伝達機構28は、鋳造物保持部材23の外周部に伝動チェーン30を直接固定したことにより、構造の簡易化と耐久性の向上が図られる。
鋳造物保持部7は、第2軸受部材26が、上述した保持部取付部材19の取付部19aに形成した取付孔の孔径よりも大径とされた下方部26aと小径の上方部26bとからなる段付き筒状体からなる。第2軸受部材26は、図5(B)に示すようにその上方部26bを取付孔に嵌挿して上方へと突出させて保持部取付部材19の取付部19aに固定される。第2軸受部材26は、組付軸部材25を適宜の抜止め構造により抜け止めした状態で回転自在に支持する。
鋳造物保持部7は、上述したように第2軸受部材26に抜け止めされた状態で回転自在に支持された組付軸部材25が、図5(B)に示すようにその上方部位を駆動板部材24のガイド孔24aに貫通させて取付ボス部材27の嵌合孔27aに嵌挿する。組付軸部材25には、取付ボス部材27に嵌挿した状態で鋳造物保持部材23の底面に突き当たる上端面に開口して取付孔25aが形成されている。組付軸部材25は、取付孔25aが鋳造物保持部材23の中心取付孔23aと連通し、この中心取付孔23aにねじ込まれる取付ボルト29により鋳造物保持部材23を一体化する。
保持装置1は、鋳造物保持部材23を、図3及び図4に示すように上述した鋳造物保持部7の背面側に配置した保持部材駆動部8により回転駆動する。保持部材駆動部8は、上述した駆動板部材24に一体化した伝動チェーン30とスプロケット31とから構成した回転伝達機構28を含み、取付ブラケット部材32と、第2駆動モータ33を備える。保持部材駆動部8は、詳細を省略するが取付ブラケット部材32が、上述した保持部取付部材19の背面壁部19dに固定される固定立壁部32aと、この固定立壁部32aと一体に形成された水平方向の取付壁部32bとからなる断面L字状に形成される。
取付ブラケット部材32は、保持部取付部材19に対して固定立壁部32aをその背面壁部19dを重ね合わせて固定することにより、取付部19aの背面側に取付壁部32bが水平状態で延在する。取付ブラケット部材32は、詳細を省略するが取付壁部32bに図6に示す取付孔32cが形成されており、その底面に第2駆動モータ33が取り付けられる。保持部材駆動部8は、取付ブラケット部材32を保持部取付部材19と一体化することにより、上述した支軸部材駆動部6により鋳造物保持部7と一体に回動される。
第2駆動モータ33は、図6に示すようにその出力軸33aを取付壁部32bに取付孔32cを介して貫通させることにより、取付ブラケット部材32に高さ方向に取り付けられる。第2駆動モータ33には、その出力軸33aに、上端部に開口するネジ孔33bが形成されるとともに外周部にキー33cが形成され、後述するようにこれら部位を介して上述した回転伝達機構28を構成するスプロケット31を抜け止めするとともに回転方向に固定して一体化する。第2駆動モータ33は、後述するように作業者がフットスイッチユニット12を操作することにより電源が供給されて正逆回転動作を行い、回転伝達機構28を介して鋳造物2を保持した鋳造物保持部7の鋳造物保持部材23を回転駆動する。
スプロケット31は、上述したように駆動板部材24とともに回転伝達機構28を構成し、第2駆動モータ33の回転を鋳造物保持部7へと伝達する。スプロケット31は、大径のボス部31aに第2駆動モータ33の出力軸33aを嵌挿する軸孔31bが形成されるとともに、ボス部31aの上端に大径の駆動板部31cが一体に形成される。スプロケット31には、駆動板部31cの外周部に上述した伝動チェーン30と噛合される送り歯31dが形成されている。スプロケット31には、軸孔31aに第2駆動モータ33の出力軸33aに設けたキーが相対係合するキー溝31eが形成されるとともに、ボス部31aの外周部からキー溝31eに連通するネジ孔31fが形成される。
スプロケット31は、第2駆動モータ33の出力軸33aに対して、図6に示すようにその上端からキー溝31eにキー33cを係合して組み付けられる。スプロケット31は、ネジ孔31fにねじ込んだ取付ボルト34により高さ方向を位置決めされ、出力軸33aのネジ孔33bにねじ込んだ取付ボルト35とワッシャ36とにより抜け止めされて、出力軸33aに取り付けられる。スプロケット31は、この状態で駆動板部31cが上述した保持部材駆動部8の駆動板部材24と略同一面を構成し、その外周部に形成された送り歯31dが伝動チェーン30と噛合する。
以上のように構成された保持部材駆動部8においては、後述するように支軸部材駆動部6によって所定角度に回動された支軸部材5と一体に作業者にとって最適な姿勢となる角度に回動された鋳造物保持部7と一体となって回動される。保持部材駆動部8は、作業者によるフットスイッチユニット12の操作により第2駆動モータ33に電源が供給され、その姿勢のままで鋳造物保持部材23を回転駆動させる。
保持部材駆動部8は、第2駆動モータ33への電源投入により出力軸33aの回転動作が行われ、この出力軸33aに固定したスプロケット31が回転する。保持部材駆動部8は、スプロケット31がその送り歯31dと噛合した伝動チェーン30を介して駆動板部材24を回転させ、駆動板部材24と一体化された鋳造物保持部材23を回転駆動する。保持部材駆動部8は、これにより鋳造物保持部材23に保持された鋳造物2を作業者にとって最適な姿勢で回転させて研削機3による研削作業が行われるようにする。なお、保持部材駆動部8は、鋳造物2を連続して回転させながら研削機3による研削作業を行うばかりでなく、フットスイッチユニット12の操作により鋳造物2を正逆回動させて研削箇所を作業位置へと設定させるようにしてもよい。
保持装置1は、上述したようにシャーシ4の取付リブ13bに取り付けた操作制御部9を備える。操作制御部9は、図7及び図8に示すように例えば工場電源(AC200V)と接続されて電源供給を受ける電源回路部37と、上述したペンダントスイッチユニット11により開閉動作される支軸部材駆動回路部38と、フットスイッチユニット12により開閉動作される保持部材駆動回路部39と、傾動検出回路部40と、ヒューズブレーカ9a等を備える。操作制御部9は、支軸部材駆動回路部38により三相交流モータからなる第1駆動モータ21の動作制御を行うとともに、保持部材駆動回路部39により三相交流モータからなる第2駆動モータ33の動作制御を行う。
電源回路部37は、図7に示すように、電源スイッチ37a、コントロールリレー37b、電源との接続状態を点灯表示するパイロットランプ37c等を備える。電源回路部37は、図8に示すように、何らかの原因により第1駆動モータ21に対する過負荷状態で作動する電磁リレー37d、37eと警告パイロットランプ37fを備える。電源回路部37は、電源スイッチ37aのオン操作により支軸部材駆動回路部38や保持部材駆動回路部39に電源を供給し、電源スイッチ37aのオフ操作によりこれら回路部への電源供給をカットする。
支軸部材駆動回路部38は、ペンダントスイッチユニット11の第1スイッチ操作部11bを押圧操作により動作する第1正転駆動回路系41を有する。第1正転駆動回路系41は、図8に示すように第1スイッチ操作部11bのスイッチ−第1コントロールリレー51のリレー接点51a−逆転側のリレー接点42b−正転側電磁リレー41a−電源回路部37の電磁リレー37dの接点からなる回路系により構成される。支軸部材駆動回路部38は、ペンダントスイッチユニット11の第1スイッチ操作部11bがオン操作されている間において、この第1正転駆動回路系41により第1駆動モータ21を正転方向に回転駆動して支軸部材5が初期位置から所定位置へと回動されるようにする。
支軸部材駆動回路部38は、ペンダントスイッチユニット11の第2スイッチ操作部11cを押圧操作により動作する第1逆転駆動回路系42を有する。第1逆転駆動回路系42は、図8に示すように第2スイッチ操作部11cのスイッチ−第2コントロールリレー53のリレー接点53a−正転側リレー接点41b−逆転側電磁リレー42a−電源回路部37の電磁リレー37dの接点からなる回路系により構成される。支軸部材駆動回路部38は、ペンダントスイッチユニット11の第2スイッチ操作部11cがオン操作されている間において、この第1逆転駆動回路系42により第1駆動モータ21を逆転方向に回転駆動して支軸部材5が所定位置から初期位置へと復帰回動されるようにする。
保持部材駆動回路部39は、フットスイッチユニット12の第1スイッチ操作部12aのオン操作により動作する第2正転駆動回路系43を有する。第2正転駆動回路系43は、図8に示すように第1スイッチ操作部12aのスイッチ−逆転側のリレー接点44b−正転側電磁リレー43a−電源回路部37の電磁リレー37eの接点からなる回路系により構成される。保持部材駆動回路部39は、フットスイッチユニット12の第1スイッチ操作部12aがオン操作されている間において、この第2正転駆動回路系43により第2駆動モータ33を正転方向に回転駆動する。
保持部材駆動回路部39は、フットスイッチユニット12の第2スイッチ操作部12bのオン操作により動作する第2逆転駆動回路系44を有する。第2逆転駆動回路系44は、図8に示すように第2スイッチ操作部12bのスイッチ−正転側のリレー接点43b−逆転側電磁リレー44a−電源回路部37の電磁リレー37eの接点からなる回路系により構成される。保持部材駆動回路部39は、フットスイッチユニット12の第2スイッチ操作部12bがオン操作されている間において、この第2逆転駆動回路系44により第2駆動モータ33を逆方向に回転駆動する。
保持装置1においては、上述した支軸部材駆動回路部38により第1駆動モータ21を所定の速度で回転させて支軸部材駆動部6によって支軸部材5を回動させる。保持装置1においては、上述した保持部材駆動回路部39により第2駆動モータ33を所定の速度で回転させて保持部材駆動部8によって鋳造物保持部材23を回転させる。出願人等は、実験を重ねることにより鋳造物2に対する研削作業が最も効率よく行われる第1駆動モータ21と第2駆動モータ33の回転速度を得るに至った。保持装置1においては、第1駆動モータ21により支軸部材5を例えば90°/7秒の速度で回動させ、第2駆動モータ33により傾動された鋳造物保持部材23を15秒で1回転の速度で回転させる。
保持装置1においては、支軸部材5が上述した速度で回動されることにより、一般的な作業者が鋳造物保持部材23に保持した鋳造物2をスピードに戸惑うことなくかつやり直しの操作をほとんど不要として最も作業のやり易い位置へと効率よく設定することが可能である。保持装置1においては、鋳造物保持部材23が上述した速度で回転されることにより、一般的な作業者が鋳造物2に研削機3を押し当てて効率よくかつ高精度の研削を行うことが可能である。保持装置1においては、支軸部材5や鋳造物保持部材23の起動、停止動作が確実かつ素早く行うことが可能である。
保持装置1においては、第1駆動モータ21と第2駆動モータ33が上述した速度で回転されるように設定するが、操作制御部9に適宜のコントローラを設けてある程度の範囲で調整可能とするようにしてもよい。保持装置1は、例えば図7に鎖線で示すように回転速度調整手段として支軸部材駆動回路部38に第1駆動モータ21に供給する電流値を可変する第1モータコントローラ45を設けるようにしてもよい。保持装置1は、同様に保持部材駆動回路部39に第2駆動モータ33に供給する電流値を可変する第2モータコントローラ46を設けるようにしてもよい。
保持装置1においては、上述した第1モータコントローラ45により第1駆動モータ21の回転速度を調整することにより、個々の作業者が鋳造物保持部材23に保持した鋳造物2を最も作業のやり易い位置へと設定することが可能となり、さらなる効率化が図られる。保持装置1においては、上述した第2モータコントローラ46により第2駆動モータ33の回転速度を調整することにより、個々の作業者が鋳造物保持部材23に保持した鋳造物2を最も作業のやり易い速度で回転させることが可能となり、また鋳造物2の材質や仕上がり精度或いは砥石の種類に応じて最適な研削を行うことが可能となる。
保持装置1は、上述したように支軸部材駆動部6により支軸部材5を90°±5°範囲で回動させる。保持装置1は、支軸部材5が傾動検出部10により第1位置と第2位置を検出され、これら第1位置と第2位置においてオーバラン動作が防止されるようにする。傾動検出部10は、鋳造物2を研削する際に大量に発生する粉塵の影響を回避して第1位置と第2位置の検出が確実に行われるようにするために、例えば無接触型の近接センサが採用される。近接センサは、周知のように検出対象に対して無接触で検出信号を出力するセンサであり、電磁誘導検出型や静電容量検出型或いは磁気検出型等が提供されている。保持装置1においては、例えばオムロン社製交流直流2線式「E2E−X7T1」近接センサを用いている。
傾動検出部10は、図1乃至図3に示すように支軸部材5の第2端部5bに設けた第1検出部材47及び第2検出部材48と、上述した第2フレーム15に設けたセンサユニット18とから構成される。第1検出部材47と第2検出部材48は、支軸部材5の第1軸受部材17から突出された第2端部5bに隣り合って固定された円板状部材からなり、詳細を省略するがそれぞれの外周部にセンサ作動部が設けられている。
第1検出部材47は、支軸部材5に対して、上述した鋳造物保持部材23を水平状態に位置決めする第1位置においてそのセンサ作動部がセンサユニット18と対向するようにして固定される。第2検出部材48は、支軸部材5に対して、上述した鋳造物保持部材23が最大角度で傾倒される第2位置においてそのセンサ作動部がセンサユニット18と対向するようにして固定される。第1検出部材47と第2検出部材48は、換言すれば支軸部材5に対して、それぞれのセンサ作動部が90°±5°の角度差を以って固定される。
センサユニット18は、上述したように第2フレーム15のフレーム部15bの上部に設けられる。センサユニット18は、詳細を省略するが防塵カバー内に第1センサ49と第2センサ50が封止される。センサユニット18は、第1センサ49が第1検出部材47の外周部と近接して対向位置されており、そのセンサ作動部が対向位置することにより第1位置を検出する第1検出信号を出力する。センサユニット18は、第2センサ50が第2検出部材48の外周部と近接して対向位置されており、そのセンサ作動部が対向位置することにより第2位置を検出する第2検出信号を出力する。
傾動検出部10は、図8に示すようにセンサユニット18の第1センサ49と第2センサ50が傾動検出回路部40を構成し、第1位置において第1検出信号を出力するとともに第2位置において第2検出信号を出力して第1駆動モータ21を停止させる。傾動検出回路部40は、第1センサ49が、上述した第1正転駆動回路系41に接続されるリレー接点51aを有する第1コントロールリレー51と接続されて第1位置検出回路系52を構成する。傾動検出回路部40は、第2センサ50が、上述した第1逆転駆動回路系42に接続されるリレー接点53aを有する第2コントロールリレー53と接続されて第2位置検出回路系54を構成する。
傾動検出部10は、支軸部材5が設定位置から復帰回動して第1位置まで達すると、支軸部材5と一体の第1検出部材47のセンサ作動部がセンサユニット18の第1センサ49と対向位置して第1検出信号を出力する。傾動検出部10は、第1位置検出回路系52が閉じられて第1コントロールリレー51のリレー接点51aが開放されることで、第1逆転駆動回路系42が開放状態となって第1駆動モータ21を停止させる。傾動検出部10は、これにより復帰回動する支軸部材5を自動停止させる。
傾動検出部10は、支軸部材5が第1位置から回動されて第2位置まで達すると、支軸部材5と一体の第2検出部材48のセンサ作動部がセンサユニット18の第2センサ50と対向位置して第2検出信号を出力する。傾動検出部10は、第2位置検出回路系54が閉じられて第2コントロールリレー53のリレー接点53aが開放されることで、第1正転駆動回路系41が開放状態となって第1駆動モータ21を停止させる。傾動検出部10は、これにより支軸部材5を自動停止させる。
以上のように構成された保持装置1においては、略水平の第1位置に保持した鋳造物保持部材23の主面上に鋳型から取り出した鋳造物2を取り付け、作業者によってこの鋳造物2に形成された製品には不要な部位等を手持ち型の研削機3を用いて研削する。保持装置1においては、電源スイッチ37aをオン操作することにより電源回路部37を介して各部に電源の供給が行われる。保持装置1においては、作業者がペンダントスイッチユニット11を把持して第1駆動モータ21を正転駆動させる第1スイッチ操作部11bを押圧するスイッチング操作を行うことにより、支軸部材駆動部6が駆動されて支軸部材5の回動動作が行われる。
保持装置1においては、第1駆動モータ21の回転がギヤボックス20を介して支軸部材5に伝達され、この支軸部材5の回転動作により一体化された保持部取付部材19も図1において時計方向へと回動する。保持装置1においては、保持部取付部材19の回転動作により一体化された鋳造物保持部材23の回動動作が行われ、取り付けた鋳造物2を同図手前側の研削位置へと傾倒させていく。保持装置1においては、この鋳造物2の傾倒動作が作業者がペンダントスイッチユニット11をスイッチング操作している間継続し、作業者が最適な作業姿勢と判断した位置において第1スイッチ操作部11bから指先を離すペンダントスイッチユニット11のオフ操作が行われる。
保持装置1においては、鋳造物2を90°/7秒の傾倒速度で傾倒させるとともに第1スイッチ操作部11bから指先を離すことにより、最適な作業位置に戸惑うことなく容易かつ素早く設定することが可能である。保持装置1においては、作業者がペンダントスイッチユニット11のスイッチング操作を継続して鋳造物2が第2位置まで傾倒すると、傾動検出部10から第2検出信号が出力される。保持装置1においては、この第2検出信号に基づいて支軸部材駆動回路部38が開放動作し、ペンダントスイッチユニット11のスイッチング操作にかかわらず第1駆動モータ21を自動停止させる。
保持装置1においては、図9に示すように、作業に最適な傾倒姿勢に保持された鋳造物2に対して作業者により研削機3を用いた研削作業が行われる。保持装置1においては、作業者が、道具台16に載置した研削機3を取り上げて手持ちした状態でフットスイッチユニット12の第2駆動モータ33を正転駆動させる第1スイッチ操作部12aを踏み込むスイッチング操作を行うことにより、保持部材駆動部8の第2駆動モータ33が起動されて鋳造物保持部材23を介して鋳造物2の回動動作が行われる。
保持装置1においては、第2駆動モータ33の回転が、出力軸33a−スプロケット31−伝動チェーン30−駆動板部材24のルートで構成される回転伝達機構28を介して鋳造物保持部材23へと伝達され、この鋳造物保持部材23に取り付けた鋳造物2が回転する。保持装置1においては、鋳造物2に対して研削機3の砥石を押し当てて所定の研削処理が行われるようにする。保持装置1においては、この鋳造物2の回転動作が、フットスイッチユニット12をスイッチング操作している間継続し、第1スイッチ操作部12aから足先を離すことによりその回転が停止する。
保持装置1においては、例えば円筒形状の鋳造物2に対してその内周壁や外周壁に研磨処理を施す場合に、この鋳造物2を連続回転させた状態で研削機3が押し当てられる。保持装置1においては、鋳造物2を15秒で1回転の速度で回転されることにより、この鋳造物2に対する研削機3による効率的かつ高精度の研削を行う。保持装置1においては、鋳造物2を回転・停止する第2駆動モータ33の起動、停止動作が確実かつ素早く行うことが可能である。
保持装置1においては、例えば鋳造物2の部分的な箇所に対して研磨処理を施す場合に鋳造物2をその都度正逆回転させて当該研削箇所を最適な位置に設定する。保持装置1においては、作業者が研削機3を把持した状態のままでフットスイッチユニット12の第1スイッチ操作部12aと第2スイッチ操作部12bを踏み換えることにより第2駆動モータ33の起動・停止動作が行われて鋳造物2を正逆回転させて容易に位置決めすることが可能である。保持装置1においては、作業者がその都度作業を中断して研削機3を道具台16等に仮置きすることなく、鋳造物2を正逆回転させる第2駆動モータ33の起動、停止動作を戸惑うことなく確実かつ素早く行うことが可能である。
保持装置1においては、鋳造物2に対する所定の研削作業を終了すると、作業者が研削機3を道具台16に戻してペンダントスイッチユニット11を把持してその第2スイッチ操作部12bを押圧するスイッチング操作が行われる。保持装置1においては、これにより鋳造物2が作業位置から第1位置へと復帰され、この第1位置において取り外して次工程へと移送されるようにする。
保持装置1においては、ペンダントスイッチユニット11のスイッチング操作により支軸部材駆動部6の第1駆動モータ21が起動されて支軸部材5を図9に示した作業位置から図1に示す第1位置へと復帰させる回動動作が行われる。保持装置1においては、第1駆動モータ21の回転がギヤボックス20を介して支軸部材5に伝達され、この支軸部材5の回転動作により一体化された保持部取付部材19も図1において反時計方向へと回動する。保持装置1においては、保持部取付部材19の回転動作により一体化された鋳造物保持部材23が傾倒姿勢から次第に水平姿勢へと復帰していく。
保持装置1においては、鋳造物保持部材23が第1位置まで復帰すると、支軸部材5と一体の第1検出部材47のセンサ作動部がセンサユニット18の第1センサ49と対向位置して第1検出信号を出力する。保持装置1においては、この第1検出信号に基づいて第1位置検出回路系52が閉じられて第1コントロールリレー51のリレー接点51aが開放されることで、第1逆転駆動回路系42が開放状態となって第1駆動モータ21を停止させる。保持装置1においては、これにより鋳造物保持部材23が第1位置を超えることなく自動停止され、この鋳造物保持部材23から鋳造物2の取り外しが行われる。
上述したように保持装置1によれば、重量の大きな鋳造物2であっても作業者が第1位置において鋳造物保持部材23に対して無理のない姿勢かつ簡易で安全な作業により着脱操作することが可能である。保持装置1によれば、鋳造物2を着脱する第1位置から鋳造物2に対して最も作業のやり易い傾倒させた作業位置へと回動させるとともに、この作業位置において研削機を手持ちした状態のままで鋳造物2を所定の回転速度で回転させて不要部位を除去する等の研削処理を施すことが可能である。保持装置1によれば、作業者の負担を大幅に軽減して鋳造物2に対して効率的な研削処理を施すことを可能とする。
なお、本考案は、図面を参照して説明した上述した実施の形態に示す保持装置1に限定されないことは勿論であり、本明細書に添付した実用新案登録請求の範囲及びその主旨を逸脱することなく構成要件について種々の変更、置換が行われる。
1 保持装置、2 鋳造物、3 研削機、4 シャーシ、5 支軸部材、6 支軸部材駆動部、7 鋳造物保持部、8 保持部材駆動部、9 操作制御部、10 傾動検出部、
1 ペンダントスイッチユニット、12 フットスイッチユニット、13 ベース、14 第1フレーム、15 第2フレーム、16 道具台、17 第1軸受部材、18 センサユニット、19 保持部取付部材、20 ギャボックス、21 第1駆動モータ、23 鋳造物保持部材、24 駆動板部材、28 回転伝達機構、30 伝動チェーン、31 スプロケット、32 取付ブラケット部材、33 第2駆動モータ、37 電源回路部、38 支軸部材駆動回路部、39 保持部材駆動回路部、40 傾動検出回路部、47 第1検出部材、48 第2検出部材、49 第1センサ、50 第2センサ
1 ペンダントスイッチユニット、12 フットスイッチユニット、13 ベース、14 第1フレーム、15 第2フレーム、16 道具台、17 第1軸受部材、18 センサユニット、19 保持部取付部材、20 ギャボックス、21 第1駆動モータ、23 鋳造物保持部材、24 駆動板部材、28 回転伝達機構、30 伝動チェーン、31 スプロケット、32 取付ブラケット部材、33 第2駆動モータ、37 電源回路部、38 支軸部材駆動回路部、39 保持部材駆動回路部、40 傾動検出回路部、47 第1検出部材、48 第2検出部材、49 第1センサ、50 第2センサ
Claims (5)
- 手持ち研削機により不要部位の除去処理や仕上げ処理の研削処理が施される鋳造物を保持する鋳造物保持装置において、
ベースと、このベース上に所定の間隔を以って相対して立設した一対の立壁状の第1フレーム及び第2フレームとからなるシャーシと、
上記第1フレームと上記第2フレームとの間で水平方向に支架されるとともに、基台部が設けられた支軸部材と、
上記第1フレーム又は上記第2フレームのいずれか一方側に組み付けられ上記支軸部材の第1端部を軸受けするとともに正逆回動させるギヤボックスと、このギヤボックスに組み合わされて上記支軸部材を回動させる駆動力を出力する第1駆動モータとを有する支軸部材駆動部と、
上記支軸部材の上記基台部に回動自在に組み付けられて上記鋳造物を着脱自在に保持する鋳造物保持部材と、この鋳造物保持部材に一体に組み合わされた駆動板部材を有する鋳造物保持部と、
上記鋳造物保持部の上記駆動板部材と連結される回転伝達機構と、この回転伝達機構と上記駆動板部材を介して上記鋳造物保持部材を正逆回動させる駆動力を出力する第2駆動モータを有する保持部材駆動部とから構成され、
上記鋳造物保持部材が、上記支軸部材駆動部により回動される上記支軸部材を介してその周回り方向に所定の角度を以って傾動して保持した上記鋳造物を傾倒した姿勢とするとともにこの状態で上記保持部材駆動部により所定の角度を回動され、上記鋳造物を傾倒状態に保持しながらその研削箇所の位置決めして研削処理が施されるようにすることを特徴とする鋳造物保持装置。 - 上記支軸部材の上記支軸部材駆動部に軸受けされた第1端部と対向する第2端部に設けたセンサ作動部と、上記第2フレーム又は上記第1フレームに設けられ上記センサ作動部が対向位置することにより無接触状態でも検出信号を出力するセンサとからなる傾動検出部を備え、
上記傾動検出部が、上記鋳造物保持部材を略水平姿勢に保持して上記鋳造物の着脱操作を行う第1位置と所定の最大傾動角度の第2位置とする上記支軸部材の回動位置を検出して上記第1駆動モータの動作を制御する第1検出信号と第2検出信号を出力することを特徴とする請求項1に記載の鋳造物保持装置。 - 上記第1駆動モータを正逆回転させる操作スイッチとして手持ち操作されるペンダント型スイッチが用いられるとともに、上記第2駆動モータを正逆回転させる操作スイッチとして床面に設置されて操作されるフット型スイッチが用いられることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の鋳造物保持装置。
- 上記保持部材駆動部の上記回転伝達機構が、上記鋳造物保持部の円板状に形成された上記駆動板部材の外周部に全周に亘って固定された伝動チェーンと、上記第2駆動モータの出力軸に固定されるとともに外周部に設けた送り歯が上記伝動チェーンと相対噛合するスプロケットとから構成されることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の鋳造物保持装置。
- 上記支軸部材駆動部に上記支軸部材を所定の速度で回動させる第1回動速度調整手段を設けるとともに、上記保持部材駆動部に上記鋳造物保持部材を所定の速度で回動させる第2回動速度調整手段を設けることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の鋳造物保持装置。
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