JP2012006091A - 歯車用自動面取り装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】多様な形状の歯車に対応可能な自走式の自動面取り装置を提供する。
【解決手段】面取り対象歯車Wの片面周縁に移動自在に載置される移動台4と、移動台4に回転可能に設けられて歯車Wの外周部に当接(噛合)する駆動輪6と、駆動輪6を回転させる原動機5と、を有する自走ユニット1と、自走ユニット1に設けられた支持部材14と、支持部材14に対し揺動可能に軸着されると共に先端に設けた切削工具22の回転により歯車Wの歯W2の面取りをする切削ユニット2と、を備えた歯車用自動面取り装置において、自走ユニット1は、歯車Wの回転中心部に回転自在に設置される牽引ベース部材7と、その牽引ベース部材7と移動台4とを連結する連結部材8と、移動台4を牽引ベース部材7側に向けて付勢する付勢部材9と、を備える。
【選択図】 図1

Description

本発明は、歯車の歯の角部を切削工具で切削して面取りをする歯車用自動面取り装置に関し、特に、切削工具を歯車の外周縁に沿って自走させる自走式の面取り装置に関する。なお、本発明の「面取り」の概念には「バリ取り」の概念を含み、また、「切削」の概念には「研削」の概念を含む。
加工直後の歯車には角部にバリが発生している可能性があり、多くの場合、歯車の歯の角部の面取りが行われる。
この面取りを自動的に行う自動面取り装置として、固定的な支持部材に切削機を揺動可能に軸着し、歯の形状に倣って切削工具を切削機ごと揺動させるようにしたものが、例えば特許文献1や特許文献2に記載されている。
このうち特許文献1の自動面取り装置は、前記支持部材を機台に固定して切削機を定点で揺動させ、面取り対象の歯車を機台上で回転させるものであり、比較的小径の歯車の面取りに適する。
一方、特許文献2の歯車用自動面取り装置は、直径が数十cmから数百cmにも及ぶような大径の歯車の面取りを対象とするものであって、面取り対象となる歯車の軸方向と直交する片面(水平な作業台の上に歯車を寝かせた状態でその上面)の周縁に移動自在に載置される移動台と、その移動台に装着した原動機と、その原動機の回転軸に取り付けられて前記歯車の外周部に当接(噛合)する小歯車形状の駆動輪と、を備えた自走ユニットを有し、その自走ユニットの前記移動台に前記支持部材を設け、もって切削機を面取り対象の歯車の上面で前記自走ユニットにより支持部材ごと移動させるようになっている。
特開昭50−145998号公報 実公昭51−31434号公報
自走式である特許文献2の歯車用自動面取り装置は、移動台に外周垂直ローラと内周垂直ローラを垂設し、その外周垂直ローラと内周垂直ローラで歯車周縁の段部を挟んで面取り対象の歯車の歯と、移動台の駆動輪の歯との噛合を確実にするようにしている。したがって、周縁に段部を有する歯車に面取り対象が限定され、しかもその段部の深さが浅い場合や、スポーク状に盛り上げられたリブ等により段部が複数に分断されているような場合には対応できない問題があった。
本発明は上記に鑑みなされたもので、その目的は、多様な形状の歯車に対応可能な自走式の歯車用自動面取り装置を提供することにある。
上記の目的を達成するため本発明は、請求項1に記載したように、
面取り対象となる歯車の軸方向と直交する片面の周縁に移動自在に載置される移動台と、その移動台に回転可能に設けられて前記歯車の外周部に当接する駆動輪と、その駆動輪を回転させる原動機と、を有する自走ユニットと、
その自走ユニットに設けられた支持部材と、その支持部材に対し揺動可能に軸着されると共に先端に設けた切削工具の回転により前記歯車の歯の面取りをする切削ユニットと、を備えた歯車用自動面取り装置において、
前記自走ユニットは、
前記歯車の回転中心部に回転自在に設置される牽引ベース部材と、
その牽引ベース部材と前記移動台とを連結する連結部材と、
前記移動台を前記牽引ベース部材側に向けて付勢する付勢部材と、
を備えたものである歯車用自動面取り装置を提供する。
また、請求項2に記載したように、前記連結部材は、前記牽引ベース部材側に位置調節可能に支持される主軸と、前記移動台側に支持される副軸とを伸縮可能に接続して構成されており、
また、前記付勢部材は、前記主軸と前記副軸とを収縮方向に向けて引っ張るバネで形成されているものである請求項1記載の歯車用自動面取り装置を提供する。
また、請求項3に記載したように、前記主軸と前記副軸の接続部に前記付勢部材のバネの張力を加減し得るバネ力調整装置を設け、前記歯車に設置した状態で前記バネ力調整装置によってバネの張力を増大させ得るようにした請求項2に記載の歯車用自動面取り装置を提供する。
また、請求項4に記載したように、前記移動台に、前記自走ユニットと前記切削ユニットとを制御する制御ユニットを設置した請求項1〜3の何れか1項に記載の歯車用自動面取り装置を提供する。
を提供する。
また、請求項5に記載したように、前記移動台の駆動輪を回転させる前記原動機と、前記切削工具を回転させる原動機が電動モータであることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の歯車用自動面取り装置を提供する。
本発明の歯車用自動面取り装置は、歯車の回転中心部に設置した牽引ベース部材と移動台とを連結部材で連結し、その移動台を牽引ベース部材側に向けて付勢部材で付勢するようにしたため、周縁に段部のない歯車に対しても自動で面取りを行うことができる。
また、請求項3の歯車用自動面取り装置は、歯車に設置する際は付勢部材のバネの張力を弱めた状態で行い、歯車に設置してからバネ力調節装置によってバネの張力を増大させることができるため、面取り対象の歯車と移動台の駆動輪との間に適度な弾性を付与して移動台の移動を円滑に行わせることができる。
また、請求項4の歯車用自動面取り装置は、移動台に制御ユニットを設置したことにより、作業者が移動しなくとも面取り対象の歯車に対する切削ユニットの調節やその歯車の歯数の入力等の操作が効率よく行えると共に制御ユニットの荷重によって自走ユニットの浮き上がりやビビリ等が抑制されて安定度が増す効果がある。
また、請求項5の歯車用自動面取り装置は、移動台の移動と切削工具の回転を電動モータで行うようにしたため、電源設備がある場所なら例え工場でなくともどこでも面取りが行えるため、流体の配管設備が整った専用の作業場に大きな歯車を搬送・設置しなければならない煩わしさがない。
歯車に設置した状態を示す歯車用自動面取り装置の左前方から見た斜視図である。 図1の歯車用自動面取り装置の分解斜視図である。 歯車に設置した状態を示す歯車用自動面取り装置の右前方から見た斜視図である。 図3の歯車用自動面取り装置の分解斜視図である。 歯車に設置した状態を示す歯車用自動面取り装置の平面図である。 図5の制御ユニットを外した状態を示す要部拡大平面図である。 制御ユニットを外して図5のA方向から見た正面図である。 図5のB−B線断面図である。 面取り時に状態を示す図5のA方向から見た正面図である。
以下に本発明の実施の形態を図面を参照しつつ説明する。
本発明の歯車用自動面取り装置は、図2,図4の分解斜視図に示したように、自走ユニット1と、切削ユニット2と、制御ユニット3とにより概略構成される。
[自走ユニット]
自走ユニット1は、面取り対象となる大径の歯車Wの軸方向と直交する片面(水平な作業台(図示せず)の上に歯車Wを寝かせた状態にした場合の上面)の周縁に移動自在に載置される移動台4と、その移動台4に装着される原動機たる電動モータ5と、その電動モータ5の回転軸5aに取り付けられて前記歯車Wの外周部に当接(噛合)する小歯車状の駆動輪6と、前記歯車Wの回転中心部に回転自在に設置される牽引ベース部材7と、その牽引ベース部材7と前記移動台4とを連結する連結部材8と、前記移動台4を前記牽引ベース部材7側に向けて付勢する付勢部材9と、から概略構成される。
[自走ユニット・・移動台]
前記移動台4は、図2,図4に示したように平板状の基板10に3個の車輪11a,11b,11cを取り付けて移動可能としたものである。3個の車輪11a,11b,11cは、基板10の上面に固着した車輪ホルダー12に回転自在に軸着されており、そのうち1個の車輪11cは基板10に開設した窓孔10aから基板10の下面に臨むようになっている。3個の車輪11a,11b,11cは、夫々の車軸13が前記連結部材8の軸線又はその軸線に対して垂直方向に平行な線上の1点(実施形態では図示した面取り対象の歯車Wの回転中心)で交差するように傾きが設定されており、したがって移動台4は、車輪11a,11b,11cによって車軸13同士の交点を中心とする円弧を近似的に描くように方向付けられている。
また、移動台4には、前記基板10の上面に前記切削ユニット2を支持する柱状の支持部材14が固着され、また、基板10の上面には前記電動モータ5がその回転軸5aを下向きにした状態に固定的に装着され、さらにその電動モータ5の回転軸5aに駆動輪6が装着されている。
[自走ユニット・・牽引ベース部材]
前記牽引ベース部材7は、面取り対象の歯車Wの回転中心部の軸穴W1に嵌め込んで装着されるもので、その軸穴W1に整合する台部材15と、その台部材15の垂直丸軸部15aに回転自在に外嵌させた逆さカップ形状の回転ホルダー16と、により概略構成される。
前記回転ホルダー16には径方向に貫通する1本の主軸通孔16aが穿設されており、その主軸通孔16aに前記連結部材8の後述する主軸8aが挿通され、その主軸8aを回転ホルダー16の頂部中心に取り付けたハンドル付き固定ネジ16bの締め付けで位置固定し得るようになっている。
また、回転ホルダー16には、周面に逆さL字状の受部材16cが固着されており、その受部材16cに棒状の配線ガイド軸16dが立設されている。
なお、回転ホルダー16は、台部材15に対して着脱自在になっており、歯車Wの軸穴W1の直径の相違に対しては台部材15を交換して対応する。
[自走ユニット・・連結部材]
連結部材8は、前記牽引ベース部材7と前記移動台4とを連結するためのものであり、図8に示したように、中実丸棒状の主軸8aと、その主軸8aを受け入れ可能なパイプ状の副軸8bとを伸縮可能に接続してなる。この連結部材8の主軸8aは、前記のように牽引ベース部材7の回転ホルダー16の主軸通孔16aにハンドル付き固定ネジ16bで位置固定されている。一方、連結部材8の副軸8bは、前記移動台4の基板10の上面に固着した固定受片17に固着されている。
なお、主軸8aと副軸8bの軸線は共通であり、その軸線の延長線と前記電動モータ5(駆動輪6)の回転軸5aの軸線の延長線とは交差する関係にある。
[自走ユニット・・付勢部材]
付勢部材9は、前記移動台4を前記牽引ベース部材7に向けて付勢するものであり、具体的には、図8に示したように、連結部材8の主軸8aに突設したバネ掛けピン18と、副軸8bの上面に固定取付片19を介して固定した箱枠状のバネ掛け部材20とに両端を引っ掛かけて、主軸8aと副軸8bとを収縮方向に向けて引っ張るバネで形成されている。
[自走ユニット・・バネ力調整装置]
実施形態の自走ユニット1には、前記付勢部材9のバネの張力を加減し得るバネ力調整装置21が設けられている。このバネ力調整装置21は、図8の拡大図に示したように、副軸8bの上面に固定した前記バネ掛け部材20に組み込まれている。すなわち、バネ力調整装置21は、バネ掛け部材20の内部に摺動可能に内装したスライダ21aと、カム21bを一体に有する回動可能な調節ハンドル21cと、を備えており、スライダ21aから枠下面に突設した引っ掛け片21dに前記付勢部材9のバネの一端を係止させ、もって付勢部材9の張力によりスライダ21aが調節ハンドル21cのカム21bに摺接するようになっている。
一方、調節ハンドル21cのカム21bは、調節ハンドル21cを図8実線のように倒した状態でスライダ21aとの接点から回転中心までの距離が小さく、逆に図8想像線のように調節ハンドル21cを起立させた状態でスライダ21aとの接点から回転中心までの距離が大きくなるように形状が設定されている。したがって図8実線のように調節ハンドル21cを倒した状態では付勢部材9のバネが縮んで主軸8aと副軸8bの間に殆ど張力が作用せず、一方、図8想像線のように調節ハンドル21cを起立させた状態では付勢部材9のバネが伸びて主軸8aと副軸8bの間の張力が増大する。
なお、スライダ21aのカム21bとの接触面にはローレット加工が施されていてその摩擦抵抗により起立した調節ハンドル21cが自然に戻らないようにしてある。また、スライダ21aの引っ掛け片21dと付勢部材9の間にはネジ軸21eが介装されており、そのネジ軸21eの螺合長さを調節することによって付勢部材9の初期張力が調節できる。
[切削ユニット]
切削ユニット2は、図2に示したように、面取りを実行する切削工具22を先端に備えた切削機23と、その切削機23を前記移動台4の支持部材14に取り付けるためのジョイント部材24と、前記切削機23の姿勢を切削姿勢と非切削姿勢とに切り換える姿勢切換部材25と、切削機23(切削工具22)を前傾方向に付勢する揺動付勢部材26と、から概略構成される。
[切削ユニット・・切削機]
切削機23は、原動機たる電動モータ27と、その電動モータ27の回転軸の先端に装着された円盤形の切削工具22と、からなり、電動モータ27で切削工具22を回転させてその切削工具22の表裏両面でワークの切削を可能とした公知のものである。
[切削ユニット・・ジョイント部材]
ジョイント部材24は、前記移動台4の支持部材14に上下位置調節と角度調節可能に装着された昇降ブロック24aと、その昇降ブロック24aから水平に突設した水平アーム24bと、その水平アーム24bに対し摺動・固定可能に装着された横スライドアーム24cと、その横スライドアーム24cに対し摺動・固定可能に装着された逆さ凹状の支持ブロック24dと、を備えており、この支持ブロック24dの下向き二股部24eに通した揺動軸28に前記電動モータ27が揺動可能に軸着されている。
なお、図5において符合29は前記昇降ブロック24aを固定するハンドル付き固定ネジ、符合30は横スライドアーム24cを固定するハンドル付き固定ネジ、符合31は支持ブロック24dを固定するハンドル付き固定ネジであり、これらのハンドル付き固定ネジ29,30,31を締め付け又は緩めることによりジョイント部材24の各可動要素の位置・角度を任意に調整・固定することができる。
[切削ユニット・・姿勢切換部材]
姿勢切換部材25は、切削機23を揺動可能に前傾させた図9の切削姿勢と、切削機23を水平に強制保持した図7の非切削姿勢とに切り換えるものであり、前記ジョイント部材24の支持ブロック24dに取り付けられて下端の押圧子32を電気的駆動源により昇降させる電動昇降機33で構成される。この電動昇降機33は、押圧子32を下降させて切削機23の後端に突設した押圧受板23aを押し下げ、もって切削機23を水平な非切削姿勢に強制回動させ、また、押圧子32を上昇させて切削機23の前記押圧受板23aに触れないようになっている。もちろん押圧子32が切削機23の押圧受板23aから離れると、切削機23は電動昇降機33から解放されて自由に揺動し得る。
[切削ユニット・・揺動付勢部材]
前記切削機23は、前記のように揺動自在であり、切削工具22側が下がって前傾するバランスで支持ブロック24dに軸着されているが、実施形態ではさらに切削機23を前傾方向に付勢する揺動付勢部材26が設けられている。この揺動付勢部材26は、前記支持ブロック24dの揺動軸28の一端に付設されるもので、その揺動軸28の端部に回転可能に装着されて内部に設けた渦巻きバネ(図示せず)を介して揺動軸28と連結されるカップ形状のホイール26aと、支持ブロック24dの側面に固着されたホイール受け26bと、そのホイール受け26bに螺合して先端部をホイール26a周面の凹部26cに係合させ得るホイールストッパ26dと、を備えており、ホイールストッパ26dでロックされたホイール26a内の渦巻きバネで揺動軸28を付勢し、もって切削機23を前傾方向に付勢する。なお、揺動付勢部材26は、ホイールストッパ26dを後退させてホイール26aのロックを解除し、ホイール26aを任意の方向に回転させて別の凹部26cにホイールストッパ26dを係合させることにより付勢力を調節し得る。
[制御ユニット]
制御ユニット3は、前記自走ユニット1と前記切削ユニット2を制御するためのものであり、具体的には自走ユニット1の電動モータ5と、切削ユニット2の電動モータ27と、電動昇降機33と、自走ユニット1の移動台4の前記窓孔10aに設けられて面取り対象の歯車Wの歯W2を検出するセンサー34等の出入力を制御する。この制御ユニット3は、把手35を有するケース体36で覆われており、自走ユニット1の移動台4の上面にネジ止め固定されている。また、制御ユニット3には、前記牽引ベース部材7の回転ホルダー16に立設した配線ガイド軸16dと連結部材8を伝うようにして外部電源コード(図示せず)が接続されている。なお、制御ユニット3のケース体36には、運転開始スイッチや停止スイッチ或は歯車Wの歯数などの入力値を表示する表示部等を設けた操作部37が頂部に形成されている。
[歯車用自動面取り装置の設置]
実施形態の歯車用自動面取り装置は以上のように構成されているため、まず、面取り対象となる歯車Wを適宜な台上にほぼ水平に寝かせた状態に載置する。
次に、牽引ベース部材7の台部材15を歯車Wの軸穴W1に嵌め、さらに台部材15の垂直丸軸部15aに回転ホルダー16を装着する。
次に、回転ホルダー16の主軸通孔16aに連結部材8の主軸8aを通し、自走ユニット1の駆動輪6の歯6aを面取り対象の歯車Wの歯W2に噛合させ、この状態で回転ホルダー16の頂部のハンドル付き固定ネジ16bを締めて連結部材8の長さを決める。このときバネ力調整装置21の調節ハンドル21cは、図8実線の傾倒状態になっていて付勢部材9のバネの張力が最小になっている。この段階で歯車用自動面取り装置は、図1,図3,図5,図7のように面取り対象の歯車Wの上に設置される。
次に、バネ力調整装置21の調節ハンドル21cを図8想像線のように起立させることによりスライダ21aを移動させて付勢部材9のバネの張力を増大させる。これにより面取り対象の歯車Wと移動台4の駆動輪6との間に歯同士の噛み合わせを円滑にするための適度な弾性が付与される。
次に、電動昇降機33の押圧子32を上昇させて切削機23を自由揺動可能な状態に切り換え、ジョイント部材24の可動要素を適宜調節して面取り対象の歯車Wの歯W2との関連において図9のように切削機23の位置と角度を設定し、さらに必要とする面取り量に応じて揺動付勢部材26の前記ホイール26aの角度を前記の要領で調節して切削機23の前傾方向への付勢力を設定する。
そして全ての設定が完了した状態で電動昇降機33の押圧子32を下降させて切削機23を非切削姿勢に切り換える。
[歯車用自動面取り装置の運転]
以上のようにして歯車用自動面取り装置を歯車Wへ設置した後、制御ユニット3の操作部37から例えば歯車Wの歯数と面取り回数(本説明では面取り回数=1とする。)を入力して運転開始を選択する。
そうすると先ず切削機23の電動モータ27が回転し、回転数が上昇するのに必要な時間をおいてから電動昇降機33の押圧子32が上昇する。これにより切削機23が前傾し、切削工具22が歯車Wの歯W2の角部に当たって面取りされるため、駆動輪6を回転させて移動台4を図5,図6において反時計回りにゆっくり走行させる。この移動台4の走行によって切削工具22が歯車Wの歯W2の形状に倣いつつ揺動しながら面取りする。一方、移動台4に設置した前記センサー34によって通過した歯数がカウントされ、そのカウントした歯数と先に入力した歯車Wの歯数とが一致したとき、電動昇降機33の押圧子32を下げて切削機23を非切削姿勢に切り換え、切削工具22を停止して面取りを終える。なお、操作部37への入力で面取り回数を「2」とした場合には、歯車W上で切削ユニット2等がもう一周して面取りを終える。
以上、本発明を実施の形態について説明したが、もちろん本発明は上記実施形態に限定されるものではない。例えば実施形態では牽引ベース部材7を歯車Wの軸穴W1に嵌め込むものとして説明したが、回転中心部に回転軸が突設されている歯車に対しては牽引ベース部材7の回転ホルダー16を直接回転軸に被せるようにしてもよい。
また、実施形態では、円盤形の切削工具22を採用したが、棒状の切削工具22を使用して面取りすることもできる。
さらにまた実施形態では、切削工具22を回転させる原動機として電動モータ27を例示したが、切削機23の原動機として一般的なエアモータを使用することももちろん可能である。
1 …自走ユニット
2 …切削ユニット
3 …制御ユニット
4 …移動台
5 …電動モータ(原動機)
6 …駆動輪
7 …牽引ベース部材
8 …連結部材
8a …主軸
8b …副軸
9 …付勢部材
14 …支持部材
21 …バネ力調整装置
22 …切削工具
27 …電動モータ(原動機)
W …歯車
W2 …歯

Claims (5)

  1. 面取り対象となる歯車の軸方向と直交する片面の周縁に移動自在に載置される移動台と、その移動台に回転可能に設けられて前記歯車の外周部に当接する駆動輪と、その駆動輪を回転させる原動機と、を有する自走ユニットと、
    その自走ユニットに設けられた支持部材と、その支持部材に対し揺動可能に軸着されると共に先端に設けた切削工具の回転により前記歯車の歯の面取りをする切削ユニットと、を備えた歯車用自動面取り装置において、
    前記自走ユニットは、
    前記歯車の回転中心部に回転自在に設置される牽引ベース部材と、
    その牽引ベース部材と前記移動台とを連結する連結部材と、
    前記移動台を前記牽引ベース部材側に向けて付勢する付勢部材と、
    を備えたものであることを特徴とする歯車用自動面取り装置。
  2. 前記連結部材は、前記牽引ベース部材側に位置調節可能に支持される主軸と、前記移動台側に支持される副軸とを伸縮可能に接続して構成されており、
    また、前記付勢部材は、前記主軸と前記副軸とを収縮方向に向けて引っ張るバネで形成されているものであることを特徴とする請求項1記載の歯車用自動面取り装置。
  3. 前記主軸と前記副軸の接続部に前記付勢部材のバネの張力を加減し得るバネ力調整装置を設け、前記歯車に設置した状態で前記バネ力調整装置によってバネの張力を増大させ得るようにしたことを特徴とする請求項2に記載の歯車用自動面取り装置。
  4. 前記移動台に、前記自走ユニットと前記切削ユニットとを制御する制御ユニットを設置したことを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の歯車用自動面取り装置。
  5. 前記移動台の駆動輪を回転させる前記原動機と、前記切削工具を回転させる原動機が電動モータであることを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載の歯車用自動面取り装置。
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