JP3217679U - 電動グラインダ、位置決め具付き電動グラインダ - Google Patents

電動グラインダ、位置決め具付き電動グラインダ Download PDF

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Abstract

【課題】研磨ディスクを研磨対象物の研磨面に合わせた向きと高さに容易に正確に位置決めできる位置決め具を取り付けた電動グラインダを提供する。
【解決手段】電動グラインダ2の駆動部ケース4の側面に、位置決め具20の取付けアーム22を装着する装着面4aを設け、装着面に取付けアームを装着させる第1の操作部付きねじ部材23のねじ軸部23aが螺入するねじ孔4bを設けた。また、装着面の上下個所に、取付けアームの振れ止めをする支持部(リブ)4c,4dを設けた。電動グラインダに研磨ディスク8の向きと位置決めをする位置決め具20を取付けた位置決め具付き電動グラインダ1であって、位置決め具は押当て部材21と取付けアーム22等を備え、押当て部材により前後位置と左右傾斜角度と上下高さの調節が可能である。
【選択図】図6

Description

本考案は、研磨ディスクを研磨に合わせた向きと高さの位置決めをする位置決め具の取付けが可能な電動グラインダと、位置決め具付き電動グラインダに関する。この位置決め具付き電動グラインダは、刈払機及び茶摘機のバリカン刃研ぎ機、刈込鋏研ぎ機、農業用刃物及び林業用刃物等の刃研ぎ機、機械加工品の面取り機として用いられる。
特許文献1に開示の電動グラインダは、手持ちによる操作をし易くするため、縦向きの電動モータを手持ち部近くになる駆動部ケース内の後部に搭載しており、駆動時の騒音と振動を抑えるため、ベルト伝動による動力伝達構造を採用している。
しかしながら、この電動グラインダは、研磨ディスクの傾斜した向きと高さの位置決めをする冶具を取付ける構造を備えていない。このため、電動グラインダを手持ちして刈払機や茶摘機などのバリカン刃の研磨、刈込鋏の刃面研磨、機械加工品の面取りなどをする際には、研磨ディスクを研磨箇所に合わせる位置決めを目視と勘や経験でしなければならない。
バリカン刃には多数の刃先面が並んでおり、刈込鋏の刃は長く、面取りする長さも様々である。このため、研磨する位置に合わせて研磨ディスクを移動させるごとに位置合わせする必要がある。
この位置合わせを目視や勘や経験で行うのには熟練が必要であり、一般人が行うと、研磨ディスクの傾きが一定しないために研磨の不揃いが生じ、切れ味の良い刃先に再生できない
特許文献2に開示のバリカン刃研磨機は、電動グラインダを架台の上に取り付けたテーブル設置型である。このため、研磨ディスクの向きと上下高さの位置決めが正確に行える。しかしながら、構造上、製造及び販売の価格が高くなり、持ち運びと収納性にも課題がある。
出願人による特許文献3に開示の櫛刃用研磨機は、研磨ディスクを櫛刃の刃先面に合わせる上下高さと傾きの位置決めが正確に行えるが、以下の点で更なる検討の余地があることがわかった。
(1)特許文献3の図3、図9、図11に示すように、向きが異なる刃先面を研磨するために研磨ディスクDの向きを変えるときには、ハンドル部12aを操作して、連結軸8とガイド部材20を一旦後方に移動させ再び前方に戻すという面倒な2度の操作が必要になる。
(2)特許文献3の図1、図6に示すように、ガイド面23L,23Rの下方に取付台9とハンドル付ナット14が位置しているため、これらが邪魔になって櫛刃をテーブルの端に置いた研磨ができない。
(3)櫛刃(バリカン刃)専用の研磨機であり、研磨ディスクDを前上がりに傾けて使う刈込鋏の刃面の研磨、農業用刃物及び林業用刃物の研磨、機械加工品の面取りには不向きである。櫛刃を研磨するときのように櫛刃研磨機を刈込鋏の長さ方向に対して斜め向きにすると、左右のガイド面23,23Rの一方の面が刈込鋏から離れて位置するために片支持で刈込鋏の上面を押さえることになる。この結果、位置決め姿勢が安定しない。
実開平2−130746号公報 特開2005−224930号公報 実用新案登録第3125402号公報の図1、図3、図6、図9、図11
本考案が解決しようとする課題は、研磨ディスクを研磨対象物の研磨面に合わせた向きと高さの位置決めをする位置決め具を取付けることができる電動グラインダを提供することと、バリカン刃の研磨、刈込鋏の刃面の研磨、農業用刃物及び林業用刃物の研磨、機械加工品の面取りのための研磨等が行える位置決め具付き電動グラインダを提供することにある。
請求項1に係る電動グラインダは、次の構成を備える。
(1)駆動部ケースと手持ち部とを備え、前記駆動部ケースの下方に研磨ディスクを備えた携帯型の電動グラインダである。
(2)前記駆動部ケースには、前記研磨ディスクを研磨対象物の研磨に最適な向きと高さに位置決めする位置決め具の取付けアームを装着する装着面が設けられている。
(3)該装着面には、前記取付けアームの挟着に用いる第1の操作部付きねじ部材のねじ軸部が螺入するねじ孔が設けられている。
(4)前記駆動部ケースには、前記取付けアームの振れ止めをし、該取付けアームの前後移動調節の際にはこの移動を下受け支持しながら案内する支持部が設けられている。
本考案に係る電動グラインダは、一般の電動グラインダと同様の研磨作業に用いることができる。
また、電動グラインダに前記位置決め具を取付けて、刈払機や茶摘機のバリカン刃研ぎ、刈込鋏の刃研ぎ、農業用刃物及び林業用刃物等の刃研ぎ、機械加工品の面取りなどの作業にも用いることができる。
前記研磨対象物は、刈払機及び茶摘機等のバリカン刃、刈込鋏、農業用刃物及び林業用刃物、面取りが必要な機械加工品等である。
前記装着面は、前記取付けアームと略同じ上下幅がある前後方向に長い横向きの平坦面である。
「第1の」の語は、後述する第2の操作部付きねじ部材、第3の操作部付きねじ部材などと区別するために用いられている。
前記ねじ孔は、前記装着面にタップ加工して設けたものの他、前記装着面に設けた小孔内に雌ねじ部材を固定して設けてもよい。また、前記装着面にねじ挿通孔を設けて、このねじ挿通孔の背面側になる前記駆動部ケースの内側面にナット、ねじ孔がある金属板片等の何れかを支持させて設けてもよい。
前記取付けアームには横長孔が設けられており、前記第1の操作部付きねじ部材のねじ部は、この横長孔内から前記ねじ孔内に向けて螺入締結される。該取付けアームは、この締結によって第1の操作部付きねじ部材と前記装着面との間に挟み付けられて装着されている。
しかしながら、この挟み付けによる装着だけでは前記位置決め具を用いた上方からの押さえ付け力が作用したときに、前記取付けアームの後部が上方に振れるおそれがある。前記支持部はこれを防ぐためにある。
第1の操作部付きねじ部材の締結を弛めると、前記取付けアームは横長孔の長さの範囲内で前後位置調節が行える。前記支持部は前記取付けアームの前後方向の移動の際に、該取付けアームを下受け支持してこの移動を円滑にさせるためにある。
前記支持部の最適なる例として、取付けアームの上縁部と下縁部に接する上下各1本の平行な横向きのリブが挙げられる。前記支持部はこの他にも、駆動部ケースの側面にビス留めした細い金属製の角材、前記装着面に装着した断面形状がコ字形状の横長い金属板、前記装着面の後部箇所に突出固定させた金属製の凸部にすることもできる。この凸部は例えば金属製のダボであり、取付けアームにある前記横長孔内に突入して、取付けアームの後部を支持し、上下方向の振れ止めをする。
請求項2に係る位置決め具付き電動グラインダは、次の構成を備える。
(1)請求項1に記載の電動グラインダと、前記研磨ディスクを研磨対象物の研磨に最適な向きと高さに位置決めする位置決めをする位置決め具とを有する。

(2)該位置決め具は、前記研磨対象物の上面に面を合わせて押当てる押当て板部を縦板部の下端部に設けた押当て部材と、該押当て部材の取付けアームと、該取付けアームを前記装着面に装着させる第1の操作部付きねじ部材と、前記縦板部を前記取付けアームの前板部に装着させる第2の操作部付きねじ部材とを備える。
(3)前記押当て部材は、前記装着面に装着した前記取付けアームによって前記電動グラインダの前方に位置している。
(4)前記取付けアームは、前後移動調節が可能に前記第1の操作部付きねじ部材による挟み付けによって前記装着面に装着されている。
(5)前記押当て部材は、上下高さ調節と前記第2の操作部付きねじ部材のねじ軸部を中心にした左右の傾きの調節とが可能に前記第2の操作部付きねじ部材による挟み付けによって前記前板部に装着されている。
請求項2に係る位置決め具付き電動グラインダは、刈払機のバリカン刃、茶摘機のバリカン刃などの刃研ぎ機になり、バリカン刃の上面を基準にした研磨ディスクの最適な研磨の向きと高さの位置決めをして、回転する研磨ディスクの前端近くの下面で刃先面を研磨して、切れ味の良い刃先に再生する。
この位置決めは、次の手順で行われる。
(1)前記第1の操作部付きねじ部材の締結と前記第2の操作部付きねじ部材の締結を夫々弛めて、前記取付けアームの前後位置と、前記押当て部材の上下高さ及び前記第2の操作部付きねじ部材のねじ軸部を中心にした前記押当て部材の回動が調節できる状態にする。
(2)この状態で、前記押当て板部をバリカン刃の上面に面接触させた状態に置き、研磨ディスクの先端近くの下面が研磨する傾斜した刃先面に重なるように、研磨ディスクの向きと高さの位置決めをする。
(3)この位置決めの後、前記第1の操作部付きねじ部材の締結と、前記第2の操作部付きねじ部材の締結をする。
この締結を終えた後、前記押当て板部をバリカン刃の上面に押し当てて、電動グラインダの電源スイッチをONして、研磨ディスクの前端部近くの下面で刃先面を研磨する。
(4)同じ向きにある隣の刃先面を研磨する場合には、位置決め具付き電動グラインダを次の研磨に合わせた位置まで移動させる。
(5)違う向きにある刃先面を研磨する場合には、前記押当て部材の向きを左右対称方向に変える操作を行って、研磨ディスクを左右対称方向に向きを変えて研磨する。
請求項3に係る位置決め具付き電動グラインダは、次の構成を備える。
(1)請求項2に記載の構成を備える。
(2)前記前板部に、前記第2の操作部付きねじ部材のねじ部を中心にした前記押当て部材の回動方向の傾斜角を見知るための、分度器形状の傾斜角度表示部が設けられている。
傾斜角度表示部は、文房具の分度器と同様の角度目盛と角度数字が標されている。傾斜角度表示部は、薄板金属製のものを前記前板部の前面に固定させたものでもよく、前記前板部を分度器形状に形成してこの前面に角度目盛と角度数字を直接印刷したもの、又は角度目盛と角度数字が印刷されたシールを貼り付けたものでもよい。
傾斜角度表示部は、研磨ディスクの向きを刃先面に位置合わせしたときの、前記押当て部材の傾きを見て知るためにある。この傾きを知っていると、同じバリカン刃の向きが異なる刃先面の位置合わせの際に、押当て部材の角度を垂直線と対称方向にむける操作が、正確且つ容易に行える。バリカン刃の上面に対する刃先面の斜め下方に向けた傾斜角を事前に知っている場合には、傾斜角度表示部を見ながら押当て部材の縦板部をこの角度合わせればよい。
請求項4に係る位置決め具付き電動グラインダは、次の構成を備える。
(1)請求項2又は3に記載の構成を備える。
(2)前記電動グラインダの向きを基準にした前記押当て板部の前向き姿勢の上下回動方向の調節が、前記縦板部に対する前後の向きの上下回動調節により行われるように構成されている。
(3)叉は、前記第1の操作部付きねじ部材のねじ軸部を中心にした前記取付けアームの上下回動調節により行われるように構成されている。
請求項4に係る位置決め具付き電動グラインダは、バリカン刃の研磨だけでなく、刈込鋏の刃面の研磨、農業用刃物及び林業用刃物の研磨、機械加工品の面取りのための研磨に向いた、押当て板部の下面で前記上面を押当て、研磨ディスクを研磨に最適な前上がりの向きにすることができる。
刈込鋏の刃面の研磨、農業用刃物及び林業用刃物の研磨、機械加工品の面取りなどにおいては、研磨ディスクの向きを刃先や面取りした端面の縁部に対して正面向きにするとともに、刃の傾斜角に合わせた前上がり傾斜した姿勢にしなければ、押当て板部の左右何れかの片側面が研磨対象物の上面から外れた片支持状態になり、位置決め具付き電動グラインダの姿勢が不安定になる。
ところが、研磨ディスクの向きをこの向きにすると、押当て板部の向きが縦板部に対して直角前方に向いた押当て部材を用いると、押当て板部の全面で前記上面を押当てることが出来ない不具合がある。
請求項4に係る位置決め具付き電動グラインダは、この不具合が生じない押当て部材に交換することによって、刈込鋏の刃面の研磨だけでなく、農業用刃物及び林業用刃物の研磨、機械加工品の面取りにも対応できるようにした、
交換した押当て部材は、位置決め具付き電動グラインダの向きに一致させた合前向きの姿勢が上下方向に変化する、或いは変化している。
前記機械加工品は、機械的に切断された切断端面を有する、金属、セラミック、木、石材、硬質プラスチック等の厚板やブロックなどである。
機械加工品の面取りは、切断端面の縁部に残ったバリや欠け、傷などを除去し、安全で見栄えの良い縁部にするため、研磨によって行われる。
[請求項1に係る電動グラインダによる効果]
(1)駆動部ケースにある装着部に、位置決め具の取付けアームを装着すると、電動グラインダの前方に位置決め具の押当て部材を配設させることができ、位置決め具を用いたリカン刃の刃先面を研磨することができる。
(2)駆動部ケースに設けた取付けアームの装着のための構造が、平坦な前記装着面と、前記ねじ孔と、前記支持部という単純な構造であるため、位置決め具を簡単な操作で取付けることができる。
(3)電動グラインダから位置決め具を取り外すと、汎用の電動グラインダと同様の研磨にも使用できる。
[請求項2に係る位置決め具付き電動グラインダによる効果]
(1)前記押当て板部をバリカン刃の上面に面を合わせて押当てた状態と、バリカン刃の刃先面に研磨ディスクの先端部下面を重ねた状態との位置と向きの関係を維持させることができるため、同じ向きにある他の刃先面の研磨が手際良く行え、研磨角度に不揃いが生じない。
(2)前記押当て部材の上下移動調節、左右回動調節をする操作が、押当て部材の近くで行えるため、押当て板部をバリカン刃の上面の所望の位置に押当てるための位置合わせと、押当て板部がバリカン刃の上面に面接触しているか否かの確認が、手際良く確実に行える。
[請求項3に係る位置決め具付き電動グラインダによる効果]
(1)前記押当て部材の左右回動方向の正確な傾斜角を見て知ることができる。
(2)刃先面の傾斜角を知っている場合には、前記傾斜角度表示部を見ながら、前記押当て部材の傾きをこの角度に合わせるだけで、正確な角度調節が簡単に行える。
[請求項4に係る位置決め具付き電動グラインダによる効果]
(1)押当て板部の前方に向けた姿勢の上下回動調節が行えるため、或いは、研磨ディスクの45°前上がりの向きに対して前方水平方向に向いた押当て部材を用いることができるため、押当て板部を研磨対象物の上面に面接触させた安定した押当てと、研磨ディスクの研磨に最適な向きと高さを、バリカン刃以外の研磨対象物に合わせることができる。
(2)この結果、刈込鋏の研磨、農業用刃物及び林業用刃物の研磨、機械加工品の面取りのための研磨においても、位置合わせした研磨が行える。
(a)は本考案実施形態に係る電動グラインダを手持ちした状態で示した側面図、(b)はこの電動グラインダの斜視図。 この電動グラインダの分解斜視図。 (a)はハウジングを分割して電動グラインダの内部構造を示した側面図、(b)は図3(a)におけるA−A拡大断面図。 本考案実施形態に係る位置決め具付き電動グラインダ(バリカン刃研ぎ機)を左前方から見た斜視図。 同じく右前方から見た斜視図。 同じく分解斜視図。 (a)は位置決め部材の前後移動調節と高さ調節を示した側面図、(b)は位置決め部材の左右傾斜角度調節を示した正面図。 支持部の他形態を周辺部分とともに示した斜視図、(b)はこの支持部を用いた取付けアーム後部の装着構造を示した正面部分断面図、(c)は取付けアームの装着構造を示した側面図。 (a)はバリカン刃の平面図、(b)は図8(a)におけるA部拡大図、(c)は図8(b)におけるB−B断面図。 本考案第1実施形態に係る位置決め具付き電動グラインダ(バリカン刃研ぎ機)の使用状態を示した斜視図。 (a)は同じく正面図、(b)は同じく要部拡大平面図。 (a)は同じく研磨ディスクの向きを変えて示した正面図、(b)は同じく要部拡大平面図。 (a)は刈込鋏の前部を示した斜視図、(b)は刈込鋏の刃面を研磨する際の位置決めを簡略して示した平面図、(c)は刈込鋏の刃面を押当てるための押当て部材の最適な向きと形状を研磨ディスクの向きとともに示した側面図。 (a)は面取りをする機械加工品の一形状例を示した斜視図、(b)は同じく面取り後の形状を示した斜視図、(c)は面取り角を示した側面図。 (a)は押当て部材の別形態(1)を工具とともに示した斜視図、(b)はこの押当て部材の要部拡大正面断面図、(c)はこの押当て部材を備えた位置決め具付き電動グラインダ(刈込鋏研ぎ機)の使用状態図。 (a)は押当て部材の別形態(2)を示した斜視図、(b)はこの押当て部材を備えた位置決め具付き電動グラインダ(面取り機)の使用状態図。 (a)は押当て部材の別形態(3)の要部を示した斜視図、(b)はその分解斜視図、(c)は同じく要部拡大正面断面図。 (a)は押当て部材の別形態(4)を示した斜視図、(b)この押当て部材を備えた位置決め具付き電動グラインダ(面取り機)の使用状態図。 (a)は取付けアームの別形態による装着構造を備えた位置決め具付き電動グラインダ(刈込鋏研ぎ機)の使用状態図、(b)はこの取付けアーム後端部の装着構造を示した要部拡大正面断面図。
本考案の好適なる実施形態を以下の図面に沿って詳述する。請求項1に対応した図は図1〜図3(a)(b)と図7である。請求項2に対応した図は図4〜図12である。請求項3に対応した図は図14〜図18である。請求項4に対応した図は図19である。
[電動グラインダ2]
図1(a)と(b)に示す本考案実施形態に係る電動グラインダ2は、駆動部ケース4の後端部から後方に手持ち部5を突出させた左右半割り構造のハウジング3を有し、駆動部ケース4の下方に研磨ディスク8を備えた片手持ち式の機種である。手持ち部5の後端部から後方には電源コード7が突出し、研磨ディスク8の両側部から後部を囲む位置には、安全と研磨粉塵飛散防止のための保護カバー6が設けられている。
駆動部ケース4の片側の側面には、後述する位置決め具のアーム部材を装着する前後方向に横長い平坦な装着面4aが設けられている。装着面4aは本考案請求項1に記載の装着部の一形態に相当する。
装着面4aの前部個所には、ねじ孔4bが設けられており、い装着面4aに沿う上方箇所と下方箇所には、2本の平行なリブ4c,4dが設けられている。リブ4c,4dは本考案請求項1に記載の支持部の一形態に相当する。
図2及び図3(a)に示すように、駆動部ケース4内の後部には、大型高出力の電動モータ10が縦向き姿勢で配設されて、電動モータ10の重量を手持ち部5近くに寄せている。このため、手持ち部5は片手で手持ちし易い大きさと形状になっており、手持ちしたときの重心は電動グラインダ2の操作が楽な手持ち部5近くにある。駆動部ケース4内において、電動モータ10の前方には出力軸14が回転自在に支持されており、電動モータ10の駆動軸11と出力軸14とは平行な位置関係にある。
図2を参照しつつ及び図3(a)(b)に示すように、駆動軸11の下端部には小径のスプロケット12が装着され、出力軸14には大径のスプロケット15が装着されている。2個のスプロケット12,15間にはタイミングベルト16が掛けられており、電動モータ11の回転動力は双方のスプロッケットの径の差により減速回転されて、出力軸14に伝達される。
タイミングベルト16を用いた動力伝達構造は、駆動時の騒音と振動が抑えられている。17はタイミングベルト16に張力を与えるテンションプーリーである。出力軸14の下端部は駆動部ケース4の下方に突出しており、この下端部に研磨ディスク8が装着されている。研磨ディスク8の下面が研磨する面になる。
図3(a)に示すように、電源コード7の一端部が回路基板18に接続されており、回路基板18には、信号線を介して電動モータ10と電源スイッチ19が電気線を介して接続されている。
[第1実施形態に係る位置決め具付き電動グラインダ1]
図4、図5に示す第1実施形態に係る位置決め具付き電動グラインダ(以下、バリカン刃研ぎ機と称する。)1は、電動グラインダ2に位置決め具20が取付けられたものであり、後述するようにバリカン刃の研磨に用いられる。
[位置決め具20の概要]
図4〜図6に示すように、位置決め具20は、押当て部材21と、取付けアーム22と、第1の操作部付きねじ部材23と、第2の操作部付きねじ部材24とが組付けられ、取付けアーム22の前端に分度器形状の傾斜角度表示部25が取付けられて構成されている。
[押当て部材21]
図4〜図6に示すように、押当て部材21は、押当て板部21aと縦板部21bとを有する、側面視L字形状であって正面視上下逆T字形状を有する丈夫な金属製の横長厚板で形成されている。押当て板部21aはバリカン刃の上面に押し当てて位置決め具付き電動グラインダ1の姿勢を安定させるためにある。縦板部21bは押当て板部21aの支持部に相当する。
図6に示すように、縦板部21bの中央面には縦長孔21cが設けられており、縦板部21bの上部は傾斜角度指示部21dで構成されている。傾斜角度指示部21dの詳細は後述する。
[取付けアーム22]
図4、図5を参照しつつ図6に示すように、取付けアーム22は、長板形状のアーム部22aと、アーム部22aの前端部を横直角方向に折曲させて形成した前板部22bとを有する、平面視L字形状の丈夫な厚板金属板で形成されている。アーム部22aは、駆動部ケース4の片側面にある装着面4aに丁度収まる上下幅がある。アーム部22aの長さ中央箇所辺りから後部に至る部分には横長孔22cが設けられている。
図1(a)(b)及び図2を参照しつつ図6に示すように、前板部22bの中央下部箇所には、第1の操作部付きねじ部材23のねじ軸部23aが螺入するねじ孔22dが設けられている。図示しない別形態として、前板部22bにねじ挿通孔を設け、このねじ挿通孔の背面側にねじ孔のある金属片或いはナットを取付けた構成にしてもよい。
[取付けアーム22の装着]
図4に示すように、取付けアーム22は、押当て部材21を取付けて、押当て部材21を電動グラインダ2の中央前方に位置させるためにある。
押当て部材21は、第1の操作部付きねじ部材23を介した強い挟み付けによって、図6に示す駆動部ケース4の側面にある装着面4aに装着されている。
図6を参照しつつ図7(a)に示すように、この挟み付けによる装着は、取付けアーム22の長さ途中部から後部に至る部分の側面を装着面4aに重ね合わせた状態で、第1の操作部付きねじ部材23のねじ軸部23aをアーム部22aにある横長孔22cから装着面4aにあるねじ孔4b内に向けて螺入締結させる方法で行われている。
このため、ねじ軸部23aの締結を弛めると、横長孔22cの横幅内で取付けアーム22の前後移動調節が可能である。この前後移動調節によって電動グラインダ2に対する位置決め具20の前後位置も変化する。
[押当て部材21の装着]
図4、図5を参照しつつ図6に示すように、押当て部材21は、第2の操作部付きねじ部材24を介した強い挟み付けによって、取付けアーム22の前端にある前板部22bの前面に装着されている。
図6を参照しつつ、図7(a)(b)に示すように、この挟み付けによる装着は、縦板部21bを前板部22bの前面に重ね合わせた状態で、第2の操作部付きねじ部材24のねじ軸部24aを縦板部21bにある縦長孔21c内から前板部22bにあるねじ孔22d内に向けて螺入締結させる方法で行われている。
このため、ねじ部24aの締結を弛めると、押当て部材21は、ねじ部24aを中心にした回動調節と、縦長孔21cの長さの範囲内で上下高さの調節が可能である。
これらの調節によって研磨ディスク8に対する押当て部材21の上下位置と、ねじ軸部24aを中心にした回動方向の向きが変化する。
図6に示すように、縦板部21bと前板部22bとの間に縦板部21bよりも肉厚が厚い座金26が介在しているため、縦板部21bを前板部22bに装着した状態において、傾斜角度表示部25は挟み付けられていない。
このため、傾斜角度表示部25の表面を傷付けずに、押当て部材21の回動調節と、上下高さの調節が行える。
図7(b)に示すように、ねじ軸部24aと縦長孔21bは電動グラインダ2の左右を二分する中心線上にある。縦板部21bの上部は、この中心線上に縦縁部が位置するように片寄った細幅に形成されており、この縦縁部を傾斜角度指示部21dにした。図7(b)に示す縦板部21bは、垂直姿勢にあるため、傾斜角度指示部21dの位置は、傾斜角度表示部25の0°の角度目盛と角度数字の位置にあり、押当て板部21aは水平姿勢にある。
[支持部の別形態(ダボ30)]
図8(a)は別形態の支持部9を周辺部分とともに示している。
この別形態の支持部は、後部にねじ軸部30aがある市販の金属製のダボ30である。
ダボ30は、駆動部ケース4にある装着4aの後部近くであってねじ孔4bと同じ高さに個所に、外側に突出する向きで取付けられている。
図8(b)に示すように、ダボ30は、装着面4a内に固定させた雌ねじ31内にねじ軸部30aを螺入締結させて、装着面4aに取付けられている。
図8(c)に示すように、第1の操作部付きねじ部材23のねじ軸部23aと、ダボ30を横長孔22c内に前後方向に間隔を設けて位置させた状態において、第1の操作部付きねじ部材23による挟み付けによって、取付けアーム22が装着面4aに装着されている。
装着後の取付けアーム22は、横長孔22c内において、ねじ軸部23aとダボ30とによる前後に間隔を置いた2点支持をさせているため、上下方向に振れることはない。また、第1の操作部付きねじ部材23の締結を弛めると、ねじ軸部23aとダボ30が横長孔22cの両端に当接する範囲内で取付けアーム22の前後位置調節が行える。
[バリカン刃100]
図9(a)に示すバリカン刃100は、右側(図では上側になる。)に、向きが異なる刃先面110R,111R・・・が互に並んで設けられ、左側(図では下側になる。)にも、向きが異なる刃先面110L,111L・・・が交互に並んで設けられた、両刃構造のバリカン刃である。
図9(b)(c)に示すように、このバリカン刃100の上面100aは平坦な面であり、刃先面110L,111Rは上面100aに対して斜め下方に向けた傾斜角がある。
[バリカン刃100の刃先面110Rに合わせた位置決め]
図10、図11(a)(b)に示すように、バリカン刃研ぎ機1を用いてバリカン刃1100の刃先面110Rを研磨する前に、研磨ディスク8の前端近くの下面が刃先面110Rの上に重なるようにする位置決めをする。
位置決めは、押当て板部21aをバリカン刃100の上面100aに面を合わせて置いた状態で、研磨ディスク8の前端部近くの下面が研磨しようとする刃先面110Rの上に重なるように、研磨ディスク8の前後方向の位置と、向きと高さの位置合わせをする。この位置合わせは、電動グラインダ2に対する位置決め具20の前後方向の位置決めと、バリカン刃100の上面100aに置いた押当て板部21aに対する研磨ディスク8の左右回動方向の向きと上下高さの位置決めになる。
図11(a)に示すように、研磨ディスク8の下面が研磨に必要とされる刃先面110Rに重なる向きにあるときには、研磨ディスク8を含めたバリカン刃研ぎ機1全体が横に傾いた姿勢にあり、この傾きは傾斜角度指示部25の位置を見ると40°であることがわかる。このため、この図においては、刃先面110Rの傾斜角がバリカン刃100の上面100aに対して40°斜め下方に傾斜した角度であることがわかる。
図11(a)においては、押当て板部21aと研磨ディスク8はこのような向きと位置に位置決めされている。
位置決めは、図9(a)に示す1枚のバリカン刃100の同じ向きにある各刃先面110R,110R・・・を研磨する場合、最初に一度調節するだけで済む。
[バリカン刃100の刃先面110Rの研磨]
図10、図11(a)(b)に示すように、刃先面110Rの研磨は、このような位置決めされた状態を確認した後、押当て板部21aをバリカン刃100の上面100aに押当てながら、電動グラインダ2の電源スイッチ19をONして、研磨ディスク8を回転させて行う。
[向きが異なる刃面110Lに合わせた位置決め]
図11(a)(b)と対比しながら図12(a)(b)を見ると、向きが異なる刃先面110Lの研磨では、研磨ディスク8の向きが左右対称になる。このため上述した押当て板部21aに対する研磨ディスク8の傾斜方向の向きの位置決めを改めて行う。
[刈込鋏200の研磨]
図13(a)に示すように、刈込鋏200の鋏部210は、左右一対の鋏部210,220が開閉自在に組付けられて構成されている。鋏部210(220)の刃面211(221)は、バリカン刃の刃面と違って、鋏部210(220)の長さ方向に亘って設けられている。
図13(b)に示すように、鋏部210の刃面211を研磨する際には、鋏部210の表面を上向きにして、平坦面である上面210aの上に押当て板部21aを面接触させて押当てる。
そして図13(c)に示すように、研磨ディスク8の前端部近くの下面が刃面211に重なるように、研磨ディスク8の前端を前上がりになる向きにして研磨する。
押当て板部21aの幅広い面で上面210aを押当てた状態で研磨するためには、図13(b)に示すように位置決め具付き電動グラインダの向きを、刃面211の先端縁に向き合う方向から前上がりになる向きで位置決めと研磨をすることが好ましい。
ところが前述した位置決め具付き電動グラインダを用いると、押当て部材が側面視L字形状であるため、図7(a)等において示す側面視L形状の押当て部材21を用いると、図13(c)に示すように押当て板部21aの向きが(イ)方向に向き、姿勢が安定した押当てになり難いという不具合が生じる。このため、押当て板部21aの向きを(ロ)方向に向ける必要がある。
[機械加工品300の面取り]
図14(a)に示す機械加工品300は、円盤カッター機等で機械的に切断された切断端面310を有する。切断端面310の縁部311は、切断によって生じたバリ、欠け、傷等が残っているため、縁部311を研磨による面取りをすると、図14(b)に示すようにバリ、欠け、傷等を消失させた、安全で見栄えの良い仕上がりになる。
ところが図14(c)に示すように、面取り部330は、通常、切断端面(上面)310に対して45°下方に傾斜した面取り角で行われるため、前段落の欄において記載した不具合と同様の不具合がある。
考案者は、位置決め具に用いられている押当て部材を、図15〜図18に示す別形態の各押当て部材に交換することで、以上の不具合に対処できることを見出した。また、図19に示す位置決め具付き電動グラインダにすることでも、以上の不具合に対処できることを見出した。
[別形態の押当て部材21Aと、位置決め具付き電動グラインダ1A]
図15(a)に示す押当て部材21Aは、縦板部21bと押当て板部21aとが個別に形成されており、双方が、ボルト30とナット31と筒軸31とを用いた蝶番構造によって連結されている。
ボルト30とナット31は、六角レンチ又はスパナを用いて強締結されており、この強締結によって縦板部21bに対する押当て板部21aの向きが係止されている。この締結を弛めると、押当て板部21aの上下回動調節が可能になる。
図15(a)(b)に示すように、上記蝶番構造のための縦板部21bの下部と押当て板部21aは、次のように形成されている。
縦板部21bの下部には、両側から前方に向けた立上げ面21f,21fが折曲形成さている。押当て板部21aにも立上げ面21f,21fの両側面に重なる向きの起立部舌21e,21eが折曲形成されている。
そして、外側の立上げ面21e,21eに設けた小孔21f,21fから、内側の立上げ面21f,21fに設けたねじ孔21g,21g内に向けて、ボルト30,30を螺入させた蝶番構造になっている。このため、押当て板部21aは縦板部21bに対して上下回動自在な状態にある。
六角レンチ等の工具を用いたボルト30,30の強い締付けによる外側の立上げ面21e,21eの強い挟み付けによって、押当て板部21aを所望の回動角で係止させている。角レンチ等の工具を用いてこの締結力を弱くすると、押当て板部21aの上下方向の向きを変えることができる。
図15(c)に示すように、この押当て部材21Aを備えた位置決め具20Aを電動グラインダ2に取付けた刈込鋏研ぎ機1Aにすると、刈込鋏200の刃面220Lの研磨の際に、押当て板部21aを刈込鋏200の上面210に面を合わせた押当てと、研磨ディスク8の研磨に最適な向きが確保された位置決めが行える。
[別形態の押当て部材21Bと、位置決め具付き電動グラインダ1B]
図16(a)に示す押当て部材21Bも、個別に成形した縦板部21bと押当て板部21aとが上下回動持自在に連結されている。
より具体的には、縦板部21bの下端部に設けた円筒部21h,21hと、押当て板部21aの下端上部に設けた円筒部21jとが、支軸32を挿通させた蝶番構造よって連結されている。
円筒部21h,21hの側面から支軸32内に向けて、連れ回り防止用のピン33,33が埋込まれている。円筒部21jの側面にはボルト34が螺入しており、ボルト34の先端部は支軸32の側面に当接している。
工具を用いたボルト34の強い締付けによって、ボルト34の先端部が支軸32の側面を強く押付けて、押当て板部21aを所望の回動角で係止させている。
工具を用いてボルト34の締付け力を弱くすると、押当て板部21aの上下方向の向きを変えることができる。
図16(b)に示すように、この押当て部材21Bを有する位置決め具20Bを電動グラインダ2に取付けた取り機1Bにすると、機械加工品300の面取りの研磨の際に、押当て板部21aを機械加工品300の上面310に面を合わせた押当てと、研磨ディスク8の45°前上がりの向きが確保された位置決めがされる。
[別形態の押当て部材21Cと、位置決め具付き電動グラインダ1C]
図17(a)に示す押当て部材21Cも、個別に成形した縦板部21bと押当て板部21aとが蝶番構造によって連結されている。
より具体的には、図17(a)(b)に示すように、縦板部21bの下部と押当て板部21aには、図15(b)に示す立上げ面と同様の立上げ面21e,21e、21f,21fが設けられている。
押当て板部21a側の立上げ面21e,21eには、ボルト46,47のねじ軸部46a,47aが挿通する小孔21k,21kが設けられている。
縦板部21b側の立上げ面21f,21fにも、同様の小孔21m,21mが設けられている。
双方の立上げ面21e,21e、21f,21fは、重ねられて、ボルト46,47を介して回動可能に連結されている。
図17(a)(b)を参照しつつ図17(c)に示すように、内側の立上げ面21f,21fの間の空間内に突出するボルト46のねじ軸部46aと、ボルト47のねじ軸47aには、この空間幅と略おなじ長さがあるねじ筒51がねじ嵌合されている。
ねじ筒51内に設けられている左右の内ねじ51a,51bは、一方が正ねじであり、他方が逆ねじである。
図17(a)(b)(c)に示すように、ねじ筒51の側壁には操作部52の一端部が固定されて、ねじ筒51と操作部52とを合わせた締付部材50になっている。
このため、操作部52を指先で操作してねじ筒部51を一方向に回転させると、ねじ軸部46a,47aを互いに引き寄せる方向の力が作用して、双方の立上げ面21e,21e、21f,21fを強く挟み付けた締結になり、この締結によって、縦板部21bに対する押当て板部21aの上下回動が係止されている。
操作部52を操作してねじ筒51を逆回転させると、この締結力が弱められて、押当て板部21aの上下方向の向きを変えることができる。
[別形態の押当て部材21Dと、位置決め具付き電動グラインダ1D]
図18(a)に示す押当て部材21Dは、縦板部21bが押当て板部21aに対して45°後方に傾斜し、押当て板部21aの左右両側の後縁から下方に折曲して第2押し当て板部21n,21nが設けられた形状を有する。
図18(b)に示すように、この押当て部材21Dを有する位置決め具20Dを電動グラインダ2に取付けた取り機1Dにすると、機械加工品300の切断端面である上面300aに押当て板部21aを押当て、機械加工品300の前面を第2押し当て板部21n,21nで押し当てた状態で、研磨ディスク8による45°角の面取りが行える。
[別形態の位置決め具付き電動グラインダ(刈込鋏研ぎ機)1D]
図19(a)に示す刈込鋏研ぎ機1Eの特徴的なところは、取付けアーム22Aの後部と、その背後の駆動部ケース4の部分とによる上下回動張設が可能な係合構造にある。
より具体的には、取付けアーム22Aの後部から上方には、円弧面22fが延出形成されている。そして、この円弧面22fには、第1の操作部付きねじ部材23のねじ軸部23aを中心にした半径の円弧線に沿う円弧長孔22gが設けられている。
取付けアーム22Aの後部の背後になる駆動部ケース4の片側の側面部分には、前後方向に向けた横長孔4eが設けられている。
この横長孔4eと円弧長孔22gとは交差しており、この交差した空間内に第3の操作部付きねじ部材54のねじ軸部54aが挿通して、この先端部が駆動部ケース4の内側に突出している。
図19(a)(b)に示すように、このねじ軸部54aの先端部にはナット53が螺入締結されて、取付けアーム22Aの後部が駆動部ケース4の側面に装着されている。取付けアーム22Aの前部の装着構造は、図7(a)に示す横長孔22cと第1の操作部付きねじ部材23との組合せによる装着構造と同様である。
図19(b)に示すように、駆動部ケース4後部の背面側に位置するナット53は、第3の操作部付きねじ部材54の回転操作に連れ回りしないように、駆動部ケース4の内側面に設けた2本の円弧状の平行なリブ4f、4gによって円弧方向の移動が可能な状態で回り止めされている。
図19(a)に示す取付けアーム22Aは、駆動部ケース4及び研磨ディスク8に対して、前端が若干斜め下方に傾斜した状態で示されている、
このため、押当て板部21aに対する研磨ディスク8の向きは、刈込鋏200の刃面220Lの向きに合わせた前上がりになっている。
上述した各別形態において、刈込鋏研ぎ機、面取り機等の名称が付されているが、これらの名称は研磨対象物の例に合わせたものである。このため、刈込鋏研ぎ機が面取り機等になってもよく、またこれとは逆になってもよい。
本考案に係る電動グラインダと位置決め具付き電動グラインダは、園芸用のバリカン刃や鋏を研磨する研磨機の分野、機械加工品の面取り機のの分野において利用される。
1…バリカン刃研ぎ機(位置決め具付き電動グラインダ) 1A…刈込鋏研ぎ機(位置決め具付き電動グラインダ) 1B…面取り機(位置決め具付き電動グラインダ 1D…面取り機(位置決め具付き電動グラインダ) 1E…刈込鋏研ぎ機(位置決め具付き電動グラインダ)
2…電動グラインダ 3…ハウジング 4…駆動部ケース 4a…装着面 4b…ねじ孔 4c…リブ(支持部)4d…リブ(支持部)4e…横長孔 4f…(裏側の)横長リブ 4g…(裏側の)横長リブ 5…手持ち部 6…保護カバー 7…電源コード 8…研磨ディスク 10…電動モータ 11…駆動軸 12…スプロケット 14…出力軸 15…スプロケット 16…タイミングベルト 17…テンションプーリー 18…回路基板 19…電源スイッチ
20…位置決め具 20A…位置決め具(別形態) 20B…位置決め具(別形態) 20C…位置決め具(別形態) 20D…位置決め具(別形態)
21…押当て部材 21A…押当て部材(別形態) 21B…押当て部材(別形態) 21C…押当て部材(別形態) 21D…押当て部材(別形態)
21a…押当て板部 21b…縦板部 21c…縦長孔 21d…傾斜角度指示部 21e…起立部 21f…起立部 21g…小孔 21h…小孔 21j…支軸 21k…ボルト 21m…側面押当て板部 21n…前面押当て板部
22…取付けアーム 22a…アーム部 22b…前板部 22c…横長孔 22d…ねじ孔 22f…延出面 22g…円弧長孔
23…第1の操作部付きねじ部材 23a…ねじ軸部 24…第2の操作部付きねじ部材 24a…ねじ軸部 25…傾斜角度表示部 26…座金
30…ボルト 30a…ねじ軸部 31…第3の操作部付きねじ部材 31a…ねじ部 32…ナット 33…支軸 33…ピン 35…ボルト 35a…ねじ軸部 36…ボルト 36a…ねじ軸部
40…締付部材 41…ねじ筒 41a…内ねじ 41b…ねじ孔 42…操作部 42a…ねじ軸部
50…ナット 51…第3の操作部付きねじ部材 51a…ねじ軸部
100…バリカン刃(研磨対象物) 100a…上面(押当て面) 110L…刃先面(研磨対象部) 110R…刃先面(研磨対象部) 111L…刃先面(研磨対象部) 111R…刃先面(研磨対象部)
200…刈込鋏 210…上面(押当て面) 220L…刃面(研磨対象部) 220R…刃面(研磨対象部) 230…留めねじ 231…ナット
300…機械加工品 300a…上面(押当て面) 311…上縁部 320…正面 330…面取り部

Claims (4)

  1. 駆動部ケースと手持ち部とを有し、該駆動部ケースの下方に研磨ディスクを備えた携帯型の電動グラインダであって、
    前記駆動部ケースには、前記研磨ディスクを研磨対象物の研磨に最適な向きと高さに位置決めする位置決め具の取付けアームを装着する装着面が設けられ、
    該装着面には、前記取付けアームの挟着に用いる第1の操作部付きねじ部材のねじ軸部が螺入するねじ孔が設けられ、
    前記駆動部ケースには、前記取付けアームの振れ止めをし、該取付けアームの前後移動調節の際にはこの移動を下受け支持しながら案内する支持部が設けられていることを特徴とする電動グラインダ。
  2. 請求項1に記載の電動グラインダと、前記研磨ディスクを研磨対象物の研磨に最適な向きと高さに位置決めする位置決めをする位置決め具とを有し、
    該位置決め具は、前記研磨対象物の上面に面を合わせて押当てる押当て板部を縦板部の下端部に設けた押当て部材と、該押当て部材の取付けアームと、該取付けアームを前記装着面に装着させる第1の操作部付きねじ部材と、前記縦板部を前記取付けアームの前板部に装着させる第2の操作部付きねじ部材とを備え、
    前記押当て部材は、前記装着面に装着した前記取付けアームによって前記電動グラインダの前方に位置し、
    前記取付けアームは、前後移動調節が可能に前記第1の操作部付きねじ部材による挟み付けによって前記装着面に装着され、
    前記押当て部材は、上下高さ調節と前記第2の操作部付きねじ部材のねじ軸部を中心にした左右の傾きの調節とが可能に前記第2の操作部付きねじ部材による挟み付けによって前記前板部に装着されていることを特徴とする位置決め具付き電動グラインダ。
  3. 前記前板部に、前記第2の操作部付きねじ部材のねじ部を中心にした前記押当て部材の回動方向の傾斜角を見知るための、分度器形状の傾斜角度表示部が設けられている、請求項2に記載の位置決め具付き電動グラインダ。
  4. 前記電動グラインダの向きを基準にした前記押当て板部の前向き姿勢の上下回動方向の調節が、前記縦板部に対する前後の向きの上下回動調節、叉は、前記第1の操作部付きねじ部材のねじ軸部を中心にした前記取付けアームの上下回動調節により行われるように構成されている、請求項2又は3に記載の位置決め具付き電動グラインダ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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