JP3147951B2 - 内視鏡用吸引制御装置 - Google Patents

内視鏡用吸引制御装置

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JP3147951B2 JP27965591A JP27965591A JP3147951B2 JP 3147951 B2 JP3147951 B2 JP 3147951B2 JP 27965591 A JP27965591 A JP 27965591A JP 27965591 A JP27965591 A JP 27965591A JP 3147951 B2 JP3147951 B2 JP 3147951B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、内視鏡の吸引管路にお
ける吸引動作の制御を行なう内視鏡用吸引制御装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、内視鏡の吸引管路の途中に介挿さ
れ、前記吸引管路における吸引動作を制御する吸引制御
装置が知られている。これは、例えば特開昭58−15
834号公報に示されるように、シリンダと、このシリ
ンダ内に嵌挿される有底円筒状のピストンとを有する切
換え弁によって吸引動作を制御するものである。
【0003】前記シリンダには、吸引管路の上流側と下
流側がそれぞれ接続される一対の接続口が設けられてい
る。また、前記ピストンは、その円筒形状の内孔とこの
内孔に通じるようにピストン側壁に設けられた通孔とに
よって形成される通路を通じて、前記一対の接続口同
志、すなわち吸引管路の上流側と下流側とを連通させる
ことができるようになっている。
【0004】すなわち、前記切換え弁は、通常の待機状
態においては、吸引管路を遮断するとともに、ピストン
の内孔に通じる吸引管路の下流側をピストンの側壁に設
けられた前記通孔を介して外部に連通させるが、ピスト
ンを押し込んだ吸引動作状態においては、前記通孔が前
記一対の接続口のうち上流側の接続口部位に位置し、こ
れによって、ピストンの内孔に通じる吸引管路の下流側
を前記通孔を介して吸引管路の上流側に連通させて吸引
管路を開通させるものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記ピスト
ンに形成され前記一対の接続口同志の連通を果たす通路
は凹部状に形成されているため、その通路には一般に汚
物等が溜まり易く、そのため、前記通路の洗浄が必要と
なる。しかしながら、前記通路とりわけピストンの内孔
を確実に洗浄することはその微細かつ凹状な形状からし
て非常に困難であった。
【0006】本発明は上記事情に着目してなされたもの
であり、その目的とするところは、吸引管路の上流側と
下流側との連通を果たすピストンの通路の洗浄を容易に
行なうことができる吸引制御装置を提供することにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、内視鏡の吸引管路の上流側と下流側がそ
れぞれ接続される一対の接続口を有するシリンダと、こ
のシリンダ内に嵌挿されシリンダの前記一対の接続口同
士の連通を果たす通路を形成するピストンとを備え、前
記吸引管路の吸引動作を制御する内視鏡用吸引制御装置
において、前記通路の少なくとも一部が前記ピストンの
内孔部に設けられ、前記シリンダに対するピストンの往
復動作方向軸を中心とする回転を防止するピンが前記シ
リンダに設けられ、このピンを挿入するための切欠き部
が前記ピストンの内孔部に設けられた前記通路に連通す
るように前記ピストンに形成されることにより、ピスト
ンそれ単独では前記通路が外部に対して洗浄可能に露出
されていることを特徴とする。
【0008】
【作用】したがって、上記構成によれば、ピンを挿入す
るための切欠き部が前記ピストンの内孔部に設けられた
前記通路に連通するように前記ピストンに形成され、こ
れによって、ピストンそれ単独では前記通路が外部に対
して洗浄可能に露出されているため、ピストンの内孔部
に汚物が溜まった場合でも、ピストンをシリンダから引
き抜いて取り外せば、切欠き部を通じてブラシ等の洗浄
具をピストンの内孔部へと挿入することができ、内孔部
内に溜まった汚物等を容易に洗浄することができる。
【0009】以下、図面を参照しつつ本発明の実施例を
説明する。図1ないし図3は本発明の第1の実施例を示
すものである。本実施例の吸引制御装置1は、例えば図
3に示す内視鏡130の操作部3における外壁体3aに
取付けられている。
【0010】図3に示すように、吸引制御装置1が取付
けられる内視鏡130は、挿入部2と操作部3とから内
視鏡本体を構成しており、操作部3にはライトガイドフ
ァイバ束93を内装したライトガイドケーブル4が接続
されている。内視鏡130の挿入部2、操作部3および
ライトガイドケーブル4の内部にはこれらにわたって送
気用管路5と送水用管路6とが挿入配置されている。送
気用管路5と送水用管路6の先端は合流して挿入部2の
先端に設けられた送気送水用ノズル7に接続されてい
る。送気送水用ノズル7は挿入部2先端の観察窓8の外
表面に向けて設けられている。
【0011】ライトガイドケーブル4の先端にはコネク
タ9が設けられており、このコネクタ9には送気用管路
5に連通する第1の送気口金10および第2の送気口金
11と、送水用管路6に連通する送水口金12と、後述
する吸引用管路17(図1参照)に連通する吸引口金1
3とがそれぞれ設けられている。そして、第1の送気口
金10は、コネクタ9を図示しない光源装置に装着した
際、前記光源装置内の送気ポンプに接続されるようにな
っている。また、第2の送気口金11と送水口金12
は、送水タンク14側の送気チューブ15と送水チュー
ブ16にそれぞれ接続されるようになっている。さら
に、吸引口金13は吸引装置84(図6参照)に接続さ
れている。
【0012】また、挿入部2、操作部3およびライトガ
イドケーブル4の内部にはこれらにわたって吸引用管路
17が挿入配置されている。この吸引用管路17は内視
鏡130の挿入部2内においては処置具挿通用チャンネ
ル18を利用して形成されている。そして、処置具挿通
用チャンネル18の先端は挿入部2の先端面において開
口し、また、処置具挿通用チャンネル18の基端は操作
部3において外部に開口して挿入口19を形成してい
る。なお、挿入口19には着脱自在に鉗子栓20が設け
られている。
【0013】さらに、上記処置具挿通用チャンネル18
は、吸引用管路17の基端側に対し吸引制御装置1を介
して接続されている。また、送気用管路5と送水用管路
6の途中には送気送水切換え弁22が介挿されている。
吸引制御装置1と送気送水切換え弁22は操作部3の側
壁に並べて近接する状態で設置されている。吸引制御装
置1は図1に示すような吸引切換え弁として構成されて
いる。
【0014】すなわち、内視鏡130の操作部3の外壁
体3aには取付け孔23が穿設されており、この取付け
孔23に対して弁座体としてのシリンダ24が嵌着され
ている。このシリンダ24の外方端部は外壁体3aから
外部へ突き出しており、シリンダ24の内方端部の外周
には外壁体3aの内面に当接する鍔部25が形成されて
いる。そして、シリンダ24の外方端部の外周には取付
け環26がねじ込み装着されており、この取付け環26
と前記鍔部25との間で外壁体3aを挟み込むことによ
ってシリンダ24は外壁体3aに取付け固定されてい
る。なお、取付け孔23の内周面とシリンダ24の外周
面との間にはリングパッキン27が介挿されており、そ
の間の液密性を確保できるようになっている。
【0015】また、シリンダ24は、吸引管路17の上
流側と下流側がそれぞれ接続される第1の接続口21と
第2の接続口29とを有している。このうち、第1の接
続口21はシリンダ24の内方端に形成されている。そ
して、この第1の接続口21には第1の接続管28を介
して吸引用管路17の下流側である吸引源側管路部17
aが接続されている。一方、第2の接続口29はシリン
ダ24の側壁部に形成されている。そして、この第2の
接続口29には金属製の第2の接続管30を介して吸引
用管路17の上流側である挿入部側管路部17bが接続
されている。
【0016】なお、第2の接続管30は緩やかなS字状
に形成されており、第2の接続管30の先端部とこれに
接続される吸引用管路17の挿入部側管路部17bとは
その軸方向が一線的に接続されている。したがって、シ
リンダ24側から挿入部側管路部17b内部にブラシを
差し込んで清掃する際、ブラシが挿入側管路部17b内
の側壁に強く突き当らないため、挿入部側管路部17b
の変形を防止できる。一方、シリンダ24の内部には吸
引切換え用のピストン31が摺動自在に嵌挿されてい
る。そして、このピストン31の内方端部内にはその軸
方向に沿う中空孔32が形成され、この中空孔32の上
端部はピストン31の側壁に設けた通孔33を介して側
方に開通している。
【0017】この通孔33は、ピストン31が図1に示
す待機位置にあるときには、シリンダ24の外方端より
も上方へ突出している。また、通孔33は、後述するよ
うにピストン31を押込み操作した際には、シリンダ2
4の第2の接続口29に対向一致して、吸引用管路17
の上流側をピストン31の中空孔32内、ひいては第1
の接続口21を介して吸引用管路17の下流側に連通さ
せる。
【0018】すなわち、ピストン31は、その中空孔3
2と通孔33とによって形成される通路を通じて、前記
一対の接続口21,29同志、すなわち吸引管路17の
上流側と下流側とを連通させることができるようになっ
ている。
【0019】また、図1および図2に示すように、ピス
トン31の内方端から途中部分にかけた側壁には開放部
としての切欠き部48が設けられている。この切欠き部
48はここからブラシ等の洗浄具を挿入してピストン3
1の中空孔32内を十分に洗浄できる程度の大きさに形
成されている。つまり、ピストン31は、それ単独で
は、中空孔32および通孔33によって形成される一連
の通路の途中部分を外部に対して洗浄可能に露出してい
るものである。さらに、ピストン31の前記切欠き部4
8にはピストン31の回転を防止するピン47が挿入さ
れている。
【0020】前記取付け環26は外壁体3aから外方に
突出する取付けフランジ部35を有している。フランジ
部35の外周面部には嵌着用の溝部34が形成されてい
る。また、取付けフランジ35には突当て部材36が着
脱自在に装着されている。
【0021】この突当て部材36は、金属製の外筒部3
6aと内筒部36bとをそれぞれ同心的に配置し、その
両筒部3a,3bの一方の端部間を連結用底壁部36c
によって一体に連設形成して構成されている。外筒部3
6aにはインサート成形により一体的に取着固定される
略円筒状のゴム部材37が連設されている。
【0022】ゴム部材37の一端には取付けフランジ部
35の溝部34に対して弾性的に密に挿入することがで
きる係合突縁部38が形成されている。また、突当て部
材36の内筒部36bの外端にはその径方向内側に張り
出す突当て部39が一体に形成されている。そして、こ
の突当て部39には待機位置における前記ピストン31
の上端段部41が突き当たるようになっており、突当て
部39はこれによって待機時のピストン31の位置規制
を行なうことができる。
【0023】一方、ピストン31の上端段部41から上
方の外周面にはおねじ31aが形成されている。そし
て、このおねじ31aには連結管42の一端部の内周面
に形成されためねじ42aがねじ込まれており、これに
よって連結管42はピストン31の上端部に対して固定
される。
【0024】連結管42の外端部には比較的硬質のプラ
スチックからなる操作釦43が嵌着されている。操作釦
43の周縁は立ち下がる円筒状の壁部44として形成さ
れており、ピストン31を押し込んだ際、この壁部44
は、図1の図面中において2点鎖線で示すようにゴム部
材37内へ入り込むとともに、ゴム部材37の内縁突部
37aの上面から一定の距離をあけて停止し、隙間40
を形成するようになっている。
【0025】さらに、連結管42の外端部の内周縁と突
当て部材36の底壁部36cの上面との間にはピストン
31の周囲に位置して付勢部材としてのコイルばね45
が介装されている。コイルばね45は、ピストン31を
外方へ向けて付勢し、ピストン31の上端段部41が突
当て部39に突き当たるような位置にピストン31を待
機させている。また、このような待機状態からピストン
31を押込み操作し始める際の操作力量、つまりコイル
ばね45の装備力量を300gとし、ピストン31の押
込み完了時における力量が1000gとなるように設定
してある。
【0026】また、突当て部材36の内筒部36bの側
壁にはリーク孔46が形成されている。このリーク孔4
6はピストン31の待機時においてピストン31の通孔
33と連通するようになっている。
【0027】ピストン31の側壁における通孔33の周
辺には切欠き50が切欠き形成されている。そして、ピ
ストン31を押込んだ際、前記切欠き50によって、図
1の図面中において点線で示すように通孔33とシリン
ダ24の内面との間にリーク部51が形成されるように
なっている。次に、上記構成の吸引制御装置の動作を説
明する。
【0028】図1に示す待機状態において、シリンダ2
4の第2の接続口29はピストン31の周面によって閉
塞されている。このため、吸引用管路17はその途中が
遮断された状態にあり、吸引用管路17の下流側に接続
された吸引装置84(図6参照)による吸引作用は挿入
部側管路部17bおよび処置具挿通用チャンネル18を
挿通した挿入部2側に対して働かない。この場合、ピス
トン31の中空孔32は通孔33および突当て部材36
のリーク孔46を通じて外部に連通しているため、前記
吸引装置は外気を吸引することとなる。
【0029】処置具挿通用チャンネル18を通じて吸引
を行なう場合には、操作釦43に指を当てて、連結管4
2が内筒部36bに突き当たるまでピストン31を押し
込む。これによって、吸引用管路17の下流側は外部に
対してほぼ遮断されるとともに、ピストン31の通孔3
3がシリンダ24の第2の接続口29に対向一致する。
この場合、通孔33は吸引用管路17の上流側をピスト
ン31の中空孔32内、ひいては第1の接続口21を介
して吸引用管路17の下流側に連通させる。つまり、外
気の吸引を阻止しながら処置具挿通用チャンネル18を
含む吸引用管路17を通じて吸引がなされる。
【0030】上述したように、上記構成の吸引制御装置
1は、ピストン31の内方端から途中部分にかけた側壁
に、第1の接続口21と第2の接続口29との連通を可
能にする通路としてのピストン31の中空孔32を洗浄
可能に露出させる切欠き部48を設けている。具体的に
は、ピン47を挿入するための切欠き部48がピストン
31の中空孔(内孔部)32に連通するようにピストン
31に形成され、これによって、ピストン31それ単独
では中空孔32が外部に対して洗浄可能に露出されてい
る。そのため、中空孔32内に汚物等が溜まった場合で
も、ピストン31を取り外せば、切欠き部48を通して
汚物等を容易に洗浄することができる。また、本実施例
において、ピストン31に形成された切欠き部48は、
ピン47と協働してピストン31の回転を防止する回転
防止手段として機能するとともに、中空孔32を外部に
露出させて中空孔32の洗浄を容易にする露出口として
機能する。このように2つの機能を兼用する切欠き部4
8をピストン31に設けると、ピン47が挿入される切
欠きと中空孔32を露出させる切欠きとを別々に形成す
る場合に比べて加工数を減らすことができ、製造コスト
を低く抑えることができる等、様々な利点が得られる。
なお、図4に示すように、ピストン31の側壁部の切欠
き部48とは別の部位にピン47が挿入されるキー溝6
4を設けてもよい。
【0031】図5は本発明の第2の実施例を示すもので
ある。本実施例の吸引制御装置80は、図5の(a)に
示すように、シリンダ24の内部に摺動自在に嵌挿され
る吸引切換え用のピストン71を有しており、ピストン
71以外の構成については第1の実施例と同一となって
いる。
【0032】ピストン71の上部外周には環状の溝72
が形成されている。ピストン71の前記溝72から下方
端にかけた側壁には、シリンダの内面との間に溝72に
通じる通路を形成するための切欠部73が設けられてい
る(図5の(b)参照)。
【0033】ピストン71の前記溝72に対応する側壁
には切欠き50が切欠き形成されている。そして、ピス
トン71を押込んだ際、前記切欠き50によって、図5
の図面中において点線で示すように溝72とシリンダ2
4の内面との間にリーク部51が形成されるようになっ
ている
【0034】前記溝72は、ピストン71が図5に示す
待機位置にあるときには、シリンダ24の外方端よりも
上方へ突出している。また、溝72は、ピストン71を
押込み操作した際には、シリンダ24の第2の接続口2
9に対向一致して、吸引用管路17の上流側を切欠部7
3および第1の接続口21を介して吸引用管路17の下
流側に連通させる。すなわち、ピストン71は、その溝
72と切欠部73とによって形成される通路を通じて、
一対の接続口21,29同志、すなわち吸引管路17の
上流側と下流側とを連通させることができるようになっ
ている。なお、ピストン71の前記切欠部73にはピス
トン71の回転を防止するピン47が挿入されている。
【0035】このような構成の吸引制御装置80によれ
ば、図5に示す待機状態において、シリンダ24の第2
の接続口29はピストン71の周面によって閉塞されて
いる。このため、吸引用管路17はその途中が遮断され
た状態にあり、吸引用管路17の下流側に接続された吸
引装置84(図6参照)による吸引作用は挿入部側管路
部17bおよび処置具挿通用チャンネル18を挿通した
挿入部2側に対して働かない。この場合、ピストン71
の溝72および切欠部73によって形成される通路は突
当て部材36のリーク孔46を通じて外部に連通してい
るため、前記吸引装置は外気を吸引することとなる。
【0036】処置具挿通用チャンネル18を通じて吸引
を行なう場合には、第1の実施例と同様にピストン71
を押し込む。これによって、吸引用管路17の下流側は
外部に対してほぼ遮断されるとともに、ピストン71の
溝72がシリンダ24の第2の接続口29に対向一致す
る。この場合、溝72は吸引用管路17の上流側をピス
トン71の切欠部73および第1の接続口21を介して
吸引用管路17の下流側に連通させる。つまり、外気の
吸引を阻止しながら処置具挿通用チャンネル18を含む
吸引用管路17を通じて吸引がなされる。
【0037】上述したように、上記構成の吸引制御装置
80は、第1の接続口21と第2の接続口29との連通
を可能にする通路としてのピストン71の溝72と切欠
部73を完全に露出させているため、言い換えれば、前
記通路はピストンの外表面に形成されているため、溝7
2および切欠部73に汚物等が溜まった場合でも、ピス
トン71を取り外せば、汚物等を極めて簡単に洗浄する
ことができる。
【0038】ところで、吸引管路17の下流側に接続さ
れる吸引装置84は、図6に示すように、通常は吸引ユ
ニット86内に設けられる吸引管路部85が吸引ユニッ
ト86の外部に配置されているとともに吸引ユニット8
6のピンチバルブ87に着脱自在に取付けられていると
いう点を特徴としている。ピンチバルブ87は、吸引管
路部85を押し潰したり開放したりすることによって、
吸引管路部85内における吸引動作の制御を行なうこと
ができる。また、吸引管路部85はその両端部を、ライ
トガイドケーブル4先端のコネクタ9に設けられた吸引
口金13と、吸引ポンプ88に接続されたタンク89の
接続部に着脱自在に接続できるようになっている。以上
の構成によって、吸引管路部85の洗浄時には、ピンチ
バルブ87から吸引管路部85を容易に取り外すことが
でき、吸引管路部85の洗浄消毒を簡単に行なうことが
できる。
【0039】また、本発明における吸引制御装置が取付
けられる内視鏡130の先端部は、図7に示すような構
造になっている。すなわち、挿入部2の先端に設けられ
た先端構成部90には、図示しない光源装置に接続され
ライトガイドケーブル4および挿入部2内を挿通された
ライトガイドファイバー束93と、操作部3における接
眼部に接続されたイメージガイドファイバー束92がそ
れぞれ口金94を介して接続されている。ライトガイド
ファイバー束93およびイメージガイドファイバー束9
2の外周には全長にわたってチューブ96が被嵌される
とともに、チューブ96が被嵌されたライトガイドファ
イバー束93およびイメージガイドファイバー束92の
先端部外周はこれらファイバー束92,93を保護する
ためのシリコン等からなる保護チューブ95によって包
囲されている。なお、チューブ96および保護チューブ
95の先端は口金94の基端部に弾性接着剤で固定され
ている。また、ライトガイドファイバー束93の先端側
には照明窓99が配設されるとともに、イメージガイド
ファイバー束92の先端側には対物レンズ91と観察窓
91が配設されている。
【0040】ところで、保護チューブ95は図8に示す
ような形状のものが好ましい。すなわち、図8の(a)
に示す保護チューブ95aは、その肉厚が先端側から基
端側にかけて徐々に薄く形成されている。また、図8の
(b)に示す保護チューブ95bは、先端側と基端側の
肉厚が異なり、基端側の方が薄くなっている。また、図
8の(c)に示す保護チューブ95cは、その肉厚が先
端側から基端側にかけて徐々に薄く形成されるととも
に、その内外径も徐々に小さく形成されている。上記各
構造の保護チューブ95a,95b,95cによれば、
その可撓性が先端側と基端側とで異なり、基端端側の方
が曲りやすくなる。したがって、上記各チューブを95
a,95b,95c取り付けたイメージガイド束92ま
たはライトガイド束93は、口金94付近から保護チュ
ーブ95a,95b,95cの基端側部分、ひいては保
護用チューブ95a,95b,95cのない部分にかけ
て徐々にその可撓性が変化する。これによって、保護チ
ューブ95の基端部での可撓性の急激な変化によるイメ
ージガイドファイバー束92またはライトガイドファイ
バー束93の折れを防止することができる。また、内視
鏡130の挿入部2と操作部3との接続部付近は、図9
に示すような構造になっている。
【0041】すなわち、挿入部2の基端部外周には比較
的硬性の弾性材料からなる折止め部材100が取り付け
られており、この折止め部材100と操作部3の把持カ
バー112との間は筒体108および水密カバー107
によって連結されている。
【0042】筒体108には管継手111が止めねじ1
09,109によって取付け固定されている。また、筒
体108の延出先端には挿入部2の可撓管の基端104
が止めリング103により連結されている。さらに、筒
体108には接続管102を介して折止め部材100が
接続されている。
【0043】また、筒体108の外周には筒状の水密カ
バー107が被嵌されており、この水密カバー107の
一端は把持カバー112の開口端に一部入り込んで水密
的に接続されている。水密カバー107の他端は折止め
部材100の端面に接合されている。なお、水密カバー
107と把持カバー112との接合部間にはOリング1
10が、水密カバー107と筒体108との挿入部2側
の接合部間にはOリング106が、筒体108と挿入部
2の基端104との間にはOリング105が、挿入部2
の基端104と接続管102との間にはOリング101
がそれぞれ介挿されており、その各間の水密性を確保す
るようになっている。
【0044】上記のごとく構成した操作部3と挿入部2
との接続部は、従来に比べて特に、挿入部2の基端10
4と接続管102との間にOリング101を介挿した
点、および水密カバー107の一端を単に把持カバー1
12の開口端に一部入り込ませるだけで水密カバー10
7と把持カバー112との水密的な接続を行った点に特
徴を有しており、これによって、挿入部2の基端104
と接続管102との間に生じる隙間120内に汚物が溜
まることを防止できるとともに、水密カバー107外表
面を略面一に保つことができるという利点を有する。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ピンを挿入するための切欠き部がピストンの内孔部に設
けられた通路に連通するようにピストンに形成され、こ
れによって、ピストンそれ単独では前記通路が外部に対
して洗浄可能に露出されているため、ピストンの内孔部
に汚物が溜まった場合でも、ピストンをシリンダから引
き抜いて取り外せば、切欠き部を通じてブラシ等の洗浄
具をピストンの内孔部へと挿入することができ、内孔部
内に溜まった汚物等を容易に洗浄することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示す吸引制御装置の縦
断面図である。
【図2】図1の吸引制御装置の切欠き部付近における横
断面図である。
【図3】図1の吸引制御装置が取付けられる内視鏡の内
部管路の構成を示す概略図である。
【図4】(a)は図1の吸引制御装置の変形例を示す縦
断面図、(b)は(a)の吸引制御装置のキー溝付近に
おける横断面図である。
【図5】(a)は本発明の第1の実施例を示す吸引制御
装置の縦断面図、(b)は(a)の吸引制御装置の切欠
部付近における横断面図である。
【図6】吸引管路の下流側に接続される吸引装置の概略
構成図である。
【図7】内視鏡の先端部の断面図である。
【図8】保護チューブの実施態様を示す断面図である。
【図9】内視鏡の操作部と挿入部との接続部付近の断面
図である。
【符号の説明】
1,70,80…吸引制御装置、21…第1の接続口、
24…シリンダ、29…第2の接続口、31…ピスト
ン、32…中空孔、48…切欠き部、72…溝、73…
切欠部。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内視鏡の吸引管路の上流側と下流側がそ
    れぞれ接続される一対の接続口を有するシリンダと、こ
    のシリンダ内に嵌挿されシリンダの前記一対の接続口同
    士の連通を果たす通路を形成するピストンとを備え、前
    記吸引管路の吸引動作を制御する内視鏡用吸引制御装置
    において、前記通路の少なくとも一部が前記ピストンの内孔部に設
    けられ、前記シリンダに対するピストンの往復動作方向
    軸を中心とする回転を防止するピンが前記シリンダに設
    けられ、このピンを挿入するための切欠き部が前記ピス
    トンの内孔部に設けられた前記通路に連通するように前
    記ピストンに形成されることにより、ピストンそれ単独
    では前記通路が外部に対して洗浄可能に露出され ている
    ことを特徴とする内視鏡用吸引制御装置。
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