JP3147395U - 医薬用貼付剤 - Google Patents

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順一 田村
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株式会社 メドレックス
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Abstract

【課題】粘着層が絡み合ったり、皺になったりすることがなく、剥離シートを粘着層から容易に剥がすことが出来る貼付剤を作製する。
【解決手段】剥離促進テープが、剥離シートの上面に貼付され、該テープの少なくともその一端が貼付剤の外周より外側に突出して、タグ部分を形成している。剥離テープは、剥離シートに接着剤等で接着されるか、溶着による固着によって貼付される。このような剥離促進テープが設置された貼付剤を作成することにより、剥離の容易な貼付剤を作成した。
【選択図】図1

Description

この考案は、医療用の貼付剤の剥離シートの構造の改良に関する。
例えばパップ剤等の貼付剤は、合成樹脂または布等の柔軟性を有する裏打支持体の一方面に、粘着性膏剤または粘着剤よりなる粘着層を積層し、粘着層の表面に該粘着層に対して剥離性を有する剥離シートを積層した形態で提供されている。使用に際しては、剥離シートを剥がし取り、粘着層を皮膚面等の患部に裏打支持体層で支持された状態で適用する。
通常、貼付剤を得るにあたっては、原反の剥離シートを原反の粘着層に積層し、該原反の積層体を積層方向に切断して個々の貼付剤としている。従って、個々の貼付剤において、剥離シートおよび粘着層の外周断面は同一面を形成している。よって、保護シートを外側縁から最初に剥がし始める際の手掛かりがなく、ときとして剥離開始が非常に困難であったり、あるいは剥離開始作業を繰り返すうちに変形してしまい、貼付剤として使用不能になったりすることがあった。特に、剥離シートまたは裏打支持体層の少なくとも一方が、非常に薄い材料や伸び易い材料で構成されている場合、上記の問題はより顕著であった。
そこで、上記剥離シートの剥離を容易とするために、従来より種々の工夫が凝らされた貼付剤が提案されている。
(1)剥離シートにのみ複数の部分に分割するための切断線を設け、該切断線を境にして切離し可能とすることにより剥離シートの剥離を容易とした構造(特許文献1)。
(2)粘着層よりも大面積の剥離シートを用いた構造(特許文献2)。
(3)剥離シートにタグを固着し、このタグを指で持つことにより該剥離シートの剥離を容易に開始でき、しかも指が粘着層に触れることなく剥離できる(特許文献3)。
意匠登録第1129605号 実開平3−59327号公報 実開平6−41739号公報
前述のように、剥離開始作業を容易とするための特別な工夫が施された貼付剤においても、なお以下のような問題がある。
(1)の剥離シートのみに切断線が設けられた構造では、剥離シートの材料によっては該剥離シート層のみをきれいに切断することが困難であり、切断が不完全であったり下地の粘着層まで切断されることがあったこと、裏打支持体層が薄く伸び易い材料で構成されている場合、同じく切断がより困難となること等の問題があった。
また、(2)の剥離シートが粘着層よりも大きな面積に構成されている貼付剤においては、大面積の剥離シートを必要とするため、その分だけコストが高くつくという問題があった。
更に、(3)の剥離用タグを使用する場合には、タグの位置決めが難しく、生産工程がさらに複雑となり、コスト的に高くなるという問題があった。
このように、本考案の目的は、上述した先行技術の種々の問題点を解消するため、剥離シートの切断部に添って剥離促進テープを接着して、該テープの先端が剥離シートの上下の外周を超えて突出するように設定し、該テープの突出部を指で把持して粘着層と剥離シートの間の最初の剥離作業を容易とし得る構造を備えた医療用貼付剤を提供することにある。
本考案の医療用貼付剤は、支持体層の上に、薬剤を含む粘着層が積層され、その上面に剥離シートを備えており、該剥離シートは中央部に1本の切断線を有し、左右2つの部分に切断されるものである。更に、該剥離シート左右部それぞれの上面に、切断線に添って剥離促進テープを備えており、該テープの少なくとも一方の末端が該剥離シートの外周から突出し、指で把持できるようなタグ部を備えることを特徴とする。
本考案では、剥離シート左右部それぞれの上面に、2個の剥離促進テープが接着貼付されており、該テープは、その一端又は両端が該保護シートの外周より突出するように設置されている。そのため、テープの突出部を指で挟み持つことにより剥離開始作業を容易に行うことができる。従って、粘着層や支持体層の皺や粘着層同士の接着・絡み合いを招くことなく、貼付剤を皮膚面等に適用することが可能となる。
しかも、本考案の貼付剤では、貼付剤本体、即ち、支持体層、粘着層及び剥離シートは、すべて同一面積のものを積層して構成されるだけでよく、該剥離シートの上面に剥離促進テープを接着した構成に過ぎないため、大掛かりな加工工程を必要とせず、貼付剤製造工程の最終段階で導入できるため、粘着層や支持体層のような貼付剤を構成する材料を無駄に消費することもない。従って、コストを高めることなく、上記のように剥離開始作業を容易に行い得る貼付剤を提供することが可能となる。
以下、この考案の具体的実施例を添付図面に基づいて説明することにより、本考案を明らかにする。
図1及び図2は、本考案の一実施例にかかる貼付剤を説明するための平面図及び断面図(切断位置A)である。
図1及び図2を参照し、本実施例の貼付剤1は、支持体層1の一方表面に支持体層1と同一面積の粘着層2を積層し、該粘着層2の上面に粘着層2と同一面積の剥離シート3を積層した構造を有する。
本実施例の特徴は、剥離シート3の上面に、剥離促進テープ4が該剥離シート4に実質的に剥離困難な程度に強固に接着されていることにある。
剥離促進テープ4は、図1から明らかなように、剥離シート3の切断線に添ってその左右部(1本の切断線5を挟んだ両側部分)に設けられている。また、剥離シート3の両端は、図1又は図2から明らかなように、それぞれ、剥離シート3の外周から外方に突出した形状となっている。
本実施例の貼付剤において、支持体層1、粘着層2及び剥離シート3は、従来から貼付剤に用いられている種々の材料及び厚みのものを使用することができる。すなわち、支持体層1は、柔軟性を有する布等からなり、粘着層2は、粘着剤に薬剤を含有させた粘着性膏剤あるいは粘着剤により構成されている。また、剥離シート3は、粘着層2に積層された状態から容易に剥離し得る合成樹脂材料により構成されている。剥離促進テープ4についても、合成樹脂材料等を使用することができるが、剥離シート3の表面に強固に接着されていることが必要である。この剥離促進テープ4の剥離シート3の上面への接着は、例えば接着剤を用いることにより、あるいは剥離促進テープ4を剥離シート3の上面に融着すること等により行われる。
本実施例の貼付剤では、剥離促進テープ4が、上記のように剥離シート3の外周から外側に突出した形状となっているため、剥離シート3を粘着層2から剥離するに際しては、該剥離促進テープ4を指で容易に掴むことができ、剥離シート3を簡単に剥がし始めることができる。この状態を、図3及び図4に、それぞれ断面図(切断位置A)及び平面図で示す。
上記のように、剥離促進テープ4は、剥離シート3の剥離開始に際し、指等により容易に掴み得ることを可能とするために設けられている。従って、剥離促進テープ4を構成する材料及び剥離促進テープ4の厚み等は、このような機能を果たし得るのに必要かつ十分であれば、任意に選択し得る。
次に、貼付剤の製造方法の一例を説明する。
まず、支持体層1、粘着層2及び剥離シート3を積層してなる貼付剤構造体を作製し、次に、剥離促進テープ4を、剥離シート3の上面側から図示の位置に接着すればよい。従って、原反状の支持体層、粘着層及び剥離シートを積層し、積層方向に切断することにより個々の貼付剤構造体を得て、その後に剥離促進テープ4を接着すればよいため、支持体層や粘着層の原反に抜きカスが生じず、従って材料の利用効率が損なわれることもない。
図5から図9は、本考案の他の実施例にかかる貼付剤を説明するための平面図である。
本実施例の貼付剤の特徴は、剥離促進テープ4が、剥離シート3の外周から外側に突出している点であり、図5に示すように2個の剥離促進テープ4が並んで剥離シート3の上下交互に一端が外側に突出してもよい。また、図6に示すように2個の剥離促進テープ4が並んで剥離保護シート3の一端から外側に突出してもよい。図7〜9に示されるように剥離促進テープ4は複数あってもよい。
更には、貼付剤の形状(四角形、隅丸四角形、円形、楕円形)の如何にかかわらず、本考案の貼付剤における剥離促進テープ4を適用することが出来、容易に剥離促進を行うことができる。
次に、貼付剤の製造方法の一例を説明する。まず、支持体層1、粘着層2及び剥離シート3の原反を用意し、積層し、原反の積層体を得る。次に、原反の積層体を、個々の貼付剤を得るべく積層方向に切断する。該切断によって得られた各貼付剤の剥離シート(1本の切断線で2つに分割可能となっている)の左右部それぞれの上面に、剥離促進テープ4に用いる材料からなる小面積のテープを接着または融着等により固着する。この場合、該テープの少なくとも一つの末端は、貼付剤間の外周より外側に突出するように接着または固着される。
なお、上述した各図面の貼付剤では、何れの場合も左右に1個または2個の剥離促進テープを設置しているが、剥離促進テープの個数及び設置位置は、図示の実施例のものに限定されない。すなわち、少なくとも左右に1個の剥離容易化片が設けられてさえおれば、剥離シート左右部それぞれの剥離開始作業を容易に行うことができる。さらに、視覚的にわかり易いように、剥離促進テープに彩色することもできる。また、剥離促進テープの突出部のタグの形状については、四角形、隅丸四角形、円形など、摘み易いものであればよい。
また、上述したように、支持体層1、粘着層2及び剥離シート3については従来から貼付剤に用いられている適宜の材料からなるものを用いることができるが、本考案が好適に用いられるものとしては、以下のような構成のものが挙げられる。
(a)支持体層1が薄く、非常に柔軟であり、かつ伸び易い材料からなる場合。
(b)粘着層2が、その厚みが大きかったり、あるいは粘着力が非常に強く、かつ柔軟性が大であり、伸び易い等の性質を有する材料からなる場合。
(c)剥離シート3が、薄く、非常に柔軟であり、伸びやすい材料からなる場合。
上記(a)〜(c)の要件が2つ以上重なった場合には、従来例では剥離開始作業が困難であり、剥離し得たとしても粘着層や支持体層に皺や絡み合うこと等を生じさせがちであった。これに対して、本考案では、上記剥離促進テープが設けられているため、上記のような要件が2つ以上重なった貼付剤本体の場合でも、剥離開始作業を速やかに行うことができる。
本考案の貼付剤は、剥離シートの左右部それぞれに剥離促進テープが設置され、該テープの末端部が外周部より突出してタグ部分を形成している。そこで該タグ部分を指でつまみ、引き上げることにより、誰でも容易に左右部分の剥離を容易に行うことができる。この一連の操作により、粘着層や支持体層に皺や絡み合うこと等を回避して、効果的に剥離シートを剥がすことが出来る。従って、本物品の使用に際しては、まず、剥離シートからはみ出たタグ部分を摘まみ片方の剥離シートを剥がしながら、粘着層を患部に直接貼り付ける。次いで、残りの剥離シートを適宜剥がしながら、徐々に膏体部全体を身体に貼り付ける。これにより、本物品を容易に患部にぴたっと貼付することができる。
本考案の実施対応を示す、貼付剤の正面図である。 本考案の貼付剤を破断線A−Aで切断した断面図である。 図2の貼付剤を剥がし始めた状態を表す断面図である。 図1の貼付剤を剥がし始めた状態を表す正面図である。 本考案の他の実施例の貼付剤の正面図である。 本考案の図5とは別の実施例の貼付剤の正面図である。 図5の他の実施例の貼付剤の正面図である。 図6の他の実施例の貼付剤の正面図である。 本考案の実施対応を示す、複数のタグ付きの楕円形貼付剤の正面図である。
符号の説明
1支持体層
2粘着層
3剥離シート
4剥離促進テープ
5切断線

Claims (3)

  1. 柔軟性を有する支持体層の一面に、薬剤を含む粘着層を積層し、該粘着層の上面を剥離シートで被覆しており、該剥離シートが中央部に1本の切断線を有して、左右の部分の2つに分けることができる、該左右の部分に分かれた剥離シートの上面に、剥離シートの切断部に添って複数の剥離促進テープを接着して、剥離促進テープが貼付され、該テープの末端の少なくとも一端が該シートの上または下の外周を超えて外側に突出している、医療用貼付剤。
  2. 剥離促進テープの末端の両端が該シートの上下の外周を超えて外側に突出している、請求項1記載の医療用貼付剤。
  3. 剥離促進テープの末端の一端が該シートの上または下の外周を超えて外側に突出している、請求項1記載の医療用貼付剤。
JP2008007230U 2008-10-15 医薬用貼付剤 Expired - Lifetime JP3147395U (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2013099559A (ja) * 2008-12-26 2013-05-23 Masatake Aiga 外用貼付剤
JP2015033791A (ja) * 2013-08-08 2015-02-19 藤森工業株式会社 貼布剤用離型フィルム、及びそれを用いた経皮吸収貼布剤
JP2017001364A (ja) * 2015-06-16 2017-01-05 三菱樹脂株式会社 ガラス積層体の剥離方法及び電子デバイスの製造方法
JP2018158576A (ja) * 2018-04-18 2018-10-11 藤森工業株式会社 貼布剤用離型フィルム、及びそれを用いた経皮吸収貼布剤
JP2020078440A (ja) * 2018-11-13 2020-05-28 株式会社村田製作所 貼付部材

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