JP3147194B2 - 空調装置の注水エア抜き方法 - Google Patents

空調装置の注水エア抜き方法

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JP3147194B2
JP3147194B2 JP19332992A JP19332992A JP3147194B2 JP 3147194 B2 JP3147194 B2 JP 3147194B2 JP 19332992 A JP19332992 A JP 19332992A JP 19332992 A JP19332992 A JP 19332992A JP 3147194 B2 JP3147194 B2 JP 3147194B2
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久男 西垣
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Osaka Gas Co Ltd
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  • Air Conditioning Control Device (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、空調装置施工後の注水
時における配管のエア抜き方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図1に示すような空調装置の施工後、試
運転時において、熱媒として用いられる水の注入は、通
常図3に示すような注水プログラムによって行われてい
た。図において、試運転スイッチ12の投入により注水
プログラムがスタートすると、まず補給水タンク2の水
位センサ9が、水位が下限レベルLoに達したことを検
知(ステップ1)すると、循環ポンプ3が起動(ステッ
プ3)して、室内機6へ水を循環させる。その後は水位
センサ8,9がLoを検知(ステップ4)するとポンプ
を止め(ステップ5)て給水弁を開き(ステップ2)、
上限レベルHiを検知(ステップ6)すると給水弁が閉
じられ(ステップ7)、このようにして、作業者が適当
な時を見計らって試運転スイッチ12をオフするまで循
環ポンプ3を回転させておくのである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし図3の方法で
は、ポンプを回転したままでエア抜きを行うので、作業
者は補給水タンクの水位の変動や気泡の排出音などによ
ってエア抜きの完了を確認する必要があり、その間(例
えば15〜20分)は現場を離れることができない上
に、確実にエア抜きができた時点を判別し難いので、作
業能率が悪いという問題があった。本発明は上記の問題
点に鑑み、エア抜きの完了を水位センサ等により自動的
に判別することができる注水時のエア抜き方法を提供す
ることを目的とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明方法は図1及び図
2に示すように、通常運転における水補給時に水位調節
に用いる水位センサ8,9及び制御装置11を使用し、
給水弁1をオンしたのち、補給水タンク2の下限水位セ
ンサ9が下限レベルLoを検知すると循環ポンプ2をオ
ンし、上限水位センサ8が上限レベルHiを検知したの
ちも所定量だけ余分に給水を行い、給水弁1をオフした
のち一定時間経過後に循環ポンプ4をオフし、ここで上
限水位センサ8が上限レベルHiを検知しなければ再び
給水開始からやり直し、上限レベルHiを検知すれば循
環ポンプ4を一定時間オンして再び上限レベルHiの検
知を行うという動作を繰り返して、所定回数連続して上
限レベルHiを検知することにより、エア抜きの完了を
確認するものである。
【0005】
【作用】通常運転時の水補給のために用いられる水位セ
ンサを配管内のエアの残存による水位の変動の検出に利
用し、上限レベルよりも若干高い水位まで余分に給水し
て循環ポンプを運転し、水位が変動しなくなったことを
検出することにより、エア抜きの完了を判別するように
したものである。
【0006】
【実施例】図1は本発明方法が実施される空調装置の一
例を示したもので、給水弁1から補給水タンク2内に供
給された熱媒としての水は、循環ポンプ3によって熱交
換器4に送られ、更に送り配管5を通って室内機である
温風暖房機6に送られて、戻り配管7を通って補給水タ
ンク2に戻ってくる。タンク2内には上限水位センサ8
及び下限水位センサ9が設けられており、通常運転時に
おいては、下限水位センサ9が下限レベルLoを検知し
なくなると給水弁1が開いて水を補給し、上限水位セン
サ8が上限レベルHiを検知すると給水弁1が閉じるよ
うになっている。10はオーバーフロー管で、温度上昇
によって膨張した水を逃がすためのものである。11は
制御装置で、水位センサ8,9や図外の温度センサ、操
作スイッチ等の信号を受けて給水弁、循環ポンプ、ガス
バーナ、送風機等を制御するものである。12は本発明
による注水プログラムをスタートさせる試運転スイッチ
である。
【0008】図2は本発明方法の実施例を示すフローチ
ャートである。試運転スイッチ12が操作され、制御装
置11の注水プログラムがスタートすると、最初は補給
水タンク2内は空であるから、ステップ1において、下
限水位センサ9は下限レベルLoを検知せず、給水弁1
が開かれる(ステップ2)。水位が下限レベルLoを超
えると、循環ポンプ3がオンし(ステップ3)、水は熱
交換器4を経て室内機6へ送られる。このときポンプ3
の能力が給水量を上回って、タンク2内の水位が下限レ
ベルLoより下がると、ポンプ3は一旦オフ(ステップ
5)して水位が上昇するのを待つ。水が配管5及び7に
行き渡って、上限水位センサ8が上限レベルHiを検知
(ステップ6)したのちも、5秒間だけ余分に給水を続
行して(ステップ7)、上限レベルHiよりも上に約2
00mlの水を溜めたのち、給水弁1を閉じる(ステッ
プ8)。この状態で更に60秒間循環ポンプ3を回転し
続け(ステップ9)、配管内の気泡を抜いたのち、一度
ポンプ3を止め(ステップ11)て、上限レベルHiよ
りも水位が下がっておれば、ステップ1に戻って給水か
らやり直し、上限レベルHiを検知すれば(ステップ1
2)、再びポンプ3を60秒間回転させた(ステップ1
4)のち、ポンプ3を止めて上限レベルの検知(ステッ
プ12)を行う。このレベル検知の際にポンプ3を停止
させるのは、上記200ml分の水位の変動を検出する
には相当の精度を必要とし、そのためには、水面の波立
ちを防止する必要があるからである。こうして給水なし
で60秒のポンプによる循環を3回繰り返し、水位が上
限レベルHiから下に一度も下がらなければ(ステップ
15,16)、エア抜きが完了したものと判断し、完了
ランプを点灯(ステップ17)して運転を終了する。こ
のように給水を停止したのち一定時間のポンプ運転を複
数回繰り返してエア抜き完了の判定を下すのは、配管の
長さが施工現場によってまちまちであるために、1回の
ポンプ運転のみでは実際にエアが抜けたかどうかを判別
するのが困難であり、一方ポンプの運転時間を必要以上
に長くとるのは、時間の無駄だからである。なお本実施
例は、本発明を暖房配管系に適用したものであるが、冷
房配管系に適用することも可能である。
【0009】
【発明の効果】本発明方法は上述のように、通常運転の
際の上限レベルよりも若干高い水位まで注水を行い、給
水弁を閉じたのち一定時間だけ循環ポンプを作動させ
て、上限水位センサにより水位の変動を監視することに
より、エア抜きの完了時点を判別するものであるから、
従来のように作業者が目や耳を使ってエア抜きの完了を
判別する必要がなく、また機械の側についている必要が
ないので、特に集合住宅等で作業時間の大幅な短縮を図
ることができるという利点がある。また本発明方法は、
従来の給水用の水位センサ等をそのまま利用でき、従っ
て制御装置のプログラムの変更のみで安価に実現できる
という利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明方法を実施するための装置の一例を示す
概略系統図。
【図2】本発明方法の一実施例を示すフローチャート。
【図3】従来例を示すフローチャート。
【符号の説明】
1 給水弁 2 補給水タンク 3 循環ポンプ 4 熱交換器 5 送り配管 6 室内機又は温風暖房機 7 戻り配管 8 上限水位センサ 9 下限水位センサ 10 オーバーフロー管 11 制御装置 12 試運転スイッチ Hi 上限レベル Lo 下限レベル

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水を循環させて温度調節を行う空調装置
    の注水時において、水補給時の水位調節に用いる水位セ
    ンサ及び制御装置を使用し、給水開始後、補給水タンク
    の水位センサが下限レベルを検知すると循環ポンプをオ
    ンし、水位センサが上限レベルを検知したのちも所定量
    だけ余分に給水を行い、給水弁をオフしたのち一定時間
    経過後に循環ポンプをオフし、ここで水位センサが上限
    レベルを検知しなければ再び給水開始からやり直し、上
    限レベルを検知すれば循環ポンプを一定時間オンして再
    び上限レベルの検知を行うという動作を繰り返して、所
    定回数連続して上限レベルを検知することにより、エア
    抜きの完了を確認することを特徴とする空調装置の注水
    エア抜き方法。
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JPH0611144A JPH0611144A (ja) 1994-01-21
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