JP3146362U - 管理機のロータリ爪 - Google Patents

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Abstract

【課題】軟弱地における走行やアタッチメントを連結した管理機が沈下して進行しない事態を解消する管理機のロータリ爪を提供する。
【解決手段】センターケース7の左右に張出するロータリ軸8に複数列でロータリ爪9を取り付けた管理機のロータリ爪において、左右のロータリ軸のセンターケース側の列にロータリ爪と略同じ半径を有して各々の半径が同じのL字形アングル材13を取り付ける。
【選択図】図1

Description

本考案は、管理機のロータリ爪に関するものである。
管理機のロータリ爪は、走行機能と耕耘機能とを併せ持つものであり、耕耘に際しては抵抗棒を土中に突き刺して耕耘を行う。しかし、軟弱地の耕耘においては、抵抗棒を使用しなくても、機体の重量によってロータリ爪が沈下し、ロータリ爪はその場で回転するのみで、推進しないことがある。特に、培土器を連結したものでは、その抵抗によって全然進まないといったことがある。このため、下記特許文献1には、ロータリ軸をともに強制回転させられる内外二重軸にしてその内側の軸に撹拌翼が付いたサイドディスクを取り付け、この回転数制御によって推進力を調整するものが提案されている。しかし、このような構成によると、伝動系が複雑になり、価格も高いものになる。
特開2001−69803号公報
本考案は、このような課題に対処したものであり、安価な部材を取り付けるのみで、軟弱地でも推進できるようにしたものである。
以上の課題の下、本考案は、請求項1に記載した、センターケースの左右に張出するロータリ軸に複数列でロータリ爪を取り付けた管理機のロータリ爪において、左右のロータリ軸のセンターケース側の列にロータリ爪と略同じ半径を有して各々の半径が同じのL字形アングル材を取り付けたことを特徴とする管理機のロータリ爪を提供するとともに、これにおいて、請求項2の、ロータリ爪がロータリ軸に取り付けられた取付けブラケットにボルトで締め付けられるものであり、L字形アングル材がロータリ爪とボルトで共締めされる手段、請求項3の、L字形アングル材がロータリ爪の数と同じに設けられる手段を提供する。
請求項1の手段によると、L字形アングル材が回転することによって地面からの反作用で推進力を得られるものになり、軟弱地であっても、推進力が発生する。この場合、L字形アングル材をロータリ爪と略同じ半径を有して各々の半径が揃ったものにしておくことで、これを付けたままで路上走行も可能になる。そして、L字形アングルは市販されていて安価であるから、コスト高を招かない。請求項2の手段によると、ロータリ爪の取付構成そのままで取り付けることができるし、取付け操作も簡単である。請求項3の手段によると、推進力はより高いものが得られる。
以下、本考案の実施の形態を図面を参照して説明する。図1は管理機の側面図、図2はロータリ部の後面図であるが、管理機は、周知のように、フレーム1にエンジン2やミッション3からなる機体部4を取り付け、これに後延するハンドル5を取り付けたものである(6は培土器)。ミッション3にはフレーム1の下方に続くセンターケース7が設けられており、センターケース7の下端には強制回転させられる軸が左右に張出していてロータリ軸8を形成している。
そして、ロータリ軸8にロータリ爪9が取り付けられている。本例のロータリ爪9は、ロータリ軸8に取付筒10を外挿し、取付筒10にそれぞれ内外二列で取付けブラケット11を取り付けており、この取付けブラケット11にボルト12で締め付けられて固定されるようにしている。なお、本例のロータリ爪8は、片側の取付筒10の各例に4本で都合8本、左右合計で16本取り付けられている。
本考案は、以上の取付筒10にL字形アングル材(以下、アングル材)13を取り付けたものである。アングル材13は断面がL字形をした市販されている通常のものでよく、これをボルト12でロータリ爪9と共締めしたものである。したがって、アングル材13にはボルト12を通す孔をあけただけでよく、非常に低コストなものになる。この場合、アングル材13は取付けブラケット11ごとに取り付けてもよいが、左右の取付筒10とも、センターケース7側の取付けブラケット11に取り付ければ十分である。また、アングル材13の長さはロータリ爪9の半径と同じ程度でよいが、各々の長さ(半径)が同じであるのが適する。また、アングル材13の本数はこだわらないが、ロータリ爪9の数と同じにすれば、推進力がより強くなる。
以上により、耕耘作業をするが、耕耘圃場が軟弱地のような場合は、このアングル材13を取り付けることで、推進力が向上する。なお、アングル材13の取付けは軟弱地に限らず、通常硬さの土壌であってもよい。この場合は推進力が大きくなるが、抵抗棒(図示省略)で調整すればよい。また、路上走行のときもこのアングル材13を取り付けたままにしておいてもよい。この場合、アングル材13の半径はロータリ爪9の半径と略同じで各々の長さを揃えておけば、よりスムーズな走行ができる。
管理器の側面図である。 管理器のロータリ部の後面図である。
符号の説明
1 フレーム
2 エンジン
3 ミッション
4 機体部
5 ハンドル
6 培土器
7 センターケース
8 ロータリ軸
9 ロータリ爪
10 取付筒
11 取付けブラケット
12 ボルト
13 L字形アングル材

Claims (3)

  1. センターケースの左右に張出するロータリ軸に複数列でロータリ爪を取り付けた管理機のロータリ爪において、左右のロータリ軸のセンターケース側の列にロータリ爪と略同じ半径を有して各々の半径が同じのL字形アングル材を取り付けたことを特徴とする管理機のロータリ爪。
  2. ロータリ爪がロータリ軸に取り付けられた取付けブラケットにボルトで締め付けられるものであり、L字形アングル材がロータリ爪とボルトで共締めされるものである請求項1の管理機のロータリ爪。
  3. L字形アングル材がロータリ爪の数と同じに設けられる請求項1又は2の管理器のロータリ爪。
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